インストールガイド...6....

31
PowerAct Pro Slave Agent インストールガイド VMware ESXi6.5 オムロンUPS専用ソフトウェア

Upload: others

Post on 24-Jan-2021

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro Slave AgentインストールガイドVMware ESXi6.5

オムロンUPS専用ソフトウェア

Page 2: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - i - VMware ESXi6.5 版

ご使用上の注意

ご使用用途について

本製品は、一般オフィスや家庭で使われるコンピュータ上で使用することを目的に設計、製造されています。

きわめて高い信頼性や安全性が要求される次のような用途には、絶対に使用しないでください。

1. 人命に直接関わる医療機器などの用途

2. 人身の損傷に至る可能性のある用途

(例)航空機、船舶、電車、エレベータ等の運行、運転、制御に直接関連する用途

3. 主要な電算機システム、幹線通信機器、公共の交通システムなどへの用途

4. これらに準ずる機器への用途

ソフトウェア使用許諾について

本製品をコンピュータにインストールした場合、次のソフトウェア使用許諾書(以下、本契約)内容にご同

意いただけたものといたします。ご同意いただけない場合には、本製品をインストールしないでください。

<ソフトウェア使用許諾契約書>

オムロン株式会社(以下オムロンといいます)がお客様にソフトウェア商品(以下ソフトウェア)を使用許

諾する条件を定めたものです。

必ずソフトウェアをご使用になる前に、以下の事項に注意してお読みください。

1. 本契約にいう「ソフトウェア」とは、本パッケージに含まれるコンピュータ・プログラムおよびそれに

関連する技術資料などのすべてを含みます。

ソフトウェアにかかわる著作権その他の知的財産権はオムロンまたはオムロンに使用許諾をしている

第三者に帰属し、本契約によりお客様に移転することはありません。

お客様がそれらの権利を侵害した場合、前述のオムロンまたはオムロンに使用許諾をしている第三者に

対する責任は、お客様が負うものとします。

2. ソフトウェアはオムロンが販売する無停電電源装置専用です。

オムロンは、お客様がオムロンの無停電電源装置とともに使用する目的のみでソフトウェアを使用する

非独占権利を承諾します。

3. お客様はソフトウェアのバックアップ目的のためのみにソフトウェアを複製することができます。

お客様はソフトウェアの改変ならびに逆コンパイル、逆アセンブリ、およびリバースエンジニアリング

その他のそれに類する行為を行うことはできません。

4. お客様は、ソフトウェアの内容について本契約期間中およびその終了後も機密として保存し、第三者へ

開示しないものとします。

5. ソフトウェアに物理的な欠陥(CD-ROM の破損など)があった場合には、お客様が商品を購入した日

から90日間に限り、無償で交換いたします。

6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換

いたします。

Page 3: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - ii - VMware ESXi6.5 版

7. 上記のソフトウェアの交換は、オムロンのソフトウェア保証責任のすべてを定めるものであり、オムロ

ンはソフトウェアの欠陥により発生した、お客様の直接的、間接的あるいは波及効果よる損害に対して

は一切の責任を負いません。

8. ソフトウェアの改変ならびに逆コンパイル、逆アセンブリ、およびリバースエンジニアリングその他の

それに類する行為により、特許権(実用新案権に基づく権利も含む。以下同じ)または著作権を侵害す

るものとしてオムロンに使用を許諾している第三者または当該第三者以外からお客様が請求された場合

にはオムロンは責任を負いません。

9. オムロンがお客様の損害について責任を負ういかなる場合においても、オムロンの責任はお客様が商品

購入代金として支払った金額を超えることはありません。

10. お客様が本契約に違反した場合、オムロンはお客様に通知することによりソフトウェアの使用許諾を終

了させることができます。

その場合お客様はソフトウェアおよびそのすべての複製物をオムロンに返却しなければなりません。

おことわり

1. 本製品および本書の内容の全部または一部を無断で流用することは固くお断りいたします。

2. 本製品および本書の内容については将来、予告なしに変更する場合があります。

3. 本製品および本書の内容については万全を期しておりますが、万一誤りやお気づきの点がございました

ら、当社までご連絡くださるようお願いいたします。

4. 本書に記載した画面などは、実際のものとは一部異なる場合があります。

・ PowerAct Pro®はオムロン株式会社の登録商標です。

・ VMware は、米国およびその他の国における VMware,Inc の登録商標または商標です。

・ その他記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

ⒸOMRON Corporation. 2018 All Rights Reserved

Page 4: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - iii - VMware ESXi6.5 版

本書の読み方 本書で使用する表記

本書では、次の表記を使用しています。

表記 意味

守っていただきたい事項、操作上の注意を要する事項を記載しています。この記載をよ

くお読みになり、必ず指示に従ってください。

役立つ情報や、ヒントとなる情報を記載しています。また、関連する情報が記載されて

いるページや他のマニュアルなどを紹介しています。

本製品 オムロン製「PowerActPro SlaveAgent」(Slave)を指します。

[ ] 画面に表示される項目で、操作対象のもの(クリックできるボタン類)を表します。

(例)[次へ]ボタン

「 」 画面に表示される項目で、画面名や設定値を表します。

(例)「シャットダウンパラメータ」

Page 5: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - iv - VMware ESXi6.5 版

目 次 1.機能の概要 .....................................................................................................................................................1

1-1 主な機能とシステム構成例 ......................................................................................................................1 ■コンピュータの自動シャットダウン .........................................................................................................1 ■冗長電源構成 .............................................................................................................................................2

1-2 動作環境 ...................................................................................................................................................2 1-3 シャットダウンの流れ .............................................................................................................................3

2.インストール .................................................................................................................................................4

2-1 インストールの前に .................................................................................................................................4 2-2 インストールの準備 .................................................................................................................................4 2-3 インストール ............................................................................................................................................7 2-4 設 定 ...................................................................................................................................................9 2-5 通信確認 ................................................................................................................................................ 14

3.その他の機能(AgentManager) .............................................................................................................. 15

3-1 Agent サービスの停止/起動(Control Center) ............................................................................... 15 3-2 マスタエージェント設定の確認と変更 ................................................................................................. 16

■マスタエージェント設定項目一覧 .......................................................................................................... 17 3-3 シャットダウン設定の確認と変更 ........................................................................................................ 18

■シャットダウン設定項目一覧 ................................................................................................................. 19 3-4 イベントログ ......................................................................................................................................... 21 3-5 バージョン情報 ..................................................................................................................................... 23

4.アンインストール ....................................................................................................................................... 24

Page 6: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 1 - VMware ESXi6.5 版

1.機能の概要

自動シャットダウンソフトウェア PowerAct Pro SlaveAgent(以下、本製品)は、マスタエージェント

(SC20G2 / SC20G)に連動して、ホストと仮想マシンを正常に終了し、OS やハードディスクの損傷を防

止します。

本製品には次のような機能があります。

1-1 主な機能とシステム構成例

■コンピュータの自動シャットダウン

入力電源異常やスケジュール等により、マスタエージェントがシャットダウンする際に連動して

ホストと仮想マシンを終了させます。

<基本構成例>

スレーブ

ハードウェア

ホスト

仮想

マシン

マスタエージェント

LAN

SC20G2 / SC20G

仮想

マシン

vMA

SlaveAgent

vMA に インストール

Page 7: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 2 - VMware ESXi6.5 版

■冗長電源構成

複数のマスタエージェント(SC20G2 / SC20G)を登録することにより、冗長電源構成を組むことができ

ます。

1-2 動作環境

対応OS

VMware ESXi 6.5

VMware ESXi 6.0

VMware ESXi 5.5

VMware ESXi 5.1

VMware ESXi 5.0

RAM 512MB (1GB 以上推奨)

ハードディスク容量 100MB 以上

<冗長電源構成例>

スレーブ

ハードウェア

ホスト

仮想

マシン

マスタエージェント 1

LAN

SC20G2 / SC20G

仮想

マシン

vMA

SlaveAgent

vMA に インストール

マスタエージェント 2

SC20G2 / SC20G

Page 8: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 3 - VMware ESXi6.5 版

1-3 シャットダウンの流れ

次の流れでシャットダウンが実行されます。

項目名 説 明

① Shutdown Delay Time (シャットダウン開始遅延時間)

マスタエージェントからシャットダウン命令を受けた際に、シャ

ットダウン開始時間に遅延をかける設定です。

② Run External Command Time (スクリプト実行時間)

仮想マシン終了モード(Select Virtual Server Shutdown Mode)

で、「PowerAct Pro が終了する(2.Shutdown by PowerAct Pro)」

を選択した場合に、仮想マシンの終了に必要な時間を設定します。

待機時間

マスタエージェント (SC20G2)

入力電源異常検出

Shutdown Delay Time (シャットダウン開始遅延時間)

Run External Command Time (スクリプト実行時間)

ホストの終了

UPS 停止

UPS 停止までの待ち時間

本製品のシーケンス

シャットダウン命令

Page 9: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 4 - VMware ESXi6.5 版

2.インストール

本製品のインストール手順を説明します。

2-1 インストールの前に

・ 本製品は、オムロン製 UPS 以外では使用できません。

・ 本製品のみではシャットダウンできません。

必ず親になるマスタエージェント(SC20G2 / SC20G)と併用してください。

・ Administrator 権限のあるユーザ名でコンピュータにログインしてください。

・ ご環境でホスト及び仮想マシンが正常にシャットダウンできることを確認してください。

・ 他の自動シャットダウンソフトウェアを使用している場合は、必ずそのソフトウェアをアンインストール

し、OS を再起動してください。各ソフトウェアのアンインストール方法は、それぞれの取扱説明書を

参照してください。

2-2 インストールの準備

はじめに、本製品の最新版をダウンロードし解凍します。

本製品のインストールには以下の情報が必要です。インストールを開始する前に準備してください。

必要な情報 本例で使用する値

vMA のログイン ID vi-admin vMA のログインパスワード vi-admin のパスワード

ホストの IP アドレス 192.168.2.191 ホストの管理者 ID root ホストの管理者パスワード root のパスワード

Page 10: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 5 - VMware ESXi6.5 版

1 当社ホームページより本製品をダウンロードする

ファイル名(2018/7 現在) : PAPV441_Slave_VMware_ESXi55.zip

2 ファイル転送ソフト等を利用し、ダウンロードした PAPV441_Slave_VMware_ESXi55.zip を vMA

の任意のフォルダに移す(本例では/tmp に転送)

3 VMware Web Client を開き、vMA のコンソールを開く

4 vMA のログイン ID、ログインパスワードを入力し、ログインする(本例では vi-admin を使用)

Page 11: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 6 - VMware ESXi6.5 版

5 日本語キーボードを使用している場合は、以下のコマンドを入力しレイアウトの変更をする

sudo loadkeys jp106

管理者権限の伴うコマンドには必ず sudo をつけてください。

6 vMA に転送した「PAPV441_Slave_VMware_ESXi55.zip」を解凍する(本例では/tmp に転送)

cd /tmp

unzip PAPV44_Slave_VMware_ESXi51.zip

Page 12: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 7 - VMware ESXi6.5 版

2-3 インストール

1 以下のコマンドでファイルの権限を変更する

sudo chmod –R 777 PAPV441_Slave_VMware_ESXi55

管理者権限の伴うコマンドには必ず sudo をつけてください。

2 以下のコマンドで PAPV441_Slave_VMware_ESXi55 フォルダに移動し、インストールスクリプ

トを起動する

cd /tmp/ PAPV441_Slave_VMware_ESXi55

sudo ./install.sh

3 「使用許諾契約」の内容に同意いただける場合は「y」を入力する

「使用許諾契約」の内容に同意いただけない場合は、本製品を使用できません。 「n」を入力しインストールを終了してください。

Page 13: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 8 - VMware ESXi6.5 版

4 ホストの IP アドレス、管理者 ID、管理者パスワードを入力し、入力値に問題がなければ「y」を

入力する

5 以下赤枠の表示が出たら、本製品のインストールは完了

以上で本製品のインストールは終了です。

続いて、マスターエージェントの選択とシャットダウンの設定をします。

Page 14: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 9 - VMware ESXi6.5 版

2-4 設 定

マスターエージェントの選択とシャットダウンの設定をします。

各設定の詳細は P.17「マスタエージェント設定項目一覧」、P.19「シャットダウン設定項目一覧」を参照してください。

1 以下のコマンドを入力し、設定ツールを起動する

sudo /bootbank/PowerActPro/SlaveAgent/slaveconfig.sh

管理者権限の伴うコマンドには必ず sudo をつけてください。

2 Master Agent(マスタエージェントの種別選択)

マスターエージェントの種別を選択する

3 Redundant Power Supply Setting(冗長電源機能設定)

サーバー(VMware ESXi6.5)に複数の電源ユニットを搭載し、複数の UPS から電源を取る場合は

「1」を、UPS が 1 台の場合は「2」を選択する

冗長電源設定の詳細は、P.17「マスタエージェント設定項目一覧」を参照してください。

Page 15: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 10 - VMware ESXi6.5 版

4 IP Address of Master Agent(マスタエージェントの IP アドレス設定)

本製品の親になるマスタエージェントの IP アドレスの設定方法を選択する

1.終了(IP を設定せず次へ進む→後で設定する)

2.IP を手動で入力する

3.IP を自動検索する

※「3」を選択すると、同一ネットワーク上のマスタエージェントを自動検出しますので、

本製品の親になるマスタエージェントの IP アドレスを選択してください。

3 項の冗長電源機能設定で「Enable」を選択した場合は、マスタエージェントの IP アドレスを 複数設定します。

Page 16: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 11 - VMware ESXi6.5 版

5 Popup Message(ポップアップメッセージ設定/コンソールメッセージ)

イベント発生時に、コンソール画面にそのイベントを表示する設定

「1.Enable」を選択すると、以下のようにイベントがコンソール画面上に表示されます。

6 Select UPS Outlet (UPS の出力コンセント選択)

コンピュータの電源ケーブルを接続しているコンセントを選択する

出力コンセント制御機能のない UPS ではこの項目は出ず、次項 7 へ進みます。

7 Computer Name(コンピュータ名)

マスタエージェントの画面上に表示するコンピュータ名を任意の文字列で入力する

コンピュータ名は半角英数で 15 文字までです。

Page 17: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 12 - VMware ESXi6.5 版

8 Shutdown Delay Time(シャットダウン開始遅延時間)

シャットダウン命令受信時に、シャットダウン開始時間を遅延する

※シャットダウン命令で即時シャットダウンを開始する場合は「0」を選択してください。

9 Run External Command Time(外部コマンド実行時間)

仮想マシンを本製品で終了する場合、仮想マシンの終了に必要な時間を設定する

※ホストのシャットダウンは、この時間が経過した後に開始します。

仮想マシンの終了方法は、次頁の 12 項を参照してください。

10 Run External Command(外部コマンドライン)

そのまま[Enter]キーを押す

11 Select Shutdown Mode(ホストのシャットダウンモード)

「1.Shutdown」を選択する

Page 18: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 13 - VMware ESXi6.5 版

12 Select Virtual Server Shutdown Mode(仮想マシン終了モード)

仮想マシンの終了モードを選択する

1.Shutdown by System 仮想マシンの終了をホストが行います。

別途、仮想マシンの終了方法をホストで設定してください。

2.Shutdown by PowerAct Pro 仮想マシンの終了を本製品が行います。

こちらを選択した場合、続いて仮想マシンの終了方法を選択します。

「2.Shutdown by PowerAct Pro」を選択する場合、ホストの終了処理が始まる前に、仮想マシンを終了する必要がありますので、必ず、「Run External Command Time」(P.12「9 項」参照)で仮想マシンの終了処理に必要な時間を設定してください。 この時間を設定しない場合、仮想マシンが終了する前にホストがシャットダウンしますので、 ご注意ください。

設定は Agent Manager でも変更することが出来ます。 Agent Manager の詳細は P.15「その他の機能(Agent Manager)」を参照してください。

以上でマスタエージェントの選択とシャットダウン設定は終了です。

Page 19: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 14 - VMware ESXi6.5 版

2-5 通信確認

マスタエージェントと本製品間の通信状況を確認します。

■本製品で確認する

コンソールのメッセージとイベントログで確認できます。

①ポップアップメッセージ

ポップアップメッセージを有効にすると、エージェント起動時にコンソールに以下のイベントが

上がります。

②イベントログの参照

Agent Manager でイベントログの確認ができます。

イベントログの詳細は、P.21「3-4 イベントログ」を参照してください。

■マスタエージェントで確認する(SC20G/SC20G2)

モニタ画面→「UPS モニタ」→「クライアントテーブル」に vMA の IP アドレスと P.11「7 項」で

設定したコンピュータ名が出ているか確認します。

Page 20: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 15 - VMware ESXi6.5 版

3.その他の機能(AgentManager)

AgentManager では Agent サービスの停止/起動、設定情報の変更、ログの確認等が可能です。

以下コマンドを実行すると AgentManager が起動します。

sudo /bootbank/PowerActPro/SlaveAgent/AgentManager/AgentManager

管理者権限の伴うコマンドには必ず sudo をつけてください。

3-1 Agent サービスの停止/起動(Control Center)

Agent サービスの停止、起動が可能です。選択肢は、Agent サービスが起動している時は「Control Center

Stop」、Agent サービスが停止している時は「Control Center Start」の表示になります。

「0.Exit」で終了します。

本製品が設定情報を読み込むのは、Agent サービスの起動時です。 AgentManager → Configuration で設定情報を変更する場合は、必ず、以下①又は②の手順で設定情報を読み込ませてください。 ①Agent サービスを停止 → 設定を変更 → Agent サービスを起動 ②設定を変更 → Agent サービスを再起動(停止/起動)

Page 21: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 16 - VMware ESXi6.5 版

3-2 マスタエージェント設定の確認と変更

本製品の親となるマスタエージェントの設定と確認ができます。

1 以下のコマンドで AgentManager を起動する

sudo /bootbank/PowerActPro/SlaveAgent/AgentManager/AgentManager

2 「2.Configuration」を選択する

3 「1.Select Master Agent」を選択する

4 1~7 の項目でマスタエージェントの設定値が個別に確認可能

Page 22: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 17 - VMware ESXi6.5 版

各項目の詳細については、P.17「マスタエージェント設定項目一覧」を参照してください。

5 「0.Return」で 1 段階前の画面に戻る

■マスタエージェント設定項目一覧

項 目 内 容

① Master Agent /マスタエージェントの種別

本ソフトの親となるマスタエージェントの種別を選択しま

す。

PowerAct Pro / SC20G / SC20G2 ※種別を間違えると、本製品と通信ができません。

※本設定の変更時は、Agent サービスは自動再起動します。

② Redundant Power Supply setting /冗長電源機能

冗長電源の有効/無効設定をします。

電源をとっている UPS が 1 台の場合は無効(2.Disable)に

してください。

③ Redundant Power Supply Mode /冗長電源構成

1+1、N+1 から選択します。

1+1 構成は最後に残った UPS が入力電源異常になったらシ

ャットダウンします。

N+1 構成は商用運転している UPS が N 台を切ったらシャ

ットダウンします。

④ The Total of Power Supply Units

in the Computer /コンピュータ搭載の電源ユニット数

N+1 構成で、コンピュータに搭載している電源ユニットの

総数 (=使用している UPS の台数) を設定します。

1+1 構成時は、設定不要です。

⑤ The Total of Power Supply Units

in necessary /コンピュータ稼働に必要な電源ユニット数

N+1 構成時に自動で設定されます。

⑥ IP address of Master Agent /マスタエージェントの IP アドレス設定

Master Agent の IP アドレスを設定します。

※本設定の変更時は、Agent サービスは自動再起動します。

⑦ Popup Message /ポップアップメッセージ

(コンソールメッセージ)

Slave Agent にイベントが発生した時に、コンソール上にそ

のメッセージを表示する設定です。

本製品が設定情報を読み込むのは、Agent サービスの起動時です。 冗長電源構成(②~⑤)、ポップアップメッセージ(⑦)の設定を変更する場合は、必ず、Agent サービスを再起動(停止/起動)し、設定情報を読み込ませてください。(P.15「3-1 Agent サービスの停止/起動」参照)

Page 23: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 18 - VMware ESXi6.5 版

3-3 シャットダウン設定の確認と変更

シャットダウン時の設定と確認ができます。 1 AgentManager を起動する

sudo /bootbank/PowerActPro/SlaveAgent/AgentManager/AgentManager

2 「2.Configuration」を選択する

3 「2.Shutdown Parameter Setting」を選択する

4 1~8 の項目でシャットダウン時の設定が個別に確認可能

各項目の詳細については、P.19「シャットダウン設定項目一覧」を参照してください。

5 「0.Return」で 1 段階前の画面に戻る

Page 24: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 19 - VMware ESXi6.5 版

■シャットダウン設定項目一覧

項 目 内 容

① Select UPS Outlet /出力コンセント選択

出力コンセント制御機能を持った UPS で、コンピュータの

電源を取っているコンセントを設定します。

※出力コンセント制御機能のない UPS は設定不要です。

<出力コンセント制御機能を持った UPS>

BN100T / BN150T / BN220T / BN300T

BN75R / BN150R / BN300R / BN150XR

BU75RW / BU100RW / BU200RW / BU300RW BU150R / BU1002SW / BU3002SW(2018/1 現在)

② Computer Name /コンピュータ名

マスタエージェント(SC20G / SC20G2)のクライアントテ

ーブル画面に表示されるコンピュータ名の設定です。

(最大半角 15 文字)

※マスタエージェントが PowerAct Pro の場合、この設定は

ありません。

③ Shutdown Delay Time(Sec)

/シャットダウン開始遅延時間

シャットダウン開始時間を遅延する設定です。

設定値は 60 秒刻みで 0~600 秒です。

(0 / 60 / 120 / 180 / 240 / 300 / 360 / 420 / 480 / 540 / 600)

「0」に設定すると、マスタエージェントからのシャットダ

ウン命令受信時にシャットダウンを開始します。

④ Run External Command Time(Sec)

/外部コマンド実行時間

本来はシャットダウン時にバッチファイル等を実行する時

間ですが、VMware では、ゲスト OS を「PowerAct Pro が

終了する」場合、ゲスト OS の終了に必要な時間を設定しま

す。

設定値は 60 秒刻みで 0~600 秒です。

(0 / 60 / 120 / 180 / 240 / 300 / 360 / 420 / 480 / 540 / 600)

※この間ホストはシャットダウンを開始しません。

※「0」に設定すると、仮想マシンが終了する前にホストが

シャットダウンしてしまいますので、必ず、仮想マシンの

終了に必要な時間を設定してください。

※仮想マシン(ゲスト OS)をホストが終了する場合は、「0」

にしてください。

⑤ Run External Command /外部コマンドライン

シャットダウン時に実行するバッチファイル等のパスを指

定します。

※仮想マシン(ゲスト OS)のシャットダウン時間として

「④外部コマンド実行時間」を取っている場合は、設定不

要です。

Page 25: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 20 - VMware ESXi6.5 版

項 目 内 容

⑥ Select Shutdown Mode /シャットダウンモード

VMware の場合、Shutdown のみの選択になります。

⑦ Select Virtual Server Shutdown

Mode /仮想マシン終了モード

(ゲスト OS の終了方法)

仮想マシン(ゲスト OS)の終了をホストで行うか、

PowerAct Pro で行うか選択します。

※「PowerAct Pro が終了する(2.Shutdown by PowerAct

Pro)」を選択する場合は、必ず、4番の「Run External

Command Time」で仮想マシンの終了時間を設定してくだ

さい。

⑧ Select Guest OS Shutdown Mode /ゲスト OS 終了モード

⑦で「2.Shutdown by PowerAct Pro」を選択すると有効に

なります。仮想マシン(ゲスト OS)の終了方法を選択して

ください。

本設定は一括の設定になりますので、仮想マシン毎の個別設

定を希望される場合は、⑦で「1.Shutdown by System」を

選択し、ホスト側で仮想マシン個々の終了方法を設定してく

ださい。

本製品が設定情報を読み込むのは、Agent サービスの起動時です。 シャットダウン設定を変更する場合は、必ず、Agent サービスを再起動(停止/起動)し、設定情報を読み込ませてください。 ☞P.15「3-1 Agent サービスの停止/起動」

Page 26: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 21 - VMware ESXi6.5 版

3-4 イベントログ

本製品イベントログの閲覧、保存、消去ができます。

1 AgentManager を起動する

sudo /bootbank/PowerActPro/SlaveAgent/AgentManager/AgentManager

2 「2.Configuration」を選択する

3 「3.Event Log」を選択する

4 確認対象のマスタエージェントの IP アドレスを選択する

冗長電源構成の場合はマスタエージェントの IP アドレスが複数表示されます。

Page 27: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 22 - VMware ESXi6.5 版

5 本製品イベントログの閲覧、保存、消去が可能

1. List Log ログを表示する

2. Save Log ログに名前をつけて保存する(初期値は「/PaSlaveLog.log」に保存)

Page 28: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 23 - VMware ESXi6.5 版

3. Remove Log ログを消去する

6 「0.Return」で 1 段階前の画面に戻る

3-5 バージョン情報

本製品のバージョンを確認します。

1 AgentManager を起動する

sudo /bootbank/PowerActPro/SlaveAgent/AgentManager/AgentManager

2 「2.Configuration」を選択する

3 「4.Version Information」を選択する

4 「0.Return」で 1 段階前の画面に戻る

5 「0.Exit」で終了する

Page 29: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 24 - VMware ESXi6.5 版

4.アンインストール 本製品のアンインストール手順を説明します。

1 VMware Web Client を開き、vMA のコンソールを開く

2 vMA のログイン ID、パスワードを入力しログインする(本例では vi-admin を使用)

3 日本語キーボードの場合は、以下のコマンドを入力しレイアウトの変更する

sudo loadkeys jp106

Page 30: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

PowerAct Pro SlaveAgent インストールガイド - 25 - VMware ESXi6.5 版

4 cd コマンドで本製品のインストーラが入ったフォルダに移動する

(本例では「/tmp/ PAPV441_Slave_VMware_ESXi55」を使用)

cd /tmp/ PAPV441_Slave_VMware_ESXi55

インストーラを削除している場合は、当社ホームページから同じバージョンのものをダウンロードしてください。☞P.23「3-5 バージョン情報」

5 以下のコマンドでスクリプトを起動し、削除の確認が出たら「y」で続行する

sudo ./uninstall.sh

以上で本製品のアンインストールは終了です。

Page 31: インストールガイド...6. お客様が商品を購入後90日以内にソフトウェアの欠陥を発見し返却した場合、オムロンは無償で交換 いたします。

K1M-Z-18073A