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授業改善推進プラン<国語科> 国語科における昨年度の授業改善推進プランの検証 国語科における調査結果の分析 校内平均が目標値に対して下回っている領域と内容 考 察 話すこと・聞くこと 〇物語文、説明文の内容の読み取りは目標値を+ 5%以上上回っている。 ●文の構成(述語)、ローマ字の読みの問題は、 目標値を-5%以上下回っている。 ●作文の問題は、無回答の割合が多い。 書くこと 読むこと 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ▼文の構成(述語)の理解 ▼ローマ字を読む 話すこと・聞くこと ▼話し手の意図を考えながら、話の 内容を聞き、メモをとる 〇物語文、説明文の内容の読み取りは、目標値を +5%以上上回っている。 ●第4学年の配当漢字を書く問題、作文の問題 は、目標値を-5%以上下回っている。 ●作文の問題は、無回答の割合が多い。 書くこと ▼指定された長さで文章を書く ▼自分の意見とその理由を区別し て書く 読むこと 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ▼漢字を書く ▼文の構成(連用修飾語)の理解 話すこと・聞くこと 〇目標値に対して-5%以上の領域はない。 〇文の構成、作文の問題は、目標値を+5%以上 上回っている。 書くこと 読むこと 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 課題のある観点領域 国語への関心・意欲・態度 ○ 話す・聞く能力 ○ 書く能力 読む能力 ○ 言語についての知識・理解・技能 4 年 生 ローマ字の読みに課題がある。 文の構成(述語)の理解に課題がある。 5 年 生 ●○ 話し手の意図を考えながら、メモをとることに課題がある。 第4学年配当漢字を書くことに課題がある。 の構成(連用修飾語)の理解に課題がある。 ●○ 指定された長さで書いたり、自分の意見と理由を区別して書いたりする能 力に課題がある。 6 年 生 (特筆して課題のある領域はない) <成果> ・前学年の配当漢字を正確に読むことができている。 ・物語文や説明文の内容を読み取る力が身に付いている。 ・朝読書や図書室利用の時間を確保し、読書に取り組んでいる。さらに感想を交流させる場を作りたい。 <課題> ・漢字の書きやローマ字の読み書き練習が定着していないところがある。 ・作文や短作文を書く機会を確保する必要がある。その時に学年に応じた題材を用意する。

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授業改善推進プラン<国語科>

国語科における昨年度の授業改善推進プランの検証

国語科における調査結果の分析

内容別結果の分析

年 校内平均が目標値に対して下回っている領域と内容 考 察

話すこと・聞くこと 〇物語文、説明文の内容の読み取りは目標値を+

5%以上上回っている。

●文の構成(述語)、ローマ字の読みの問題は、

目標値を-5%以上下回っている。

●作文の問題は、無回答の割合が多い。

書くこと

読むこと

伝統的な言語文化と国語の特質

に関する事項

▼文の構成(述語)の理解

▼ローマ字を読む

話すこと・聞くこと ▼話し手の意図を考えながら、話の

内容を聞き、メモをとる 〇物語文、説明文の内容の読み取りは、目標値を

+5%以上上回っている。

●第4学年の配当漢字を書く問題、作文の問題

は、目標値を-5%以上下回っている。

●作文の問題は、無回答の割合が多い。

書くこと

▼指定された長さで文章を書く

▼自分の意見とその理由を区別し

て書く

読むこと

伝統的な言語文化と国語の特質

に関する事項

▼漢字を書く

▼文の構成(連用修飾語)の理解

話すこと・聞くこと

〇目標値に対して-5%以上の領域はない。

〇文の構成、作文の問題は、目標値を+5%以上

上回っている。

書くこと

読むこと

伝統的な言語文化と国語の特質

に関する事項

観点別結果の分析

課題のある観点領域

○関国語への関心・意欲・態度 ○話話す・聞く能力 ○書書く能力

○読読む能力 ○言言語についての知識・理解・技能

4 年 生 ●○言ローマ字の読みに課題がある。

●○言文の構成(述語)の理解に課題がある。

5 年 生

●○話話し手の意図を考えながら、メモをとることに課題がある。

●○言第4学年配当漢字を書くことに課題がある。

●○言の構成(連用修飾語)の理解に課題がある。

●○書指定された長さで書いたり、自分の意見と理由を区別して書いたりする能

力に課題がある。

6 年 生 (特筆して課題のある領域はない)

<成果>

・前学年の配当漢字を正確に読むことができている。

・物語文や説明文の内容を読み取る力が身に付いている。

・朝読書や図書室利用の時間を確保し、読書に取り組んでいる。さらに感想を交流させる場を作りたい。

<課題>

・漢字の書きやローマ字の読み書き練習が定着していないところがある。

・作文や短作文を書く機会を確保する必要がある。その時に学年に応じた題材を用意する。

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調査結果に基づいた授業改善のポイント

国語の授業改善策

1 ローマ字や漢字の読み書きの練習を繰り返し様々な形で行う。

→基礎学習を繰り返し行う。集中力を養い、自己の伸びを感じられるようにする。

→辞書の活用を推進し、日常的に辞書を活用して習熟できるようにする。

2 言語事項の理解力を高める指導を行う。

→修飾と被修飾との関係など、文の構成について初歩的な理解を徹底する。そのために、修飾語と被修飾語

の位置関係や主語と述語の倒置など、文の構成の工夫に着目させる指導を意識して行っていく。

3 求められている形で、文章を書いたり、表を作ったりすることができるようにする。

→基本的な文章を書く練習を日常化する。段落を意識して書かせる。

→意見文、要約文など、用途を意識して文章を書く練習に取り組ませる。

4 話し手の意図を考えながら聞く力を伸ばす。

→話の中心に気をつけて聞き、箇条書き、表のような形式を利用したメモを取る練習をする。

→児童一人一人が、司会や提案者、参加者の役割を果たす場を設ける。司会として互いの考えの共通点や相

違点を確認しながら発言をまとめて全体に返したり、提案者・参加者としての自分の立場を明確にして、

内容を整理して発言したりできるような経験を積ませる。また、特別活動における話合い活動など、他教

科、領域とも関連付け、指導していく。

1 漢字やローマ字の読み書きについての力を伸ばす。

2 言語事項の理解力を伸ばす。

3 用途に応じて、書き方を使い分ける力を伸ばす。

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授業改善推進プラン<社会科>

社会科における昨年度授業改善推進プランの検証

取り組みにおける成果と課題

・ 社会科全体の正答率は、4・6学年共に校内正答率が目標値を上回った。特に、6学

年においては、区・全国共に、平均値を超えることができた。5学年では、目標値よ

り 1.6%低い結果となっている。全体的に、選択式の問題よりも短答式、記述式の問題

の方が、目標値を下回る傾向にある。

・ 地図を積極的に扱い見方を指導すると共に、教室内に地図を掲示するなど日常的に地図に

ふれさせるようにしてきた。その結果、地図を読み取る力や区や県や国についての知識理

解が深まってきている。

・ 資料の読み取りに力を入れ、分かった事、考察したことを考え、全員が共有できるような

授業を行ってきた。しかし、資料の題意に沿わない読み取りがあったり、2つ以上の資料

を読み取っての考察が困難だったりした。資料の読み取り方をパターン化し習慣付けるこ

とで、正確に読み取れるようにしていく。

・ 必要な社会科用語をしっかりと覚えられていない現状がある。単に言葉を強調するだけで

なく、授業のまとめをする際に、その用語を使って児童自身が説明をするまとめを行い、

用語とその意味の定着を図る。

社会科における調査結果の分析

学年 特に正答率が低かったもの 課題

地域や市の様子 ▼学校の周りの様子

▼地図記号や方位の知識をもとに、方位磁針の針

のふれ方について地図と照合して判断するこ

とが苦手。

▼店で働く人の工夫や努力について文章や絵な

どの資料から考察することが苦手。 生産や販売 ▼店ではたらく人

安全を守る活動 ▼安全なくらし-火事 ▼消防施設や設備について、その目的をもとに考

察することが苦手。

▼地勢図や人口分布図から、県の様子を正確に読

み取ることが苦手。 県の様子 ▼県の様子

農業や水産業 ▼日本の農業 ▼年間を通した米作りの様子について、農作業に

使われる機械とともに把握が足りない。

▼「太平洋ベルト」の用語とその意味の理解が足

りない。 工業生産 ▼工業生産と工業地域

4 年 生 関心意欲態度、思考判断表現、観察資料活用、知識理解、どの観点におい

ても目標値を上回っている。

5 年 生 関心意欲態度、思考判断表現、観察資料活用、知識理解、どの観点におい

ても目標値を下回っている。特に、知識理解に課題が見られる。

6 年 生 関心意欲態度、思考判断表現、観察資料活用、知識理解、どの観点におい

ても目標値を上回っている。

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調査結果に基づいた授業改善のポイント

1 社会科用語や知識の理解の定着。

2 資料の読み取り方のパターン化と習慣付け。

3 資料の考察や自分の考えを表現する力の向上。

社会科の授業改善策

○知識・理解の定着を図るために

・キーワードとなるような用語を目立つ形で板書する。(その用語の意味もおさえる。)

・毎時間、前時の振り返りを用語やその意味を提示するなどして行い、本時の学習に入る。

・授業のまとめの際、キーワードをできるだけ使って児童が「説明する」視点でまとめの文

を書くようにする。

・東京ベーシックドリルを繰り返し活用し、東京の区市町村・地形、都道府県の位置を理解

する。

○資料の正確な読み取りを図るために

・引き続き地図の見方の指導を中学年から行っていく。

・東京ベーシックドリルを活用し、地図資料の読み取り問題に取り組む。

・資料の読み取り方の手順をパターン化する。

【例】グラフの場合

①グラフのタイトル→②出典と発行年→③縦軸と横軸→④全体はどのように変化してい

るか→⑤変化はどこが大きくて、どこが小さいか

を毎回読み取りの手順として示し、習慣付けていく。

・個人で読み取る時間とグループや全体で共有する時間の両方を確保する。

・教科書資料だけでなく、資料集の資料などを使って類題に取り組み、自力で読み取る練習

を行う。

○資料の考察や自分の考えを表現する力の向上のために

・グループ内での発表やペアでの発表など一人一人が発表する場を多く作る。

・資料から読み取ったこと(事実)を資料に書き込む習慣を付け、考えの根拠を明確に捉える

ことで、安心して発表などの表現ができるようにする。

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授業改善推進プラン<算数科>

算数科における昨年度授業改善推進プランの検証

<成果>

○数量関係領域の向上

①個の課題に合わせた学習展開(学級数+2展開の習熟度別少人数指導、学習指導講師の

活用)

②授業場面での図や具体物、半具体物の活用

②大田区ステップ学習を活用した形成的評価によるつまずきの早期発見

③放課後、土曜日のパワーアップタイム(補習)の充実

<課題>

●算数的活動の充実による量感の育成

●クラス間の足並みをそろえた家庭学習推進の取り組みのさらなる充実

●計算技能をさらに高める時間の確保

算数科における調査結果の分析

内容別結果の分析

校内平均が目標値に対して

-5%以上の領域と内容 考 察

数と計算 ○目標値に対して-5パーセント以

上の領域はない。

○数と計算領域はおおむね良好であ

る。

●量感を問う問題にやや課題がある。

量と測定

図 形

数量関係

数と計算 ▼億と兆、がい数の表し方

▼小数の相対的な大きさ

○数と計算領域は、目標値並みであ

る。

●十進法位取り記数法の理解が不十

分である。

●測定技能や量感を問う問題に課題

がある。

量と測定 ▼分度器の読み取り

▼身近にあるものの面積の推察

図 形

数量関係

数と計算

▼倍数の理解

▼最大公約数の理解

▼分数と小数の関係

○「数と計算領域」以外では、目標値

に対して-5パーセント以上の領

域はない。

●数に対する量感を問う問題に課題

がある。

量と測定

図 形

数量関係

観点別結果の分析

課題のある観点領域

○関「算数への関心・意欲・態度」 ○考「数学的な考え方」

○技「数量や図形についての技能」 ○知「数量や図形についての知識」

4 年 生 ●○知○技はかりの読み取りなど測定技能に比較的課題がある。

5 年 生 ●○技計算技能にやや課題がある。

●○知○技分度器の読み取りなどの測定技能、面積の量感に課題がある。

6 年 生 ●○知数の量感に課題がある。

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調査結果に基づいた授業改善のポイント

1 数量感覚を養う算数的活動の充実と計算技能の習熟

(1)数直線などの図を用いた問題解決場面の設定

(2)具体物や半具体物を操作する経験と測定技能向上のための時間の確保

(3)計算技能を高める時間の確保

2 パワーアップタイムと家庭学習のさらなる充実

3 東京ベーシックドリルの活用

算数科の授業改善策

○全学年を通して、下表の単元において図や具体物、半具体物を意識的に取り入れる。

○測定をする時間を充実させる。

○下表単元の「数と計算領域」おいて、授業中の計算技能向上の時間を確保する。

単元名 図 具体物・半具体物

「あわせていくつ ふえるといくつ」

「のこりはいくつ ちがいはいくつ」

「たしざん」 「ひきざん」

算数ブロック

おはじき

「ずをつかってかんがえよう」 絵図

「たし算のひっ算」 「ひき算のひっ算」

「たし算とひき算のひっ算」

「たし算とひき算」 「かけ算」

テープ図

「長さのたんい」 「長いものの長さのたんい」

「水のかさのたんい」

定規による長さの測定

リットルますによるかさの測定

「かけ算の筆算」 「大きい数のわり算」

「重さのたんいとはかり方」 「□を使った式」

テープ図

線分図

「長いものの長さのはかり方」

「重さのたんいとはかり方」

まきじゃくによる長さの測定

はかりによる重さの測定

「わり算の筆算」

「小数のかけ算とわり算」

数直線図

「角の大きさ」

「面積のはかり方と表し方」

目視による角度の予測

分度器による角度の測定

身のまわりのものの面積の求積

「小数のかけ算」 「小数のわり算」

「分数のかけ算とわり算」

「分数と小数、整数の関係」

「単位量あたりの大きさ」

数直線図

「直方体や立方体の体積」 身のまわりのものの体積の求積

「分数のかけ算」 「分数のわり算」

「速さ」 「比と比の値」

数直線図

線分図

「およその面積」 身のまわりのものの

およその面積の求積

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授業改善推進プラン<理科>

理科における昨年度授業改善推進プランの検証

取り組みにおける成果と課題

・ 理科全体の正答率は、6学年は校内正答率が目標値を上回るが、5学年は大幅に下回

っている。4学年は目標値とほぼ同じ正答率である。全国正答率と比較すると6学年

のみが上回っていて4、5学年は下回り、前学年までの学習の定着度が十分とは言え

ない。

・ 実験の際に予想、観察・実験の方法の検討、結果から考察をまとめるなど、学習の流れを

定着させているが、科学的な思考の正答率は6学年を除くとあまり芳しくない。思考の定

着をはかるために理科用語をしっかりと押さえる、実験の前に調べる視点を明確にするこ

となどが必要である。また、事象や実験の結果から考える活動では、比較する、条件ごと

に分けて考えるなど、理科の「考え方」を身に付け、思考力を高めていく必要がある。

・ 動物や植物の様子や、気温の測り方、流れる水のはたらきなど、観察したり体験したりす

れば分かる知識が特に不足している。観察などの直接体験をなるべく多くし、大地のつく

りなど本校では体験が難しい単元では、モデル実験や視聴覚教材なども活用し、実感を伴

った学習活動を展開していく必要がある。

理科における調査結果の分析

学年 特に正答率が低かったもの 課題

生命・地球 ▼太陽と地面の様子 ▼地面の温度を測るときの注意点を説明

するなど、文を書く力が不足している。

▼学習したことを基に、実験の結果を考

える力が不足している。

物質

エネルギー

▼光のせいしつ

▼磁石の性質

▼風やゴムのはたらき

生命・地球

▼1年間の植物の生長・動物の様子

▼動物のからだのつくりと運動

▼天気のようすと気温

▼自然の中の水

▼月と星

▼ほぼ全単元で、学習内容の理解が不足

している。

▼動物や植物の様子や、気温の測り方な

ど、観察したり体験したりすれば分か

る知識が特に不足している。

▼物の体積変化など、実験した時に変化

することについての理解不足がみられ

る。

▼学習したことを基に実験の結果を推測

する力が不足している。

物質

エネルギー

▼電気のはたらき

▼物の体積と力

▼物の体積と温度

▼物のあたたまり方

▼水のすがた

生命・地球 ▼人の誕生

▼流れる水のはたらき

▼いくつかの単元や特定の問題以外は目

標値を上回っている

▼人の誕生についての知識が不足してい

る。

▼川や石の様子を見て考えるなど、本校

では直接経験が難しい内容の理解が不

足している。

物質

エネルギー

▼電流のはたらき

(電磁石に流れる電流と包囲自身

のふれ方との関係)

▼ふりこのきまり(振れ幅と周期

の関係)

4年生 ・4観点とも正答率は目標値とほぼ同じぐらいの達成率であるが、科学的な

思考と観察・実験の技能についてはやや数値が低い。

5年生 ・4観点とも正答率は、目標値をかなり下回っている。・自然事象についての

知識理解と、観察・実験の技能について特に課題がある。

6年生 ・4観点とも正答率は目標値を上回っている。特に突出した観点は見られず、

バランスの取れた値である。

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調査結果に基づいた授業改善のポイント

1 一人一人の実験を充実させる。また、年間を通して動植物の観察を行う、天体観測をする

など、直接経験の機会を多くする。

2 注意点や調べることを明確にしてから観察や実験を行う。

3 実験器具の使い方や、理科用語の定義を確実に指導する。

4 実験結果を整理し、まとめる過程を重視する。その時に、これまでの知識、理解に結びつ

けられるようにしていく。

5 実感の伴った理解をもとに、生活経験と結びつけて考えたり、次の実験の結果を予想した

りするなど、科学的な思考が身につけられるようにする。

理科の授業改善策

○知識・理解の定着を図るために

・動植物や天気の様子などの観察では、めあてをもってから様子や変化を観察させ、観察後

にまとめを行うようにする。また写真や観察カードなどで記録を残し、振り返りができる

ようにする。

・実際に植物を植えて育てたり、実験を少人数で行ったりするなど、直接経験がなるべく多

くなるように指導計画をたてる。流れる水の働きや地層など、本校では直接経験が難しい

内容では、モデル実験や、視聴覚教材を用い、少しでも実感を伴えるようにする。

・「並列・直列つなぎ」「磁石の N極と S極」などの理科用語の定義をし、それを使ってまと

めや考察ができるようにする。

○観察・実験の技能を身につけるために

・一人一人が観察や実験に関わる時間を確保する。

・実験ではなるべく少人数でグループを作り、一人一人が操作して実験を進められるように

場を設定する。

・今やっている実験は何を調べるために行うのか、視点を明確にし、十分に理解した上で取

り組ませる。

・観察や実験の記録で、絵やグラフを用いることなど、ノートの書き方を指導する。

・虫眼鏡や顕微鏡、電流計など、理科で用いる器具に触れる機会を多くし、技能の定着を図

る。

〇科学的な思考力を高めるために

・実験では、予想→実験→結果→考察の過程を踏まえて、考える活動を通して思考力を高め

ていく。

・実験結果とそれまでの知識とを結びつけて考える。理科用語を使って書く。実験結果を比

較したり、条件ごとに結果をまとめたりするなど、科学的に考える方法を指導する。

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授業改善推進プラン<生活科>

観点 現状・課題 改善策

生活への

関心・意欲・態度

●植物や生き物に対して親しみをもっ

て関わることができるが、関心や意

欲を持続させることが難しい。

●児童の興味や疑問から課題を設定し

たり、活動を広げていくことが難し

く、教師が提示したものに取り組ま

せることが多い。

●活動に関心はもっているが、話し合

ったり説明したりと積極的に人とか

かわるのが苦手な児童が多い。

<課題>

・継続的に自然に進んで関わろうとす

る態度の育成。

・児童の主体的な活動になるような学

習計画の設定

・自分の思いを進んで話したり説明し

たりする態度の育成。

○一人に一鉢など、児童が「自分のもの」と

愛着をもって育てられるようにする。また、

水やりやエサやりなどを通して日常的に植

物や生き物にかかわる環境をつくり、継続

して観察させる。

○単元のはじめに、児童の気持ちや考えを引

き出す場を設定する。そこでのつぶやきや

発想を大切にし、児童の願いや思いをもと

に活動計画を立てていく。

○見つけた成長や変化を交流できる場を設定

することで、継続して観察することから得

られる発見の喜びを共有させる。

○自分の思いや考えを紹介したり交流したり

する場を多く設けるようにし、かかわりか

ら活動意欲や内容が高められるようにす

る。

活動や体験について

の思考・判断

●生き物の成長について、どのように

表現したらよいのかがわからない。

●生活経験が乏しく、よりよくするた

めにどんな工夫が必要か、十分に考

え実行することが難しい。

<課題>

・気付いたことを表現する力やよりよ

くするための思考力の育成。

○観察するときにどのようなことが気付きと

なるのか、色、形、大きさ、数など、視点

を示す。また、目だけでなく鼻、耳、手な

ど様々な感覚を使うように促す。また、発

見を記録として留めておけるように、観察

カードに文で表したり、児童の発言を教師

がまとめて掲示したりするなど工夫する。

○試行錯誤の時間を確保して改善点を考えた

り、もう1度やってみる時間を設けたりす

る。

○児童の思いや疑問が行動に繋がるように、

関連の本等を用意しておく。

身近な環境や自分

についての気付き

●植物や生き物の特徴について観察す

ることができるが、気付きの質を深

めることが難しい。

●経験を活かして観察をしたり遊んだ

りすることができる児童がいる。一

方で、経験したことがないと、自分

で考えて活動することが難しい。

<課題>

・気付きの質の向上。

○一人一人の気付きを深めるための支援をす

る。前回の観察カードを見たり、観察カー

ドを並べて記録を振り返ったりする時間を

つくる。また、教室内に振り返りができる

掲示物を用意したりする。

○互いの気付きを交流する場を作り、気付き

の幅を広げる。

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授業改善推進プラン<音楽科>

分析

◆音楽への関心・意欲・態度

○音楽に関心をもち、意欲的に学習に取り組んでいる児童が多くいる。

・歌唱活動 … 範唱や友達の歌い方を聴き、自分の歌い方に生かそうとしている。

・器楽活動 … 楽器の演奏方法を考えながら練習するとともに、友達に教えたり一緒に合わせたりしよう

としている。

・創作活動 … 一人一人が思いや意図をもって「音楽づくり」に取り組もうとしている。

・音楽鑑賞 … 音の重なりや楽曲の構成を意識して音楽を聴こうとしている。

◆音楽表現の創意工夫

○「旋律づくり」に意欲的に取り組んだり、グループで相談しながら「音楽づくり」に取り組んだりしている

児童が多くいる。

◆音楽表現の技能

○意欲的に練習に取り組み、基礎的な表現能力を身に付けることに励んでいる児童が多くいる。

・歌唱活動 … 発声や発音に気を付けるとともに、フレーズや歌詞の意味を考えながら歌っている。

・器楽活動 … 自分なりに演奏の仕方を工夫しながら楽器を演奏している。

◆鑑賞の能力

○一人一人、曲想を身体で感じたり、指揮をしたり、楽曲を分析したりしながら音楽を聴いている児童が多く

いる。

課題

◆音楽への関心・意欲・態度

○友達とコミュニケーションを図り、うまく学習活動をすることができない児童がいる。

・歌唱活動 … 自信をもって友達と合わせて歌うことができない児童がいる。

・器楽活動 … 友達から演奏の仕方を教わることに抵抗があり、演奏が困難になっている児童がいる。

・創作活動 … 「旋律づくり」は一人で積極的にできるが、グループで「音楽づくり」をしようとすると、

友達に自分の考えをうまく伝えられない児童がいる。

・鑑賞活動 … 友達の考えをもとにして、自分の考えをまとまりのあるものにしていくことができない児

童がいる。

◆音楽表現の創意工夫

○友達の考えを受け入れながら自分の考えも主張していくことが不得意な児童がいる。

◆音楽表現の技能

○自分の学習課題や解決方法が分からないために、自信をもって表現することができない児童がいる。

・歌唱活動 … 表現の仕方が分からないため、のびのびと声を出して歌うことができない児童がいる。

・器楽活動 … 指使いがうまくいかないため、演奏することに負担を感じている児童がいる。

◆鑑賞の能力

○友達の考えと自分の考えを関連付けて考えることができない児童がいる。

具体的な授業改善策

◆音楽への関心・意欲・態度

○日常的、計画的に友達と関わることができる環境を設定する。

・歌唱活動 … ①友達と向かい合って歌ったり、グループで歌ったりする場面を意図的に設定する。

②児童が思いをもって決めたパートを練習するようにする。

・器楽活動 … ①友達と教え合う場面を意図的に設ける。

②同じパートや異なるパートを演奏している友達と合わせる場面を多く設定する。

③常に目的や課題意識をもって練習に取り組むようにする。

・創作活動 … ①隣の友達と一緒に活動する。次に少人数(4人~5人)のグループで活動する。

②予め活動の手順を示しておく。

・鑑賞活動 … ワークシートを用いる。場合によっては、キーワードが選択できるようなものを用意する。

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◆音楽表現の創意工夫

○友達がつくった旋律やリズムを鑑賞する場面を増やし、その良さを発見するとともに自分もやってみようとする気持ちをもつ

ようにする。

◆音楽表現の技能

○一人一人が自分の課題を意識して学習に取り組むことができるようにする。

・歌唱活動 … 自分の課題に対する表現の仕方が想起できるよう、具体的なヒントが書いてあるカードを活用する。

・器楽活動 … 演奏する前に旋律を歌うようにする。(階名唱→音程やリズムが理解できる。ラララや母音で歌う→フレ

ーズや強弱が意識できる。)

◆鑑賞の能力

○一人一人の考えを板書して視覚化し、関連付けて考えたり発展させて考えたりすることが容易にできるようにする。

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学年 関心・意欲・態度 発想・構想 創造的技能 鑑賞

分析

全学年

○意欲的に自ら進んで学習する児童が多い。○静かに話が聞けず、注意を必要とする児童もいる。○自信がなく主体的に取り組めない児童がいる。○作品のよさを感じながら取り組めている。

○豊かな発想をもち、自分らしく表現しようとする様子が顕著である。○感じたことや考えを形や色にして、自分なりにまとめながら作品に生かしていくことが大切である。

○生活経験が少ない児童が多いが、基本的な技術は、取り組みの中で育っている。○構想したことを実現させるため、新たな作り方をできる児童とできない児童がいる。

○お互いに作品づくりや鑑賞を通して、それぞれのよさを感じとり、自分と友達の作品のよさや違いにも気づくことができている。○ひとりひとりの個性を感じ取ることができている。

課題

全学年

・学習する内容を理解できていない児童がいる。・学ぶことの大切さを意識させて、育てるように継続する。・集中して取り組めていない児童がいる。・道具・材料を大切に使う心を育てる。

・作品の中で感じたことや考えたことを大切にさせながら、継続的に個性を育てる。・作品への思いを短文を書かせることで児童にふり返りをさせ、発想や構想が定着するように継続する。・様々な造形活動に意欲的に取り組むことを通して、作品づくりの喜びと豊かな発想を育むことが必

・創造性を十分に発揮できるように、課題で必要とする技能を、繰り返し使いながら作ることで学ばせる。・主体的に活動できるように、自己決定の機会を多く設ける。・感性に向けて意欲を持続させるような声かけをする。・作るもののよさを感じて取り組むように継続する。

・自分や友達の作品や美術作品から、それぞれのよさや違いを感じることで、作品の美しさや学ぶことの大切さを感じ取り、学び取れるようにする。

低学年

●楽しく、落ち着いた気持ちで授業に取り組むことができるように意欲的な雰囲気を大切にさせる。わかりやすい授業を工夫し、明るく美しい言葉で児童の学習活動の様子を認め励ます。作る喜びをクラスで共有できるように温かく積極的な雰囲気を言葉や様子で作る。

●授業内容がよく伝わるように、明るく美しい言葉で話し、わかりやすく授業をする。参考作品を示し、豊かな考え方や発想を工夫して学べるようにさせる。

●作品づくりを通して、造形活動の豊かな方法や課題解決に必要な創造的技能を、繰り返して使うことで、学び育てる。

●自分や友達の作品、また美術作品に対して、共感的意識をもって、そのよさを感じ取るようにさせる。また学習したことを、生かしていけるようにする。

中学年

●言葉だけでは分かりにくいところは板書や参考作品、ICT機器の使用で視覚的にも理解できるようにすることにより、学習内容の目標や課題を明確にして取り組ませる。●落ち着いて取り組めるように声かけし集中をさせることで、描くこと、作ることに対しての学習意欲を高めるように工夫する。

●発想できない児童には、言葉での助言だけでなく、図鑑や参考作品など視覚的資料を提示することにより支援する。●様々な素材や材料を用意することにより、一人一人の発想が広がりやすい環境を整える。●机間指導しながら、それぞれの考えや発想を認めて、励まし、育てていく。

●様々な素材や材料を使い、工夫して表現させることで、経験を深めさせる。創造的技能を課題の中で繰り返し学びつつ、その技能をつかって自己決定をさせる。●素直にものを見て、感じて作れるように、様々な素材や材料に触れさせ、選択の幅を広げ、感受性を育てる。

●自分や作品、また美術作品を通して、それぞれの違いやよさを感じ取らせる。作品には、まとめとして短文を書かせる。自分の考えや作品に込めた思いを表わすようにさせる。表現したことや工夫したことの定着をはかる中で、考える力と創造力を伸ばし育てる。

高学年

●造形活動の経験がより深まるような題材を設定する。●こちらで手順を押し付けたり、イメージを固定することのないよう配慮し、試行錯誤する場面を多く設けるように授業展開していくことにより、達成感や成就感をひとりひとりにもたせるようにする。●毎回の授業で、どこまでを目標とするか明確に提示し、学習時間を大切にして、 集中して取り組むようにする。

●あらゆる道具や材料が総合的に使えるような題材を設定することにより、発想・構想する場面を増やす。●さまざま発想を大切にし、構想して表現する能力を培う。●机間指導をして、児童の発した言葉の中から、それぞれがもつ発想や構想を引き出すようにさせる。

●道具や材料の扱いに慣れて、繰り返し使ったり、自在になるよう身に付けさせたりすることで、作品や生活の中でも工夫して生かせるようにする。創造的技能の定着を促しながら取り組ませる。●技術面ばかりに目がいかないように気をつけ、それぞれの表し方を賞賛する。●材料や素材の特徴を感じとり、それを生かした表し方を考えさせる。

●自分や友達の作品、また美術作品からそれぞれのよさや違い感じとらせる。美しさを感じて、お互いに認め合い高め合えるようにさせる。共感し合った言葉で気持ちを表現できるようにさせ、授業のあとのまとめでは、作品についての短文を書かせることで表現する力を伸ばし育てる。

授業改善推進プラン<図画工作科>

具体的授業改善策

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授業改善推進プラン<家庭科>

分析

課題

具体的な授業改善策

〈家庭生活への関心・意欲・態度〉

・調理実習や製作に対する関心、意欲は高い。しかし、学習した知識や技能を家庭で生かそうという意識が

十分とは言いがたい。

・共働き家庭の増加、塾や習い事をしている児童の増加等により、日常生活がかなり忙しいものになってい

る。そのため、個々の家庭にもよるが、家族とともに過ごす時間が少なく、家族や家庭の大切さを十分、

認識できていない。また、衣食に関して「家庭で手作りする」ことは差がある

ものの全体として減少している。

〈生活を創意工夫する能力〉

・家庭生活の改善点に気づき、よりよくしようと自ら工夫する力が弱い。

〈生活の技能〉

・技能を身に付ける実習は、全体としてかなり興味を持っている。

・料理や裁縫等、家庭での体験に、かなり個人差がある。また、聞く力、理解する力にも差があり、正しい

技能が身に付いているとは言いがたい。

〈家庭生活についての知識・理解〉

・個々の家庭環境や経験の違いで、衣食住の知識にかなり差があるが、学習した事柄については比較的よく

理解できている。

〈家庭生活への関心・意欲・態度〉

・家庭科の学習をもとに、家族や家庭生活についての関心や意識を喚起する。

〈生活を創意工夫する能力〉

・身近な生活の中から、積極的に課題を見つけ、自分なりに工夫する。

〈生活の技能〉

・衣食住や家庭生活に必要な技能を確実に身に付ける。

〈家庭生活についての知識・理解〉

・よりよい家庭生活を送るために、また、将来を考え、基礎的な生活知識を確実に理解する。

〈家庭生活への関心・意欲・態度〉

・「家族」「家族の一員として」をキーワードに、家庭生活をよりよくしようとする意識をもたせる。

・講義的にならないように指導を工夫し、各自課題解決の意識をもって、様々な実験、実習に取り組ませる

ことを通し、興味・関心を高める。

〈生活を創意工夫する能力〉

・家庭生活にしっかり目を向けさせ、進んで課題を見つけ、実験や話し合い等を取り入れ、自分なりに工夫

して解決させる。

〈生活の技能〉

・できるだけ身近なものを題材に、ペアやグループ等での教え合いを取り入れ、楽しくかつ確実に基礎的な

技能を身に付ける。

・保護者から家庭科ボランティアを募り、技能の確実な定着に努める。

〈家庭生活についての知識・理解〉

・ 家族の大切さを認識させ、衣食住の知識を正確に身に付け、家庭生活で実践するように促す。

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授業改善推進プラン<体育科>

分析

学年 成 果 課 題

低学年 ○運動に関する意欲・関心が高く、楽しんで学習

に取り組んでいる。

〇「5種目チャレンジ」に積極的に取り組む児童

が多い。雲梯や登り棒、一輪車などを一生懸命

に練習し、できるようになっている。

〇運動会を通して、集団行動の基礎を身に付ける

ことができた。

●用具の準備やルールの確認に時間がかかり、運

動量の確保が十分でなかった。

●運動に対し、「怖い」「できない」という感情に

なってしまう児童がいる。また、児童一人ひと

りの運動経験の差が大きく、運動に取り組ませ

るまでの支援や個に応じた対応が必要。

●1学期は、運動会や水泳指導など、学年単位で

指導することが多く、学級単位での学習に時間

が多くあったとは言えない。

高学年 ○運動に関する意欲・関心が高く、楽しんで学習

に取り組んでいる。

○踊りが好きな児童が多く、表現運動に対し積極

的に取り組む児童が多い。休み時間にも、女子

を中心に誘い合って踊っている姿が見られた。

○スポーツテストに向け、具体的な数値目標を掲

示することで、前年度の記録を更新することに

つながった。

〇体育授業では、学習カードを活用することによ

って、一人一人のめあてが明確になり、学習意

欲が高まった。また、技能の定着具合もはっき

りとした。

●児童の運動能力の差が大きい。

●柔軟性に乏しいため、体つくり運動を通し、高

めていく必要がある。

●浮く・泳ぐ運動では、けのびや手足の動かし方

など、基本の動きが不十分な児童がいる。

●一定のペースで、長く走る体力が低い。

●外遊びをする児童が少ない。

●朝マラソンがシャトルランやタイムトライア

ルの結果に繋がっていない

※昨年度体力テストの結果について

全国平均を上回っている種目は握力、立ち幅跳び、長座体前屈、下回っている種目は反復横跳び、ソフトボ

ール投げとなっている。課題となっている2種目は、例年課題となっているが、改善ができていない。短期

的・長期的な指導をする必要がある。

具体的な授業改善策

<知識・技能>

・運動の「質」を上げていくために、動きのポイントを教師が例示する。ボードやICTの活用によって、

オリエンテーションで「正しい動きのイメージ」の共有を図るなどしていく必要がある。

・スモールステップで学習過程を計画し、個に応じた指導をする。

・楽しく技能が定着できるようにミニゲームやミニ競争などを取り入れる。

・見て、考えて、教え合う活動を取り入れ、「課題把握、課題解決のための学習、ふり返り」の一貫した指

導ができるようにする。

<思考・判断・表現>

・「友達とのかかわり」を重視し、教え合いや協力する時間を意図的に授業の中に取り入れる。

・学習カードを活用し、友達とかかわりながら作戦やよりよい動きについて考えられるようにする。

・学習感想で、ただ「楽しかった」「おもしろかった」という感想ではなく、「自分や友達の動き」や「作

戦・工夫」など、より授業で取り組んだ内容について児童に考えさせるようにする。

・水泳の学習では、ペア学習やトリオ学習を取り入れ、基本的な動きの習得を図る。

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<学びに向かう人間性>

・授業規律を徹底し、準備・片付けを素早く行い、運動量の確保をする。

・毎時間の授業の「ねらい」「めあて」を明確にし、運動に積極的に取り組ませる。

・学習カードの活用や授業の振り返りを重視し、自分の目標を立てたり課題をつかませたりして、それに

向かって学習できるような授業展開にする。

・休み時間に取り組めるような遊びを授業で紹介したり、固定施設での遊び方や、一輪車・竹馬の紹介など

をしたりして、休み時間の遊びの活性化を図っているが、まだ内遊びを好んで外遊びをしたがらない児童

も見受けられる。児童が外遊びをしたがるような環境の設定や遊びの紹介等に取り組んでいく。

<健康・安全>

・保健、食育を含め、休み時間や給食の時間、家庭との連携など、日常的に継続して指導していく。

(例)休み時間の手洗いうがいの声かけ。運動の日常化による健康な体づくり。給食の時間の指導。

(配膳、食べ方のマナー、もぐもぐタイムの推奨、食品の栄養についてなど)

・早起き早寝チャレンジカードの継続。(家庭との連携を図る)

<体力の向上>

・年間指導計画を見直し、年間を通してバランスよく体力の向上を図る。

・準備運動の時に多様な運動に取り組ませ、運動感覚を身に付けさせるようにする。

・一人一人の運動量の確保をするとともに、「運動の質」についても教師が意識して指導する。

・体育の学習で取り組んだ内容を休み時間などの遊びの中で実践できるように、環境を整える。

・体育的活動や授業の始めには、期間を設けて、ボール投げ運動や鬼ごっこなどの巧みな動きを高める運

動を取り入れる。また、寒い季節には、持久力を高める運動を取り入れ、体力の向上を図る。