コンクール 押沢台北ブラブラまつり 大臣賞 実行委 …...国土交通 大臣賞...
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国土交通大臣賞
第13回住まいのまちなみコンクール
40 家とまちなみ 78〈2018.11〉
1. 団体の概要
2. 維持管理活動の概要1)まちなみ形成の時期 押沢台北町内(2・3丁目)は1968年から入居が始まった高蔵寺ニュータウンの一角にある戸建て住宅地である。1978年から入居が始まった。 区画整理による宅地分譲で、宅地の規模は100坪以上である。門を構え、周りを生垣で囲んだ住宅が多く、緑豊かな静かで落ち着いた住宅地を形成している。
2)活動の開始時期と活動の経緯 近年、急激な高齢化によりさまざまな問題が生じている。夏祭り、運動会、音楽祭など多彩に展開されているまちであるが、まちそのものを使い、家々が中心になる祭りはこれまでなかった。 そんな祭りができないかと、町内の呼びかけに20世帯近くが応じ、2012年にブラブラまつりが始まった。駐車場や玄関先、庭や家の中、それぞれに看板や飾りを工夫して、カフェやギャラリーや食べ物屋に変身し、1日だけ家々をまちに開いたことで、まちなみは華やぎ、まちは賑わいをみせた。
3)現在の活動状況 ブラブラまつりは7年目を迎え、店は35軒ほどとなっている。他所からの来訪者も多く、嫁いだ女性が応援に帰って来たり、ご近所同士が協力したりと、さまざまなつながりが生まれている。年1回ではなく、もっとやってほしいという声も多く、昨年からは毎月どこかでカフェ(ブラっとカフェ)を開いている。 近年は視察に来られる方も多く、昨年から隣の町内でもブラブラまつりが始まった。
4)今後の活動方針 年に1回のイベントで終わるのではなく、普段のまち
づくり、開かれたまちなみづくりを目標にしている。 このまつりをきっかけに、通りにベンチを設けた家もある。普段から門周りを気遣う家、オープンガーデンや自宅ギャラリーを開催する家も生まれた。 どこにでもある普通のまちでも、こんなことができることをこれからも発信していき、多くのまちがブラブラしてラブラブのまちになることを夢見ている。
高蔵寺高蔵寺中学校
愛知環状鉄道線
新池公園
押沢台小学校
石尾台中学校
押沢公園水辺公園
航空自衛隊高蔵寺分屯基地
高蔵寺高校
中央本線
53
53
15
155
199
土岐川
庄内川高蔵寺
定光寺
高蔵寺ニュータウン押沢台北地区
■地区名(所在地):高蔵寺ニュータウン 押沢台北地区(愛知県春日井市)■面積・戸数:17ha・410世帯
①団体の種別:町内会と有志による実行委員会②団体全体の予算:年間約15万円(活動費15万円)③外部委託:なし④共有地:なし/共有物:押沢台の4町内会共有の集会所⑤まちなみのルール:なし
左より、豊田育子氏、豊田洋一氏、下村惟司氏、下村朝子氏
押沢台北ブラブラまつり実行委員会
41家とまちなみ 78〈2018.11〉
2 4
1 3
7
85 6
(提出図書より一部を抜粋)
①3軒ほどのご近所が協力してお店を出したガーデンカフェ。準備は女性が行い、当日のサービスはすべて男性
②若い夫婦のガレージセール。赤ちゃんの世話をしながらの参加
③奥様の習字教室の発表会をブラブラまつりにて開催。奥の方ではご主人の木工作品も展示
④女の子がお店をやりたくてやりたくて、
毎年楽しみに⑤マップを片手に、まちをブラブラ⑥近隣の中部大生による車イスタクシー。
車イスに取っ手をつけて、車イス利用者の避難を容易にすることができる
⑦ブラっとカフェ。毎月どこかでカフェが開かれる。多い月で5カ所。ブラブラまつりの次なる展開
⑧ブラブラまつりで配布するマップ
■第13回住まいのまちなみコンクール