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取扱説明書 ハーモニック / フリッカアナライザ Part No. Z1-003-480, IB00917C Apr. 2017 KHA1000

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取扱説明書ハーモニック / フリッカアナライザ

Part No. Z1-003-480, IB00917C

Apr. 2017

KHA1000

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取扱説明書について

ご使用の前に本書をよくお読みの上、正しくお使いください。お読みになったあとは、いつでも見られる

ように必ず保存してください。また製品を移動する際は、必ず本書を添付してください。

本書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り替えいたします。

本書を紛失または汚損した場合には、新しい取扱説明書を有償でご提供いたします。どちらの場合も購入

先または当社営業所にご依頼ください。その際は、表紙に記載されている「Part No.」をお知らせください。

本書の内容に関しては万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤り、記載漏れなどありました

ら、当社営業所にご連絡ください。

輸出について

特定の役務または貨物の輸出は、外国為替及び外国貿易法の政令/省令で規制されており、当社製品もこ

の規制が適用されます。

政令に非該当の場合でもその旨の書類を税関に提出する必要があり、該当の場合には経済産業省で輸出許

可を取得し、その許可書を税関に提出する必要があります。

当社製品を輸出する場合には、事前に購入先または当社営業所にご確認ください。

PostScript は Adobe Systems Incorporated (アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標

または登録商標です。

ESC/Page はセイコーエプソン株式会社の登録商標です。

コンパクトフラッシュ(Compact FlashTM)は米国 SanDisk Corporation の登録商標です。

その他記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

取扱説明書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾が必要です。

製品の仕様ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。

© 2005 菊水電子工業株式会社

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KHA1000 I

安全記号について製品を安全にご使用いただくため、また安全な状態に保つために取扱説明書および製品本体

には、次の記号を表示しています。記号の意味をご理解いただき、各項目をお守りください。

(製品によっては使用されていない記号もあります。)

または 1 000 V 以上の高電圧を取り扱う箇所を示します。

不用意に触れると、感電し死亡または重傷を負う恐れがあります。触れる必要

がある場合には、安全を確保してから作業してください。

危険

DANGERこの表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危

険が切迫して生じることが想定される内容を示します。

警告

WARNING

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または傷害を負う可

能性が想定される内容を示します。

注意

CAUTION

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害のみの発生が想定さ

れる内容を示します。

禁止する行為を示します。

危険・警告・注意個所または内容を知らせるための記号です。

本製品上にこのマークが表示されている場合には、本取扱説明書の該当箇所を

参照してください。

保護導体端子を示します。

シャシ(フレーム)端子を示します。

オン(電源)を示します。

オフ(電源)を示します。

ラッチ付き押しキースイッチの押されている状態を示します。

ラッチ付き押しキースイッチの出ている状態を示します。

!

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II KHA1000

ご使用上の注意火災・感電・その他の事故・故障を防止するための注意事項です。内容をご理解いただき、

必ずお守りください。

本書で指定していない方法による使用は、本製品が備えている保護機能を損なうことがあり

ます。

使用者 • 本製品は、電気的知識(工業高校の電気系の学科卒業程度)を有する方が取扱

説明書の内容を理解し、安全を確認した上でご使用ください。

• 電気的知識の無い方が使用される場合には、人身事故につながる可能性があり

ますので、必ず電気的知識を有する方の監督のもとでご使用ください。

用 途 • 製品本来の用途以外にご使用にならないでください。

• 本製品は、一般家庭・消費者向けに設計、製造された製品ではありません。

入力電源 • 必ず定格の入力電源電圧範囲内でご使用ください。

• 入力電源の供給には、指定の電源コードをご使用ください。詳しくは、取扱説

明書の該当ページを参照してください。

• 本製品は IEC 規格過電圧カテゴリ II の機器(固定設備から供給されるエネル

ギー消費型機器)として設計されています。

ヒューズ • 外面にヒューズホルダが配置されている製品は、ヒューズを交換することがで

きます。ヒューズを交換する場合は、本製品に適合した形状、定格、特性の

ヒューズをご使用ください。詳しくは、取扱説明書の該当ページを参照してく

ださい。

カバー • 機器内部には、身体に危険を及ぼす箇所があります。外面カバーは、取り外さ

ないでください。

接 地 • 本製品は IEC 規格 Safety Class I の機器(保護導体端子を備えた機器)です。

感電防止のため本製品の保護導体端子を、電気設備技術基準 D 種接地工事が施

されている大地アースへ、必ず接地してください。

!

Operation

Manual

LineVoltage

G N L

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KHA1000 III

設 置 • 本製品は屋内使用で安全が確保されるように設計されています。必ず屋内で使

用してください。

• 本製品を設置する際は、本取扱説明書の「2.2 設置場所の注意」をお守りくだ

さい。

移 動 • POWERスイッチをオフにし、配線ケーブル類を外してから移動してください。

• 製品を移動する際には、必ず取扱説明書も添付してください。

操 作 • ご使用の前には、必ず入力電源電圧、ヒューズの定格および電源コードの外観

などに異常がないかご確認ください。確認の際は、必ず電源コードのプラグを

コンセントから抜いてください。

• 本製品の故障または異常を確認したら、ただちに使用を中止し、電源コードの

プラグをコンセントから抜いてください。また、修理が終わるまで誤って使用

されることがないようにしてください。

• 出力配線または負荷用電線などの電流を流す接続線は、電流容量に余裕のある

ものをお選びください。

• 本製品を分解・改造しないでください。改造の必要がある場合には、購入先ま

たは当社営業所へご相談ください。

保守・点検 • 感電事故を防止するため保守・点検を行う前に、必ず電源コードのプラグをコ

ンセントから抜いてください。

• 保守・点検の際、外面カバーは取り外さないでください。

• 製品の性能、安全性を維持するため定期的な保守、点検、クリーニング、校正

をお勧めします。

調整・修理 • 本製品の内部調整や修理は、当社のサービス技術者が行います。調整や修理が

必要な場合には、購入先または当社営業所へご依頼ください。

Check?

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IV KHA1000

本書の読み方

はじめに

このたびは KHA1000 ハーモニック / フリッカアナライザをお買い上げいただきま

して、まことにありがとうございます。

本書は、本製品を初めてご使用になる方を対象に、高調波電流および電圧変動試験

の概要、各種設定、測定方法、SCPI コマンド、保守、使用上の注意事項などにつ

いて記載しています。

本製品の機能を効果的にご利用いただくために、本書を 後までお読みください。

本製品をご使用中に操作がわからなくなったり、問題が生じたりしたときにも読み

直してご活用いただけます。

本書の読み方

本書は通読型の構成になっています。本製品を初めてご使用になる前には、はじめ

から順番にお読みいただくことをお勧めします。

関連マニュアル

試験システムでは以下の製品を使用します。詳細は、それぞれの取扱説明書を参照

してください。

• 交流電源

PCR-LE、PCR-LE2、または PCR-LA シリーズ

• ラインインピーダンスネットワーク

LIN1020JF、LIN3020JF、または LIN40MA-PCR-L

• マルチアウトレットユニット

OT01-KHA

本書の対象読者

本書は、KHA1000 ハーモニック / フリッカアナライザを使用される方、または操作

の指導をされる方を対象に制作しています。

高調波電流および電圧変動試験に関する電気的知識を有する方を前提に説明して

います。

なお、SCPI コマンドをご利用いただくに当たっては、パーソナルコンピュータを

使用して計測器を制御するための基礎知識を十分に有する方を前提に記載してい

ます。

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KHA1000  V

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

構成

本書は以下のように構成されています。各章の概要を説明します。

第 1 章 概説

この章では、概要および特徴について説明します。

第 2 章 設置と使用準備

この章では、開梱から試験システムの結線までを説明します。

第 3 章 初めてご使用になる方へ

この章では、初めてご使用になる方のために、本製品の特徴を生かした使い方、お

よび操作画面の全体像について説明します。

第 4 章 基本操作

この章では、基本的な操作方法を説明します。

第 5 章 高調波電流試験

この章では、高調波電流試験について説明します。規格別に試験条件の設定から、

解析、レポート印刷までを説明します。

第 6 章 電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

この章では、電圧変化、電圧変動、フリッカ試験について説明します。試験条件の

設定から、解析、レポート印刷までを説明します。

第 7 章 その他の計測

この章では、高調波電流試験、電圧変動試験以外について説明します。

第 8 章 リモートコントロール

この章では、リモートインターフェースの接続方法、SCPI コマンドによるコント

ロールの方法について説明します。

第 9 章 保守

この章では、クリーニング・点検・校正・および動作不良への対応などの保守につ

いて説明します。

第 10 章 仕様

この章では、本製品の仕様を記載します。

索引

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VI  KHA1000

本書の表記

• 本文中では、ハーモニック / フリッカアナライザ KHA1000 を「KHA1000」と呼

ぶことがあります。交流電源 PCR-LE、PCR-LE2、または PCR-LA シリーズを

「交流電源」と呼ぶことがあります。ラインインピーダンスネットワーク

LIN1020JF、LIN3020JF、または LIN40MA-PCR-L を「ラインインピーダンス

ネットワーク」と呼ぶことがあります。

• 本文中の「コンピュータ」は、パーソナルコンピュータやワークステーション

の総称です。

• 本文中では、説明に以下のマークを使用しています。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または傷害を負う

可能性が想定される内容を示します。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害のみの発生が想定

される内容を示します。

知っておいて頂きたいこと、または知っておくと便利なことを示しています。

用語や動作原理などの説明です。

詳細についての参照先を記しています。

SHIFT + (キー上側の表示)

SHIFT キーを押しながら他のキーを押す操作を表します。

SHIFT キーを押しながら他のキーを押すと、キーの下側に表示されている機

能(青色表示)を受け付けます。

• 本文中では、メニューの表示に以下の形式を使用しています。

Fn:ファンクションキー(F1 ~ F6)を表します。

項目:メニュー項目を表します。サブメニューがある場合は「→ Sub Menu」

   で表します。サブメニューの項目は、書き出し位置を下げて表します。

選択 1、2、3:選択項目を表します。メニュー項目に応じて選択項目数が替

       わります。

Fn 項目→ Sub Menu

選択 1 選択 2 選択 3

Fn サブメニューの項目

選択 1 選択 2

警告

注意

参照

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KHA1000 VII

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目次

安全記号について - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - I

ご使用上の注意 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - II

本書の読み方 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - IV

機能別目次 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -XII

前面パネル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - XIV

操作部 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - XIV

表示部 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - XVI

画面(高調波電流試験の例) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - XVI

後面パネル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - XVIII

第 1 章 概説

1.1 本書について- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-2

1.2 概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-2

1.2.1 適合する規格 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-2

1.2.2 試験システム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-4

1.3 特徴 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-4

1.4 オプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-6

1.4.1 マルチアウトレットユニット(OT01-KHA)- - - - - - - - - - - - - - - - 1-6

1.4.2 イーサネットポート(工場オプション) - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-6

1.4.3 ラックマウントブラケット(KRB4、KRB200)- - - - - - - - - - - - - - 1-6

第 2 章 設置と使用準備

2.1 開梱時の点検- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-2

2.1.1 試験システムで使用する部品一覧 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-3

2.2 設置場所の注意 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-6

2.3 移動時の注意- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-8

2.4 後面端子の接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-9

2.4.1 被試験機器(EUT)の接続(LOAD 端子)- - - - - - - - - - - - - - - - - 2-9

2.4.2 被試験機器(EUT)の接続(マルチアウトレットユニット) - - - - -2-11

2.4.3 電圧センシング端子(VOLTAGE SENSING)の配線- - - - - - - - - -2-11

2.4.4 交流電源、またはラインインピーダンスネットワーク の接続(SOURCE 端子)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-12

2.5 試験システムの結線- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-13

2.5.1 交流電源およびラインインピーダンスネットワーク の接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-14

2.5.2 イーサネットポートの接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2-15

2.5.3 外部信号入力端子(EXT INPUT) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2-15

2.6 SOURCE 端子を商用電源(AC ライン)に直接接続する場合 - - - - - - - - - 2-16

2.7 電源コードの接続 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-18

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VIII  KHA1000

第 3 章 初めてご使用になる方へ

3.1 試験規格に詳しくなくても安心 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-2

3.2 被試験機器(EUT)の状態がすぐ分かる - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-3

3.2.1 高調波電流試験- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-3

3.2.2 電圧変動試験 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-5

3.3 試験システムの特徴 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-6

3.4 試験の全体像 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-8

3.5 画面操作の全体像- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3-10

3.5.1 高調波電流試験の基本画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-12

3.5.2 電圧変動試験の基本画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-14

3.5.3 その他の計測画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-16

3.5.4 ファイル操作の基本画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-17

3.5.5 外部機器へのコントロール画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-18

3.5.6 システム設定画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-18

3.5.7 アシスト画面 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3-19

第 4 章 基本操作

4.1 電源投入 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-2

4.1.1 POWER スイッチオン - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-2

4.1.2 POWER スイッチオフ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-3

4.2 試験システムの電源投入- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-4

4.2.1 個別オン、オフの場合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-4

4.2.2 一括オン、オフの場合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-6

4.3 メニュー操作の基本 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-7

4.3.1 メニュー操作 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-8

4.3.2 サブメニュー操作 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-9

4.3.3 電圧 / 電流レンジ直接設定- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-10

4.4 試験システムの設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-12

4.4.1 I / F 選択、I / F 設定、アラーム音量、交流電源コントロール - - - - -4-12

4.4.2 日時、TCP / IP(ネットワークプロトコル)、プリンタの設定 - - - -4-14

4.4.3 バージョンアップ、メンテナンス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-18

4.5 外部機器のコントロール- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-19

4.5.1 交流電源 OUTPUT、交流電源 出力電圧、 交流電源 出力周波数、交流電源 電圧レンジ - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-20

4.6 ファイル操作 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-21

4.6.1 ファイル操作の選択 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-22

4.6.2 試験条件ファイルのロード - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-23

4.6.3 試験結果ファイルのロード - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-24

4.6.4 試験条件ファイルのセーブ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-25

4.6.5 フォーマット - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-25

4.7 その他の操作 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-26

4.7.1 キーロックと解除 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-26

4.7.2 ホールドキー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-26

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KHA1000  IX

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

4.7.3 ハードコピー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-26

4.7.4 表示部明るさ設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-26

4.7.5 ローカル動作 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-26

4.8 外部メモリ(コンパクトフラッシュカード) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-27

4.8.1 挿入、取り出し- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-27

4.8.2 動作確認済みのコンパクトフラッシュカード - - - - - - - - - - - - - - -4-28

4.8.3 フォルダとファイルの構成 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4-29

4.9 工場出荷時設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4-32

第 5 章 高調波電流試験

5.1 IEC 61000-3-2(Ed2.2/Ed3.0/Ed4.0) 試験条件の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-2

5.1.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値 - - - - - - - - - - - - 5-3

5.1.2 観測期間、測定時間、オーバーレンジで終了、 電力の指定、クラスオプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-5

5.1.3 余裕度、設定値の印刷 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-8

5.2 JIS C61000-3-2(2005)、JIS C61000-3-2(2011) 試験条件の設定 - - - - - - - - 5-9

5.2.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値 - - - - - - - - - - - -5-10

5.2.2 観測期間、測定時間、オーバーレンジで終了、 電力の指定、クラスオプション - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-12

5.2.3 余裕度、設定値の印刷 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-14

5.3 JIS C61000-3-2(2003) 試験条件の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-15

5.3.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値 - - - - - - - - - - - -5-16

5.3.2 測定時間、19 次超単調減少なら無視、スムージング、 波形確認 / 包絡線 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-18

5.3.3 5 mA 以下 0.6 % 以下を無視、オーバーレンジで終了、 余裕度、設定値の印刷、クラスオプション- - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-20

5.4 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)の使い方 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-23

5.4.1 表示種類、表示設定、データフレームの移動、表示エリア - - - - - -5-26

5.4.2 AC 電源の確認、繰り返し性確認- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-36

5.5 試験の実行 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-41

5.5.1 試験条件の設定からレポート印刷まで - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-42

5.5.2 試験を中断する場合- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-45

5.5.3 結果ファイルを呼び出して解析する- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-46

5.5.4 試験システムの動作終了 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-47

5.6 印刷書式 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 5-48

5.6.1 レポート印刷 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-48

5.6.2 設定値(試験条件)の印刷 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5-52

第 6 章 電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

6.1 IEC 61000-3-3 試験条件の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-2

6.1.1 限度値規格、測定技術規格、測定方法、電圧レンジ、電流レンジ- - 6-3

6.1.2 公称電圧、公称周波数、Pst 測定時間 /d 測定時間、Pst 測定回数 /d 測定回数、オーバーレンジで終了 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-4

6.1.3 dmax 限度値、余裕度、設定値の印刷- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-5

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X  KHA1000

6.2 Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)の使い方- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-7

6.2.1 表示種類、表示設定、セグメントの移動、表示エリア - - - - - - - - -6-10

6.3 試験の実行 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-15

6.3.1 試験条件の設定からレポート印刷まで - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6-16

6.3.2 試験を中断する場合 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6-19

6.3.3 結果ファイルを呼び出して解析する- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6-20

6.3.4 試験システムの動作終了 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6-21

6.4 印刷書式 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6-22

6.4.1 レポート印刷 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6-22

6.4.2 設定値(試験条件)の印刷 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6-26

第 7 章 その他の計測

7.1 測定項目 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-2

7.1.1 基本計測、FFT アナライザ、突入電流測定 - - - - - - - - - - - - - - - - 7-3

7.2 基本計測 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-4

7.2.1 表示切り替え、表示設定、 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-4

7.2.2 オートレンジ、電圧レンジ、電流レンジ- - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-6

7.2.3 LPF、AC カップリング- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-7

7.3 FFT アナライザ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-8

7.3.1 カーソル、垂直軸スケール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-8

7.4 突入電流測定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7-9

7.4.1 電流トリガレベル、表示設定、トリガリセット / 中断、電圧レンジ- 7-9

第 8 章 リモートコントロール

8.1 概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-2

8.2 計測器インターフェース規格 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-2

8.3 VISA ライブラリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-3

8.4 インターフェース- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-4

8.4.1 GPIB インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-4

8.4.2 RS232C インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-5

8.4.3 USB インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-8

8.5 メッセージの概説- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-9

8.5.1 コマンドの記述- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-10

8.5.2 パラメータ- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-12

8.5.3 デフォルトの状態 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-14

8.6 SCPI、IEEE488.2 共通コマンド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-16

8.7 本製品で使用する SCPI コマンド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-20

8.7.1 測定全般 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-20

8.7.2 高調波測定モード - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-23

8.7.3 電圧変動測定モード - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-31

8.7.4 測定機能 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-36

8.7.5 トリガ機能- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-44

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KHA1000  XI

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

8.7.6 システム設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-48

8.8 ステータスレジスタ、ステータス報告機能 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-51

8.8.1 IEEE488.2 レジスタモデル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-53

8.8.2 SCPI レジスタモデル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-55

8.8.3 プリセットステータス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -8-59

8.9 エラーメッセージ一覧 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 8-60

第 9 章 保守

9.1 クリーニングと点検- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9-2

9.1.1 バックアップ用電池の交換 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9-2

9.1.2 ヒューズの交換- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9-3

9.2 校正 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9-3

9.3 故障かなと思ったら- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 9-4

第 10 章 仕様

10.1 仕様 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 10-2

10.2 外形寸法 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 10-8

索引 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - I-1

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XII  KHA1000

機能別目次

準備

設定

使用する場面 本書の見出し項目ページ

規格書をいちいち見るのは面倒だ。早く測定に入りたい。

「3.1 試験規格に詳しくなくても安心」 3-2

試験システムを構築したい。「2.5 試験システムの結線」 「2.1.1 試験システムで使用する部品一覧」

2-13 2-3

試験システムの結線方法を知りたい。 「2.5 試験システムの結線」 2-13

被試験機器(EUT)との接続が合っているか、確認したい。

「2.4 後面端子の接続」 2-9

試験システムの結線に使用する電線はどのようなものを使用すれば良いか?また長さは何メートルあれば良いか?

「2.5 試験システムの結線」 2-13

用語が分からない。 「3.1 試験規格に詳しくなくても安心」 3-2

使用する場面 本書の見出し項目ページ

メニューの構造を短時間で理解したい。 「4.3 メニュー操作の基本」 4-7

試験開始前に設定しなければならない項目は何か?

「4.4 試験システムの設定」 「4.5 外部機器のコントロール」

4-12 4-19

JIS 規格で高調波電流を測定したい。

「5.2 JIS C61000-3-2(2005)、JIS C61000-3-2(2011) 試験条件の設定」

「5.3 JIS C61000-3-2(2003) 試験条件の設定」

5-9 5-15

IEC 規格で高調波電流を測定したい。「5.1 IEC 61000-3-2(Ed2.2/Ed3.0/Ed4.0) 試験条件の設定」

5-2

IEC 規格で高調波電流を測定したいが、高調波グループの測定を行わない方法にしたい。

「5.1.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

5-3

測定用電源の設定をしたい。 「4.5 外部機器のコントロール」 4-19

クラス分けの方法が分からない。

「5.1.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

「5.2.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

「5.3.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

5-3 5-10 5-16

無視する高調波電流の処理はどうしたらよいか?

「 5 mA 以下、0.6 % 以下を無視」 5-20

インピーダンスを正しく選択したい。「2.5.1 交流電源およびラインインピーダンスネットワーク の接続」

2-12

前の試験と同じ設定条件にしたい。 「4.6.2 試験条件ファイルのロード」 4-23

電圧変動測定の d 測定を自動的にしたい。「6.1.1 限度値規格、測定技術規格、測定方法、電圧レンジ、電流レンジ」

6-3

参照

参照

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KHA1000  XIII

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

測定

評価、解析

使用する場面 本書の見出し項目ページ

THC の 大値を探したい。「5.4 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)の使い方」

「THC」

5-23 5-29

電圧変動測定が途中で止まってしまった。対処方法は?

「試験が中断される場合があります」 6-20

Plt 測定、途中で止めたい。 「6.3.2 試験を中断する場合」 6-19

測定中に電流レンジを超えた。

「5.1.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

「5.2.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

「5.3.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

5-3 5-10 5-16

測定を開始してからの時間推移を知りたい。「5.4 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)の使い方」

5-23

使用する場面 本書の見出し項目ページ

高調波電流を自社の管理値で評価したい。 「余裕度(%)」5-8 5-14 5-20

電圧変動またはフリッカ値を自社の管理値で評価したい。

「余裕度(%)」 6-6

限度値の適用方法が分からない。

「5.1.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

「5.2.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

「5.3.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値」

5-3 5-10 5-16

高調波電流を表形式で表示したい。 「高調波リスト」 5-30

高調波電流をグラフ形式で表示したい。 「2D 高調波、3D 高調波」 5-28

入力電流波形を見たい。 「V / I 波形」 5-28

入力電流の 大値を調べたい、その値と試験開始からの時間は?

「電流トレンド」 「データフレームの移動」

5-31 5-26

高調波の 大値を調べたい、その値と試験開始からの時間は?

「高調波トレンド」 「データフレームの移動」

5-31 5-26

前の結果と比較したい。「4.6 ファイル操作」 「繰り返し性確認→ Sub Menu」

4-21 5-38

繰り返し性の評価が分からない。 「繰り返し性確認→ Sub Menu」 5-38

レポートをプリンタで印刷したい。オプション機能「4.4.2 日時、TCP / IP

(ネットワークプロトコル)、プリンタの設定」

4-14

参照

参照

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XIV  KHA1000

前面パネル

操作部

POWER POWER POWER

MEMORY

F1F1F1

F2F2F2

F3F3F3

F4F4F4

F5F5F5

F6F6F6

KHA1000HARMONIC / FLICKER ANALYZER

REMOTE

USB

BACKLIGHT

FILEHARD COPY

STOPSTART

HA Vf OTHER

EXT CONT

9

6

1 2 3

0 . -

ESC

ENTER

ASSIST

SYSTEM

REMOTE

KEY LOCK

UTILITY GPIBMODE

VIEW HOLD

SHIFT

ENTRY

V RANGE

V RANGE

I RANGE

I RANGE

7 8

4 5

LOCAL

3

1

2 4

5

6 6

7

7

BACKLIGHT

FILEHARD COPY

STOPSTART

HA Vf OTHER

EXT CONT

9

6

1 2 3

0 . -

ESC

ENTER

ASSIST

SYSTEM

REMOTE

KEY LOCK

UTILITY GPIBMODE

VIEW HOLD

SHIFT

ENTRY

V RANGE

V RANGE

I RANGE

I RANGE

7 8

4 5

LOCAL

8 9 10 1112 13 14 15

16 17 1819 20

2122 23 2425 262728 2930 31

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KHA1000  XV

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

番号

名称説明

ページ+SHIFT

1POWER スイッチ キーを押し込んでラッチされた状態でオン( )、キーが出ている状態

でオフ( )4-2

2 MEMORY 用スロット コンパクトフラッシュカード用 4-27

3 表示部 LCD バックライト付き -

4 操作部 キーおよび大きいノブ、前面パネル図の下に拡大図 -

5 ハンドル 持ち運び用取っ手 2-8

6 脚 / スタンド 前面パネルの傾斜調整 2-7

7 側面ゴム足 側面 4 箇所 2-8

8 ASSIST キー 操作をサポートする説明機能 3-2

9HA キー(LED) 高調波電流試験モード設定(状態表示)、試験条件設定、測定データ

をグラフやリストで表示3-12

10Vf キー(LED) 電圧変動試験モード設定(状態表示)、試験条件設定、測定データを

グラフやリストで表示3-14

11 OTHER キー(LED) その他の計測モード設定(状態表示) 7-2

12 VIEW キー(LED) 測定観測、試験結果の解析画面、画面の選択(状態表示) 5-23

13 START キー 試験開始 5-42

14 STOP キー 試験終了 5-43

15 HOLD キー 画面測定データ変化の固定 4-26

16 HARD COPY キー 画面のハードコピー 4-26

17 FILE キー 試験データファイルの保存、呼び出し 4-21

18

REMOTE LED / LOCALキー

リモートコントロール状態表示 / ローカル設定 4-26

KEY LOCKキー

キーロック設定 4-26

19 EXT CONT キー 外部機器の制御設定 4-19

20 SYSTEM キー 試験システムの設定 4-12

21 0 ~ 9、.、- キー 数値入力 -

227 数値キー -

V RANGE 電圧レンジ切り替え、感度上昇 4-10

234 数値キー -

V RANGE 電圧レンジ切り替え、感度下降 4-10

248 数値キー -

I RANGE 電流レンジ切り替え、感度上昇 4-10

255 数値キー -

I RANGE 電流レンジ切り替え、感度下降 4-10

26 SHIFT キー シフトキー -

27 ESC キー サブメニューから上位メニューに戻る -

28 ENTER キー 入力確定 -

29 大きいノブ 数値入力、カーソル設定用ロータリーノブ -

30 矢印キー 上下左右キー -

31矢印キー 上下キー -

BACK LIGHT

キー

表示部バックライト明るさ設定 4-26

参照

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XVI  KHA1000

表示部

画面(高調波電流試験の例)

POWER POWER POWER

MEMORY

F1F1F1

F2F2F2

F3F3F3

F4F4F4

F5F5F5

F6F6F6

KHA1000HARMONIC / FLICKER ANALYZER

REMOTE

USB

1 2

3

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

14

15

16

18

17

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KHA1000  XVII

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

番号

名称 説明ページ

1 小さいノブ メニュー内容設定用ロータリーノブ 4-7

2 画面 下記詳細 -

3 F1 ~ F6 キー メニュー選択用ファンクションキー 4-7

番号

名称 説明ページ

1 モード高調波電流試験、電圧変動試験、その他の計測、ファイル操作、EXT コントロール、システム設定 -

2 試験状態 試験の状態;設定、テスト、解析 5-41

3 試験時間(残り時間表示) 試験の残り時間表示(「分:秒」)、60 分以上は「時:分:秒」表示。 -

4 OUT ON / OFF アイコン 交流電源の OUTPUT オン、オフ表示 4-19

5 PLL アイコン 試験用交流電源との同期表示(PLL ロック)5-42 6-16

6 OVER RANGE アイコン 電圧レンジまたは電流レンジを超えたときに表示 5-4 5-11 5-17 6-4 7-6

7 OHP アイコン 電流検出部の過熱表示

8 LOCK / UNLOCK アイコン キーロック状態 4-19

9 時計 日時表示 4-12

10 規格 試験中の規格 5-2

11 クラス 機器のクラス 5-2

12 V RANGE 電圧レンジ 4-7

13 I RANGE 電流レンジ 4-7

14 プログレスバー 試験実行中、先端が左端から右端方向に移動 5-41

15 画面名称、ページ 画面の名称、メニューページ 4-7

16 選択メニュー内容 F1 ~ F6 キーで選択したメニューの内容 4-7

17 メニュー項目 メニュー項目、F1 ~ F6 キーに対応 4-7

18 データ表示部 グラフ、リスト等測定値を表示 5-23

参照

参照

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XVIII  KHA1000

後面パネル

12

3 4 5 6 7 8

9 10 111213

14

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KHA1000  XIX

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

番号 名称 説明ページ

1 SOURCE 端子 試験用交流電源またはラインインピーダンスネットワークに接続 2-9

2 LOAD 端子 被試験機器(EUT)を接続 2-9

3 VOLTAGE SENSING 端子被試験機器(EUT)端の電圧測定用、電圧センシング端子用プラグを使用

2-11

4 EXT INPUT 端子 外部信号入力端子(機能はありません。機能拡張用) 2-15

5 REMOTE CONTROLLER 交流電源の制御端子 2-12

6 GPIB リモートコントロール時の GPIB ケーブル接続用コネクタ -

7 USB リモートコントロール時の USB ケーブル接続用コネクタ -

8 RS232C リモートコントロール時の RS232C ケーブル接続用コネクタ -

9 AC INPUT 電源コード接続用コネクタ 2-18

10 FUSE 電源用ヒューズホルダ、予備ヒューズ(1 本)内蔵 9-3

11 製造番号 本製品の製造番号 -

12 SIGNAL I / O 入出力信号端子(機能はありません。機能拡張用) -

13 コードホルダ 電源コードの収納用ホルダ -

14LAN

(イーサネットポート)

ネットワークプリンタに接続(工場オプション)、 LINK LED(緑色)はリンク確立時に点灯、 ACT LED(赤色)はデータ送受信時に点滅

1-6

参照

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XX  KHA1000

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概説

この章では、概要および特徴について説明します。

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1-2  KHA1000

1.1 本書について

本書が適用する製品のファームウェアバージョン

本書は

バージョン 1.9x

のファームウェアを搭載した製品に適用します。

4-2 ページ 製品についてのお問い合わせには、

• 形名(本書の表紙に記載されています。)

• ファームウェアバージョン

• 製造番号(後面下部に表示されています。)

をお知らせください。

1.2 概要

1-4 ページ 本製品は高調波電流、フリッカ、または電圧変動の測定ができます。交流電源およ

びラインインピーダンスネットワークと組み合わせて、IEC 規格および JIS 規格に

適合した試験ができます。

多彩な表示方法によって、リアルタイムで測定値を表示します。適合試験による評

価、合否判定、および分析ができます。

本製品から交流電源をコントロールできるので、パーソナルコンピュータを使用し

ないで、試験システムが構築できます。単体ではパワーアナライザとして使用でき

ます。

1.2.1 適合する規格

本製品は表 1-1 に示す規格に適合します。表中の「規格名表記」は本製品で使用す

る記号です。該当する限度値規格と測定技術規格を示します。表記のルールを図 1-

1 に示します。

参照

参照

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KHA1000  1-3

概説

1表 1-1 適合する規格

図 1-1 規格名表記のルール

分類規格名表記

(本製品で使用) 限度値規格番号・版 *1 測定技術規格番号・版 *1, *2

高調波電流

IEC Ed2.2/Ed2.0 IEC 61000-3-2:Ed2.2(2004)EN 61000-3-2(2000)/A2(2005)

IEC 61000-4-7:Ed2.0(2002)EN 61000-4-7(2002)

JIS 2011/Ed2.0 JIS C61000-3-2(2011) JIS C61000-4-7(2007)

JIS 2005/Ed2.0 JIS C61000-3-2(2005) IEC 61000-4-7:Ed2.0(2002)

JIS 2003/Ed1.0 JIS C61000-3-2(2003) JIS C61000-4-7(1997)

IEC Ed2.2/Ed1.0 IEC 61000-3-2:Ed2.2(2004)EN 61000-3-2(2000)/A2(2005)

IEC 61000-4-7(1991)EN 61000-4-7(1993)

JIS 2011/Ed1.0 JIS C61000-3-2(2011) JIS C61000-4-7(1997)

JIS 2005/Ed1.0 JIS C61000-3-2(2005) JIS C61000-4-7(1997)

IEC Ed3.0/Ed2.0 IEC 61000-3-2:Ed3.0(2005)EN 61000-3-2(2006)

IEC 61000-4-7:Ed2.0(2002)EN 61000-4-7(2002)

IEC Ed3.0/Ed1.0 IEC 61000-3-2:Ed3.0(2005)EN 61000-3-2(2006)

IEC 61000-4-7(1991)EN 61000-4-7(1993)

IEC Ed4.0/Ed2.1 IEC 61000-3-2:Ed4.0(2014)EN 61000-3-2(2014)

IEC 61000-4-7:Ed2.1(2009)EN 61000-4-7(2002)/A1(2009)

IEC Ed4.0/Ed1.0 IEC 61000-3-2:Ed4.0(2014)EN 61000-3-2(2014)

IEC 61000-4-7(1991)EN 61000-4-7(1993)

フリッカ、電圧変動

IEC Ed2.0/Ed1.1 IEC 61000-3-3:Ed2.0(2008)EN 61000-3-3(2008)

IEC 61000-4-15:Ed1.1(2003)EN 61000-4-15(1998)/A1(2003)

IEC Ed3.0/Ed2.0 IEC 61000-3-3:Ed3.0(2013)EN 61000-3-3(2013)

IEC 61000-4-15:Ed2.0(2010)EN 61000-4-15(2011)

*1 レポート印刷では EN 規格名も表記されます。

*2 限度値規格が参照する測定技術規格

IEC 61000-4-7:Ed2.0(2002)、IEC 61000-4-7:Ed2.1(2009)

測定ウインドウ幅は 0.2 秒です。基本周波数 50 Hz では 10 サイクル、基本周波数 60 Hz では

12 サイク ルのウインドウ幅になります。高調波グループの測定を行います。

IEC 61000-4-7(1991)

測定ウインドウ幅は、基本周波数が 50 Hz では 0.32 秒、基本周波数が 60 Hz では 0.266 秒

(どちらも基本周波数の 16 サイク ル)です。高調波グループの測定は行いません。

JIS C61000-4-7(1997)

測定ウインドウ幅は、基本周波数が 50 Hz で は 0.32 秒、基本周波数が 60 Hz では 0.266 秒

(どちらも基本周波数の 16 サイ クル)です。次数間高調波および高調波グループの測定は行

いません。

IEC Ed3.0/Ed2.0

JIS 2011/Ed2.0

IEC Ed2.0/Ed1.1

測定技術規格の版数

限度値規格の版数規格名

高調波電流

フリッカ電圧変動 測定技術規格の版数

限度値規格の版数

測定技術規格の版数限度値規格発行年号

規格名

規格名

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1-4  KHA1000

1.2.2 試験システム

図 1-2 に高調波電流および電圧変動試験システムを示します。本製品に交流電源と

ラインインピーダンスネットワークを組み合わせて、試験システムが構築できま

す。

試験結果は本製品の画面に出力されます。試験条件および試験結果をコンパクトフ

ラッシュカードに保存できます。レポートも同様に保存できます。

交流電源は本製品からコントロールできます。ラインインピーダンスネットワーク

は、本製品から直接コントロールできません。

図 1-2 試験システム

1.3 特徴

● コンピュータ不要の試験システム

コンピュータを使用しないで高調波電流、電圧変動試験システムが構築できま

す。試験に使用する交流電源の制御ができます。

● 合否判定機能

規格適合評価試験ができます。問題点は解析機能で原因追及ができます。

● 規格の改定経緯に対応

限度値規格と測定技術規格の改定経緯に対応できます。測定技術規格は同一の

限度値規格に対して、高調波および次数間高調波から高調波グループの測定を

する場合と、次数間高調波を測定しない場合とが選択できます。

交流電源

ライン インピーダンスネットワーク

コンパクトフラッシュカード

EUT

KHA1000

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KHA1000  1-5

概説

1● 試験条件カスタマイズ

試験条件をカスタマイズできます。被試験機器(EUT)に合わせて、容易に条

件設定ができます。

設定した試験条件をファイルに保存できます。似たような被試験機器であれば、

わずらわしい設定が簡略化できます。設定ミスによるロスもなくなります。

● 試験規格に詳しくなくても、EMC の専門家でなくてもアシスト機能で安心

操作をサポートするアシスト機能があります。難しい規格用語も参照できます。

● 新規格対応

将来の規格改定に対して、バージョンアップができます。

● 簡単接続

被測定機器(EUT)を LOAD 端子に接続するだけの簡単接続。電圧入力端子は

内部で配線されています。

● 専用キーによる直感操作

機能に対応した専用キーを多用しています。欲しい機能を直接操作できます。

● リアルタイム測定

リアルタイムに測定値を表示します。被試験機器(EUT)の状態を観測できま

す。波形観測ができます。

● 外部メモリ

コンパクトフラッシュカードが使用できます。

● リモートコントロールインターフェース

GPIB、RS232C、および USB の 3 種類を装備しています。選択して使用できます。

● マルチアウトレットユニット(オプション)

被試験機器(EUT)がプラグ付き電源コードのときに使用します。世界各国の

さまざまなプラグの機器を接続できます。

● ネットワークプリンタに直接出力(工場オプション)

イーサネットによる通信を使用してネットワークプリンタでレポートを印刷す

ることができます。

● アプリケーションソフトウェア(別売)

本製品の設定および試験の実行制御を行います。試験に使用する交流電源の制

御ができます。

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1-6  KHA1000

1.4 オプション

1.4.1 マルチアウトレットユニット(OT01-KHA)

被試験機器(EUT)がプラグ付き電源コードのときに使用します。世界各国のさま

ざまなプラグの機器を接続できます。

• IEC 61000-4-7(Ed2.0) 規格で規定される、測定システムの配線インピーダンス

による電圧降下 (0.5 V 以下 ) の条件に適合するよう、内部インピーダンスが低

く設計されています。

• 接地線付き 2 P プラグを接地できる前面接地端子を装備しています。

• 設置面積は本製品 KHA1000 と同じです。本製品 KHA1000 の下に置いて、重ね

て使用できます。

1.4.2 イーサネットポート(工場オプション)

イーサネットによる通信を使用してネットワークプリンタでレポートを印刷する

ことができます。ネットワークプロトコルは TCP / IP(LPR)に対応しています。

プリンタ記述形式は以下の形式が選択できます。

• テキスト

• ESC/Page(セイコーエプソンが提唱するプリンタ制御コードで、ページプリン

タ用に拡張したページ記述言語)

• PostScript(Adobe Systems 社が開発したページ記述言語)

1.4.3 ラックマウントブラケット(KRB4、KRB200)

下記のラック組み込み用のオプションを用意しています。底部通気のため下図に示

すブランクパネルが別途必要です。詳細は、購入先または当社営業所にお問い合わ

せください。

表 1-1 組込用オプション

品名 形名 適用モデル 備考

ラックマウント ブラケット

KRB4KHA1000

インチラッ ク EIA 規格用

KRB200 ミリラッ ク JIS 規格 用

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KHA1000  1-7

概説

1

図 1-3 ラックマウントブラケット

177

37.5

102

465479

479

199

24.5

5050

50

460

466482

44

326

465480

4924

.5

KRB4

KRB200

BP191ブランクパネル(別売)

BP1Hブランクパネル(別売)

[A4-906-001]

[A4-343-911]

単位 : mm

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1-8  KHA1000

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設置と使用準備

この章では、開梱から試験システムの結線までを説明します。

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2-2  KHA1000

2.1 開梱時の点検

製品を受け取ったら、付属品が正しく添付されているか、製品および付属品が損傷

していないか、確認してください。

万一、損傷または不備がありましたら、購入先または当社営業所に問い合わせてく

ださい。

本製品を輸送するときのために、梱包材を保管しておくことをお勧めします。

付属品

図 2-1 付属品

電源コード(1本)

取扱説明書(本書、1冊)[Z1-003-480]

電圧センシング端子用プラグ(1個)[84-70-0070]

予備ヒューズ(1本)2.5 A(T)AC250 V[99-00-0027]

電圧センシング端子用プラグに配線されています。

電圧センシング端子短絡用ワイヤーキット(1組:2本)

電圧センシング端子用プラグ、専用ドライバ(1本)[Y2-000-002]

本体に実装されています。

出荷時の状態

電源用ヒューズホルダに内蔵

プラグ: NEMA5-15

[85-AA-0004]

プラグ: CEE7/7

[85-10-1070]

または または

プラグ: GB1002

[85-10-0790]

仕向先によって替わります。

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KHA1000  2-3

2設置と使用準備

2.1.1 試験システムで使用する部品一覧

高調波電流試験および電圧変動試験システムで使用する部品を表 2-1 および表 2-2

(2-4 ページ)に示します(図 2-1 付属品を除く)。表中の付属品以外はお客様で準

備をお願いします。

全般

表 2-1 部品一覧(全般)

名称 用途

RS232C ケーブル• リモートコントロール用(クロスケー

ブル)8-5 ページの「RS232C

インターフェース」

GPIB ケーブル• リモートコントロール用 8-4 ページの「GPIB イ

ンターフェース」

ラックマウントブラケット

• ラック取り付け用• オプション製品 1-7 ページの「ラック

マウントブラケット」ラックマウント用ブランクパネル

• ラック取り付け用• オプション製品

スイッチまたはサーキットブレーカ

• 試験用交流電源を使用しないで、商用電源(AC ライン)と本製品を直接接続する場合に使用します。

2-17 ページの「商用電源(AC ライン)に直接接続する場合に使用するスイッチまたはサー

キットブレーカ」電源ケーブル• 商用電源(AC ライン)と本製品を直

接接続する場合に使用します。

コンパクトフラッシュカード

• 本製品の専用スロットに挿入します。試験結果の保存、レポート印刷の保存に使用します。

• 使用確認済みのものをご使用ください。

4-27 ページの「外部メモリ(コンパクトフラッシュカード)」

参照

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2-4  KHA1000

高調波電流試験および電圧変動試験システム

表 2-2 部品一覧(高調波電流試験および電圧変動試験システム)

名称 用途 2-5 ページの図 2-2に示す番号

電源ケーブル 1 • 交流電源とラインインピーダンスネットワークを接続します。

1

電源ケーブル 2 • ラインインピーダンスネットワークと本製品を接続します。

2

電源ケーブル 3• 被試験機器(EUT)と本製品を接続し

ます。3

中継コンセント

• 被試験機器(EUT)と本製品を接続するための中継用コンセント。

• 被試験機器(EUT)がプラグ付きコードの場合に使用します。

• コンセントの形状はプラグに合ったものが必要です。

4

電圧センシング端子短絡用ワイヤーキット

• 本製品内部での電圧センシング用。UL1015、AWG18 電線。

• 出荷時は電圧センシング端子プラグに配線されています。

5

電圧センシング端子外部接続用電線

• 被試験機器(EUT)までの電線が長い場合の電圧センシング用。UL1015、AWG18 電線。

6

交流電源制御信号用ケーブル

• 交流電源と本製品を接続します。RS232C ケーブル(クロスケーブル)

7

ラインインピーダンスネットワーク

制御信号用ケーブル

• 交流電源とラインインピーダンスネットワークを接続します。

• ラインインピーダンスネットワークに付属されます(ミニ DIN コネクタ型ケーブル)。

8

ラインインピーダンスネットワーク

コントロールカード

• ラインインピーダンスネットワーク制御信号用ケーブルを接続します。

• ラインインピーダンスネットワークに付属されます。

9

LAN ケーブル(カテゴリ 5)

• ネットワークプリンタに接続します(工場オプション装着時のみ)。

10

参照

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KHA1000  2-5

2設置と使用準備

図 2-2 試験システム使用する部品

INPUT

OUTPUT

V ±

N

L

制御信号

制御信号

被試験機器(EUT)

ラインインピーダンスネットワーク

G N L

交流電源

G N L

G N L

G N L

G N L

プラグ付き電源コードの場合

ハーモニック /フリッカアナライザ KHA1000

中継用コンセント

できるだけ短い電線長にする

1

2

3

4

5 6

8

9

10

7

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2-6  KHA1000

2.2 設置場所の注意

以下の条件を守って本製品を屋内に設置してください。

● 可燃性雰囲気内で使用しないでください。

爆発や火災を引き起こす恐れがあります。アルコールやシンナーなどの可燃物

の近く、およびその雰囲気内では使用しないでください。

● 高温になる場所、直射日光の当たる場所を避けてください。

発熱・暖房器具の近く、および温度が急に変化する場所に設置しないでくださ

い。

動作温度範囲:0 ℃~ +40 ℃

仕様保証温度範囲:23 ℃ ±5 ℃

保存温度範囲:-20 ℃~ +70 ℃

● 湿度の高い場所を避けてください。

湯沸かし器、加湿器、水道の近くなど湿度の高い場所には設置しないでくださ

い。

動作湿度範囲:20 %rh ~ 80 %rh(結露なし)

仕様保証湿度範囲:20 %rh ~ 80 %rh(結露なし)

保存湿度範囲:90 %rh 以下(結露なし)

動作湿度範囲内でも結露する場合があります。その場合には、完全に乾くまで

本製品を使用しないでください。

● 必ず屋内で使用してください。

本製品は屋内使用で安全が確保されるように設計されています。

● 腐食性雰囲気内に設置しないでください。

腐食性雰囲気内や硫酸ミストの多い環境に設置しないでください。本製品内部

の導体腐食やコネクタの接触不良などを引き起こし、誤動作や故障の原因にな

り、火災につながることがあります。

● ほこりや塵の多い場所に設置しないでください。

ほこりや塵の付着によって感電や火災につながることがあります。

● 風通しの悪い場所で使用しないでください。

本製品の周囲に空気が流れるように十分な空間を確保してください。

● 本製品の上に物を載せないでください。

重い物を載せると、故障の原因になります。

● 傾いた場所や振動がある場所に設置しないでください。

落ちたり、倒れたりして破損やけがの原因になります。

● 周囲に強力な磁界や電界がある場所や入力電源の波形ひずみやノイズが多い場

所で使用しないでください。

本製品が誤作動する可能性があります。

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KHA1000  2-7

2設置と使用準備

● 工業環境で使用してください。

本製品を住宅地区で使用すると干渉の原因となることがあります。そのような

場合には、ラジオやテレビ放送の受信干渉を防ぐために、ユーザによる電磁放

射を減少させる特別な措置が必要となることがあります。

スタンドの使用

前面パネルを傾斜できます。画面を見やすくしたりキーの操作性を向上させるため

のものです。

床面にあるスタンドを " カチッ " と音がするまで起こして使用してください。

図 2-3 スタンドの使い方

• スタンドを使用するときは、本製品の上に物を載せたり、上から力を加えない

でください。スタンドを破損することがあります。

注意

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2-8  KHA1000

ハンドルおよび側面ゴム足の取り外し方

1-6 ページ ラックマウントブラケットに取り付ける前に、ハンドルおよび側面ゴム足を取り外

してください。ハンドルおよび側面ゴム足の取り外し方を図 2-4 に示します。

図 2-4 ハンドルおよび側面ゴム足の取り外し方

ハンドルの取り外し方

1. ハンドルカバー(a:2 箇所)を上方に引き上げます。

2. M4 さら頭ねじ(b:2 箇所)を外し、ハンドル全体(c、d)を外します。

側面ゴム足の外し方

ゴム足(g:4 箇所)底部のリベット(e、f)を、マイナスドライバーの先端で

外します。

2.3 移動時の注意

本製品を設置場所まで移動する、または輸送するときには、次の点に注意してくだ

さい。

● POWER スイッチをオフにしてください。

POWER スイッチをオンにしたまま移動すると、感電や破損の原因になります。

● 接続されているすべての配線を外してください。

ケーブル類を外さないで移動すると、断線や転倒によるけがの原因になります。

● スタンドをたたんでください。

スタンドを起こしたまま移動すると、スタンドを破損することがあります。

● 輸送する場合には、必ず専用の梱包材を使用してください。

専用の梱包材を使用しないと、輸送中の振動や落下などによる破損の原因にな

ります。

● 必ず本書を添付してください。

参照

a b c d e f g

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KHA1000  2-9

2設置と使用準備

2.4 後面端子の接続

• 感電の危険があります。必ずコンセントから電源コードを外す、または POWER

スイッチをオフにしてください。

LOAD 端子および SOURCE 端子の L と N は IEC 規格測定カテゴリ CAT Ⅰ、また

は CAT II に適合します。測定カテゴリは入力電圧によって異なります(表 2-3)。

表 2-3 測定カテゴリ

2.4.1 被試験機器(EUT)の接続(LOAD 端子)LOAD 端子へ接続します。端子の極性(L、N、G)は被試験機器(EUT)の極性に

合わせます。(G は保護接地またはアース端子)

被試験機器(EUT)がプラグ付き電源コードの場合は、中継用コンセントを使用し

て LOAD 端子に接続します。端子の極性(L、N、G)は中継用コンセントの極性に

合わせます。(G は保護接地またはアース端子)

中継用コンセントは測定環境に合わせて、お客様で用意してください。

図 2-5 入力端子の接続

警告

入力電圧 測定カテゴリ

250 Vrms を超え 300 Vrms 以下 CAT Ⅰ:商用電源に直接接続されない回路を測定するためのもの。

250 Vrms 以下CAT II:コンセントなどの低電圧設備に直接接続される機器(家電機器やポータブル工具など)の一次側回路を測定するためのもの。

INPUT

OUTPUT

LNG

被試験機器(EUT)

交流電源交流電源

G N LG N L

G N L

G N L

プラグ付き電源コードの場合

中継用コンセント

電圧センシング端子

外部信号入力端子

LOAD端子

SOURCE端子

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2-10  KHA1000

■ 端子カバーの使用方法

感電防止のため、LOAD 端子および SOURCE 端子にはカバーが付いています。図

2-6 にしたがって使用してください。

図 2-6 LOAD 端子および SOURCE 端子の接続詳細

■ 使用する電線と端末処理

被試験機器(EUT)の入力電流に合わせて選択します。選択の目安として表 2-4 を

示します。中継用コンセントに使用する電線も同様です。できるだけ短い電線長で

ご使用ください。1.5 m 以下をお勧めします。

表 2-4 電線の公称断面積と許容電流

電線の端末処理には圧着端子を取り付けてください。

圧着端子は、ねじ取り付け部の穴径が 6 mm で電線に適合するものを使用してくだ

さい。

公称断面積[mm2]

AWG( 参考断面積 )

[mm2]

許容電流*1

[A](Ta = 30 ℃ )

*1. 電気設備技術基準 第 146 条(省令第 57 条)「低圧配線に使用する電線」より

当社推奨電流 [A]

2 14 (2.08) 27 10

3.5 12 (3.31) 37 -

5.5 10 (5.26) 49 20

8 8 (8.37) 61 30

14 6 (13.3) 88 50

スプリングワッシャ(M6)

ノブ 端子カバー

圧着端子

M6

この部分に電線が入るように取り付けます。

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KHA1000  2-11

2設置と使用準備

2.4.2 被試験機器(EUT)の接続(マルチアウトレットユニット)

被試験機器(EUT)がプラグ付き電源コードの場合は、LOAD 端子に直接接続でき

ません。オプションの OT01-KHA マルチアウトレットユニットを使用すると、世界

各国のさまざまなプラグの機器を接続できます。接続の詳細は OT01-KHA の取扱説

明書を参照してください。

• OT01-KHA マルチアウトレットユニットを使用して、高調波電流試験規格 IEC

61000-3-2(Ed4.0)、IEC 61000-3-2(Ed3.0)、IEC 61000-3-2(Ed2.2)、JIS C61000-

3-2(2005)、または JIS C61000-3-2(2011) にしたがって試験を行う場合には、被

試験機器(EUT)による入力電流は、目安として 大 5 A 程度で使用すること

をお勧めします。コンセント部分の接触抵抗を含むインピーダンスがあるため、

試験システムでは IEC 61000-4-7 規格要件(配線のインピーダンスによる電圧

降下)に留意することが必要です。

2.4.3 電圧センシング端子(VOLTAGE SENSING)の配線

電圧センシングを被試験機器(EUT)の端子に接続するものです。電圧センシング

には下記に示す 2 通りの方法があります。

• LOAD 端子センシング(出荷時設定)

• 被試験機器(EUT)接続端センシング

出荷時は、LOAD 端子センシングになっています。電圧センシング端子の N-V 間お

よび ±-L 間が、付属の電圧センシング端子短絡用ワイヤーキットで短絡済みです。

できるだけ出荷時の設定でご使用ください。

被試験機器(EUT)接続端センシングは、被試験機器(EUT)までの電線が長い場

合など、電線の電圧降下が無視できない場合に使用します。被試験機器(EUT)端

の電圧を測定するため、電圧センシング端子を直接被試験機器(EUT)に接続しま

す(図 2-7)。

• 被試験機器(EUT)と本製品の LOAD 端子間の接続に使用する電線が長い場合、

IEC 61000-4-7 規格の要件を満足しなくなる可能性があります。できるだけ短い

電線長でご使用ください。1.5 m 以下をお勧めします。

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2-12  KHA1000

図 2-7 電圧入力センシングと使用する電線

使用する電線は UL1015、AWG18 で、導体の剥きしろは 10 mm(後面パネルに表示)にし

てください。電線の固定は付属のドライバで、端子のねじ部を締めてください。

2.4.4 交流電源、またはラインインピーダンスネットワーク の接続(SOURCE 端子)

SOURCE 端子へ接続します。端子の極性(L、N、G)は交流電源またはラインイ

ンピーダンスネットワークの出力端子極性に合わせます(G は保護接地またはアー

ス端子)。

■ 端子カバー使用方法

図 2-6 感電防止のため、LOAD 端子および SOURCE 端子にはカバーが付いています。

■ 使用する電線と端末処理

表 2-4 被試験機器(EUT)の入力電流に合わせて選択します。電線の端末処理には圧着端

子を取り付けてください。圧着端子は、ねじ取り付け部の穴径が 6 mm でかつ電線

に適合するものを使用してください。

INPUT

OUTPUT

L N G

被試験機器(EUT)

交流電源 交流電源

G N L G N L

G N L

電圧センシング端子

プラグ部拡大図

V ±

N

L

V ±

N

L

出荷時の配線

端子ねじ部

参照

参照

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KHA1000  2-13

2設置と使用準備

2.5 試験システムの結線

ラインインピーダンスネットワークは、高調波電流試験(JIS C61000-3-2(2011)、

JIS C61000-3-2(2005)、JIS C61000-3-2(2003) 規格)、および電圧変動試験(IEC

61000-3-3(Ed1.2) 規格)に使用します。

インピーダンスは IEC 61000-3-2(Ed4.0)、IEC 61000-3-2(Ed3.0)、および IEC 61000-

3-2(Ed2.2) 規格では使用しません。JIS C61000-3-2(2003) 規格では必ず使用、JIS

C61000-3-2(2005) および JIS C61000-3-2(2011) では試験結果にばらつきが生じる

恐れがあるとき使用してもよい(任意)ことになっています。電圧変動試験(IEC

61000-3-3(Ed2.0) 規格)では電圧変動やフリッカによって発生する電流変化を測定

するために使用します。

• 感電の危険があります。必ず、試験システムで使用する機器の電源コードを外

す、または POWER スイッチをオフにしてください。

■ ラインインピーダンス値の設定

警告

規格 ラインインピーダンスネットワークの設定

IEC 61000-3-2(Ed4.0)IEC 61000-3-2(Ed3.0)IEC 61000-3-2(Ed2.2)

Bypass(THRU)*1

*1. ラインインピーダンスネットワーク LIN1020JF の場合です。 LIN40MA-PCR-L では OUT(THRU) となります。

JIS C61000-3-2(2005)JIS C61000-3-2(2011)

Bypass(THRU)*1

またはZ1(0.4 Ω+0.37 mH):公称電圧 100 V(単相)

Z2(0.38 Ω+0.46 mH):公称電圧 200 V(単相)

JIS C61000-3-2(2003)Z1(0.4 Ω+0.37 mH):公称電圧 100 V(単相)

Z2(0.38 Ω+0.46 mH):公称電圧 200 V(単相)

IEC 61000-3-3(Ed2.0) 0.4 Ω+j0.25 Ω

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2-14  KHA1000

2.5.1 交流電源およびラインインピーダンスネットワーク の接続

交流電源の OUTPUT 端子、またはラインインピーダンスネットワークの OUTPUT

端子へ接続します。端子の極性(L、N、G)は交流電源またはラインインピーダン

スネットワークの出力端子極性に合わせます(G は保護接地またはアース端子)。詳

しくは交流電源およびラインインピーダンスネットワークの取扱説明書を参照し

てください。

表 2-4 使用する電線は、被試験機器(EUT)の入力電流に合わせて選択します。公称断面

積 8 mm2 以上の使用をお勧めします。できるだけ短い電線長でご使用ください。

• 配線にはインピーダンスがあります。試験システムでは IEC 61000-4-7 規格要

件(配線のインピーダンスによる電圧降下)に留意することが必要です。

■ 制御信号用ケーブル

交流電源およびラインインピーダンスネットワークの制御に使用します。

交流電源:RS232C ケーブル(クロスケーブル)

ラインインピーダンスネットワーク:ミニ DIN コネクタ型ケーブル(ラインイン

ピーダンスネットワークに付属)

参照

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KHA1000  2-15

2設置と使用準備

図 2-8 システム結線

2.5.2 イーサネットポートの接続

XVIII ページ、 4-14 ページ

ネットワークプリンタと接続する場合のオプション機能です。工場オプションで

す。オプション機能が装着されている場合は、後面にイーサネットポートがありま

す。カテゴリ 5 以上の LAN ケーブル(RJ-45)を使用してネットワークに接続します。

ハブ(Hub)を経由してネットワークに接続する場合はストレートケーブルを、プ

リンタと直接接続する場合はクロスケーブルをお使いください。

イーサネットによる通信条件の設定は「4.4.2 日時、TCP / IP(ネットワークプロト

コル)、プリンタの設定」参照してください。

2.5.3 外部信号入力端子(EXT INPUT)

機能はありません。機能拡張のための端子です。

INPUT

OUTPUT

制御信号

制御信号

制御信号用 ケーブル

LANケーブル (オプションのイーサネットポート装着時)

被試験機器(EUT)

ラインインピーダンスネットワーク

G N L

交流電源

G N L

G N L

G N L

G N L

プラグ付き電源コードの場合

ハーモニック /フリッカアナライザ KHA1000

中継用コンセント

できるだけ短い電線長にする

できるだけ短い電線長にする

参照

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2-16  KHA1000

2.6 SOURCE 端子を商用電源(AC ライン)に直接接続する場合

7-9 ページ 突入電流測定の場合等、交流電源を使用しないで、SOURCE 端子を商用電源(AC

ライン)に直接接続するときは、安全のため、本製品を商用電源(AC ライン)か

ら切り離すことができるスイッチまたはサーキットブレーカを使用してください

(図 2-9)。

・ 感電の恐れがあります。SOURCE 端子と商用電源(AC ライン)間にスイッチ

またはサーキットブレーカを設置するときは、必ず配電盤スイッチをオフにし

て、配電盤からの給電を遮断してください。

・ スイッチの電流定格は、被試験機器(EUT)の入力電流以上にしてください。

• スイッチの回路は、L と N を同時に遮断できる 2 極にしてください。

LOAD 端子および SOURCE 端子の L と N は IEC 規格測定カテゴリ CAT Ⅰ、また

は CAT II に適合します。測定カテゴリは入力電圧によって異なります(表 2-3)。

■ 使用する電線と端末処理

表 2-4 被試験機器(EUT)の入力電流に合わせて選択します。電線の端末処理には圧着端

子を取り付けてください。圧着端子は、ねじ取り付け部の穴径がスイッチまたは

サーキットブレーカに適合するものを使用してください。

参照

警告

参照

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KHA1000  2-17

2設置と使用準備

図 2-9 商用電源(AC ライン)に直接接続する場合に使用するスイッチまたはサーキットブレーカ

1. 配電盤のスイッチをオフにします。

2. 配電盤の接地端子と SOURCE 端子の G を接続してください。

設置用電線はお客様で用意してください。電線の定格電流は被試験機器(EUT)の入

力電流に合わせて選択してください。

3. 図 2-9 に示すように、SOURCE 端子と商用電源(AC ライン)間にスイッチまた

はサーキットブレーカを設置します。

端子の極性(L、N、G)は配電盤極性に合わせます。スイッチまたはサーキットブレー

カ、および電線はお客様で用意してください。

4-4 ページ 配電盤のスイッチおよび設置したスイッチまたはサーキットブレーカは、試験開始直前にオンしてください。

LNG

被試験機器(EUT)

G N L

G N L

電圧センシング端子

外部信号入力端子

LOAD端子

SOURCE端子

配電盤スイッチへ

スイッチまたは

サーキットブレーカ

参照

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2-18  KHA1000

2.7 電源コードの接続

感電の恐れがあります。

• 本製品は IEC 規格 Safety Class I の機器(保護導体端子を備えた機器)です。必

ず接地(アース)してください。

• 本製品は電源コードの接地線によって接地されます。電源プラグは、必ず電気

設備技術基準に基づく D 種接地工事が施された接地極付コンセントへ接続して

ください。

• AC 電源ラインへの接続には、付属の電源コードを使用してください。

• 定格電圧またはプラグの形状によって、付属の電源コードが使用できない場合

には、専門の技術者が 3 m 以下の適切な電源コードと交換してください。電源

コードの入手が困難な場合には、購入先または当社営業所へ相談してください。

• プラグ付き電源コードは緊急時にAC電源ラインから本製品を切り離すために使

用できます。いつでもプラグをコンセントから抜けるように、プラグを容易に

手が届くコンセントに接続し、コンセントの周囲は十分な空間をあけてくださ

い。

• 付属の電源コードをほかの機器の電源コードに使用しないでください。

本製品は IEC 規格過電圧カテゴリ II の機器(固定設備から供給されるエネルギー消

費型機器)として設計されています。

1. 接続する AC 電源ラインが本製品の入力定格に適合しているか確認します。

入力できる電圧は AC100 V ~ 240 V の範囲での公称電源電圧のどれか、周波数は 50Hz

または 60Hz です。

2. POWER スイッチがオフになっていることを確認します。

3. 後面パネルの AC INPUT に電源コードを接続します。

4. 電源プラグを接地極付コンセントに差し込みます。

警告

接地工事が施されている3極コンセント

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初めてご使用になる方へ

この章では、初めてご使用になる方のために、本製品の特徴を生かした使い方、および操作画面の全体像について説明します。

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3-2  KHA1000

3.1 試験規格に詳しくなくても安心

アシスト機能

操作をサポートするアシスト機能があります。メニュー項目の選択方法が分からな

いときに使用します。

詳しく知りたいメニュー項目のファンクションキーを押します。次に ASSIST キー

を押すと、ASSIST 画面が表示されます。現在のメニュー項目に対応した説明を参

照できます。規格用語も参照できます。いつでも使用できます。

図 3-1 アシスト例

■ こんなときに便利です

ASSIST

• 規格書をいちいち見るのは面倒だ。早く測定に入りたい。

• クラス分けの方法が分からない。

• インピーダンスを正しく選択したい。

• 測定時間の設定はどのようにしたらよいか。

• 用語が分からない。

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KHA1000  3-3

3初めてご使用になる方へ

3.2 被試験機器(EUT)の状態がすぐ分かる

常時測定状態

5-23 ページ、 6-7 ページ

常時測定状態なので、測定しながら試験条件を設定できます。

試験を開始するまでの時間を短縮できます。

前もって測定したい項目のグラフやリスト画面を設定しておけば、被試験機器

(EUT)の様子を本番試験前に把握することができます。

3.2.1 高調波電流試験

グラフ表示

図 3-2 グラフ画面の例(4 分割画面)

■ V / I 波形

電圧と電流の波形をオシロスコープのように観測できます。

振幅の変化をリアルタイムで観測できます。

垂直軸スケールは、別々に設定できます。

波形の拡大縮小ができます。

被試験機器(EUT)の入力電流波形を観測できます。

電流の電圧に対する位相の進み、または遅れを概略知ることができます。

■ 2D 高調波

高調波電流を次数毎に表しています。時々刻々の高調波の変化を把握できます。高

次高調波が小さい場合は、垂直軸スケール感度を上げて拡大できます。

参照

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3-4  KHA1000

■ 3D 高調波

高調波電流を次数毎に表しています。3 次元表示で高調波の時間推移を把握できま

す。高次高調波が小さい場合は、垂直軸スケール感度を上げて拡大できます。

■ THC(Total Harmonic Current)

総合高調波電流(THC)は 2 次から 40 次までの高調波電流成分の実効値です。

THC をリアルタイムで観測できます。被試験機器(EUT)の運転条件を変えて、

大の THC を探すときに使用します。

THC は IEC 61000-3-2(Ed4.0)、IEC 61000-3-2(Ed3.0)、IEC 61000-3-2(Ed2.2)、JIS

C61000-3-2(2005)、および JIS C61000-3-2(2011) に導入されています。被試験機

器(EUT)は、規格で形式試験の条件が規定されていないものは、通常の動作条件

で、 大の THC を発生する運転モードに設定して試験します。

リスト表示

図 3-3 リスト画面の例(2 分割画面)

■ リスト

測定項目をリスト表示します。下記の表示項目があります。表示項目は選択して表

示できます。

• RMS(実効値 rms):入力電圧および電流の実効値

• PEAK+(ピーク +):入力電圧および電流の正振幅ピーク値

• PEAK-(ピーク -):入力電圧および電流の負振幅ピーク値

• POWER(有効電力):被試験機器(EUT)の有効電力 W

• VA(皮相電力):被試験機器(EUT)の皮相電力 VA

• var(無効電力):被試験機器(EUT)の無効電力 var

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KHA1000  3-5

3初めてご使用になる方へ

• PF(力率):被試験機器(EUT)の力率

• THC:入力電流の総合高調波電流、2 次から 40 次の高調波電流成分の実効値

• POHC:入力電流の部分奇数次高調波電流、21 次から 39 次のうち奇数次の高調

波電流成分の実効値

• Freq(周波数):入力周波数、入力電圧で測定

• THD(総合高調波ひずみ):入力電流の総合高調波ひずみ。高調波成分全体の基

本波成分に対する比

■ 高調波リスト

各次数の高調波電流をリアルタイムで測定できます。前もって設定した機器のクラ

スに対する限度値も表示します。

限度値を超えた測定値は赤色表示されます。規格適合判定ではありませんが概略の

見当をつけることができます。

3.2.2 電圧変動試験

グラフ表示

図 3-4 グラフ画面の例(2 分割画面)

■ rms 波形

入力電圧実効値の時間推移を表示します。電圧変動の概略が把握できます。

■ Pinst(St)波形

Pinst(St)(瞬時フリッカ値)のリアルタイム波形を表示します。刻々の変化が分

かります。

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3-6  KHA1000

3.3 試験システムの特徴

交流電源およびラインインピーダンスネットワークを使用した試験システムの特

徴について説明します。

● コンピュータ不要

● 交流電源をリモートコントロール可能

● ラインインピーダンスネットワークは交流電源から制御

● 電源性能確認機能がある

図 3-5 本製品を使用した試験システム

INPUT

OUTPUT

制御信号

制御信号

制御信号用 ケーブル

LANケーブル (オプションのイーサネットポート装着時)

被試験機器(EUT)

ラインインピーダンスネットワーク

G N L

交流電源

G N L

G N L

G N L

G N L

プラグ付き電源コードの場合

ハーモニック /フリッカアナライザ KHA1000

中継用コンセント

できるだけ短い電線長にする

できるだけ短い電線長にする

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KHA1000  3-7

3初めてご使用になる方へ

コンピュータ不要

コンピュータが不要です。本製品は高調波電流、および電圧変動に関する規格試験

機能を搭載しています。規格適合判定および解析機能があります。

交流電源の直接操作は不要

本製品から交流電源をコントロールできます。

電源性能確認機能がある

5-36 ページ 試験システムの配線インピーダンスを含む交流電源の性能確認になります。

被試験機器(EUT)までの接続ケーブルが長い場合は、電圧降下やインダクタンス

の増加のために、規格要件を満足することができない場合があります。

参照

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3-8  KHA1000

3.4 試験の全体像

高調波電流試験

● IEC 61000-3-2(Ed4.0)

● IEC 61000-3-2(Ed3.0)

● IEC 61000-3-2(Ed2.2)

● JIS C61000-3-2(2005)

● JIS C61000-3-2(2011)

● JIS C61000-3-2(2003)

試験条件の設定からレポート印刷までを示します。

試験の準備

試験システムの設定試験条件の設定観測画面の選択

• 交流電源の設定• 必要ならラインインピーダンスネットワーク

の設定• 選択した規格に対応して設定• 試験中の観測画面を設定

• JIS C61000-3-2(2005) または JIS C61000-3-2(2011) で基準インピーダンス使用を選択、または JIS C61000-3-2(2003) を選択した場合には、AC 電源を無負荷状態にて測定する。

AC 電源の確認

試験開始 • 常時測定状態

START • START キーを押す。

試験

• 試験の進行をプログレスバーで表示• 設定した試験時間で終了• 試験結果を表示(PASS / FAIL)• 試験を終了する場合は STOP キーを押す。

解析 • 試験結果の解析

試験結果の保存 • コンパクトフラッシュカードに保存

レポート印刷• コンパクトフラッシュカードに保存• イーサネットポート(工場オプション)を使

用してネットワークプリンタで印刷

試験終了 • 常時測定状態になります。

JIS の

場合

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KHA1000  3-9

3初めてご使用になる方へ

電圧変動試験

● IEC 61000-3-3(Ed2.0)

試験条件の設定からレポート印刷までを示します。

試験の準備

試験システムの設定試験条件の設定観測画面の選択

• 交流電源の設定• ラインインピーダンスネットワークの設定• 規格に対応して設定• 試験中の観測画面を設定

試験開始 • 常時測定状態

START • START キーを押す

試験

• 試験の進行をプログレスバーで表示• 設定した試験時間で終了• 試験結果を表示(PASS / FAIL)• 試験を終了する場合は STOP キーを押す。

解析 • 試験結果の解析

試験結果の保存 • コンパクトフラッシュカードに保存

レポート印刷• コンパクトフラッシュカードに保存• イーサネットポート(工場オプション)を使

用してネットワークプリンタで印刷

試験終了 • 常時測定状態になります。

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3-10  KHA1000

3.5 画面操作の全体像

5-1 ページ、 6-1 ページ

基本画面の種類と名称

高調波電流試験画面、電圧変動試験画面、およびシステムその他の画面に分類でき

ます。すべての画面にメニューがあります。メニューのファンクションキーで必要

な機能を選択します。

高調波電流および電圧変動試験の画面構造

参照

高調波電流試験画面ページ

電圧変動試験画面ページ

HA- 試験条件リスト画面 3-12 Vf- 試験条件リスト画面 3-14

HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)

3-12 Vf- 観測・解析画面

(Vf-VIEW 画面)3-14

HA- 観測・試験条件画面 3-12 Vf- 観測・試験条件画面 3-14

システムその他の画面ページ

ファイル操作画面 3-17

EXT コントロール画面 3-18

システム設定画面 3-18

ASSIST 画面 3-19

その他の計測画面 3-16

画面 概要試験開始前

の操作試験中の操作

解析時の操作

HA- 試験条件リスト画面

• 試験条件設定• 固有の画面パターン

可能

不可

HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)

• 観測または解析• 画面をカスタマイズ

可能可能*1

*1. 解析時だけの操作もあります。

HA- 観測・試験条件画面

• 観測または試験条件設定

• 画面をカスタマイズ可能

不可

Vf- 試験条件リスト画面

• 試験条件を設定• 固有の画面パターン 不可

Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW 画面)

• 観測または解析• 画面をカスタマイズ

可能可能 *1

Vf- 観測・試験条件画面

• 観測または試験条件設定

• 画面をカスタマイズ可能

不可

参照 参照

参照

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KHA1000  3-11

3初めてご使用になる方へ

画面の選択と移行

HA キーを押すと HA- 試験条件リスト画面になります(HA キーの LED が点灯)。

HA キーの LED が点灯しているときに、VIEW キーを押す度に、HA- 観測・解析画

面(HA-VIEW)と HA- 観測・試験条件画面のトグル動作になります。

Vf キーを押すと Vf- 試験条件リスト画面になります(Vf キーの LED が点灯)。

VIEW キーによるトグル動作は、HA 関係画面と同様です。

図 3-6 高調波電流および電圧変動試験の画面構造

HA- 試験条件リスト画面

HA- 観測・試験条件画面

HA- 観測・解析画面

VIEWキー

VIEWキーVIEWキー

HAキー

HAキーの LED点灯

Vf- 試験条件リスト画面

Vf- 観測・試験条件画面

Vf- 観測・解析画面

VIEWキー

VIEWキーVIEWキー

Vf キー

Vf キーの LED点灯

高調波電流試験

電圧変動試験

VIEWキーの LED点灯 VIEWキーの LED消灯

VIEWキーの LED点灯 VIEWキーの LED消灯

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3-12  KHA1000

3.5.1 高調波電流試験の基本画面

3 つの基本画面(HA- 試験条件リスト画面、HA- 観測・解析画面、HA- 観測・試験

条件画面)があります。

HA- 試験条件リスト画面

HA- 観測・試験条件画面

• 試験条件設定に使用

• 固有の画面パターン(測定規格に応じて 5 種類)

• メニュー項目はHA- 観測・試験条件画面と同じ

HA キーを押すと HA- 試験条件リスト画面になります。HA キーの LED が点灯します。

• 測定結果を見ながら試験条件を設定

• グラフやリストを表示

• メニュー項目はHA- 試験条件リスト画面と同じ

HA キーの LED が点灯しているときに、VIEW キーを押す度に、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)と HA- 観測・試験条件画面のトグル動作になります。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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KHA1000  3-13

3初めてご使用になる方へ

HA- 観測・解析画面

表 3-1 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)表示種類

• 観測または試験結果の解析

• グラフやリストの表示種類は 9種類(表 3-1)

• 表示面を分割可能(分割数は1、2、または4)で、表示形式を選択して貼り付け可能

HA キーの LED が点灯しているときに、VIEW キーを押す度に、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)と HA- 観測・試験条件画面のトグル動作になります。

表示分類

表示種類 表示内容 主な使い方

グラフ

V / I 波形

• 入力電圧 / 電流波形• 垂直軸、水平軸の拡大縮小• カーソルを使用したピーク値

読みとり

• 被試験機器(EUT)の入力条件の確認

• 波形の確認• 大きな変化を観測• 電流レンジの決定

2D 高調波• 高調波電流バーグラフ• 垂直軸の拡大縮小

• 高調波電流各次数比較• 限度値比較• 大値探索

3D 高調波• 高調波電流バーグラフ• 垂直軸の拡大縮小• 時間推移観測

• バーグラフの時間推移• 変化特性

THC • メータ表示• 大値保持

• 被試験機器(EUT)の運転条件設定

リスト

リスト• 基本測定パラメタ表示• 数値表示• THD

• 被試験機器(EUT)の基本特性を測定

高調波リスト• 各次数の高調波電流値• 限度値を表示

• 高調波電流各次数比較• 限度値判定

グラフ

電流トレンド• 入力電流実効値• 時間推移

• 時間推移• 大きな変化タイミングの

探索

高調波トレンド• 高調波電流時間推移• 各次数単位の解析

• 悪値検証

リスト 結果リスト*1

*1. 試験終了後に有効

• 試験結果リスト• 各次数高調波電流の総合判定

• 規格適合判定

F1

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3-14  KHA1000

3.5.2 電圧変動試験の基本画面

3 つの基本画面(Vf- 試験条件リスト画面、Vf- 観測・解析画面、Vf- 観測・試験条

件画面)があります。

Vf- 試験条件リスト画面

Vf- 観測・試験条件画面

• 試験条件設定に使用

• 固有の画面パターン

• メニュー項目はVf- 観測・試験条件画面と同じ

Vf キーを押すと Vf- 試験条件リスト画面になります。Vf キーの LED が点灯します。

• 測定結果を見ながら試験条件を設定

• グラフやリストを表示

• メニュー項目はVf- 試験条件リスト画面と同じ

Vf キーの LED が点灯しているときに、VIEW キーを押す度に、Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW 画面)と Vf- 観測・試験条件画面のトグル動作になります。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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KHA1000  3-15

3初めてご使用になる方へ

Vf- 観測・解析画面

表 3-2 Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW 画面)表示種類

• 観測または試験結果の解析

• グラフやリストの表示種類は11 種類(表 3-2)

• 表示面を分割可能(分割数は1、2、または4)で、表示形式を選択して貼り付け可能

Vf キーの LED が点灯しているときに、VIEW キーを押す度に、Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW 画面)と Vf- 観測・試験条件画面のトグル動作になります。

表示種類 表示内容 主な使い方

グラフV / I 波形

• 入力電圧 / 電流波形• 垂直軸、水平軸の拡大縮小• カーソルを使用したピーク値読

みとり

• 被試験機器(EUT)の入力条件の確認

• 波形の確認• 大きな変化を観測• 電流レンジの決定

rms 波形 • 入力電圧実効値の時間推移 • 電圧変動の観測

リスト リスト• 基本測定パラメタ表示• 数値表示

• 被試験機器(EUT)の基本特性を測定

グラフ

Pinst(St)波形

• Pinst(St)(瞬時フリッカ値)のリアルタイム波形表示

• 電圧変動の観測(d 測定方法が Pst 一括の場合のみ)

CPF 波形 • CPF(累積確率)グラフを表示 • 電圧変動の観測および解析

dc 波形• dc(相対定常電圧変化)の 大

値を記録した時の波形表示

dmax 波形• dmax( 大相対電圧変化)の

大値を記録したときの波形表示

Tmax*1 波形

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

• d(t)(相対電圧変化)が 3.3 %を超えた部分で、 も時間の長かった区間の波形表示

リスト

フリッカリスト

• セグメント(=1 回の Pst 測定時間)ごとの詳細な表示

• 電圧変動の観測および解析

結果リスト• 試験結果リスト• 総合判定

• 規格適合判定

電圧変動リスト

(手動)

• d 測定方法を「手動切替」にした場合の各セグメントごとの電圧変動の 大値、平均値を表示

• 電圧変動の観測および解析

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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3-16  KHA1000

3.5.3 その他の計測画面

3 つの基本画面(基本計測、FFT アナライザ画面、突入電流測定画面)がありま

す。

基本計測画面

FFT アナライザ画面

• 入力電圧 / 電流波形

• メニューに応じた固有の画面パターン

OTHER キーを押してから、メニューの F1 基本計測を選択すると波形画面になります。

• メニューに応じた固有の画面パターン

OTHER キーを押してから、メニューの F2 FFT アナライザを選択すると FFT アナライザ画面になります。

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KHA1000  3-17

3初めてご使用になる方へ

突入電流測定画面

3.5.4 ファイル操作の基本画面

ファイル操作画面

• メニューに応じた固有の画面パターン

OTHER キーを押してから、メニューの F3 突入電流測定を選択すると突入電流測定画面になります。

• 試験条件ファイルの保存(セーブ)、呼び出し

(ロード)および試験結果ファイルの呼び出し

(ロード)に使用します。

FILE キーを押すとファイル操作画面になります。

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3-18  KHA1000

3.5.5 外部機器へのコントロール画面

EXT コントロール画面

3.5.6 システム設定画面

システム設定画面

• 交流電源の制御に使用します。

EXT CONT キーを押すと EXT コントロール画面になります。

• 試験システム全般の設定に使う

SYSTEM キーを押すとシステム設定画面になります(ファームウェアバージョン 1.1X の例)。点線で示した部分はオプション機能です。

オプション機能

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KHA1000  3-19

3初めてご使用になる方へ

3.5.7 アシスト画面

ASSIST 画面

• いつでも使用できます。

• 試験規格に詳しくなくても、EMC の専門家でなくても、現在の使用場面に応じた説明をします。難しい規格用語も参照できます。

ASSIST キーを押すと ASSIST 表示になります。

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3-20  KHA1000

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基本操作

この章では、基本的な操作方法を説明します。

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4-2  KHA1000

4.1 電源投入

4.1.1 POWER スイッチオン

電源を投入するとファームウェアバージョンが数秒間表示され、内部のチェックで

異常がなければ高調波電流試験の画面(HA- 試験条件リスト画面)になります。試

験を開始する前に十分なウオームアップ時間をとってください。

1. POWER スイッチがオフ( )になっていることを確認します。

2. 電源コードのプラグをコンセントに差し込みます。

3. POWER スイッチをオン( )にします。

POWER スイッチを押し込む( )とオンします。起動音と共にすべての LED が点灯

しファームウェアバージョンが表示されます。

4. 画面のファームウェアバージョンを確認します。

図 4-1 に示すようなファームウェアバージョンが数秒間表示されたあと、高調波電流

試験の画面(HA- 観測・解析画面)になります。

イーサネットポート(工場オプション)が装着されている場合は、ファームウェアバージョンの下に「with Ethernet」と表示されます。

図 4-1 ファームウェアバージョン表示例

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KHA1000  4-3

4基本操作

電源投入後の状態

■ ご購入後初めて POWER スイッチをオンにした場合

4-12 ページ 英語画面で立ち上がります。図 4-2 に示す HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)にな

ります。工場出荷時設定で立ち上がります。英語画面を日本語画面にする場合には、

システム設定画面で設定します。電源投入 2 回目以降は、前回 POWER スイッチを

オフした時の状態で立ち上がります。

図 4-2 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)

4-19 ページ ■ 外部機器へのコントロール機能

ご購入後初めて POWER スイッチをオンにしたときには、工場出荷時設定で立ち上

がります。電源投入 2 回目以降は、前回 POWER スイッチをオフした時の状態で立

ち上がります。ただし交流電源の OUTPUT はオフになります。

4.1.2 POWER スイッチオフ

本製品は試験システムで使用している交流電源を制御することができます(EXT コ

ントロール機能)。EXT コントロール機能を使用している場合は、下記手順で交流

電源をオフしてください。

1. 本製品の POWER スイッチをオフ( )にします。

2. 交流電源の POWER スイッチをオフにします。

参照

F1

F2

F3

F4

F5

F6

参照

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4-4  KHA1000

4.2 試験システムの電源投入

• 感電の危険があります。交流電源 およびラインインピーダンスネットワークの

入力電源ケーブルには触れないでください。入力電源ケーブルが正しく接続さ

れていない場合は、直ちに配電盤のスイッチをオフにしてください。

2 通りの、電源スイッチのオン、オフ方法があります。

表 4-1 電源スイッチのオン、オフ方法

4.2.1 個別オン、オフの場合

4-13 ページ 下記手順は、本製品から交流電源をコントロールする場合です。通常は、交流電源

をコントロールする方法で使用します。交流電源を正しく動作させ、ラインイン

ピーダンスネットワークの内部リレー接点の損傷を防止するために、手順通りに操

作してください。

順序を誤ると、本製品のシステム設定「交流電源コントロール」が毎回「しない」

になります。内部リレー接点の損傷防止についての詳細はラインインピーダンス

ネットワークの取扱説明書を参照してください。

1. ラインインピーダンスネットワークの POWER スイッチを オン にします。

2. 交流電源の POWER スイッチを オン にします。

交流電源のコントロールパネルにバージョンが数秒間表示されます。OUTPUT はオフ

のままです。バージョン表示等の詳細は交流電源の取扱説明書を参照してください。

以後の操作は本製品 KHA1000 から制御します。

3. 本製品の POWER スイッチをオンにします。

POWER スイッチを押し込む( )とオンします。起動音と共にすべての LED が点灯

しファームウェアバージョンが表示されます。

交流電源との通信を行います。何らかの理由で通信ができなかった場合、本製品のシステム設定は自動的に「交流電源コントロール」を「しない」になります。

警告

方法 本製品 交流電源 ラインインピーダンスネットワーク

外部電源スイッチ

個別オン、オフの場合

POWER スイッチを個別にオン、オフ なし

一括オン、オフの場合

POWER スイッチをオンの位置に固定 あり*1

*1. 外部電源スイッチはお客様で準備をお願いします。

参照

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KHA1000  4-5

4基本操作

試験システムの電源遮断

1. 本製品の POWER スイッチをオフにします。

先に交流電源の POWER スイッチをオフすると、本製品のシステム設定は自動的に「交

流電源コントロール」を「しない」になります。次回、POWER スイッチをオンした

ときは、「交流電源コントロール」を「しない」のままになります。

4-13 ページ 交流電源をコントロールする場合は、「交流電源コントロール」を「する」に設定

し直してください

2. 交流電源の POWER スイッチを オフ にします。

3. ラインインピーダンスネットワークの POWER スイッチを オフ にします。

図 4-3 試験システムの電源投入と遮断順序

参照

オン

1 ラインインピーダンスネットワーク

3

2 交流電源 2

3 本製品KHA1000

1

オフ

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4-6  KHA1000

4.2.2 一括オン、オフの場合

外部電源スイッチで、試験システムの電源を一括オン、オフします。外部電源ス

イッチはお客様で準備をお願いします。外部電源スイッチは下記の定格電流以上の

ものをご使用ください。

表 4-2 外部電源スイッチの定格電流

試験システムの電源投入

1. 外部電源スイッチをオンにします。

本製品、交流電源、およびラインインピーダンスネットワークの電源が投入されます。

本製品は交流電源との通信を行います。何らかの理由で通信ができなかった場合、本製品のシステム設定は自動的に「交流電源コントロール」を「しない」になります。

試験システムの電源遮断

1. EXT CONT キーを押します。

EXT コントロール画面になります。

2. メニューの F1 キー(交流電源 OUTPUT)で OFF を選択します。

交流電源の OUTPUT がオフになります。画面上部のアイコンは電球が消灯している絵

になります。

3. 外部電源スイッチをオフにします。

本製品、交流電源、およびラインインピーダンスネットワークの電源が遮断されます。

外部電源スイッチ

AC 入力電圧の条件

交流電源*1

*1. その他の交流電源 PCR-LA、PCR-LE、または PCR-LE2 シリーズの場合は、購入先または当社営業所へお問い合わせください。

PCR1000LEPCR1000LA

PCR2000LEPCR2000LA

PCR4000LEPCR4000LA

定格電流90 V ~ 132 V 30 A 50 A 100 A

170 V ~ 250 V 15 A 30 A 50 A

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KHA1000  4-7

4基本操作

4.3 メニュー操作の基本

メニュー操作の基本を示します。実際の操作は、「4.4 試験システムの設定」、5 章

「高調波電流試験」、6 章「電圧変化、電圧変動、フリッカ試験」、7 章「その他の計

測」の各画面で行ってください。

図 4-4 メニュー選択

選択メニュー内容

メニュー

F1F1F1

F2F2F2

F3F3F3

F4F4F4

F5F5F5

F6F6F6

小さいノブ

ファンクションキー

メニューページ

メニューをめくる印

サブメニューがある場合

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4-8  KHA1000

4.3.1 メニュー操作

小さいノブを使用する

1. 設定するメニューのファンクションキーを押します。

選択したメニュー項目欄の色が替わります。

選択メニュー内容(メニュー 上部)に設定内容が表示されます。

数値設定できる項目は、入力枠が表示されます。

2. 小さいノブで設定内容を選択します。

小さいノブの操作に応じて、選択した項目が強調表示されます。

画面の表示部分およびメニューに、選択した項目が表示されます。

数値設定できる項目は、入力枠の中の数値が変化します。

• 大きいノブは、数値入力または文字入力に使用できます。

ファンクションキーを続けて押す

1. 設定するメニューのファンクションキーを押します。

選択したメニュー項目欄の色が替わります。

選択メニュー内容(メニュー 上部)に設定内容が表示されます。

数値設定できる項目は、入力枠が表示されます。

2. 続けて同じファンクションキーを押して選択します。

ファンクションキーを押す度に、選択項目が変化します。

画面の表示部分およびメニューに、選択した項目が表示されます。

数値設定できる項目は、入力枠の中の数値が変化(増加だけ)します。 大の設定値に達すると、 小の数値に戻ります。

テンキーを使用する

数値設定できる項目に使用します。

1. 設定するメニューのファンクションキーを押します。

選択したメニュー項目欄の色が替わります。

数値設定の入力枠が表示されます。

2. テンキーで数値を入力します。

入力枠の中に数値が入力されます。

画面の表示部分およびメニューに、設定した数値が表示されます。

3. ENTER キーを押します。

数値入力が確定されます。

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KHA1000  4-9

4基本操作

ページを替える

複数のページがある場合に使用します。

1. F6 キーを押します。

メニュー F6 項目欄の色が替わります。

選択メニュー内容(メニュー 上部)にページが表示されます。

2. 続けて F6 を押します。

ファンクションキーを押す度に、ページが替わります。

メニューに、選択したページが表示されます。

画面 上部右端に選択したページが表示されます。

■ 小さいノブで選択

2. 小さいノブでページを選択します。

小さいノブの操作に応じて、ページが替わります。

メニューに、選択したページが表示されます。

画面 上部右端に選択したページが表示されます。

4.3.2 サブメニュー操作

メニューの項目に「メニューをめくる印」で表示されます。

1. 「メニューをめくる印」のあるファンクションキーを押します。

サブメニューになります。

2. 設定するファンクションキーを押します。

ファンクションキーを押す度に、選択項目が変化します。

画面の表示部分およびサブメニューに、選択した項目が表示されます。

■ 設定内容の選択

3. 設定内容を選択します。

小さいノブ、大きいノブ、ファンクションキー、またはテンキーの操作に応じて選択項目が変化します。

画面の表示部分およびサブメニューに、選択した項目が表示されます。

4. ファンクションキー(上へ戻る)を押します。

サブメニューから抜けます。

■ 上層メニューへの移動エラー

ファンクションキー(上へ戻る)を押さないで別の状態に移動することはできませ

ん。この場合は、図 4-5 に示すダイアログが表示されます。

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4-10  KHA1000

図 4-5 上層メニューへの移動エラー

4.3.3 電圧 / 電流レンジ直接設定

電圧レンジおよび電流レンジを直接設定できます。操作パネルの各数値キーの三角

印は、上向きが感度を上げる、下向きが感度を下げる方向を示します。

試験実行中および解析中は設定できません。

■ 電圧レンジ

設定するレンジに向けて、SHIFT + 7 キー(感度を上げる)、または SHIFT + 4 キー

(感度を下げる)を押します。

画面右上部に全てのレンジが表示され、設定されたレンジを三角印で示します。キーを押す毎にレンジが切り替わり、三角印が移動します。キー操作を止めるとレンジ表示は自動的に消えます。

■ 電流レンジ

電圧レンジの操作と同じです。

使用するキーは、SHIFT + 8 キー(感度を上げる)、または SHIFT + 5 キー(感度

を下げる)です。

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KHA1000  4-11

4基本操作

図 4-6 電圧レンジ設定

図 4-7 電流レンジ設定

電圧レンジ表示

F1

F2

F3

F4

F5

F6

電流レンジ表示

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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4-12  KHA1000

4.4 試験システムの設定全体に共通な項目を設定します。通信インターフェースの選択、アラーム音量、交

流電源コントロール、日時設定等があります。

システム設定画面にする

1. SYSTEM キーを押します。

システム設定画面になります。データ表示部上部に製造番号およびファームウェアバージョンが表示されます(ファームウェアバージョン 1.1X の例)。

図 4-8 システム設定画面(日本語)

4.4.1 I / F 選択、I / F 設定、アラーム音量、交流電源コントロール

メニュー

使用する言語を選択します。電源投入 2 回目以降は、前回 POWER スイッチをオフ

した時の状態(言語)で立ち上がります。

4-7 ページ 使用する通信インタフェースを選択します。設定内容を確定するには、いったん

POWER スイッチをオフにし、再投入します。

F1

F2

F3

F4

F5

F6 オプション機能

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/3 ページ

F1 Language English Japanese

F2 I / F 選択 GPIB RS232C USB

参照

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KHA1000  4-13

4基本操作

■ I / F 設定→ Sub Menu

GPIB アドレス、および RS232C ボーレートの設定内容を確定するには、いったん

POWER スイッチをオフにし、再投入します。

キーを押したときの音や、起動時、試験終了時等に鳴る音の音量を設定します。設

定範囲は 0 ~ 8 です。静かな環境では 2 ~ 3 をお勧めします。

交流電源をコントロールする、しないを選択します。

• 交流電源をコントロール「する」、を選択したとき、数秒後に「しない」に戻る場合があります。交流電源との通信が確立されていない場合に発生します。

• 交流電源との通信を確立するには、交流電源のパネル上で通信パラメータを以

下のように設定してください。

F3I / F 設定

→ Sub MenuGPIB

アドレス

RS232Cボーレー

F1 GPIB アドレス数値

本製品の GPIB アドレスを設定します。設定範囲は 1~ 30 です。

F2RS232C

ボーレート

9 600 bps 19 200 bps

本製品の RS232C ボーレートを設定します。

F4 アラーム音量 数値

F5 交流電源コントロール

する しない

PCR-LE または PCR-LE2 シリーズ PCR-LA シリーズ

は、設定値

Baudrate: 通信速度 9600 bps/ 19200 bps/ 38400 bps

Data: データ長 8ビット / 7ビットStop: ストップビット 1ビット / 2ビットParity: パリティ なし(固定) Flow Ctrl: フロー制御 OFF/ RTS・CTS

0 8 1 1

は、設定値

通信速度 1: 9600 bps 2: 19200 bps

データ長 7: 7ビット 8: 8ビットパリティ 0: なし 1: 奇数 2: 偶数

ストップビット 1: 1ビット 2: 2ビット

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4-14  KHA1000

4.4.2 日時、TCP / IP(ネットワークプロトコル)、プリンタの 設定

メニュー

サブメニューで設定します。

■ 日時→ Sub Menu

メニューに内部時計の現在の時刻が表示されます。設定する項目のファンクション

キーを押して設定します。全て数値を入力します。西暦で入力してください。

1-6 ページ ネットワークプリンタと接続する場合のオプション機能です。工場オプションで

す。オプション機能が装着されていない場合は淡色表示になります。

• 画面に表示されている MAC アドレス(00-0F-CE-00-01-23)は、イーサネット

による通信で使用するために割り当てられた本製品固有(製品毎異なります。)

のアドレスです。

■ TCP / IP → Sub Menu

F1 日時→ Sub Menu 年 月 日 時 分

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/3 ページ

F1 年

数値

F2 月

F3 日

F4 時

F5 分

F4TCP / IP

→ Sub MenuDHCP

IPアドレス→ Sub Menu

サブネットマスク→ Sub Menu

デフォルトゲーウェイ→ Sub Menu

参照

F1 DHCP

無効 有効

ネットワークにログインしたとき、DHCP 機能を無効、または有効にするかどうかを選択します。工場出荷時設定は「有効」です。

F2IP アドレス→ Sub Menu

1 文字入力

1 文字削除

本製品の IP アドレスを設定します。

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KHA1000  4-15

4基本操作

• 画面の DHCP 部分に「取得失敗」が表示される場合があります。この場合は

DHCP サーバが見つからない、または LAN ケーブルが接続されていない可能性

があります。ネットワークの接続状態を確認してください。ネットワークの接

続が確立すれば、「取得失敗」の表示は消えます。

■ IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ→ Sub Menu

ENTER キーを押して確定します。

F3 サブネットマスク→ Sub Menu

1 文字入力

1 文字削除

本製品の IP アドレスからサブネットのネットワークアドレスを求める場合に使用するマスク値を設定します。

F4デフォルト

ゲートウェイ→ Sub Menu

1 文字入力

1 文字削除

本製品のデフォルトゲートウェイを設定します。通常は、各ノードにはデフォルトゲートウェイだけを設定しておけば、あとはそのデフォルトゲートウェイが適宜ルーティングを行なってくれます。

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

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4-16  KHA1000

メニュー項目のプリントタイプ以外はネットワークプリンタと接続する場合のオ

プション機能です。工場オプションです。オプション機能が装着されていない場合

は淡色表示になります。

■ プリンタの設定→ Sub Menu

• テスト印刷がうまくいかない場合は、メニュー2/3 ページの F4 TCP/IP 設定、お

よび F5 プリンタの設定→ Sub Menu → F1 プリントタイプを確認してください。

F5 プリンタの設定→ Sub Menu

プリントタイプ

プリンタアドレス→ Sub Menu

プリンタ名

→ Sub Menu

テスト印刷

F1 プリントタイプ

PDF Text(File)Text

(Printer)ESC/Page PostScript

プリントのタイプを選択します。コンパクトフラッシュカードへ保存する場合のファイル形式になります。

ネットワークプリンタで印刷するときの、記述形式を選択します。

テキスト形式

セイコーエプソンが提唱するプリンタ制御コードで、ページプリンタ用に拡張したページ記述言語

PostScript形式

F2 プリンタアドレス→ Sub Menu

1 文字入力

1 文字削除

ネットワークプリンタの IP アドレスを設定します。

F3 プリンタ名→ Sub Menu

1 文字入力

1 文字削除

ネットワークプリンタの名前を設定します。

F4 テスト印刷

押す

ネットワークプリンタに「KHA1000 Test Print」と印刷されます。

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KHA1000  4-17

4基本操作

■ プリンタアドレス、プリンタ名→ Sub Menu

ENTER キーを押して確定します。

動作確認済みのプリンタ

動作確認済みのパラレルポートプリンタ用プリントサーバ

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

製品名 メーカ名 ページプリンタ記述言語

LP-8900

セイコーエプソン株式会社

ESC/Page

LP-8300 ESC/Page

LP-8700 PS3 PostScript

製品名 メーカ名

ET-FPS1L 株式会社アイ・オー・データ機器

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4-18  KHA1000

4.4.3 バージョンアップ、メンテナンス

メニュー

本製品のファームウェアバージョンを 新化する場合に使用します。詳細は購入先

または当社営業所へお問い合わせください。

通常、「はい」を押した場合は、「ディスクエラー、メディアの検出に失敗しました」

のダイアログが表示されます。バージョンアップは不可能なので「OK」のファン

クションキーを押してもとに戻ります。

当社サービスマンがメンテナンスをするときに使用します。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

3/3 ページ

F4 バージョンアップ

はい いいえキャンセ

F5 メンテナンス1 文字入力

1 文字削除

文字種変更

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。英数文字は 20 文字まで、ひらがなおよびカタカナは 10 文字まで入力できます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

F3 文字種変更英数文字 ひらがな カタカナ

押す度に文字種が変更されます。

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KHA1000  4-19

4基本操作

4.5 外部機器のコントロール

交流電源の制御に使用します。システム設定画面のメニューで、交流電源コント

ロールの「する」を選択した場合に有効になります。「しない」を選択した場合は、

全てのメニューが淡色表示になり、操作はできません。

EXT コントロール画面にする

EXT CONT キーを押します。

EXT コントロール画面になります。

図 4-9 EXT コントロール画面

本製品を使用して交流電源の OUTPUT をオンにする

交流電源の OUTPUT をオンにして、試験を開始する準備をします。

1. F4 キー(交流電源 電圧レンジ)を押して交流電源の出力電圧レンジを設定し

ます。

被試験機器(EUT)の電源定格電圧にしたがって設定します。

2. F2 キー(交流電源 出力電圧)を押して交流電源の出力電圧を設定します。

被試験機器(EUT)の電源定格電圧にしたがって設定します。

3. F3 キー(交流電源 出力周波数)を押して交流電源の出力周波数を設定します。

被試験機器(EUT)の電源定格周波数にしたがって設定します。

4. F1 キー(交流電源 OUTPUT)を押して交流電源の OUTPUT をオンにします。

画面上部のアイコンは、電球が点灯している絵になり、交流電源の OUTPUT がオンに

なります。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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4-20  KHA1000

• 感電の危険があります。本製品の SOURCE 端子および LOAD 端子には触れな

いでください。

• 交流電源の OUTPUT 端子には触れないでください。

• ラインインピーダンスネットワークの INPUT 端子および OUTPUT 端子には触

れないでください。

4.5.1 交流電源 OUTPUT、交流電源 出力電圧、 交流電源 出力周波数、交流電源 電圧レンジ

メニュー

交流電源の OUTPUT オン、オフを制御します。

4-13 ページ オン状態では、画面上部のアイコンは電球が点灯している絵になります。

交流電源の出力電圧を設定します。設定範囲は 0.0 V ~ 305.0 V です。F4 の交流電

源 出力電圧レンジに対応しています。被試験機器(EUT)の電源定格に合わせて設

定します。

交流電源の出力周波数を設定します。被試験機器(EUT)の電源定格に合わせて

50Hz または 60 Hz を選択します。

交流電源の出力電圧レンジを設定します。

100 V レンジは、出力電圧設定範囲が 0 V ~ 152.5 V の場合に使用します。

200 V レンジは、出力電圧設定範囲が 0 V ~ 305.0 V の場合に使用します。

F1 交流電源 OUTPUT

ON OFF

警告

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

参照

F2 交流電源出力電圧

数値

F3 交流電源出力周波数

50 Hz 60 Hz

F4 交流電源電圧レンジ

100 V 200 V

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KHA1000  4-21

4基本操作

4.6 ファイル操作

4-27 ページ 試験条件ファイルの保存(セーブ)、呼び出し(ロード)および試験結果ファイル

の呼び出し(ロード)に使用します。保存(セーブ)、および呼び出し(ロード)の

対象はコンパクトフラッシュカードです。

現在使用している試験モード(高調波電流試験または電圧変動試験)に対応した

ファイルが操作できます。

コンパクトフラッシュカードのフォーマットをするときも使用します。

ファイル操作画面にする

4-27 ページ 1. 前面パネルのMEMORY用スロットにコンパクトフラッシュカードを挿入しま

す。

2. FILE キーを押します。

ダイアログが表示されファイル操作画面になります。

図 4-10 ファイル操作の選択画面

参照

参照

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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4-22  KHA1000

4.6.1 ファイル操作の選択

メニュー操作の前にコンパクトフラッシュカードを挿入してください。

コンパクトフラッシュカードが無い場合は、ブザーが鳴って「ディスクエラー:メ

ディアの検出に失敗しました」とダイアログが表示されます。ダイアログが表示さ

れた場合はメニューの F1 キー(OK)を押してからコンパクトフラッシュカードを

挿入してください。

メニュー

4-23 ページ 現在使用している試験モードの固有フォルダから、試験条件ファイルを呼び出し

(ロード)ます。

ファイル名は変更できます。

4-24 ページ 現在使用している試験モードの固有フォルダから、試験結果ファイルを呼び出し

(ロード)ます。

ファイル名は変更できます。

4-25 ページ 現在使用している試験モードの固有フォルダに、試験条件ファイルを保存(セーブ)

します。「設定」状態で保存できます。「テスト」および「解析」状態では保存でき

ません。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて条件ファイルがコン

パクトフラッシュカードに保存されます。

コンパクトフラッシュカードをフォーマットします。

フォーマットすると、コンパクトフラッシュカード内のファイルがすべて削除され

ます。

F1 ロード→条件ファイル

フォルダ選択

ファイル選択

リネーム→ Sub Menu

デリート→ Sub Menu

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

参照

F2 ロード→結果ファイル

フォルダ選択

ファイル選択

リネーム→ Sub Menu

デリート→ Sub Menu

参照

F3 セーブ→条件ファイル

はい いいえキャンセ

参照

F4 フォーマット はい いいえキャンセ

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KHA1000  4-23

4基本操作

4.6.2 試験条件ファイルのロード

サブメニュー

図 4-11 ファイル操作画面

■ ロード→条件ファイル

フォルダおよびファイルは 大 50 個まで表示できます。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

F1 フォルダ選択

選択メニュー内容に表示される数値は、一番上を 1 として順番に付けられます。

保存されているフォルダを選択します。選択されたフォルダは枠で示されます。ENTER キーを押して確定します。

F2 ファイル選択

選択メニュー内容に表示される数値は、一番上を 1 として順番に付けられます。

保存されているファイルを選択します。選択されたファイルは背景色が反転します。ENTER キーを押して確定します。

F3 リネーム→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除

F4 デリート→ Sub Menu はい いいえ キャンセル

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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4-24  KHA1000

■ リネーム→ Sub Menu

選択したファイルの名前を替えるときに使用します。

ENTER キーを押して確定します。

■ デリート→ Sub Menu

選択したファイルを削除するときに使用します。

4.6.3 試験結果ファイルのロード

4-18 ページ 本製品、または本製品のファームウェアバージョンより以前のファームウェアバー

ジョンを搭載している製品で保存した試験結果ファイルをロードできます。

• 本製品のファームウェアバージョンより以降のファームウェアバージョンを搭

載している製品で保存した試験結果ファイルはロードできません。ファームウェアバージョンを 新化する必要があります。詳細は購入先または当社営業所へお問い合わせください。

サブメニュー

■ ロード→結果ファイル

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。8文字まで入力できます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

参照

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

F1 フォルダ選択

選択メニュー内容に表示される数値は、一番上を 1 として順番に付けられます。

保存されているフォルダを選択します。選択されたフォルダは枠で示されます。ENTER キーを押して確定します。

F2 ファイル選択

選択メニュー内容に表示される数値は、一番上を 1 として順番に付けられます。

保存されているファイルを選択します。選択されたファイルは背景色が反転します。ENTER キーを押して確定します。

F3 リネーム→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除

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KHA1000  4-25

4基本操作

フォルダおよびファイルは 大 50 個まで表示できます。

■ リネーム→ Sub Menu

選択したファイルの名前を替えるときに使用します。

ENTER キーを押して確定します。

■ デリート→ Sub Menu

選択したファイルを削除するときに使用します。

4.6.4 試験条件ファイルのセーブ

サブメニュー

■ セーブ→条件ファイル

4.6.5 フォーマット

サブメニュー

F4 デリート→ Sub Menu はい いいえ キャンセル

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。8文字まで入力できます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

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4-26  KHA1000

■ フォーマット

コンパクトフラッシュカードをフォーマットするときに使用します。

4.7 その他の操作

4.7.1 キーロックと解除

1. KEY LOCK(SHIFT + REMOTE)キーを押します。

画面上部の鍵アイコンが LOCK になり、キー操作が禁止されます。画面メニュー選択

用ファンクションキーも操作が禁止されます。

2. 再度 KEY LOCK キーを押します。

画面上部の鍵アイコンが UN LOCK になり、キー操作禁止が解除されます。

4.7.2 ホールドキー

HOLD キーを押します。

画面の測定値およびグラフの変化が固定されます。測定は作動したまま、画面表示だけ固定されます。変化の監視、異常値を把握、およびハードコピーする画面の決定などに使用します。

4.7.3 ハードコピー

HARD COPY キーを押します。

ハードコピーのダイアログが表示されます。画面が外部メモリのコンパクトフラッシュカードに保存されます。ファイル名は自動生成されます。

保存が終了すると、ハードコピーのダイアログが消えます。

4.7.4 表示部明るさ設定

BACK LIGHT(SHIFT + 上下矢印)キーを押します。

上向き矢印キーは明るさが増加します。下向き矢印キーは明るさが減少します。

4.7.5 ローカル動作LOCAL キーを押します。

リモートコントロール動作を終了して、キー操作ができる状態になります(REMOTE

の LED が消灯)。

リモートコントロール動作時は REMOTE の LED が点灯します。

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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KHA1000  4-27

4基本操作

4.8 外部メモリ(コンパクトフラッシュカード)

試験条件および試験結果の保存、レポート印刷の保存に使用します。POWER ス

イッチのオン、およびオフ状態にかかわらず、挿抜ができます。

• 容量が 512 MB を超えるカードは使用できません。

• マイクロドライブは対応しておりません。

• 本製品は 3.3 V True IDE モードで動作します。

• コンパクトフラッシュカード、および SD-CF アダプタ以外のカードは挿入しな

いでください。カードや本製品が故障する場合があります。

• 新しいカードをご使用のときは、必ず本製品でフォーマットしてください。コ

ンピュータや他の機器でフォーマットすると、本製品で動作しない場合、また

はコンパクトフラッシュカードが故障する場合があります。

コンパクトフラッシュカードのフォーマットは 4-22 ページの「フォーマット」を

参照してください。

4.8.1 挿入、取り出し

■ 挿入

1. 前面パネル、MEMORY 用スロットの挿入口カバーを移動させて、挿入口を開

きます。

2. コンパクトフラッシュカードのコネクタ部分を本製品に向け、ラベル面を下図

のようにして挿入します。

本製品のコネクタ部分は内部にあります。奥まで挿入してください。まっすぐにゆっくり挿入してください。斜めにしたり、無理に挿入すると、故障の原因になることがあります。

図 4-12 挿入方法

注意

レバーコンパクトフラッシュカード

ラベル面挿入口カバー

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4-28  KHA1000

■ 取り出し

• ファイル操作中またはレポート印刷中は、コンパクトフラッシュカードを取り

出さないでください。データの消滅、破損する恐れがあります。

1. レバーを押します。

レバーの頭が手前に出ます。

2. 再度レバーを押します。

コンパクトフラッシュカードが手前に出ます。

4.8.2 動作確認済みのコンパクトフラッシュカード

下記(表 4-3)に示すコンパクトフラッシュカード使用して、試験条件ファイルの

セーブ、およびロードの確認をしています。

確認の条件:

• 試験条件ファイルが正常にロードできること。

• 画面のハードコピーで正常にセーブできること。

表 4-3 確認済みのコンパクトフラッシュカード

注意

種類 メーカ名 型番*1

*1. 年式、バージョン等の違いにより動作しない場合があります。

容量

コンパクトフラッシュ

バッファロー RCF-X64M 64 MB

バッファロー RCF-X128M 128 MB

バッファロー RCF-GP512M 512 MB

東芝 CF-FA128MT 128 MB

アイ・オー・データ CF85-128M 128 MB

Lexar Media CF064-231J 64 MB

SanDisk SDCFB-128-J60 128 MB

Princeton PCF-64 64 MB

SD-CF アダプタPanasonic BN-CSDABP3 *2

*2. 使用 SD メモリカード:バッファロー RSDC-128M

ハギワラシスコム HPC-CDA01 *2

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KHA1000  4-29

4基本操作

4.8.3 フォルダとファイルの構成

コンパクトフラッシュカードをコンピュータに接続すると、コンパクトフラッシュ

カード内のフォルダとファイルの構成を見ることができます(図 4-13)。

図 4-13 フォルダとファイルの構成

フォルダ

5 つの固有フォルダで構成されます。

• HASET(高調波電流試験の試験条件保存用)

• HARES(高調波電流試験の結果ファイルおよびレポート印刷保存用)

• VFSET(電圧変動試験の試験条件保存用)

• VFRES(電圧変動試験の結果ファイルおよびレポート印刷保存用)

• HARDCOPY(画面のハードコピー保存用)

固有フォルダ 日付別フォルダ ファイル

HASET

日付別

HASETnnn.HS

HASETnnn.PDF

HASETnnn.TXT

HARES 日付別 HARESnnn.HR

HAPDFnnn.PDF

HATXTnnn.TXT

VFSET

日付別

VFSETnnn.VS

VFSETnnn.PDF

VFSETnnn.TXT

VFRES 日付別 VFRESnnn.VR

VFPDFnnn.PDF

VFTXTnnn.TXT

HARDCOPY

日付別 DISPnnn.BMP

コンパクトフラッシュカード

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4-30  KHA1000

ファイルを保存すると、該当する固有フォルダに日付別フォルダが生成されます。

日付は 4-14 ページの日時設定に従って自動採番されます。

■ 日付別フォルダの日付形式

ファイル

ファイルを保存すると、該当する固有フォルダの日付別フォルダにファイルが生成

されます。高調波電流試験、および電圧変動試験の試験条件保存用ファイルは、日

付別フォルダには生成されません。該当する固有フォルダに生成されます(図 4-

13)。

ファイル形式の PDF またはテキストは、4-16 ページのプリンタの設定→ Sub Menu

→プリントタイプで設定した形式になります。

4-23 ページ ファイル名は変更できます。

■ HASET(高調波電流試験の試験条件保存用)フォルダに生成されるファイル

■ HARES(高調波電流試験の結果ファイルおよびレポート印刷保存用)フォルダ

に生成されるファイル

フォルダの種類 日付別フォルダ

フォルダ名

yyyymmdd

yyyy は西暦年号(自動採番)

mm は月(自動採番)

dd は日(自動採番)

参照

ファイル形式本製品専用

(条件ファイル)*1

*1. 日付別フォルダではなく、HASET フォルダに生成されます。

PDF(試験条件印刷用)

テキスト

ファイル名HASETnnn

nnn は自動採番(001 ~ 999)

拡張子 .HS .PDF .TXT

ファイル形式本製品専用

(結果ファイル)PDF

(レポート印刷用)テキスト

ファイル名HARESnnn HAPDFnnn HATXTnnn

nnn は自動採番(001 ~ 999)

拡張子 .HR .PDF .TXT

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KHA1000  4-31

4基本操作

■ VFSET(電圧変動試験の試験条件保存用)フォルダに生成されるファイル

■ VFRES(電圧変動試験の結果ファイルおよびレポート印刷保存用)フォルダに

生成されるファイル

■ HARDCOPY(画面のハードコピー保存用)フォルダに生成されるファイル

ファイル形式本製品専用

(条件ファイル)*1

*1. 日付別フォルダではなく、VFSET フォルダに生成されます。

PDF(試験条件印刷用)

テキスト

ファイル名VFSETnnn

nnn は自動採番(001 ~ 999)

拡張子 .VS .PDF .TXT

ファイル形式本製品専用

(結果ファイル)PDF

(レポート印刷用)テキスト

ファイル名VFRESnnn VFPDFnnn VFTXTnnn

nnn は自動採番(001 ~ 999)

拡張子 .VR .PDF .TXT

ファイル形式 ビットマップ

ファイル名

DISPnnn

nnn は自動採番(001 ~ 999)

拡張子 .BMP

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4-32  KHA1000

4.9 工場出荷時設定

ENTER キーを押しながら POWER スイッチをオンにすると、工場出荷時設定にな

ります(表 4-4)。ENTER キーは以下の画面(図 4-14)が表示されるまで押し続け

てください。

図 4-14 工場出荷時画面

表 4-4 工場出荷時設定

項目 工場出荷時設定

試験モード 高調波測定モード

画面

画面種類 HA- 観測・解析画面

表示種類 V / I 波形

表示エリア 1 画面表示

HA-VIEW

表示種類 V / I 波形

水平軸スケール ×1

垂直軸スケール(電流) ×1

垂直軸スケール(電圧) ×1

カーソル 左端

表示エリア 1 画面表示

HA- 設定

規格 IEC Ed2.0/Ed2.0

クラス A

電圧レンジ 300 V

電流レンジ 20 A

公称電圧 230 V

公称電圧の指定値 230 V

公称周波数 50 Hz

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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KHA1000  4-33

4基本操作

項目 工場出荷時設定

HA- 設定

Tobs( 観測期間) 準静止

測定時間 (s) 150

オーバーレンジで終了 する

電力の指定 測定値

電力の指定値 (W) 100

力率と基本波電流 測定値

力率の指定値 1.00

基本波電流の指定値(A) 20.0

適用する限度値 通常限度値

適用する限度値(35 W 以下) 通常限度値

600 W エアコン いいえ

スムージング しない

19 次超 単調減少なら無視 する

5 mA 以下、0.6 % 以下を無視 する

75 W 以下を無視 する

余裕度 100 %

基準インピーダンス 使用しない

Vf- 設定

規格 IEC Ed2.0/Ed1.1

d 測定方法 Pst 一括

電圧レンジ 300 V

電流レンジ 20 A

公称電圧 230 V

公称周波数 50 Hz

Pst 測定時間 (s) 600

Pst 測定回数 ( 回 ) 12

d 測定時間(s) 60

d 測定回数(回) 24

オーバーレンジで終了 する

dmax 限度値 6 %

フリッカ余裕度 100 %

d 余裕度 100 %

Vf-VIEW

表示種類 V / I 波形

水平軸スケール ×1

垂直軸スケール(電流) ×1

垂直軸スケール(電圧) ×1

カーソル 左端

表示エリア 1 画面表示

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4-34  KHA1000

項目 工場出荷時設定

OTHER-基本計測

表示切り替え 波形表示

水平軸スケール ×1

垂直軸スケール(電流) ×1

垂直軸スケール(電圧) ×1

カーソル 左端

オートレンジ OFF

電圧レンジ 300 V

電流レンジ 20 A

LPF 6 kHz

AC カップリング DC

OTHER-FFT アナライザ

カーソル 1

垂直軸スケール(電流) ×1

OTHER-突入電流測定

電流トリガレベル (A) 0.1

水平軸スケール ×1

垂直軸スケール(電流) ×1

垂直軸スケール(電圧) ×1

カーソル 左端

電圧レンジ 300 V

EXTコントロール

交流電源 OUTPUT OFF

交流電源 出力電圧 0.0

交流電源 出力周波数 50 Hz

交流電源 電圧レンジ 100

SYSTEM 設定

I / F 選択 GPIB

GPIB アドレス 1

RS232C ボーレート 19 200 bps

アラーム音量 4

交流電源コントロール しない

年 現在の年 ( 西暦 )

月 現在の月

日 現在の日

時 現在の時間 ( 時 )

分 現在の時間(分 )

プリントタイプ PDF

Language English

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高調波電流試験

この章では、高調波電流試験について説明します。規格別に試験条件の設定から、解析、レポート印刷までを説明します。

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5-2  KHA1000

5.1 IEC 61000-3-2(Ed2.2/Ed3.0/Ed4.0) 試験条件の設定

HA- 試験条件リスト画面で設定します。設定内容は HA- 観測・試験条件画面と共有

しています。

図 5-1 HA- 試験条件リスト画面 IEC Ed2.2/Ed2.0

HA- 試験条件リスト画面にする

HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

画面左上の試験状態表示が「テスト」または「解析」の場合はモードが切り替わり

ません。「テスト・解析中は実行できません。終了してから操作してください。」の

ダイアログが表示されます。

この場合は VIEW キーを押して、VIEW キーの LED を消灯させます。表示されたメ

ニューの「試験の終了」を選択してください。

測定しながら試験条件設定ができます。

3-10 ページ HA- 観測・試験条件画面で試験条件を設定します。測定画面は HA- 観測・解析画面

(HA-VIEW)で設定したもので、メニューは HA- 試験条件リスト画面のものです。

■ 画面の選択と移行

1. HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

参照

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KHA1000  5-3

5高調波電流試験

2. VIEW キーを押します。

VIEW キーの LED が点灯し、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)になります。

3. VIEW キーを再び押します。

VIEW キーの LED が消灯し、HA- 観測・試験条件画面になります。

VIEW キーを押す度に、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)と HA- 観測・試験条件画面

のトグル動作になります。

5.1.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値

メニュー

1-2 ページ 高調波グループの測定を行う場合には IEC Ed4.0/Ed2.1、IEC Ed3.0/Ed2.0、または IEC Ed2.2/Ed2.0 を選択します。高調波グループの測定を行わない場合には IEC Ed4.0/Ed1.0、IEC Ed3.0/Ed1.0、または IEC Ed2.2/Ed1.0 を選択します。

図 5-1 被試験機器(EUT)のクラスを選択します。

規格適合判定の基準は、クラスに対応した限度値になります。

表 5-1 機器クラス

本製品の電圧レンジです。被試験機器(EUT)の電源定格電圧にしたがって選択し

ます。ここでは 300 V を選択します。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/3 ページ

F1 規格

IEC Ed2.2/Ed2.0

JIS 2005/Ed2.0

JIS 2003/Ed1.0

IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed1.0

IEC Ed3.0/Ed2.0

IEC Ed3.0/Ed1.0

IEC Ed4.0/Ed2.1

IEC Ed4.0/Ed1.0

JIS 2011/Ed2.0

JIS 2011/Ed1.0

参照

F2 クラス A B C D

参照

クラス 被試験機器(EUT)のタイプ

A平衡三相機器、家庭用電気機器(クラス D に分類されるものを除く)、電動工具(手持ち形を除く)、白熱電球用調光器、音響機器、他のクラスに属さない機器

B 手持ち電動工具、専門家用でないアーク溶接機

C 照明機器

D 600 W 以下のパーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ用モニタ、テレビジョン受信機

F3 電圧レンジ 150 V 300 V

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5-4  KHA1000

本製品の電流レンジです。被試験機器(EUT)の入力電流にしたがって選択します。

被試験機器(EUT)の運転サイクルの中で、 大値を目安に設定してください。測定可能なピーク電流は、0.5 A レンジ~ 10 A レンジではレンジ値の 4 倍です。20 A レンジではレンジ値の 2.5 倍です。

• 入力電流の 大値は 50 Apeak です。これを超えると電流検出部が焼損する恐れ

があります。

• 電流検出部が過熱すると画面上部の OHP アイコンが表示されます。直ちに、被試験機器(EUT)の電源を遮断して、本製品の入力電流を遮断してください。試験の再開は、画面上部の OHP アイコンが消えてから実行してください。

被試験機器(EUT)のピーク電流は、電力が 大になるとき、または THC が 大

になるときに発生することが考えられます。被試験機器(EUT)の運転サイクル全

般を考慮してください。

試験電圧および周波数の呼び値(一般値)です。被試験機器(EUT)の定格に合わ

せて選択します。

■ 公称値→ Sub Menu

• 公称電圧の指定値が 230 V 以外の場合には、レポート印刷の「Type of test」欄

は IEC 規格番号だけになります。EN 規格番号は空白でアンダーラインになりま

す。

• 公称電圧の指定値に対する、限度値の電圧換算(230 V 基準)は行いません。

F4 電流レンジ 0.5 A 1 A 2 A 5 A 10 A 20 A

注意

F5 公称値→ Sub Menu 公称電圧

公称電圧の指定値

公称周波数

F1 公称電圧 230 V 指定値

F2 公称電圧の指定値

数値

指定値を入力します。入力範囲は 100 V ~ 300 V です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F3 公称周波数 50 Hz 60 Hz

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KHA1000  5-5

5高調波電流試験

5.1.2 観測期間、測定時間、オーバーレンジで終了、 電力の指定、クラスオプション

メニュー

「4.3 メニュー 操作の基本」

観測期間(測定時間)を設定するための機器の動作のタイプを選択します。この内

容はレポート印刷に使用されます。測定には直接影響しません。

■ 機器の動作のタイプ

測定時間を設定します。設定範囲は 1 秒~ 9 600 秒です。被試験機器(EUT)の運

転サイクル、および F1 キーで選択した機器の動作のタイプを考慮して設定します。

規格に IEC Ed4.0/Ed2.1 または IEC Ed4.0/Ed1.0、クラス C、適用する限度値に 3

次/ 5 次/電流波形を選択したときには、測定時間は 0.2 s となります。測定時間

の設定は無効となります。

5-45 ページ 測定値が、設定した電圧レンジまたは電流レンジを超えた場合、試験を終了するか

どうかを選択します。

F1 Tobs(観測期間) 準静止 短周期 ランダム 長周期

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/3 ページ

参照

準静止設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「準静止」に対して、繰り返し性の要求を満たすのに十分な継続期間があるもの。

短周期設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「短周期」に対して、基本波周期の 10 周期以上、または繰り返し性の要求を満たすのに十分な継続期間があって、機器運転周期の整数倍に十分近いもの。

ランダム設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「ランダム」に対して、繰り返し性の要求を満たすのに十分な継続期間があるもの。

長周期

設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「長周期」に対して、機器のプログラムサイクル全体、または 大の THC が発生する運転期間であるとみなす代表的な 2.5 分間とするもの。

F2 測定時間(s) 数値

F3 オーバーレンジで終了

する しない

参照

する

オーバーレンジが発生した場合はその時点でエラーメッセージ(電流または電圧オーバーレンジ)を表示し、測定を打ち切ります。この場合オーバーレンジが発生するまでのデータは解析できます。判定は FAILになります。

しないオーバーレンジが発生しても試験を中断しません。試験終了後、高調波次数毎の判定が全て PASS でも総合判定は FAIL になります。

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5-6  KHA1000

被試験機器(EUT)の電力値の扱いを設定します。測定値または指定値を選択します。それぞれサブメニューで選択します。電力の指定値(W)は数値を入力します。

■ 電力の指定→ Sub Menu

クラス C を選択した場合に有効になります。

被試験機器(EUT)の力率および基本波電流の扱いを設定します。測定値または指定

値を選択します。それぞれサブメニューで選択します。指定値は数値を入力します。

■ クラスオプション→ Sub Menu

F4 電力の指定→ Sub Menu

電力の指定

電力の指定値(W)

F1 電力の指定 測定値 指定値

F2 電力の指定値(W)

数値

F1 で指定値を選択した場合に有効になります。入力範囲は 0 W ~ 4 000 W です。

F5 クラスオプション→ Sub Menu

F1 力率と基本波電流

測定値 指定値

F2 力率の指定値

数値

指定値を入力します。入力範囲は 0.00 ~1.00 です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F3 基本波電流の指定値(A)

数値

指定値を入力します。入力範囲は 0.0 A ~20.0 A です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F4 適用する限度値

通常限度値クラス A限度値

クラス D限度値

3 次 /5 次 /

電流波形*1

*1. IEC Ed4.0/Ed2.1 または IEC Ed4.0/Ed1.0 の規格を選択したときに有効となりま す。このオプションを選択したときは、試験結果のレポート印刷はできません。

・通常限度値: クラス C 限度値になります。25 W を超える照明機器の場

合に選択します。・クラス A 限度値: 25 W を超える調光器付き白熱電球照明機器の場合に選択

します。・クラス D 限度値: 25 W 以下の放電灯照明機器の場合に選択します。・3 次/ 5 次/電流波形: 25 W 以下の放電灯照明機器の場合に選択します。

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KHA1000  5-7

5高調波電流試験

適用する限度値で 3 次/ 5 次/電流波形を選択すると、IEC 61000-3-2 Ed4.0「7.3

Limits for Class C equipment, b) Active input power ≦ 25 W」の 2 項にある 3 次と

5 次の高調波電流および電流波形による試験を行うことができます。

3 次/ 5 次/電流波形を選択すると、V/I 波形画面に電流波形の各ポイントの位相角

が表示されます。表示エリアは 1 画面表示のときのみ有効になります。

電流波形の各ポイントの位相角測定は自動的に測定されます。測定ウインドウ内の

大絶対ピーク値を含むサイクルから、絶対ピーク値の 5 % を電流しきい値とし

て、しきい値に達した点および正負のピーク点の電圧ゼロクロス点を基準にして各

位相角が求められます。

半波整流回路に対しては正しい判定が行えません。

図 5-2 V/I 波形画面

Ipk(abs): 測定ウインドウ内の 大絶対ピーク値

0.05*Ipk: 電流しきい値

P1, P4: 電流の流れ始めから電流しきい値に達した点の位相角

P2, P5: 正(負)側のピーク点の位相角

P3, P6: 電流しきい値以下に達した点の位相角

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5-8  KHA1000

5.1.3 余裕度、設定値の印刷

メニュー

規格限度値を 100 として設定します。設定範囲 10 ~ 100 です。例えば規格限度値

の 80 % に設定するときは 80 に設定します。

試験中、および解析中は設定できません。

表 5-2 グラフまたはリスト画面での色分けおよび判定

4-16 ページ 現在の設定値を指定したプリントタイプで出力します。

■ 設定値を試験条件ファイルに保存

4-25 ページ 設定値の保存はファイル操作で行います。「4.6.4 試験条件ファイルのセーブ」を参

照してください。現在使用している試験モードの固有フォルダに、試験条件ファイ

ルを保存(セーブ)できます。「設定」状態で保存できます。「テスト」および「解

析」状態では保存できません。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

3/3 ページ

F1 余裕度(%) 数値

色分け 測定値 判定

緑色(グラフのみ) 余裕度設定値以下 PASS

黄色 余裕度設定値を超え限度値以下 WARN

赤色 限度値超え FAIL

F5 設定値の印刷 押す

参照

参照

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KHA1000  5-9

5高調波電流試験

5.2 JIS C61000-3-2(2005)、JIS C61000-3-2(2011) 試験条件の設定

HA- 試験条件リスト画面で設定します。設定内容は HA- 観測・試験条件画面と共有

しています。

図 5-3 HA- 試験条件リスト画面 JIS 2011/Ed1.0

HA- 試験条件リスト画面にする

HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

画面左上の試験状態表示が「テスト」または「解析」の場合はモードが切り替わり

ません。「テスト・解析中は実行できません。終了してから操作してください。」の

ダイアログが表示されます。

この場合は VIEW キーを押して、VIEW キーの LED を消灯させます。表示されたメ

ニューの「試験の終了」を選択してください。

測定しながら試験条件設定ができます。

3-10 ページ HA- 観測・試験条件画面で試験条件を設定します。測定画面は HA- 観測・解析画面

(HA-VIEW)で設定したもので、メニューは HA- 試験条件リスト画面のものです。

■ 画面の選択と移行

1. HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

参照

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5-10  KHA1000

2. VIEW キーを押します。

VIEW キーの LED が点灯し、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)になります。

3. VIEW キーを再び押します。

VIEW キーの LED が消灯し、HA- 観測・試験条件画面になります。

VIEW キーを押す度に、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)と HA- 観測・試験条件画面

のトグル動作になります。

5.2.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値

メニュー

1-2 ページ 高調波グループの測定を行う場合には JIS 2005/Ed2.0 または JIS 2011/Ed2.0 を選

択します。高調波グループの測定を行わない場合には JIS 2005/Ed1.0 または JIS

2011/Ed1.0 を選択します。

図 5-1 被試験機器(EUT)のクラスを選択します。

規格適合判定の基準は、クラスに対応した限度値になります。

表 5-3 機器クラス

本製品の電圧レンジです。被試験機器(EUT)の電源定格電圧にしたがって選択し

ます。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/3 ページ

F1 規格

IEC Ed2.2/Ed2.0

JIS 2005/Ed2.0

JIS 2003/Ed1.0

IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed1.0

IEC Ed3.0/Ed2.0

IEC Ed3.0/Ed1.0

IEC Ed4.0/Ed2.1

IEC Ed4.0/Ed1.0

JIS 2011/Ed2.0

JIS 2011/Ed1.0

参照

F2 クラス A B C D

参照

クラス 被試験機器(EUT)のタイプ

A平衡三相機器、家庭用電気機器(クラス D に分類されるものを除く)、電動工具(手持ち形を除く)、白熱電球用調光器、音響機器、他のクラスに属さない機器

B 手持ち電動工具、専門家用でないアーク溶接機

C 照明機器

D 600 W 以下のパーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ用モニタ、テレビジョン受信機

F3 電圧レンジ 150 V 300 V

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KHA1000  5-11

5高調波電流試験

本製品の電流レンジです。被試験機器(EUT)の入力電流にしたがって選択します。

被試験機器(EUT)の運転サイクルの中で、 大値を目安に設定してください。測

定可能なピーク電流は、0.5 A レンジ~ 10 A レンジではレンジ値の 4 倍です。20 A

レンジではレンジ値の 2.5 倍です。

• 入力電流の 大値は 50 Apeak です。これを超えると電流検出部が焼損する恐れ

があります。

• 電流検出部が過熱すると画面上部の OHP アイコンが表示されます。直ちに、被

試験機器(EUT)の電源を遮断して、本製品の入力電流を遮断してください。試

験の再開は、画面上部の OHP アイコンが消えてから実行してください。

被試験機器(EUT)のピーク電流は、電力が 大になるとき、または THC が 大

になるときに発生することが考えられます。被試験機器(EUT)の運転サイクル全

般を考慮してください。

試験電圧および周波数の呼び値(一般値)です。被試験機器(EUT)の定格に合わ

せて選択します。

■ 公称値→ Sub Menu

F4 電流レンジ 0.5 A 1 A 2 A 5 A 10 A 20 A

注意

F5 公称値→ Sub Menu 公称電圧

公称周波数

F1 公称電圧 100 V 120 V 200 V 230 V

F2 公称周波数 50 Hz 60 Hz

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5-12  KHA1000

5.2.2 観測期間、測定時間、オーバーレンジで終了、 電力の指定、クラスオプション

メニュー

観測期間(測定時間)を設定するための機器の動作のタイプを選択します。この内

容はレポート印刷に使用されます。測定には直接影響しません。

■ 機器の動作のタイプ

測定時間を設定します。設定範囲は 1 秒~ 9 600 秒です。被試験機器(EUT)の運

転サイクル、および F1 キーで選択した機器の動作のタイプを考慮して設定します。

規格に JIS 2011/ Ed2.0 または JIS 2011/Ed1.0、クラス C、適用する限度値に 3 次

/ 5 次/電流波形を選択したときには、測定時間は 0.2 s となります。測定時間の

設定は無効となります。

5-45 ページ 測定値が設定した電圧レンジまたは電流レンジを超えた場合、試験を終了する、ま

たは続行する、を選択します。

F1 Tobs(観測期間) 準静止 短周期 ランダム 長周期

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/3 ページ

準静止設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「準静止」に対して、繰り返し性の要求を満たすのに十分な継続期間があるもの。

短周期設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「短周期」に対して、基本波周期の 10 周期以上、または繰り返し性の要求を満たすのに十分な継続期間があって、機器運転周期の整数倍に十分近いもの。

ランダム設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「ランダム」に対して、繰り返し性の要求を満たすのに十分な継続期間があるもの。

長周期

設定する Tobs(観測期間)は、機器の動作のタイプが「長周期」に対して、機器のプログラムサイクル全体、または 大の THC が発生する運転期間であるとみなす代表的な 2.5 分間とするもの。

F2 測定時間(s) 数値

F3 オーバーレンジで終了

する しない

参照

する

オーバーレンジが発生した場合はその時点でエラーメッセージ(電流または電圧オーバーレンジ)を表示し、測定を打ち切ります。この場合オーバーレンジが発生するまでのデータは解析できます。判定は FAILになります。

しないオーバーレンジが発生しても試験を中断しません。試験終了後、高調波次数毎の判定が全て PASS でも総合判定は FAIL になります。

F4 電力の指定→ Sub Menu

電力の指定

電力の指定値(W)

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KHA1000  5-13

5高調波電流試験

被試験機器(EUT)の電力値の扱いを設定します。測定値または指定値を選択しま

す。それぞれサブメニューで選択します。電力の指定値(W)は数値を入力します。

■ 電力の指定→ Sub Menu

■ クラスオプション→ Sub Menu

● クラス A を選択した場合のメニュー

有効入力電力 600 W を超えるエアコンの場合は「はい」を選択します。

● クラス C を選択した場合のメニュー

被試験機器(EUT)の力率および基本波電流の扱いを設定します。測定値または指定

値を選択します。それぞれサブメニューで選択します。指定値は数値を入力します。

F1 電力の指定 測定値 指定値

F2 電力の指定値(W)

数値

F1 で指定値を選択した場合に有効になります。入力範囲は 0 W ~ 4 000 W です。

F5 クラスオプション→ Sub Menu

F1 600 W エアコン いいえ はい

F1 力率と基本波電流

測定値 指定値

F2 力率の指定値

数値

指定値を入力します。入力範囲は 0.00 ~1.00 です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F3 基本波電流の指定値(A)

数値

指定値を入力します。入力範囲は 0.0 A ~20.0 A です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F4 適用する限度値

通常限度値クラス A限度値

クラス D限度値

3 次 /5 次 /

電流波形*1

*1. このオプションを選択したときは、試験結果のレポート印刷はできません。

・通常限度値: クラス C 限度値になります。25 W(家庭用照明機器では

35 W)を超える照明機器の場合に選択します。・クラス A 限度値: 25 W(家庭用照明機器では 35 W)を超える調光器付き

白熱電球照明機器の場合に選択します。・クラス D 限度値: 25 W 以下の放電灯照明機器の場合、および 25 W を超え

35 W 以下の電球型蛍光ランプの場合に選択します(規格発行日から 3 年間)。

・3 次 /5 次 / 電流波形: 詳細については IEC 61000-3-2 Ed4.0 を参照してくださ

い。

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5-14  KHA1000

5.2.3 余裕度、設定値の印刷

メニュー

規格限度値を 100 として設定します。設定範囲 10 ~ 100 です。例えば規格限度値

の 80 % に設定するときは 80 に設定します。

試験中、および解析中は設定できません。

表 5-4 グラフまたはリスト画面での色分けおよび判定

基準インピーダンスの使用の有無を設定します。

4-16 ページ 現在の設定値を指定したプリントタイプで出力します。

■ 設定値を試験条件ファイルに保存

4-25 ページ 設定値の保存はファイル操作で行います。「4.6.4 試験条件ファイルのセーブ」を参

照してください。現在使用している試験モードの固有フォルダに、試験条件ファイ

ルを保存(セーブ)できます。「設定」状態で保存できます。「テスト」および「解

析」状態では保存できません。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

3/3 ページ

F1 余裕度(%) 数値

色分け 測定値 判定

緑色(グラフのみ) 余裕度設定値以下 PASS

黄色 余裕度設定値を超え限度値以下 WARN

赤色 限度値超え FAIL

F2 基準インピーダンス

使用しない

使用する

F5 設定値の印刷 押す

参照

参照

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KHA1000  5-15

5高調波電流試験

5.3 JIS C61000-3-2(2003) 試験条件の設定

HA- 試験条件リスト画面で設定、設定内容は HA- 観測・試験条件画面と共有してい

ます。

図 5-4 HA- 試験条件リスト画面 JIS 2003/Ed1.0

HA- 試験条件リスト画面にする

HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

画面左上の試験状態表示が「テスト」または「解析」の場合はモードが切り替わり

ません。「テスト・解析中は実行できません。終了してから操作してください。」の

ダイアログが表示されます。

この場合は VIEW キーを押して、VIEW キーの LED を消灯させます。表示されたメ

ニューの「試験の終了」を選択してください。

測定しながら試験条件設定ができます。

3-10 ページ HA- 観測・試験条件画面で試験条件を設定します。測定画面は HA- 観測・解析画面

(HA-VIEW)で設定したもので、メニューは HA- 試験条件リスト画面のものです。

■ 画面の選択と移行

1. HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

2. VIEW キーを押します。

VIEW キーの LED が点灯し、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)になります。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

参照

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5-16  KHA1000

3. VIEW キーを再び押します。

VIEW キーの LED が消灯し、HA- 観測・試験条件画面になります。

VIEW キーを押す度に、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)と HA- 観測・試験条件画面

のトグル動作になります。

5.3.1 規格、クラス、電圧レンジ、電流レンジ、公称値

メニュー

1-2 ページ JIS 2003/Ed1.0 を選択します。

図 5-4 被試験機器(EUT)のクラスを選択します。

規格適合判定の基準は、クラスに対応した限度値になります。

表 5-5 機器クラス

本製品の電圧レンジです。被試験機器(EUT)の電源定格電圧にしたがって選択し

ます。

本製品の電流レンジです。被試験機器(EUT)の入力電流にしたがって選択します。

被試験機器(EUT)の運転サイクルの中で、 大値を目安に設定してください。測定可能なピーク電流は、0.5 A レンジ~ 10 A レンジではレンジ値の 4 倍です。20 A レンジではレンジ値の 2.5 倍です。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/3 ページ

F1 規格

IEC Ed2.2/Ed2.0

JIS 2005/Ed2.0

JIS 2003/Ed1.0

IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed1.0

IEC Ed3.0/Ed2.0

IEC Ed3.0/Ed1.0

IEC Ed4.0/Ed2.1

IEC Ed4.0/Ed1.0

JIS 2011/Ed2.0

JIS 2011/Ed1.0

参照

F2 クラス A B C D

参照

クラス 被試験機器(EUT)のタイプ

A 平衡三相機器、他のクラスに属さない機器

B 手持ち電動工具

C 照明機器

D 600 W 以下の特殊な入力電流波形をもつ機器

F3 電圧レンジ 150 V 300 V

F4 電流レンジ 0.5 A 1 A 2 A 5 A 10 A 20 A

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KHA1000  5-17

5高調波電流試験

• 入力電流の 大値は 50 Apeak です。これを超えると電流検出部が焼損する恐れ

があります。

• 電流検出部が過熱すると画面上部の OHP アイコンが表示されます。直ちに、被

試験機器(EUT)の電源を遮断して、本製品の入力電流を遮断してください。試

験の再開は、画面上部の OHP アイコンが消えてから実行してください。

被試験機器(EUT)のピーク電流は、電力が 大になるときに発生することが考え

られます。被試験機器(EUT)の運転サイクル全般を考慮してください。

試験電圧および周波数の呼び値(一般値)です。被試験機器(EUT)の定格に合わ

せて選択します。

■ 公称値→ Sub Menu

注意

F5 公称値→ Sub Menu 公称電圧

公称周波数

F1 公称電圧 100 V 120 V 200 V 230 V

F2 公称周波数 50 Hz 60 Hz

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5-18  KHA1000

5.3.2 測定時間、19 次超単調減少なら無視、スムージング、 波形確認 / 包絡線

メニュー

測定時間を設定します。設定範囲は 1 秒~ 150 秒です。被試験機器(EUT)の運転

サイクルを考慮して設定します。

19 次を超える高調波電流が単調減少している場合は、19 次までを判定の対象にし

ます。

クラス D 波形を確認します。判定用包絡線内にある比率(%)を表示します。その

他電圧値と電流値のピーク電流を表示します。正負両方向を表示します。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/3 ページ

F2 測定時間(s) 数値

F3 19 次超単調減少なら無視

する しない

F4 スムージング しない 1.5 s アベレージ 4 回

しない 高調波電流が安定している場合に選択します。

1.5 s 高調波電流が変動している場合に選択します。1.5 秒平滑フィルタを使用する も一般的な方法です。

アベレージ 4 回 高調波電流が変動している場合に選択します。平滑機能を簡易型にしたものです。

F5波形確認 / 包絡線

→ Sub Menu押す

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KHA1000  5-19

5高調波電流試験

図 5-5 波形確認 / 包絡線画面

図 5-6 包絡線部拡大

判定用包絡線の中央は電流のピーク値に自動的に設定されます。電流の半周期毎に

設定されます。電流波形が、それぞれの半周期の少なくとも 95 % の期間で包絡線

内にあればクラス D とみなされます。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

判定用包絡線

判定用包絡線

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5-20  KHA1000

5.3.3 5 mA 以下 0.6 % 以下を無視、オーバーレンジで終了、 余裕度、設定値の印刷、クラスオプション

メニュー

入力電流の 0.6 % と 5 mA を比較して、どちらか大きい方の値より小さな高調波電

流を無視するかどうかを選択します。小さな高調波電流まで考慮する場合は、「し

ない」を選択します。

5-45 ページ 測定値が設定した電圧レンジまたは電流レンジを超えた場合、試験を終了する、ま

たは続行する、を選択します。

規格限度値を 100 として設定します。設定範囲 10 ~ 100 です。例えば規格限度値

の 80 % に設定するときは 80 に設定します。

試験中、および解析中は設定できません。

表 5-6 グラフまたはリスト画面での色分けおよび判定

4-16 ページ 現在の設定値を指定したプリントタイプで出力します。

F15 mA 以下、0.6 % 以下を無視

する しない

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

3/3 ページ

F2 オーバーレンジで終了

する しない

参照

する

オーバーレンジが発生した場合はその時点でエラーメッセージ(電流または電圧オーバーレンジ)を表示し、測定を打ち切ります。この場合オーバーレンジが発生するまでのデータは解析できます。判定は FAILになります。

しないオーバーレンジが発生しても試験を中断しません。試験終了後、高調波次数毎の判定が全て PASS でも総合判定は FAIL になります。

F3 余裕度(%) 数値

色分け 測定値 判定

緑色(グラフのみ) 余裕度設定値以下 PASS

黄色 余裕度設定値を超え限度値以下 WARN

赤色 限度値超え FAIL

F4 設定値の印刷 押す

参照

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KHA1000  5-21

5高調波電流試験

■ 設定値を試験条件ファイルに保存

4-25 ページ 設定値の保存はファイル操作で行います。「4.6.4 試験条件ファイルのセーブ」を参

照してください。現在使用している試験モードの固有フォルダに、試験条件ファイ

ルを保存(セーブ)できます。「設定」状態で保存できます。「テスト」および「解

析」状態では保存できません。

■ クラスオプション→ Sub Menu

● クラス A を選択した場合のメニュー

有効入力電力 600 W を超えるエアコンの場合は「はい」を選択します。

● クラス C を選択した場合のメニュー

被試験機器(EUT)の力率および基本波電流の扱いを設定します。測定値または指

定値を選択します。それぞれサブメニューで選択します。指定値は数値を入力しま

す。

参照

F5 クラスオプション→ Sub Menu

F1 600 W エアコン いいえ はい

F1 力率と基本波電流

測定値 指定値

F2 力率の指定値

数値

指定値を入力します。入力範囲は 0.00 ~1.00 です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F3 基本波電流の指定値(A)

数値

指定値を入力します。入力範囲は 0.0 A~ 20.0 A です。F1 で指定値を選択した場合に有効になります。

F4 適用する限度値(35 W 以下)

通常限度値クラス D限度値

無視する

規格では限度値が適用されませんが以下のメニューが選択できます。・通常限度値: クラス C 限度値になります。35 W 以下で

もクラス C 限度値で評価する場 合に選択します。

・クラス D 限度値: クラス D 限度値になります。35 W 以下の

電球型蛍光ランプの場合に選択 します。・無視する: 限度値を無視します。通常の使い方です。

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5-22  KHA1000

● クラス D を選択した場合のメニュー

F1 電力の指定

ウインドウ毎

平均値 指定値

限度値の算出に使用する有効入力電力を選択します。通常はウインドウ毎、または平均値をご使用ください。指定値は、規格での規定はありません。・ウインドウ毎: 測定ウインドウごとの有効電力の  大

値・平均値: 試験の全期間での有効電力の平均値・指定値: 製造業者の指定値

F2 電力の指定値(W)

数値

F1 で電力の指定値を選択した場合に数値を入力します。入力範囲は 0 W ~ 4 000 W です。

F3 75 W 以下を無視 する しない

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KHA1000  5-23

5高調波電流試験

5.4 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)の使い方

表示種類と主な用途

図 5-7 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)1(4 画面表示の例)

【設定・試験・解析】は使用できる状態を示します。

• 【設定】:試験条件設定時

• 【試験】:試験中

• 【解析】:試験終了後の解析時

説明番号

表示種類 表示内容 使用する場面

1 V / I 波形

• 入力電圧 / 電流波形• 垂直軸、水平軸の拡大縮小• カーソルを使用したピーク値読

みとり

【設定・試験・解析】• 被試験機器(EUT)の入

力条件の確認• 波形の確認• 大きな変化を観測• 電流レンジの決定

2 2D 高調波

• 高調波電流バーグラフ• 垂直軸の拡大縮小

【設定・試験・解析】• 高調波電流各次数比較• 限度値比較• 大値探索

3 3D 高調波• 高調波電流バーグラフ• 垂直軸の拡大縮小• 時間推移観測

【設定・試験・解析】• バーグラフの時間推移• 変化特性

4 THC• メータ表示• 大値保持

【設定・試験・解析】• 被試験機器(EUT)の運

転条件設定

1 2

3 4

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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5-24  KHA1000

図 5-8 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)2(4 画面表示の例)

説明番号

表示種類 表示内容 使用する場面

5 リスト• 基本測定パラメタ表示• 数値表示• THD

【設定・試験・解析】• 解析

6 高調波リスト• 各次数の高調波電流値• 限度値を表示

【試験・解析】• 高調波電流各次数比較• 限度値判定

7 電流トレンド

• 入力電流実効値• 時間推移

【設定・試験・解析】• 時間推移• 大きな変化タイミングの

探索

5

6 7

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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KHA1000  5-25

5高調波電流試験

図 5-9 HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)3(2 画面表示の例)

HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)で表示種類を選択する

1. HA キーを押します。

HA キーの LED が点灯し、HA- 試験条件リスト画面になります。

2. VIEW キーを押します。

VIEW キーの LED が点灯し、HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)になります。

VIEW キーを再び押すと、VIEW キーの LED が消灯し、HA- 観測・試験条件画面にな

ります。

3. F1 キー(表示種類)を押して表示する画面の種類を選択します。

表示種類に対応したメニューになります。

4. 矢印キー(上下左右)で設定する画面を選択します。

選択された画面は赤色の枠で表示されます。

説明番号

表示種類 表示内容 使用する場面

8 高調波トレンド• 高調波電流時間推移• 各次数単位の解析

【設定・試験・解析】• 悪値検証

9 結果リスト• 試験結果リスト• 各次数高調波電流の総合判定

【解析】• 規格適合判定

9

8 F1

F2

F3

F4

F5

F6

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5-26  KHA1000

5.4.1 表示種類、表示設定、データフレームの移動、表示エリア

メニュー

「4.3 メニュー 操作の基本」

表示種類を選択します。

5-28 ページ、 5-30 ページ、5-32 ページ

選択された表示種類によってサブメニューが異なります。

試験実行後の解析時に設定可能です。試験実行前は淡色表示になり、選択できませ

ん。解析する測定ウインドウを選択します。設定範囲は測定時間に比例します。設

定した数値は全ての表示種類に共通に影響を与えます。

試験条件の測定時間によって 1 データフレーム当たりの時間が替わります。長時間

になるにしたがって大きな値(設定分解能が粗い)となります。

表 5-7 1 データフレーム当たりの時間

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/2 ページ

参照

F1 表示種類

V / I 波形 2D 高調波 3D 高調波 THC リスト高調波リスト

電流トレンド

高調波トレンド

結果リスト

F2 表示設定→ Sub Menu 表示種類に対応したメニュー

参照

F3 データフレームの移動

数値

規格名表記

測定時間 (T)

T ≦ 150 s150 s < T≦ 300 s

300 s < T≦ 600 s

600 s < T≦ 1200 s

1200 s < T≦ 2400 s

2400 s < T≦ 4800 s

4800 s < T≦ 9600 s

IEC Ed4.0/Ed2.1IEC Ed3.0/Ed2.0IEC Ed2.2/Ed2.0JIS 2005/Ed2.0JIS 2011/Ed2.0

0.2 s 0.4 s 0.8 s 1.6 s 3.2 s 6.4 s 12.8 s

IEC Ed4.0/Ed1.0IEC Ed3.0/Ed1.0IEC Ed2.2/Ed1.0JIS 2005/Ed1.0JIS 2011/Ed1.0

0.32 s(50 Hz)または0.266 s(60 Hz)

0.64 s(50 Hz)または0.532 s(60 Hz)

1.28 s(50 Hz)または1.06 s

(60 Hz)

2.56 s(50 Hz)または2.13 s

(60 Hz)

5.12 s(50 Hz)または4.25 s

(60 Hz)

10.24 s(50 Hz)または8.51 s

(60 Hz)

20.48 s(50 Hz)または17.02 s(60 Hz)

JIS 2003/Ed1.0 該当なし

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KHA1000  5-27

5高調波電流試験

(例)IEC Ed4.0/Ed2.1、IEC Ed3.0/Ed2.0、IEC Ed2.2/Ed2.0、JIS 2005/Ed2.0、およ

び JIS 2011/Ed2.0 において、測定時間を 150 秒に設定した場合、データフレーム

の設定範囲は 0 ~ 750 になります。1 秒当たり 5 データフレームになります。

• 測定時間をデータフレームとして分解します。表示設定→ Sub Menu で選択し

た画面は、各データフレームごとの内容を示します(電流トレンド、高調波ト

レンド画面を除く)。試験開始からの推移を詳細に解析する場合に便利です。

分割した画面を選択する場合には、矢印キー(上下左右)を使用します。

選択された画面は赤色の枠で示されます。1 画面表示のときは自動的に選択されま

す。

F5 表示エリア1 画面表示

2 画面表示

4 画面表示

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5-28  KHA1000

表示設定→ Sub Menu

選択された表示種類によってサブメニューが異なります。以下に V / I 波形、2D 高

調波、3D 高調波、THC、およびリストのサブメニューを示します。

■ V / I 波形

■ 2D 高調波、3D 高調波

• 2D 高調波 :40 次までの高調波電流値をバーグラフで表示します。バーグラフ

の上にある白いマークは限度値を示しています。測定値が限度値の

100 % を超えた部分は赤色で表示されます。余裕度設定値以下は緑

色、余裕度設定値を超え限度値の 100 % 以下は黄色で表示されま

す。限度値が垂直軸スケールの 大値を超えた場合には、限度値は

表示されません。限度値を垂直軸スケール内に表示させるには、垂

直軸スケールの表示倍率を小さくしてください。試験条件設定の状

態では、電流レンジを大きくすることでも表示可能になります。

• 3D 高調波 :高調波電流の時間推移をモニタすることができます。 新のデータ

が一番奥に表示され、順次手前に流れてくるイメージになります。

色分け表示は 2D 高調波と同じです。

F1 水平軸スケール

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/5

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。1 倍で約 1 周期表示になります。試験実行前に設定可能です。試験実行後は淡色表示になり、選択できません。画面表示の deg / div は位相角度 / div を表します。

F2 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F3 垂直軸スケール(電圧)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F4 カーソル小さいノブまたは大きいノブを回して画面内のカーソルを移動します。カーソル位置の電圧、電流値が表示されます。

F1 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F2 カーソル2D 高調波のときに使用できます。小さいノブまたは大きいノブを回して画面内のカーソルを移動します。カーソル位置(高調波次数)の電流値が表示されます。

F3 限度値表示

する しない

2D 高調波のときに使用できます。限度値表示(バーグラフの上にある白いマーク)をオン、オフします。限度値が存在しない場合は、「する」を選択しても表示されません。表示条件の詳細は 5-34 ページの「判定(PASS / FAIL / WARN、N/A)に関する画面表示」を参照してください。

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KHA1000  5-29

5高調波電流試験

■ THC

5-29 ページ THC および入力電流(電流 rms)をアナログメータとバーブラフで表示します。

THC の 大値(ピーク)は赤色で表示します。試験中では、試験中のピーク値を保

持します。

ピークリセットの主な場面を下記に示します。

• 電流レンジを替えたので、今まで保持していた値が無効になった。

• THC の 大値を探すため、今まで保持していた値をリセットする。

■ リスト

• RMS(実効値 rms):入力電圧および電流の実効値

• PEAK+(ピーク +):入力電圧および電流の正振幅ピーク値

• PEAK-(ピーク -):入力電圧および電流の負振幅ピーク値

• POWER(有効電力):被試験機器(EUT)の有効電力 W

• VA(皮相電力):被試験機器(EUT)の皮相電力 VA

• var(無効電力):被試験機器(EUT)の無効電力 var

• PF(力率):被試験機器(EUT)の力率

• THC:入力電流の総合高調波電流、2 次から 40 次の高調波電流成分の実効値

• POHC:入力電流の部分奇数次高調波電流、21 次から 39 次のうち奇数次の高調

波電流成分の実効値

• Freq(周波数):入力周波数、入力電圧で測定

• THD(総合高調波ひずみ):入力電流の総合高調波ひずみ。高調波成分全体の基

本波成分に対する比

F1 ピークリセットTHC の 大値(赤色表示)は保持されます。その値をリセットします。解析時にはリセットできません。

参照

F1 表示項目

RMS PEAK+ PEAK- POWER

VA var PF THC

POHC Freq THD

ENTER キーを押してチェックマークを付けると、その値が表示されます。チェックマークを外すときも ENTER キーを押します(トグル動作)。

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5-30  KHA1000

表示設定→ Sub Menu

選択された表示種類によってサブメニューが異なります。以下に高調波リスト、電

流トレンド、および高調波トレンドのサブメニューを示します。

■ 高調波リスト

• 平均値:試験開始からの平均値(A)

• 大値:試験開始からの 大値(A)

5-34 ページ ● 画面の項目説明

F1 項目平均値 大値

各高調波次数の電流表示を選択します。

F2 スクロール

画面の隠れている部分を見るのに使用します。小さいノブを回すと画面が上下に移動します。画面を 2 分割または 4分割している場合に使用します。1 画面表示の場合は淡色表示になります。

参照

画面の項目 説明

No. 高調波次数

Meas(A)高調波電流 (A)• 測定値が限度値の 100 % を超えた部分は赤色で表示• 余裕度設定値を超え限度値の 100 % 以下は黄色で表示

Ave(A)試験開始からの平均値(A)• 試験開始からの平均値です。色の変化はなし• 試験条件設定状態(リアルタイム測定時)では「-----」表示

Pk(A)試験開始からの 大値(A)• 試験開始からの 大値です。色の変化はなし• 試験条件設定状態(リアルタイム測定時)では「-----」表示

Lim(A)

限度値 (A)以下の場合には、限度値が「-----」になるときがあります。• 限度値が存在しないとき• 算出された限度値が 0.000 1 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未満

のとき

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KHA1000  5-31

5高調波電流試験

■ 電流トレンド

■ 高調波トレンド

F1 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F2 ピークサーチ大値を探します。 大値にカーソルが移動します。カー

ソル位置の電流値、および試験開始からの時間が表示されます。

F3 ボトムサーチ小値を探します。 小値にカーソルが移動します。カー

ソル位置の電流値、および試験開始からの時間が表示されます。

F1 次数

数値

観測する高調波電流の次数を設定します。設定範囲は 1 ~40 です。

F2 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F3 ピークサーチ大値を探します。 大値にカーソルが移動します。カー

ソル位置の電流値、および試験開始からの時間が表示されます。

F4 ボトムサーチ小値を探します。 小値にカーソルが移動します。カー

ソル位置の電流値、および試験開始からの時間が表示されます。

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5-32  KHA1000

表示設定→ Sub Menu選択された表示種類によってサブメニューが異なります。以下に結果リストのサブ

メニューを示します。

■ 結果リスト

• 項目(100 %、余裕度)は JIS 2003/Ed1.0 の場合に表示されます。その他の規

格では淡色表示になります。選択した値(100 % または余裕度)を超えた時間

(全試験時間内の累積値)の全試験時間に対する比率 (%) で規格判定を行います。

● 画面の項目説明

5-34 ページ

F1 項目

100 % 余裕度

限度値 余裕度で設定した値

F2 コメント入力→ Sub Menu

Memo→ Sub Menu

Model name→ Sub Menu

Type→ Sub Menu

Serial No.→ Sub Menu

F5 スクロール

画面の隠れている部分を見るのに使用します。小さいノブを回すと画面が上下に移動します。画面を 2 分割または 4 分割している場合に使用します。1 画面表示の場合は淡色表示になります。

参照

画面の項目 説明

No. 高調波次数

Max(A)試験時間中の 大値 (A)• 大値が限度値の 150 % を超えた部分は赤色で表示• 高調波リスト(限度値の 100 % を超えた部分は赤色)と異なる。

Ave(A)全試験時間の平均値(A)• 全試験時間の平均値が限度値の 100 % を超えた部分は赤色で表示

100 %または

余裕度 %

100 % とは測定値が限度値を超えた時間(全試験時間内の累積値)の全試験時間に対する比率 (%)余裕度 % とは限度値を余裕度の設定値に置き換えた場合• 測定値が、限度値の 100 %を越え 150 % 以下である時間(全試験時

間内の累積値)の全試験時間に対する比率(%)が 10 % を超えた部分は赤色で表示

Judge

高調波次数毎の判定 (PASS / FAIL / WARN)• 測定値が余裕度を超えた場合は WARN と表示限度値を適用しない場合に N/A と表示• 限度値が存在しないとき• 高調波電流の測定値が、入力電流の 0.6 % と 5 mA を比較して、どち

らか大きい方の値より小さいとき

Margin---% 限度値に対する余裕度• 1 画面表示時のみ表示

Result総合判定 (PASS / FAIL / WARN)• 測定値が余裕度を超えた場合は WARN と表示

POHC試験時間中の POHC の 大値• POHC が POHCLim を超えたときは赤色で表示

POHCLim 適用される限度値から算出した POHC

Lim2:200 % 限度値の 200 % が適用されるとき表示

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KHA1000  5-33

5高調波電流試験

■ コメント入力→ Sub Menu

■ Memo、Model name、Type、Serial No. → Sub Menu

F1 ~ F3:ENTER キーを押して確定します。

5-48 ページ

図 5-10 レポートに出力された文字(例)

F1Memo

→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Memo」に表示するコメントを入力します

F2Model name→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Model Name」に表示するコメント ) を 入力します。

F3Type

→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Type」欄に表示するコメントを入力します。

F4Serial No.

→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Serial No.」欄に表示するコメントを入力します。

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。英数文字は 20 文字まで、ひらがなおよびカタカナは 10 文字まで入力できます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

F3 文字種変更英数文字 ひらがな カタカナ

押す度に文字種が変更されます。

参照CompanyModel Name 200W LampType PrototypeSerial No. 12345678

Operating modeDate of test 2005/11/10 16:48:18Climatic conditionMemo ExampleF1

F2F3F4

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5-34  KHA1000

判定(PASS / FAIL / WARN、N/A)に関する画面表示

グラフまたは数値の表示色、および判定(PASS / FAIL / WARN、N/A)についてま

とめました。試験条件設定状態(リアルタイム測定)、および試験中に表示される

色分けは総合判定ではありません。その時点で限度値または余裕度と比較した状態

です。総合判定は試験が終了した結果で行います。

表 5-8 グラフまたは数値の表示色、および判定

表示種類

IEC Ed4.0/Ed2.1IEC Ed4.0/Ed1.0IEC Ed3.0/Ed2.0IEC Ed2.2/Ed2.0IEC Ed3.0/Ed1.0IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed2.0JIS 2005/Ed1.0JIS 2011/Ed2.0JIS 2011/Ed1.0

JIS 2003/Ed1.0

2D 高調波(グラフ表示)

表示色

【赤色】限度値の 100 % を超えた部分(グラフ表示、数値表示)【黄色】余裕度設定値を超え限度値の 100 % 以下の部分(グラフ表示、数値表示)

【緑色】余裕度設定値以下の部分(グラフ表示)【黒色】余裕度設定値以下の部分(数値表示)

3D 高調波(グラフ表示)

高調波リスト

(数値表示)

Meas(A)高調波電流

Ave(A)試験開始からの平均値

表示色または「-----」

色の変化はありません。【-----】試験条件設定状態(リアルタイム測定)のとき、数値表示なし

Pk(A)試験開始からの 大値

Lim(A)限度値

「-----」

【-----】以下の場合には、数値表示なし• 限度値が存在しないとき• 算出された限度値が 0.000 1 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未

満のとき

結果リスト(数値表示)

Max(A)試験時間中の 大値

表示色【赤色】限度値の 150 % を超えた部分*高調波リスト(限度値の 100 % を超えた部分は赤色)と表示色が異なります。

Ave(A)試験時間中の平均値

表示色【赤色】全試験時間の平均値が限度値の100 % を超えた部分

表示なし

100 % 表示色 表示なし

【赤色】測定値が、限度値の 100 %を越え 150 %以下である時間(全試験時間内の累積値)の全試験時間に対する比率(%)が 10 % を超えた部分

余裕度 % 表示色 表示なし

【赤色】測定値が、余裕度を越え余裕度の 1.5 倍以下である時間(全試験時間内の累積値)の全試験時間に対する比率(%)が 10 % を超えた部分

結果リスト(数値表示)

Judge

表示色 【黄色】Warning、【赤色】 FAIL

「N/A」

【N/A】限度値を適用しない場合を示します。• 限度値が存在しないとき• 高調波電流の測定値が、入力電流の

0.6 % と 5 mA を比較して、どちらか大きい方の値より小さいとき

• クラス A、B、D で有効電力 75 W 以下のとき

表示なし

次ページにつづく

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KHA1000  5-35

5高調波電流試験

表示種類

IEC Ed4.0/Ed2.1IEC Ed4.0/Ed1.0IEC Ed3.0/Ed2.0IEC Ed2.2/Ed2.0IEC Ed3.0/Ed1.0IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed2.0JIS 2005/Ed1.0JIS 2011/Ed2.0JIS 2011/Ed1.0

JIS 2003/Ed1.0

結果リスト(数値表示)

Result 表示色

【緑色】PASS【黄色】WARN【赤色】 FAIL

POHC 表示色【赤色】 FAILPOHC が POHCLim を超えたとき

該当なし

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5-36  KHA1000

5.4.2 AC 電源の確認、繰り返し性確認

メニュー

試験用交流電源の性能を確認します。電圧、電圧ひずみ率、および周波数を本製品

の LOAD 端子で確認します。被試験機器(EUT)までの接続ケーブルが長い場合

は、電圧降下やインダクタンスの増加のために、規格要件を満足することができな

い場合があります。

判定結果は PASS または FAIL で表示されます。規格の要求事項から、選択した規

格によって判定のタイミングは以下のようになります。

表 5-9 AC 電源の確認のタイミング

• 感電の危険があります。本製品の SOURCE 端子および LOAD 端子には触れな

いでください。

• 交流電源の OUTPUT 端子には触れないでください。

• ラインインピーダンスネットワークの INPUT 端子および OUTPUT 端子には触

れないでください。

■ 表示項目選択→ Sub Menu

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/2 ページ

F4AC 電源の確認→ Sub Menu

規格名表記 説明

IEC Ed4.0/Ed2.1 IEC Ed4.0/Ed1.0 IEC Ed3.0/Ed2.0 IEC Ed2.2/Ed2.0 IEC Ed3.0/Ed1.0 IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed2.0*1

JIS 2005/Ed1.0*1

JIS 2011/Ed2.0*1

JIS 2011/Ed1.0*1

*1. 基準インピーダンスを使用しないを選択時

試験実行後、試験中の測定値で判定します。

JIS 2005/Ed2.0*2

JIS 2005/Ed1.0*2

JIS 2011/Ed2.0*2

JIS 2011/Ed1.0*2

*2. 基準インピーダンスを使用するを選択時

試験が実行されていないときに、リアルタイムに測定し、判定します。この規格選択時は、試験開始前に被試験機器の電源を入れない状態で判定する必要があります。

警告

F1 表示項目選択 測定値 記録値

F2 記録現在の測定値を記録します。記録した値は、電源オフされるまで保持されます。

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KHA1000  5-37

5高調波電流試験

図 5-11 AC 電源の確認画面(IEC 61000-3-2 (Ed2.2) の場合)

● 画面の項目説明

  Volt :実効値電圧 (V)

  Peak+ :正のピーク電圧 (V)

  Peak- :負のピーク電圧 (V)

  Freq :周波数 (Hz)

  Curr :実効値電流 (A)

  Result :総合判定結果 (PASS / FAIL)

  No. :高調波次数

表 5-10 表中の項目と規格の関係

項目

IEC Ed4.0/Ed2.1IEC Ed4.0/Ed1.0IEC Ed3.0/Ed2.0IEC Ed2.2/Ed2.0IEC Ed3.0/Ed1.0IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed2.0*1

JIS 2005/Ed1.0*1

JIS 2011/Ed2.0*1

JIS 2011/Ed1.0*1

*1. 基準インピーダンスを使用しないを選択時

JIS 2005/Ed2.0*2

JIS 2005/Ed1.0*2

JIS 2011/Ed2.0*2

JIS 2011/Ed1.0*2

*2. 基準インピーダンスを使用するを選択時

JIS 2003/Ed1.0

Meas(%) 現在入力されている電圧のひずみ率 (%)。試験条件時は常時測定状態。解析時は試験時間 後の測定値。

Max(%) テスト中のひずみ率の 悪値

表示なし

Limit(%) ひずみ率の限度値 (%)

Result 限度値に対する判定結果 (PASS / FAIL)

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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5-38  KHA1000

■ AC 電源の確認→ Sub Menu

AC 電源の確認を終了するときに押します。

解析、試験実行後に設定可能です。試験実行前は淡色表示になり、選択できません。

同一の試験システムで、同じ試験条件での試験結果を比較確認します。過去の試験

結果ファイルの 1 つを選択して、現在の試験結果と比較します。

■ 繰り返し性確認→ Sub Menu

過去の試験結果ファイルの試験条件はお客様で管理をお願いいたします。試験結果

を保存するときに、自動生成されるファイル名とその条件を記録することをお勧め

します。

図 5-12 過去の試験結果ファイル選択画面

F6 上へ戻る

F5 繰り返し性確認→ Sub Menu

過去の試験と比較→ Sub Menu

F1過去の試験と

比較→ Sub Menu

フォルダ選択

ファイル選択

リネーム→ Sub Menu

デリート→ Sub Menu

過去の試験結果ファイルを選択する画面で、ファイルを選択します。選択したファイルの名前を替えたり、削除することができます。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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KHA1000  5-39

5高調波電流試験

■ 過去の試験と比較→ Sub Menu

現在試験した内容と比較するファイルを選び、ENTER キーを押します。

図 5-13 に示す、繰り返し性確認画面になります。各高調波次数ごとに値を比較

し、±5% 以内に入っているかどうかを自動的に確認します。

図 5-13 繰り返し性の確認画面

● 画面の項目説明

  No :高調波次数

  Meas(A) :高調波電流 (A)

  Ref(A) :基準として比較するファイルの高調波電流値 (A)

  Judge :現在の試験結果の、基準値に対する比率

 {(Meas-Ref)/Ref}×100 %  IEC Ed4.0/Ed2.1 では、{(Meas-Ref)/ 限度値 }×100 %  限度値が存在しない場合には算出しません。

  Result :判定結果 (PASS / FAIL)

F1 フォルダ選択

選択メニュー内容に表示される数値は、一番上を 1 として順番に付けられます。

保存されているフォルダを選択します。選択されたフォルダは枠で示されます。

F2 ファイル選択

選択メニュー内容に表示される数値は、一番上を 1 として順番に付けられます。

保存されているファイルを選択します。選択されたファイルは背景色が反転します。

F3 リネーム→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除

F4 デリート→ Sub Menu はい いいえ キャンセル

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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5-40  KHA1000

■ リネーム→ Sub Menu

選択したファイルの名前を替えるときに使用します。

ENTER キーを押して確定します。

■ デリート→ Sub Menu

選択したファイルを削除するときに使用します。

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。8文字まで入力できます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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KHA1000  5-41

5高調波電流試験

5.5 試験の実行

試験条件の設定からレポート印刷までを示します。

• 感電の危険があります。本製品の SOURCE 端子および LOAD 端子には触れな

いでください。

• 交流電源の OUTPUT 端子には触れないでください。

• ラインインピーダンスネットワークの INPUT 端子および OUTPUT 端子には触

れないでください。

試験の準備ページ

試験システムの設定試験条件の設定観測画面の選択

4-12 5-2

5-23

• 交流電源の設定• ラインインピーダンスネットワー

クの設定• 選択した規格に対応して設定• 試験中の観測画面を設定

• JIS C61000-3-2(2005) または JIS C61000-3-2(2011) で基準インピーダンス使用を選択、または JIS C61000-3-2(2003) を選択した場合には、AC 電源を無負荷状態にて測定する。

AC 電源の確認 5-36

試験開始 5-42 • 常時測定状態

START • START キーを押す。

試験 5-42 • 試験の進行をプログレスバーで表示

• 測定時間が満了した場合は自動的に終了

• 試験を終了する場合は STOP キーを押す。

解析 5-43 • 試験結果の解析

試験結果の保存 5-43 • コンパクトフラッシュカードに保存

レポート印刷 5-43

• コンパクトフラッシュカードに保存

• イーサネットポート(工場オプション)を使用してネットワークプリンタで印刷

試験の終了 5-47 • 常時測定状態

参照

JIS の

場合

警告

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5-42  KHA1000

5.5.1 試験条件の設定からレポート印刷まで

試験システムの設定から試験条件の 適化まで

1. 試験システムおよび被試験機器(EUT)の試験条件を設定します。

4-24 ページ 2. 過去に実施した試験と同じ条件なら、試験条件ファイルを呼び出して使用します。

• 交流電源の出力電圧および周波数は被試験機器(EUT)の電源定格に合わせて

設定してください。

3. JIS 規格を選択した場合には、AC 電源を無負荷状態にて測定します。

4. 被試験機器(EUT)の電源を投入します。

5. HA- 観測・解析(HA-VIEW)画面にします。

常時測定状態です。現在の測定値が画面に表示されます。

交流電源周波数と同期すると、画面上部 PLL アイコンの三角波が静止します。同期し

ていない場合は、PLL アイコンの三角波が静止しません。PLL アイコンの三角波が静

止しない場合は、交流電源が正しく出力されているか確認してください。後面のVOLTAGE SENSING 端子に、電圧センシング端子用プラグが装着および配線されてい

るかを確認してください。

PLL ロック周波数範囲は 45 Hz ~ 65 Hz です。

■ 試験を開始する前に、電流レンジを 適化

6. 表示種類で V / I 波形および THC を選択します。

被試験機器(EUT)の運転条件を変えて、入力電流が 大になる状態にします。

7. 電流レンジを設定します。

V / I 波形の電流波形が飽和しないように電流レンジを選択します。 大になる入力電

流の状態が短時間の場合は、電流波形が飽和しているかどうかを確認することが難しくなりますので、いったん電流レンジを選択してから手順 6 、手順 7 を繰り返すこと

をお勧めします。

試験開始から終了まで

■ 観測する画面の選択

8. 観測する表示種類を選択します。

各次の高調波電流を観測する場合は、2D 高調波を選択します。試験が終了しないと選

択できない画面があります。

9. START キーを押します。

ラインインピーダンスネットワークの確認ダイアログが表示されます。

• 本製品はラインインピーダンスネットワークを直接には制御しません。インピーダンスの選択はラインインピーダンスネットワークの取扱説明書を参照してください。

参照

注意

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KHA1000  5-43

5高調波電流試験

10.インピーダンスの有無または設定を確認したら、メニューの F1 キー(OK)を

選択します。

メニューの F2 キー(Cancel)を選択すると、インピーダンスの有無に無関係になりま

す。試験を開始するには、再度 START キーを押します。

試験が開始されます。画面の試験状態表示は「設定」から「テスト」に変わります。

試験の残り時間が表示されます。

画面のプログレスバーが左から右に伸びていきます。右端に達すると試験を終了します。

試験中は HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)になります。手順 8 で設定した画面で観測

できます。

■ 試験の終了、判定

測定時間が終了するとブザーが鳴って試験を終了します。終了ダイアログが表示さ

れます。画面の試験状態表示は「解析」になります。画面のプログレスバーは右端まで伸び

た状態になります。

終了ダイアログは、総合判定が適合なら PASS を、適合だが余裕度を超えていれば

WARN を、不適合なら FAIL を表示します。プログレスバーの色は PASS なら緑色、

WARN なら黄色、FAIL なら赤色になります。

解析から試験結果の保存、レポート印刷まで

11. メニューの F1 キー(OK)を押します。

試験の終了メニューが表示されてブザーが止まります。

試験の終了メニューは、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解

析(VIEW キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

図 5-14 試験の終了メニュー F1 ~ F5

4-13 ページ メニュー F5 の 交流電源 OUTPUT OFF は、システム設定画面のメニューで、交流電源

コントロールの「する」を選択した場合に表示されます。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

参照

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5-44  KHA1000

■ 試験結果の保存

12.メニューの F1 キー(試験結果の保存)を押します。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて結果ファイルがコンパクトフラッシュカードに保存されます。

保存が終了すると、メニュー表示の試験結果の保存が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

• 被試験機器(EUT)に関するコメント等を入力し忘れた場合、または変更する

場合は、いったん保存された結果ファイルをロードします。ロード後の画面で、

表示種類を結果リストにして、表示設定メニューで再入力します。

• ファイル操作は 4-21 ページの「ファイル操作」を、結果リストは 5-33 ページ

の「コメント入力→ Sub Menu」を参照してください。

■ レポート印刷

13.メニューの F2 キー(レポート印刷)を押します。

レポートはコンパクトフラッシュカードに保存されます。レポート印刷が終了すると、メニュー表示のレポート印刷が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

4-14 ページ オプションのイーサネットポートが装着されている場合は、ネットワークプリンタに出力できます。

• 規格に IEC Ed4.0/Ed2.1 または IEC Ed4.0/Ed1.0、クラス C、適用する限度値に

3 次/ 5 次/電流波形を選択したときには、レポートを印刷できません。

■ 解析(VIEW キー)

14.メニューの F4 キー(解析(VIEW キー))を押します。

5-23 ページ HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)を使用して結果を解析します。

解析状態で START キーを押すと、手順 8 へ戻り、再度試験を開始します。このとき前

回取得したデータはクリアされます。

解析状態で VIEW キー、または HA キーを押すと、試験終了メニューが表示されます

(手順 10 を操作した後の状態)。

■ 試験の終了

15.メニューの F3 キー(試験の終了)を押します。

試験を終了します。画面の試験状態表示は「解析」から「設定」に変わります。プログレスバーが消灯します。

メニューの F1 キー(試験結果の保存)を実行していない場合は、ダイアログとメニュー

が表示されます。

参照

参照

結果ファイル

セーブしますか?

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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KHA1000  5-45

5高調波電流試験

5.5.2 試験を中断する場合

1. 試験中に STOP キーを押します。

画面の試験状態表示は「解析」になります。画面のプログレスバーは右端まで伸びた状態になります。

F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW キー)、およ

び F5 交流電源 OUTPUT OFF のメニューが表示されます。

メニュー F5 の 交流電源 OUTPUT OFF は、システム設定画面のメニューで、交流電源

コントロールの「する」を選択した場合に表示されます。

■ 試験結果の保存

2. メニューの F1 キー(試験結果の保存)を押します。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて結果ファイルがコンパクトフラッシュカードに保存されます。

保存が終了すると、メニュー表示の試験結果の保存が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

■ レポート印刷

3. メニューの F2 キー(レポート印刷)を押します。

レポートはコンパクトフラッシュカードに保存されます。レポート印刷が終了すると、メニュー表示のレポート印刷が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

4-14 ページ オプションのイーサネットポートが装着されている場合は、ネットワークプリンタに出力できます。

• 規格に IEC Ed4.0/Ed2.1 または IEC Ed4.0/Ed1.0、クラス C、適用する限度値に

3 次/ 5 次/電流波形を選択したときには、レポートを印刷できません。

■ 解析(VIEW キー)

4. メニューの F4 キー(解析(VIEW キー))を押します。

5-23 ページ HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)を使用して結果を解析します。

解析状態で START キーを押すと、再度試験を開始します。このとき前回取得したデー

タはクリアされます。

解析状態で VIEW キー、または HA キーを押すと、試験終了メニューが表示されます。

■ 試験の終了

5. メニューの F3 キー(試験の終了)を押します。

試験を終了します。画面の試験状態表示は「解析」から「設定」に変わります。プログレスバーが消灯します。

メニューの F1 キー(試験結果の保存)を実行していない場合は、ダイアログとメニュー

が表示されます。

参照

参照

結果ファイル

セーブしますか?

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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5-46  KHA1000

■ 試験が中断される場合があります

異常終了のダイアログが表示されます。画面の試験状態表示は「解析」になります。

画面のプログレスバーは右端まで伸びた状態になります。

試験結果の保存、レポート印刷、試験の終了、または解析(VIEW キー)のメニュー

が表示されます。

操作手順は 5-45 ページの「試験を中断する場合」と同じです。

• 「オーバーレンジで終了する」を試験条件の設定で選択していると、測定値が電

圧または電流レンジを超えた場合に試験を中断します。

5.5.3 結果ファイルを呼び出して解析する

結果ファイル呼び出して解析する場合の操作を説明します。結果ファイルは解析後

別名で保存できます。呼び出したファイルに上書きはできません。

「設定」状態で結果ファイルを呼び出すことができます。「テスト」および「解析」

状態ではできません。

■ 結果ファイルの呼び出し

4-22 ページ 1. FILE キーを押します。

2. メニューの F2 キー(ロード→結果ファイル)を押します。

コンパクトフラッシュカードに保存されている、結果ファイルのフォルダとファイルが表示されます。

3. メニューの F1 および F2 キーで、結果ファイルを選択します。

選択されたファイルは背景色が反転します。

4. ENTER キーを押して確定します。

選択されたファイルがロードされて、画面が更新されます、解析状態になりますので、メニューにしたがって解析できます。

■ レポート印刷

1. HA キー、または VIEW キーを押します。

メニューが、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW

キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

4-13 ページ メニュー F5 の 交流電源 OUTPUT OFF は、システム設定画面のメニューで、交流電源

コントロールの「する」を選択した場合に表示されます。

• 規格に IEC Ed4.0/Ed2.1 または IEC Ed4.0/Ed1.0、クラス C、適用する限度値に

3 次/ 5 次/電流波形を選択したときには、レポートを印刷できません。

注意

参照

参照

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KHA1000  5-47

5高調波電流試験

2. メニューの F2 キー(レポート印刷)を押します。

レポートはコンパクトフラッシュカードに保存されます。レポート印刷が終了すると、メニュー表示のレポート印刷が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

4-14 ページ オプションのイーサネットポートが装着されている場合は、ネットワークプリンタに出力できます。

■ 保存

1. HA キー、または VIEW キーを押します。

メニューが、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW

キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

2. メニューの F1 キー(試験結果の保存)を押します。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて結果ファイルがコンパクトフラッシュカードに保存されます。

保存が終了すると、メニュー表示の試験結果の保存が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

■ 解析の終了

1. HA キー、または VIEW キーを押します。

メニューが、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW

キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

2. メニューの F3 キー(試験の終了)を押します。

試験を終了します。画面の試験状態表示は「解析」から「設定」に変わります。プログレスバーが消灯します。

メニューの F1 キー(試験結果の保存)を実行していない場合は、ダイアログとメニュー

が表示されます。

5.5.4 試験システムの動作終了

■ 交流電源の OUTPUT をオフにする

1. 被試験機器(EUT)の電源スイッチをオフにします。

2. 交流電源の OUTPUT をオフにします。

システム設定画面のメニューで、交流電源コントロールの「する」を選択した場合は、メニュー F5 に交流電源 OUTPUT OFF が表示されます。

この場合は、メニューの F5 キー(交流電源 OUTPUT OFF)を押します。

システム設定画面のメニューで、交流電源コントロールの「しない」を選択した場合は、交流電源の OUTPUT キーを押します。

交流電源の OUTPUT がオフになります。画面上部のアイコンは、電球が消灯している

絵になります。

参照

結果ファイル

セーブしますか?

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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5-48  KHA1000

5.6 印刷書式

5.6.1 レポート印刷

4-29 ページ 図 5-15、図 5-16、および図 5-17 にレポート印刷書式を示します。項目は機器のク

ラス、または電力値等を指定する場合によって異なります。

図中の各項目を表 5-11 で説明します。表中の説明番号は図中の番号に対応してい

ます。規格番号は略記しています。

略記例

IEC Ed4.0/Ed2.1、IEC Ed4.0/Ed1.0、IEC Ed3.0/Ed2.0、IEC Ed3.0/Ed1.0、

IEC Ed2.2/Ed2.0、IEC Ed2.2/Ed1.0 → IEC

JIS 2005/Ed2.0、JIS 2005/Ed1.0、JIS 2011/Ed2.0、JIS 2011/Ed1.0 → JIS2005

JIS 2003/Ed1.0 → JIS2003

図 5-15 レポート印刷の例(JIS C61000-3-2(2005) クラス A)

参照

Company Test EngineerModel name PXZ1600Type PrototypeSerial No. 12345678

Operating mode Type of test JIS C 61000-3-2:2005Date of test 2010/10/16 18:03:17Climatic condition Classification Class AMemo Example Power analyzer KHA1000,Ver1.00

Supply sourceReference Impedance

Test Data of Harmonics CurrentFINAL TEST RESULT PASSVoltage 99.99 VCurrent 2.3676 APower 182 W *1

Apparent Power 236.5 VA

THC 0.7804 APOHC/LIMIT 0.0100 A/ 0.3852 A*3Frequency 50 HzFundamental current 2.2348 AMeasuring period 150 s

HARMONICS CURRENT TEST REPORT

HarmOrder Limit1(A rms) Limit2(A rms) Ave(A rms) Max(A rms) Judge

Type of equipment behaviour:Quasi-stationary

Margin 80 %

2 ----- ----- 0.0055 0.0084 N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A N/A

3 5.2900 7.9350 0.5409 0.7504 4 ----- ----- 0.0026 0.0040

Pass

5 2.6220 3.9330 0.0897 0.1820 Pass 6 ----- ----- 0.0014 0.0024 7 1.7708 2.6562 0.0412 0.0972 Pass 8 ----- ----- 0.0012 0.0020 9 0.9200 1.3800 0.0324 0.0448 Pass10 ----- ----- 0.0006 0.001211 0.7588 1.1382 0.0183 0.0296 Pass

39 ----- ----- 0.0020 0.006040 ----- ----- 0.0000 0.0000

*1 The value for power specified by the manufacturer

38 ----- ----- 0.0000 0.0000 Pass

*3 The POHC which can be calculated from the applicable limits.

THD 300.00%

H i ) im

A M

1

2

4

3

5

6

7 8 9 10 11

T

SSSASPA

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KHA1000  5-49

5高調波電流試験

図 5-16 レポート印刷の例(JIS C61000-3-2(2003) クラス A 抜粋)

図 5-17 レポート印刷の例(IEC 61000-3-2(Ed3.0) 抜粋)

Operating mode Type of test JIS C 61000-3-2:2003Date of test 2010/10/18 18:48:37Climatic condition Equipment Class AMemo Power analyzer KHA1000,Ver1.00

Supply SourceReference Impedance

Test Data of Current HarmonicsFINAL TEST RESULTVoltageCurrent

Apparent Power

THCPOHC/LIMITFrequencyFundamental currentMeasuring periodMargin

HarmOrder Limit1(A rms) Limit2(A rms) 100%Over(%) Max(A rms) Judge50%Over(%) 2 2.484 3.726 28.9 0.0 2.412 Warning 3 5.290 7.935 0.0 0.0 0.160 Pass 4 0.988 1.482 27.6 0.0 0.532 Warning 5 2.622 3.933 0.0 0.0 0.212 Pass 6 0.690 1.035 0.0 0.0 0.180 Pass 7 1.770 2.655 0.0 0.0 0.116 Pass

PASS *2102.48 V11.192 A

1084.8 VA

2.484 A 0.052 A/ 0.341 A*3 50 Hz 11.192 A 150 s 50 %

*2 The values for the final test result are more than Margin value and less than or equal to Limit value.*3 The POHC which can be calculated from the applicable limits.5

THD 300.00%

LL L

4

6

7 8 9 10 11

2*SSSASPA

2 3

Company Test EngineerModel nameTypeSerial No.

Operating mode

Type of test EN61000-3-2:2006

Date of test 2010/10/21 9:47:09Climatic condition Classification Class AMemo Power analyzer KHA1000,Ver1.45

Supply SourceReference Impedance Bypass

Test Data of Current Harmonics

FINAL TEST RESULT PASSVoltage 230.46VCurrent 6.338APower 457.17W

Apparent Power 1460.6VA

THC 6.018APOHC/LIMIT 0.472A/ -----A *4Nominal 230V/ 50HzFundamental current 1.984AMeasuring period 60sMargin 100%

HARMONICS CURRENT TEST REPORT

HarmOrder Limit1(A rms) Limit2(A rms) Ave(A rms)

EN61000-4-7:2002*IEC61000-3-2 Ed3.0(2005)

*IEC61000-4-7(2002)

Type of equipment behaviour:Quasi-Stationary

Max(A rms) LimitOver(s) Judge

2 1.0800 2.1600 0.9294 2.141 5.6 Pass 3 2.3000 4.6000 1.9790 4.559 5.6 Pass 4 0.4300 0.8600 0.3693 0.850 5.6 Pass 5 1.1400 2.2800 0.9788 2.255 5.6 Pass

39 0.0577 0.1154 0.0455 0.104 5.2 Pass40 0.0460 0.0920 0.0362 0.083 5.0 Pass

*4 When the Edition 3.0 is applied, 200% of the limit 1 value is applied to each Limit 2 value.

THD 300.00%

1

2 3

5

05.

12

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5-50  KHA1000

表 5-11 レポート項目説明

説明番号

項目 内容 説明

1

Company 企業名他任意記述 (アンダーライン部分)

紙出力した後の記述欄

Test Engineer 試験者他任意記述 (アンダーライン部分)

Model Name 被試験機器(EUT)の名称 HA- 観測・解析画面の表示種類→結果リスト→表示設定で入力したもの

Type 被試験機器(EUT)の型番

Serial No. 被試験機器(EUT)の製造番号

2

Operating mode 被試験機器(EUT)の運転モード他任意記述 (アンダーライン部分)

紙出力した後の記述欄

Date of test 試験実施日時システム設定画面の日時設定で入力したもの

Climatic condition 温度その他環境任意記述(アンダーライン部分)紙出力した後の記述欄

Memo メモHA- 観測・解析画面の表示種類→結果リスト→表示設定で入力したもの

3

Type of test 試験規格

試験条件設定で入力した規格。公称電圧の指定値が 230 V 以外の場合には、EN 規格番号は空白でアンダーライン表示

Classification

被試験機器(EUT)のクラス。クラス A またはC では、試験条件設定に応じて適用する限度値を表示(表示される Table 番号は、規格に規定された表の番号)

試験条件設定で入力したクラスおよびクラスオプション

Power analyzer 試験に使用した測定器の情報本製品の形名とファームウェアバージョン

Supply source 試験用交流電源の情報他任意記述 (アンダーライン部分)

紙出力した後の記述欄

Reference Impedance

基準インピーダンスの情報他任意記述、ただしIEC Ed2.2/Ed2.0、IEC Ed2.2/Ed1.0、IEC Ed3.0/Ed2.0、IEC Ed3.0/Ed1.0、IEC Ed4.0/Ed2.1、IEC Ed4.0/Ed1.0 では Bypass と表示

(アンダーライン部分)

4

FINAL TEST RESULT総合判定結果、PASS:適合、FAIL:不適合PASS の場合でも余裕度を超えた場合は *2 を表示

Voltage 電圧値:試験時間における 大値 IECJIS2005JIS2003Current 電流値:試験時間における 大値

Power

電力値:指定値、または試験時間における 大値。指定値の場合は *1 と表示

IECJIS2005

電力値:指定値、試験時間における 大値。指定値の場合は *1 と表示

JIS2003 のクラス D

Power factor 力率:指定値、または試験時間における 大値。クラス C 選択時に表示

IECJIS2005JIS2003Apparent Power 皮相電力値:試験時間における 大値

THC 総合高調波電流値:試験時間における 大値THD 高調波成分全体の基本波成分に対する比

POHC/LIMITPOHC、部分奇数次高調波電流値:試験時間における 大値

IECJIS2005

LIMIT:適用される限度値から算出した POHC

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KHA1000  5-51

5高調波電流試験

説明番号

項目 内容 説明

4

Frequency 指定値 IECJIS2005JIS2003Fundamental current 基本波電流:試験時間における 大値。指定値

の場合は *1 と表示

Measuring period 測定時間(= 試験時間)

Margin 余裕度

5

Type of equipment behaviour

機器の動作のタイプ(試験条件設定で入力したTobs)

IECJIS2005

The value for power specified... *1 は製造業者が電力値を指定した場合

The values for the final test result are more than Margin value and less than or equal to Limit value.

*2 は PASS の場合でも余裕度を超えた場合

IECJIS2005JIS2003

When the POHC value does not exceed POHC Limt, each odd order 21st-39th Limit1 value is relax to the value of Limit2.

*3 は POHC/LIMIT の値

IECJIS2005

When the Edition 3.0 is applied, 200% of the limit 1 value is applied to each Limit 2 value.

*4 は POHC/LIMIT の値を表示しない

IEC Ed3.0

6 HarmOrder 高調波電流次数

7 Limit1(A rms)

限度値:POHC が POHCLIMIT 以下のとき、21次から 39 次の奇数次高調波は、限度値の 1.5 倍を表示

IECJIS2005

「---」 を表示:限度値が存在しないとき、または算出された限度値が 0.000 1 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未満のとき

IECJIS2005JIS2003

8 Limit2(A rms)限度値の 150 %:表示形式は Limit1 と同じ

限度値の 200 % IEC Ed3.0

9

Ave(A rms) 高調波電流:全試験時間の平均値IECJIS2005

100 %Over(%)測定値が、限度値の 100 %を越え 150 % 以下である時間(全試験時間内の累積値)の全試験時間に対する比率(%)*1

JIS2003

---%Over(%)測定値が、余裕度の設定値「---」 %を越え 150 % 以下である時間(全試験時間内の累積値)の

全試験時間に対する比率(%)*1

10 Max(A rms) 高調波電流:全試験時間の 大値

11 Judge次数毎の限度値判定 PASS、FAIL、WARNING:余裕度を超えた場合は WARNING と表示N/A:限度値を適用しない場合

12 LimitOver(s)測定値が、限度値の 150 % を超え 200 % 以下

である時間(全試験時間内の累積値)*1

IEC Ed3.0

*1. 時間比は、試験時間の全データフレーム数に対する、測定値が指定条件を超えたデータフレーム数の比から算出します。測定の都合上、全データフレーム数の時間が、設定した試験時間と同じ、または長くなるので、時間比の算出誤差は、 大約 1 秒になります。

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5-52  KHA1000

5.6.2 設定値(試験条件)の印刷

設定値(試験条件)の印刷書式を示します。項目は機器のクラス、または電力値等

を指定する場合等の試験条件によって異なります。図中の各項目を表 5-12 で説明

します。規格番号は略記しています。

略記例

IEC Ed4.0/Ed2.1、IEC Ed4.0/Ed1.0、IEC Ed3.0/Ed2.0、IEC Ed3.0/Ed1.0、

IEC Ed2.2/Ed2.0、IEC Ed2.2/Ed1.0 → IEC

JIS 2005/Ed2.0、JIS 2005/Ed1.0、JIS 2011/Ed2.0、JIS 2011/Ed1.0 → JIS2005

JIS 2003/Ed1.0 → JIS2003

図 5-18 試験条件印刷の例(IEC 61000-3-2(Ed2.2))

表 5-12 試験条件項目説明

Harmonics Current Test Condition Report

MemoModel nameTypeSerial No.Std. 61000-3-2/4-7 IEC Ed2.2/Ed2.0Class CVoltage Range 300 VCurrent Range 2 AObservation Period(Tobs) Quasi-stationaryMeasurement Time(s) 10 sOverrange Abort EnabledDefinition of Power SpecifiedSpecified Power(W) 100 W

PF & Fund Curr

50 %

Specified PF

230 V

Specified Fund Curr(A)

50 Hz

Limit values

Specified

Margin(%)Nominal VoltageNominal Frequency

1.0020.0 ANormal

項目 内容 説明Memo メモ

HA- 観測・解析画面の表示種類→結果リスト→表示設定で入力したもの

IEC JIS2005 JIS2003

Model Name 被試験機器(EUT)の名称

Type 被試験機器(EUT)の型番

Serial No. 被試験機器(EUT)の製造番号

Std. 61000-3-2/4-7 試験規格試験条件設定で入力した規格

Class 被試験機器(EUT)のクラス 試験条件設定で入力したクラス

Voltage Range 電圧レンジ試験条件設定で入力した電圧レンジ

Current Range 電流レンジ試験条件設定で入力した電流レンジ

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KHA1000  5-53

5高調波電流試験

項目 内容 説明

Observation Period(Tobs) 機器の動作のタイプ試験条件設定で入力したTobs

IEC JIS2005

Measurement Time(s) 測定時間(= 試験時間) 試験条件設定で入力した測定時間 IEC

JIS2005 JIS2003Overrange Abort オーバーレンジで終了する、しな

いの設定

試験条件設定で入力した、オーバーレンジで終了する、しないの設定

Definition of power 電力値、測定値または指定値の選択

試験条件設定で入力した電力の形式

IEC JIS2005

Specified Power(W) 電力値Definition of power で設定した形式の値

IEC JIS2005 およびJIS2003 のクラス D

PF & Fund Curr 力率および入力電流値に関する、測定値または指定値の選択

試験条件設定で入力した、力率および入力電流値の形式

IEC JIS2005 のクラス CSpecified PF 力率 PF & Fund Curr で設定し

た形式の値Specified Fund Curr(A) 入力電流値

Limit value IEC

限度値試験条件のクラスオプション設定で入力した、適用する限度値

IEC のクラス C

Limit value JIS2011JIS2005 のクラス C

Limit value JIS2005

Limit value JIS2003 JIS2003 のクラス C

Nominal Voltage 公称電圧試験条件設定で入力した公称電圧 JIS2005

JIS2003Nominal Frequency 公称周波数

試験条件設定で入力した公称周波数

600 W Air conditioner 入力電力が 600 W を超えるエアコン

試験条件設定で入力したクラス A オプション

JIS2005 JIS2003 のクラス A

19th over mono.dec. 19 次超単調減少なら無視試験条件設定で入力した、19 次超単調減少なら無視する、しないの設定

JIS2003Smoothing スムージング試験条件設定で入力したスムージング

Below 5 mA,0.6 % 5 mA 以下、0.6 % 以下を無視試験条件設定で入力した、5 mA 以下、0.6 % 以下を無視する、しないの設定

Below 75 W 75 W 以下を無視 試験条件設定で入力したクラス D オプション

JIS2003 のクラス DDef.electric power 電力の指定

Margin(%) 余裕度試験条件設定で入力した余裕度

IEC JIS2005 JIS2003

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5-54  KHA1000

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電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

この章では、電圧変化、電圧変動、フリッカ試験について説明します。試験条件の設定から、解析、レポート印刷までを説明します。

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6-2  KHA1000

6.1 IEC 61000-3-3 試験条件の設定

Vf- 試験条件リスト画面で設定します。設定内容は Vf- 観測・試験条件画面と共有し

ています。

図 6-1 Vf- 試験条件リスト画面 IEC Ed2.0/Ed1.1

Vf- 試験条件リスト画面にする

Vf キーを押します。

Vf キーの LED が点灯し、Vf- 試験条件リスト画面になります。

画面左上の試験状態表示が「テスト」または「解析」の場合はモードが切り替わり

ません。「テスト・解析中は実行できません。終了してから操作してください。」の

ダイアログが表示されます。

この場合は VIEW キーを押して、VIEW キーの LED を消灯させます。表示されたメ

ニューの「試験の終了」を選択してください。

測定しながら試験条件設定ができます。

3-10 ページ Vf- 観測・試験条件画面で試験条件を設定します。測定画面は Vf- 観測・解析画面

(Vf-VIEW)で設定したもので、メニューは Vf- 試験条件リスト画面のものです。

■ 画面の選択と移行

1. Vf キーを押します。

Vf キーの LED が点灯し、Vf- 試験条件リスト画面になります。

2. VIEW キーを押します。

VIEW キーの LED が点灯し、Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)になります。

参照

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KHA1000  6-3

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

3. VIEW キーを再び押します。

VIEW キーの LED が消灯し、Vf- 観測・試験条件画面になります。

VIEW キーを押す度に、Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)と Vf- 観測・試験条件画面の

トグル動作になります。

6.1.1 限度値規格、測定技術規格、測定方法、電圧レンジ、電流レンジ

メニュー

設定される限度値規格は、測定技術規格の選択に依存します。

測定技術規格に IEC 61000-4-15:Ed1.1 を選択した場合には限度値規格は IEC

61000-3-3:Ed2.0(2008) が、測定技術規格に IEC 61000-4-15:Ed2.0 を選択した場合

には限度値規格は IEC 61000-3-3:Ed3.0(2013) が設定されます。

測定技術規格として、IEC 61000-4-15:Ed1.1(2003) または

IEC 61000-4-15:Ed2.0(2010) を選択します。

• Pst 一括 :d 測定と Pst、Plt(フリッカ)の測定を同時に行います。d 測定の結果

(dmax、Tmax*、dc)の値は各 Pst 測定セグメント時間ごとの 大値

を表示するようになっています。

* 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

• 手動切替 :IEC 61000-3-3 Amd1(2001) 附属書 B で規定された「手動開閉によっ

て生じる電圧変化を測定するための試験条件および手順」に適合した

方法で試験を行います。本製品では 大 24 回の測定で得られた測定

値のうち、 大と 小を除く 22 個の測定値の算術平均をとって判定

します。

本製品の電圧レンジです。被試験機器(EUT)の電源定格電圧にしたがって選択し

ます。

F1 限度値規格 IEC 61000-3-3

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/3 ページ

F2 測定技術規格IEC 61000-4-15

Ed1.1IEC 61000-4-15

Ed2.0

F3 d 測定方法 Pst 一括 手動切替

F4 電圧レンジ 150 V 300 V

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6-4  KHA1000

本製品の電流レンジです。被試験機器(EUT)の入力電流にしたがって選択します。

被試験機器(EUT)の運転サイクルの中で、 大値を目安に設定してください。測

定可能なピーク電流は、0.5 A レンジ~ 10 A レンジではレンジ値の 4 倍です。20 A

レンジではレンジ値の 2.5 倍です。

• 入力電流の 大値は 50 Apeak です。これを超えると電流検出部が焼損する恐れ

があります。

• 電流検出部が過熱すると画面上部の OHP アイコンが表示されます。直ちに、被

試験機器(EUT)の電源を遮断して、本製品の入力電流を遮断してください。試

験の再開は、画面上部の OHP アイコンが消えてから実行してください。

被試験機器(EUT)のピーク電流は、電力が 大になるときに発生することが考え

られます。被試験機器(EUT)の運転サイクル全般を考慮してください。

6.1.2 公称電圧、公称周波数、Pst 測定時間 /d 測定時間、Pst 測定回数 /d 測定回数、オーバーレンジで終了

メニュー

試験電圧の呼び値(一般値)です。被試験機器(EUT)の定格に合わせて選択します。

試験周波数の呼び値(一般値)です。被試験機器(EUT)の定格に合わせて選択し

ます。

フリッカ試験で、Pst( 短時間フリッカ値 ) 測定時間、または d 測定時間を秒単位で

設定します。

• Pst 測定時間 :メニュー1/3 ページのF1 で Pst 一括を選択した場合に表示されま

す。30 秒~ 900 秒が設定できます。規格では測定時間 =10 分と

規定されていますので、通常は 600 秒に設定してください。

F5 電流レンジ 0.5 A 1 A 2 A 5 A 10 A 20 A

注意

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/3 ページ

F1 公称電圧 100 V 120 V 200 V 230 V

F2 公称周波数 50 Hz 60 Hz

F3Pst 測定時間

数値d 測定時間

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KHA1000  6-5

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

• d 測定時間 :メニュー1/3ページのF1で手動切替を選択した場合に表示されま

す。30 秒~ 180 秒が設定できます。手動切替の場合、規格では測

定時間 =1 分と規定されていますので、通常は 60 秒に設定してく

ださい。

Plt(長時間フリッカ値 )評価のための Pst測定回数、またはd測定回数を設定します。

• Pst 測定回数(回):メニュー1/3 ページの F1 で Pst 一括を選択した場合に表示

されます。1 ~ 12 回が設定できます。

• d 測定回数(回) :メニュー1/3ページのF1で手動切替を選択した場合に表示

されます。3 ~ 24 回が設定できます。

規格では Plt 測定時間 =2 時間と規定されていますが、実際の測定回数は被試験機器

(EUT)の動作サイクルの時間によって決定します。

(例)動作サイクルが 45 分の装置の場合、Pst 測定回数を 5 回、Pst 測定時間は

10 分に設定します。

6-19 ページ 測定値が設定した電圧レンジまたは電流レンジを超えた場合、試験を終了する、ま

たは続行する、を選択します。

6.1.3 dmax 限度値、余裕度、設定値の印刷

メニュー

d 測定 ( 電圧変動試験 ) での dmax( 大相対電圧変化)限度値を設定します。

限度値は被試験機器(EUT)によって異なります。

F4Pst 測定回数(回)

数値d 測定回数(回)

F5 オーバーレンジで終了

する しない

参照

する

オーバーレンジが発生した場合はその時点でエラーメッセージ(電流または電圧オーバーレンジ)を表示し、測定を打ち切ります。この場合オーバーレンジが発生するまでのデータは解析できます。判定は FAILになります。

しない

オーバーレンジが発生しても試験を中断しません。試験終了後、1 セグメント(Seg1 ~)時間の電圧変動およびフリッカの判定が全て PASSでも総合判定は FAIL になります。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

3/3 ページ

F1 dmax 限度値 4 % 6 % 7 %

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6-6  KHA1000

■ 余裕度→ Sub Menu

規格限度値を 100 として設定します。設定範囲 10 ~ 100 です。例えば規格限度値

の 80 % に設定するときは 80 に設定します。Tmax* は Tmax* を超える時間の限度

値に対する余裕度を設定します。* 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

試験中、および解析中は設定できません。

表 6-1 グラフまたはリスト画面での色分けおよび判定

4-16 ページ 現在の設定値を指定したプリントタイプで出力します。

■ 設定値を試験条件ファイルに保存

4-25 ページ 設定値の保存はファイル操作で行います。「4.6.4 試験条件ファイルのセーブ」を参

照してください。現在使用している試験モードの固有フォルダに、試験条件ファイ

ルを保存(セーブ)できます。「設定」状態で保存できます。「テスト」および「解

析」状態では保存できません。

4 % 追加条件なし

6 %手動開閉の機器。1 日あたり 2 回を超える頻度での自動開閉を行う機器で電源遮断後の遅延再起動 ( 遅延は 20 ~ 30 秒以上 ) または手動再起動のどちらかを行う機器。

7 %

使用中の開閉を行う機器(ドライヤ、掃除機、電気ドリル、芝刈り機、ミキサーなど)。1 日あたり 2 回以下の自動開閉、または手動開閉を意図した機器で、電源遮断後の遅延再起動 ( 遅延は 20 ~ 30 秒以上 ) または手動再起動のどちらかを行う機器。

F2余裕度(%)→ Sub Menu

フリッカ余裕度(%)

d 余裕度(%)

F1 フリッカ余裕度(%)

数値

Pst および Plt の限度値に対する余裕度を設定します。

F2 d 余裕度(%)数値

dc、dmax、Tmax* の限度値に対する余裕度を設定します。

色分け 測定値 判定

緑色(グラフのみ) 余裕度設定値以下 PASS

黄色 余裕度設定値を超え限度値以下 WARN

赤色 限度値超え FAIL

F5 設定値の印刷 押す

参照

参照

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KHA1000  6-7

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

6.2 Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)の使い方

表示種類と主な用途

図 6-2 Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)1(4 画面表示の例)

【設定・試験・解析】は使用できる状態を示します。• 【設定】:試験条件設定時• 【試験】:試験中• 【解析】:試験終了後の解析時

説明番号

表示種類 表示内容 使用する場面

1 V / I 波形

• 入力電圧 / 電流波形• 垂直軸、水平軸の拡大縮小• カーソルを使用したピーク値読

みとり

【設定・試験】• 被試験機器(EUT)の入

力条件の確認• 波形の確認• 大きな変化を観測• 電流レンジの決定

2 rms 波形 • 入力電圧実効値の時間推移 【設定・試験】• 電圧変動の観測

3 リスト• 基本測定パラメタ表示• 数値表示

【設定・試験】• 試験条件の確認

4 Pinst(St)

• Pinst(St)(瞬時フリッカ値)のリアルタイム波形表示

• Pinst(St)波形は d 測定方法がPst 一括の場合のみ測定実行

• 手動切替を選択している場合には測定しないので、グラフの更新なし

【設定・試験】• 電圧変動の観測

F1

F2

F3

F4

F5

F6

1 2

3 4

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6-8  KHA1000

図 6-3 Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)2(4 画面表示の例)

説明番号

表示種類 表示内容 使用する場面

5 CPF 波形 • CPF( 累積確率 ) グラフを表示 【試験・解析】• 電圧変動の観測および解

析6 dc 波形• dc( 相対定常電圧変化 ) の 大値

を記録した時の波形表示

7 dmax 波形• dmax( 大相対電圧変化)の

大値を記録したときの波形表示

8 Tmax*1 波形

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

• d(t)(相対電圧変化)が 3.3 % を超えた部分で、 も時間の長かった区間の波形表示

F1

F2

F3

F4

F5

F6

5 6

7 8

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KHA1000  6-9

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

図 6-4 Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)3(4 画面表示の例)

Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)で表示種類を選択する

1. Vf キーを押します。

Vf キーの LED が点灯し、Vf- 試験条件リスト画面になります。

2. VIEW キーを押します。

VIEW キーの LED が点灯し、Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)になります。

VIEWキーを再び押すと、VIEWキーのLEDが消灯し、Vf-観測・試験条件画面になります。

3. F1 キー(表示種類)を押して表示する画面の種類を選択します。

表示種類に対応したメニューになります。

4. 矢印キー(上下左右)で設定する画面を選択します。

選択された画面は赤色の枠で表示されます。

説明番号

表示種類 表示内容 使用する場面

9 フリッカリスト

• セグメント (=1 回の Pst 測定時間 ) ごとの Pst、P0.1、P1s、P3s、P10s、および P50s を表示

• 4 画面表示のときは Pst、P0.1、P1s、および P3s を表示

【試験・解析】• 電圧変動の観測および解

10 結果リスト• 試験結果リスト• 総合判定

【解析】• 規格適合判定

11 電圧変動リスト(手動)

• d 測定方法を「手動切替」にした場合の各セグメントごとの電圧変動の 大値、平均値を表示

【試験・解析】• 電圧変動の観測および解

F1

F2

F3

F4

F5

F6

9 10

11

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6-10  KHA1000

6.2.1 表示種類、表示設定、セグメントの移動、表示エリア

メニュー

「4.3 メニュー 操作の基本」

表示種類を選択します。

6-11 ページ、 6-12 ページ

選択された表示種類によってサブメニューが異なります。詳細は 6-11 ページの「表

示設定→ Sub Menu」を参照してください。

表示種類が CPF 波形、dc 波形、dmax 波形、Tmax* 波形、フリッカリスト、結果

リスト、および電圧変動リスト(手動)の解析時に使用します。セグメント (=1 回

の Pst 測定時間 ) の切替に使用します。

* 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

6-3 ページ 入力範囲は d 測定方法が Pst 一括の場合は 1 ~ 12、d 測定方法が手動切替の場合は

1 ~ 24 です。表示エリアを分割した場合は、各画面共通に設定されます。

分割した画面を選択する場合には、矢印キー(上下左右)を使用します。

選択された画面は赤色の枠で示されます。1 画面表示のときは自動的に選択されま

す。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

参照

F1 表示種類

V / I 波形 rms 波形 リストPinst(St)

波形CPF 波形 dc 波形

dmax 波形 Tmax*1

波形

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

フリッカリスト

結果リスト

電圧変動リスト

(手動)

F2 表示設定→ Sub Menu 表示種類に対応したメニュー

参照

F3 セグメントの移動(連動)

数値

参照

F5 表示エリア1 画面表示

2 画面表示

4 画面表示

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KHA1000  6-11

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

表示設定→ Sub Menu

表示種類の選択肢でサブメニューが異なります。以下に V / I 波形、rms 波形、およ

びリストのサブメニューを示します。Pinst(St)波形のサブメニューはありません。

■ V / I 波形

■ rms 波形

■ リスト

• RMS(実効値 rms):入力電圧および電流の実効値

• PEAK+(ピーク +):入力電圧および電流の正振幅ピーク値

• PEAK-(ピーク -):入力電圧および電流の負振幅ピーク値

• POWER(有効電力):被試験機器(EUT)の有効電力 W

• VA(皮相電力):被試験機器(EUT)の皮相電力 VA

• var(無効電力):被試験機器(EUT)の無効電力 var

• PF(力率):被試験機器(EUT)の力率

• Freq(周波数):入力周波数、入力電圧で測定

F1 水平軸スケール

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/5

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。1 倍で約 1 周期表示になります。試験実行前に設定可能です。試験実行後は淡色表示になり、選択できません。画面表示の deg / div は位相角度 / div を表します。

F2 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F3 垂直軸スケール(電圧)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F4 カーソル小さいノブまたは大きいノブを回して画面内のカーソルを移動します。カーソル位置の電圧、電流値が表示されます。

F3 垂直軸スケール(電圧)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F1 表示項目

RMS PEAK+ PEAK- POWER

VA var PF Freq

ENTER キーを押してチェックマークを付けると、その値が表示されます。チェックマークを外すときも ENTER キーを押します(トグル動作)。

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6-12  KHA1000

表示設定→ Sub Menu

表示種類の選択肢でサブメニューが異なります。以下に CPF 波形、dc 波形、dmax

波形、Tmax* 波形、フリッカリスト、結果リスト、および電圧変動リスト(手動)

のサブメニューを示します。* 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

■ CPF 波形

6-3 ページ CPF( 累積確率 ) グラフのセグメント (=1 回の Pst 測定時間 ) を移動します。入力範

囲は d 測定方法が Pst 一括の場合は 1 ~ 12 です。

d 測定方法が手動切替の場合は Pst を測定していないため、1 ~ 24 を入力できます

が CPF 波形は表示されません(「波形データがありません」表示になります)。

■ dc 波形、dmax 波形、Tmax*1 波形

■ フリッカリスト

F3 セグメントの移動

数値

参照

F1 水平軸スケール

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/5

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F2 垂直軸スケール(電圧)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F3 セグメントの移動

数値

dc 波形 、dmax 波形 、Tmax*1 波形に関して、個別にセグメント (=1 回の Pst 測定時間 ) を移動します。入力範囲は、d 測定方法にかかわらず 1 ~ 24 です。

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

F4 時間軸スクロール

小さいノブまたは大きいノブをまわして画面内の時間軸を移動します。

F5 スクロール画面の隠れている部分を見るのに使用します。小さいノブを回すと画面が上下に移動します。画面を 2 分割または 4分割している場合に使用します。

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KHA1000  6-13

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

■ 結果リスト、電圧変動リスト(手動)

■ Memo、Model name、Type、Serial No. → Sub Menu

F1 ~ F3:ENTER キーを押して確定します。

6-22 ページ

図 6-5 レポートに出力された文字(例)

F1Memo

→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Memo」に表示するコメントを入力します

F2Model name→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Model Name」に表示するコメント ) を 入力します。

F3Type

→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Type」欄に表示するコメントを入力します。

F4Serial No.

→ Sub Menu

1 文字入力 1 文字削除 文字種変更

レポートの「Serial No.」欄に表示するコメントを入力します。

F5 スクロール

画面の隠れている部分を見るのに使用します。小さいノブを回すと画面が上下に移動します。画面を 2 分割または 4 分割している場合に使用します。

F1 1 文字入力

押す

文字入力ダイアログが表示されます。小さいノブ、大きいノブ、または矢印キーで文字を選択します。四角枠で選択したら、このキーを押します。カーソルが点滅している部分に、選択した文字が表示されます。英数文字は 20 文字まで、ひらがなおよびカタカナは 10 文字まで入力できます。

F2 1 文字削除押す

カーソルが点滅している左側の文字が削除されます。

F3 文字種変更英数文字 ひらがな カタカナ

押す度に文字種が変更されます。

参照CompanyModel Name 200W LampType PrototypeSerial No. 12345678

Operating modeDate of test 2005/11/10 16:48:18Climatic conditionMemo ExampleF1

F2F3F4

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6-14  KHA1000

● 画面の項目説明

6-13 ページ参照

画面の項目 説明

Pst1 セグメント時間の短時間フリッカ値• Limit:限度値

dc(%)1 セグメント(Seg1 ~)時間の相対定常電圧変化の 大値• Limit:限度値

dmax(%)1 セグメント(Seg1 ~)時間の 大相対電圧変化の 大値• Limit:限度値

Tmax*1 (ms)

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

1 セグメント(Seg1 ~)時間の d(t) が 3.3 % を超えた時間の 大値• Limit:限度値

Judge1 セグメント毎の判定 (PASS / FAIL / WARN)• 余裕度を超えた場合は WARN と表示

Plt

全セグメント(Seg1 ~)時間(Pst 測定回数で設定したもの)の長時間フリッカ値• Limit:限度値• Mesurement:測定値

Plt---Judge1 セグメント(Seg1 ~)時間の電圧変動およびフリッカの判定 (PASS / FAIL / WARN)• 余裕度を超えた場合は WARN と表示

fMargin---%Pst および Plt の限度値に対する余裕度• 1 画面表示時のみ表示

dMargin---% dc、dmax、Tmax*1 の限度値に対する余裕度• 1 画面表示時のみ表示

Result総合判定 (PASS / FAIL / WARN)• 余裕度を超えた場合は WARN と表示

Seg.1 ~ Pst 測定時間が 1 セグメント(Seg1 ~)時間に対応

手動切替設定時の

dmax(%)

全セグメント(Seg1 ~)時間(d 測定回数で設定したもの)のdmax(%) 値• Limit:限度値• Average: 大と 小を除く、測定値の平均値

手動切替設定時の

dc(%)

全セグメント(Seg1 ~)時間(d 測定回数で設定したもの)の dc(%)値• Limit:限度値• Maximum: 大値

手動切替設定時の

Tmax*1(ms)

全セグメント(Seg1 ~)時間(d 測定回数で設定したもの)の

Tmax*1(ms) 時間• Limit:限度値• Maximum: 大値

手動切替設定時の

S1 ~

d 測定時間が 1 セグメント(S1 ~)時間に対応

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KHA1000  6-15

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

6.3 試験の実行

試験条件の設定からレポート印刷までを示します。

• 感電の危険があります。本製品の SOURCE 端子および LOAD 端子には触れな

いでください。

・ 交流電源の OUTPUT 端子には触れないでください。

• ラインインピーダンスネットワークの INPUT 端子および OUTPUT 端子には触

れないでください。

試験の準備ページ

試験システムの設定試験条件の設定観測画面の選択

4-12 6-2 6-7

• 交流電源の設定• ラインインピーダンスネットワークの

設定

• 規格に対応して設定

• 試験中の観測画面を設定

試験開始 6-16 • 常時測定状態

START • START キーを押す

試験 6-16 • 試験の進行をプログレスバーで表示

• 測定時間が満了した場合は自動的に終了

• 試験を終了する場合は STOP キーを押す。

解析 6-17 • 試験結果の解析

試験結果の保存 6-17 • コンパクトフラッシュカードに保存

レポート印刷 6-17

• コンパクトフラッシュカードに保存• イーサネットポート(工場オプショ

ン)を使用してネットワークプリンタで印刷

試験の終了 6-21 • 常時測定状態

参照

警告

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6-16  KHA1000

6.3.1 試験条件の設定からレポート印刷まで

試験システムの設定から試験条件の 適化まで

1. 試験システムおよび被試験機器(EUT)の試験条件を設定します。

4-24 ページ 2. 過去に実施した試験と同じ条件なら、試験条件ファイルを呼び出して使用しま

す。

• 交流電源の出力電圧および周波数は被試験機器(EUT)の電源定格に合わせて

設定してください。

3. 被試験機器(EUT)の電源を投入します。

4. Vf- 観測・解析(Vf-VIEW)画面にします。

常時測定状態です。現在の測定値が画面に表示されます。

交流電源周波数と同期すると、画面上部 PLL アイコンの三角波が静止します。同期し

ていない場合は、PLL アイコンの三角波が静止しません。PLL アイコンの三角波が静

止しない場合は、交流電源が正しく出力されているか確認してください。後面のVOLTAGE SENSING 端子に、電圧センシング端子用プラグが装着および配線されてい

るかを確認してください。

PLL ロック周波数範囲は 45 Hz ~ 65 Hz です。

■ 試験を開始する前に、電流レンジを 適化

5. 表示種類で V / I 波形を選択します。

被試験機器(EUT)の運転条件を変えて、入力電流が 大になる状態にします。

6. 電流レンジを設定します。

V / I 波形の電流波形が飽和しないように電流レンジを選択します。 大になる入力電

流の状態が短時間の場合は、電流波形が飽和しているかどうかを確認することが難しくなりますので、いったん電流レンジを選択してから手順 5 、手順 6 を繰り返すこと

をお勧めします。

試験開始から終了まで

■ 観測する画面の選択

7. 観測する表示種類を選択します。

Pinst(St)(瞬時フリッカ値)のリアルタイム波形を観測する場合は、Pinst(St)波形を選択します。試験が終了しないと選択できない画面があります。Pinst(St)波形は d 測定方法が Pst 一括の場合のみ測定が行われます。手動切替を選択している場合には測定を行いませんので、グラフは更新されません。

8. START キーを押します。

ラインインピーダンスネットワークの確認ダイアログが表示されます。

• 本製品はラインインピーダンスネットワークを直接には制御しません。インピーダンスの選択はラインインピーダンスネットワークの取扱説明書を参照してください。

参照

注意

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KHA1000  6-17

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

9. インピーダンスが設定済みなら、メニューの F1 キー(OK)を選択します。

メニューの F2 キー(Cancel)を選択すると、インピーダンスの有無に無関係になりま

す。試験を開始するには、再度 START キーを押します。

試験が開始されます。画面の試験状態表示は「設定」から「テスト」に変わります。

試験の残り時間が表示されます。画面のプログレスバーが左から右に伸びていきます。右端に達すると試験を終了します。試験中は Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)になりま

す。手順 7 で設定した画面で観測できます。

■ 試験の終了、判定

測定時間が終了するとブザーが鳴って試験を終了します。終了ダイアログが表示さ

れます。画面の試験状態表示は「解析」になります。画面のプログレスバーは右端

まで伸びた状態になります。

終了ダイアログは、総合判定が適合なら PASS を、適合だが余裕度を超えていれば

WARN を、不適合なら FAIL を表示します。プログレスバーの色は PASS なら緑色、

WARN なら黄色、FAIL なら赤色になります。

d 測定方法が Pst 一括の場合には、1 セグメント時間内で定常状態が 2 回未満のと

き「定常状態が無いセグメントの d 測定は行われませんでした。」のダイアログが

表示されます。

解析から試験結果の保存、レポート印刷まで

10.メニューの F1 キー(OK)を押します。

試験の終了メニューが表示されてブザーが止まります。

試験の終了メニューは、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解

析(VIEW キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

図 6-6 試験の終了メニュー F1 ~ F5

4-13 ページ メニュー F5 の 交流電源 OUTPUT OFF は、システム設定画面のメニューで、交流電源

コントロールの「する」を選択した場合に表示されます。

F1

F2

F3

F4

F5

F6

参照

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6-18  KHA1000

■ 試験結果の保存

11. メニューの F1 キー(試験結果の保存)を押します。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて結果ファイルがコンパクトフラッシュカードに保存されます。

保存が終了すると、メニュー表示の試験結果の保存が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

• 被試験機器(EUT)に関するコメント等を入力し忘れた場合、または変更する

場合は、いったん保存された結果ファイルをロードします。ロード後の画面で、

表示種類を結果リストにして、表示設定メニューで再入力します。

• ファイル操作は 4-21 ページの「ファイル操作」を、結果リストは 5-33 ページ

の「コメント入力→ Sub Menu」を参照してください。

■ レポート印刷

12.メニューの F2 キー(レポート印刷)を押します。

レポートはコンパクトフラッシュカードに保存されます。レポート印刷が終了すると、メニュー表示のレポート印刷が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

4-14 ページ オプションのイーサネットポートが装着されている場合は、ネットワークプリンタに出力できます。

■ 解析(VIEW キー)

13.メニューの F4 キー(解析(VIEW キー))を押します。

6-7 ページ Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)を使用して結果を解析します。

解析状態で START キーを押すと、手順 8 へ戻り、再度試験を開始します。このとき前

回取得したデータはクリアされます。

解析状態で VIEW キー、または Vf キーを押すと、試験終了メニューが表示されます

(手順 10 を操作した後の状態)。

■ 試験の終了

14.メニューの F3 キー(試験の終了)を押します。

試験を終了します。画面の試験状態表示は「解析」から「設定」に変わります。プログレスバーが消灯します。

メニューの F1 キー(試験結果の保存)を実行していない場合は、ダイアログとメニュー

が表示されます。

参照

参照

結果ファイル

セーブしますか?

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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KHA1000  6-19

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

6.3.2 試験を中断する場合

1. 試験中に STOP キーを押します。

画面の試験状態表示は「解析」になります。画面のプログレスバーは右端まで伸びた状態になります。

F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW キー)、およ

び F5 交流電源 OUTPUT OFF のメニューが表示されます。

メニュー F5 の 交流電源 OUTPUT OFF は、システム設定画面のメニューで、交流電源

コントロールの「する」を選択した場合に表示されます。

■ 試験結果の保存

2. メニューの F1 キー(試験結果の保存)を押します。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて結果ファイルがコンパクトフラッシュカードに保存されます。

保存が終了すると、メニュー表示の試験結果の保存が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

■ レポート印刷

3. メニューの F2 キー(レポート印刷)を押します。

レポートはコンパクトフラッシュカードに保存されます。レポート印刷が終了すると、メニュー表示のレポート印刷が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

4-14 ページ オプションのイーサネットポートが装着されている場合は、ネットワークプリンタに出力できます。

■ 解析(VIEW キー)

4. メニューの F4 キー(解析(VIEW キー))を押します。

6-7 ページ Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)を使用して結果を解析します。

解析状態で START キーを押すと、再度試験を開始します。このとき前回取得したデー

タはクリアされます。

解析状態で VIEW キー、または Vf キーを押すと、試験終了メニューが表示されます。

■ 試験の終了

5. メニューの F3 キー(試験の終了)を押します。

試験を終了します。画面の試験状態表示は「解析」から「設定」に変わります。プログレスバーが消灯します。

メニューの F1 キー(試験結果の保存)を実行していない場合は、ダイアログとメニュー

が表示されます。

参照

参照

結果ファイル

セーブしますか?

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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6-20  KHA1000

■ 試験が中断される場合があります

異常終了のダイアログが表示されます。画面の試験状態表示は「解析」になります。

画面のプログレスバーは右端まで伸びた状態になります。

試験結果の保存、レポート印刷、試験の終了、または解析(VIEW キー)のメニュー

が表示されます。

操作手順は 6-19 ページの「試験を中断する場合」と同じです。

• 「オーバーレンジで終了する」を試験条件の設定で選択していると、測定値が電

圧または電流レンジを超えた場合に試験を中断します。

6.3.3 結果ファイルを呼び出して解析する

結果ファイル呼び出して解析する場合の操作を説明します。結果ファイルは解析後

別名で保存できます。呼び出したファイルに上書きはできません。

「設定」状態で結果ファイルを呼び出すことができます。「テスト」および「解析」

状態ではできません。

■ 結果ファイルの呼び出し

4-22 ページ 1. FILE キーを押します。

2. メニューの F2 キー(ロード→結果ファイル)を押します。

コンパクトフラッシュカードに保存されている、結果ファイルのフォルダとファイルが表示されます。

3. メニューの F1 および F2 キーで、結果ファイルを選択します。

選択されたファイルは背景色が反転します。

4. ENTER キーを押して確定します。

選択されたファイルがロードされて、画面が更新されます、解析状態になりますので、メニューにしたがって解析できます。

■ レポート印刷

1. Vf キー、または VIEW キーを押します。

メニューが、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW

キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

4-13 ページ メニュー F5 の 交流電源 OUTPUT OFF は、システム設定画面のメニューで、交流電源

コントロールの「する」を選択した場合に表示されます。

2. メニューの F2 キー(レポート印刷)を押します。

レポートはコンパクトフラッシュカードに保存されます。レポート印刷が終了すると、メニュー表示のレポート印刷が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

注意

参照

参照

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KHA1000  6-21

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

4-14 ページ オプションのイーサネットポートが装着されている場合は、ネットワークプリンタに出力できます。

■ 保存

1. Vf キー、または VIEW キーを押します。

メニューが、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW

キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

2. メニューの F1 キー(試験結果の保存)を押します。

ダイアログが表示されます。ファイル名が自動的に付けられて結果ファイルがコンパクトフラッシュカードに保存されます。

保存が終了すると、メニュー表示の試験結果の保存が淡色表示になり、メニューのファンクションキーは無効になります。

■ 解析の終了

1. Vf キー、または VIEW キーを押します。

メニューが、F1 試験結果の保存、F2 レポート印刷、F3 試験の終了、F4 解析(VIEW

キー)、および F5 交流電源 OUTPUT OFF です。

2. メニューの F3 キー(試験の終了)を押します。

試験を終了します。画面の試験状態表示は「解析」から「設定」に変わります。プログレスバーが消灯します。

メニューの F1 キー(試験結果の保存)を実行していない場合は、ダイアログとメニュー

が表示されます。

6.3.4 試験システムの動作終了

■ 交流電源の OUTPUT をオフにする

1. 被試験機器(EUT)の電源スイッチをオフにします。

2. 交流電源の OUTPUT をオフにします。

システム設定画面のメニューで、交流電源コントロールの「する」を選択した場合は、メニュー F5 に交流電源 OUTPUT OFF が表示されます。

この場合は、メニューの F5 キー(交流電源 OUTPUT OFF)を押します。

システム設定画面のメニューで、交流電源コントロールの「しない」を選択した場合は、交流電源の OUTPUT キーを押します。

交流電源の OUTPUT がオフになります。画面上部のアイコンは、電球が消灯している

絵になります。

参照

結果ファイル

セーブしますか?

F1 はい

F2 いいえ

F3 キャンセル

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6-22  KHA1000

6.4 印刷書式

6.4.1 レポート印刷

4-29 ページ レポート印刷書式を示します。図 6-7 は d 測定と Pst,Plt( フリッカ ) の同時測定の

例です。図 6-8 は「手動開閉によって生じる電圧変化を測定するための試験条件お

よび手順」に適合した方法の例です。項目は公称電圧が 230 V または 100 V の場合

によって異なります。

各項目は表 6-2 で説明します。表中の説明番号は図 6-7、図 6-8 の番号に対応して

います。

図 6-7 レポート印刷の例(d 測定と Pst,Plt( フリッカ ) の同時測定)

参照

CompanyModel name PXZ1600Type PrototypeSerial No. 12345678

Operating modeDate of test 2017/4/16 18:25:18Climatic conditionMemo Example Power analyzer

Supply SourceReference Impedance

Test Data of Voltage Fluction and FlickerFINAL TEST RESULT PASS *1*2Nominal Voltage 100 VNominal Frequency 50 HzPlt Test duration 150 s

Voltage Fluctuation and Flicker TEST REPORT

*1 Limits apply for the result at the condition of nominal voltage 230V and nominal frequency 50Hz.

Test Engineer

Type of test

Flicker Margin 100 %d Measurement Margin 10 %

Pst dc(%) dmax(%) Tmax(ms) JudgeLimit

Plt JudgeLimitMeasurement

1.000 3.300 4.000 500Seg. 1 0.207 0.210 0.500 0 WarningSeg. 2 0.206 0.130 0.560 0 WarningSeg. 3 0.206 0.180 0.630 0 WarningSeg. 4 0.219 0.190 0.540 0 WarningSeg. 5 0.163 0.170 0.380 0 PASSSeg. 6 -.--- -.--- -.--- ------Seg. 7 -.--- -.--- -.--- ------Seg. 8 -.--- -.--- -.--- ------Seg. 9 -.--- -.--- -.--- ------Seg.10 -.--- -.--- -.--- ------Seg.11 -.--- -.--- -.--- ------Seg.12 -.--- -.--- -.--- ------

0.650 0.151 PASS

*2 The values for the final test result are more than Margin value and less than or equal to Limit value.

EN61000-3-3:2013

KHA1000,Ver1.90

*IEC61000-3-3 Ed3.0(2013)

EN61000-4-15:2011*IEC61000-4-15 Ed2.0(2010)

S

J

d

-

T J

1

2

4

3

5

6 7 8 9 10 11

ASS *1*2P

12 13

T

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KHA1000  6-23

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

図 6-8 レポート印刷の例(手動開閉によって生じる電圧変化測定)

CompanyModel name PXZ1600Type PrototypeSerial No. 12345678

Operating modeDate of test 2017/4/16 18:54:14Climatic conditionMemo Example Power analyzer

Supply SourceReference Impedance

Test Data of Voltage Change Caused by Manual SwitchingFINAL TEST RESULT PASS *1*2Nominal Voltage 100 VNominal Frequency 50 HzMeasuring Time 90 s

Voltage Change Caused by Manual Switching TEST REPORT

Test Engineer

Type of test

d Measurement Margin 10 %

dmax(%)

dmax(%)LimitAverage

dc(%) Tmax(ms)

dc(%) Tmax(ms)LimitMaximum

Seg. 1 0.440 0.240 0Seg. 2 0.440 0.070 0Seg. 3 0.580 0.200 0Seg. 4 -.--- -.--- ------Seg. 5 -.--- -.--- ------Seg. 6 -.--- -.--- ------Seg. 7 -.--- -.--- ------Seg. 8 -.--- -.--- ------Seg. 9 -.--- -.--- ------Seg.10 -.--- -.--- ------Seg.11 -.--- -.--- ------Seg.12 -.--- -.--- ------Seg.13 -.--- -.--- ------Seg.14 -.--- -.--- ------Seg.15 -.--- -.--- ------Seg.16 -.--- -.--- ------Seg.17 -.--- -.--- ------Seg.18 -.--- -.--- ------Seg.19 -.--- -.--- ------Seg.20 -.--- -.--- ------Seg.21 -.--- -.--- ------Seg.22 -.--- -.--- ------Seg.23 -.--- -.--- ------Seg.24 -.--- -.--- ------

4.000 0.440

3.300 0.240

500 0

*1 Limits apply for the result at the condition of nominal voltage 230V and nominal frequency 50Hz.5 *2 The values for the final test result are more than Margin value and less than or equal to Limit value.

EN61000-3-3:2013

KHA1000,Ver1.90

*IEC61000-3-3 Ed3.0(2013)

EN61000-4-15:2011*IEC61000-4-15 Ed2.0(2010)

S

d

d

T

TT

1

2

4

3

6 8 9 10

ASS *1*2P

14 15 16

T

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6-24  KHA1000

表 6-2 レポート項目説明

説明番号

項目 内容 説明

1

Company 企業名他任意記述 (アンダーライン部分)

紙出力した後の記述欄Test Engineer 試験者他任意記述

(アンダーライン部分)

Model Name 被試験機器(EUT)の名称 Vf- 観測・解析画面の表示種類→結果リスト、電圧変動リスト(手動)→表示設定で入力したもの

Type 被試験機器(EUT)の型番

Serial No. 被試験機器(EUT)の製造番号

2

Operating mode被試験機器(EUT)の運転モード他任意記述

(アンダーライン部分)紙出力した後の記述欄

Date of test 試験実施日時システム設定画面の日時設定で入力したもの

Climatic condition 温度その他環境任意記述(アンダーライン部分)

紙出力した後の記述欄

Memo メモVf- 観測・解析画面の表示種類→結果リスト、電圧変動リスト(手動)→表示設定で入力したもの

3

Type of test 試験規格 試験条件設定で入力した規格

Power analyzer 試験に使用した測定器の情報本製品の形名とファームウェアバージョン

Supply source 試験用交流電源の情報他任意記述 (アンダーライン部分)

紙出力した後の記述欄

Reference Impedance 基準インピーダンスの情報(0.40+j0.25)Ω 固定

4

FINAL TEST RESULT総合判定結果、PASS:適合、FAIL:不適合PASS の場合でも余裕度を超えた場合は *2 を表示

Nominal Voltage 公称電圧 試験条件設定で入力した公称電圧Nominal Frequency 公称周波数 試験条件設定で入力した公称周波数

Plt Test duration

全測定時間(= 全試験時間)

試験条件設定で入力した Pst 測定時間 ×Pst 測定回数

Measuring Time試験条件設定で入力した d 測定時間×d 測定回数

Flicker Margin フリッカ余裕度試験条件設定で入力した Pst およびPlt の限度値に対する余裕度

d Measurenment Margin d 余裕度

試験条件設定で入力した dc、dmax、

Tmax*1 の限度値に対する余裕度

5

Limits apply for the result...

*1 は公称電圧 230 V 公称周波数 50 Hz における限度値を適用した場合

The values for the final test result are more than Margin value and less than or equal to Limit value.

*2 は PASS の場合でも余裕度を超えた場合

6 SegPst 測定時間または d 測定時間が 1 セグメント(Seg1 ~)時間に対応

試験条件設定で入力した Pst 測定時間または d 測定時間

7 Pst1 セグメント(Seg1 ~)時間の短時間フリッカ値 Limit:限度値

8 dc(%)1 セグメント(Seg1 ~)時間の相対定常電圧変化の 大値 Limit:限度値

9 dmax(%)1 セグメント(Seg1 ~)時間の 大相対電圧変化の 大値 Limit:限度値

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KHA1000  6-25

6電圧変化、電圧変動、フリッカ試験

説明番号

項目 内容 説明

10 Tmax*1(ms)1 セグメント(Seg1 ~)時間の d(t) が 3.3 % を超えた時間の 大値 Limit:限度値

11 Judge1 セグメント(Seg1 ~)時間の電圧変動およびフリッカの判定 PASS、FAIL、WARNING:余裕度を超えた場合は WARNING と表示

12 Plt

全セグメント(Seg1 ~)時間(Pst 測定回数で設定したもの)の長時間フリッカ値 Limit:限度値Mesurement:測定値

13 JudgePlt(長時間フリッカ値)の判定 PASS、FAIL、WARNING:余裕度を超えた場合は WARNING と表示

14 dmax(%)全セグメント(Seg1 ~)時間(d 測定回数で設定したもの)の dmax(%) 値 Limit:限度値Average: 大と 小を除く、測定値の平均値

15 dc(%)全セグメント(Seg1 ~)時間(d 測定回数で設定したもの)の dc(%) 値 Limit:限度値Maximum: 大値

16 Tmax*1(ms)

全セグメント(Seg1 ~)時間(d 測定回数で設定したもの)の Tmax*1(ms) 時間 Limit:限度値Maximum: 大値

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

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6-26  KHA1000

6.4.2 設定値(試験条件)の印刷

設定値(試験条件)の印刷書式を示します。項目は試験条件によって異なります。

図 6-9 試験条件印刷の例

表 6-3 試験条件項目説明

Voltage Fluctuation and Flicker Test Condition Report

MemoModel nameTypeSerial No.d measuring method Pst AutoVoltage Range 300 VCurrent Range 20 ANominal voltage 230 VNominal frequency 50 HzOverrange Abort Enableddmax limit value 6 %

Pst Measurement Time(s)Pst Measurement Count

600 s12 times

Flicker Margin 100 %d Margin 100 %

項目 内容 説明Memo メモ

Vf- 観測・解析画面の表示種類→結果リスト、電圧変動リスト(手動)→表示設定で入力したもの

Model Name 被試験機器(EUT)の名称

Type 被試験機器(EUT)の型番

Serial No. 被試験機器(EUT)の製造番号

d measuring method d 測定方法 試験条件設定で入力した d 測定方法

Voltage Range 電圧レンジ 試験条件設定で入力した電圧レンジCurrent Range 電流レンジ 試験条件設定で入力した電流レンジNominal voltage 公称電圧 試験条件設定で入力した公称電圧Nominal frequency 公称周波数 試験条件設定で入力した公称周波数

Overrange Abort オーバーレンジで終了する、しないの設定

試験条件設定で入力した、オーバーレンジで終了する、しないの設定

dmax limit value dmax 限度値試験条件設定で入力した dmax 限度値

Time of d meas 手動切替 d 測定の 1 セグメント測定時間 試験条件設定で入力した d 測定時間

Number of d meas 手動切替 d 測定の 1 セグメント測定回数 試験条件設定で入力した d 測定回数

Flicker Margin フリッカ余裕度試験条件設定で入力した Pst およびPlt の限度値に対する余裕度

d Margin d 余裕度試験条件設定で入力した dc、dmax、

Tmax*1 の限度値に対する余裕度

Pst Measurement Time(s) Pst 測定時間

試験条件設定で入力した Pst 測定時間

Pst Measurement Count Pst 測定回数

試験条件設定で入力した Pst 測定回数

*1. 選択された規格により、d(t)>3.3% と表示されます。

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その他の計測

この章では、高調波電流試験、電圧変動試験以外について説明します。

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7-2  KHA1000

7.1 測定項目

3 つの測定項目があります。

● 基本計測

● FFT アナライザ

● 突入電流測定

4-12 ページ 試験システムの設定を行ってから測定をします。

その他の計測画面にする

OTHER キーを押します。

OTHERキーの LEDが点灯し、ダイアログが表示され測定項目選択画面になります。

画面左上の試験状態表示が「テスト」または「解析」の場合はモードが切り替わり

ません。「テスト・解析中は実行できません。終了してから操作してください。」の

ダイアログが表示されます。

この場合は VIEW キーを押して、VIEW キーの LED を消灯させます。表示されたメ

ニューの「試験の終了」を選択してください。

図 7-1 測定項目選択画面

参照

F1

F2

F3

F4

F5

F6

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KHA1000  7-3

7その他の計測

7.1.1 基本計測、FFT アナライザ、突入電流測定

メニュー

サブメニューは「7.2 基本計測」を参照してください。

サブメニューは「7.3 FFT アナライザ」を参照してください。

サブメニューは「7.4 突入電流測定」を参照してください。

F1 基本計測→ Sub Menu

1/3ページ

表示切り替え

表示設定→ Sub Menu

2/3ページ

オートレンジ

電圧レンジ

電流レンジ

3/3ページ

LPF AC カップリング

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

F2FFT アナライザ→ Sub Menu

カーソル垂直軸

スケール(電流)

F3 突入電流測定→ Sub Menu

電流トリガレベル(A)

表示設定→ Sub Menu

トリガリセット

電圧レンジ中断

(トリガ待ち)

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7-4  KHA1000

7.2 基本計測

電圧および電流波形を観測します。常時測定状態です。

図 7-2 電圧および電流の基本計測画面

7.2.1 表示切り替え、表示設定、

サブメニュー

■ 基本計測→ Sub Menu

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/3 ページ

F1 表示切り替え波形表示 リスト表示 2 画面表示

波形表示、リスト表示、または両者の同時表示(2 画面)を切り替えます。

F2 表示設定→ Sub Menu

表示切り替えで選択された項目によってサブメニューが異なります。2 画面表示は波形表示とリスト表示が表示されます。矢印キー(上下)で選択した画面に対応したサブメニューになります。

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KHA1000  7-5

7その他の計測

■ 表示設定→ Sub Menu

●波形表示、2 画面表示の波形表示

設定内容は「7.3 FFT アナライザ」および「7.4 突入電流測定」の設定にも適

用されます。

●リスト表示、2 画面表示のリスト表示

•RMS(実効値 rms):入力電圧および電流の実効値

•PEAK+(ピーク +):入力電圧および電流の正振幅ピーク値

•PEAK-(ピーク -):入力電圧および電流の負振幅ピーク値

•POWER(有効電力):被試験機器(EUT)の有効電力 W

•VA(皮相電力):被試験機器(EUT)の皮相電力 VA

•var(無効電力):被試験機器(EUT)の無効電力 var

•PF(力率):被試験機器(EUT)の力率

•THC:入力電流の総合高調波電流、2 次から 40 次の高調波電流成分の実効値

•POHC:入力電流の部分奇数次高調波電流、21 次から 39 次のうち奇数次の

高調波電流成分の実効値

•Freq(周波数):入力周波数、入力電圧で測定

•THD(総合高調波ひずみ):入力電流の総合高調波ひずみ。高調波成分全体

の基本波成分に対する比

F1 水平軸スケール

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/5

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。1 倍で約 1 周期表示になります。

F2 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F3 垂直軸スケール(電圧)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F4 カーソル小さいノブまたは大きいノブを回して画面内のカーソルを移動します。カーソル位置の電圧、電流値が表示されます。

F1 表示項目

RMS PEAK+ PEAK- POWER

VA var PF THC

POHC Freq THD

ENTER キーを押してチェックマークを付けると、その値が表示されます。チェックマークを外すときもENTER キーを押します(トグル動作)。

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7-6  KHA1000

7.2.2 オートレンジ、電圧レンジ、電流レンジ

サブメニュー

■ 基本計測→ Sub Menu

設定内容は「7.3 FFT アナライザ」および「7.4 突入電流測定」の設定にも適用

されます。ただしオートレンジは適用されません。

測定可能なピーク電流は、0.5 A レンジ~ 10 A レンジではレンジ値の 4 倍です。

20 A レンジではレンジ値の 2.5 倍です。

• オートレンジが ON のときにクレストファクタが大きい波形が入力された場合、

レンジが一定に保たれないことがあります。この場合はオートレンジを OFF に

してください。

• 入力電流の 大値は 50 Apeak です。これを超えると電流検出部が焼損する恐れ

があります。

• 電流検出部が過熱すると画面上部の OHP アイコンが表示されます。直ちに、被

試験機器(EUT)の電源を遮断して、本製品の入力電流を遮断してください。試

験の再開は、画面上部の OHP アイコンが消えてから実行してください。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

2/3 ページ

F1 オートレンジ

OFF ON

電圧および電流をオートレンジにする場合は ON を選択します。

F2 電圧レンジ

150 V 300 V

電圧レンジを選択します。選択されたレンジに応じて、グラフ上部に目盛感度が表示されます。

F3 電流レンジ

0.5 A 1 A 2 A 5 A

10 A 20 A

電流レンジを選択します。被試験機器(EUT)の入力電流にしたがって選択します。選択されたレンジに応じて、グラフ上部に目盛感度が表示されます。

注意

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KHA1000  7-7

7その他の計測

7.2.3 LPF、AC カップリング

サブメニュー

■ 基本計測→ Sub Menu

設定内容は「7.3 FFT アナライザ」の設定にも適用されます。

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

3/3 ページ

F1 LPF6 kHz 15 kHz Bypass

アンチエイリアスフィルタの遮断周波数を選択します。Bypass はフィルタを使用しない場合に選択します。

F2 AC カップリング

DC AC

電圧、電流測定の入力結合を選択します。DC は DC カップリング、AC は AC カップリングです。

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7-8  KHA1000

7.3 FFT アナライザ

4-10 ページ 大 180 次までの高調波電流を観測します。常時測定状態です。電流レンジは「7.2

基本計測」での設定が適用されます。電流レンジおよび電圧レンジは直接設定する

こともできます。

図 7-3 FFT アナライザ画面

7.3.1 カーソル、垂直軸スケール

サブメニュー

■ FFT アナライザ→ Sub Menu

参照

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

F1 カーソル

数値

高調波次数を設定します。設定した次数に三角形のカーソルが付きます。グラフ上部にカーソル部の電流値が表示されます。

F2 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2

×1 ×1/2 ×1/4

グラフの垂直軸スケールを選択します。小さい値を拡大できます。目盛を外れた場合は一定値で制限されます。

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KHA1000  7-9

7その他の計測

7.4 突入電流測定

トリガレベルを超えた突入電流波形を観測します。電圧の波形も観測できます。

トリガリセットのファンクションキーを押した後、電流値がトリガレベルを超える

まで現在の波形を保持します。電流レンジは 20 A に固定されます。選択されたメ

ニューに応じて、グラフ上部に目盛感度が表示されます。

図 7-4 突入電流測定画面

7.4.1 電流トリガレベル、表示設定、トリガリセット / 中断、電圧レンジ

サブメニュー

■ 突入電流測定→ Sub Menu

F 1F 1F 2F 2F 3F 3F 4F 4F 5F 5F 6F 6

1/1 ページ

F1 電流トリガレベル(A)

数値

電流のトリガレベル設定。設定範囲は 0.1 ~ 80.0 です。数値は概略電流値(A)に対応しています。

F2 表示設定→ Sub Menu

水平軸スケール

垂直軸スケール

(電流)

垂直軸スケール

(電圧)カーソル

F3トリガリセット トリガリセットは次のトリガを待つときに押します。

中断(トリガ待ち)はトリガリセット状態(トリガを待つ)を解除するときに押します。

中断(トリガ待ち)

F4 電圧レンジ

150 V 300 V

電圧レンジを選択します。選択されたレンジに応じて、グラフ上部に目盛感度が表示されます。

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7-10  KHA1000

1. F1 キーを押して、電流トリガレベル(A)を設定します。

設定する電流トリガレベル(A)は画面右上の選択メニュー内容に表示されます。

2. F4 キーを押して、電圧レンジを設定します。

入力電圧に応じて設定します。電流レンジは 20 A に固定されます

3. F3 キー(トリガリセット)を押します。

メニューは中断(トリガ待ち)になります。トリガを中断する場合は「トリガを中断する場合」の手順に移ります。

4. 被測定機器の電源を投入します。

電流値がトリガレベルを超えるとトリガがかかり、電圧 / 電流波形が更新されます。

一度トリガされると F3 キーの表示はトリガリセットに変わります。

5. F2 キー(表示設定を)押します。

サブメニューが表示されます。

6. サブメニュー F4(カーソル)を押します。

大きいノブでカーソルを移動させ、電流値を読み取ります。( カーソル移動は小さいノ

ブでも可能です )

■ トリガを中断する場合

1. F3 キーのメニューが中断(トリガ待ち)であることを確認します。

2. F3 キーを押します。

トリガリセットを解除します。トリガが禁止されます。画面は現在の波形のままです。

F3 キーのメニューはトリガリセットになります。トリガを再開する場合は手順 3 を実

行します。

■ 表示設定→ Sub Menu

F1 水平軸スケール

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/5

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。1 倍で約 1 周期表示になります。設定はトリガされてから替わります。波形が保持された状態では変更できません。

F2 垂直軸スケール(電流)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F3 垂直軸スケール(電圧)

×10 ×5 ×2 ×1

×1/2 ×1/4

表示倍率を設定します。表示の拡大、縮小ができます。

F4 カーソル小さいノブまたは大きいノブを回して画面内のカーソルを移動します。カーソル位置の電圧、電流値が表示されます。

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リモートコントロール

この章では、リモートインターフェースの接続方法、SCPI コ

マンドによるコントロールの方法について説明します。

リモ┃トコントロ┃ル

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8-2  KHA1000

8.1 概要

本製品は前面パネルからの操作以外に、以下のインターフェースによってリモート

で操作できます。

• GPIB インターフェース

• RS232C インターフェース

• USB インターフェース

インターフェースの種類をパネルから選択します。

リモートインターフェースは、IEEE 488.2 std 1992 と SCPI Specification 1999.0

に準拠しています。

サポートされている IEEE 488.2 共通コマンドは、次のとおりです。

8-9 ページ 本製品での SCPI コマンドの記述を理解された上で SCPI コマンドを使用してくだ

さい。

8.2 計測器インターフェース規格

本製品は、以下の規格に準拠しています。

• IEEE Std 488.2-1992 IEEE Standard Codes, Formats, Protocols, and Common Commands For Use With IEEE Std 488.1-1987

• IEEE Std 488.1-1987 IEEE Standard Digital Interface for Programmable Instrumentation

• Standard Commands for Programmable Instruments (SCPI) version 1999.0

• Universal Serial Bus Specification Rev 2.0

• Universal Serial Bus Test and Measurement Class Specification (USBTMC) Rev 1.0

• Universal Serial Bus Test and Measurement Class, Subclass USB488 Specification (USBTMC-USB488) Rev 1.0

*CLS *ESE *ESE? *ESR? *IDN?

*OPC *OPC? *OPT? *RST *SRE

*SRE? *STB? *TRG *TST? *WAI

参照

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KHA1000  8-3

8リモ┃トコントロ┃ル

リモ┃トコントロ┃ル

8.3 VISA ライブラリ

I/O ライブラリに VISA ライブラリ(VISA COM)を使用する場合には、VISA ライ

ブラリがコントローラ(パーソナルコンピュータ)にインストールされている必要

があります。

USB インターフェースでコントロールする場合には、USB T&M クラス(USBTMC)

に対応したデバイスドライバが必要です。USBTMC ドライバは VISA ライブラリに

よって自動的にインストールされます。

VISA (Virtual Instrument Software Architecture) は、VXIplug&play Systems Alliance

によって策定された、計測器接続ソフトウェアの標準仕様です。

VISA ライブラリ(VISA 仕様にしたがって実装されたドライバソフトウェア)は、

下記のどれかが必要です。

・ National Instruments 社の NI-VISA(Ver.3.2 以降)

・ Keysight Technologies 社の Keysight VISA(Keysight IO Libraries M01.00 以降)

・ KI-VISA Ver3.0.0 以降

複数の VISA ライブラリをパソコンにインストールしないでください。誤動作の原

因になります。

KI-VISA は VXIplug&play VISA 仕様 4.1 に対応した菊水電子工業オリジナルの VISA

ライブラリです。当社ウェブサイト(http://www.kikusui.co.jp/download/)のダウン

ロードサービスから、 新版を入手できます。NI-VISA または Keysight VISA がす

でにインストールされている場合は、KI-VISA は必要ありません。

当社ウェブサイトで「KI-VISA ライブラリ プログラミングガイド」を紹介していま

す。

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8-4  KHA1000

8.4 インターフェース

工場出荷時のリモートコントロールのインターフェース設定は GPIB になっていま

す。

GPIB、RS232C、USB を同時に使用することはできません。

8.4.1 GPIB インターフェース

GPIB 接続

標準の IEEE488 ケーブルを使用して本製品をコンピュータに接続します。

GPIB アドレスの設定

4-12 ページ GPIB アドレスは、工場出荷時に "1" に設定されています。

1 から 30 までアドレスを設定できます。

1. SYSTEM キーを押します。

システム設定画面になります。

2. F2 キー(I / F 選択)を続けて押す、または小さいノブを回して、GPIB を選択

します。

3. F3 キー(I / F 設定→ Sub Menu)を押します。

Sub Menu になります。

4. F1 キー(GPIB アドレス)を押します。

5. F1 キー(GPIB アドレス)を続けて押す、または小さいノブを回して、アドレ

スを設定します。

6. いったん POWER スイッチをオフにし、再投入します。

I / F 選択および GPIB アドレスが確定されます。

参照

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KHA1000  8-5

8リモ┃トコントロ┃ル

GPIB 機能

表 8-1 GPIB 機能一覧

IEEE488.1 get、dcl、sdc、llo、gtl コマンド

サービスリクエスト

サービスリクエストおよびシリアルポーリングの機能が実装されています。

8.4.2 RS232C インターフェース

RS232C 接続

本製品側 RS232C ポートは標準 D-sub 9P オスコネクタです。

本製品とコンピュータの POWER スイッチがオフになっていることを確認して、本

製品をコンピュータに標準のクロスケーブル(ヌルモデムケーブル)で接続します。

クロスケーブルは、D-sub 9 ピン、メス-メス、AT タイプを使用してください。図

8-1 にコネクタのピン配置を示します。

本製品はハードウェアハンドシェイクを使用しません(クロスケーブルの例 2)。

機能 サブセット 内容

ソースハンドシェーク SH1 全機能あり

アクセプタハンドシェーク AH1 全機能あり

トーカ T6 機能あり

リスナ L4 機能あり

サービスリクエスト SR1 全機能あり

リモートローカル RL1 全機能あり

パラレルポール PP0 機能なし

デバイスクリア DC1 全機能あり

デバイストリガ DT1 全機能あり

コントローラ C0 機能なし

エレクトリカルインターフェース E1 オープンコレクタドライバ

コマンド 説明

get Group Execute Trigger 測定を開始するためのソフトウェアトリガとして機能します(*TRG コマンドと等価)。

dcl / sdcDevice Clear /

Selected Dvice Clear 測定を中断してコマンドバッファをクリアします。

llo Local Lockout 本製品ローカルキーをロックアウトします。

gtl Go to Local 本製品フロントパネルをローカル操作に戻します。

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8-6  KHA1000

図 8-1 9 ピン AT タイプコネクタ

RS232C 設定

4-12 ページ 1. SYSTEM キーを押します。

システム設定画面になります。

2. F2 キー(I / F 選択)を続けて押す、または小さいノブを回して、RS232C を選

択します。

3. F3 キー(I / F 設定→ Sub Menu)を押します。

Sub Menu になります。

4. F2 キー(RS232C ボーレート)を押します。

5. F2 キー(RS232C ボーレート)を続けて押す、または小さいノブを回して、

ボーレートを設定します。

6. いったん POWER スイッチをオフにし、再投入します。

I / F 選択および RS232C ボーレートが確定されます。

123456789

123456789

D-sub9pinメス D-sub9pinメス

クロスケーブルの例1

123456789

123456789

D-sub9pinメス D-sub9pinメス

クロスケーブルの例2

#4-40UNCインチネジ

#4-40UNCインチネジ

1:CD(キャリア検出)2:RXD(受信データ)

3:TXD(送信データ)4:DTR(データ端末レディ)5:GND(シグナルグランド)

6:DSR(データセットレディ)7:RTS(送信要求)

8:CTS(送信可)9:RI(リングインジケータ)

本製品後面パネルから見て

参照

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KHA1000  8-7

8リモ┃トコントロ┃ル

プロトコル

RS232C のプロトコルは、表 8-2 のようになっています。

下線は工場出荷時の状態です。

表 8-2 RS232C プロトコル

ブレーク信号

ブレーク信号は IEEE488.1 dcl / sdc(Device Clear, Selected Device Clear)メッ

セージの代替として機能します。

RS232C での送受信

RS232C での送受信は、フロー制御してください。制御コードとして、DC(デバ

イスコントロール)コードを使用します。

一方的な送信では、正しく送受信できないことがあります。

表 8-3 DC コード

図 8-2 RS232C ターミナルと本製品の送信制御

項目 設定値

コネクタ 後面 9 ピン D-sub 端子

Baudrate:ボーレート 9 600 bps / 19 200 bps

Data:データ長 8(固定)

Stop:ストップビット 1(固定)

Parity:パリティ なし(固定)

フロー制御 X-Flow(固定)

コード 機 能 ASCII コード

DC1(Xon) 送信要求 11H

DC3(Xoff) 送信停止要求 13H

送信再開DC3TXD

RXD

RS232CターミナルはDC3受信後、10キャラクタ以内に送信を一時停止してください。

10キャラクタ以内

DC1一時停止

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8-8  KHA1000

8.4.3 USB インターフェース

USB 設定

4-12 ページ 1. SYSTEM キーを押します。

システム設定画面になります。

2. F2 キー(I / F 選択)を続けて押す、または小さいノブを回して、USB を選択し

ます。

3. いったん POWER スイッチをオフにし、再投入します。

I / F 選択が確定されます。

サービスリクエスト

サービスリクエストおよびシリアルポーリングの機能が実装されています。

USB 機能

USB Specification 2.0 に準拠

USBTMC Specification1.0 と USBTMC-USB488 Specification 1.0 に準拠

通信速度: 大 12 Mbps(Full Speed)

VID(ベンダー ID):0x0B3E

PID(プロダクト ID):0x100D

・ 本製品を USB インターフェースで制御する場合には、USB T&M クラス(USB

TMC)に対応したデバイスドライバが必要です。USBTMC ドライバは下記のど

れかの VISA ライブラリによって自動的にインストールされます。

・ KI-VISA 3.0.4 以降

(当社ウェブサイトからダウンロード可能)

・ NI-VISA 3.3.0 以降

(National Instruments 社ウェブサイトからダウンロード可能)

・ Keysight VISA (Keysight IO Libraries) Suite 14.1 以降

(Keysight Technologies 社ウェブサイトからダウンロード可能)

参照

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KHA1000  8-9

8リモ┃トコントロ┃ル

8.5 メッセージの概説

コントローラ(コンピュータ)と装置(KHA1000)の間でやりとりする情報を「メッ

セージ」と呼びます。

本製品は、このメッセージに SCPI 言語を使用しています。

メッセージには、コンピュータから本製品へ送信されるコマンド(命令)と本製品

からコンピュータに送信されるレスポンス(応答)があります。

コマンドの階層

SCPI は、試験・計測装置向けに考案された ASCII ベースのコマンドです。コマン

ド構造は、SCPI サブシステムの構築ブロックである共通ルートまたはノードを中

心に編成されています。コマンドはプログラムヘッダ、パラメータ、欧文句読点を

組み合わせて構成されています。

SENSe サブシステムを例に、階層の説明をします。

SENSe はコマンドのルートノードです。CURRent と VOLTage は第 2 レベル、

RANGe は第 3 レベル、UPPer、AUTO は第 4 レベルのノードです。上位ノードと

下位ノードはコロン(:)で区切られます。

コロンがプログラムヘッダの 初についている場合は、 初のノードがルートノー

ドになります。

プログラムヘッダ パラメータ

SENSe:

CURRent

:RANGe

[:UPPer] <numeric>

:AUTO <bool>

VOLTage

:RANGe

[:UPPer] <numeric>

:AUTO <bool>

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8-10  KHA1000

8.5.1 コマンドの記述

本書では、以下のフォーマットで SCPI コマンドを示します。

MEASure[:SCALar]:CURRent:AC?

SCPI コマンドは省略表記が用意されています。省略表記は SCPI コマンドの小文

字で記述されている文字を省いたものです。

SCPI コマンドは、完全表記(long form)でも省略表記(short form)でも送信でき

ます。SCPI コマンドは大文字小文字の区別をしないため、CURR、Curr、curr は

すべて CURRent の省略表記として受け付けられます。完全表記の場合には、

CURRENT、Current、current すべて受け付けられます。

• プログラムヘッダ部とパラメータ部の間にはスペースが必要です。

• パラメータが複数ある場合には “,” で連結します。

• コマンドとコマンドは “;” で連結します(複合コマンド)。

HARMonic:STANdard ”JIS:2005:ED20”;CLASs ”C”

2 つ目のコマンドではルートノードの HARMonic が省略されています。これは、

1 つ目のコマンドの HARMonic:STANdard ”JIS:2005:ED20”でパスが HARMonic

に指定されているからです。

この複合コマンドは、以下のコマンドを入力するのと同じです。

HARMonic:STANdard ”JIS:2005:ED20”HARMonic:CLASs ”C”

カレントパスに定義されていないノードを指定すると、エラーになります。

コロンとセミコロンを一緒に使用して、異なったサブシステムのコマンドを連

結できます。

SENSe:CURRent:RANGe Maximum;:INITiate

この複合コマンドには SENSe と INITiate の 2 つのルートノードが存在します。

2 つ目以降のコマンドがコロンから始まる場合は、前回のコマンドで指定したパ

スはクリアされます。

• 1 行に送信できる文字数は 大 255 バイトです。

特別な記号

SCPI コマンドの記述のために本書で使用している特別な記号について以下のよう

に定義します。

• {}に囲まれて “|”で区切られた文字や数字はその中の1つを選ぶことを表します。

実際のプログラムでは{}を記述しないでください。

• < > は、プログラムデータを表します。

< > は実際のプログラムでは記述しないでください。

• []は、オプションデータを表します。

プログラムと一緒に送信されない場合には、デフォルト値が適用されます。

[]は実際のプログラムでは記述しないでください。

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KHA1000  8-11

8リモ┃トコントロ┃ル

クエリ

装置の設定やステータスを問い合わせることができます。

プログラムヘッダ部の末尾に疑問符「?」を付けます。

クエリがパラメータを持つ場合には、疑問符の後にスペースを入れて、その後にパ

ラメータを記述します。

SENSe:CURRent:RANGe? MINimum

■ レスポンス

クエリに対するレスポンスです。常に装置からホストコンピュータへ送られるメッ

セージです。装置のステータスや、測定値をコンピュータに伝えます。

• 2 つのクエリを別々の行で送信する場合には、 初の応答を読み取ってから、2

行目のクエリを送信してください。

• GPIB、USB

一度に 2 行のクエリを送信すると、SCPI エラー(-410, “Query INTER-

RUPTED”)が発生する場合があります。

• RS232C

一度に 2 行のクエリを送信すると、 初に不完全な応答を受信し、続いて 2

番目で完全な応答を受信する場合があります。

文字列の終了

すべてのコマンドは、有効なターミネータで終了しなければなりません。

ターミネータには <new line>(ASCII 0x0A)と EOI(end-or-identify)があります。

どちらか一方が指定されていれば、ターミネータとして機能します。

RS232C には EOI が存在しないため、必ず <new line> を使用してください。

USB にも EOI は存在しません。ただし、<new line> とは別のターミネータが自動

的に付けられます。<new line> を付けても付けなくてもかまいません。

コマンドストリングを終了すると、パスは必ずルートレベルにリセットされます。

• CR(ASCII 0x0D)はターミネータではありません。

共通コマンド

IEEE-488.2 および SCPI 規格には、リセットや自己診断などの機能用に一連の共通

コマンドがあります。これらの共通コマンドは必ず *(アスタリスク)で始まりま

す。1 つ、または、複数のパラメータを持っている場合があります。

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8-12  KHA1000

8.5.2 パラメータ

SCPI でのパラメータのフォーマットは、IEEE 488.2 の中で定義されたプログラム・

パラメータ・フォーマットに由来します。

本製品で扱うプログラムデータの表現形式を以下に示します。

非数値パラメータ

■ 文字列データ(String)

文字列データは、一連の ASCII 文字が要求される場合に使用します。

文字列は、シングルクォーテーション(' ')やダブルクォーテーション(" ")で囲

んでください。なお、開始引用符と終了引用符は一致していなければなりません。FUNCtion “HARM”

引用符を文字列として使用したいときには、文字を間に挟まないで引用符を 2 個入

力します。

■ キャラクタデータ(Character)

キャラクタデータは、プログラム設定に限られた数の値しかない場合に使用しま

す。レスポンスは省略形で返します。

TRIGger:SOURce {BUS|IMMediate}

■ ブールデータ(Boolean)

ブールデータは、1 か 0、または ON か OFF のどれかの状態を表します。レスポン

スは 1、0 で返します。

SENSe:CURRent:RANGe:AUTO {ON|OFF|1|0}

数値パラメータ

■ NR1

整数を表します。

「IEEE 規格 488.2 プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細

に説明されています。

■ NR2

実数(浮動小数)を表します。

「IEEE 規格 488.2 プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細

に説明されています。

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KHA1000  8-13

8リモ┃トコントロ┃ル

■ NR3

実数(指数)を表します。

「IEEE 規格 488.2 プログラマブル計測器の標準デジタルインターフェース」で詳細に説明さ

れています。

■ NRf

NRf は、NR1、NR2、NR3 を含めた総称です。整数や実数など任意の表記方法が使

えますが、Numeric にあるような、MINimum( 低値)、MAXimum( 高値)のサ

ポートはありません。

■ Numeric

小数点、オプション符号、測定単位などの数値パラメータです。

数値表現としての記述は、NRf と同じです。

MINimum( 低値)、MAXimum( 高値)など、特定の値を宣言するための代替

選択肢が提供されています。

数値パラメータでは、V、A、W などの単位も一緒に使用できます。

設定できない値が入力された場合には、装置がその値に も近い数値に丸めます。

VOLTage:RANGe 350

電圧レンジの設定値は 150 または 300 なので、VOLT:RANG? に対して 300 を返し

ます。

代替選択肢

パラメータが Numeric のときに代替選択肢として、本製品では 低値(MINimum)

と 大値(MAXimum)が定義されています。

以下の例では、電流レンジを 低値に設定します。

CURRent:RANGe MINimum

クエリを使用してほとんどのパラメータについて 低値または 高値を問い合わ

せることもできます。

CURRent:RANGe? MINCURRent:RANGe? MAX

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8-14  KHA1000

測定単位

デフォルトの単位には、次のようなものがあります。

• V(電圧) • A(電流)

• S(秒) • PCT(%)

• HZ(周波数) • DEG(度)

• W(電力)

サポートされているオプション符号には、次のようなものがあります。

• M(ミリ) • K(キロ) • U(マイクロ)

• SI 単位系では、単位記号に小文字が含まれています。IEEE 規格では大文字を指

定しています。SCPI は大文字小文字を区別しません。

• 測定単位は入力してもしなくても、受け付けられます。

• データに “µ” を記述する場合には、かわりに “U” を使用してください。

8.5.3 デフォルトの状態

8-17 ページ *RST、MEAS? 送信時、または電源投入時は表 8-4 のように設定されます。

表 8-4 デフォルトの状態

参照

設定内容設定値

単位 機能*RST MEAS?*1 電源投入時

FUNC “HARM” -

POWER スイッ

チをオフにする直前の設定値

V 動作モードCURR:COUP VOLT:COUP

DC DC A 入力結合

CURR:FILT:FREQ VOLT:FILT:FREQ

6 000 6 000 Hz アンチエイリアスフィルタの遮断周波数

CURR:PROT:STAT VOLT:PROT:STAT

1 / ON - -過電流検出または過電圧検出

CURR:RANG:AUTO VOLT:RANG:AUTO

0 / OFF 0 / OFF -電流レンジ、電圧レンジのオートレンジ有無

CURR:RANG 20 20 A 電流レンジVOLT:RANG 300 300 V 電圧レンジHARM:STAN “IEC:ED30A2:

ED20A1”

変化しない

-高調波電流試験規格

HARM:CLAS “A” - 被試験機器(EUT)のクラス

HARM:FREQ:NOM VF:FREQ:NOM

50 Hz 公称周波数

HARM:VOLT:NOM VF:VOLT:NOM

230 V 公称電圧

HARM:MARGin 100 % 余裕度HARM:OPT:CONS600 0 / OFF - 600 W を超えるエアコン

HARM:OPT:IGN19 1 / ON - 19 次超無視

HARM:OPT:IGN75 1 / ON - 75 W 以下無視

HARM:OPT:IGN06|IGN5 1 / ON - 0.6 %、5 mA 無視

HARM:OPT:LVAL NORMal - 適用する限度値HARM:OPT:POW:DEF MEAS-ured - 電力値の種類HARM:OPT:POW 100 W 電力値の指定値

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KHA1000  8-15

8リモ┃トコントロ┃ル

設定内容設定値

単位 機能*RST MEAS?*1 電源投入時

HARM:OPT:FUMD:DEF MEAS-ured

変化しない

POWER スイッ

チをオフにする直前の設定値

- 基本波電流値、力率の種類HARM:OPT:FUND:CARR 20 A 基本波電流値の指定値HARM:OPT:FUND:PFAC 1 - 力率の指定値HARM:SMO NONE - スムージングHARM:TOBS QSTation-ary - 機器の動作のタイプHARM:TTIM 150 s 測定時間HARM:LIN:STAT 0 / OFF

VF:STAN:LIM “IEC 61000-

3-3 Ed2.0”-

電圧変動試験限度値規格

VF:STAN:MTEC “IEC 61000-

4-15 Ed1.1” -電圧変動試験測定技術規格

VF:FREQ:NOM 50 Hz 公称周波数

VF:VOLT:NOM 230 V 公称電圧

VF:METH AUTO - d 測定方法

VF:DMAR 100 % d 余裕度

VF:DMAX 6 - dmax 限度値

VF:DCO 24 - d 測定回数

VF:DTIM 60 s d 測定時間

VF:FMAR 100

変化しない

POWER スイッ

チをオフにする直前の設定値

% フリッカ余裕度VF:PSTC 12 - Pst 測定回数

VF:PSTT 600 s Pst 測定時間

INIT:CONT 0 / OFF 0 / OFF - シーケンス動作自動継続モード

INIT:CONT:NAME 0 / OFF 0 / OFF - シーケンス動作自動継続モード

TRIG:SOUR TRIG:ACQ:SOUR IMM IMM -

トリガソースIMM:即時

TRIG:SEQ2:SOUR TRIG:RUSH:SOUR

INTernal INTernal INTernal -突入電流測定トリガ

TRIG:SEQ2:LEV TRIG:RUSH:LEV

0.1 変化しない

変化しない A 突入電流測定トリガレベル

TRIG:SEQ3:SOUR TRIG:TEST:SOUR

IMM IMM IMM -d 測定、手動切替次のトリガ

*1. MEAS:<meter_fn>?

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8-16  KHA1000

8.6 SCPI、IEEE488.2 共通コマンド

*CLS

8-51 ページ ステータスバイト、イベントステータス、エラーキューを含むすべてのイベントレ

ジスタをクリアします。

*OPC / *OPC? による完了待ち動作を取り消します。

コマンド

*CLS

*ESE

8-51 ページ ステータスバイトのイベントサマリビット(ESB)で集計されるイベントステータ

スイネーブルレジスタを設定します。

コマンド

*ESE <NR1>*ESE?

パラメータ

設定値: 0 ~ 255 範囲外の場合には、SCPI エラー(-222, "Data out of

range")発生

(例) *ESE 16 を送信すると、イベントステータスイネーブルレジスタのビット 4

を設定します。イベントステータスレジスタの実行エラービット(ビット 4)

が設定されるたびにステータスバイトのサマリビット(ESB)を設定します。

レスポンス

*ESE? に対してイベントステータスイネーブルレジスタの値を <NR1> 形式で返し

ます。

*ESR

8-51 ページ イベントステータスレジスタを問い合わせます。

コマンド

*ESR?

レスポンス

*ESR? に対してイベントステータスレジスタの値を <NR1> 形式で返し、レジスタ

をクリアします。

参照

参照

参照

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KHA1000  8-17

8リモ┃トコントロ┃ル

*IDN

本製品の機種名とファームウェアのバージョンを問い合わせます。

コマンド

*IDN?

レスポンス

*IDN? に対して本製品の機種名を次の表示例のように返します。

図 8-3 *IDN? のレスポンス (シリアル番号 AB000001、バージョン番号 1.00 の例)

*OPC

待機中のすべてのコマンド処理が完了したときにイベントステータスレジスタの

OPC ビット(ビット 0)の設定します。

IEEE 488.2-1992 セクション 12.5.3

コマンド

*OPC*OPC?

レスポンス

*OPC? に対して待機中のすべてのコマンド処理が完了したときに、「1」を返します。

*OPT

本製品に装着されているオプションを問い合わせます。

コマンド

*OPT?

レスポンス

*OPT? に対してオプション名を返します。

*RST

測定動作を中断して本製品をイニシャライズ(デフォルト状態)します。

影響を受けるコマンドは、表 8-4 を参照してください。

コマンド

*RST

KIKUSUI,KHA1000,AB000001,1.00

社名 機種名 バージョン番号

シリアル番号

カンマセパレータ

参照

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8-18  KHA1000

*SRE

サービスリクエストイネーブルレジスタを設定します。

サービスリクエストイネーブルレジスタによって、ステータスバイトレジスタの中

のどのサマリメッセージがサービスリクエストを行うかを選択できます。

サービスリクエストイネーブルレジスタをクリアするには、*SRE 0 を送信します。

クリアされたレジスタでは、ステータス情報によってサービスリクエストを生成す

ることはできません

コマンド

*SRE <NR1>*SRE?

パラメータ

設定値: 0 ~ 255

範囲外の場合には、SCPI エラー(-222, "Data out of range")発生。

(例) *SRE 8 を送信すると、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 3 が

設定されます。ステータスバイト内の QUEStionable ステータスレジスタの

サマリビット(ビット 3)が設定されるたびに、このビットがサービスリク

エストメッセージを生成するようになります。

レスポンス

*SRE? に対してサービスリクエストイネーブルレジスタの値を <NR1> 形式で返し

ます。

*STB

8-51 ページ ステータスバイトレジスタのコンテンツと MSS(マスタサマリステータス)メッ

セージを問い合わせます。

レスポンスは、MSS メッセージが RQS メッセージの代わりにビット 6 に現れると

いう点以外は、シリアルポールと同じです。

コマンド

*STB?

レスポンス

*STB? に対してステータスバイトレジスタと MSS メッセージ(ビット 6)の値を

<NR1> 形式で返します。

*TRG

IEEE 488.2-1992 セクション 6.1.4.2.5

トリガコマンド。

IEEE 488.1 に定義された Group Execute Trigger コマンドと同じです。

コマンド

*TRG

参照

参照

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KHA1000  8-19

8リモ┃トコントロ┃ル

*TST

本製品に内蔵自己診断は搭載されていないため、このクエリに対しては常に「0」を

返します。

コマンド

*TST?

レスポンス

*TST? に対して「0」を返します。

*WAI

待機中のすべての動作が完了するまで、以降のコマンドやクエリを本製品に実行さ

せないようにします。

コマンド

*WAI

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8-20  KHA1000

8.7 本製品で使用する SCPI コマンド

8.7.1 測定全般

FUNC

動作モードを切り替えます。

コマンド

[SENSe:]FUNCtion[:ON] “{HARMonic|VF|OTHer:BASic|OTHer:FFT|OTHer:RUSH}”

[SENSe:]FUNCtion[:ON]?

パラメータ

設定値: “HARMonic” 高調波電流試験(デフォルト)

“VF” 電圧変動試験

“OTHer:BASic ” 基本計測

“OTHer:FFT” FFT アナライザ

“OTHer:RUSH” 突入電流測定

*RST の送信時は、表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

現在の動作モードを文字列データで返します。

その他の計測のトップページが表示されているときは ”OTH” を返します。

システム設定、または EXT コントロールのページが表示されているときは ” ”(空 白)を返します。

CURR:COUP VOLT:COUP

入力結合を設定します。CURR:COUP、または VOLT:COUP の一方を設定すると、

他方も同時に設定(同値)されます。

コマンド

[SENSe:]CURRent:COUPling {AC|DC}[SENSe:]VOLTage:COUPling {AC|DC}[SENSe:]CURRent:COUPling?[SENSe:]VOLTage:COUPling?

パラメータ

設定値: AC 交流結合

DC 直流結合(デフォルト)

*RST、MEAS:<meter_fn>? の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

入力結合の設定を返します。

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KHA1000  8-21

8リモ┃トコントロ┃ル

CURR:FILT:FREQ VOLT:FILT:FREQ

アンチエイリアスフィルタを設定します。フィルタの遮断周波数を設定します。

CURR:FILT:FREQ、または VOLT:FILT:FREQ の一方を設定すると、他方も同時に設

定(同値)されます。

コマンド

[SENSe:]CURRent:FILTer:FREQuency {<numeric>|MIN|MAX}[SENSe:]VOLTage:FILTer:FREQuency {<numeric>|MIN|MAX}[SENSe:]CURRent:FILTer:FREQuency?[SENSe:]VOLTage:FILTer:FREQuency?

パラメータ

設定値: 0(Bypass)

6 000(デフォルト)

15 000

単位 : Hz

*RST、MEAS:<meter_fn>? の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

アンチエイリアスフィルタの遮断周波数を <NR3> 形式で返します。

CURR:PROT:STAT VOLT:PROT:STAT

過電流検出または過電圧検出の有無を設定します。CURR:PROT:STAT、または

VOLT:PROT:STAT の一方を設定すると、他方も同時に設定(同値)されます。

コマンド

[SENSe:]CURRent:PROTection:STATe {ON|OFF|1|0}[SENSe:]VOLTage:PROTection:STATe {ON|OFF|1|0}[SENSe:]CURRent:PROTection:STATe?[SENSe:]VOLTage:PROTection:STATe?

パラメータ

設定値: ON(1) 使用する(デフォルト)

OFF(0) 使用しない

*RST、MEAS:<meter_fn>? の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

過電流検出の有無を <NR1> 形式で返します。

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8-22  KHA1000

CURR :RANG

電流レンジを設定します。

コマンド

[SENSe:]CURRent:RANGe[:UPPer] {<numeric>|MIN|MAX}[SENSe:]CURRent:RANGe[:UPPer]?

パラメータ

設定値: 0.5、1、2、5、10、20(デフォルトは 20)

単位 : A

*RST、MEAS:<meter_fn>? の送信時は、表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

電流レンジ値を <NR3> 形式でで返します。

VOLT:RANG

電圧レンジを設定します。

コマンド

[SENSe:]VOLTage:RANGe[:UPPer] {<numeric>|MIN|MAX}[SENSe:]VOLTage:RANGe[:UPPer]?

パラメータ

設定値: 150、300 デフォルトは 300

単位 : V

*RST、MEAS:<meter_fn>? の送信時は、表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

電圧レンジ値を <NR3> 形式で返します。

CURR :RANG:AUTO VOLT :RANG:AUTO

電流レンジ、電圧レンジのオートレンジの有無を設定します。

CURR:RANG:AUTO、または VOLT:RANG:AUTO の一方を設定すると、他方も同時

に設定(同値)されます。

コマンド

[SENSe:]CURRent:RANGe:AUTO {ON|OFF|1|0}[SENSe:]VOLTage:RANGe:AUTO {ON|OFF|1|0}[SENSe:]CURRent:RANGe:AUTO?[SENSe:]VOLTage:RANGe:AUTO?

パラメータ

設定値: ON(1) オートレンジにする

OFF(0) オートレンジにしない(デフォルト)

*RST、MEAS:<meter_fn>? の送信時は、表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

オートレンジの有無を <NR3> 形式で返します。

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KHA1000  8-23

8リモ┃トコントロ┃ル

8.7.2 高調波測定モード

HARM:STAN

試験規格を設定します。

コマンド

HARMonic:STANdard “{IEC:ED30A2:ED20A1|IEC:ED30A2:ED10|IEC:ED22:ED20|JIS:2003:ED10|JIS:2005:ED20|IEC:ED22:ED10|JIS:2005:ED10|IEC:ED30:ED20|IEC:ED30:ED10|JIS:2011:ED10|JIS:2011:ED20}”

HARMonic:STANdard?

パラメータ

設定値: “IEC:ED30A2:ED20A1” IEC Ed3.0A2/Ed2.0A1(デフォルト)

“IEC:ED30A2:ED10” IEC Ed3.0A2/Ed1.0“IEC:ED22:ED20” IEC Ed2.2/Ed2.0“JIS:2003:ED10” JIS 2003/Ed1.0“JIS:2005:ED20” JIS 2005/Ed2.0“IEC:ED22:ED10” IEC Ed2.2/Ed1.0“JIS:2005:ED10” JIS 2005/Ed1.0“IEC:ED30:ED20” IEC Ed3.0/Ed2.0“IEC:ED30:ED10” IEC Ed3.0/Ed1.0“JIS:2011:ED10” JIS 2011/Ed1.0“JIS:2011:ED20” JIS 2011/Ed2.0

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

試験規格を返します。

• IEC61000-3-2 Ed4.0 規格に基づいた試験を行うには、“IEC:ED30A2:ED20A1”

(次数間高調波測定あり)または “IEC:ED30A2:ED10”(次数間高調波測定なし)

を選択してください。試験条件、本体の画面表示、およびレポートの規格表示

は、IEC 61000-3-2 Ed4.0 に設定されます。IEC 61000-3-2 Ed4.0 の測定に関す

る要求事項は IEC 61000-3-2 Ed3.0A2 と同じです。

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8-24  KHA1000

HARM:CLAS

被試験機器(EUT)のクラスを設定します。

規格適合判定の基準は、クラスに対応した限度値になります。

コマンド

HARMonic:CLASs “{A|B|C|D}”HARMonic:CLASs?

パラメータ

設定値: “A” クラス A(デフォルト)

“B” クラス B

“C” クラス C

“D” クラス D

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

被試験機器(EUT)のクラスを返します。

HARM:FREQ:NOM

公称周波数を設定します。被試験機器(EUT)の定格に合わせて設定します。

VF:FREQuency:NOMinal も同時に設定(同値)されます。

コマンド

HARMonic:FREQuency:NOMinal {50|60}HARMonic:FREQuency:NOMinal?

パラメータ

設定値: 50 または 60(デフォルトは 50)

単位 : Hz

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

HARM:STAN “{IEC:ED22:ED20 | IEC:ED22:ED10 | IEC:ED30:ED20 | IEC:ED30:ED10}” 送信

時は 50 に設定されます。

レスポンス

公称周波数を <NR3> 形式で返します。

HARM:VOLT:NOM

公称電圧値を設定します。被試験機器(EUT)の定格に合わせて設定します。

VF:VOLTage:NOMinal も同時に設定(同値)されます。

コマンド

HARMonic:VOLTage:NOMinal <NRf>HARMonic:VOLTage:NOMinal?

パラメータ

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KHA1000  8-25

8リモ┃トコントロ┃ル

設定値: 100、120、200 または 100 ~ 300(IEC Ed2.2/Ed2.0、IEC Ed2.2/Ed1.0、

IEC Ed3.0/Ed2.0、IEC Ed3.0/Ed1.0、JIS 2005/Ed2.0、JIS 2005/Ed1.0、

JIS 2011/Ed2.0、JIS 2011/Ed1.0、デフォルトは 230)

設定値: 100、120、200 または 230(JIS 2003/Ed1.0、デフォルトは 230)

単位 : V

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

HARM:STAN “{IEC:ED22:ED20 | IEC:ED22:ED10 | IEC:ED30:ED20 | IEC:ED30:ED10}” 送信

時は 230 に設定されます。

レスポンス

公称電圧値を <NR3> 形式で返します。

HARM:MARGin

限度値に対する余裕度を設定します。規格限度値を 100 として設定します。例えば

規格限度値の 80 % に設定するときは 80 に設定します。

コマンドHARMonic:MARGin {<numeric>|MIN|MAX}HARMonic:MARGin?

パラメータ

設定値: 10 ~ 100(デフォルトは 100)

単位 : PCT

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

余裕度を <NR3> 形式で返します。

HARM:OPT:CONS600

試験規格 JIS 2011/Ed2.0、JIS 2011/Ed1.0、JIS 2005/Ed2.0、JIS 2005/Ed1.0 また

は JIS 2003/Ed1.0 において、被試験機器(EUT)がクラス A のときに設定します。

有効入力電力 600 W を超えるエアコンであるかどうかを選択します。

コマンド

HARMonic:OPTion:CONSider600{ON|OFF|1|0}HARMonic:OPTion:CONSider600?

パラメータ

設定値: ON(1) はい

OFF(0) いいえ(デフォルト)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

有効入力電力 600 W を超えるエアコンであるかどうかを <NR1> 形式で返します。

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8-26  KHA1000

HARM:OPT:IGN19

試験規格 JIS 2003/Ed1.0 において設定します。

19 次を超える高調波電流が単調減少している場合で、19 次まで(19 次超を無視す

る)を判定の対象にするかどうかを選択します。

コマンド

HARMonic:OPTion:IGNore19{ON|OFF|1|0}HARMonic:OPTion:IGNore19?

パラメータ

設定値: ON(1) はい(デフォルト)

OFF(0) いいえ

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

19 次まで(19 次超を無視する)を判定の対象にするかどうかを <NR1> 形式で返

します。

HARM:OPT:IGN75

試験規格 JIS 2003/Ed1.0 において、被試験機器(EUT)がクラス D のときに設定

します。

有効入力電力 75 W 以下を無視するかどうかを選択します。

コマンド

HARMonic:OPTion:IGNore75{ON|OFF|1|0}HARMonic:OPTion:IGNore75?

パラメータ

設定値: ON(1) はい(デフォルト)

OFF(0) いいえ

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

有効入力電力 75 W 以下を無視するかどうかを <NR1> 形式で返します。

HARM:OPT:IGN06|IGN5

試験規格 JIS 2003/Ed1.0 において設定します。

入力電流の 0.6 % と 5 mA を比較して、どちらか大きい方の値より小さな高調波電

流を無視するかどうかを選択します。

コマンド

HARMonic:OPTion:IGNore06|IGNore5{ON|OFF|1|0}HARMonic:OPTion:IGNore06|IGNore5?

パラメータ

設定値: ON(1) はい(デフォルト)

OFF(0) いいえ

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KHA1000  8-27

8リモ┃トコントロ┃ル

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

入力電流の 0.6 % と 5 mA を比較して、どちらか大きい方の値より小さな高調波電

流を無視するかどうかを <NR1> 形式で返します。

HARM:OPT:LVAL

規格判定に適用する限度値を設定します。

コマンド

HARMonic:OPTion:LVALues {NORMal|CLASSA|CLASSD|IGNore|WJUDge}

HARMonic:OPTion:LVALues?

パラメータ

設定値: NORMal 通常限度値

CLASSA クラス A 限度値(JIS 2003/Ed1.0 のとき無効)

CLASSD クラス D 限度値

IGNore 限度値を設定しない(IEC Ed3.0A2/Ed2.0A1、IEC

Ed3.0A2/Ed1.0、IEC Ed2.2/Ed2.0、IEC Ed2.2/Ed1.0、

IEC Ed3.0/Ed2.0、IEC Ed3.0/Ed1.0、JIS 2005/

Ed2.0、JIS 2005/Ed1.0、JIS 2011/Ed1.0、JIS 2011/

Ed2.0 のとき無効)

WJUDge 3 次 /5 次 / 電流波形(IEC Ed3.0A2/Ed2.0A1、IEC

Ed3.0A2/Ed1.0、JIS 2011/Ed1.0、JIS 2011/Ed2.0 の

とき有効)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

適用する限度値を返します。

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8-28  KHA1000

HARM:OPT:POW:DEF

クラス D の電力値の種類を設定します。試験規格に対応して、設定値の種類および

デフォルトが異なります。

コマンド

HARMonic:OPTion:POWer:DEFinition {AVERage|MEASured|SPECified|WINDow}

HARMonic:OPTion:POWer:DEFinition?

パラメータ

設定値: AVERage 平均値

MEASured 測定値

SPECified 指定値

WINDow ウインドウ毎の値

試験規格と設定値

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

電力値の種類を返します。

HARM:OPT:POW

電力値の指定値を設定します。

コマンド

HARMonic:OPTion:POWer[:LEVel]{<numeric>|MIN|MAX}HARMonic:OPTion:POWer[:LEVel]?

パラメータ

設定値: 0 ~ 4 000(デフォルトは 100)

単位 : W

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

電力値の指定値を <NR3> 形式で返します。

試験規格IEC

Ed2.2/Ed2.0

IEC Ed2.2/Ed1.0

JIS 2005/Ed2.0

JIS 2005/Ed1.0

IEC Ed3.0/Ed2.0

IEC Ed3.0/Ed1.0

IEC Ed3.0A2/Ed2.0A1

IEC Ed3.0A2/Ed1.0

JIS 2011/Ed2.0

JIS 2011/Ed1.0

JIS 2003/Ed1.0

デフォルト MEASured WINDow

設定値MEASuredSPECified

WINDowAVERageSPECified

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KHA1000  8-29

8リモ┃トコントロ┃ル

HARM:OPT:FUND:DEF

クラス C の基本波電流値、および力率の指定方法を設定します。

コマンド

HARMonic:OPTion:FUNDamental:DEFinition {MEASured|SPECified}HARMonic:OPTion:FUNDamental:DEFinition?

パラメータ

設定値: MEASured 測定値(デフォルト)

SPECified 指定値

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

基本波電流値、および力率の種類を返します。

HARM:OPT:FUND:CURR

クラス C の基本波電流値の指定値を設定します。

コマンド

HARMonic:OPTion:FUNDamental:CURRent{<numeric>|MIN|MAX}HARMonic:FUNDamental:CURRent?

パラメータ

設定値: 0.0 ~ 20.0(デフォルトは 20.0)

単位 : A

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

基本波電流値の指定値を <NR3> 形式で返します。

HARM:OPT:FUND:PFAC

クラス C の力率の指定値を設定します。

コマンド

HARMonic:OPTion:FUNDamental:PFACtor{<numeric>|MIN|MAX}HARMonic:FUNDamental:PFACtor?

パラメータ

設定値: 0.00 ~ 1.00(デフォルトは 1.00)

単位 : なし

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

力率の指定値を <NR3> 形式で返します。

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8-30  KHA1000

HARM:SMO

試験規格 JIS 2003/Ed1.0 において設定します。スムージングの種類を設定します。

コマンド

HARMonic:SMOothing {NOME|TCONst|AVERage}HARMonic:SMOothing?

パラメータ

設定値: NONE しない(デフォルト)

TCONst 時定数 1.5 s

AVERage 平均値

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

スムージングの種類を返します。

HARM:TOBS

観測期間(測定時間)を設定するための機器の動作のタイプを設定します。

コマンド

HARMonic:TOBServation {QSTationary|SCYClic|RANDom|LCYClic}HARMonic:TOBServation?

パラメータ

設定値: QSTationary 準静止(デフォルト)

SCYClic 短周期

RANDom ランダム

LCYClic 長周期

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

観測期間(測定時間)を設定するための機器の動作のタイプを返します。

HARM:TTIM

測定時間を設定します。

コマンド

HARMonic:TTIMe{<numeric>|MIN|MAX}HARMonic:TTIMe?

パラメータ

設定値: 1 ~ 9 600(デフォルトは 150)

設定値: 1 ~ 150(JIS 2003/Ed1.0 のとき)

単位 : S

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

測定時間を <NR3> 形式で返します。

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KHA1000  8-31

8リモ┃トコントロ┃ル

HARM:LIN:STAT

基準インピーダンスを使用するか、使用しないかを設定します。

コマンドコマンド

HARMonics:LIN:STATe (ON|OFF|1|0)HARMonics:LIN:STATe?

パラメータ

設定値: OFF(0) 使用しない(デフォルト)

ON(1) 使用する

レスポンス

基準インピーダンスを使用する、使用しないを <NR1> 形式で返します。

8.7.3 電圧変動測定モード

VF:STAN:LIM

限度値規格を設定します。

コマンド

VF:STANdard:LIMitation[:NAME] "IEC 61000-3-3 Ed2.0"VF:STANdard:LIMitation[:NAME]?

パラメータ

設定値: "IEC 61000-3-3 Ed2.0"(デフォルト)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

限度値規格を返します。

• IEC61000-3-3 Ed3.0 規格に基づいた試験を行うには、VF:STAN:MTEC コマンド

のパラメータに “IEC 61000-4-15 Ed2.0” を選択してください。測定技術規格に

IEC 61000-4-15 Ed2.0 を選択することによって、試験条件、本体の画面表示、

およびレポートの規格表示は、自動的に IEC 61000-3-3 Ed3.0 に設定されます。

IEC 61000-3-3 Ed3.0 の測定器に関する要求事項は、IEC 61000-4-15 Ed2.0 にて

規定されています。

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8-32  KHA1000

VF:STAN:MTEC

測定技術規格を設定します。

コマンド

VF:STANdard:MTEChnique[:NAME] "{IEC 61000-4-15 Ed1.1|IEC 61000-4-15 Ed2.0"

VF:STANdard:MTEChnique[:NAME]?

パラメータ

設定値: "IEC 61000-4-15 Ed1.1"(デフォルト)

"IEC 61000-4-15 Ed2.0"

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

測定技術規格を返します。

• IEC61000-3-3 Ed3.0 に基づいた試験を行うには、“IEC 61000-4-15 Ed2.0” を選

択してください。測定技術規格に IEC 61000-4-15 Ed2.0 を選択することによっ

て、試験条件、本体の画面表示、およびレポートの規格表示は、自動的に IEC

61000-3-3 Ed3.0 に設定されます。IEC 61000-3-3 Ed3.0 の測定器に関する要求

事項は、IEC 61000-4-15 Ed2.0 にて規定されています。

VF:FREQ:NOM

公称周波数を設定します。被試験機器(EUT)の定格に合わせて設定します。

HARM:FREQ:NOM も同時に設定(同値)されます。

コマンド

VF:FREQuency:NOMinal {50|60}VF:FREQuency:NOMinal?

パラメータ

設定値: 50 または 60(デフォルトは 50)

単位 : Hz

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

HARM:STAN “{IEC:ED22:ED20 | IEC:ED22:ED10 | IEC:ED30:ED20 | IEC:ED30:ED10 |

IEC:ED30A2:ED20A1 | IEC:ED30A2:ED10}” 送信時は 50 に設定されます。

レスポンス

公称周波数を <NR3> 形式で返します。

VF:VOLT:NOM

公称電圧値を設定します。被試験機器(EUT)の定格に合わせて設定します。

HARM:VOLT:NOM も同時に設定(同値)されます

コマンド

VF:VOLTage:NOMinal <NRf>

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KHA1000  8-33

8リモ┃トコントロ┃ル

VF:VOLTage:NOMinal?

パラメータ

設定値: 100、120、200 または 230(デフォルトは 230)

単位 : V

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

HARM:STAN “{IEC:ED22:ED20 | IEC:ED22:ED10 | IEC:ED30:ED20 | IEC:ED30:ED10 |

IEC:ED30A2:ED20A1 | IEC:ED30A2:ED10}” 送信時は 230 に設定されます。

レスポンス

公称電圧値を <NR3> 形式で返します。

VF:METH

d 測定方法を設定します。

コマンド

VF:METHod {AUTO|MANual}VF:METHod?

パラメータ

設定値: AUTO Pst 一括(デフォルト)

MANual 手動切替

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

d 測定方法を返します。

VF:DMAR

dc、dmax、Tmax(d(t)>3.3%)の限度値に対する余裕度を設定します。規格限度

値を 100 として設定します。設定範囲 10 ~ 100 です。例えば規格限度値の 80 %

に設定するときは 80 に設定します。Tmax(d(t)>3.3%)は Tmax(d(t)>3.3%)を

超える時間の限度値に対する余裕度を設定します。

コマンド

VF:DMARgin {<numeric>|MIN|MAX}VF:DMARgin?

パラメータ

設定値: 10 ~ 100(デフォルトは 100)

単位 : PCT

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

dc、dmax、Tmax(d(t)>3.3%)の限度値に対する余裕度を <NR3> 形式で返します。

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8-34  KHA1000

VF:DMAX

d 測定 ( 電圧変動試験 ) での dmax( 大相対電圧変化)限度値を設定します。

コマンド

VF:DMAXlimit {4|6|7}VF:DMAXlimit?

パラメータ

設定値: 4、6、または 7(デフォルトは 6)

単位 : PCT

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

d 測定 ( 電圧変動試験 ) での dmax( 大相対電圧変化)限度値を <NR3> 形式で返

します。

VF:DCO

d 測定回数を設定します。

コマンド

VF:DCOunt <NRf>VF:DCOunt?

パラメータ

設定値: 3 ~ 24(デフォルトは 24)

単位 : なし

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

d 測定回数を <NR3> 形式で返します。

VF:DTIM

d 測定時間を設定します。

コマンド

VF:DTIMe{<numeric>|MIN|MAX}VF:DTIMe?

パラメータ

設定値: 30 ~ 180(デフォルトは 60)

単位 : S

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

d 測定時間を <NR3> 形式で返します。

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KHA1000  8-35

8リモ┃トコントロ┃ル

VF:FMAR

Pst および Plt の限度値に対する余裕度を設定します。規格限度値を 100 として設

定します。設定範囲 10 ~ 100 です。例えば規格限度値の 80 % に設定するときは

80 に設定します。

コマンド

VF:FMARgin {<numeric>|MIN|MAX}VF:FMARgin?

パラメータ

設定値: 10 ~ 100(デフォルトは 100)

単位 : PCT

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

Pst および Plt の限度値に対する余裕度を <NR3> 形式で返します。

VF:PSTC

Pst 測定回数を設定します。

コマンド

VF:PSTCount <NRf>VF:PSTCount?

パラメータ

設定値: 1 ~ 12(デフォルトは 12)

単位 : なし

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

Pst 測定回数を <NR3> 形式で返します。

VF:PSTT

Pst 測定時間を設定します。

コマンド

VF:PSTTime{<numeric>|MIN|MAX}VF:PSTTime?

パラメータ

設定値: 30 ~ 900(デフォルトは 600)

単位 : S

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

Pst 測定時間を <NR3> 形式で返します。

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8-36  KHA1000

8.7.4 測定機能

■ <meter_fn>

本製品の測定機能には、電流測定、高調波電流測定、フリッカ測定、周波数測定、

電力測定、力率、および電圧測定に関して 15 種類があります。

本書では、FETC?、READ?、MEAS? の第 3 レベルのノードを <meter_fn> と記載

する場合があります。表 8-5 を参照して、<meter_fn> を必要な測定方法に置き換え

て記述してください。

表 8-5 <meter_fn> の指定値

有効モードで使用する記号

• HA:高調波測定モード

• VF:電圧変動測定モード

• BASIC:基本計測

• FFT:FFT アナライザ

• RUSH:突入電流測定

INIT コマンドの送信直後、または READ:<meter_fn>? / MEAS:<meter_fn>? クエリ

の送信直後で測定がまだ完了していない場合には、FETC:<meter_fn>? / READ:

<meter_fn>? / MEAS:<meter_fn>? クエリに対して測定の完了を待ってからレスポ

ンスデータを生成します。

<meter_fn.> 測定内容レスポンスの単位

有効モード(○:有効、×:無効)

HA*1 VF*1 BASIC FFT RUSH

CURRent:AC 交流電流測定値 A ○ ○ ○ ○ ×

CURRent:AMPLitude:MAXimum 電流 大値測定値 A ○ ○ ○ ○ ×

CURRent:AMPLitude:MINimum 電流 小値測定値 A ○ ○ ○ ○ ×

CURRent:HARMonic[:AMPLitude] 高調波電流測定値 A ○ × × ○ ×

CURRent:HARMonic:POHC POHC 測定値 A ○ × × × ×

CURRent:HARMonic:THC THC 測定値 A ○ × × × ×

FLICker:ST 瞬時フリッカ値 - × ○ × × ×

FREQency 周波数測定値 Hz ○ ○ ○ ○ ×

POWer:AC[:REAL] 有効電力測定値 W ○ ○ ○ ○ ×

POWer:AC:APParent 皮相電力測定値 VA ○ ○ ○ ○ ×

POWer:AC:REACtive 無効電力測定値 var ○ ○ ○ ○ ×

POWer:AC:PFACtor 力率測定値 - ○ ○ ○ ○ ×

VOLTage:AC 交流電圧測定値 V ○ ○ ○ ○ ×

VOLTage:AMPLitude:MAXimum 電圧 大値測定値 V ○ ○ ○ ○ ×

VOLTage:AMPLitude:MINimum 電圧 小値測定値 V ○ ○ ○ ○ ×

*1. 試験状態(設定、テスト、解析)の、テスト中および解析中は無効になります。

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KHA1000  8-37

8リモ┃トコントロ┃ル

FETC

FETC? は測定動作の開始を一切行わないで測定データを問い合わせます。

測定を行わない状態で FETC? を送信すると、有効な測定データが無いため、SCPI

エラー(-230,"Data corrupt or stale")を発生します。必ず INIT コマンドと併用し

てください。

<meter_fn> を指定しない場合には、前回の FETC?、READ?、MEAS:<meter_fn>?

で設定された値になります。

表 8-5 コマンド

FETCh[:SCALar][:<meter_fn>]?

レスポンス

FETC? に対して、<NR3> 形式で返します。

READ

新規に測定動作を開始した後に、測定データを問い合わせます。

READ? は INIT コマンドと FETC? クエリを組み合わせた動作と同じです。

<meter_fn> を指定しない場合には、前回の FETC?、READ?、MEAS:<meter_fn>?

で設定された値になります。

表 8-5 コマンド

READ[:SCALar][:<meter_fn>]?

レスポンス

READ? に対して、<NR3> 形式で返します。

MEAS

測定動作の開始を行った後、測定データを問い合わせます。

MEAS:<meter_fn>? は ABOR コマンドと READ? クエリを組み合わせた動作と同じ

です。

影響を受けるコマンドについては表 8-4 を参照してください。

表 8-5 コマンド

MEASure[:SCALar]:<meter_fn>?

レスポンス

MEAS:<meter_fn>? に対して、<NR3> 形式で返します。

参照

参照

参照

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8-38  KHA1000

FETC:CURR:AC READ:CURR:AC MEAS:CURR:AC

交流電流(実効値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:AC?READ[:SCALar]:CURRent:AC?MEASure[:SCALar]:CURRent:AC?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

交流電流(実効値)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : A(RMS)

FETC:CURR:AMPL:MAX READ:CURR:AMPL:MAX MEAS:CURR:AMPL:MAX

電流 大値(正振幅ピーク値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:AMPLitude:MAXimum?READ[:SCALar]:CURRent:AMPLitude:MAXimum?MEASure[:SCALar]:CURRent:AMPLitude:MAXimum?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

電流 大値(正振幅ピーク値)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : A

FETC:CURR:AMPL:MIN READ:CURR:AMPL:MIN MEAS:CURR:AMPL:MIN

電流 小値(負振幅ピーク値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:AMPLitude:MINimum?READ[:SCALar]:CURRent:AMPLitude:MINimum?MEASure[:SCALar]:CURRent:AMPLitude:MINimum?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

電流 小値(負振幅ピーク値)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : A

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KHA1000  8-39

8リモ┃トコントロ┃ル

FETC:CURR:HARM READ:CURR:HARM MEAS:CURR:HARM

高調波電流の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:HARMonic[:AMPLitude]? {ALL|<NRf>}READ[:SCALar]:CURRent:HARMonic[:AMPLitude]? {ALL|<NRf>}MEASure[:SCALar]:CURRent:HARMonic[:AMPLitude]? {ALL|<NRf>}

有効モードは HA、FFT

パラメータ

設定値: 1 ~ 40(高調波測定モード)

1 ~ 180(FFT アナライザ)

ALL は全次数のデータ

レスポンス

FETC:CURR:HARM? <NRf> / READ:CURR:HARM? <NRf> / MEAS:CURR:HARM?

<NRf> に対して、 <NRf> 次の高調波電流の測定値を <NR3> 形式で返します。

FETC:CURR:HARM? ALL / READ:CURR:HARM? ALL / MEAS:CURR:HARM? ALL

に対して、全次数の高調波電流の測定値を <NR3>,<NR3>,・・・形式で返します。

単位 : A

FETC:CURR:HARM:POHC READ:CURR:HARM:POHC MEAS:CURR:HARM:POHC

POHC(部分奇数次高調波電流)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:HARMonic:POHC?READ[:SCALar]:CURRent:HARMonic:POHC?MEASure[:SCALar]:CURRent:HARMonic:POHC?

有効モードは HA

レスポンス

POHC(部分奇数次高調波電流)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : A

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8-40  KHA1000

FETC:CURR:HARM:THC READ:CURR:HARM:THC MEAS:CURR:HARM:THC

THC(総合高調波電流)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THC?READ[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THC?MEASure[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THC?

有効モードは HA

レスポンス

THC(総合高調波電流)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : A

FETC:CURR:HARM:THD READ:CURR:HARM:THD MEAS:CURR:HARM:THD

THD(総合高調波電流ひずみ率)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THD?READ[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THD?MEASure[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THD?

有効モードは HA

レスポンス

THD(総合高調波電流ひずみ率)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : %

FETC:CURR:HARM:THDI READ:CURR:HARM:THDI MEAS:CURR:HARM:THDI

THD-I(総合高調波電流ひずみ率、分母は電流実効値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THDI?READ[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THDI?MEASure[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THDI?

有効モードは HA

レスポンス

THD-I(総合高調波電流ひずみ率、分母は電流実効値)の測定値を <NR3> 形式で返

します。

単位 : %

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KHA1000  8-41

8リモ┃トコントロ┃ル

FETC:CURR:HARM:THDF READ:CURR:HARM:THDF MEAS:CURR:HARM:THDF

THD-F(総合高調波電流ひずみ率、分母は基本波電流)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THDF?READ[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THDF?MEASure[:SCALar]:CURRent:HARMonic:THDF?

有効モードは HA

レスポンス

THD-F(総合高調波電流ひずみ率、分母は基本波電流)の測定値を <NR3> 形式で

返します。

単位 : %

FETC:FLIC:ST READ:FLIC:ST MEAS:FLIC:ST

瞬時フリッカ値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:FLICker:ST?READ[:SCALar]:FLICker:ST?MEASure[:SCALar]:FLICker:ST?

有効モードは VF

レスポンス

瞬時フリッカ値を <NR3> 形式で返します。

FETC:FREQ READ:FREQ MEAS:FREQ

周波数の設定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:FREQuency?READ[:SCALar]:FREQuency?MEASure[:SCALar]:FREQuency?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

周波数の設定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : Hz

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8-42  KHA1000

FETC:POW:AC READ:POW:AC MEAS:POW:AC

有効電力の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:POWer:AC[:REAL]?READ[:SCALar]:POWer:AC[:REAL]?MEASure[:SCALar]:POWer:AC[:REAL]?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

有効電力の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : W

FETC:POW:AC:APP READ:POW:AC:APP MEAS:POW:AC:APP

皮相電力の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:POWer:AC:APParent?READ[:SCALar]:POWer:AC:APParent?MEASure[:SCALar]:POWer:AC:APParent?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

皮相電力の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : VA

FETC:POW:AC:REAC READ:POW:AC:REAC MEAS:POW:AC:REAC

無効電力の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:POWer:AC:REACtive?READ[:SCALar]:POWer:AC:REACtive?MEASure[:SCALar]:POWer:AC:REACtive?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

無効電力の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 : VAR

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KHA1000  8-43

8リモ┃トコントロ┃ル

FETC:POW:AC:PFAC READ:POW:AC:PFAC MEAS:POW:AC:PFAC

力率を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:POWer:AC:PFACtor?READ[:SCALar]:POWer:AC:PFACtor?MEASure[:SCALar]:POWer:AC:PFACtor?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

力率を <NR3> 形式で返します。

FETC:VOLT:AC READ:VOLT:AC MEAS:VOLT:AC

交流電圧(実効値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:VOLTage:AC?READ[:SCALar]:VOLTage:AC?MEASure[:SCALar]:VOLTage:AC?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

交流電圧(実効値)の測定値 <NR3> 形式で返します。

単位 : V

FETC:VOLT:AMPL:MAX READ:VOLT:AMPL:MAX MEAS:VOLT:AMPL:MAX

電圧 大値(正振幅ピーク値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:VOLTage:AMPLitude:MAXimum?READ[:SCALar]:VOLTage:AMPLitude:MAXimum?MEASure[:SCALar]:VOLTage:AMPLitude:MAXimum?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

電圧 大値(正振幅ピーク値)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 :V

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8-44  KHA1000

FETC:VOLT:AMPL:MIN READ:VOLT:AMPL:MIN MEAS:VOLT:AMPL:MIN

電圧 小値(負振幅ピーク値)の測定値を問い合わせます。

コマンド

FETCh[:SCALar]:VOLTage:AMPLitude:MINimum?READ[:SCALar]:VOLTage:AMPLitude:MINimum?MEASure[:SCALar]:VOLTage:AMPLitude:MINimum?

有効モードは HA、VF、BASIC、FFT

レスポンス

電圧 小値(負振幅ピーク値)の測定値を <NR3> 形式で返します。

単位 :V

8.7.5 トリガ機能

トリガ機能の設定を行います。シーケンス 1 は試験開始前の常時測定状態

(ACQuire)です。

INIT INIT:NAME

トリガ機能を開始します。試験の実行状態において、解析中は無効になります。

該当するシーケンスグループで、TRIG:SOUR:IMM の場合には即座に測定を開始し

て、TRIG:SOUR:BUS の場合にはソフトウェア・トリガを待って測定を開始します。

測定が開始されると、OPER レジスタの MEAS ビットが設定され、完了するとリ

セットされます。

INIT コマンドは、既に保持している測定データを破棄して無効化します。INIT コマ

ンド送信直後に FETC? クエリを送信した場合には、測定の完了まで待ったあとに

測定データを返します。

コマンド(シーケンス 1)

INITiate[:IMMediate][:SEQuence[1]]INITiate[:IMMediate]:NAME {ACQuire}

パラメータ

設定値: ACQuire シーケンス 1:試験開始前、常時測定状態

INIT:CONT

シーケンス 1 のシーケンス動作自動継続モードを設定します。試験の実行状態にお

いて、解析中は無効になります。

• シーケンス動作自動継続モードをオンに設定した場合

シーケンス 1 のトリガソースのパラメータが IMM のときに、即座に測定を開始

します。終了後は、新規の測定が自動的に開始します。

パラメータが BUS のときにはソフトウェア・トリガを待って測定を開始し、終

了後は次のトリガ待ちになります。

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KHA1000  8-45

8リモ┃トコントロ┃ル

• シーケンス動作自動継続モードをオフに設定した場合

現在進行中の測定は ABOR を送信しない限り継続されます。新規の測定は自動

継続されません。INIT:CONT:NAME と同じ動作をします。

コマンド(シーケンス 1)

INITiate:CONTinuous[:SEQuence[1]] {ON|OFF|1|0}INITiate:CONTinuous[:SEQuence[1]]?

パラメータ

設定値: ON(1) 自動継続モードオン

OFF(0) 自動継続モードオフ(デフォルト)

*RST の送信時には 表 4 のように設定されます。

レスポンス

INITiate:CONTinuous[:SEQuence[1]]? に対して、シーケンス動作自動継続モードの

設定を <NR1> 形式で返します。

INIT:CONT:NAME

シーケンス 1 のシーケンス動作自動継続モードを設定します。

INIT:CONT と同じ動作をします。

コマンド

INITiate:CONTinuous:NAME {ACQuire},{ON|OFF|1|0}INITiate:CONTinuous:NAME?{ACQuire}

パラメータ Character

設定値: ACQuire シーケンス 1

パラメータ

設定値: ON(1) 自動継続モードオン

OFF(0) 自動継続モードオフ(デフォルト)

*RST の送信時には 表 4 のように設定されます。

レスポンス

INIT:CONT:NAME? に対して、シーケンス動作自動継続モードの設定を <NR1> 形

式で返します。

INIT:SEQ2 INIT:NAME RUSH

突入電流測定を起動します .

コマンド

INITiate[:IMMediate]:SEQuence2INITiate[:IMMediate]:NAME {RUSH}

パラメータ

設定値: NAME

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

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8-46  KHA1000

INIT:SEQ3 INIT:NAME TEST

d 測定 ( 電圧変動試験 ) で MANual(手動切替)のときに、試験を起動します .

コマンド

INITiate[:IMMediate]:SEQuence3INITiate[:IMMediate]:NAME {TEST}

パラメータ

設定値: TEST

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

TRIG:SOUR TRIG:ACQ:SOUR

INIT コマンドを受けてから、実際に測定が開始されるための条件(トリガソース)

を設定します。

コマンド(シーケンス 1)

TRIGger[:SEQuence[1]|ACQuire]:SOURce {BUS|IMMediate}TRIGger[:SEQuence[1]|ACQuire]:SOURce?

パラメータ

設定値: BUS ソフトウェア・トリガ(*TRG, IEEE488.1 get(Group

Execute Trigger))を待って測定を開始

IMMediate 即座に測定を開始(デフォルト)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

トリガソースの現在の設定を返します。

TRIG:SEQ2:SOUR TRIG:RUSH:SOUR

突入電流測定において、INIT:SEQ2 コマンドを受けてから、実際に測定が開始され

るための条件を設定します .

コマンド

TRIGger:SEQuence2:SOURce {INTernal}TRIGger:SEQuence2:SOURce?TRIGger:RUSH:SOURce {INTernal}TRIGger:RUSH:SOURce?

パラメータ

設定値: INTernal 内部トリガ(固定)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

内部トリガの設定を返します。

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KHA1000  8-47

8リモ┃トコントロ┃ル

TRIG:SEQ2:LEV TRIG:RUSH:LEV

突入電流測定において、電流のトリガレベルを設定します .

コマンド

TRIGger:SEQuence2:LEVel {<numeric>|MIN|MAX}TRIGger:SEQuence2:LEVel?TRIGger:RUSH:LEVel {<numeric>|MIN|MAX}TRIGger:RUSH:LEVel?

パラメータ

設定値: 0.1 ~ 80(デフォルトは 0.1)

単位 : A

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

電流のトリガレベルを <NR3> 形式で返します。

TRIG:SEQ3:SOUR TRIG:TEST:SOUR

試験動作において、INIT:SEQ3 コマンドを受けてから、実際に測定が開始されるた

めの条件を設定します .

コマンド

TRIGger:SEQuence3:SOURce {BUS|INTernal}TRIGger:SEQuence3:SOURce?TRIGger:TEST:SOURce {BUS|INTernal}TRIGger:TEST:SOURce?

パラメータ

設定値: BUS ソフトウェア・トリガ(*TRG, IEEE488.1 get(Group

Execute Trigger))を待って測定を開始

IMMediate 即座に試験を開始(デフォルト)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

トリガソースの現在の設定を返します。

VF:METH コマンド(d 測定、電圧変動試験 ) で MANual(手動切替)に設定した場

合、2 回目以降の継続試験を開始するときは、TRIG:SEQ3:SOUR (TRIG:TEST:SOU

R)の設定に関係なく、ソフトウェア・トリガ (*TRG, IEEE488.1 get) を使用して

ください。

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8-48  KHA1000

ABOR

測定を中止します。

本製品の電源投入直後のトリガ状態は、ABOR コマンドが送信された状態と同じで

す。

既に測定が開始された状態で ABOR コマンドを送信した場合には、測定データは無

効のままです。

INIT コマンドを送信していない状態で、かつ保持している測定データが有効な場合

にABORコマンドを送信したときには、測定データを無効化することはありません。

ABORコマンドはシーケンスグループを指定できません。常にALLと解釈されます。

コマンド

ABORt[:ALL]

8.7.6 システム設定

本製品のシステム設定です。

SYST:ERR

エラーキューから も古いエラー情報を読み取ります。エラーキューは、 大 255

個のエラー情報を格納できます。エラーキューは *CLS コマンドによってクリア

されます。

コマンド

SYSTem:ERRor[:NEXT]?

レスポンス

エラーキューに格納されている も古いエラーを <NR1>, “<string>” 形式で返しま

す。

(例) エラーがない場合

0,"No error"

(例) コマンドエラーの場合

-100,"Command error"

SYST:LOC(RS232C、USB のみ)

操作をパネル操作(ローカル)に設定します。IEEE488.1 REN メッセージ(Remote

Disable)の代替コマンドになります。SYST:REM、SYST:RWL でリモートに戻り

ます。

GPIB 使用時には SCPI エラー(-200, “Execution error”)を発生します。

コマンド

SYSTem:LOCal

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KHA1000  8-49

8リモ┃トコントロ┃ル

SYST:OPT

本製品に装着されているオプションを問い合わせます。このコマンドは、*OPT? と

同じ動作です。

コマンド

SYSTem:OPTion?

レスポンス

オプションが装着されている場合はオプション名を返します。

オプションが装着されていない場合は「0」を返します。

SYST:REM(RS232C、USB のみ)

操作をリモートに設定します。LOCAL キー以外のパネル操作はロックされます。

IEEE488.1 REN メッセージ(Remote Enable)とアドレス指定の代替コマンドにな

ります。

SYST:LOC でローカルに戻ります。

GPIB 使用時には SCPI エラー(-200, “Execution error”)を発生します。

コマンド

SYSTem:REMote

SYST:RWL(RS232C、USB のみ)

操作をリモートに設定します。パネル操作はロックされます(LOCAL キーも使用

できません)。IEEE488.1 llo メッセージ(Local Lock Out)の代替コマンドになり

ます。

SYST:LOC でローカルに戻ります。

GPIB 使用時には SCPI エラー(-200, “Execution error”)を発生します。

コマンド

SYSTem:RWLock

SYST:BEEP:VOL

アラーム音量を設定します。

コマンド

SYSTem:BEEPer:VOLume {<numeric>|MIN|MAX}SYSTem:BEEPer:VOLume?

パラメータ

設定値: 0 ~ 8(デフォルトは 4)

レスポンス

アラーム音量を <NR3> 形式で返します。

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8-50  KHA1000

SYST:DATE

年月日を設定します。

コマンド

SYSTem:DATE {<NRf>,<NRf>,<NRf>}SYSTem:DATE?

パラメータ

設定値: 年(西暦 2 000 ~ 2099)、月、日

レスポンス

年月日を <NR1>,<NR1>,<NR1> 形式で返します。

SYST:TIME

時分秒を設定します。

コマンド

SYSTem:DATE {<NRf>,<NRf>,<NRf>}SYSTem:DATE?

パラメータ

設定値: 時、分、秒

レスポンス

時分秒を <NR1>,<NR1>,<NR1> 形式で返します。

SYST:CONF:PCRL:STATe

交流電源をコントロールする、しないを設定します。

コマンド

SYST:CONFigure:PCRL:STATe{ON|OFF|1|0}SYST:CONFigure:PCRL:STATe?

パラメータ

設定値: ON(1) する

OFF(0) しない(デフォルト)

*RST の送信時は表 8-4 のように設定されます。

レスポンス

交流電源をコントロールする、しないを <NR1> 形式で返します。

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KHA1000  8-51

8リモ┃トコントロ┃ル

8.8 ステータスレジスタ、ステータス報告機能

ステータス報告には、IEEE488.2 レジスタと SCPI レジスタを使用します。

それぞれの SCPI ステータスレジスタには、さらにサブレジスタとして CONDition

レジスタ、EVENt レジスタ、ENABle レジスタ、PTRansition フィルタ、NTRansition

フィルタがあります。

図 8-4 は、SCPI ステータスレジスタ構造を表しています。「+」は、レジスタの中

のビットの論理和を表します。表 8-6 ~表 8-9 は、ビット番号やビットの重み、各

ビットの意味などを説明しています。

CONDition レジスタ

CONDition(状態)レジスタの遷移は自動で、本製品の状態をリアルタイムに反映

しています。このレジスタを読み取っても、内容に影響はありません。

EVENt レジスタ

EVENt(イベント)レジスタのビットは、CONDition レジスタの変化に対応して自

動的に設定されます。ポジティブとネガティブのトランジションレジスタ

(PTRansition、NTRansition)によって規則は異なります。EVENt レジスタは、読

み取るとリセットされます。

ENABle レジスタ

ENABle(イネーブル)レジスタは、イベントビットのサマリビットやステータス

ビットへのレポートを有効にします。

トランジションフィルタ

PTRansition(ポジティブトランジション)フィルタを使用して、状態が偽から真

に変わった場合にイベントをレポートできます。

NTRansition(ネガティブトランジション)フィルタを使用して、状態が真から偽

に変わった場合にイベントをレポートできます。

ポジティブフィルタ、ネガティブフィルタの両方を「真」に設定すると、状態が変

わるたびにイベントをレポートできます。

フィルタを両方とも解除すると、イベントのレポートは無効になります。

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8-52  KHA1000

図 8-4 SCPI ステータスレジスタ

PLL

Not UsedNot Used

OT(Temperature)Not UsedNot UsedNot Used

CAL

Not UsedNot UsedNot UsedNot UsedNot UsedNot Used*

Not UsedNot UsedNot UsedNot Used

Not UsedNot Used

Not UsedTESTing

Not UsedNot UsedNot UsedNot UsedNot Used

Not Used

OV(VOLTAGE)OC(CURRENT)

SCPI Standard 1999.0 Volume1 fig.9-1 を一部改変

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KHA1000  8-53

8リモ┃トコントロ┃ル

8.8.1 IEEE488.2 レジスタモデル

ステータスバイトレジスタ

ステータスバイトレジスタは、IEEE488.1規格に定義するようにSTBとRQS(MSS)

メッセージを格納しています。IEEE488.1 シリアルポールや IEEE488.2 共通コマン

ド *STB? を使用してステータスバイトレジスタを読み取ることができます。

シリアルポールを行うと、ビット 6 は要求サービス(RQS)で応答します。ステー

タスバイトの値は、シリアルポールでは変更されません。

*STB? は、装置にステータスバイトレジスタのコンテンツとマスタステータスサマ

リ(MSS)メッセージを送信させます。

*STB? は、ステータスバイト、MSS、RQS を変更しません。

表 8-6 ステータスバイトレジスタ

ビットビットの重み

ビット名 説明

0 1 Reserved IEEE488 での将来の使用に備えた予備。ビット値はゼロとして通知されます。1 2 Reserved

2 4Error / Event Queue エラーまたはイベントキューにデータがあ

る場合には、このビットは「真」になります。

3 8

Questionable Status Register (QUES)

QUEStionable イベントステータスレジスタのビットが設定され、QUEStionable ステータスイネーブルレジスタ内の対応するビットが「真」の場合には、このビットは

「真」になります。

4 16

Message Available (MAV) デジタルプログラミングインターフェースによる要求を受け付けて、データバイトを出力する準備ができているときは、「真」になります。

5 32Standard Event Status Bit Summary (ESB)

イベントステータスレジスタにビットが設定されると、このビットは「真」になります。

6 64

Request Service (RQS) サービスリクエストイネーブルレジスタのビットが設定され、ステータスバイト内に対応するビットがある場合には、「真」になります。GPIB の SRQ ラインが設定されます。

Master Status Summary (MSS)

ステータスバイトのどれかのビットが 1 であり、かつその同じビットがサービスリクエストイネーブルレジスタ上でも 1 になっている場合には、このビットが設定されます。

7 128

Operation Status Register (OPER)

OPERation イベントステータスレジスタのビットが設定され、OPERation ステータスイネーブルレジスタ内の対応ビットが設定されると、このビットは「真」になります。

8-15 Not Used 未使用

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8-54  KHA1000

IEEE 488.2 ステータスイベントコマンド

「8.6 SCPI、IEEE488.2 共通コマンド」を参照してください。

イベントステータスレジスタ

イベントステータスレジスタは、本製品の動作時の特定のイベントに対してビット

を設定します。イベントステータスレジスタのすべてのビットはエラーイベント

キューによって設定されます。

レジスタは IEEE488.2 規格で定義され、IEEE488.2 共通コマンド *ESE、*ESE?、

*ESR? を使用してコントロールされます。

表 8-7 イベントステータスレジスタ (Standard Event Status Resister)

ビットビットの重み

ビット名 説明

0 1

Operation Complete (OPC)

*OPC コマンドを受信し、すべての待機中の操作が完了した場合に設定されます。Event-800 Operation complete メッセージがエラー/イベントキューにロードされます。

1 2 Request Control (RQC) 未使用

2 4

Query Error (QYE) 出力がない、または待ち状態になっていないにもかかわらず、出力キューからデータを読み取ろうとした場合に設定されます。出力キューのデータがなくなっていることを示しています。

3 8Device Dependent Error (DDE)

装置固有のエラーがある場合に設定されます。

4 16

Execution Error (EXE) ヘッダに続くプログラムデータが本製品によって正式な入力レンジを外れていると評価された場合に、または本製品本製品の能力と整合しない場合に設定されます。本製品の状態によって、有効な SCPI コマンドが正しく実行されない場合があることを示しています。

5 32

Command Error (CME) IEEE 488.2 シンタックスエラーが構文解析系によって検出されたか、認識できないヘッダを受信したか、あるいはグループ実行トリガが IEEE 488.2SCPI コマンド内部の入力バッファに入力された場合に設定されます。

6 64 User Request (URQ) 未使用

7 128 Power ON (PON) 未使用

8-15 Reserved 未使用

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KHA1000  8-55

8リモ┃トコントロ┃ル

8.8.2 SCPI レジスタモデル

OPERation ステータスレジスタ

OPERation ステータスレジスタは、本製品の通常の動作の一部である状態について

の情報を格納した 16 ビットレジスタです。

表 8-8 OPERation ステータスレジスタ(STATus:OPERation)

STAT:OPER

OPERation ステータスレジスタのイベントを問い合わせます。

問い合わせると、内容はクリアされます。

コマンド

STATus:OPERation[:EVENt]?

レスポンス

OPERation ステータスレジスタのイベントを <NR1> 形式で返します。

STAT:OPER:COND

OPERation ステータスレジスタの状態を問い合わせます。

問い合わせても内容はクリアされません。

コマンド

STATus:OPERation:CONDtion?

レスポンス

OPERation ステータスレジスタの状態を <NR1> 形式で返します。

ビットビットの重み

ビット名 説明

0 1 NOT USED 未使用

1 2 NOT USED 未使用

2 4 NOT USED 未使用

3 8 NOT USED 未使用

4 16 MEASuring 本製品が測定中であるかどうかを表します。

5 32Waiting for TRIGger 本製品がトリガ(TRIG)を待っているかど

うかを表します。

6 64 NOT USED 未使用

7 128 NOT USED 未使用

8 256 NOT USED 未使用

9 512 NOT USED 未使用

10 1024 TESTing 試験実行中

11 2048 NOT USED 未使用

12 4096 NOT USED 未使用

13 8192 NOT USED 未使用

14 16384 NOT USED 未使用

15 32768 NOT USED 未使用

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8-56  KHA1000

STAT:OPER:ENAB

OPERation ステータスレジスタのイネーブルを設定します。

コマンド

STATus:OPERation:ENABle <NR1>STATus:OPERation:ENABle?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

OPERation ステータスレジスタのイネーブルを <NR1> 形式で返します。

STAT:OPER:PTR

OPERation ステータスレジスタのポジティブトランジションを設定します。

コマンド

STATus:OPERation:PTRansition <NR1>STATus:OPERation:PTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

OPERation ステータスレジスタのポジティブトランジションを <NR1> 形式で返し

ます。

STAT:OPER:NTR

OPERation ステータスレジスタのネガティブトランジションを設定します。

メッセージ

STATus:OPERation:NTRansition <NR1>STATus:OPERation:NTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

OPERation ステータスレジスタのネガティブトランジションを <NR1> 形式で返し

ます。

QUEStionable ステータスレジスタ

QUEStionable ステータスレジスタは、本製品の動作中のクエスチョナブルイベン

トやステータスに関する情報を格納する 16 ビットレジスタです。

これらのレジスタのビットは、本製品の測定データに問題があることを示す場合が

あります。

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KHA1000  8-57

8リモ┃トコントロ┃ル

表 8-9 QUEStionable ステータスレジスタ(STATus:QUEStionable)

STAT:QUES

QUEStionable ステータスレジスタのイベントを問い合わせます。

問い合わせると、内容はクリアされます。

コマンド

STATus:QUEStionable[:EVENt]?

レスポンス

QUEStionable ステータスレジスタのイベントを <NR1> 形式で返します。

STAT:QUES:COND

QUEStionable ステータスレジスタの状態を問い合わせます。

問い合わせても内容はクリアされません。

コマンド

STATus:QUEStionable:CONDition?

レスポンス

QUEStionable ステータスレジスタの状態を <NR1> 形式で返します。

ビットビットの重み

ビット名 説明

0 1 Over-range on Vm 電圧測定がレンジを超えた

1 2 Over-range on Cm 電流測定がレンジを超えた

2 4 Not Used 未使用

3 8 Not Used 未使用

4 16 Over-Temp 過熱検出が作動

5 32 Not Used 未使用

6 64 Not Used 未使用

7 128 Not Used 未使用

8 256 Calibration failed 校正不合格

9 512 PLL unlocked PLL が UNLOCK*1

*1. その他の計測の突入電流測定では常時 UNLOCK

10 1024 Not Used 未使用

11 2048 Not Used 未使用

12 4096 Not Used 未使用

13 8192 Not Used 未使用

14 16384 Not Used 未使用

15 32768 Not Used 未使用

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8-58  KHA1000

STAT:QUES:ENAB

QUEStionable ステータスレジスタのイネーブルを設定します。

コマンド

STATus:QUEStionable:ENABle <NR1>STATus:QUEStionable:ENABle?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

QUEStionable ステータスレジスタのイネーブルを <NR1> 形式で返します。

STAT:QUES:PTR

QUEStionable ステータスレジスタのポジティブトランジションを設定します。

コマンド

STATus:QUEStionable:PTRansition <NR1>STATus:QUEStionable:PTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

QUEStionableステータスレジスタのポジティブトランジションを<NR1>形式で返

します。

STAT:QUES:NTR

QUEStionable ステータスレジスタのネガティブトランジションを設定します。

コマンド

STATus:QUEStionable:NTRansition <NR1>STATus:QUEStionable:NTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

QUEStionableステータスレジスタのネガティブトランジションを<NR1>形式で返

します。

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KHA1000  8-59

8リモ┃トコントロ┃ル

8.8.3 プリセットステータス

STAT:PRES

ステータスデータを構成して、特定のイベントがステータスレポーティングメカニ

ズムによって高レベルでレポートされるようにします。これらのイベントは、必須

の構造体のOPERationステータスレジスタとQUEStionableステータスレジスタに

要約されます。

STAT:PRES は、ENABle レジスタと、ステータスデータ構造体のトランジション

フィルタレジスタだけに影響を与えます。

STAT:PRES は、どのイベントレジスタも、またエラー/イベントキューからのど

の項目もクリアしません。

すべてのイベントレジスタと、装置ステータスレポーティングメカニズム内の

キューをリセットするには、*CLS を使用します。

SCPI 必須のステータスデータについては、STAT:PRES はポジティブトランジショ

ンだけを認識するようにトランジションフィルタレジスタを設定し、ENABle レジ

スタをすべて 0 に設定します。サービスリクエストイネーブルレジスタ、パラレル

ポールイネーブルレジスタ、*SAV コマンドと関連のあるメモリレジスタ、本製品

のアドレス、出力キュー、およびパワーオンステータスクリアフラグの設定は、こ

のコマンドの影響を受けません。

表 8-10 ユーザ設定可能なレジスタのプリセット値

コマンド

STATus:PRESet

レジスタ フィルタ/イネーブル プリセット値QUEStionableOPERation

イネーブルレジスタ すべて 0

ポジティブトランジションフィルタ すべて 1

ネガティブトランジションフィルタ すべて 0

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8-60  KHA1000

8.9 エラーメッセージ一覧

コマンドエラーリスト

[-199,-100]レンジにあるエラーは、計測器の構文パーサによって IEEE 488.2 シン

タックスエラーが検出されたことを示しています。このクラスでエラーが発生する

と、イベントステータスレジスタのコマンドエラービット(ビット 5)が設定され

ます。

表 8-11 コマンドエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明

-100 Command error コマンドエラー。汎用シンタックスエラーです。

-101 Invalid character 無効なキャラクタの存在。許可されているものとは異なるデータエレメントを認識しました。

-102 Syntax error シンタックスエラー。コマンド文字列に無効な構文が発見されました。

-103 Invalid separator 無効なセパレータ。コマンド文字列に無効なセパレータが存在しています。

-104 Data type error データタイプエラー。構文解析系が、許可されているものとは異なるデータエレメントを認識しました。

-105 GET not allowed GET は許可されていません。プログラミングメッセージ内でグループ実行トリガを受信しました。

-108 Parameter not allowed パラメータは許可されていません。ヘッダで予想以上に多数のパラメータを受信しました。

-109 Missing parameter パラメータの不足。ヘッダで必要な数よりも少ないパラメータを受信しました。

-110 Command header error コマンドヘッダエラー。ヘッダでエラーを検出しました。

-120 Numeric data error 数値データエラー。非 10 進数タイプを含む、数値と考えられるデータエレメントを構文解析するときに生成されます。

-130 Suffix error 接尾辞エラー。接尾辞の構文解析時に発生します。

-131 Invalid suffix 接尾辞が無効。接尾辞が構文に従っていないか、または本製品に適していません。

-134 Suffix too long 長すぎる接尾辞。数値パラメータの接尾辞のキャラクタが長すぎます。

-138 Suffix not allowed 接尾辞を受け付けない数値パラメータの後に接尾辞を受信しました。

-140 Character data error キャラクタデータエラー。キャラクタデータの構文解析時に発生します。

-141 Invalid character data キャラクタデータが無効。

-144 Character data too Long 長すぎるキャラクタデータ。キャラクタデータエレメントのキャラクタが長すぎます。

-148 Character data not allowed キャラクタデータ不可。

-150 String data error ストリングデータエラー。ストリングデータの構文解析時に発生します。

-160 Block data error ブロックデータエラー。ブロックデータの構文解析時に発生します。

-170 Expression error 表現式エラー。表現式データエレメントの構文解析時に発生します。

-180 Macro error マクロエラー。

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KHA1000  8-61

8リモ┃トコントロ┃ル

実行エラーリスト

[-299,-200]レンジにあるエラーは、計測器の実行コントロールブロックによって

エラーが検出されたことを示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベ

ントステータスレジスタの実行エラービット(ビット 4)が設定されます。

表 8-12 実行エラーリスト

クエリエラーリスト

[-499,-400]レンジにあるエラー番号は、計測器の出力キューコントロールが IEEE

488.2 セクション 6 に説明するメッセージ交換プロトコルの問題を検出したことを

示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタの

クエリエラービット(ビット 2)が設定されます。

表 8-13 クエリエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明

-200 Execution error (generic) 実行エラー。本製品の汎用エラーです。

-203 Command protected パスワード保護されたプログラムまたはクエリコマンドを実行できません。

-210 Trigger error トリガエラー。

-211 Trigger ignored トリガを受信しましたが、無視されました。

-213 Init ignored 測定中のため、測定開始操作は無視されました。

-214 Trigger deadlock ソフトウェアトリガを受信する前にクエリを受信したため、デッドロックしました。

-220 Parameter error パラメータが不正です。

-221 Settings conflict 現在の動作状態では実行できないコマンドを受信しました。

-222 Data out of range パラメータが範囲外です。

-223 Too much data パラメータデータが多すぎます。

-224 Illegal parameter value 不正なパラメータデータを受け取りました。

-230 Data corrupt or stale 測定が完了しないまま、データの問い合わせを受けました。

-241 Hardware missing オプションハードウェアが装備されていないため実行できません。

エラーコード エラーメッセージの説明

-400 Query error (generic) クエリエラー。本製品の汎用エラーです。

-410 Query INTERRUPTED クエリ受信後、レスポンスが読み取られる前に新しいコマンドを受信しました。

-420 Query UNTERMINATED

対応していないクエリを受信、またはクエリを受信していないときに、コントローラがレスポンスを受信しようとしました。-100,"Command error" と本エラーをエラーキューに格納します。コントローラ側はタイムアウトになります。

-430 Query DEADLOCKED大量のバイナリーデータをレスポンスとして送信する場合に、出力キュー、入力バッファ、出力バッファがフル状態で、送信タイミングが合いません。

-440Query UNTERMINATED after indefinite response

不定形のレスポンスを返すクエリの後に、別のクエリをセミコロン区切りで受信しました。

(例) *IDN?;SYST:ERR?

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8-62  KHA1000

本製品固有のエラーリスト

表 8-14 本製品固有エラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明

+100Operation denied due to instrument specific error

測定機の固有エラーのため動作が拒否されました。

+101 Operation denied while in LOCal state ローカル状態のため動作が拒否されました。

+102 Operation denied while test is running 試験動作中のため動作が拒否されました。

+103Operation denied while in PROTection state

保護機能が作動したため動作が拒否されました。

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保守

この章では、クリーニング・点検・校正・および動作不良への対応などの保守について説明します。

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9-2  KHA1000

9.1 クリーニングと点検

本製品の初期の性能を長期にわたって維持するには、定期的な清掃や点検が必要で

す。

• 感電による死亡または傷害を負う恐れがあります。必ず POWER スイッチをオ

フにして、電源コードのプラグを抜いてください。

パネル面の清掃

パネル面などが汚れた場合には、水で薄めた中性洗剤をやわらかい布につけて軽く

拭いてください。

• シンナーやベンジンなどの揮発性のものは使用しないでください。表面の変色、

印刷文字の消失、ディスプレイの白濁などが起こることがあります。

電源コードの点検

被覆の破れ、プラグの割れ、がたつきなどを点検します。

9.1.1 バックアップ用電池の交換

本製品は電池を内蔵しています。電池の寿命は使用環境によって異なりますが、お

買い上げから 2 年間を目安としてください。電池の交換は購入先または当社営業所

へお問い合わせください。

警告

注意

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KHA1000  9-3

9保守

9.1.2 ヒューズの交換

• 感電を避けるため、ヒューズを交換する前に本製品の電源コードのプラグを抜

いてください。

• ヒューズは本製品に適合した形状、定格、特性のヒューズを使用してください。

• 定格の違うヒューズやヒューズホルダを短絡しての使用は危険です。絶対にし

ないでください。

1. POWER スイッチをオフにし、電源コードのプラグを抜きます。

2. 後面パネルの電源コード接続用コネクタから電源コードを外します。

3. 図 9-1 のようにマイナスドライバなどでヒューズホルダを外します。

ヒューズの定格 : AC250 V, 2.5 A (T)

図 9-1 ヒューズホルダの外し方

9.2 校正

本製品は、適切な校正を実施して出荷されています。その性能を維持するために、

定期的な校正をお勧めします。校正は購入先または当社営業所へご連絡ください。

警告

予備ヒューズ

ヒューズ

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9-4  KHA1000

9.3 故障かなと思ったら

故障かなと思ったら下記の項目に該当していないかチェックしてください。簡単な

方法で解決できる場合もあります。

該当する項目がありましたら、その項目の対処方法に従ってください。対処しても

改善されない場合には、購入先または当社営業所へお問い合わせください。

電源投入がうまくいかない

キー操作がうまくいかない

うまく測定できない

症状 確認事項 対処方法

POWER スイッチをオンにしても動作しない。

• 電源コードが電源コンセントから外れていませんか?

• 電源コードが後面 AC INPUT コネクタに正しく挿入されていますか?

• 電源コードを正しく接続してください。

2-18

• 電源用ヒューズが切れていませんか?

• 新しいヒューズと交換してください。

• 再度切れる場合は、修理を依頼してください。

9-3

参照

症状 確認事項 対処方法

パネルのキー操作を受け付けないない。

• 画面上部の鍵アイコンが LOCK表示ですか?

• パネル操作のロックを解除してください。

4-26

• REMOTE LED が点灯していますか?

• RS232C、GPIB または USB インターフェースで動作中です。

• パネルから操作する場合には、LOCAL キーを押して、ローカル状態にしてください。

4-26

メニュー操作ができない。 • メニュー操作中に他の試験モードにしましたか?

•「サブメニューからは操作できません」のダイアログが表示されていますか?

•「上へ戻る」ファンクションキーを押してサブメニューから抜けてください。 4-9

参照

症状 確認事項 対処方法

被試験機器(EUT)が動作しない。

• 交流電源の OUTPUT はオンになっていますか?

• 交流電源の制御用信号ケーブルを確認してください。

2-14

• 交流電源の制御用信号ケーブルが接続されていますか?

• 交流電源の制御用信号ケーブルを確認してください。

2-14

• 試験システムの設定、または外部機器へのコントロール設定が正しいですか?

• 試験システムの設定、または外部機器へのコントロール設定を行ってください。

4-12 4-19

• 試験システムの電源投入手順は正しいですか?

• 試験システムの電源投入をやり直してください。

4-2

参照

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KHA1000  9-5

9保守

レポートがネットワークプリンタで印刷できない

症状 確認事項 対処方法

被試験機器(EUT)が動作しない。

• 交流電源またはラインインピーダンスネットワークとの接続が不完全

• 正しく配線してください。2-13

測定値が安定しない。

• 交流電源との同期が外れていませんか?

• 画面の PLL アイコンの三角波は静止していますか?

• 交流電源を正しく配線してください。

• 交流電源の OUTPUT をオンにしてください。

• 交流電源の周波数を正しく設定してください。

2-13 4-19

• 電圧センシング端子が配線されていますか?

• 電圧センシング端子を正しく配線してください。

2-11

参照

症状 確認事項 対処方法

プリンタと通信できない。

• オプション機能が装着されていますか?

• 後面パネルにイーサネットポートがありますか?

• オプション機能は工場オプションです。購入先または当社営業所へお問い合わせください。

1-6

• 通信ケーブルがイーサネットポートに接続されていますか?

• 通信ケーブルを接続してください。

2-15

• イーサネットによる通信条件の設定は正しいですか?

• ネットワークプロトコルの各種設定を確認してください。

4-14

コンパクトフラッシュカードに保存されてしまう。

• プリンタ設定のプリントタイプがコンパクトフラッシュカード用になっていませんか?

• プリンタ設定のプリントタイプをネットワークプリンタ用に設定してください。

4-16

参照

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9-6  KHA1000

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仕様

この章では、本製品の仕様を記載します。

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10-2  KHA1000

10.1 仕様

仕様は特に指定のない限り、下記の設定および条件によります。

• ウォームアップ時間は、30 分とします。

• TYP 値 : 代表的な値です。性能を保証するものではありません。

• rdng:読み値を示します。

• set:設定値を示します。

• range:レンジを示します。

入力部共通仕様

電圧測定機能

項目 仕様

大入力電圧 連続 300 Vrms / 560 Vpeak(CAT Ⅰ)、250 Vrms(CAT Ⅱ)

大入力電流 連続 24 Arms / 50 Apeak

20 ms 以内 80 Apeak

電圧入力インピーダンス 約 4.7 MΩ計器損失 (SOURCE-LOAD 間 ) 6 mΩ以下

結合モード HA / Vf モード DC 結合固定

OTHER モード DC / AC 結合 任意選択*1

*1. AC 結合では本仕様の確度を規定せず。

項目 仕様

レンジ *1 150 V / 300 V

許容クレストファクタ*1

*1. 大 ±560 Vpeak 以下。

2

表示項目*2

*2. ±Peak は確度規定せず。

TrueRMS および ±peak

確度*3

*3. ±Peak は確度規定せず、PLL はロック状態、有効入力範囲内において、アンチエイリアスフィルタ遮断周波数 6kHz において。

±(0.4 % of rdng+0.04 % of range) 

分解能 150 V レンジ 0.01 V

300 V レンジ 0.02 V

有効入力範囲*4

*4. 範囲外では確度規定せず。

レンジの 60 % ~ 110 %

過入力表示 Peak 値が表示範囲をオーバしたとき Over を表示

基本波周波数範囲 45 Hz ~ 65 Hz

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KHA1000  10-3

10仕様

電流測定機能

電力測定機能

項目 仕様

レンジ 0.5 A / 1 A / 2 A / 5 A / 10 A / 20 A

許容クレストファクタ

0.5 A ~ 10 A レンジ 4(0.5 A ~ 10 A レンジ )

20 A レンジ*1

*1. 突入電流測定時を除く。

2.5(20 A レンジ )

表示項目*2

*2. ±Peak は確度規定せず。

TrueRMS および ±peak

確度*3

*3. ±Peak は確度規定せず、PLL はロック状態、有効入力範囲内において保証、アンチエイリアスフィルタ遮断周波数 6 kHz において。

45 Hz ~65 Hz

0.5 Aレンジ

±(0.5 % of rdng+0.2 % of range)

1 A ~ 20 Aレンジ

±(0.5 % of rdng+0.1 % of range)

分解能(RMS / Peak)

0.5 A レンジ 0.0001 A / 0.0001 A

1 A レンジ 0.0001 A / 0.0002 A

2 A レンジ 0.0001 A / 0.0004 A

5 A レンジ 0.0001 A / 0.001 A

10 A レンジ 0.001 A / 0.002 A

20 A レンジ 0.001 A / 0.004 A

有効入力範囲*4

*4. 範囲外では確度規定せず。

0.5 A レンジ レンジ定格の 50 % ~ 110 %

1 A ~ 20 A レンジ レンジ定格の 20 % ~ 110 %

過入力表示 0.5 A ~ 5 A レンジ ±Peak 値が表示範囲を超えたとき、または RMS 値が 6.5000 Arms を超えたとき Over を表示

10 A、20 A レンジ ±Peak 値が表示範囲を超えたとき、または RMS 値が 24.050 Arms を超えたとき Over を表示

項目 仕様

表示項目*1

*1. レンジは 大有効入力電圧または 大有効入力電流で表されます。

有効電力 (W) ---

皮相電力 (VA)*2

*2. 電圧、電流、有効電力より算出、確度は電圧、電流、有効電力の確度による。

VA=V×A

無効電力 (var)*1var=

力率 (PF)*1 PF=W / (VA)

有効電力確度*3

*3. 周波数 45 Hz ~ 65 Hz、電圧・電流とも正弦波、有効入力範囲において、力率 1.00 において。

P ≧ 150 W ±1 % of range

P < 150 W  ±1.5 W

(VA)2 −W 2

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10-4  KHA1000

周波数測定機能

高調波電流測定機能

項目 仕様

測定範囲*1

*1. PLL ロック時のみ。

45 Hz ~ 65 Hz

確度 *1 ±(0.15 % of rdng +2 digit)

項目 仕様

対応規格 IEC 61000-3-2 Ed4.0(2014)、IEC 61000-3-2 Ed2.2(2004)、IEC 61000-3-2 Ed3.0(2005)、JIS C61000-3-2(2003)、 JIS C61000-3-2(2005)、JIS C61000-3-2(2011)

測定器に対する要求事項*1

*1. 電流レンジは 1 A から 20 A、仕様範囲内において適合。

IEC 61000-4-7 Ed2.1(2009)、IEC 61000-4-7 Ed2.0(2002)、IEC 61000-4-7 Ed1.0 (1991)

高調波解析次数 HA モード 40 次

OTHER モード 180 次*2

*2. FFT アナライザ機能使用時。

確度*3

*3. 小電流値 =3 % of range 以上かつ有効入力範囲の基本波電流入力時において。

45 Hz ~65 Hz

0.5 Aレンジ

±(0.5 % of rdng+0.2 % of range)

1 A ~ 20 Aレンジ

±(0.5 % of rdng+0.1 % of range)

66 Hz ~2.4 kHz

0.5 Aレンジ

±((0.5+0.417×n kHz)% of rdng+0.2 % of range):n は周波数

1 A ~ 20 Aレンジ

±((0.5+0.417×n kHz)% of rdng+0.1 % of range):n は周波数

2.4 kHz ~ 9 kHz 確度規定せず

分解能 0.5 A ~ 20 Aレンジ

電流測定機能と同じ

次数間高調波処理*4

*4. IEC 61000-3-2 Ed2.2(2004)、IEC 61000-3-2 Ed3.0(2005)および JIS C61000-3-2(2005) では、有効または無効 が選択可能。JIS C61000-3-2(2003) では無効。

IEC 61000-4-7 Ed2.1(2009)

ウインドウ関数 レクタンギュラ

ウインドウ幅 10 波 (50 Hz)IEC 61000-4-7 Ed2.1(2009)

12 波 (60 Hz)

16 波 (50 Hz / 60 Hz) IEC 61000-4-7 Ed1.0 (1991)

サンプリングポイント数 8192 固定

サンプリングレート*5

*5. 電源周波数に同期して変化。

大 106.5 ksps

アンチエイリアスフィルタ

HA モード 遮断周波数 =6 kHz の 4 次バタワース型

OTHER モード 遮断周波数 =15 kHz の 4 次バタワース型

阻止域減衰量 基本波周波数 50 Hz/60 Hz において、高調波次数 40 次までの折返しは -50 dB 以上

クラス D 判定支援機能*6

*6. JIS C61000-3-2(2003) 規格のみ。

電流波形の正、負とも特殊波形包絡線内に 95 % 以上でクラスD と判定

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KHA1000  10-5

10仕様

高調波電圧測定機能(測定用電源品質確認機能)

フリッカ / 電圧変動解析機能

汎用測定機能(OTHER モード)

項目 仕様

測定項目 電圧、周波数、電圧高調波含有率

電圧高調波解析次数 40 次

電圧高調波測定確度(Typ 値)*1

*1. 基本波周波数 45 Hz ~ 65 Hz、有効入力範囲内において PLL はロック状態。

150 V レンジ ±((0.4+0.417×n kHz)% of rdng+0.04 % of range+1digit):n は周波数

300 V レンジ ±((0.4+0.417×n kHz)% of rdng+0.04 % of range+2digit):n は周波数

項目 仕様

対応規格 IEC 61000-3-3 Ed3.0(2013) に適合

測定器に対する要求事項*1

*1. 仕様範囲内において適合。

IEC 61000-4-15 Ed1.1(2003)、 IEC 61000-4-15 Ed2.0(2010) に適合

アンチエイリアスフィルタ 遮断周波数 =6 kHz の 4 次バタワース型

フリッカ Pst 確度*2

*2. IEC 61000-4-15 Table1 信号入力時。

1±5 %

Pst 測定時間 30 秒~ 900 秒

Plt 測定回数 1 回~ 12 回

電圧変動 定常電圧認識条件 変動幅 ±0.1 % 以下、1 秒以上の継続で定常状態と認識

測定時間 / 測定回数 Pst 測定時間および Plt 測定回数に準じる

測定方法*3

*3. d 単独測定は手動開閉機器の dmax 測定時のみ。

Pst と同時 / 単独を選択可

手動開閉機器のdmax 測定

測定回数 3 回~ 24 回

1 回の測定時間 30 秒~ 180 秒

項目 仕様

基本計測機能 電圧 / 電流波形のモニタ、電圧 / 電流値はカーソルで読み取り

可能*1。アンチエイリアスフィルタ、AC / DC 結合の切替が可能

*1. カーソルでの読み取り値は確度規定せず。

FFT アナライザ機能 大 180 次までの高調波電流をバーグラフ表示。各高調波次

数の電流値はカーソルで読み取り可能 *1

突入電流測定機能 大 80 A 以内の突入電流を測定し、ピーク電流波形を表示。

ピーク値はカーソルで読み取り可能 *1

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10-6  KHA1000

通信インターフェース

外部記憶

外部機器制御機能

項目 仕様

GPIB SH1、AH1、T6、L4、SR1、RL1、PP0、DC1、DT1、C0、E1

RS232C 9 600bps、19 200bps

USB USB Specification 2.0(Full Speed)

イーサネット*1

*1. 工場オプション

規格 IEEE802.3

対応プロトコル TCP / IP、LPR

伝送速度 10 Mbps

IP アドレス取得方式 自動(DHPC クライアント)、手動

コネクタ形状 RJ-45 形 8 極

項目 仕様

対応メディア コンパクトフラッシュカード (CF カード)

項目 仕様

交流電源制御 設定項目 電圧、周波数、レンジ、OUTPUT オン、オフ

RS232 通信速度 9 600 bps

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KHA1000  10-7

10仕様

一般仕様

項目 仕様

AC 入力 公称入力定格 100 V ~ 240 V、50 Hz ~ 60 Hz

電圧範囲 90 V ~ 250 V

大消費電力 250 VA 以下

耐電圧 AC 入力⇔シャシ AC1500 V、1 分間にて異常なし

測定端子⇔シャシ AC1830 V、1 分間にて異常なし

絶縁抵抗 AC 入力⇔シャシ DC500 V、100 MΩ以上

測定端子⇔シャシ

接地連続性 AC25 A / 0.1Ω以下

環境 動作環境 屋内使用、過電圧カテゴリⅡ

動作温度範囲 0 ℃~ 40 ℃

仕様保証温度範囲 23 ℃ ±5 ℃

保存温度範囲 -20 ℃~ 70 ℃

動作湿度範囲 20 %rh ~ 80 %rh(結露なきこと)

仕様保証湿度範囲 20 %rh ~ 80 %rh(結露なきこと)

保存湿度範囲 90 %rh 以下(結露なきこと)

高度 2 000 m まで

安全性 以下の規格の要求事項に適合 IEC 61010-1:2001(Class I*1、汚染度 2*2)

*1. 本製品は Class I 機器です。本製品の保護導体端子を必ず接地してください。正しく接地されていない場合、安 全性は保障されません。

*2. 汚染とは、絶縁耐力または表面抵抗率の低下を引き起こし得る異物(固体、液体、または気体)が付着した状態です。汚染度 2 は、非導電性の汚染だけが存在し、ときどき、結露によって一時的に導電性になり得る状態を想 定しています。

外形寸法 「10.2 外形寸法」参照

質量 約 8 kg

付属品 電源コード 1 本

電圧センシング端子用プラグ

1 個(本製品に実装して出荷)

電圧センシング端子短絡用ワイヤーキット

1 組(2 本、電圧センシング端子用プラグに実装して出荷)

電圧センシング端子用プラグ専用ドライバ

1 本

予備ヒューズ2.5 A(T)AC250 V

1 本(電源用ヒューズホルダに内蔵)

取扱説明書 1 冊

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10-8  KHA1000

10.2 外形寸法

図 10-1 外形図

430MAX10MAX455

177

MA

X19

5

45 340 45

270MAX25MAX330

40 190 4051 190 29

28 226 16

74.5

78.5

24

4-M3ねじ穴(最大深さ6 mm)

脚、M3ねじ穴共通

4-脚

単位 : mm 

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KHA1000 I-1

数字

2D 高調波 3-13, 5-23

3D 高調波 3-13, 5-23

A

AC INPUT XIX

AC 電源の確認 5-36

AC カップリング 7-7

ASSIST 画面 3-19

ASSIST キー XV

B

BACK LIGHT キー XVBoolean 8-12

C

CPF 波形 3-15, 6-8

D

d(t)>3.3% 波形 3-15, 6-8

dc 波形 3-15, 6-8

dmax 限度値 6-5

dmax 波形 3-15, 6-8

d 測定回数 6-5

d 測定時間 6-4

E

ENTER キー XV

ESC キー XV

EXT CONT キー XV

EXT INPUT 端子 XIX

EXT コントロール画面 3-18

EXT コントロール画面にする 4-19

F

F1 ~ F6 キー XVII

FFT アナライザ画面 3-16

FILE キー XVFUSE XIX

G

GPIB XIX

GPIB アドレスの設定 8-4

H

HARD COPY キー XV

HA- 観測・解析画面 3-13

HA- 観測・解析画面(HA-VIEW)で表示種類

を選択する 5-25

HA- 観測・試験条件画面 3-12

HA キー XV

HA- 試験条件リスト画面 3-12

HA- 試験条件リスト画面にする 5-2, 5-9, 5-15

HOLD キー XV

I

I RANGE XV, XVII

I/O ライブラリ 8-3

IEC 61000-3-2(Ed2.2/Ed3.0/Ed4.0) 試験条件

の設定 5-2

IEC 61000-3-3 試験条件の設定 6-2IEEE 488.2 8-2

J

JIS C61000-3-2(2003) 試験条件の設定 5-15

JIS C61000-3-2(2005)、JIS C61000-3-

2(2011) 試験条件の設定 5-9

K

KEY LOCK キー XVKI-VISA 8-3

L

LOAD 端子 XIX

LOCK / UNLOCK アイコン XVII

M

MEMORY 用スロット XV

索引

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I-2 KHA1000

O

OHP XVII

OPERation Status 8-55

OPERation ステータスレジスタ 8-55

OTHER キー XVOUT ON / OFF XVII

OVER RANGE XVII

P

Pinst 波形 3-15, 6-7

PLL アイコン XVII

Plt( 長時間フリッカ値 ) 6-5POHC 5-29

POWER スイッチ XV

POWER スイッチオフ 4-3

POWER スイッチオン 4-2

Pst( 短時間フリッカ値 ) 6-4

Pst 測定回数 6-5

Pst 測定時間 6-4

Q

QUEStionable Status 8-56

QUEStionable ステータスレジスタ 8-56

R

REMOTE CONTROLLER XIX

REMOTE キー XV

rms 波形 3-15, 6-7RS232C XIX

RS232C 設定 8-6

S

SCPI 8-2

SHIFT VI

SHIFT キー XVSIGNAL I / O XIX

SOURCE 端子 XIX

START キー XV

STOP キー XV

St 波形 3-15, 6-7

SYSTEM キー XV

T

THC 3-13, 5-23, 5-29

THD 5-29

Tmax 波形 3-15, 6-8

U

USB XIX

USB 設定 8-8

V

V / I 波形 3-13, 3-15, 5-23, 6-7V RANGE XV, XVII

Vf- 観測・解析画面 3-15

Vf- 観測・解析画面(Vf-VIEW)で表示種類を

選択する 6-9

Vf- 観測・試験条件画面 3-14

Vf キー XV

Vf- 試験条件リスト画面 3-14

Vf- 試験条件リスト画面にする 6-2

VIEW キー XV

VISA ライブラリ 8-3

VOLTAGE SENSING 端子 XIX

イーサネットポート 1-6

イベントステータスレジスタ 8-54

オーバーレンジで 終了 5-5, 5-12, 5-20, 6-5

解析から試験結果の保存、レポート印刷まで 5-43, 6-17

外部メモリ 4-27

画面操作の全体像 3-10

キーロック 4-26

基本計測画面 3-16

共通コマンド 8-2

クエリ 8-11

クエリエラーリスト 8-61

クラスオプション 5-6, 5-13, 5-21

繰り返し性確認 5-38

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KHA1000 I-3

結果リスト 3-13, 3-15, 5-25, 6-9

工場出荷時設定 4-32

高調波トレンド 3-13, 5-25, 5-31

高調波リスト 3-13, 5-24

故障かなと思ったら 9-4

コマンド 8-9

コマンドエラーリスト 8-60

コマンドの階層 8-9

コマンドの記述方法 8-10

コンパクトフラッシュカード 2-3, 4-16, 4-21, 4-22, 4-26, 4-27

サブメニュー 4-9

シーケンス 1 8-44

試験開始から終了まで 5-42, 6-16

試験システムで使用する部品一覧 2-3

試験システムの設定から試験条件の 適化ま

で 5-42, 6-16

試験システムの動作終了 5-47, 6-21

試験を中断する場合 5-45, 6-19

システム画面にする 4-12

システム設定画面 3-18

実行エラーリスト 8-61

数値パラメータ 8-12

スタンド 2-7

スタンドの使用 2-7

ステータスバイトレジスタ 8-53

ステータスレジスタ 8-51

製造番号 XIX, 4-12

セグメントの 移動 6-12

セグメントの 移動(連動) 6-10

接地(アース) 2-18

側面ゴム足の外し方 2-8

その他の計測画面にする 7-2

ターミネータ 8-11

小さいノブを使用する 4-8

データフレームの移動 5-26

電圧 / 電流レンジ直接設定 4-10

電圧変動リスト (手動) 3-15, 6-9

電圧レンジ 5-3, 5-10, 5-16, 6-3, 7-6, 7-9

テンキーを使用する 4-8

電源コード 2-18

電源コードの点検 9-2

電源投入がうまくいかない 9-4

電源投入後の状態 4-3

電流トリガ レベル 7-9

電流トレンド 3-13, 5-24

電流レンジ 5-4, 5-11, 5-16, 6-4, 7-6

動作温度範囲 10-7

動作確認済みのコンパクトフラッシュカード 4-28

動作湿度範囲 10-7

時計 XVII

突入電流測定画面 3-17

残り時間表示 XVII

ハードコピー 4-26

バックアップ用電池の交換 9-2

ハンドルの取り外し 2-8

非数値パラメータ 8-12

ヒューズの交換 9-3

表示種類と主な用途 5-23, 6-7

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I-4 KHA1000

表示色 5-34

表示部明るさ設定 4-26

ファームウェアバージョン 1-2, 4-12, 4-18

ファイル操作画面 3-17

ファイル操作画面にする 4-21

ファンクションキーを続けて押す 4-8

フォーマット 4-22

付属品 2-2, 2-6

フリッカリスト 3-15, 6-9

プリンタの設定 4-14, 4-16

プログレスバー XVII

ページを替える 4-9

ホールドキー 4-26

保存温度範囲 10-7

保存湿度範囲 10-7

本製品固有のエラーリスト 8-62

メッセージ 8-9

余裕度 5-8, 5-14, 5-20, 5-32, 6-5

ラックマウントブラケット 1-7

リスト 3-13, 3-15, 5-24, 6-7

レスポンス 8-11

レポート印刷 5-43, 5-48, 6-17, 6-22

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保証この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査をへて、その性能は仕様を満足していることが確認され、お届けされております。当社製品は、お買上げ日より2年間に発生した故障については、無償で修理いたします。但し、次の場合には有償で修理させて頂きます。・ 取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障および損傷。・ 不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。・ 天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。当社製品の故障に起因して生じた間接損害については責任を負いません。海外での故障発生時は当社営業所までご相談ください。

廃棄について使用済み製品は、各自治体の指示に従って、産業廃棄物として廃棄してください。

修理について修理は、使用年数にかかわらず可能な限り対応します。補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)が入手困難な場合には、修理できないことがあります。詳細については、購入先または当社営業所にお問い合わせください。

環境活動当社は1995年12月にISO9001を取得して、品質方針において「環境への配慮」をうたい活動してきました。そしてより積極的な環境活動に取り組むべく、2000年12月にISO14001の認証を取得して、取り組みの基本体制を構築しました。その枠組みを製品まで広げるために、2005年にはISO14001:2004への移行を完了して、現在に至っています。

菊水電子工業株式会社本社・技術センター〒224-0023 横浜市都筑区東山田1-1-3

ウェブサイト http://www.kikusui.co.jp