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事務職員とURA類似職で歩ん できた道から」 令和2212日(水)第2回新潟リサーチ・アドミニストレーション勉強会 筑波大学研究推進部外部資金課外部資金企画係長/URA [email protected]

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Page 1: 事務職員とURA類似職で歩ん できた道から」...URA (URA類似職?)として歩んできて しまいました。「事務職員だから」、「URAだから」というのは本来

「事務職員とURA類似職で歩んできた道から」

令和2年2月12日(水)第2回新潟リサーチ・アドミニストレーション勉強会

筑波大学研究推進部外部資金課外部資金企画係長/URA池 田 一 郎

[email protected]

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CHAPTER

1. はじめに2. 自己紹介3. 私の歩んできた道(附属病院経営企画担当編)4. 私の歩んできた道(外部資金企画担当/URA編)5. まとめ URA類似職から見た風景6. おわりに 大学建設のためにみんなで頑張りませんか?

※みなさま、お招きいただきありがとうございます。お話しする内容は、筑波大学を代表しているものではありません。勉強会ということで恥ずかしくて、普段ご披露できないことをお話しします。あくまでも小生個人の実態と個人の想いのケーススタディーとしてお聞きくださるとうれしいです。私目線の発表ですので、決して私の手柄集ではなく、携わったみんな、応援してくれたみんなの実績であることをあらかじめ付記しておきます。

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はじめに

国家公務員試験に合格して、“官庁”の一つの筑波大学に入職しました。(実は新潟大学様の採用説明会に参加したことがあります)が、平成16年に国立大学法人化を経て、いつの間に民間の組織になりました。一番変わったのは大学附属病院でした。企業的な経営活動がマッチしやすかったからと思います。附属病院なんて経験もない。何もわからない人間が、当時としては

珍しい、経営戦略室に配属になり、そこから今に至るまで、事務職員らしからぬ業務で歩んできました。自称新規事業屋というくらい、15年間今に至るまで、引き継ぎというものを受けたことがありません。これはもちろん、自分で望んだものでもありません・・・。行くところなかったのでしょうね…(汗。実際の歩みをお伝えしていきますが、私自身は決して“できる”人間

ではありません。多くの仲間がいたから、理解者がいたから今があります。結果として、なんちゃってURA(URA類似職?)として歩んできて

しまいました。「事務職員だから」、「URAだから」というのは本来好きではないのですが、大学建設のためのひとつの参考になれば幸いです。

想像しよう、未来を。地球の、環境の、社会の、未来を。想像できなければ、創造はできない。私たちの未来は、失敗できない。創造しよう、未来を。共に生き、持続できる、開かれた未来を。その扉をあける、挑戦者になろう。

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筑波大学ブランドスローガン

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自己紹介47歳 生まれは群馬県太田市、出身は埼玉県川口市。■学歴平成7年3月 大学卒平成20年9月 大学院卒 桜美林大学大学院国際学研究科(現:大学アドミニストレーション

研究科)修士(大学アドミニストレーション)■職歴平成 7年 3月 民間流通系会社(担当マネジャー、ストアマネジャー代行)平成11年10月 筑波大学入職(国家公務員行政Ⅱ種)

経理部主計課予算担当、文部科学省大臣官房会計課(国立学校特別会計第一予算班)(併任)

平成16年 4月 筑波大学病院総務部企画管理課/経営戦略室補助金の獲得(プレ&ポストアワード)新規事業開拓など

平成27年 4月 筑波大学病院総務部総務課つくば臨床医学研究開発機構係臨床研究の橋渡し拠点の立ち上げと経営担当受託・共同研究契約、プロジェクト支援

平成28年10月 筑波大学研究推進部外部資金課外部資金企画係(現在に至る) 外部資金の獲得に関する業務・課の総括業務

プレアワード プロジェクトセットアップ支援平成21年 1月~平成27年2月 筑波大学看護学類非常勤講師(年次ごと採用)

看護学類の非常勤講師として7年間授業。 4

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自己紹介■業績・査読論文3編、その他論文等6編、学会等発表筆頭22本、分担11本、講演・事例発表5本、著書(分担共著)1冊。・学協会(過去の所属含む)は、大学行政管理学会、日本高等教育学会、大学教育学会、日本通信教育学会、日本医療・経営学会、日本保育学会、 大学マネジメント研究会、FMICS(高等教育問題研究会)、日本ファンドレイジング協会、RA協議会個人会員/組織会員(RA研究会からの続投)・外部資金 科学研究費補助金(奨励研究)を6回挑戦して3回獲得。

大学行政管理学会から若手研究奨励賞受賞。・受賞 筑波大学附属病院長賞6回、筑波大学附属病院優秀研究発表病院長賞1回

第5回RA協議会年次大会 ポスター発表賞(大阪大学花岡さんとの共同(花岡さんがほとんどやってくれました!)

・研究キーワード 高等教育 通信教育 学内保育所経営 看護師キャリア開発附属病院経営 プレアワードリサーチアドミニストレーション ファンドレイジング

■資格等(主なもの)教職員免許(中学社会・高校地理歴史)、保育士、社会教育主事補、知的財産管理技能士3級ビジネスマネジャー検定、准認定ファンドレイザー、経営学検定(初級)など

RA協議会 URA初任者研修を3回修了5

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私の歩んできた道から(附属病院経営企画担当編)法人化を間近に控えた3月の最終週。事件はここから始まった…

「4月から附属病院に異動ね、よろしく」「あの、やったことないし、あと数日ですよ・・(汗)」

「附属病院では経営戦略室を作った。病院経営が大事だ。経営戦略・財務基盤の確立は大事だぞ!」

「あの、私、附属病院全然わからないのですけど(汗)」

男は立ちすくんだ。「ぺーのおれが何ができるんだ?」まずは、意地でもやってやるか・・・!

まさか、男はこの後15年、今に至るまで、前例がない、誰もやったことない仕事を続けるのであった。

気分は、なんちゃって、

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かかわってきたものたち・・・

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私の歩んできた道から(経営戦略をみんなで行うために)

●活動内容法人化後に、経営戦略というものを根付かせ、

執行部とともに歩むための仕組みを作った。そのひとつが経営を伝える月刊『経営戦略室だ

より』。毎月出し続け、59号で燃え尽きた。副学長にも投稿してもらった。執行部の顔が見える経営をするために、毎年1回

全執行部が自らの言葉で話す、経営説明会を企画実行した。みんなで行う病院経営!●ともに活動した職や組織事務職員、教員、医療職員、病院総務部全課、ゆりのき保育所保育士、学長、副学長、近隣病

院長、県、市町村 など●活動ポイント一方的な執行部からのレターにしないこと。現

場の頑張りを皆に伝えること、大学の執行部にも病院職員にエールを送ってもらうこと。附属病院スタッフの元気のために多職種、学内

をつないだ。●実績(この取り組みだけではないが)病院収益

131億円(平成15年)→305億円(平成28年)

山口元院長先生

山田元院長・学長先生

五十嵐元院長先生

松村元院長先生

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取得:経営学検定(初級

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私の歩んできた道から(学内の初めて物語)

●活動内容看護部長の命を受けて、学内にはなかった『学

内保育所』を2年半かかり立ち上げた。戦略としては、附属病院等の優秀なスタッフの子育ての両立の応援をして、特に、附属病院の経営安定のため、家族での子育てが当たり前の環境になるために設立を企図した。(大学周辺は保育所の空きがなかった)●ともに活動した職や組織施設部や総務部の事務職員、看護部看護師、栄

養管理室栄養士、看護や心理系の教員、芸術や看護の学生さん、農林技術センター技術職員さん等

●活動ポイント本学開学以来初めての保育所の設置。事務だけ

ではなく医療職員、技術職員、学生のアイデアを結集させ、当時最先端の装備を備え、かつ、子どもたちのための環境づくりをした。

●実績 開設13年目。60人定員→120人定員 病棟離職率低下 若手教員の利用増加。

ゆりのき保育所を守ってくれる先生たちに、真心こめて

病院保育所

開所式

もうセミプロ?

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参考資料①参照学内外6つの保育所設立に関わる

取得:保育士

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私の歩んできた道から(教育研究のための外貨を稼ぐ)

獲得に注力した後、事業メンバーとともに事業の成功のためにサポートをする。(ポストアワード&プレアワード プロジェクトマネジメント)

●活動内容附属病院は法人化をして自立の経営を強いられた。

診療費用を賄うのが精いっぱい。しかし、大学病院の使命は、未来の医療者育成、地域医療の安定、最先端の研究など多くのミッションがある。しかしどれもこれもお金がかかる。補助金を獲得して、より良い教育研究を!文科省のGP(教育改革支援プログラム)に応募して獲得をしよう。この時からURAっぽい業務が増えた。●ともに活動した職や組織診療科の教員、看護部看護師、薬剤師等の医療職

員、病院総務部、各診療施設、地域病院、県、市町村など●活動ポイント申請書には、自分で調査して下書きをして、各ポ

イントを示してお渡し。90%以上内容は変わるけどきっかけになり、プロジェクト形成がスムーズに進む。採択されたからには性格のあるクローズ、事業化へ持ち込む。文科省とお信頼関係の重視。●実績 採択事業全ては中間、最終評価ともにSかAの評価であり、多くは病院で事業化して時代に合わせて継続。文科省の事例に多く取り上げられた。

参考資料②③④参照取得:PWA検定

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私の歩んできた道から(研究者の気持ちになってみよう)

●活動内容・ポイント自分の業務の課題解決のためと考え科研費奨励研究

に挑戦した。本学事務職員で初めて採択。6戦3勝。研究課題は、学内保育所の研究2つ。看護の教育キャリア1つ。あまりされていない研究だった。教員を目指していたこともあり、看護人事委員会に

て非常勤講師の発令を受け、7年間看護学類の2年制のキャリア科目『大学経営と看護』を講義した。これらを通して、教員や研究者の気持ちが少しわかった。●ともに活動した職や組織看護学類長、看護学類教授、看護部看護師、ゆりの

き保育所保育士、他大学の事務職員、教員(他の大学の学内保育所設立の支援も行う) など●実績科研費研究→附属病院長優秀研究賞事務職員は初)講義は7年間 30~100名の2年生への講義。3年時

での保育士試験合格報告2名。看護学類の4年次ゼミで、この授業からスピンアウトした「学校種別(専門、短大、4年制など)の看護の学びの違いの研究」を学生自ら研究し発表した。附属病院への関心や就職の増加に少し貢献?

○平成26年度科学研究費補助金(奨励研究)看護に関する大学におけるキャリア教育の調査研究(26907029)○平成24年度科学研究費補助金(奨励研究)大学内保育所から見る子どもに適した「学年」のあり方に関する研究(24907040)○平成21年科学研究費補助金(奨励研究)大学内保育所における管理・運営の研究(21906034)○平成21年度 大学行政管理学会若手奨励研究

研究成果が附属病院長秀発表賞をいただいた。

(厚生労働省の政策の方向性と同じ結果が出た)

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私の歩んできた道から(プロジェクトマネジャーのまねごと)

●活動内容・ポイント産業技術総合研究所の生活支援ロボットの『ロボ

ティックベッド実証研究』のプロジェクトマネジャー(発令はないので自称)兼雑用係をした。ベッドのプロトタイプを病棟シミュレーター環境

である、未来医工融合研究センターや病棟で実証研究、改良を重ねていった。多様な職種や組織の視点により、現場がない企業

ではできない研究実証の成果を上げた。●ともに活動した職や組織看護部看護師、リハビリテーション部理学療法士、

作業療法士、教員、感染管理室看護師、臨床医療管理部看護師、医学、看護学類教員、各病棟、各診療科、企業、患者さん、患者さんのご家族・介助者等●実績つくば医工連携フォーラム2014でポスター発表を

した。多くの論文が産出された。ロボティックベッドが世界初のISOを取得した。現在第3世代で販売されている。研究終了前2週間の外来ホール展示会で、販売して

いないのに、私の説明で10台の引き合いがあった。(それだけ現実の現場は必死で深刻だったのだ)

リショーネ ®

みんなでよいものを探求

ロボティックベッド

ロボット安全検証センター(全国でただ一つ(つくば))

ロボットのISO規格

販売中!

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未来医工融合研究センター立ち上げ。たぶんわが国初の病棟・研究一体型のラボ。

取得:PWA検定

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私の歩んできた道から(筑波研究学園都市に臨床研究の橋を架ける)

●活動内容治験管理センターを発展させてつくば臨床医学研

究機構(T-CREDO)を立ち上げた。ロボティックベッド実証研究の未来医工融合センターも関連組織に。非臨床試験が終わったあとの臨床研究、市販後研究、医療医学以外の学問との融合、臨床開発、アントレプレナー教育などを行う総合機構である。●ともに活動した職や組織病院総務部事務職員、看護部看護師、薬剤部薬剤

師、教員、臨床研究開発・治験管理担当医療職・事務職員、各診療科、各診療部門、国立研究所各機関研究職、近隣医療施設職員、県、市町村、企業等

●活動ポイント基礎・応用、社会実証というリニア研究のなかの

臨床研究フェーズ、橋渡しフェーズ、技術移転などをスムーズにいいくための臨床研究開発マネジメントの構築と実践。多職種、他機関、患者さん連携。●実績

AMED橋渡し拠点の認定 医師主導治験4件。国研との橋渡し研究が複数走る。

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大切な仲間たち!なんちゃってジェネラルマネジャーはどこにいるでしょう?

“たら”のゼラチンの接着剤、NIMS(物質・材料研究機構)と筑波大学の臨床研究への橋渡し事例

取得:知的財産管理技能士3級

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附属病院経営企画担当編まとめ

●附属病院の経営を本格稼働させる

●あたらしい組織の立ち上げをいくつもする

●新しい研究・教育資金を獲得する

●研究や教育を体感する。学生や患者さんに真摯に向かう。事務職員でもできること。

●研究プロジェクトマネジメントをつかさどる

●夢に向かった新しい組織を作る

●附属病院という特殊な空間と、多職種・患者さん/ご家族、地域医療・社会とのつなぎの役目を果たす

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○新しいことをやり続ける、結果を出し続けるために、相手のことと新しいことの理解をし続けた。ともに作り出していくことに努めた。○執行部や教員、医療職が事務職員を認め、真摯に向かい合ってくれたから、今の自分があるし、期待に答えたいと思った。“きっかけやつなぎ”になればいい。

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私の歩んできた道から(外部資金企画担当/URA編)(外部資金獲得のために必要なこととは)

●活動内容公募が出る前のプレアワードモデルを考える。外部資金獲得アクションプランを定めて推進。

●ともに活動した職や組織URA研究戦略推進室URA、国際産学連携本部技術移転マネジャー、研究推進部、センター等

事務職員 など●活動ポイント研究者の研究ステージに合わせた支援、職種連携支援。事務職員はきっかけ作り、情報提供。

つなぎ支援(学内外の組織、府省庁など)。●実績各部局における外部資金獲得プロジェクトセットアップへ

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研究者/組織

参考資料⑤参照

課題;競争的資金への応募・採択を増やす 方策;公募が出る前の情報収集・分析マッチングを高め、対応から先制につなげる

採択

応募

公募開始(公募期間)

府省FA公募の策定期間

府省政策の策定期間

公募期 応募期

競争的資金の策定過程

プレ公募期

図:外部資金獲得アクションプランの一部(池田企画立案)

将来的にファンドレイザーも加えるとより強固になるかも

技術移転マネジャー 事務職員URA

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私の歩んできた道から(外部資金獲得のためにやること URAなどとの関係 )

●活動内容事務に置かれたプレアワード専門係。研究者でも、

企業部門でもない。何が貢献できるのか?政策情報、公募情報、配分機関等の動き、世の中の動きの収集・分析を担当URA、技術移転マネジャーの活動分野に合わせて情報を展開。事務でもできる事務だから得意な分野で貢献し、活動のきっかけにしてもらう。後方支援部隊。

●ともに活動した職や組織URA研究戦略推進室、URA,国際産学連携本部技

術移転マネジャー 外部資金課 その他事務部門等

●活動ポイントいけちゃんは「情報のソムリエ」だね。情報は多

様、多角的に収集分析し、ダブっても漏れるよりはいい。メッシュのような連携だ。と言ってくれた。(by あるURAさんたちから)●実績研究者が知らなかった資金情報のマッチと採択。地域での新しいプロジェクトの形成 など 16

研究者/組織

URA 技術移転マネジャー

事務職員

活動に資するもの可能性を作るもの

必要なものを着実に届け活用へ

学内の組織や仕組みの情報も・・

研究のモチベーションを支える。いいお金に

つなげる。

取得:准認定ファンドレイザー

参考資料⑤参照

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私の歩んできた道から(プロジェクトのきっかけを作る リサーチユニットづくり など)

●活動内容学際融合の大型資金、競争的資金を獲得

するきっかけとしての「リサーチユニット」づくりを提案。プロジェクト立ち上げや地域連携など

を支援した。

●ともに活動した職や組織芸術系や数理物質系の部局URA,国際産学

連携本部技術移転マネジャー など

●活動ポイント研究者からやりたいことをお聞きする際に、

事務職員がきっかけを作り、必要なURA等支援者に集まってもらい、多角的支援をした。

●実績2つのリサーチユニットの立ち上げ支援、計画中

は数件。一つは、CREST,未来社会創造事業採択につながる。

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「新たな研究領域の創出」、「社会的・地球規模的な課題の解決」に対応する研究活動の加速化と対外的な可視化を含めた研究推進体制の充実・強化を図るため、分野の特性を踏まえつつ筑波大学における部局の枠を超えた横断的かつ多様な学問領域の研究者群の組織化を推進するとともに、将来、我が国の当該学問分野をリードする中核研究拠点化やセンターとしての機能形成を目的として認定されたのがリサーチユニット。現在の認定件数140件※講座制、附置研究所を持たない筑波大学の特性

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私の歩んできた道から(多職種で大型事業に挑む コアチームへの進化と信頼ある連携へ)

●活動内容大学で大型研究事業を定め、URA、技術移転マネ

ジャー、事務職員で集中獲得支援をした。(下記注目事項の通り)

●ともに活動した職や組織URA研究戦略推進室(URA),国際産学連携本部

(技術移転マネジャー、産学連携URA)、研究推進部(事務)、財務部(事務)、地方公共団体など●活動ポイント産学共創的な課題を複合的な視点で支援をした。

(研究・社会実装・技術移転・政策・地域分析など)●実績採択数が”数件“などのもの採択は正直厳しい。未来社会創造事業、CREST、さきがけ、AMED橋渡し事業など採択

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平成29年度注目される事業に選定(平成29年度に係る業務の実績に関する評価結果)大型外部資金の獲得学を増加させるため、URA研究戦略推進室(URA),国際産学連携本部(技術移転マネジャー、産学連携URA)、研究推進部(事務)、財務部(事務)からなる、組織・職種を超えた「外部資金獲得コアチームを設置し、多様な視点により、特定の大型公募課題に合致する研究課題の発掘、情報収集、申請書作成支援などの支援活動を集中的に実施している。また、渉外活動を強化した結果、共同研究数が502件となっており、中期計画に掲げる平成29年度の目標値(466件)を達成している。

技術移転マネジャー

URA

事務職員

研究者/組織

研究担当副学長/産学連携担当副学長

URA研究戦略推進室

研究推進部財務部

国際産学連携本部

外部資金獲得コアチーム

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外部資金企画/URA編まとめ●お金を取るための「外部資金企画」を事務職員(事務組織)として行う。

●URA、技術移転マネジャーのすごいところを生かして、本学のミッションの「学際融合」研究の増加、研究から産学連携に至る、研究ステージを加味した、資金獲得マッチングと、集中支援を推進する。

●公募が出てからの申請支援には限界がある(でもやらないよりはまし。)先制を仕掛ける。

●研究者のモチベーションを大事にしながら、大学として大事な大型資金を獲得しにいく、職種や組織間を連携した「外部資金獲得コアチーム」の設立と運営をする。

●筑波大学には開学から講座制(白い巨塔)がない大学なので、学際融合のチームが作りやすいはず、でも、きっかけが必要だ。本学ならではの研究をするためにリサーチユニットづくりを研究者とともに行う。

●(一部ではあるだろうが)URAや技術移転マネジャーが事務職員(わたし)を理解してくれて、認めてくれたから(と思っている?)今がある。そのために私も努力をしたつもり。

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○目の前で高度専門職のすごいところを見てしまった。それぞれの強みを生かした融合はもっとすごかった。○事務職員とURA等の強みがある。お互いに認め合い、組み合わせたり、活かせれれば効果は倍増以上。URA等からの期待は事務職員を成長させる(はず)。

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まとめURA類似職から見た風景

もやもや感〇国家公務員Ⅱ種(行政)として筑波大学に入った。イコール事務職員の一般職。

〇大学には多くの職種がいるほかの組織体には少ない風景。

〇事務職員の資質の向上、SDの重要性が叫ばれている。これは当然のことと思う。でも、いつのまに政策から消えた話題。

〇大学経営の高度化により、今まで想定していなかった業務が発生しており、かつ、高度化をしている。

〇URAや技術移転マネジャー(コーディネーター)、IRer、ファンドレイザーなど多岐にわたる専門職の参加。

〇一体事務職員はどこに向かうのだろうか?庶務だけ、事務だけなんだろうか…。 20

ひらめき〇附属病院に異動になり風景が変わった。法人化による経営の深化、医療を通した患者さん地域社会への真摯さを感じる。〇多くの専門家が日夜質の向上のために体を張っている。その人たちが事務職員に期待をしてくれた。ともに考え動いてくれた。執行部が大きな期待をしてくれた。

〇事務職員でもほかの業種の事務職員(総合職かなあ)に負けないくらいできることはある。期待にこたえたい、大学をよくしたい。〇でも、専門家と胸襟を開き歩めばいいことが倍になるし、モチベーションがうまく回り、結果につながる。専門家、高度な支援者のすごさを組み合わせていいものにならないだろうか。

〇するいけど、つなげて、つながって、相手を理解尊重することで、道が開ける。きっかけはとても重要だった。〇だから自分もそのたびたびで努力したつもりだ。

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おわりに大学建設のためにみんなで頑張りませんか?

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〇大学は、「教育研究診療地域貢献の総合商社」だと思う。普通の商社との大きな違いは、教員という専門家が伴走していること、様々なコミュニティーが身近なこと。課題解決やオープンイノベーションの宝庫。大学の優位性と思う。〇伊藤忠商事コーポレートメッセージは「ひとりの商人、無数の使命」、商社もいわゆる総合職(事務分野にも近い)、我々とは何が違うのか、オール一般職の大学事務職員ではできないのか?大学職員にも無数の使命があり、創出できる。〇役所だって大きく変わっている、公務員さんが新しいものを生み出している。民間病院は事務職員の資質向上に舵を切っている。大学事務職員等だって乗り遅れてはならない。〇「もしどら」のように、マネジャーだってチームを甲子園に連れていくための方策はできる。URA、大事務職員等大学をさせる人材は、大学や高等教育、地域のためにできることはある。〇プロ野球も、Jリーグも多くのスタッフで試合が作られ、強いチームが作られる。専門性の尊重と融合、多様な視点からのオープンイノベーションでさらなる飛躍を。Jリーグ百年構想のような壮大さも必要ではないか。〇官僚制がベースの大学経営で難しいことはいっぱいあるが、お互いを尊重しあい、ともに大学建設に頑張りませんか?日本に大学があってよかったと思えるよう。〇わたしは、高等教育の今と未来を作る誇りは忘れないでいたい。

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ディスカッションの話題「URAと事務職員等の協働のために」

○キーワード(個人的なもの)

(個人にもできる部分)つながる、つなげる、ひとと組織をつないで伴走する ひとりじゃないんだ!

事務職員もURAも、相手の理解、相手の尊重、お互いに開ける関係に!

分野が違っても、大学の組織運営のことなどでも積極的に学び合う!

(組織的なもの)業務の流れ(工程)、大学経営(研究・産学経営)を俯瞰して全体感で立ち向かう!

組織や職種の壁を作らない意識、そのために組織の論理の理解とミッションの共有!(ミッションの達成のために、組織間で強みの最適な組み合わせと活動ができる体制を)

URA(高度専門職)と事務職員等(学内の既存の教職員)の協働で困ったこと、好事例を持ち寄って、明日からのお仕事に活かしませんか?

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