システムの コンフィグレーション -...

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185 システムの コンフィグレーション システムBIOSやSCSI、ディスクアレイ構成の設定をするためのコンフィグレーションユーティリティに ついて説明します。 システムBIOSコンフィグレーション(→186ページ) ..... 本装置の基本入出力システムの設定を変更する ユーティリティ「SETUP」の起動方法や、操作方 法、各種パラメータの説明をしています。また、 各種パラメータをデフォルト値に戻すコンフィグ レーションジャンパスイッチの使い方についても 説明しています。 SCSI BIOSコンフィグレーション(→214ページ) ........... 本装置に標準装備のSCSIコントローラに関する 設定を変更するユーティリティ「SCSISelect」の 起動方法や、操作方法、各種パラメータの説明を しています。 ディスクアレイBIOSコンフィグレーション(→222ページ) .... 本体に標準装備のディスクアレイコントローラに 搭載されているBIOSユーティリティの起動方法 や、操作方法、各種パラメータの説明をしていま す。 RAIDコンフィグレーション(→224ページ) ...................... 本体に標準装備のディスクアレイコントローラに 接続されたディスクをディスクアレイ構成にする ためのユーティリティ「RAID EzAssist」の起動方 法や、操作方法、各種パラメータの説明をしてい ます。 ヒント� これらのユーティリティは、管理PCからMWAを起動して行います。MWAについては、126 ページおよび保守・管理ツールCD-ROM内の「MWAファーストステップガイド」 (¥mwa¥mwa_fsg.pdf)を参照してください。 6 6

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Page 1: システムの コンフィグレーション - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/storage/ns400p_600/...(¥mwa¥mwa_fsg.pdf)を参照してください。6 186 システムBIOSコンフィグレーション

185

システムのコンフィグレーション

システムBIOSやSCSI、ディスクアレイ構成の設定をするためのコンフィグレーションユーティリティについて説明します。

システムBIOSコンフィグレーション(→186ページ).....本装置の基本入出力システムの設定を変更するユーティリティ「SETUP」の起動方法や、操作方法、各種パラメータの説明をしています。また、各種パラメータをデフォルト値に戻すコンフィグレーションジャンパスイッチの使い方についても説明しています。

SCSI BIOSコンフィグレーション(→214ページ)...........本装置に標準装備のSCSIコントローラに関する設定を変更するユーティリティ「SCSISelect」の起動方法や、操作方法、各種パラメータの説明をしています。

ディスクアレイBIOSコンフィグレーション(→222ページ).... 本体に標準装備のディスクアレイコントローラに搭載されているBIOSユーティリティの起動方法や、操作方法、各種パラメータの説明をしています。

RAIDコンフィグレーション(→224ページ)......................本体に標準装備のディスクアレイコントローラに接続されたディスクをディスクアレイ構成にするためのユーティリティ「RAID EzAssist」の起動方法や、操作方法、各種パラメータの説明をしています。

ヒント�

これらのユーティリティは、管理PCからMWAを起動して行います。MWAについては、126ページおよび保守・管理ツールCD -ROM内の「MWAファーストステップガイド」(¥mwa¥mwa_fsg.pdf)を参照してください。

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186

システムBIOSコンフィグレーション SETUPは本装置の基本ハードウェアの設定を行うためのユーティリティツールです。このユーティリティは本装置内のフラッシュメモリに標準でインストールされているため、専用のユーティリティなどがなくても実行できます。

SETUPで設定される内容は、出荷時に本装置にとって最も標準で最適な状態に設定していますのでほとんどの場合においてSETUPを使用する必要はありませんが、この後に説明するような場合など必要に応じて使用してください。

重要�

ⓦ SETUPの操作は、システム管理者(アドミニストレータ)が行ってください。

ⓦ S E T U P では、パスワードを設定することができます。パスワードには、「Administrator」と「User」の2つのレベルがあります。「Administrator」レベルのパスワードでS E T U P にアクセスした場合、すべての項目の変更ができます。「Administrator」のパスワードが設定されている場合、「User」レベルのパスワードでは、設定内容を変更できる項目が限られます。

ⓦ OS(オペレーティングシステム)をインストールする前にパスワードを設定しないでください。

ⓦ 本装置には、最新のバージョンのSETUPユーティリティがインストールされています。このため設定画面が本書で説明している内容と異なる場合があります。設定項目については、オンラインヘルプを参照するか、保守サービス会社に問い合わせてください。

起 動

システムの電源をONにするとディスプレイ装置の画面にPOST(Power On Self-Test)の実行内容が表示されます。「NEC」ロゴが表示された場合は、<Esc>キーを押してください。

しばらくすると、次のメッセージが画面左下に表示されます。

Press <F2> to enter SETUP

ここで<F2>キーを押すと、SETUPが起動してMainメニュー画面を表示します。

以前にSETUPを起動してパスワードを設定している場合は、パスワードを入力する画面が表示されます。パスワードを入力してください。

Enter password:[ ]

パスワードの入力は、3回まで行えます。3回とも誤ったパスワードを入力すると、本装置は動作を停止します(これより先の操作を行えません)。電源をOFFにしてください。

ヒント�

パスワードには、「Supervisor」と「User」の2種類のパスワードがあります。「Supervisor」では、SETUPでのすべての設定の状態を確認したり、それらを変更したりすることができます。「User」では、確認できる設定や、変更できる設定に制限があります。

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システムのコンフィグレーション

System ManagementConsole RedirectionService Partition TypeClear Event Log:Assert NMI on PERR:Assert NMI on SERR:FRB-2 PolicyBoot Monitoring:Thermal Sensor:BMC IRQ:Post Error PauseAC-LINK:

Additional setupmenu to changeserver managementfeatures.

Item Specific Help

[Press Enter][Disabled][Enabled][Disable Immediately][Disabled][Enabled][11][Disabled][Last State]

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-Menu Enter Select←→ Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot

Phoenix BIOS Setup Utility

Exit

パラメータ(選択すると文字が反転する)

設定項目

現在表示しているメニューを示す

キーの機能説明

サブメニューがあることを示す

オンラインヘルプウィンドウ

キーと画面の説明

キーボード上の次のキーを使ってSETUPを操作します(キーの機能については、画面下にも表示されています)。

カーソルキー(↑、↓) 画面に表示されている項目を選択します。文字の表示が反転している項目が現在選択されています。

カーソルキー(←、→) MainやAdvanced、Security、Server、Boot、Exitなどのメニューを選択します。<->キー/<+>キー 選択している項目の値(パラメータ)を変更します。サブメニュー(項目の前に「 ▼ 」がつ

いているもの)を選択している場合、このキーは無効です。<Enter>キー 選択したパラメータの決定を行うときに押します。<Esc>キー ひとつ前の画面に戻ります。<F1>キー SETUPの操作でわからないことがあったときはこのキーを押してください。SETUPの

操作についてのヘルプ画面が表示されます。<Esc>キーを押すと、元の画面に戻ります。

<F9>キー 現在表示している項目のパラメータをデフォルトのパラメータに戻します(出荷時の設定と異なる場合があります)。

<F10>キー SETUPの設定内容を保存し、SETUPを終了します。

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設定例

次にソフトウェアと連係した機能や、システムとして運用するときに必要となる機能の設定例を示します。

管理ソフトウェアとの連携関連

「ESMPRO」が持つ温度監視機能と連携させる

「Server」→「Thermal Sensor」→「Enabled」

「ESMPRO/ServerManager」を使ってネットワーク経由でシステムの電源を制御する

「Advanced」→「Advanced Chipset Control」→「Wake On Lan」→「Enabled」「Server」→「AC-LINK」→「StayOff」

UPS関連

UPSと電源連動させる

- UPSから電源が供給されたら常に電源をONさせる「Server」→「AC-LINK」→「Power On」

- POWERスイッチを使ってOFFにしたときは、UPSから電源が供給されても電源をOFFのままにする「Server」→「AC-LINK」→「Last State」

- UPSから電源が供給されても電源をOFFのままにする「Server」→「AC-LINK」→「StayOff」

起動関連

本装置に接続している起動デバイスの順番を変える

「Boot」→起動順序を設定する

POSTの実行内容を表示する

「Advanced」→「Boot-time Diagnostic Screen」→「Enabled」「NEC」ロゴの表示中に<Esc>キーを押しても表示させることができます。

HWコンソールから制御する

「Server」→「Console Redirection」→それぞれの設定をする

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システムのコンフィグレーション

メモリ関連

メモリ縮退機能

① 「Advanced」→「Memory Configuration」→「Extended RAM Step」→「Every-Location」

② 「Advanced」→「Memory/Processor Error」→「Halt」

搭載しているメモリ(DIMM)の状態を確認する

「Advanced」→「Memory Configuration」→表示を確認する

画面に表示されているDIMMグループとマザーボード上のソケットの位置は右図のように対応しています。

メモリ(DIMM)のエラー情報をクリアする

「Advanced」→「Memory Configuration」→「MemoryRetest」→「Yes」→リブートするとクリアされる

CPU関連

CPU縮退機能

① 「Server」→「FRB2 policy」→「Disabled Immediately」② 「Advanced」→「Memory/Processor Error」→「Halt」

搭載しているCPUの状態を確認する

「Main」→「Processor Settings」→表示を確認する

画面に表示されているCPU番号とマザーボード上のソケットの位置は右図のように対応しています。

CPUのエラー情報をクリアする

「Main」→「Processor Settings」→「ProcessorRetest」→「Yes」→リブートするとクリアされる

キーボード関連

Numlockを設定する

「Advanced」→「Numlock」

セキュリティ関連

BIOSレベルでのパスワードを設定する

「Security」→「Set Supervisor Password」→パスワードを入力する管理者パスワード(Supervisor)、ユーザーパスワード(User)の順に設定します。

Processor 2

Processor 1

DIMMGroup #2

DIMMGroup #3

DIMMGroup #1

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POWERスイッチの機能を有効/無効にする

「Security」→「Power Switch Inhibit」→「Enabled」(有効)「Security」→「Power Switch Inhibit」→「Disabled」(無効)

重要�

POWERスイッチをマスクするとPOWERスイッチによるON/OFF操作に加え、「強制シャットダウン(26ページ参照)」も機能しなくなります。

セキュアモードを設定する

「Security」→「Secure Mode」→それぞれを設定する

外付けデバイス関連

外付けデバイスに対する設定をする

「Advanced」→「I/O Device Configuration」→それぞれのデバイスに対して設定をする

内蔵デバイス関連

本装置内蔵のPCIデバイスに対する設定をする

「Advanced」→「Adbanced Chipset Control」→「PCI Device」→それぞれのデバイスに対して設定をする

ディスクアレイコントローラボードまたはグラフィックスアクセラレータボードを取り付ける

「Advanced」→「PCI Configuration」→「PCI Slot n」→「Option ROM Scan」→「Enabled」 n: 取り付けたスロット番号

ハードウェアの構成情報をクリアする(内蔵デバイスの取り付け/取り外しの後)

「Advanced」→「Reset Configuration Data」→「Yes」

設定内容のセーブ関連

BIOSの設定内容を保存する

「Exit」→「Exit Saving Changes」または「Save Changes」

変更したBIOSの設定を破棄する

「Exit」→「Exit Discarding Changes」または「Discard Changes」

BIOSの設定をデフォルトの設定に戻す(出荷時の設定とは異なる場合があります)

「Exit」→「Load Setup Defaults」

現在の設定をユーザー定義の設定として保存する

「Exit」→「Save Custom Defaults」

ユーザー定義の設定をロードする

「Exit」→「Load Custom Defaults」

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システムのコンフィグレーション

Phoenix BIOS Setup Utility

Main Advanced Security Server Boot

System Time:System Date:

Legacy Floppy A:Legacy Floppy B:

Hard Disk Pre-DelayPrimary IDE MasterPrimary IDE SlaveSecondary IDE MasterSecondary IDE Slave

Processor Settings

Language:

<Tab>, <Shift-Tab>, or<Enter> selects field.

Item Specific Help

Exit

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

[14:18:58][08/03/2001]

[1.44/1.25 MB 3.5"][Disabled]

[Disabled][None][None][CD-ROM][None]

[English (US)]

パラメータと説明

SETUPには大きく6種類のメニューがあります。

ⓦ Mainメニューⓦ Advancedメニューⓦ Securityメニューⓦ Serverメニューⓦ Bootメニューⓦ Exitメニュー

このメニューの中からサブメニューを選択することによって、さらに詳細な機能の設定ができます。次に画面に表示されるメニュー別に設定できる機能やパラメータ、出荷時の設定を説明をします。

Main

SETUPを起動すると、まずはじめにMainメニューが表示されます。項目の前に「 ▼ 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

Mainメニューの画面上で設定できる項目とその機能を示します。

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項 目 パラメータ 説  明

System Time HH:MM:SS 時刻の設定をします。

System Date MM/DD/YYYY 日付の設定をします。

Legacy Floppy A Disabled フロッピーディスクドライブA(標準装備)の360Kb 5.25 設定をします。1.2MB 5.25720Kb 3.5[1.44.1.25MB 3.5]2.88MB 3.5

Legacy Floppy B [Disabled] フロッピーディスクドライブBの設定をしま360Kb 5.25 す。本装置ではドライブBをサポートしてい1.2MB 5.25 ないので「Disable」にしてください。720Kb 3.51.44.1.25MB 3.52.88MB 3.5

Hard Disk Pre-Delay [Disabled] POST中に初めてIDEデバイスへアクセスす3 seconds る時に設定された時間だけ待ち合わせを行い6 seconds ます。9 seconds12 seconds15 seconds21seconds30 seconds

Primary IDE Master/    - それぞれのチャネルに接続されているデバイPrimary IDE Slave     スの情報をサブメニューで表示します。Secondary IDE Master     一部設定を変更できる項目がありますが、出Secondary IDE Slave     荷時の設定のままにしておいてください。

Language [English(US)] Setupで表示する言語を選択します。FranoacisDeutschEspanolItaliano

[ ]: 出荷時の設定

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システムのコンフィグレーション

Processor Settings

Mainメニューで「Processor Settings」を選択すると、以下の画面が表示されます。

Processor Retest

Processor Speed Setting:

Processor 1 CPUID:Processor 1 L1 Cache:

Processor 2 CPUID:Processor 2 L2 Cache:

Select ’Yes’, BIOSwill clear historicalprocessor status andretest all processorson next boot.

Item Specific HelpProcessor Settings

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Previous ValueSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Main

[No]

1.0 GHz

068A256 KB

068A256 KB

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

Processor Retest [No] CPUのエラー情報をクリアします。Yes

Processor Speed Setting    - CPUの周波数を表示します。

Processor 1 CPUID 数値(06xx) 数値の場合はプロセッサ1のIDを示します。Disabled 「Disabled」はプロセッサの故障、「NotNot Installed Installed」は取り付けられていないことを示

します(表示のみ)。

Processor L1 Cache    - プロセッサ1のキャッシュを表示します。

Processor 2 CPUID 数値(06xx) 数値の場合はプロセッサ2のIDを示します。Disabled 「Disabled」はプロセッサの故障、「NotNot Installed Installed」は取り付けられていないことを示

します(表示のみ)。

Processor L2 Cache    - プロセッサ2のキャッシュを表示します。

[ ]: 出荷時の設定

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Advanced

カーソルを「Advanced」の位置に移動させると、Advancedメニューが表示されます。

項目の前に「 ▼�

」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

Memory ConfigurationPCI ConfigurationI/O Device ConfiguraionAdvanced Chipset Control

Boot-time Diagnostic Screen:

Reset Configuration Data:Installed O/S:

NumLock:Memory/Processor Error

Memory ReconfigurationMenu.

Item Specific Help

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Main Advanced Security Server Boot Exit

[Disabled]

[No][Other]

[Off][Boot]

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

Boot-time Diagnostic [Disabled] 起動時の自己診断(POST)の実行画面を表示Screen Enabled させるか、表示させないかを設定します。

「Disab led」に設定すると、POSTの間、「NEC」ロゴが表示されます。(ここで<Esc>キーを押すとPOSTの実行画面に切り替わります。)

Reset Configuration Data [No] Configuration Data(POSTで記憶しているYes システム情報)をクリアするときは「Yes」に

設定します。装置の起動後にこのパラメータは「No」に切り替わります。

Installed O/S [Other] Windows NT 4.0やNetWareを使用するときPnP O/S* は「Other」を選択してください。Windows

2000を使用するときは、「PnP O/S」を選択してください。* Windows 2000があらかじめインストールされた状態のモデルでは、出荷時に「PnP O/S」に切り替えられています。

NumLock On システム起動時にNumlockの有効/無効を設[Off] 定します。「Auto」では、テンキーからの入Auto 力を検出したときに有効にします。

Memory/Processor Error [Boot] メモリ縮退、プロセッサ縮退エラーが起きたHalt ときにPOSTの最後で止めるか止めないかを

設定します。

[ ]: 出荷時の設定

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システムのコンフィグレーション

Memory Configuration

Advancedメニューで「Memory Configuration」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

DIMM Group #1 - #3 Status Normal メモリの現在の状態を表示します。Disabled 「Normal」はメモリが正常であることを示しNot Installed ます。「Disabled」は故障していることを、

「Not Installed」はメモリが取り付けられていないことを示します。(表示のみ)

Memory Retest [No] メモリのエラー情報をクリアします。Yes

Extended RAM Step 1MB 「1MB」は1M単位にメモリテストを行いま1KB す。「1KB」は1K単位にメモリテストを行いEvery-Location ます。「Every-Location」はすべてのメモリ[Disabled] をテストします。「Disabled」でメモリの初期

化のみ行います。

[ ]: 出荷時の設定

DIMM Group #1 StatusDIMM Group #2 StatusDIMM Group #3 Status

Memory RetestExtended RAM Step

Clear the memoryerror status.

Item Specific HelpMemory Configuration

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsEsc Exit ←→ Select Menu Enter Select Sub-Menu F10 Save and Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Advanced

NormalNot InstalledNot Installed

[No][Disabled]

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Embedded SCSIEmbedded NIC 1Embedded NIC 2Embedded Video Controller

PCI Slot 1PCI Slot 2PCI Slot 3PCI Slot 4PCI Slot 5PCI Slot 6

Additional setupmenus to configureembedded SCSIcontroller.

Item Specific HelpPCI Configuration

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Advanced

PCI Configuration

Advancedメニューで「PCI Configuration」を選択すると、以下の画面が表示されます。それぞれを選択するとサブメニューが表示されます。

- Embedded SCSI

項 目 パラメータ 説  明

SCSI Controller [Enabled] オンボード上のSCSIコントローラの有効/無Disabled 効を設定します。

Optoin ROM Scan [Enabled] オンボード上のSCSIコントローラのBIOSのDisabled 展開の有効/無効を設定するサブメニューを

表示します。

[ ]: 出荷時の設定

- Embedded NIC1/Embedded NIC2

項 目 パラメータ 説  明

LAN Controller 1 [Enabled] オンボード上のLANコントローラの有効/無LAN Controller 2 Disabled 効を設定します。

Optoin ROM Scan [Enabled] オンボード上のLANコントローラのBIOSのDisabled 展開の有効/無効を設定するサブメニューを

表示します。

[ ]: 出荷時の設定

- Embedded Video Controller

項 目 パラメータ 説  明

Video Controller [Enabled] オンボード上のビデオコントローラの有効/Disabled 無効を設定します。

[ ]: 出荷時の設定

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システムのコンフィグレーション

Serial port 1: Base I/O address: Interrupt:Serial port 2: Base I/O address: Interrupt:Parallel port: Mode: Base I/O address: Interrupt: DMA channel:

Legacy USB SupportPS/2 Mouse

Configure serial port 1using options:

[Disabled] No configuration

[Enabled] User configuration

[Auto] BIOS or OS chooses configuration

Item Specific HelpI/O Device Configuration

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Advanced

[Enabled][3F8][IRQ 4][Enabled][2F8][IRQ 3][Enabled][ECP][378][IRQ 7][DMA 1]

[Disabled][Enabled]

- PCI Slot 1 - PCI Slot 6

項 目 パラメータ 説  明

Optoin ROM Scan [Enabled] PCIバスに接続されているデバイス(ボード)Disabled に搭載されているBIOSの有効/無効を設定す

るサブメニューを表示します。グラフィックアクセラレータボードを取り付ける際や、取り付けようとしているディスクアレイコントローラボードおよびSCSIコントローラボードにOSがインストールされているハードディスクを接続する際にはそのスロットを「Enabled」に設定してください。オプションROM BIOSを搭載したLANコントローラボードを使用していて、このボードからネットワークブートをしないときは「Disabled」にしてください。

[ ]: 出荷時の設定

I/O Device Configuration

Advancedメニューで「I/O Device Configuration」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

重要�

割り込みやベースI/Oアドレスが他と重複しないように注意してください。設定した値が他のリソースで使用されている場合は黄色の「*」が表示されます。黄色の「*」が表示されている項目は設定し直してください。

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198

項 目 パラメータ 説  明

Serial Port 1 Disabled シリアルポート1の有効/無効を設定します。[Enabled]Auto

Base I/O Address [3F8] シリアルポート1のためのベースI/Oアドレス2F8 を設定します。3E82E8

Interrupt IRQ 3 シリアルポートのための割り込みを設定し[IRQ 4] ます。

Serial Port 2 Disabled シリアルポート2の有効/無効を設定します。[Enabled]Auto

Base I/O Address 3F8 シリアルポート2のためのベースI/Oアドレス[2F8] を設定します。3E82E8

Interrupt [IRQ 3] シリアルポートのための割り込みを設定しIRQ 4 ます。

Parallel Port Disabled パラレルポートの有効/無効を設定します。[Enabled]Auto

Mode Output Only パラレルポートの動作モードを設定します。Bi-directional[EPP]ECC

Base I/O Address [378] パラレルポートのベースI/Oアドレスを設定278 します。

Interrupt IRQ 5 パラレルポートのための割り込みを設定し[IRQ 7] ます。

DMA channel [DMA 1] パラレルポートのためのDMAチャネルをDMA 3 設定します。

Legacy USB Support [Disabled] USBを正式にサポートしていないOSでもEnabled USBキーボードが使用できるようにするかど

うかを設定します。

PS/2 Mouse Disabled マウスの有効/無効を設定します。[Enabled]

[ ]: 出荷時の設定

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システムのコンフィグレーション

Advanced Chipset Control

Advancedメニューで「Advanced Chipset Control」を選択すると、以下の画面が表示されます。項目の前に「 ▼ 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

PCI DeviceWake On LAN:Wake On Ring:

Sleep Button:

Select PCI Deviceoptions.

Item Specific HelpAdvanced Chipset Control

[Disabled][Disabled]

[Present]

System Hardware

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsEsc Exit ←→ Select Menu Enter Select Sub-Menu F10 Save and Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Advanced

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

Wake On LAN [Disabled] ネットワークを介したリモートパワーオン機Enabled 能の有効/無効を設定します。

Wake On Ring [Disabled] シリアルポートを介したリモートパワーオンEnabled 機能の有効/無効を設定します。

Sleep Button [Present] 「Present」に設定してください。Absent

[ ]: 出荷時の設定

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200

PCI IRQ line 1:PCI IRQ line 2:PCI IRQ line 3:PCI IRQ line 4:PCI IRQ line 5:PCI IRQ line 6:PCI IRQ line 7:PCI IRQ line 8:PCI IRQ line 9:PCI IRQ line 10:PCI IRQ line 11:PCI IRQ line 12:PCI IRQ line 13:PCI IRQ line 14:PCI IRQ line 15:PCI IRQ line 16:

[Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select][Auto Select]

PCI device can usehardware interruptscalled IRQs. A PCIdevice cannot useIRQs already in useby ISA devices.Use ’Auto’ only ifno ISA legacycards are installed.

Item Specific HelpPCI Device

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Advanced

PCI Device

Advancedメニューの「Advanced Chipset Control」で「PCI Device」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

PCI IRQ line 1 - 16 Disabled PCIバスにある16本の割り込み信号をどの[Auto Select] IRQリクエストに割り当てるかを設定しま3 す。4 パラメータの「5」、「10」、「11」は「Server」5 メニューの「BMC IRQで設定しているパラ7 メータと同一のものは選択できません。910111415

[ ]: 出荷時の設定

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201

システムのコンフィグレーション

Security

カーソルを「Security」の位置に移動させると、Securityメニューが表示されます。

User Password Is:Supervisor Password IsSet User PasswordSet Supervisor Password

Password on boot:Fixed disk boot sector:

Secure Mode Timer:Hot Key (CTRL+ALT+):Secure Mode Boot:Video BlankingFloppy Write Protect:

Power Switch Inhibit:

Superviosor Passwordcontrols access to the setup utility.

Item Specific Help

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Previous ValueSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

ClearClear[Enter][Enter]

[Disabled][Normal]

[2 hr][L][Disabled][Disabled][Disabled]

[Disabled]User Passwordを登録しているときのみ選択できる。

User Password Is:Supervisor Password IsSet User PasswordSet Supervisor Password

Password on boot:Fixed disk boot sector:

Secure Mode Timer:Hot Key (CTRL+ALT+):Secure Mode Boot:Video BlankingFloppy Write Protect:

Power Switch Inhibit:

Superviosor Passwordcontrols access to the setup utility.

Item Specific Help

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Previous ValueSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

ClearClear[Enter][Enter]

[Disabled][Normal]

[2 hr][L][Disabled][Disabled][Disabled]

[Disabled]

[ ][ ]

Set Supervisor Password

Enter New PasswordConfirm New Password

Set Supervisor PasswordもしくはSet User Passwordのどちらかで<Enter>キーを押すと以下のような画面が表示されます(画面は「Set Supervisor Password」を選択したときの画面です)。

ここでパスワードの設定を行います。パスワードは7文字以内の英数字および記号でキーボードから直接入力します。

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202

重要�

ⓦ 「User Password」は、「Supervisor Password」を設定していないと設定できません。

ⓦ OSのインストール前にパスワードを設定しないでください。

ⓦ パスワードを忘れてしまった場合は、お買い求めの販売店または保守サービス会社にお問い合わせください。

各項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

Set User Password 7文字までの英数字 <Enter>キーを押すとユーザーのパスワード入力画面になります。このパスワードではSETUPメニューへのアクセスが制限されます。

Set Supervisor Password 7文字までの英数字 <Enter>キーを押すとスーパーバイザのパスワード入力画面になります。このパスワードですべてのSETUPメニューにアクセスできます。この設定は、SETUPを起動したときのパスワードの入力で「Supervisor」でログインしたときのみ設定できます。

Password on boot [Disabled] ブート時にパスワードの入力を行う/行わなEnabled いの設定をします。先にスーパバイザのパス

ワードを設定する必要があります。もし、スーパーバイザのパスワードが設定されていて、このオプションが無効の場合はBIOSはユーザーがブートしていると判断します。

Fixed disk boot sector [Normal] IDEハードディスクに対する書き込みを防ぎWrite Protect ます。本装置ではIDEハードディスクをサ

ポートしていません。

Secure Mode Timer 2 min キーボードやマウスからの入力が途絶えて5 min からSecure Modeに入るまでの時間を設定10 min します。「Disabled」の時はSecure Modeに20 min なりません。1 hr[2 hr]

Hot Key (CTRL+ALT+) [L] Secure Modeを起動させるキーを設定します。<Ctrl>キーと<Alt>キーを押しながら設定したキーを押すとSecure Modeが起動します。

Secure Mode Boot [Disabled] 本装置の起動時にSecure ModeEnabled で起動させるかどうかを設定します。

Video Blanking [Disabled] Secure Modeに入った時にモニタを切るかEnabled どうか設定できます。

Floppy Write Protect [Disabled] Secure Modeの間、フロッピーディスクドEnabled ライブにセットしたフロッピーディスクへの

書き込みを許可するか禁止するかを設定します。

<次ページへ続く>

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203

システムのコンフィグレーション

項 目 パラメータ 説  明

Power Switch Inhibit [Disabled] POWERスイッチの機能の有効/無効を設定Enabled します。「Enabled」に設定すると、OSの起

動後はPOWERスイッチで電源をOFFできなくなります。(強制シャットダウン(POWERスイッチを4秒以上押して強制的にシャットダウンさせる機能)も含む。)

[ ]: 出荷時の設定

Server

カーソルを「Server」の位置に移動させると、Serverメニューが表示されます。

Serverメニューで設定できる項目とその機能を示します。「System Management」と「Console Redirection」は選択後、<Enter>キーを押してサブメニューを表示させてから設定します。

System ManagementConsole RedirectionService Partition TypeClear Event Log:Assert NMI on PERR:Assert NMI on SERR:FRB-2 PolicyBoot Monitoring:Thermal Sensor:BMC IRQ:Post Error PauseAC-LINK:

Additional setupmenu to changeserver managementfeatures.

Item Specific Help

[Press Enter][Disabled][Enabled][Disable Immediately][Disabled][Enabled][11][Disabled][Last State]

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-Menu Enter Select←→ Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot

Phoenix BIOS Setup Utility

Exit

各項目については次の表を参照してください。

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204

項 目 パラメータ 説  明

Service Partition Type    - サービスパーティションのタイプを表示します。

Clear Event Log    - <Enter>キーを押し、「Yes」を選択するとシステムイベントログが初期化されます。

Assert NMI on PERR [Disabled] PCI PERRのサポートを設定します。Enabled

Assert NMI on SERR [Disabled] PCI SERRのサポートを設定します。Enabled

FRB-2 Policy FRB2 Disabled 「Disabled immendiately」に設定してくだ[Disabled Immediately] さい。Never DisabledAllow 3 Failures

Boot Monitoring [Disabled] 起動時のブート監視の機能の有効/無効を設Enabled 定します。

この機能を使用する場合は、ESMPRO/ServerAgentをインストールしてください。ESMPRO/ServerAgentをインストールしていないOS、CD-ROMからの起動時は、この機能を使用しないでください。ARCServeでDisaster Recovery Optionを使用の場合は、「Disabled」にしてください。

Thermal Sensor Disabled 温度センサ監視機能の有効/無効を設定しま[Enabled] す。

BMC IRQ Disabled BMC割り込みのIRQを設定します。510[11]

Post Error Pause [Disabled] POSTの実行中にエラーが発生した際に、Enabled POSTの終わりでPOSTを一旦停止するかど

うかを設定します。

AC-LINK Stay Off AC-LINK機能を設定します。AC電源が再度[Last State] 供給されたときの本装置の電源の状Power On 態を設定します(下表参照)。

[ ]: 出荷時の設定

「AC-LINK」の設定と本装置のAC電源がOFFになってから再度電源が供給されたときの動作を次の表に示します。

AC電源OFFの前の状態設 定

Stay Off Last State Power On

動作中 Off On On

停止中(DC電源もOffのとき) Off Off On

強制シャットダウン* Off Off On

* POWERスイッチを4秒以上押し続ける操作です。強制的に電源をOFFにします。

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205

システムのコンフィグレーション

System Management

Serverメニューで「System Management」を選択し<Enter>キーを押すと、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

BIOS Version    - BIOSのバージョンを表示します(表示のみ)。

Board Part Number    - マザーボードの部品番号を表示します(表示のみ)。

Board Serial Number    - マザーボードのシリアル番号を表示します(表示のみ)。

System Part Number    - 本体のコードを表示します(表示のみ)。

System Serial Number    - 本体のシリアル番号を表示します(表示のみ)。

Chassis Part Number    - シャーシの部品番号を表示します(表示のみ)。

Chassis Serial Number    - シャーシのシリアル番号を表示します(表示のみ)。

BMC Device ID    - BMC(Baseboard Management Controller)のデバイスIDを表示します(表示のみ)。

BMC Device Revision    - BMCのレビジョンを表示します(表示のみ)。

BMC Firmware Revision    - BMCのファームウェアレビジョンを表示します(表示のみ)。

BMC Firmware BootBlock    - BMCのブートブロックのファームウェアRevision レビジョンを表示します(表示のみ)。

BMC Support IPMI Version    - IPMI(Intelligent Platform ManagementInterface)のバージョンを表示します(表示のみ)。

[  ]: 出荷時の設定

Item Specific HelpSystem Management

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Server

BIOS Version:Board Part Number:System Part Number:System Serial Number:Chassis Part Number:Chassis Serial Number:BMC Device ID:BMC Device Revision:BMC Firmware Revision:BMC Firmware BootBlock Revision:BMC Support IPMI Version:SDR Revision:PIA Revision:Primary HSBP Revision:Secondary HSBP Revision:

xx.xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.xxxx.xxxx.xxxx.xxxx.xxxx.xxxx.xxxx.xx

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206

項 目 パラメータ 説  明

SDR Revision    - SDR(Sensor Data Record)のレビジョンを表示します(表示のみ)。

PIA Revision    - PIAのレビジョンを表示します(表示のみ)。

Primary HSBP Revision    - 標準装備のHSBP(ホットスワップバックプレーン)ボードのレビジョンを表示します(表示のみ)。

Secondary HSBP Revision    - オプションのHSBPボードのレビジョンを表示します(表示のみ)。

[  ]: 出荷時の設定

Console Redirection

Serverメニューで「Console Redirection」を選択し<Enter>キーを押すと、以下の画面が表示されます。

Serial Port Address:Baud Rate:Flow Control

If enabled, the consolewill be redirected tothis port.If console Redirectionis enabled, thisaddress must match thesettings of serial port 2.

Item Specific HelpConsole Redirection

[Disabled][19.2K][XON/XOFF]

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Phoenix BIOS Setup Utility

Server

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説  明

Serial Port Address [Disabled] HWコンソールを接続するシリアルポートのOn Board Com A アドレス/割り込みを設定します。On Board Com B

Baud Rate [9600] 連続するHWコンソールとのインタフェース19.2k に使用するボーレートを設定します。38.4k57.6k115.2k

Flow Control None フロー制御の方法を設定します。Xon/XoffCTS/RTS[CTS/RTS+CD]

[ ]: 出荷時の設定

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207

システムのコンフィグレーション

Boot

カーソルを「Boot」の位置に移動させると、起動順位を設定するBootメニューが表示されます。

本装置は起動時にこのメニューで設定した順番にデバイスをサーチし、起動ソフトウェアを見つけるとそのソフトウェアで起動します。

<↑>キー/<↓>キー、<+>キー/<->キーでブートデバイスの優先順位を変更できます。各デバイスの位置へ<↑>キー/<↓>キーで移動させ、<+>キー/<->キーで優先順位を変更できます。

CD-ROM Drive+Removable Devices+Hard Drive Intel (R) Boot Agent Version 4.0.17 Intel (R) Boot Agent Version 4.0.17

Keys used to view orconfigure devices:<Enter> expands orcollapses devices witha + or -<+> and <-> moves thedevice up or down.<n> May move removabledevice between HardDisk or Removable Disk

Item Specific Help

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot

Phoenix BIOS Setup Utility

Exit

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208

Exit Saving ChangesExit Discarding ChangesLoad Setup DefaultsLoad Custom DefaultsSave Custom DefaultsDiscard ChangesSave Changes

[Enter][Enter]

Exit System Setup andsave your changes to CMOS.

Item Specific Help

F1 Help ↑↓ Select Item -/+ Change Values F9 Setup DefaultsF10 Previous ValueSub-MenuEnter Select←→ Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot

Phoenix BIOS Setup Utility

Exit

Exit

カーソルをExitの位置に移動させると、Exitメニューが表示されます。

このメニューの各オプションについて以下に説明します。

Exit Saving Changes

新たに選択した内容をCMOS(不揮発性メモリ)内に保存してSETUPを終わらせる時に、この項目を選択します。Exit Saving Changesを選択すると、以下の画面が表示されます。ここで、「Yes」を選ぶと新たに選択した内容をCMOS(不揮発性メモリ)内に保存してSETUPを終了し、本装置は自動的にシステムを再起動します。

Exit Discarding Changes

新たに選択した内容をCMOS(不揮発性メモリ)内に保存しないでSETUPを終わらせたい時に、この項目を選択します。ここで、「No」を選択すると、変更した内容を保存しないでSETUPを終わらせることができます。「Yes」を選択すると変更した内容をCMOS内に保存してSETUPを終了し、本装置は自動的にシステムを再起動します。

Save configuration changes and exit now?

[Yes] [No]

Setup Confirmation!

Configuration has not been saved!Save before exiting?

[Yes] [No]

Setup Warning!

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209

システムのコンフィグレーション

Load default configuration now?

[Yes] [No]

Setup Confirmation!

Load Setup Defaults

SETUPのすべての値をデフォルト値に戻したい時に、この項目を選択します。Load Setup Defaultsを選択すると、以下の画面が表示されます。ここで、「Yes」を選択すると、デフォルト値に戻ります。「No」を選択するとExitメニューの画面に戻ります。

重要�

モデルによっては、出荷時の設定とデフォルト値が異なる場合があります。この項で説明している設定一覧を参照して使用する環境に合わせた設定に直す必要があります。

Load Custom Defaults

このメニューを選択して<Enter>キーを押すと、保存しているカスタムデフォルト値をロードします。

Save Custom Defaults

このメニューを選択して<Enter>キーを押すと、現在設定しているパラメータをカスタムデフォルト値として保存します。保存されると、Load Custum Defaultsメニューが現れます。

Discard Changes

CMOSに値を保存する前に今回の変更を以前の値に戻したい場合は、この項目を選択します。Discard Changesを選択すると以下の画面が表示されます。ここで、「Yes」を選ぶと新たに選択した内容が破棄されて、以前の内容に戻ります。

Save Changes

SETUPを終了せず、新たに選択した内容をCMOS(不揮発性メモリ)内に保存する時に、この項目を選択します。SaveChangesを選択すると、以下の画面が表示されます。ここで、「Yes」を選ぶと新たに選択した内容をCMOS(不揮発性メモリ)内に保存します。

Load previous configuration now?

[Yes] [No]

Setup Confirmation!

Save configuration changes now?

[Yes] [No]

Setup Confirmation!

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210

CMOS・パスワードのクリア

本装置自身が持つセットアップユーティリティ「SETUP」では、本装置内部のデータを第三者から保護するために独自のパスワードを設定することができます。万一、パスワードを忘れてしまったときなどは、ここで説明する方法でパスワードをクリアすることができます。また、本装置のCMOSに保存されている内容をクリアする場合も同様の手順で行います。

重要�

CMOSの内容をクリアするとSETUPの設定内容がすべて出荷時の設定に戻ります。

パスワード/CMOSのクリアは本装置内部のジャンパスイッチを操作して行います。ジャンパスイッチは下図の位置にあります。

重要�

その他のジャンパの設定は変更しないでください。本装置の故障や誤動作の原因となります。

ⓦ パスワードの保護/クリア用ピン

CMOSの内容の保護/クリア用ピン

パスワードの保護/クリア用ピン

ピン11-12にあるクリップを使う

2つのピンをショート: パスワードをクリアする2つのピンをオープン: パスワードを保護する(出荷時の設定)

ⓦ CMOSの内容の保護/クリア用ピン

2つのピンをショート: CMOSの内容をクリアする2つのピンをオープン: CMOSの内容を保護する(出荷時の設定)

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211

システムのコンフィグレーション

それぞれの内容をクリアする方法を次に示します。

警告�装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。指示を守らないと、人が死亡するまたは重傷を負うおそれがあります。詳しくは、iiiページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 自分で分解・修理・改造はしない

1. 本装置の電源をOFFにして、電源コードをコンセントから抜く。

2. 157ページを参照してサイドカバー(タワーモデル)またはトップカバー(ラックマウントモデル)を取り外す。

3. クリアしたい機能のジャンパスイッチの設定を変更する。

重要�

ⓦ 本装置のジャンパピン(ピン11-12)に付いているクリップを使用してください。

ⓦ クリップをなくさないよう注意してください。

4. 本装置を元どおりに組み立ててPOWERスイッチを押す。

5. POSTを終了したら、電源をOFFにする。

6. ジャンパスイッチの設定を元に戻した後、もう一度電源をONにして設定し直す。

ヒント�

クリップをなくさないためにも使用後はジャンパピン11-12に差し込んでおいてください。その他のジャンパピンに差し込むと誤動作をするおそれがあります。

ピン11-12

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212

割り込みラインとI/Oポートアドレス

割り込みラインやI/Oポートアドレスは、出荷時に次のように割り当てられています。オプションを増設するときなどに参考にしてください。

割り込みライン

出荷時では、次のように割り当てられています。

IRQ 周辺機器(コントローラ) IRQ 周辺機器(コントローラ)

0 システムタイマ 8 リアルタイムクロック

1 キーボード 9 PCI/SCI

2 カスケード接続 10 PCI(BMC IRQ)

3 COM2シリアルポート(PCI) 11 BMCIRQ/PCI/ISA

4 COM1シリアルポート(PCI) 12 マウス

5 PCI/LPT2パラレルポート(BMC IRQ) 13 数値演算プロセッサ

6 フロッピーディスク 14 プライマリIDE(CD-ROMドライブ)

7 LPT1パラレルポート 15 S-IDE

PIRQとPCIデバイスの関係

出荷時では、PCIデバイスの割り込みは次のように割り当てられています。割り込みの設定は、BIOSセットアップメニュー「SETUP」で変更できます。詳しくは184ページを参照してください。

メニュー項目 割り込み

PCI IRQ 1 オンボードSCSI(チャネル0)、PCIスロット#6(INT D)

PCI IRQ 2 オンボードSCSI(チャネル1)、PCIスロット#6(INT C)

PCI IRQ 3 オンボードLAN#1

PCI IRQ 4 オンボードLAN#2

PCI IRQ 5 オンボードGA

PCI IRQ 6 PCIスロット#1(INT A)

PCI IRQ 7 PCIスロット#2(INT A)

PCI IRQ 8 PCIスロット#3(INT A)

PCI IRQ 9 PCIスロット#4(INT A)

PCI IRQ 10 PCIスロット#5(INT A)

PCI IRQ 11 PCIスロット#6(INT A)

PCI IRQ 12 PCIスロット#1(INT C)、PCIスロット#2(INT D)、PCIスロット#3(INTB)、PCIスロット#4(INT C)、PCIスロット#5(INT D)、PCIスロット#6(INT B)

PCI IRQ 13 PCIスロット#1(INT D)、PCIスロット#2(INT B)、PCIスロット#3(INTC)、PCIスロット#4(INT D)、PCIスロット#5(INT B)

PCI IRQ 14 PCIスロット#1(INT B)、PCIスロット#2(INT C)、PCIスロット#3(INTD)、PCIスロット#4(INT B)、PCIスロット#5(INT C)

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213

システムのコンフィグレーション

I/Oポートアドレス

本装置では、I/Oポートアドレスを次のように割り当てています。

アドレス 使用チップ

00 - 1F 8ビットDMAコントロールレジスタ20 - 21 マスター8259プログラミングインタフェース2E - 2F コンフィグレーション40 - 43 8254プログラミングインタフェース

60 キーボード/マウス61 NMIステータスレジスタ64 キーボード/マウス

70 - 71 NMIイネーブルレジスタ/リアルタイムクロック80 - 8F 16ビットDMAコントロールレジスタA0 - A1 スレーブ8259プログラミングインタフェースC0 - DF DMAコントローラページレジスタE0 - E9 ベースアドレスレジスタ

F0 レジスタIRQ13F1 - FF 論理デバイスコンフィグレーション

170 - 177 or BAR2 EDMA2互換モードプライマリコマンドブロックレジスタ1F0 - 1F7 or BAR0 EDMA2互換モードセカンダリコマンドブロックレジスタ

278 - 27F (パラレルポート3)2F8 - 2FF シリアルポート2BAR or 376 EDMA2互換モードセカンダリコマンドブロックレジスタ370 - 377 (フロッピーディスクドライブ2)、IDE 2378 -37F (パラレルポート2)3B0 - 3BB VGA3BC - 3BE パラレルポート13C0 - 3DF VGA

3F6 or BAR1 EDMA2互換モードプライマリコマンドブロックレジスタ3F0 - 3F7 フロッピーディスクドライブ1、IDE 13F8 - 3FF シリアルポート1

40B DMA1拡張ライトモードレジスタ4D0 マスター8259 ELCRプログラミング4D1 スレーブ8259 ELCRプログラミング4D6 DMA2拡張ライトモードレジスタ

580 - 58F SMBusコントロールC00 PCI IRQマッピングインデックスレジスタC01 PCI IRQマッピングデータレジスタC14 PCIエラーステータスレジスタC49 アドレス/ステータスコントロールC4A 立ち上がり時間(Rise Time)カウンターコントロールC52 汎用レジスタ(GPMs)C6C ISAウェイトレジスタC6F その他コントロールレジスタ

CA2 - CA3 IPMI(IPMI KCSインタフェース)CA4 - CA5 IPMI(SMIインタフェース)CA6 - CA7 IPMI(SCI/SW1インタフェース)

CD6 パワーマネージメントインデックスレジスタCD7 パワーマネージメントデータレジスタ

CF8, CFC PCIコンフィグレーションスペースCF9 リセットコントロール

F50 - F58 汎用チップセットFE00 - FE3F チップセットBAR4+00 - 0F EDMA2 PCIベースアドレスレジスタ4

*1 16進数で表記しています。*2 PCIデバイスのI/OポートアドレスはPCIデバイスの種類や数によって任意に設定されます。

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214

SCSI BIOSコンフィグレーション「SCSISelect」ユーティリティはマザーボード上のSCSIコントローラ(またはオプションボード上のSCSIコントローラ)に対して各種設定を行うためのユーティリティで、起動には特殊な起動ディスクなどを使用せずに、POSTの実行中に簡単なキー操作から起動することができます。

SCSISelectユーティリティの用途

SCSISelectユーティリティは、主に接続されるSCSI機器の転送速度の設定を行う場合(5.25インチデバイスベイに搭載したデバイス(ハードディスクを除く)や外付けDAT、MOなどのバックアップデバイス(ハードディスクを除く)を接続する場合)に使用します。

重要�

SCSIのコンフィグレーションはSCSIコントローラ単位に個別にユーティリティを起動して設定しなければなりません。本装置内にはSCSIコントローラが1つ搭載されています。オプションのSCSIコントローラボードを増設した場合は、本装置内蔵のSCSIコントローラに加え増設した枚数分のSCSIコントローラの設定が必要です。また、設定を変更するために使用するユーティリティも異なる場合があります。

マザーボード内蔵のコントローラに対する設定

本装置のマザーボードに搭載されているSCSIコントローラに対する設定の変更方法について説明します。

重要�

本装置には、最新のバージョンのSCSISelectユーティリティがインストールされています。このため設定画面が本書で説明している内容と異なる場合があります。本書と異なる設定項目については、オンラインヘルプを参照するか、保守サービス会社に問い合わせてください。

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215

システムのコンフィグレーション

▲ ▲ ▲▲▲▲

起動から終了までの流れ

SCSISelectユーティリティの起動から終了までの方法を次に示します。パラメータやその意味については「パラメータの詳細」を参照してください。

1. 本装置の電源をONにする。

POST実行中の画面の途中で次のメッセージを表示します。

重要�

増設したSCSIコントローラの枚数分表示されます。

Adaptec AIC-7899 SCSI BIOS Build 25007(c) 1998 Adaptec, Inc. All Rights Reserved

Press <Ctrl> <A> for SCSISelect(TM) Utility!

2. <Ctrl>キーを押しながら<A>キーを押す。

SCSISelectユーティリティが起動し、「Main」メニューを表示します。

3. カーソルキーを使って「Bus:Device」ボックス内の「02:04:A」または「02:04:B」を選択して<Enter>キーを押す。

You have an AIC-7899 Bus:Device:ChannelSCSI Controller in your system. Move 02:04:Athe cursor to the Bus:Channel to be 02:04:Bconfigured and press <Enter>.

<F5> - Toggle color/monochrome

マザーボードのSCSIコントローラにはチャネルが2つあります。チャネルA(02:04:A)はUltra160 SCSIコネクタ(ハードディスク用)を、チャネルB(02:04:B)はUltra160 SCSIコネクタ(5.25インチデバイスまたは外部SCSI(Wide)コネクタ用)を示します。

選択すると、「Options」メニューを表示します。

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216

4. 「Configure/View Host Adapter Settings」を選択して<Enter>キーを押す。

Options

Configure/View Host Adapter Settings SCSI Disk Utilities

「Configuration」メニューを表示します。

ConfigurationSCSI Bus Interface DefinitionsHost Adapter SCSI ID ..................................... 7SCSI Parity Checking ..................................... EnabledHost Adapter SCSI Termination ..................... Enabled

Additional OptionsBoot Device Options ....................................... Press<Enter>SCSI Device Configuration ............................. Press<Enter>Advanced Configuration Options .................... Press<Enter>

<F6> - Reset to Host Adapter Defaults

5. それぞれのパラメータについて設定する。

次ページ以降にそれぞれのメニューの詳細を説明しています。説明を参照して、それぞれのパラメータを正しく設定してください。

6. 設定を変更したら、変更内容の保存メッセージが表示されるまで<Esc>キーを押す。

Save Changes Made?

7. 設定内容に誤りがなければ「yes」を選択し、<Enter>キーを押す。

8. 以下の終了メッセージが表示されるまで<Esc>キーを押す。

Exit Utility?

9. 「Yes」を選択し、<Enter>キーを押して終了する。

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217

システムのコンフィグレーション

パラメータの詳細

本装置に内蔵のSCSIコントローラの設定を変更するSCSISelectユーティリティには、次のようなメニューとパラメータがあります。ここでの説明を参照して最適な状態に設定してください。オプションのSCSIコントローラおよびに接続したSCSI機器に対する設定については、「オプションボードのコントローラに対する設定」を参照してください。

SCSI Bus Interface Definitions

「SCSI Bus Interface Definitions」にある3つの項目は、キーボードのカーソル(<↓>キー/<↑>キー)で項目を選択してから、<Enter>キーを押して変更する項目を決定します。パラメータの選択はカーソル(<↓>キー/<↑>キー)を使用します。それぞれの機能とパラメータは次の表のとおりです。

項 目 パラメータ 機能/設定

Host Adapter SCSI ID 0~[7]~15 「7」に設定してください。

SCSI Parity Checking [Enabled] 「Enabled」に設定してください。Disabled

Host Adapter SCSI [Enabled] 終端抵抗の有効/無効を設定します。Termination Disabled 「Enabled」に設定してください。

[ ]: 出荷時の設定

Additional Options

「Additional Options」にある3つの項目はキーボードのカーソル(<↓>キー/<↑>キー)で項目を選択してから、<Enter>キーを押すとそれぞれのサブメニューが表示されます。サブメニューにある項目はキーボードのカーソル(<↓>キー/<↑>キー)で項目を選択してから、<Enter>キーを押して変更する項目を決定します。パラメータの選択はカーソル(<↓>キー/<↑>キー)を使用します。

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218

SCSI Device Configuration

SCSI Device ID #0 #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7

Sync Transfer Rate (MB/Sec) 160 160 160 160 160 160 160 160

Initiate Wide Negotiation Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Enable Disconnection Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Send Start Unit Command Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Options Listed Below Have NO EFFECT if the BIOS is Disabled

Enable Write Back Cache N/C N/C N/C N/C N/C N/C N/C N/C

BIOS Multiple LUN Support No No No No No No No No

Include in BIOS Scan Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

SCSI Device ID #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15

Sync Transfer Rate (MB/Sec) 160 160 160 160 160 160 160 160

Initiate Wide Negotiation Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Enable Disconnection Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Send Start Unit Command Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

Options Listed Below Have NO EFFECT if the BIOS is Disabled

Enable Write Back Cache N/C N/C N/C N/C N/C N/C N/C N/C

BIOS Multiple LUN Support No No No No No No No No

Include in BIOS Scan Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes Yes

メニュー内の機能とパラメータは次ページの表のとおりです。

重要�

設定は各SCSI IDごとに行えます。ターゲットとなる装置のSCSI IDを確認してから設定を変更してください。

ⓦ Boot Device Options

「Boot Device Options」にカーソルを合わせて<Enter>キーを押すと次のような表示に変わります。

Boot Device ConfigurationSelect SCSI peripheral from which to boot.To view peripheral by ID# select "SCSI Disk Utilities" from previous menu.

Boot Channel ........................................................................................ A FirstBoot SCSI ID ........................................................................................ 0

Options Listed Below Have NO EFFECT if MULTI LUN Support Is DisabledBoot LUN Number ................................................................................ 0

メニュー内の機能とパラメータは次の表のとおりです。

項 目 パラメータ 機能/設定

Boot Channel [A First] 「A First」に設定してください。B First

Boot SCSI ID [0]~15 「0」に設定してください。

Boot LUN Number [0]~7 「0」に設定してください。

[ ]: 出荷時の設定

ⓦ SCSI Device Configuration

「SCSI Device Configuration」にカーソルを合わせて<Enter>キーを押すと次のような表示に変わります。

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219

システムのコンフィグレーション

Select SCSI Disk and press <Enter>

SCSI ID #0 : No device

SCSI ID #1 : No device

SCSI ID #2 : No device

SCSI ID #3 : No device

SCSI ID #4 : No device

SCSI ID #5 : No device

SCSI ID #6 : NEC GEM312R2 - G7CNE

SCSI ID #7 : AIC-7899

SCSI ID #8 : No device

SCSI ID #9 : No device

SCSI ID #10 : No device

SCSI ID #11 : No device

SCSI ID #12 : No device

SCSI ID #13 : No device

SCSI ID #14 : No device

SCSI ID #15 : No device

ヒント�

追加したオプションのSCSI IDがわからない場合は「Options」メニューで「SCSI DiskUtilities」を選択して<Enter>キーを押します。次のようなSCSI IDをスキャンする画面が表示されます。

Scanning SCSI ID : 0 LUN Number : 0

スキャン後、次のようなSCSI IDと対応するデバイスの画面が表示されます。

この画面で追加したオプションのSCSI IDを確認してください。また、デバイスを選択して<Enter>キーを押すとデバイスの詳細が表示されます。

項 目 パラメータ 機能/設定

Sync Transfer Rate [160] 20.0 通常は「160」に設定してください。(MB/Sec) 80.0 16.0 (この値は接続するオプションによって変

53.4 13.4 更が必要な場合があります。40.0 10.0 詳しくはオプションに添付の説明書を32.0 ASYN 参照してください。26.8

Initiate Wide [Yes] 接続したSCSI機器がWide SCSIに対応しNegotiation No ているときは「Yes」に設定してください。

対応していないときは、「No」に設定してください。

Enable Disconnection [Yes] 「Yes」に設定してください。No

Send Start Unit [Yes] ハードディスクに対して使用する場合はCommand No 「Yes」に設定してください。それ以外の場

合は、「No」に設定してください。

Enable Write Back Yes 「N/C」に設定してください。Cache No

[N/C]

BIOS Multiple LUN Yes 「No」に設定してください。Support [No]

Include in BIOS Scan [Yes] 「Yes」に設定してください。No

[ ]: 出荷時の設定

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220

ⓦ Advanced Configuration Options

「Advanced Configuration Options」にカーソルを合わせて<Enter>キーを押すと次のような表示に変わります。

Advanced Configuration OptionsReset SCSI Bus at IC Initialization ....................................................... EnabledDisplay <Ctrl><A> Message During BIOS Initialization ......................... EnabledExtended BIOS Translation for DOS Driver > 1 GByte .......................... EnabledVerbose/Silent Mode ............................................................................ Verbose

Options Listed Below Have NO EFFECT if MULTI LUN Support Is DisabledHost Adapter BIOS ............................................................................... EnabledDomain Validation ................................................................................ EnabledSupport Removable Disks Under BIOS as Fixed Disks ......................... DisabledBIOS Support for Bootable CD-ROM .................................................... EnabledBIOS Support for Int13 Extensions ...................................................... Enabled

メニュー内の機能とパラメータは次の表のとおりです。

項 目 パラメータ 機能/設定

Reset SCSI Bus at [Enabled] 「Enabled」に設定してください。IC Initialization Disabled

Display <Ctrl><A> [Enabled] 「Enabled」に設定してください。Message During DisabledBIOS Initialization

Extended BIOS [Enabled] 「Enabled」に設定してください。Translation for DOS DisabledDriver > 1 GByte

Verbose/Silent Mode [Verbose] 「Verbose」に設定してください。Silent

Host Adapter BIOS [Enabled] SCSI BIOSの有効/無効を設定します。Disabled: NOT Scan 次の場合を除いて「Enabled」に設定してDisabled: scan bus ください。

ⓦ SCSIコントローラ配下に接続されたハードディスク以外のコントローラ配下に接続したハードディスクからOSをBootする場合(ハードディスクが接続されていない場合は問題ありません)。

ⓦ 拡張ROM空間の領域を確保する目的でハードディスクが接続されていないSCSIコントローラのBIOSを「Disabled」にすることができる。

Domain Validation [Enabled] 「Enabled」に設定してください。Disabled

Support Removable Boot Only リムーバブルメディアがコントロールするDisks under BIOS as All Disks オプションはAIC-78xx BIOSによりサポーFixed Disks [Disabled] トします。

[ ]: 出荷時の設定

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221

システムのコンフィグレーション

項 目 パラメータ 機能/設定

BIOS Support for [Enabled] 「Enabled」に設定してください。Bootable CD-ROM Disabled

BIOS Support for [Enabled] 「Enabled」に設定してください。Int 13 Extension Disabled

[ ]: 出荷時の設定

オプションボードのコントローラに対する設定

オプションのSCSIコントローラボードに接続したSCSI機器に関する設定はオプションのSCSIコントローラボードに搭載されているSCSI BIOSユーティリティを使います。詳しくはオプションのSCSIコントローラボードに添付のマニュアルを参照してください。

複数のSCSIコントローラボードを増設しているときは、はじめにオンボード上のSCSIコントローラに対するSCSISelectユーティリティの起動メッセージを表示後、増設したSCSIコントローラの数だけユーティリティの起動メッセージを表示します。起動メッセージはPCI#3→PCI#4→PCI#1→PCI#2→PCI#5→PCI#6の順に表示されます。オプションによっては、画面の表示が異なる場合があります。詳しくは、SCSIコントローラに添付の説明書を参照してください。

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222

ディスクアレイBIOSコンフィグレーションディスクアレイBIOSユーティリティは、本体標準装備のデイスクアレイコントローラボードの設定を切り替えるためのユーティリティです。

重要�

通常の操作では、このユーティリティを使って内部の設定を変更する必要はありません。出荷時の設定のまま使用することをお勧めします。また、設定を変更すると本装置の機能がうまく動作しなかったり、内蔵のハードディスクのデータを消去したりする場合がありますので、もしこのユーティリティを使って設定を切り替える場合はここで示す説明をよく読んでから操作してください。

ディスクアレイBIOSユーティリティでは、次の設定が行えます。

ⓦ BIOSの有効/無効の設定

ⓦ CD-ROMからの起動の有効/無効の設定

ⓦ ディスクアレイ構成で制御できるディスクの最大容量の設定

起動方法

ディスクアレイBIOSユーティリティは本装置の電源をONにした後、自動的に実行されるPOSTの間に起動します。

1. 本装置の電源をONにする。

POWERランプが点灯し、ディスプレイ装置には「NEC」ロゴが表示されます。

2. <Esc>キーを押す。

自己診断プログラム「POST」の実行画面に切り替わります。

3. 「Press <ALT-M> for BIOS options」と表示されたら、<Alt>キーを押しながら<M>キーを押す。

AcceleRAID 160 BIOS Version X.XX-XX(XXX XX.XXXX)Mylex CorporationAcceleRAID 160 Firmware Version x.xx-x-xAcceleRAID 160 PCI Address: xxxxxxxx Bus=x Dev/Slot=x Function=x IRQ=xAcceleRAID 160 Memory = 16 MB (SDRAM/ECC)<AcceleRAID 160 8GB Disk BIOS is enabled>Press <ALT-M> for BIOS optionsPress <ALT-R> for RAID configuration options

この表示の後、ただちに<Alt>キーを押しながら<M>キーを押す

「x」はシステム構成やバージョンによって表示が異なります。

ディスクアレイシステムの設定をするソフトウェアが起動する(操作方法の説明はこの後に説明されています)

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223

システムのコンフィグレーション

ディスクアレイBIOSユーティリティが起動し、次の画面が表示されます。

BIOS OPTIONS

BIOS enabledCD-ROM boot disabled8-GB drive geometry

重要�

画面には「Press <ALT-R> for RAID configuration options」と表示されますが、このメッセージに従って<Alt>キーを押しながら、<R>キーを押すとディスクアレイシステムの設定をするソフトウェアが起動します(操作方法の説明はこの後の項に記載されています)。ディスクアレイシステムの設定を変更する以外の目的では使用しないでください。

メニューの説明

それぞれのメニューについて説明します。

ⓦ BIOS enabled/BIOS disabled

本装置のBIOSの有効(enabled)/無効(disabled)を設定します(出荷時の設定は「BIOSenabled」です)。「BIOS disabled」に設定すると本装置内蔵のハードディスクから起動できなくなります。

ⓦ CD-ROM boot enabled/CD-ROM boot disabled

ディスクアレイ構成に組み込まれているCD-ROMから起動できるようにするための設定です。本装置のディスクアレイにはCD-ROMは接続されていないため、ここでの設定は無効です。出荷時の設定「CD-ROM boot disabled」のままにしておいてください。

ⓦ 8-GB drive geometry

設定を「8GB Geometry」から変更しないでください。

重要�

本装置のOSをインストールできるパーティション容量の最大は8GBです。RAID構成設定画面でブートドライブの領域を8GB以上確保するとOSをインストールできても、OSは起動しません。

4. 設定を変更する場合は<Y>キーを、キャンセルするときは<N>キーを押す。

5. 手順3の画面で<Esc>キーを押す。

ユーティリティを終了し、POSTを継続します。

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224

RAIDコンフィグレーションRAID EzAssistは、本装置に標準装備のMylexディスクアレイコントローラ(以降「アレイコントローラ」と呼ぶ)、およびディスクアレイシステムを構築する本体内蔵のハードディスクに対して詳細な設定・制御をするためのソフトウェアです。なお、コンフィグレーション情報を変更した場合は、バックアップをしておくことをお勧めします。

本ユーティリティの使用制限

通常、ディスクアレイシステムは、WebUIからGlobal Array Managerを起動して、管理・保守します。本ユーティリティは、次のような限られた場合でのみ使用します。

ⓦ コンフィグレーション情報のバックアップ

ⓦ 保守・管理ツールやGlobal Array Managerでは設定できないような複雑なディスクアレイシステムを設定するとき

ⓦ オペレーティングシステムが起動しないような致命的な障害が発生したとき

使用上の注意

RAID EzAssistを使用する前にお読みください。

ⓦ ここで記載されている用語の説明については、NECの「58番街」に掲載されているオンラインドキュメント「RAID EzAssistオペレーションガイド」をご覧ください(http://express5800.com/)。

ⓦ 別のシステムなどでコンフィグレーション済みのアレイコントローラを使用する場合は、あらかじめコンフィグレーション情報をクリアしてください。

ⓦ システムの再インストールを行うときは、「ソフトウェアの再インストール(263ページ)」を参照して出荷時構成にし、再インストールしてください。また、RAID0のシステムドライブとRAID1やRAID5など冗長性(パリティなど)のあるRAIDのシステムドライブが1つのパック内に混在するような設定をしないでください。

ⓦ コンフィグレーション情報を作成/更新したときは、コンフィグレーション情報のバックアップを行ってください。自動再構築が実行されるとコンフィグレーション情報が更新されます。このような場合は、再度コンフィグレーション情報をバックアップしてください。故障したハードディスクを交換してスタンバイディスクの設定を行った後、バックアップすることをお勧めします。

重要�

ディスクアレイ構成変更後にコンフィグレーション情報のバックアップを行っていないと、コンフィグレーション情報が破壊された場合や誤って情報を変更してしまった場合、および再インストールの際に情報を復旧することができません。コンフィグレーション情報が正しくないとハードディスク内のデータは保護されず、その内容が失われてしまうことがあります。

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225

システムのコンフィグレーション

コンフィグレーションの手順

目的別にコンフィグレーションの手順の流れを説明します。それぞれの作業の操作方法については「RAID EzAssistの起動と終了(231ページ)」以降で詳しく説明しています。

コンフィグレーション情報を新規に設定する場合

初めてRAID EzAssistを使用してディスクアレイを設定する場合の手順は、次のような流れになります。本装置では、コンフィグレーション情報は出荷時に設定されているため、コンフィグレーション情報を新規に設定する必要はありません。また、システムを初期化する場合は、「ソフトウェアの再インストール(263ページ参照)」を参照してください。

重要�

コントローラのパラメータの確認およびコンフィグレーションのバックアップは必ず行ってください。

1. RAID EzAssistの起動(→231ページ)

3. View or Modify Controller Configuration(→241ページ)

2. Configure RAID Drive(→235ページ)

4. Initialize Drive(→245ページ)

5. Backup Configuration(→251ページ)

6. RAID EzAssistの終了(→234ページ)

ここで、必ずコントローラの確認を行ってください。

ここで、必ずコンフィグレーションのバックアップを行ってください。

Logical Driveの初期化を行います。

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226

ハードディスクの追加を行う場合

ハードディスクの追加は、パックを追加する場合、スペアディスクを追加する場合、およびAdd Capacityを実行する場合の3とおりがあります。本装置では、WebUIからGlobal Array Managerを起動して管理・保守できますので、通常は以下の操作は行わないでください。

パックを追加する場合

重要�

ⓦ コントローラのパラメータの確認およびコンフィグレーションのバックアップは必ず行ってください。

ⓦ 既存のLogical Driveの初期化を行わないでください。初期化を行うと、システムおよびユーザーデータがすべて破壊されてしまいます。

以下の手順で作業を行います。

1. ハードディスクを装置に追加する

3. Configure RAID Drive(→235ページ)

2. RAID EzAssistの起動(→231ページ)

4. Initialize Drive(→241ページ)

5. Backup Configuration(→251ページ)

6. RAID EzAssistの終了(→234ページ)

ここで、必ずコントローラの確認を行ってください。

ここで、必ずコンフィグレーションのバックアップを行ってください。

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227

システムのコンフィグレーション

スペアディスクを追加する場合

重要�

コンフィグレーションのバックアップは必ず行ってください。

以下の手順で作業を行います。

Add Capacityを実行する場合

Add Capacityとは既存のパックにディスクを追加し、パックを再構成することをいいます。Add Capacityを行う前に必ず下記の注意事項を確認してください。

重要�

ⓦ 追加するディスクは、追加したいパックを構成しているディスクと同じ容量、同じタイプのものを使用してください。

ⓦ 追加するディスクは、Unconfiguredでなければなりません。スペアディスクはパックに追加することができません。

ⓦ Add Capacity実行中はシステムの電源をOFFにしないでください。万一、停電などの原因でシステムの電源がOFFになった場合は、次の電源投入時にAdd Capacityが自動的に再開されます。

ⓦ RAID1に対してAdd Capacityを実行すると、RAIDレベルがRAID0+1に変更されます。

ⓦ Add Capacityはスパン構成のパックに対して実行することはできません。

ⓦ Add Capacityの実施により、対象となる既存のパックに対して大幅なストライプ構成の変更が実施されることになります。不慮の事故に備えて必ずデータのバックアップを実施してください。また、作業中にパリティ不整合が検出された場合、AddCapac i t yが異常終了し、ごく希にデータを失う場合がありますので、事前にConsistency Checkも必ず実施してください。

<次ページに続く>

1. ハードディスクを増設する

3. スペアディスクを作成する(→238ページ)

2. RAID EzAssistの起動(→231ページ)

4. Backup Configuration(→251ページ)

6. RAID EzAssistの終了(→234ページ)

ここで、追加したハードディスクをスペアディスクに構成してください。

ここで、必ずコンフィグレーションのバックアップを行ってください。

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228

重要�

ⓦ Add CapacityはリビルドやConsistency Checkと同時に行うことはできません。必ずリビルドやConsistency Checkが完了したことを確認してから実施してください。

ⓦ 縮退(Critical)状態ではAdd Capacityを実行することはできません。

ⓦ コンフィグレーションのバックアップは必ず行ってください。

以下の手順で作業を行います。

1. データをバックアップする

2. パックの状態を確認する(→243ページ)

3. Consistency Checkを実施する(→245ページ)

4. ハードディスクを装置に追加する

6. Add Capacityを実施する(→238ページ)

5. RAID EzAssistの起動(→231ページ)

7. Backup Configuration(→251ページ)

8. RAID EzAssistの終了(→234ページ)

追加したハードディスクを既存のパックに追加し、パックを再構成してください。

ここで必ずコンフィグレーションのバックアップを行ってください。

データを修復するモードで実施してください。

縮退状態の場合はDEADディスクを交換し、リビルドを実施してください。

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229

システムのコンフィグレーション

コンフィグレーションを変更する場合

現在のコンフィグレーション情報をクリアして新たにコンフィグレーションする場合の手順を示します。

重要�

ⓦ コンフィグレーション情報をクリアする前に必ず、必要なファイルのバックアップを行ってください。コンフィグレーション情報をクリアすると、ユーザーデータはすべて破壊されてしまいます。

ⓦ コントローラのパラメータの確認およびコンフィグレーションのバックアップは必ず行ってください。

以下の手順で作業を行います。

1. RAID EzAssistの起動(→231ページ)

2. Clear Configuration(→252ページ)

3. Configure RAID Drive(→235ページ)

4. View or Modify Controller Configuration(→241ページ)

6. Backup Configuration(→251ページ)

5. Initialize Drive(→245ページ)

7. RAID EzAssistの終了(→234ページ)

ここで必ずコンフィグレーションのバックアップを行ってください。

コントローラのパラメータの確認を行ってください。

ここでコンフィグレーションをクリアしてください。

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230

コントローラの交換を行う場合

RAIDのコンフィグレーション情報はハードディスク内に存在するため、コントローラを交換するだけで自動的にコンフィグレーションが復元されます。ただし、何らかの不具合によって自動的にコンフィグレーションが復元されなかった場合、バックアップしておいたコンフィグレーション情報からリストアを実施してください。

1. コントローラの交換�

2. ケーブル、ハードディスクの接続確認�

3. システムの起動�

通常はコントローラを交換する前のコンフィグレーションで�起動し、このまま運用可能となります。�

1. RAID EzAssistの起動(→231ページ)

2. Restore Configuration(→251ページ)

3. RAID EzAssistの終了(→234ページ)

ヒント�

何らかの原因でコンフィグレーションが復元しなかった場合は、以下の手順でコンフィグレーションのリストアを行ってください。

重要�

コンフィグレーションのリストアに使用したバックアップデータは大切な情報ですので、引き続き大切に保管しておいてください。

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231

システムのコンフィグレーション

Controller No.: コントローラ番号を表示します。Controller Model: コントローラのモデル名を表示します。PCI Bus: PCIバス番号を表示します。PCI Device: PCIデバイス番号を表示します。PCI Function: PCIファンクション番号を表示します。Firmware Version: コントローラのFWレビジョンを表示します。

ヒント�

上記メッセージが表示されない場合は 、いったんシステムを再起動させてください。

コントローラを選択すると、右の画面が表示され、ディスクアレイコントローラとハードディスクのスキャンが始まります。スキャンが終わるまでそのままお待ちください。ここで、<Enter>キーを押してしまうと処理がキャンセルされてしまいます。

Welcome to RAID EzAssist.Mylex Disk Array Controller

Configuration Utility

Please select the RAID controller you wish to configure or manage:

Controller PCI PCI PCI Firmware No. Model Bus Device Function Version

0 AcceleRAID xxx 0 1 1 x.xx-xx 1 AcceleRAID xxx 1 3 1 x.xx-xx

RAID EzAssistの起動

RAID EzAssistの起動方法について説明します。以下に示す手順に従ってRAID EzAssistを起動してください。

1. MWAがインストールされた管理PC(リモートコンソール)を本体と同じLANに接続する。

2. システムの電源をONにする。

3. ディスプレイ装置に表示されているPOST中の画面で以下のメッセージが表示されたら、< Alt>キーと<R>キーを同時に押す。

Press <ALT-R> for RAID configuration options

上記メッセージの下に以下のメッセージが表示されたら、EzAssistの起動が受け付けられたことになります。POSTが終了するまでお待ちください。

RAID configuration will start after system initializationcompletes

4. コントローラを選択する。

画面上の項目の意味は次のとおりです。

Notice

Scanning Controller 0, Channel 0, Target ID 15...

[Cansel]

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<コンフィグレーションされていない場合>

初めて起動した場合(コンフィグレーションされていない場合)、右のメッセージが表示されます。

コンフィグレーションを行う場合は、[Yes]を選択してください。コンフィグレーションの処理に移ります(235ページ参照)。コンフィグレーションを行わない場合は、[No]を選択してください。

このメッセージはコントローラごとに表示されます。コンフィグレーションをする場合は希望するコントローラ番号が表示されていることを確認する必要があります。すべてのコンフィグレーションが完了したら、引き続き次の手順に進みます。

<コンフィグレーションされていないディスクがある場合>

コンフィグレーションされていないハードディスクがある場合、右のメッセージが表示されます。

コンフィグレーションを行う場合は、[Yes]を選択してください。コンフィグレーションの処理に移ります(235ページ参照)。コンフィグレーションを行わない場合は、[No]を選択してください。

このメッセージはコントローラごとに表示されます。コンフィグレーションする場合は希望するコントローラ番号が表示されていることを確認する必要があります。

すべてのコンフィグレーションが完了したら、引き続き次の手順に進みます。

Notice

RAID ConfigurationController 1

Unconfigured disk drives detected. Would you like toconfigure them now?

[Yes] No

コントローラ番号

Notice

Drive Size

There are drives of different capacities detected.

[Ok]

Notice

RAID ConfigurationController 0

No existing RAID configuration has been detected.Would you like to configure a RAID drive now?

[Yes] No

コントローラ番号

<容量の違うハードディスクがある場合>

未コンフィグレーションのハードディスクが複数台あり、かつ容量が違う場合は右のメッセージを表示し、オペレータに注意を促します。そのまま<Enter>キーを押してください。

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233

システムのコンフィグレーション

ハードディスクのスキャンが終わると、メインメニューが表示されます。以上でRAID EzAssistの起動は完了です。

メインメニューにある項目は次のとおりです。

ⓦ Configure RAID Drive(235ページ参照)

ディスクアレイコントローラに接続しているハードディスクをディスクアレイ構成に設定します。設定方法には、全自動、半自動、手動でディスクアレイを構成する3つの方法があります。

ⓦ Veiw or Modify Controller Configuration(241ページ参照)

選択したコントローラの設定を変更します。

ⓦ Perform Administration on ...(243ページ参照)

ディスクアレイや論理ドライブ、物理ドライブの状態のチェックやマニュアルによるリビルド、整合性チェック(コンシステンシチェック)、論理ドライブの初期化などの操作をします。

ⓦ Rescan for New Devices(248ページ参照)

システムに接続されているディスクアレイコントローラやハードディスクを検索します。

ⓦ Advanced Options(249ページ参照)

コンフィグレーション情報のバックアップやリストア、クリアなどのオプションメニューです。

Configure RAID DriveView or Modify Controller ConfigurationPerform Administration on ...Rescan for New Devices

Advanced Options

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234

Warning

Yes [No]

You are about to exit RAID EzAssist. Are you sure you want to exit?

System Restart

[Ok]

System can now be powered off, select OK to reboot..

RAID EzAssistの終了

<Esc>キーを数回押すと、RAID EzAssistの終了を確認するメッセージが表示されます。RAID EzAssistを終了させる場合は、[Yes]を選択します。[No]を選択すると前の表示に戻ります。

しばらくすると、RAID EzAssistが終了します。

RAID EzAssistが終了したら、システムの電源をOFFにするか、[Ok]を選択してシステムをリブートさせてください。

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235

システムのコンフィグレーション

コンフィグレーションの方法 ~Configure RAID Drive~

ディスクアレイコントローラに接続したハードディスクをディスクアレイ構成(RAID構成)に構築したり、構築済みのディスクアレイのコンフィグレーション情報を変更したりする場合に使用します。コンフィグレーションを実行するために、メインメニューから「Configure RAIDDrive」を選択します。

Configure RAID DriveView or Modify Controller ConfigurationPerform Administration on ...Rescan for New Devices

Advanced Options

Configure RAID DriveController 0

The Custom method allows anexperienced RAID administrator totailor for the RAID configuration withPrecis low-level options.

ConfigurationMethod

Automatic

[Custom]

Assisted

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

「Configure RAID Drive」を選択するとコンフィグレーションの方法を選択する画面が表示されます。

重要�

[Automatic]や[Assisted]では、詳細なRAID構成を構築することができません。必ず[Custom]を選択し、マニュアルでコンフィグレーションを行ってください。

ⓦ Automatic

自動的にコントローラに接続されている有効なすべてのハードディスクを使用して、1つのパックと1つのLogical Driveを作ります。スペアディスクの有無は、ハードディスクの数によって異なります。

ⓦ Assisted

一連の質問に答える形でRAIDを構成します。コントローラに接続されている有効なすべてのハードディスクを使用して1つのパックを作ります。

Logical Driveの数とスペアディスクの有無はユーザーが設定します。

ⓦ Custom

ユーザーがすべての設定を行うことができます。Customを選択すると右に示すサブメニューが表示されます。

以降のサブメニューの説明をします。

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236

Disk Array ConfigurationArray A0

Select the physical drive(s) desired for the disk array:

0:00 Seagate ST39236LC 0010 8.3840:01 Seagate ST39236LC 0010 8.3840:02 Seagate ST39236LC 0010 8.3840:03 Seagate ST39236LC 0010 8.384

Unused Drives Capacity Disk Array usable Chan:ID (GB) Chan:ID capacity

Save Array Cancel Clear

Array GB:0.00

Configure a New Disk Array

新しくディスクアレイを構成する場合は、Customコンフィグレーションのサブメニューで「Configure a New Disk Array」を選択し、<Enter>キーを押してください。

はじめにパックを構成するハードディスクを選択します。

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

ハードディスクを選択し、<Enter>キーを押すと、右のDisk Arrayボックスに移動します。ハードディスクの選択を終了したら、<Tab>キーによりカーソルを下部のボタンに移します。ハードディスクの選択に問題がない場合は、[Save Array]を選択します。

選択したハードディスクの容量が異なっているとメッセージが表示されます。容量の違うハードディスクを選択したために、ハードディスクの容量がむだになることを通知しています。[Ok]を選択して進んでください。

パックに含まれていないハードディスクがまだ残っているとメッセージが表示されます。

複数のパックを作成する場合、ここで[No]を選択すると次のパックの設定メニューに戻り、[Yes]を選択すると現在設定したパックに対するLogical Driveの作成メニューに移ります。

Notice

Drive Size

The array has drives of different capacities. It mayresult in wastage of space.

[Ok]

Notice

Logical Drive ConfigurationArray A0

[Yes] No

The newly configured disk array can not be utilizedby the operating system until you define one or morelogical drives.

Would you like to define logical drives now?

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237

システムのコンフィグレーション

続いてLogical Driveを設定します。

Logical Drive DefinitionArray 0

Capacity rounding may occur for alignment with block sizes.

Drive RAID Write Stripe Capacity (GB)No. Level Cache Size(KB) Physical Logical MaximumNew 5 Back 64 50.766 33.844 50.766

Add Drive

Apply

Cancel

Clear New

Delete Last

カーソルキーを使って入力フィールドを移動させながら入力してください。

ⓦ RAID Level

RAIDの種類を指定します。<Space>キーを押して一覧から選択します。

ⓦ Write Cache

Write Cacheの設定を行います。<Space>キーを押して「Back」、「Thru」の選択をします。

通常、Write Backにするとライト性能が向上しますが、電源異常時にキャッシュバッファのデータ消失リスクを負います。Write Backは、バッテリバックアップモジュール(BBM)が実装されている場合か、無停電電源装置(UPS)を備えたシステムの場合のみに使用します。

本装置にはバッテリバックアップモジュール(BBM)が搭載されています。「Back」を選択してください。

ⓦ Stripe Size

Stripe Sizeを設定します。<Space>キーを押して一覧から選択します。

ⓦ Capacity Physical/Logical

容量を設定します。Physicalは物理的な容量です。Logicalは論理的な容量で冗長分の容量を引いた容量です。RAID LevelからCapacity Physical/Logicalまでの設定を確認した後に、<Tab>キーを押します。[Add Drive]にカーソルが移動します。以下の処理を行います。

ⓦ Add Drive

Logical Driveの設定が確定します。確定したLogical Driveは下のボックスに追加されます。

パックに空き容量がある場合、または他のパックがある場合はカーソルが左側に戻ります。再度RAID LevelからCapacity Physical/Logicalまでの設定を行います。パックの容量をすべてLogical Driveに設定した場合は、カーソルが左側に戻りません。この場合は、[Apply]の処理に移ってください。

重要�

最後のLogical Drive設定時にパックの空き容量が残らないように、パックの容量をすべてLogicalDriveに設定してください。

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238

ⓦ Apply

パックおよびLogical Driveの構成が決定します。パックおよびLogical Driveの作成が完了したことになります。

ⓦ Cancel

パック、Logical Driveの設定をすべてキャンセルします。

ⓦ Clear New

Logical Driveの設定をすべてキャンセルします。

ⓦ Delete Last

最後のLogical Driveのみキャンセルします。

以上でディスクアレイのコンフィングレーションが完了しました。メインメニューに戻ってAdvanced Optionからコンフィグレーション情報のバックアップを行ってください。

Add Capacity to Existing RAID Array

すでに存在しているパックにハードディスクを追加する場合にこのメニューを使用します。Unconfiguredのハードディスクが接続されていない場合は使用できません。Customコンフィグレーションのサブメニューで「Add Capacity to Existing RAIDArray」を選択し、<Enter>キーを押してください。

ハードディスクを追加するを行うパック(Disk Array)を選択します。

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

Disk Array SelectionController 0

A0 16.926 0.000

Please select the disk array youwish to view:

Array Total Unused Name Capacity(GB) Capacity(GB)

Unused Drives Capacity Chan:ID (GB)

Save Array Cancel

0:00 Seagate ST39236LC 0010 8.463

Disk Arrayを選択したら、追加するハードディスクを選択し、[Save Array]を選択します。

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239

システムのコンフィグレーション

さらにディスクを追加したい場合には[Yes]を選択します。これ以上のディスクの追加がない場合には[No]を選択します。

Notice

Logical Drive ConfigurationArray A0

Yes [No]

You can add a logical drive and start the datamigration or you can just start the data migration.Choose yes if you can have finished adding physicaldrives to the pack. Do you wish to add more physicaldrives?

Logical Drive DefinitionArray 0

Capacity rounding may occur for alignment with block sizes.

Add Drive

Apply

Cancel

Clear New

Delete Last

0 5 Back 64 25.383 16.922

Drive RAID Write Stripe Capacity (GB)No. Level Cache Size(KB) Physical Logical MaximumNew 5 Back 64 8.461 6.346 8.461

Logical Driveの設定メニューが表示されます。ここでは[Add Drive]を選択せずに、[Apply]を選択してください。追加した分の容量は、Add Capacity処理が終了した後に反映されます。

Add Capacityはバックグラウンド処理を始めます。処理が終了するまでお待ちください。進行状況は「Background Tasks」で確認できます。Add Capacityを終了したら、「Define Logical Drive(s)」の手順に従ってLogical Driveを作成してください。

Define Logical Drive(s)

すでにパックが存在しており、Logica lDriveを追加する容量が残っている場合にこのメニューを使用します。操作手順は24 4ページで説明しているLogical Driveの設定と同じです

Assign Spare Drives(s)

スペアディスクの設定を行います。操作手順は「Designate Drive as Spare/Unused」と同じです。247ページを参照してください。

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

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240

Spanning

スパニング時(複数のパックから1つのシステムドライブを作成)のパック作成方法を説明します。Customコンフィグレーションのメニュー画面で「Spanning」を選択してください。

以下の画面が表示された場合は、スパニングがDisableになっていますので、[Yes]を選択してスパニングをEnableにします。EzAssistを起動した直後は、スパニングの設定はDisableになっています。

重要�

スパニングを行ったシステムドライブに対しては、Add Capacityを実施できなくなりますのでご注意ください。

スパニングをEnableにした後にCustomコンフィグレーションのメニュー画面で「Spanning」を選択すると、以下の画面が表示されます。スパニングの設定を無効にしたい場合は[Yes]を選択します。

スパニングをE n a b l e に設定したら、Customコンフィグレーションのメニュー画面で「Configure a New Disk Array」を選択し、1つ目のパックのハードディスクを選択した後、[Save Array]を選択します。ハードディスクの選択方法については、前述の「Configure a New Disk Array」を参照してください。

次に、確認画面で[No]を選択し、LogicalDr iveを作成せずに次のパックのハードディスクを選択します。スパニングするパックをすべて作成したら、確認画面で[Yes]を選択し、Logical Driveの設定メニューに移ります。

重要�

各パックで選択したハードディスクの台数はすべて同数でなければなりません。

Notice

Custom Configuration

Yes [No]

Spanning is currently enabled. Mylex Online RAIDEXPANSION (MORE) will be allowed if you disableSpanning. Disable Spanning?

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

Notice

Custom Configuration

[Yes] No

Spanning is currently disabled. Mylex Online RAIDEXPANSION (MORE) will not be allowed if you enableSpanning. Enable Spanning?

Configure a New Disk ArrayAdd Capacity to Existing Disk ArrayDefine Logical Drive(s)Assign Spare Drive(s)Spanning

Notice

Logical Drive ConfigurationArray A0

Yes [No]

The newly configured disk array can not be utilizedby the operating system until you define one or morelogical drives.

Would you like to define logical drives now?

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241

システムのコンフィグレーション

Logical Driveの設定メニューで、Logical Drive Definition の下の行にArray番号が複数表示され、パックが複数になっていることを確認してください。

Logical Drive DefinitionArray 0,1

Capacity rounding may occur for alignment with block sizes.

Drive RAID Write Stripe Capacity (GB)No. Level Cache Size(KB) Physical Logical MaximumNew 5 Back 64 50.766 33.844 50.766

Add Drive

Apply

Cancel

Clear New

Delete Last

Array番号が複数表示されていること

コントローラの確認と変更 ~View or Modify Controller Configuration~

アレイコントローラの設定確認および変更をします。メインメニューから「View orModify Controller Configuration」を選択するとアレイコントローラの情報画面が表示されます。

[Properties]を選択すると、一般的な設定をする「G l o b a l 」、初期設定をする「S t a r t u p 」、詳細な設定をする「Advanced」の3つのサブメニューが表示されます。

Configure RAID DriveView or Modify Controller ConfigurationPerform Administration on ...Rescan for New Devices

Advanced Options

Controller ConfigurationController 0

[Properties]

Vendor: MylexModel: AcceleRAID xxxFirmware Version: x.xx-xxBIOS Version: x.xx-xxPCI Bus: 0PCI Device: 1PCI Function: 1IRQ: 0Memory Address: 0068D7A8 (size 8192 bytes)

Global PropertiesController 0

[Ok] Cancel

Automatic Rebuild Management: EnabledStrageWorks Fault Management(TM): DisabledBackground Process Rate(%): 50Drive Size Coercion: Disabled

Global

「Global」を選択するとアレイコントローラの一般的な設定をする「Global」画面が表示されます。

重要�

各項目の初期値は以下のように設定されています。これらの設定は変更しないでください。

ⓦ Automatic Rebuild Management: Enabledⓦ StrageWorks Fault Management: Disabledⓦ Background Process Rate: 50ⓦ Drive Size Coercion: Disabled

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242

Startup

起動時の初期設定をします。

重要�

以下の設定となっていることを確認し、通常は設定を変更しないでください。

表示されている設定で良い場合は、[Ok]を選択します。万一、初期値と異なっている場合は、設定を変更した後に[Ok]を選択します。確認メッセージが表示されたら、変更が正しい場合は[Yes]を選択します。[No]を選択すると変更が無効になります(特に必要のない限り変更しないでください)。初期値は次のとおりです。

ⓦ Disk Spin Up

初期値は、「On Command」です。

ⓦ Number of Disk Drivers per Spin

初期値は、「5」です。 同時にスピンアップするハードディスクの数を設定します。Disk Spin Upが「On Command」の場合にのみ設定できます。

ⓦ Initial Delay

初期値は「0」です。

ⓦ Delay Between Spins

初期値は、「6」です。 一連のハードディスクのスピンアップサイクルの間隔(秒)を設定します。Disk Spin Upが「On Command」の場合にのみ設定できます。

Advanced

詳細な設定をします。

Startup PropertiesController 0

[Ok] Cancel

Disk Spin Up: On CommandNumber of Disk Drives per Spin: 5Initial Delay (seconds) : 0Delay Between Spins (seconds) : 6

Notice

Save Changes?Controller 0

Yes [No]

Modifications have been made to the parameterspertaining to this controller. Would you like tosave the changes?

Startup PropertiesController 0

[Ok] Cancel

Patrol Read: DisabledPatrol Read Delay(hours): 336Temporary Offline : EnabledDevice Health Monitoring(S.M.A.R.T): DisabledS.M.A.R.T Polling Interval(minutes): 0

重要�

各項目の初期値は以下のように設定されています。これらの設定は変更しないでください。

ⓦ Patrol Read: Disabledⓦ Patrol Read Delay(hours): 336ⓦ Temporary Offline: Enabledⓦ Device Health Monitoring(S.M.A.R.T): Disabledⓦ S.M.A.R.T Polling Interval(minutes) : 0

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243

システムのコンフィグレーション

ディスクアレイの管理 ~Perform Administration on...~

Disk Array(パック)、Logical Drive、Physical Deviceの状態表示、および各種操作を行います。メインメニューから「Perform Administration on...」を選択します。メニューを選択するとディスクアレイを管理する「Disk Array」、論理ドライブの管理をする「Logical Drive」、物理ディスクの管理をする「Physical Device」の3つのサブメニューが表示されます。

Disk Array

Disk Array(パック)の状態表示をします。希望するディスクアレイを選択し、「ViewArray Configuration 」を選択すると、パックに使用しているハードディスクがボックス内に表示されます。

Configure RAID DriveView or Modify Controller ConfigurationPerform Administration on ...Rescan for New Devices

Advanced Options

Disk Array SelectionController 0

A0 16.768 0.000A1 8.046 2.052

Please select the disk array youwish to view:

Array Total Unused Name Capacity(GB) Capacity(GB)

View Array Configuration

Disk Array ConfigurationArray A0

[Ok]

Physical disks in disk array:

Chan:ID Vendor Model Version Capacity(GB) Status

Disk Array Capacity: 16.768GB

Used: 16.768GB Unused: 0.000 GB

0:01 Seagate ST39236LC 0010 8.384 Online0:02 Seagate ST39236LC 0010 8.384 Online0:03 Seagate ST39236LC 0010 8.384 Online

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244

Logical Drive

論理ドライブの管理をするメニューです。目的の「Logical Drive」を選択すると4つのサブメニューが表示されます。

Logical Drive SelectionController 0

0 Logical Drive 0 5 3.996 Online1 Logical Drive 1 5 3.996 Online2 Logical Drive 2 5 3.996 Online

Please select a logical device:

Logical Drive RAID Capacity No. Name Level (GB) Status

View or Modify Drive Configuration

Logical Driveの設定および使用しているハードディスクを表示します。Stripe Block Size、Write Cacheの設定を変更することができます。希望する項目を選択し、設定を変更してください。

重要�

Stripe Block Sizeを変更するとLogical Drive内のデータが破壊されますので、新規にコンフィグレーションを設定した場合以外は変更しないでください。

View Bad Data Table

リビルド時に、onlineのハードディスクのデータを何らかの異常により読み出せなかったLogical Driveの論理アドレスを参照することができます。

Logical Drive ConfigurationController 0, Logical Drive 0

Name: Logical Drive 0Status: OnlineCapacity: 16.768 GBRAID Level: 5Cache Line Size: 8 KBStripe Block Size: 64 KB *Write Cache: Write-Back *

Notice

LocateController 0, Channel 0, Target 0

[Ok]

Physical drive LEDs (if applicable) belonging to this logical drive should be blinking.

[Ok]

Bad Data TableController 0,Logical Drive 0Seq No. Address

Locate Drive

Logical Driveで使用しているハードディスクを確認するために、ハードディスクのLEDを点灯させます。なお、ハードディスクの種類によって、点灯しないものもあります。[Ok]を選択するとLEDは消灯します。

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245

システムのコンフィグレーション

Advanced Options

Advanced Optionsには、5つのサブメニューがあります。

ⓦ Check Consistency

RAIDの整合性確認および修復を行います。 エラーを検出した場合にデータの修復をする場合は、[Yes]を選択します。エラーを検出した場合にデータの修復をしない場合は、[No]を選択します。処理はバックグラウンドで実行されます。

重要�

Logical Driveがイニシャライズされていない場合は実行できません。

ⓦ Initialize Drive

Logical Driveのイニシャライズを行います。

重要�

イニシャライズはLogical Driveのすべてのデータを消去しますので実行には注意が必要です。

実行する場合は、[Yes]を選択します。実行しない場合は、[No]を選択します。処理はバックグラウンドで実行されます。

ヒント�

複数のLogical Driveのイニシャライズを並行して行う場合

イニシャライズを開始するとLogical Driveの選択メニューに戻ります。他のLogicalDriveのイニシャライズを並行して行いたい場合は、Logical Driveの選択メニューで対象のLogical Driveを選択して、イニシャライズを行ってください。この場合、LogicalDriveの選択メニューで<Esc>キーを押すことにより、前のメニューに戻ってしまうと、現在実行中のイニシャライズが終了するまで、Logical Driveの選択メニューに入ることができなくなりますので、現在実行中のイニシャライズが終了するのを待ってから、他のLogical Driveのイニシャライズを行うことになります。

ⓦ Rebuild Redundancy Data

マニュアルリビルドを行います。

通常はスタンバイリビルドまたは故障したハードディスクを交換することによるオートマチックリビルドが自動的に行われるため、本メニューによるマニュアルリビルドを行う必要はありません。

どうしてもマニュアルリビルドを行う必要がある場合のみ、「Rebuild RedundancyData」を選択し、マニュアルリビルドを行ってください。

なお、本メニューからリビルドを実行すると、指定したLogical Driveが所属するパック全体に対してリビルドが実行され、Rebuild Redundancy Data」に示す手順で実行した場合と結果は同様となります。

ⓦ Cancel Background Task

バックグラウンド処理をキャンセルします。

重要�

本メニューは使用しないでください。キャンセルする場合は、Background Tasksで設定してください。

Check ConsistencyInitialize DriveRebuild Redundancy DataCancel Background TaskDelete Logical Drive

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ⓦ Delete Logical Drive

一番新しく設定されたLogical Driveを削除します。「Delete Logical Drive」を選択すると、Logical Driveが削除されます。

重要�

いったん、「Delete Logical Drive」を選択してEnterキーを押すと、Logical Driveは元には戻せないため注意が必要です。

Physical Device

物理ディスクの管理をするメニューです。目的の「Logical Drive」を選択すると6つのサブメニューが表示されます。

Physical Drive SelectionController 0

Please select a physical device:

Drive CapacityChan:ID Type Vendor Model Version (GB) Status

0:00 Seagate ST39236LC 0010 8.384 Online0:01 Seagate ST39236LC 0010 8.384 Online0:02 Seagate ST39236LC 0010 8.384 Online

View or Modify Drive Configuration

ハードディスクに関する情報を表示します。[Ok]を選択すると、前の表示に戻ります。

Device ConfigurationController 0, Channel 0, Target 0

[Ok] Cancel

Vendor :SeagateModel :ST39236LCFirmware Version :xxxxxCapacity :8.463GBRead Cache :EnabledWrite Cache :DisabledStatus :Online

View Defect List

本メニューは未サポートです。

重要�

本メニューは実施しないでください。実施されますと処理に失敗し、ハードディスクのエラーカウントが増加する場合があります。なお、エラーカウントは再起動により、リセットされます。

View Error Counts

ハードディスクのエラーカウントを表示します。[Ok]を選択すると、前の表示に戻ります。

Error CountsController 0, Channel 0, Target 0

Parity Error: 0Soft Error: 0Hard Error: 0Misc Error: 0

[Ok]

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247

システムのコンフィグレーション

Designate Drive as Spare/Unused

選択したハードディスクをディスクアレイのスペアディスクとして使用するか、スペアディスクとして設定していたハードディスクを解除するかを設定します。

対象のハードディスクがunconfiguredの状態である場合にのみ、スペアディスクに設定することができます。[Yes]を選択すると、スペアディスクに設定されます。[No]を選択すると、前の表示に戻ります。

対象のハードディスクがスペアディスクの場合にのみ、unconfiguredにすることができます。[Y e s ]を選択すると、unconfiguredになります。[No]を選択すると、前の表示に戻ります。

Locate Device

ハードディスクのLEDを点灯させます。なお、ハードディスクの種類によって、点灯しないものもあります。[Ok]を選択すると、LEDは消灯します。

Warning

Designate Drive as SpareController 0, Channel 0, Target 4

Yes [No]

The physical drive will be added to the spare pool.Are you sure you want to continue with this process?

Warning

Designate Drive as UnusedController 0, Channel 0, Target 3

Yes [No]

The physical drive will be removed from the spare pool. Are you sure you want to continue with this process?

Notice

LocateController 0, Channel 0, Target 0

[Ok]

Physical drive LEDs (if applicable) should be blinking.

Advanced Options

Advanced Optionsには、6つのサブメニューがあります。

ⓦ Rebuild Redundancy Data

マニュアルリビルドを行ないます。通常はスタンバイリビルドまたは故障したハードディスクを交換することによるオートマチックリビルドが自動的に行われますので、本メニューによりマニュアルリビルドを行う必要はありません。

マニュアルリビルドを行う場合は、[Yes]を選択します。マニュアルリビルドを行わない場合は、[No]を選択します。処理はバックグラウンドで実行されます。

ⓦ Format Drive

ハードディスクをフォーマットします。

ハードディスクは出荷時にフォーマットされていますので、通常このメニューを使う必要はありません。またonline状態のハードディスクはフォーマットできません。フォーマットを実行する場合は、[Yes]を選択します。フォーマットを実行しない場合は、[No]を選択します。処理はバックグラウンドで実行されます。

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ⓦ Make Drive Online/Offline

ハードディスクの状態をoffline(オフライン)からonline(オンライン)またはその逆に切り替えます。選択したハードディスクがオフラインの時は「Make Drive Online」と表示します。また、オンラインの時は「Make Drive Offline」と表示します。

重要�

本機能は、通常は絶対に使用しないでください。データを破壊するおそれがあります。

状態を切り替える場合は、[Yes]を選択します。状態を切り替えない場合は、[No]を選択します。

ⓦ SCSI Property

ハードディスクのインタフェース(SCSI)を設定します。

重要�

特に必要のない限り、変更しないでください。設定する場合は、すべてのハードディスクを個別に設定する必要があります。

- Bus Speed

初期値は「80」です。SCSIバスの転送周波数(MHz)を設定します。

- Tag Queuing

初期値は 「16」です。コマンドキューイングの数を設定します。

- Bus Width

初期値は 「16」 です。データバス幅を設定します。

設定に問題がない場合は、[Yes]を選択します。設定を変更するとメッセージが表示されます。変更を有効にする場合は、[Yes]を選択します。変更を無効にする場合は、[No]を選択します。

デバイスの検索 ~Rescan for New Devices~

システムに接続しているコントローラとハードディスクをスキャンします。ハードディスクを追加した場合、故障したハードディスクを交換した場合に実行してください。

Configure RAID DriveView or Modify Controller ConfigurationPerform Administration on ...Rescan for New Devices

Advanced Options

Notice

[Cancel]

Scanning Controller 0, Channel 0, Target ID 15...

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システムのコンフィグレーション

Update Flash CodeController 0

[Ok] Cancel

Please insert a diskette and type in the configuration filename (the file mustreside in the root directory):

A:\

Configure RAID DriveView or Modify Controller ConfigurationPerform Administration on ...Rescan for New Devices

Advanced Options

より進んだオプション ~Advanced Options~

ディスクアレイコントローラやディスクアレイシステムをより詳細に管理・運用するための8つのオプション機能がメニューにあります。

ここでは、主にフロッピーディスクにアクセスする操作について説明します。

重要�

ファイル名について

ⓦ 入力したファイル名と同じ名前のファイルがすでに存在する場合、データは上書きされます。ご注意ください。

ⓦ 「Backup Configuration」、「Print Configuration」の各操作では、必ず異なるファイル名を入力してください。

ⓦ 操作を行った日付をファイル名にすることをお勧めします。同一システムにコントローラを複数枚実装する場合、対象のフロッピーディスクをコントローラごとに変えるか、ファイル名にコントローラの識別を入れてください。

ⓦ <Back Space>キーで、前の文字を消去する編集のみできます。

Update Flash Code

コントローラのFlashをアップデートします。「Flashのアップデート」とはコントローラのファームウェアやBIOSのアップデートのことです。通常は使用しません。コントローラのFlashをアップデートする方法を以下に示します。

1. Flashのデータを格納したフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに入れ、ファイル名を入力する。

2. <Tab>キーを使用し、カーソルを[Ok]に移動させ、<Enter>キーを押す。中止したい場合は[Cancel]を選択し、<Enter>キー押す。

指定したファイルの内容とすべてのコントローラのFlashの内容が表示されます。アップデートの対象となるコントローラには√印が表示されます。反転表示の状態で<Enter>キーを押すごとに、√印が表示/非表示に変わります。

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250

Flash Code Update

Cancel[Ok]

The flash code image contains the following:

Multiple controllers can be flashed. Select controllers youwish to flashController Boot ConfigNo. Model Firmware BIOS Block Utility

Firmware: 6.00-02

0 AcceleRAID xxx 6.00-02 6.02-01 6.00-00 6.03-01 1 AcceleRAID xxx 6.00-02 6.02-01 6.00-00 6.03-01

ファイルの内容

すべてのコントローラのFlashの内容

アップデートの対象となるコントローラ

Flash Process Status

ControllerNo. Model Status

0 AcceleRAID xxx Flashing...

Flash Process Status

ControllerNo. Model Status

0 AcceleRAID xxx Flashing done.

[Ok]

Warning

Flash Code Update

Yes [No]

The flash process can not be interrupted. Keyboardinput will be disabled during this process. Are you sure you want to continue with this process?

3. <Tab>キーを使用し、カーソルを[Ok]に移動させ、<Enter>キーを押す。中止したい場合は[Cancel]を選択し、<Enter>キー押す。

4. 最終確認メッセージが表示されたら、[Yes]または[No]を選択する。

[Yes]を選択すると、Flashのupdateを実行します。[No]を選択すると、処理は中断されます。

Flashを実行します。完了するまで数十秒かかります。

5. 処理が正常に終了したら、[Ok]を選択する。

コントローラの選択メニューに戻ります。

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251

システムのコンフィグレーション

Restore ConfigurationController 0

[Ok] Cancel

Please insert a diskette and type in the configuration filename (the file mustreside in the root directory):

A:\

Backup ConfigurationController 0

[Ok] Cancel

Please insert a diskette and type in the configuration filename (the file mustreside in the root directory):

A:\

Print ConfigurationController 0

[Ok] Cancel

Please insert a diskette and type in the configuration filename (the file mustreside in the root directory):

A:\

Backup Configuration

コンフィグレーション情報をフロッピーディスクにバイナリ形式でバックアップします。バックアップデータは誤ってコンフィグレーションを変更してしまった場合や、コントローラを交換する場合に必要になります。新規にコンフィグレーションを行った、あるいはコンフィグレーションの設定変更を行った際は必ず本機能を使用してコンフィグレーション情報のバックアップを行ってください。

重要�

ⓦ すべてのハードディスクのステータスがonlineまたはspareであることを確認してから、バックアップを行ってください。

ⓦ バックグラウンド動作(リビルド、イニシャライズ、consistency check、フォーマット)を行っていないことを確認してからバックアップを行ってください。

フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに入れて、ファイル名を入力します。カーソルを下部に移動し、[Ok]を選択すると動作を開始します。[Cancel]を選択すると処理を中断します。

Restore Configuration

以前バックアップしたコンフィグレーションをリストアします。以前バックアップしたフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに入れて、ファイル名を入力します。カーソルを下部に移動し、[Ok]を選択すると動作を開始します。[Cancel]を選択すると処理を中断します。

Print Configuration

現在のコンフィグレーションを読み出し、フロッピーディスクにファイルとして格納します。データはテキスト形式です。フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに入れて、ファイル名を入力し、[Ok]を選択すると印刷を開始します。[Cancel]を選択すると処理を中断します。

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252

Warning

Clear ConfigurationController 0

Yes [No]

Clearing the controller configuration will erase allRAID configuration. Are you sure you want to do this?

Background Tasks Controller 0

Cancel Task[Refresh]

Select the task desired to be canceled (Physical drive formatting cannotbe canceled):

Device Name Capacity(GB) Status Completed

Logical Drive 0 1.156 Initializing 59Logical Drive 1 1.125 Initializing 49

Clear Configuration

コンフィグレーション(パック、LogicalDrive)をクリアします。[Yes]を選択するとクリアを実行します。[No]を選択すると処理を中断します。

Clustering

本メニューはサポートしていません。使用しないでください。

Host ID Change

本メニューはサポートしていません。使用しないでください。

Background Tasks

バックグラウンドで動作しているタスクの確認やキャンセルをします。リビルド、イニシャライズ、consistency check、フォーマットはバックグラウンドで動作します。バックグラウンド動作を実行している場合はウィンドウの下側に「There arebackground tasks running」と表示されます。なお、バックグラウンド動作中は、「Configure RAID Drive」、「Perform Administration on...」のメニューを使用できません。

図の例ではLogical Drive 0、1をバックグラウンドでイニシャライズしている例です。completedの列は進行状況をパーセンテージで表しています。進行状況の表示は[Refresh]を選択し、<Enter>キーを押すことにより更新されます。[Cancel Task]を選択すると、バックグラウンド動作を中断します。