風しん・先天性風しん症候群の 発生状況について -...
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風しん・先天性風しん症候群の
発生状況について
2018.9.19
岐阜県保健環境研究所
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200
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500
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11213141 9 19293949 6 16263646 14243444 12223242 10203040 8 182838 16263646 13233343 11213141 9 1929
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
C
R
S
(人
/
週
)
風
し
ん
(人
/
週
)
風しん 先天性風しん症候群
0
50
100
150
1 4 7 10 13 16 19 22 25 28 31 34 37 40 43 46 49 52 3 6 9 12 15 18 21 24 27 30 33 36
2017 2018
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
2017 2018
◆ 風しん・先天性風しん症候群(CRS) 患者報告数推移(全国)
年 風しん 先天性風しん症候群
全国 岐阜県 全国 岐阜県
2008 294 1 0 0
2009 147 2 2 0
2010 87 2 0 0
2011 378 3 1 0
2012 2,386 10 4 0
2013 14,344 31 32 0
2014 319 2 9 0
2015 163 1 0 0
2016 126 3 0 0
2017 93 1 0 0
2018 1~36週
496 2 0 0
◆ 風しん・先天性風しん症候群 患者報告数(全国・岐阜県)
◆ 都道府県別 風しん患者報告数
◆ 都道府県別 人口100万人あたり風しん患者報告数
男
76%
女
24%
2012~2013年
n=16,730
男
女
男
81%
女
19%
2018年1~36週
n=496
◆ 風しん患者の性別
男
76%
女
24%
2012~2013年
n=41
男
女
男
100%
2018年1~36週
n=2
全国
岐阜県
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2018年1~36週
n=401
2012~2013年
n=12,763
0
1~4
5~9
10~14
15~19
20~29
30~39
40~49
50~59
60~
20-29
24%
30-39
34%
40-49
23%
20-29
14%
30-39
27%
40-49
37%
50-59
16%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2018年1~36週
n=95
2012~2013年
n=3,967
20-29
40%
30-39
16%
20-29
37%
30-39
21%
◆ 風しん患者 年齢群別内訳(全国)
男
女
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2018年1~36週
n=2
2012~2013年
n=31
0
1~4
5~9
10~14
15~19
20~29
30~39
40~49
50~59
60~
10-14 4人
40-49 2人
30-39 1人
40-49 1人
20-29
11人
30-39 7人
50-59 2人
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2018年1~36週
n=0
2012~2013年
n=10
5-9 2人
10-14 1人
15-19 2人
20-29 2人
40-49 2人
60- 1人
◆ 風しん患者 年齢群別内訳(岐阜県)
男
女
15-19 4人
48% 27%
12%
6%
6% 1%
職場
患者となった
知人からの感染
家族内
学校・保育所等
医療機関 通学・旅行・
人混み等の市中感染
◆ 風しん患者の感染機会 (2012-2013年・全国)
不明または記載なし …80%
記載あり …20%
記載内容から感染機会が推定された報告の内訳
データ出典:風疹および先天性風疹症候群の発生に関するリスクアセスメント第三版
2018年1月24日 国立感染症研究所
2011年以降、事業所での集団発生事例が多数報告されるようになっている。
北海道内の事業所で発生した風疹の集団感染事例(IASR 2011年9月号)
https://idsc.niid.go.jp/iasr/32/379/pr3794.html
新潟県内のA事業所で起きた風疹感染(IASR 2011年9月号)
https://idsc.niid.go.jp/iasr/32/379/pr3782.html
外国系労働者の多い事業所における風疹の集団感染事例-前橋市 (IASR 2013 年4月号)
http://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2250-related-articles/related-articles-398/3442-dj3988.html
鹿児島県川薩保健所管内における風しんの流行状況および対策(IASR 2014年1月号)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-iasrd/4263-kj4074.html
静岡県内のA事業所を中心に発生した風しんの集団感染事例(IASR 2015 年7月号)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2315-related-articles/related-articles-425/5777-dj4256.html
埼玉県内における外国人職業技能集合講習を発端とした風疹広域感染事例(IASR 2017 年9月号)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-top/1035-idsc/iasr-in/7533-451d01.html
※上記報告事例において、患者のほとんどが成人男性
2018年、東京都では2件の企業内集団感染あり。 (2018年9月14日現在、東京都感染症情報センターHPより)
50
60
70
80
90
100
1 2 3 4 5 6 7 8 9
10-1
4
15-1
9
20-2
4
25-2
9
30-3
4
35-3
9
40-4
4
45-4
9
50-5
4
55-5
9
60-6
4
65-6
9
70-
抗
体
保
有
率(
%)
女(n=2,770)
男(n=2,886)
50
60
70
80
90
1001 2 3 4 5 6 7 8 9
10-1
4
15-1
9
20-2
4
25-2
9
30-3
4
35-3
9
40-4
4
45-4
9
50-5
4
55-5
9
60-6
4
65-6
9
70-
抗
体
保
有
率(
%)
女(n=2,869)
男(n=2,225)
◆ 抗体保有状況 <感染症流行予測調査より>
2012年度
2017年度(2018年5月現在暫定値)
※HI抗体価1:8以上の割合
風しんの基本再生産数(5~8)※から算出される感染阻止に必要な集団免疫率は80~88%。 ※IASR 2013年8月号より
←88%
←88%
◆ 先天性風しん症候群(CRS) 2012~2014年:45例
CRS児の特徴
診断時の症状(重複あり)
三主徴:難聴 30例(67%)、先天性心疾患 26例(58%)、白内障 7例(16%)
(診断時に三主徴すべてを認めた症例は3例(7%))
三主徴以外:血小板減少症 33例(73%)、紫斑 21例(47%)、
頭蓋内石灰化 18例(40%)、肝腫大 14例(31%)、
脾腫大 12例(27%)、肝機能障害 10例(22%)など
転帰(調査時点)
生存34例(76%)、死亡11例(24%)(うち10例が6か月までに死亡)
CRS児の母親の特徴
出産時年齢:中央値25歳(範囲15-42歳)
妊娠中の風しん様症状の出現:31例(69%)
症状出現時の妊娠週数:中央値9週(範囲3-18週)
妊娠前のワクチン接種歴: 2回:0例、 1回: 11例(24%)、
なし:15例(33%)、不明:19例(42%)
「2012~2014年に出生した先天性風疹症候群45例のフォローアップ調査結果報告」(IASR 2018年3月号)よりhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2428-iasr/related-articles/related-articles-457/7906-457r02.html
風疹および先天性風しん症候群の発生に関するリスクアセスメント第三版
(2018年1月24日 国立感染症研究所)
現状と課題(抜粋)
国内では今後も風しんの感受性者が多く残る成人の年齢層で流行を認める可
能性があり、職場での集団感染の発生や妊娠を希望する女性や妊婦の感染、
CRSの発生等のリスクは依然として高いといえる。定期接種対象者の接種率
を高く維持することに加え、この年齢層の感受性者対策が重要である。
対策(抜粋)
CRSの予防には、今後妊娠する可能性のある女性で、風しんウイルスに対す
る免疫を十分に持たない女性に対し、妊娠前に小児期を含めて2回のワクチン
を接種することが最も重要である。
風しん対策に係る省令等の改正 (2018年1月1日)
1.風しんの届出(省令の改正)
・風しんを診断した医師の届出について、
「診断後7日以内」から「診断後直ちに」に変更
2.風しん発生時の迅速な対応(予防指針の改正)
・感染経路の把握等の調査を行う状況を
「風しん患者が同一施設で集団発生した場合等」から
「風しん患者が一例でも発生した場合」に変更
3.ウイルス遺伝子検査の実施(予防指針の改正)
・患者発生時の地方衛生研究所におけるウイルス遺伝子検査等について
「可能な限り実施」から「原則として全例実施」に変更
4.届出票の変更(省令及び通知の改正)
・届出項目に氏名、住所、妊娠の有無を追加等