実力テスト①《整形外科等 模擬問題》 · 問33...

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1 問 1~問 80 は必ず解答して下さい(問題 81~90 は時間に余裕がある方)。 問1 骨の働きはどれか。 1.成長ホルモンを分泌する 2.血液の浄化作用をもつ 3.関節液を生成する 4.カルシウムを貯蔵する 問2 骨の構造について誤っているのはどれか。 1.骨膜に骨芽細胞や破骨細胞が存在する 2.ハバース系を骨単位とも言う 3.介在層板はハバース系の間隙を満たす 4.骨層板は長管骨の海綿骨部で観察される 問3 骨基質について誤っているのはどれか。 1.有機基質の 95%がプロテオグリカンである 2.10%~25%の水分が含まれる 3.有機成分は骨の 25%を占める 4.無機成分は骨の 50%~65%を占める 問4 骨について誤っているのはどれか。 1.骨皮質の外側 1/3 は骨膜の血管で栄養される 2.海綿骨は骨髄で造血される血液のみで栄養される 3.骨髄内の神経は栄養血管に沿って骨内に入る 4.成長軟骨帯周囲には神経終末が存在する 問5 骨の発生について、頭蓋骨の発生様式はどれか。 1.軟骨性骨形成 2.内軟骨性骨化 3.結合組織性骨形成 4.転造性骨形成 実力テスト①《整形外科等 模擬問題》

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Page 1: 実力テスト①《整形外科等 模擬問題》 · 問33 脂肪塞栓症候群について正しいのはどれか。 1.エコノミークラス症候群のことである

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問 1~問 80は必ず解答して下さい(問題 81~90は時間に余裕がある方)。

問 1 骨の働きはどれか。

1.成長ホルモンを分泌する

2.血液の浄化作用をもつ

3.関節液を生成する

4.カルシウムを貯蔵する

問 2 骨の構造について誤っているのはどれか。

1.骨膜に骨芽細胞や破骨細胞が存在する

2.ハバース系を骨単位とも言う

3.介在層板はハバース系の間隙を満たす

4.骨層板は長管骨の海綿骨部で観察される

問 3 骨基質について誤っているのはどれか。

1.有機基質の 95%がプロテオグリカンである

2.10%~25%の水分が含まれる

3.有機成分は骨の 25%を占める

4.無機成分は骨の 50%~65%を占める

問 4 骨について誤っているのはどれか。

1.骨皮質の外側 1/3 は骨膜の血管で栄養される

2.海綿骨は骨髄で造血される血液のみで栄養される

3.骨髄内の神経は栄養血管に沿って骨内に入る

4.成長軟骨帯周囲には神経終末が存在する

問 5 骨の発生について、頭蓋骨の発生様式はどれか。

1.軟骨性骨形成

2.内軟骨性骨化

3.結合組織性骨形成

4.転造性骨形成

★ 実力テスト①《整形外科等 模擬問題》

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問 6 骨端成長軟骨板で関節軟骨に最も近いのはどれか。

1.静止層

2.増殖相

3.予備石灰化層

4.成熟層

問 7 車軸関節はどれか。

1.椎間関節

2.指節間関節

3.上橈尺関節

4.肩関節

問 8 股関節はどれか。

1.半関節

2.顆状関節

3.球関節

4.臼状関節

問 9 関節軟骨の最深層はどれか。

1.tangential Zone

2.transitional Zone

3.radial Zone

4.calcified Zone

問 10 関節軟骨で、関節腔に接する最表層はどれか。

1.tangential Zone

2.transitional Zone

3.radial Zone

4.calcified Zone

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問 11 関節軟骨で正しいのはどれか。

1.厚さは 6~10mm である

2.毛細血管が豊富に分布する

3.摩擦係数はきわめ大きい

4.栄養は関節液の拡散による

問 12 筋の構造で、三角筋はどれか。

1.紡錘状筋

2.半羽状筋

3.羽状筋

4.多羽状筋

問 13 筋について、「ミオシンとアクチンが平行に絡まっている部分」を指すのはどれか。

1.A 帯

2.I 帯

3.Z 膜

4.H 帯

問 14 筋について誤っているのはどれか。

1.赤筋にはミオグロビンが多く含まれる

2.タイプⅠは筋収縮速度が遅い

3.ミオシンは太い筋原線維である

4.暗い部分を I 帯という

問 15 起立姿勢で、前後方向の正常バランス点を一直性に結ぶ際に関わらない部分はどれか。

1.耳垂

2.大転子

3.膝蓋骨前面

4.外果前部

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問 16 起立姿勢で、側方方向の正常バランス点を一直性に結ぶ際に関わらない部分はどれか。

1.下顎角

2.椎骨棘突起

3.殿 裂

4.両内果間の中心

問 17 体肢計測で正しいのはどれか。

1.上肢長は肩峰と橈骨茎状突起を結ぶ

2.前腕長は回内位で計測する

3.下肢長は上前腸骨棘から脛骨外果を結ぶ

4.SMD とは下腿長を指す

問 18 トレンデレンブルグ徴候に関わる筋はどれか。

1.小殿筋

2.中殿筋

3.大殿筋

4.大腿筋膜張筋

問 19 跛行について誤っているのはどれか。

1.前脛骨筋が機能しないと鶏歩が認められる

2.内反股によりトレンデレンブルグ徴候が認められる

3.鎮痛歩行とは逃避歩行を指す

4.はさみ足歩行は脳卒中の片麻痺で見られる

問 20 MMT における「Trace」の表示法はどれか。

1.4

2.3

3.2

4.1

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問 21 MMT2の評価(Daniels 方式による)を背臥位で行うのはどれか。

1.股関節屈曲

2.股関節伸展

3.股関節外転

4.膝関節伸展

問 22 筋力評定で、「抵抗を加えなければ、重力に打ち勝って完全に動く」のはどれか。

1.good

2.fair

3.poor

4.normal

問 23 右図は、18 歳男性の足底を踵のほうから外側縁に沿ってこすった際に足趾にみられた状態で

ある。正しいのはどれか。

1.S1 椎間板ヘルニアの確定所見である

2.正常な足底反射と評価する

3.本来、2~3歳で消失する

4.錐体路の障害が疑われる

問 24 腱反射に関わる筋との組み合わせで誤っているのはどれか。

1.三角筋反射 ――――――― 第 2・3 頚髄

2.上腕三頭筋反射 ――――― 第 6・7 頚髄

3.膝蓋腱反射 ――――――― 第 2・3・4 腰髄

4.アキレス腱反射 ――――― 第 1・2 仙髄

問 25 深部反射はどれか。

1.橈骨反射

2.腹壁反射

3.挙睾筋反射

4.肛門筋反射

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問 26 骨密度検査で現状最も普及している信頼性の高い方法で二重エネルギーX 線吸収法はどれか。

1.MD 法

2.DEXA 法

3.QCT 法

4.QUS 法

問 27 DEXA 法における骨密度検査で、骨粗鬆症の目安となる BMD(骨密度)数値はどれか。

1.1.0 以下

2.0.8 以下

3.0.6 以下

4.0.4 以下

問 28 骨粗鬆症検査における T 値で、治療が不要なのはどれか。

(T 値:若年性人の平均値に対する比率)

1.80%以上

2.60%以上

3.40%以上

4.20%以上

問 29 牽引療法について、直達牽引法はどれか。

1.スピードトラック牽引

2.クラッチフィールド牽引

3.グリソン牽引

4.骨盤牽引

問 30 右図は受傷直後の画像とその解説図である。正しいのはどれか。

1.MRI の T1 強調像である

2.MRI の T2 強調像である

3.超音波検査の長軸像である

4.コンピュータ断層撮影像である

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問 31 閉鎖骨折で考えにくいのはどれか。

1.骨折後数日間の発熱

2.軽度の白血球増多

3.赤沈促進

4.敗血症性ショック

問 32 骨折時の合併損傷で誤っているのはどれか。

1.開放骨折は急性骨髄炎発生の危険性が高い

2.閉鎖骨折でも皮膚が壊死する事がある

3.皮膚に水泡が形成された場合、その部位の血行不良を意味する

4.深部静脈血栓症は肩関節を内転位固定した上肢に発症しやすい

問 33 脂肪塞栓症候群について正しいのはどれか。

1.エコノミークラス症候群のことである

2.末梢神経損傷が合併すると高頻度に発症する

3.下肢の骨折に合併しやすい

4.受傷後 1 週間以降に発症する

問 34 脂肪塞栓症候群の 3 大症状でないのはどれか。

1.呼吸不全

2.中枢神経障害

3.発 熱

4.皮膚の点状出血

問 35 脂肪塞栓症による呼吸不全の三主徴でないのはどれか。

1.呼吸困難

2.頻呼吸

3.胸壁動揺

4.低酸素血症

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問 36 脂肪塞栓症による胸部単純レントゲン写真の典型はどれか。

1.スリガラス状陰影

2.木靴状変形

3.空洞を伴う異常陰影

4.滴状心変形

問 37 骨折修復過程について誤っているのはどれか。

1.骨折直後に炎症期を呈する

2.修復期では仮骨が多く認められる

3.仮骨の強度には骨塩が必要である

4.改変期では内仮骨により骨髄腔を埋める

問 38 小児骨折の特徴について誤っているのはどれか。

1.治癒過程が異なる多発骨折や皮膚に多数のアザなどがあれば虐待を疑う

2.成長軟骨板の骨折は、ソルタ―ハリス分類やオーグデン分類などがある

3.上腕骨の角状変形は骨幹部よりも近位部におけるリモデリング能が大きい

4.大腿骨の回旋変形は近位部よりも骨幹部におけるリモデリング能が大きい

問 39 開放性骨折の特徴で誤っているのはどれか。(※整形外科学 改定第 3 版に準ずる)

1.1/3 は多発損傷である

2.感染の可能性が高い

3.骨癒合に不利である

4.骨折固定法の選択肢が増える

問 40 開放骨折の Gustilo-Anderson(ガスティロ・アンダーソン)分類で、終末動脈の血管損傷を伴

うのはどれか。

1.Grade1

2.Grade2

3.Grade3

4.Grade3-C

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問 41 骨化性筋炎で正しいのはどれか。

1.受傷後 2~3 日以内に発症する

2.関節を 3 週間以上固定すると高頻度に発症する

3.拘縮除去目的の暴力的他動関節運動が一要因である

4.骨化した部位は早期に切除しなければならない

問 42 骨癒合について誤っているのはどれか。

1.一般に受傷後 3 カ月経過して、骨癒合機転を確認できないものを遷延治癒と言う

2.手の舟状骨骨折では骨癒合は遷延しやすい

3.偽関節となった場合はそのままでは骨癒合しない

4.粉砕骨折では仮骨形成が豊富で骨癒合には有利である

問 43 ズディック骨萎縮について誤っているのはどれか。

1.反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)に含まれる

2.CRPS type1 は太い神経の損傷を原因としないものを指す

3.CRPS type2 をカウサルギーと言う

4.CRPS では四肢の近位部に症状が現れやすい

問 44 スポーツ中の怪我の発生頻度が低いのはどれか。

(スポーツ安全協会:傷害調査 18 2004 による)

1.脱 臼

2.骨 折

3.捻 挫

4.打 撲

問 45 スポーツ中の怪我の種目別発生頻度で最も多いのはどれか。

(スポーツ安全協会:傷害調査 18 2004 による)

1.バレーボール

2.アメリカンフットボール

3.ラグビー

4.柔 道

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問 46 スポーツ中の怪我の部位別発生頻度で最も多いのはどれか。

(スポーツ安全協会:傷害調査 18 2004 による)

1.足関節

2.手関節

3.肩 部

4.膝関節

問 47 バスケットボールで最も発生する怪我はどれか。

1.足関節捻挫

2.手関節骨折

3.膝創傷

4.手関節捻挫

問 48 段階別リハビリテーションメニューで、スポーツ現場で実施するのはどれか。

1.第 1 期

2.第 2 期

3.第 3 期

4.第 4 期

問 49 段階別リハビリテーションメニューで、第 2 期に相当するのはどれか。

1.炎症と疼痛の沈静化

2.腫脹の除去

3.創部の治療

4.松葉づえの使用

問 50 感染と関係ないのはどれか。

1.脊髄癆

2.破傷風

3.筋萎縮性側索硬化症

4.脊髄性小児麻痺

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問 51 急性化膿性骨髄炎について誤っているのはどれか。

1.起因菌は黄色ブドウ球菌が最も多い

2.小児では骨幹端部に好発する

3.上気道感染から血行性に細菌が侵入する事がある

4.安静時痛は認めない

問 52 急性化膿性骨髄炎について誤っているのはどれか。

1.白血球数増加

2.CRP 減少

3.赤沈亢進

4.MRI 検査が有効

問 53 急性化膿性骨髄炎の X 線上での骨の変化で正しいのはどれか。

1.骨萎縮 → 骨膜反応 → 骨硬化像 → 骨柩形成

2.骨萎縮 → 骨柩形成 → 骨硬化像 → 骨膜反応

3.骨萎縮 → 骨硬化像 → 骨柩形成 → 骨膜反応

4.骨萎縮 → 骨硬化像 → 骨膜反応 → 骨柩形成

問 54 慢性骨髄炎で誤っているのはどれか。

1.難治性である

2.骨欠損により異常可動性を呈する

3.長期に瘻孔が存在すると瘻孔癌の可能性がある

4.仮骨形成が過剰なため偽関節を呈することはない

問 55 Brodie(ブロディ)骨膿瘍について誤っているのはどれか。

1.慢性骨髄炎の特殊型である

2.比較的毒性の弱い菌によるものである

3.長期に無症状に経過する

4.びまん性の骨破壊により病巣は骨全体に及ぶ

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問 56 骨関節結核の発生が少ないのはどれか。

1.脊 椎

2.肩関節

3.股関節

4.膝関節

問 57 脊椎カリエスについて誤っているのはどれか。

1.高熱や局所発赤が著明である

2.ツベルクリン反応が陽性となる

3.冷膿瘍を呈す

4.検査は PCR 法の感受性が高い

問 58 骨腫瘍の好発年齢で、10 代に好発するのはどれか。

1.軟骨肉腫

2.ユーイング肉腫

3.骨髄腫

4.癌の骨転移

問 59 骨腫瘍の好発年齢で、30 歳以降でも発生するのはどれか。

1.骨軟骨腫

2.骨巨細胞腫

3.骨肉腫

4.ユーイング肉腫

問 60 悪性骨腫瘍のうち、続発性のものはどれか。

1.骨肉腫

2.癌の骨転移

3.骨髄腫

4.軟骨肉腫

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問 61 骨肉腫について誤っているのはどれか。

1.原発性悪性骨腫瘍で最も多い

2.30 歳代に好発する

3.長管骨骨幹端部に好発する

4.血液所見でアルカリホスファターゼが高値を示す

問 62 骨肉腫について誤っているのはどれか。

1.初診時の 80%は微小肺転移が存在している

2.肺転移は高確率に発生する

3.X 線でスピクラ状骨形成を示す

4.好発部位に脛骨骨幹部が含まれる

問 63 軟骨肉腫について誤っているのはどれか。

1.骨肉腫に次いで好発する

2.好発年齢は 10 代である

3.二次性軟骨肉腫の X 線像ではカリフラワー状の腫瘍内石灰化巣の増大が見られる

4.内軟骨肉腫から続発する場合もある

問 64 ユーイング肉腫について誤っているのはどれか。

1.幼児にも発生する

2.骨盤にも発生する

3.骨肉腫に類似した X 線像が見られる

4.CRP は特異的に低下する

問 65 骨髄腫について誤っているのはどれか。

1.高齢者に多く発生する

2.玉ねぎ様骨膜反応を示す

3.抜き打ち像が見られる

4.病的骨折の原因疾患である

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問 66 癌の骨転移について誤っているのはどれか。

1.好発部位は肋骨や脊椎等である

2.男性では肺癌や前立腺癌から転移する

3.脊椎の圧潰により腰背部痛を訴える

4.大半が造骨性病変を呈する

問 67 骨巨細胞腫について誤っているのはどれか。

1.青壮年に好発する

2.良性腫瘍である

3.再発はしない

4.脛骨近位部や大腿骨遠位部に好発する

問 68 骨軟骨腫について誤っているのはどれか。

1.10 歳代に多く発生する

2.長管骨骨幹端部に好発する

3.表層部に軟骨帽を形成する

4.関節を構成する遠位骨に好発する

問 69 内軟骨腫で誤っているのはどれか。

1.指骨等の短骨の骨幹端部から発生する

2.多発性の場合、二次性軟骨肉腫をきたす事もある

3.オリエール病とは両側性の多発性内軟骨腫症である

4.マフッチ症候群は多発性内軟骨腫症と軟部血管腫を伴ったものである

問 70 孤立性骨嚢腫で誤っているのはどれか。

1.高齢者に好発する

2.病的骨折の一要因となる

3.上腕骨近位骨幹端部に発生する

4.良性腫瘍である

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問 71 線維性骨異形成について誤っているのはどれか。

1.青少年に発生する

2.肋骨に好発する

3.骨形成障害と考えられている

4.悪性腫瘍である

問 72 線維性骨異形成について誤っているのはどれか。

1.X 線像で、カリフラワー様透明像となる

2.変形は、羊飼いの杖変形をきたす

3.オルブライト症候群では、皮膚色素斑と性的早熟を認める

4.頭蓋骨病変として、眼球突出が認められる

問 73 良性軟部腫瘍で、指尖や爪床に発生するのはどれか。

1.神経鞘腫

2.グロームス腫瘍

3.脂肪腫

4.血管腫

問 74 我が国の変形性膝関節症(OA)について誤っているのはどれか。

1.肥満した女性に多い

2.続発性 OA が多い

3.屈曲拘縮を呈すること多い

4.内側型が多い

問 75 我が国の変形性関節症(OA)について誤っているのはどれか。2 つ選べ。

1.脊椎では可動域の小さい関節に好発する

2.手指の DIP 関節に発生するとヘバーデン結節を形成する

3.股関節に発生すると伸展と外転の障害が最初に認められる

4.膝関節では X 脚変形を呈するものが多い

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問 76 関節リウマチについて誤っているのはどれか。

1.パンヌスが形成される

2.原因不明の全身性炎症性疾患である

3.我が国の有病者数は増加傾向にある

4.60 歳以上の発症性差は女 3:男 1 である

問 77 関節リウマチの変形で誤っているのはどれか。

1.手指の橈側偏位

2.スワンネック変形

3.外反母趾

4.足趾の鷲爪変形

問 78 痛風について誤っているのはどれか。

1.高尿酸血症を伴う

2.30~50 歳代の男性に多発する

3.遺伝的素因も発症に関与する

4.食事療法ではプリン体の摂取を勧める

問 79 痛風について誤っているのはどれか。

1.急性関節炎または腱鞘滑膜炎である

2.好発部位は母趾 IP 関節である

3.耳たぶなどに結節が生じる

4.激痛は突然発生する

問 80 偽性痛風について誤っているのはどれか。

1.関節液中のピロリン酸カルシウム結晶による

2.関節液の量は正常で貯溜はみられない

3.発熱などの全身症状を伴うことが多い

4.好発部位は膝関節である

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以下、時間に余裕のある方は解答して下さい。

問 81 関節液で正しいのはどれか。

1.変形性関節症では関節内で凝固する

2.粘度はヒアルロン酸の濃度に比例する

3.関節リウマチでは白濁する

4.関節軟骨が生成する

問 82 腰椎々間板ヘルニアで有効な画像検査はどれか。

1.X 線

2.CT

3.MRI

4.シンチグラフィ

問 83 超音波(エコー)検査の特徴でないのはどれか。

1.動的な観察が可能である。

2.健側との比較が容易である。

3.放射線の被爆がない。

4.骨髄病変の評価が得意である。

問 84 悪性腫瘍の骨転移などの評価目的で全身を観察するのに有用なのはどれか。

1.CT

2.MRI

3.血管造影

4.シンチグラフィ

問 85 関節軟骨を再生する手術でないのはどれか。

1.軟骨細胞移植

2.骨軟骨柱移植

3.ドリリング

4.滑膜切除術

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問 86 伸展位での関節拘縮が起こりやすいのはどれか。

1.股関節

2.足関節

3.肘関節

4.手 MP 関節

問 87 一般に「音叉」を用いて評価するのはどれか。

1.温冷覚

2.振動覚

3.触 覚

4.二点識別覚

問 88 「骨接合術」の固定材料に含まれないのはどれか。

1.人工骨頭

2.プレート

3.髄内釘

4.鋼 線

問 89 肘部管症候群で用いられることが多いのはどれか。

1.骨移植術

2.関節形成術

3.神経移行術

4.腱移植術

問 90 関節造影検査について正しいのはどれか。

1.近年、検査の頻度は著しく増加している

2.肘関節離断性骨軟骨炎で多用されている

3.体内金属のある患者への使用は禁忌である

4.関節内に造影剤を注入して X 線撮影を行う