ケアカンファレンスの進め方 - さくらのレンタル...

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ケアカンファレンスの進め方

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ケアカンファレンスの進め方

ケアの原則ケアの原則

1. 高齢者の主体性の尊重、自己決定の尊重

2. 高齢者の生活の継続性の維持

3. 自由と安全の保障

4. 権利侵害の排除

5. 社会的交流とプライバシーの尊重

6. 個別的対応

7. 環境の急激な変化の忌避

8. その人の持っている能力に注目し、生きる意欲、希望の再発見を可能にするような自立支援

9. 人としての尊厳性の保持

10. 身体的に良好な状態の維持と合併症の防止

1. 高齢者の主体性の尊重、自己決定の尊重

2. 高齢者の生活の継続性の維持

3. 自由と安全の保障

4. 権利侵害の排除

5. 社会的交流とプライバシーの尊重

6. 個別的対応

7. 環境の急激な変化の忌避

8. その人の持っている能力に注目し、生きる意欲、希望の再発見を可能にするような自立支援

9. 人としての尊厳性の保持

10. 身体的に良好な状態の維持と合併症の防止

ケアの実践ケアの実践

アアアア セセセセ スススス メメメメ ンンンン トトトト

ケケケケ アアアア ププププ ララララ ンンンン

実     践

評  価

何何何何らかのらかのらかのらかの周辺症状発生周辺症状発生周辺症状発生周辺症状発生徘徊徘徊徘徊徘徊・・・・介護拒否等介護拒否等介護拒否等介護拒否等

*どうしてなんだろう???

アセスメントのための情報アセスメントのための情報

�高齢者の心身・社会的状態�介護者の状態�環境に関する情報�介護サービス活用状況

�高齢者の心身・社会的状態�介護者の状態�環境に関する情報�介護サービス活用状況

アセスメントの視点アセスメントの視点

�健康への視点�安全への視点�自立支援への視点�安心・快への視点�個別性への視点�支援体制への視点

�健康への視点�安全への視点�自立支援への視点�安心・快への視点�個別性への視点�支援体制への視点

情報収集情報収集

�観察観察観察観察

�記録記録記録記録

�面接面接面接面接

�会話会話会話会話

�観察観察観察観察

�記録記録記録記録

�面接面接面接面接

�会話会話会話会話

観察のポイント観察のポイント

�認知高齢者の精神症状・行動障害の観察�認知症高齢者のありのままを観察する�認知症高齢者の状態を、心身・社会、環境など相互の関連をみて観察する

�自らを表現しない認知症高齢者の観察�認知症高齢者と行動をともにしながらの観察�認知症高齢者の心情を受け止める感性で観察�ささいな変化を見逃さない観察力�症状や行動を一連の流れとしてとらえる観察力�環境との関連を見逃さない観察力

�認知高齢者の精神症状・行動障害の観察�認知症高齢者のありのままを観察する�認知症高齢者の状態を、心身・社会、環境など相互の関連をみて観察する

�自らを表現しない認知症高齢者の観察�認知症高齢者と行動をともにしながらの観察�認知症高齢者の心情を受け止める感性で観察�ささいな変化を見逃さない観察力�症状や行動を一連の流れとしてとらえる観察力�環境との関連を見逃さない観察力

記録のポイント記録のポイント

�主観を入れずに事実を正確に�誰が読んでも、わかりやすく明瞭に�署名をし、責任の所在をはっきり�対応したことと、対応した結果どうであったかが分かる

�量的なものは出来るだけ数字で書く�ケアプランに添った観察と記録�作業中はメモ書きしておく

�主観を入れずに事実を正確に�誰が読んでも、わかりやすく明瞭に�署名をし、責任の所在をはっきり�対応したことと、対応した結果どうであったかが分かる

�量的なものは出来るだけ数字で書く�ケアプランに添った観察と記録�作業中はメモ書きしておく

結末(論)どうなったかHow

どうしてどうしてどうしてどうして発生発生発生発生

したのかしたのかしたのかしたのか

何故Why

発生の内容何をWhat

人物すべて誰がWho

発生の場所何処でWhere

発生の時期何時When

アセスメントスケールアセスメントスケール

�対象者の基本的な状態の把握する事ができる

�ケアの効果判定の重要な指針となる�誰でもできるような簡素化したものがよく、短時間で計測できるものがよい

�目的にあわせた選択とスケールの組み合わせが重要

�対象者の基本的な状態の把握する事ができる

�ケアの効果判定の重要な指針となる�誰でもできるような簡素化したものがよく、短時間で計測できるものがよい

�目的にあわせた選択とスケールの組み合わせが重要

アセスメントの対象アセスメントの対象

�知的機能に関すること (中核症状)�ADLとIADLに関すること�認知症の行動・心理症状 (BPSD)

�知的機能に関すること (中核症状)�ADLとIADLに関すること�認知症の行動・心理症状 (BPSD)

認知機能障害のアセスメントスケール

(質問式)認知機能障害のアセスメントスケール

(質問式)�改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)�長谷川式簡易知能評価スケール(HDS)�国立精研式認知症スクリーニング・テスト� N式精神機能検査� Mini-Mental State Examination(MMSE)� Mental Status Questionnaire(MSQ)� Alzheimer’s Disease Assessment Scale(ADAS)

�改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)�長谷川式簡易知能評価スケール(HDS)�国立精研式認知症スクリーニング・テスト� N式精神機能検査� Mini-Mental State Examination(MMSE)� Mental Status Questionnaire(MSQ)� Alzheimer’s Disease Assessment Scale(ADAS)

�柄澤式「老人知能の臨床的判断基準」� Functional Assessment Staging(FAST)�Clinical Dementia Rating(CDR)�GBSスケール�N式老年者用精神状態尺度(NMスケール)

�柄澤式「老人知能の臨床的判断基準」� Functional Assessment Staging(FAST)�Clinical Dementia Rating(CDR)�GBSスケール�N式老年者用精神状態尺度(NMスケール)

認知機能障害のアセスメントスケール

(観察式)認知機能障害のアセスメントスケール

(観察式)

質問式と観察式のアセスメント方法の特徴質問式と観察式のアセスメント方法の特徴

� 生年月日が分かれば施行できる

� 施行時間は5分程度� 単身者には有用� 対象者が拒否的だと出来ない

� 視聴覚障害が高度の対象者ではできない

� 運動機能障害があっても実施できる

� 失語症が著明な対象者には不向き

� 生年月日が分かれば施行できる

� 施行時間は5分程度� 単身者には有用� 対象者が拒否的だと出来ない

� 視聴覚障害が高度の対象者ではできない

� 運動機能障害があっても実施できる

� 失語症が著明な対象者には不向き

� 対象者の協力がなくても施行できる

� 評価者が対象者の日常生活の様子をよく知って

いれば2~3分でチェックできる

� 年月日や計算など質問しないですむ

� 視聴覚障害が高度でも日常生活の様子から判断で

きる

� 単身者には使えない� 運動機能障害がある場合には、障害が運動機能

か認知症のものか判別す

る事がむずかしい

� 失語症がある対象者でも

� 対象者の協力がなくても施行できる

� 評価者が対象者の日常生活の様子をよく知って

いれば2~3分でチェックできる

� 年月日や計算など質問しないですむ

� 視聴覚障害が高度でも日常生活の様子から判断で

きる

� 単身者には使えない� 運動機能障害がある場合には、障害が運動機能

か認知症のものか判別す

る事がむずかしい

� 失語症がある対象者でも

質問式質問式質問式質問式 観察式観察式観察式観察式

認知症の日常生活動作能力のアセスメント

スケール

認知症の日常生活動作能力のアセスメント

スケール

�N式老年用日常生活動作能力評価尺度 (N-ADL)� Instrumental Activities of Daily Living

Scale(IADL)� Physical Self-Maintenance Scale(PSMS)�Disability Assessment for Dementia(DAD)

�N式老年用日常生活動作能力評価尺度 (N-ADL)� Instrumental Activities of Daily Living

Scale(IADL)� Physical Self-Maintenance Scale(PSMS)�Disability Assessment for Dementia(DAD)

認知症に伴う行動障害・精神症状の

アセスメントスケール

認知症に伴う行動障害・精神症状の

アセスメントスケール

�日本語版Behavioral Pathology in Alzheimer’s Disease(BEHAVE-AD:アルツハイマー型認知症行動尺度)�Dementia Behavior Disturbance Scale (DBDS)

�日本語版Behavioral Pathology in Alzheimer’s Disease(BEHAVE-AD:アルツハイマー型認知症行動尺度)�Dementia Behavior Disturbance Scale (DBDS)

その他のアセスメントスケールその他のアセスメントスケール

�老年うつ病スケール (Geriatric Depression Scale:GDS)�せん妄評価尺度 (Delirium Rating Scale:DRS)

�老年うつ病スケール (Geriatric Depression Scale:GDS)�せん妄評価尺度 (Delirium Rating Scale:DRS)

認知高齢者のケアの目標認知高齢者のケアの目標

1. 認知高齢者の心身の安定を図ること。

2. 認知高齢者がもてる機能を最大限に発

揮できるよう、対象の可能性を見極めて、

対象者のもつ機能を引き出すようなか

かわりをするケアプランが必要である。

3. 対象者の人格を尊重し、その人らしく主

体的に生活できるようにするには、本人

らしい生活の継続を視点においたケア

プランを立てる。

1. 認知高齢者の心身の安定を図ること。

2. 認知高齢者がもてる機能を最大限に発

揮できるよう、対象の可能性を見極めて、

対象者のもつ機能を引き出すようなか

かわりをするケアプランが必要である。

3. 対象者の人格を尊重し、その人らしく主

体的に生活できるようにするには、本人

らしい生活の継続を視点においたケア

プランを立てる。

ケアの実践ケアの実践

�対象者の反応を心身両面から総合してとらえる技術が必要

�対象者とケア提供者、さらに環境との相互関係について見極める技術が必要

�ケアの知識・技術・態度、ケアのタイミングによっても対象者の反応が変化

�その場の雰囲気、言葉の選び方、ケア提供者の認知症高齢者観、ケアの考え方が

ケア内容に現れる

�対象者の反応を心身両面から総合してとらえる技術が必要

�対象者とケア提供者、さらに環境との相互関係について見極める技術が必要

�ケアの知識・技術・態度、ケアのタイミングによっても対象者の反応が変化

�その場の雰囲気、言葉の選び方、ケア提供者の認知症高齢者観、ケアの考え方が

ケア内容に現れる

カンファレンスカンファレンス

�対象者の個別に関する情報やケアプラン、実践、評価について意見交換し、共通理解の基に、よ

りよいケアを進めていく上で欠かせないもの

�対象者の理解を多面的に進めるために情報の提供や交換を行う

�ケアプラン内容を相互に検討し、対象者にあったプランを共有し、共通理解を深める

� さまざまな意見によってケアの視点が拡大し、ケアの可能性が広がり、認知症高齢者の意向を反

映した生活の質を高めるケアとして発展していく

もの

�対象者の個別に関する情報やケアプラン、実践、評価について意見交換し、共通理解の基に、よ

りよいケアを進めていく上で欠かせないもの

�対象者の理解を多面的に進めるために情報の提供や交換を行う

�ケアプラン内容を相互に検討し、対象者にあったプランを共有し、共通理解を深める

� さまざまな意見によってケアの視点が拡大し、ケアの可能性が広がり、認知症高齢者の意向を反

映した生活の質を高めるケアとして発展していく

もの

評価評価

�実施に関する情報や、評価の視点が多角的になり、より総合的な視点を持てるよう

になる

�対象者のニーズやケアの質向上への課題がみえてくる

�一定期間ごとに行うこともあるが、対象者の変化に合わせてケアプランの修正を必

要とする場合にそのつど実施

�実施に関する情報や、評価の視点が多角的になり、より総合的な視点を持てるよう

になる

�対象者のニーズやケアの質向上への課題がみえてくる

�一定期間ごとに行うこともあるが、対象者の変化に合わせてケアプランの修正を必

要とする場合にそのつど実施

評価評価

�ケアの目標は達成できているのか�ケアの進め方が適切であったか�対象者へのケアの効果がどのようなものであったか

�対象者の状態変化はどのようなものであったか

�うまくいったこと、うまくいかなかったことがどのような要因によるものか分析

�対象者のケアに対する満足度も本人や家族への聞き取り、日常生活の心身安定や

表情から判断

�ケアの目標は達成できているのか�ケアの進め方が適切であったか�対象者へのケアの効果がどのようなものであったか

�対象者の状態変化はどのようなものであったか

�うまくいったこと、うまくいかなかったことがどのような要因によるものか分析

�対象者のケアに対する満足度も本人や家族への聞き取り、日常生活の心身安定や

表情から判断

認知症高齢者の内的世界認知症高齢者の内的世界

�徘徊、攻撃的行為、帰宅願望など客観的事実のみに目を向けるのではない

�認知症高齢者の主観的事実に目を向けて対応

�満足感、不安感、ストレス、身体不調、被害感、焦燥感などの心理面

�したいと思っていること、感じていることなど

�徘徊、攻撃的行為、帰宅願望など客観的事実のみに目を向けるのではない

�認知症高齢者の主観的事実に目を向けて対応

�満足感、不安感、ストレス、身体不調、被害感、焦燥感などの心理面

�したいと思っていること、感じていることなど