都 市 学 科 - osaka city university · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46...

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平成25年度 2013年 大阪市立大学工学部

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Page 1: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

 

 

都 市 学 科

平 成 2 5 年 度

2 0 1 3 年

大阪市立大学工学部

工 学 部 シ ラ バ ス

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ページ ページ

都市学入門 2 計画・デザイン演習Ⅱ 43

○ 都市史 3 ○ 景観デザイン 44

○ 都市の計画学 4 ○ 国土地域計画 45

○ 都市環境学 5 ○ 都市づくり社会システム 46

○ 安全防災工学 6 都市論 47

技術英語Ⅰ 7   計画・デザイン演習Ⅲ 48

技術者倫理 8 卒業設計 49

都市学総論 9 ○ 都市伝熱工学 50

都市学演習Ⅰ 10 ○ 水圏生態工学 51

都市学演習Ⅱ 11 ○ 水処理工学 52

都市学演習Ⅲ 12 ○ 都市資源リサイクル工学 53

卒業研究 13 ○ 気圏環境工学 54

都市学実験A 14 ○ 地圏環境工学 55

都市学実験B 15 ○ 環境評価学 56

都市デザイン総合演習 16 ○ 室内空気調整工学 57

環境創生総合演習 17 ○ 交通環境工学 58

安全防災総合演習 18 ○ 室内環境工学 59

○ 計画論 19 水理学演習 60

○ 都市計画 20 構造力学演習 61

○ 都市デザイン 21 土質力学演習 62

計画・デザイン演習Ⅰ 22 ○ 建設材料学 63

○ 環境計測学 23 ○ 鋼構造設計論 64

○ 基礎流体力学 24 ○ 地盤基礎工学 65

○ 物質・熱移動学 25 ライフライン工学 66

○ 都市エネルギー工学 26 ○ コンクリート構造設計論 67

○ 環境生態学 27 ○ 耐震工学 68

○ 構造力学Ⅰ 28 ○ 水防災工学 69

○ 土質力学Ⅰ 29 ○ 70

○ 都市防災計画 30 ○ 振動工学 71

○ 水理学 31 橋梁工学 72

○ 構造力学Ⅱ 32 コンピュータシミュレーション解析 73

○ 土質力学Ⅱ 33 材料実験 74

○ 地理情報科学 34 プロジェクトマネジメント 75

測量学Ⅰ 35 建築計画総論 (建築提供) 76

測量学Ⅰ実習及び製図 36 建築デザインⅠ (建築提供) 77

測量学Ⅱ 37 耐風工学 (建築提供) 78

技術英語Ⅱ 38 建築構法 (建築提供) 79

○ 環境政策論 39 建築防災・防火論 (建築提供) 80

学外実習 40 技術経営論 81

都市緑地計画 41 職業指導 教職科目 82

○ 都市交通計画 42

○印は他学科・他学部の学生が履修可能な科目です.なお,履修の際には担当教員に確認してから履修届けを提出すること.

他学科提供科目の科目区分については各自,履修要覧等で確認すること.

科   目   名

都市学科シラバス科目一覧表科   目   名

サステイナブル社会基盤工学

1

Page 3: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 都市学入門/Seminar of Urban Design and Engineering 担当者 鍋島美奈子・水谷聡ほか (全教員) 授業形態/開講時期 講義/1年次前期 単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通) 学習目標/到達目標 (1)アカデミックスキル(ディスカッションの仕方,発表・プレゼンテーションの

仕方,レポートの書き方など)を身につけることと,(2)都市学科とはどういう学

科か,自分は何を学び,将来社会でどういう役割を果たしたいかを考えることを

狙いとしている。各教員の研究活動の一端に触れることによって,(2a)都市学科が

対象とすることがらの基本理念を身につけ,(2b)幅広い問題意識を持つとともに,

(2c)各自が早い時期から自主的な取り組みを行えるようにする【学習・教育目標

(C)】。 授業概要 前半は,都市学科の基本理念・学習内容と学び方についてのオリエンテーション

などを講義形式で行う。後半は,少人数で構成されるグループに分かれ,個別テ

ーマに関するゼミナールに参加し,学んだ内容を発表会で報告する。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 都市学科での学び方(1) 都市学科創設の理念と学科の構成,都市学科の学習体系,授業計画 ノートの取り方/テキストの読み方

2 都市学科での学び方(2) 図書館の利用:図書館探索と資料の検索

3 都市と都市学科(1) 研究・事業プロジェクトの例示,大学院生による学習・研究体験紹介

【レポート1】 4 都市と都市学科(2) 5 ゼミナールガイダンス ゼミナールにおける学び方,進め方

レポートの書き方/発表のための資料作成/プレゼンテーション

6 ゼミナール(1)

担当教員が設定したテーマに関するゼミナール 【レポート2】

7 ゼミナール(2) 8 ゼミナール(3) 9 ゼミナール(4)

10 ゼミナール(5) 11 成果検討会(1)

ゼミナールの成果について中グループで討議する。 12 成果検討会(2) 13 発表会(1)

ゼミナールの成果を発表し,相互に審査する。 14 発表会(2) 15 現場見学会 都市学科に関連の深い構造物や施設の見学

教科書 資 料:適宜配布する。 参考書・資料 (アカデミックスキルに関する参考書の例)

専修大学出版企画委員会,「知のツールボックス-新入生援助(フレッシュマンお

たすけ)集」(専修大学出版会)佐藤 望他 著,「アカデミック・スキルズ―大学

生のための知的技法入門」(慶応技術大学出版会) 他(授業で紹介する) 評価方法・評価基準 「学習目標・到達目標」に示す各項目について,(a)レポート(1および2),(b)

発表会審査結果,(c)ゼミナール担当教員の所見,に基づいて評価する。(a), (b), (c)のいずれもが 60%以上の成果点であれば及第とする。

関連科目 1回生提供の必修科目(都市史,都市の計画学,都市環境学,安全防災工学)と

ともに,今後の専門科目履修の基礎となる科目である。 受講者へのコメント 欠席しないこと。また,ゼミナールの場合には指定日時を厳守すること。

現場見学会の日程は,見学先との調整により変更することがある。 オフィス・アワー 各担当教員が個別に対応する。 室番号・内線番号 世話役:学生相談委員: 鍋島美奈子(G401・2719)・水谷 聡(G404・2727) メールアドレス 世話役:[email protected]. (ac.jp) miz@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

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科目名(和/英) 都市史/Urban History 担当者 嘉名光市・水谷 聡・吉田長裕・松村政秀 授業形態/開講時期 講義/1年次前期 単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通) 学習目標/到達目標 世界各地の都市発展の歴史を概括的に理解し,都市・建築の成立に関係が深い各

論史についてその概要を習得する【学習・教育目標(C)】。 授業概要 都市形成史,都市計画史,建築史,土木史,環境史等の都市に関わる様々な歴史

について総合的に概観し,都市と人間との関わり,文明と都市との関わり等につ

いて通史的,多面的に講義する。 まず,都市の成立,発展経緯について概観したうえで,世界各地およびわが国の

都市について,それぞれの時代・地域毎に,都市と人間との関わりと空間の形成,

都市と文明との関わり,それを支える技術との関わりについて学ぶ。加えて,都

市形成史,建築史,土木史,環境史など都市史に関わる各論について概括して講

義する。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 都市史を学ぶ意味,都市史の構成,都市の起源,時代区分

2 古代都市(西欧) ギリシアの自由都市,ローマ都市,古代建築史,当時の社会基盤整備

3 中世都市(西欧) 中世的環境の形成,中世ヨーロッパ都市,中世建築史

4 近世都市(西欧) ルネサンスと都市,植民都市,バロック都市,近世建築史

5 近代都市(西欧) 産業革命と都市,後期自由都市,近代都市,工業と都市,近代建築史

6 日本都市史 1 古代〜中世の都市,条里制,都城,古代・中世都市の空間構造

7 日本都市史 2 城下町,門前町,港町,寺内町,宿場町,町の空間構造,都市の履歴 8 土木史 1 治水,利水,河川・港湾整備の変遷 9 土木史 2 近代以降の交通に関わる歴史的変遷

10 土木史 3 橋梁からみた土木技術の変遷

11 環境史 1 環境史からみた都市の栄枯盛衰,環境問題を引き起こす文明と都市 12 環境史 2 日本の公害問題の歴史

13 環境史 3 都市環境問題から地球環境問題へ

14 都市史の展望 都市史のパースペクティヴによる現代都市への示唆

15 期末試験・まとめ 期末試験を行い,まとめの講義を行う

教科書 都市史図集(彰国社),日端康雄:都市計画の世界史(講談社現代新書)

随時プリントを配布する。 参考書・資料 石弘之:環境と文明の世界史(洋泉社)

国土を創った土木技術者たち(国土政策機構) 合田良実:土木文明史概論(鹿島出版会) 上田篤他:日本人はどのように国土をつくったか(学芸出版社) 環境工学の基礎(実教出版):後期の都市環境学の教科書

評価方法・評価基準 中間レポート・課題(5 回程度)(40%)・期末試験(60%)で評価し,合計 60%以上

で合格とする。 関連科目 1回生提供の必修科目(都市学入門,都市の計画学,都市環境学,安全防災工学)

とともに,今後の専門科目履修の基礎となる科目である。 受講者へのコメント 現在,未来を理解するにはその歴史を振り返ることが肝要である。都市は如何に

して生まれ,発展してきたか,その幅広い裾野を知ること。 オフィス・アワー 水曜日 10:40~12:10 室番号・内線番号 嘉名:C422・2715, 水谷:G404・2727, 吉田:C324・2731, 松村:C301・2735 メールアドレス 嘉名:[email protected].(ac.jp),水谷:[email protected].(ac.jp)

吉田:[email protected].(ac.jp),松村:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 都市の計画学/Planning and Design for City

担当者 日野泰雄・内田 敬・嘉名光市・吉田長裕・佐久間康富

授業形態/開講時期 講義/1年次後期

単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通)

学習目標/到達目標 都市の計画・デザインの考え方についての共通認識を育んだ上で,将来を見据え

た都市の姿(都市像)を策定する「都市政策」,その都市構造の枠組みを具現化す

る「都市計画」とその空間を統合的に設計する「都市デザイン」,さらにそこでの

活動に必須となる基盤施設を建設・運営・維持するための「都市基盤(土木)計画」,

その合理的形態と配置を設計する土木デザインの基本概念を学ぶとともに,「計

画」と「デザイン」の基礎的理論にも触れる【学習・教育目標(C)】。

授業概要 都市計画や計画学等の専門応用科目への導入科目として,都市,計画,デザイン

に関する幅広く概観するできる能力の育成を目指して,できるだけ事例等の具体

的内容を説明し,理解度チェックシートと課題レポートによって理解力を高める。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概論(ガイダンス) 科目の趣旨と講義の方法を理解する

都市空間計画とデザイン (1) 都市の事例を通してその基本的な考え方を学ぶ

都市政策と計画の潮流について知る

まちづくり三法や景観法など新しい試みを知る

2 〃 (2)

3 〃 (3)

4 都市計画の理論と制度 (1) 都市計画の歴史を知る

近代都市計画の意義と理論を学ぶ

近代都市計画の目的と制度を学ぶ

5 〃 (2)

6 〃 (3)

7 〃 (4)

8 計画学の概念と方法 (1) 都市・施設の計画立案の考え方とプロセスを学ぶ

評価の考え方と方法を学ぶ

客観的根拠のための論理的方法を学ぶ 9 〃 (2)

10 〃 (3)

11 都市施設計画とデザイン (1) 都市の事例を通してその基本的な考え方を学ぶ

基盤施設の計画とデザインの考え方を学ぶ

交通と都市を考える 12 〃 (2)

13 〃 (3)

14 都市の新しい課題 (1) 新しい都市像を考える

〃 (Report 作成) 15 〃 (2)

教科書 適宜プリントを配布

参考書・資料 配付資料(随時)

評価方法・評価基準 理解度チェック(60%)による基礎学力,レポート(40%)による問題解決と記述能力

を総合的に評価し,60 点以上を合格とする。

関連科目 (基礎)都市史/(応用)計画論,都市計画,都市デザイン,計画・デザイン演習 I

〜III,都市緑地計画,都市交通計画など

受講者へのコメント 講義を聞くだけでなく,都市を歩き,肌で感じるとともに,ニュースの中で取り

上げられている都市問題等に幅広く関心を持って欲しい。

オフィス・アワー 月・金の 12:15~13:00(但し,その他の時間帯も可)

室番号・内線番号 日野:C318・2730,内田:C316・3099,嘉名:C422・2715,吉田:C324・2731,佐久間:C423・2717

メールアドレス 日野:[email protected]. (ac.jp),内田:uchida@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp) 嘉名:kana@urban eng.osaka-cu. (ac.jp),吉田:yoshida@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp) 佐久間:sakuma@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

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科目名(和/英) 都市環境学/Urban Environment

担当者 矢持進・貫上佳則・西岡真稔・水谷聡・鍋島美奈子・遠藤徹

授業形態/開講時期 講義/1年次後期

単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通)

学習目標・到達目標 環境問題は広範な物理・社会的要因により生じることを認識し,自らの問題意識

を具体化・深化させることを狙いとする。都市と地球,各々の時空間スケールで

生じる環境問題について,相互の関連性と個別の問題について概略を把握し,問

題意識を表明できる力を身につけることが到達目標である【学習・教育目標(C)】。

授業概要 都市スケール,地球スケールの各種物質や水資源の利用と循環,熱の流れやエネ

ルギー利用について講義する。各回の講義において小課題を課す。

授 業 計 画

回 担当 題 目 内 容

1 遠藤・水谷 地球環境と都市環境(1) ガイダンス,地球規模の物質循環,化学物質汚染

2 西岡 地球環境と都市環境(2) 地球温暖化,炭素循環,植林による温暖化対策

3 西岡 地球環境と都市環境(3) エネルギー問題,太陽光発電,マイクログリッド

4 鍋島 都市の気候(1) ヒートアイランド現象,都市の微気候と熱環境,海陸風

5 鍋島 都市の気候(2) ヒートアイランド対策(表面被覆対策,人工排熱対策)

6 遠藤他 討論 地球環境,都市気候,エネルギーに関する討論

7 水谷 都市の水・物質循環(1) 都市の資源消費とストック,廃棄物,リサイクル

8 貫上 都市の水・物質循環(2) 地球上の水資源と水循環,都市活動と水,安全な飲料水

9 貫上 都市の水・物質循環(3) 水の循環利用,バイオマス資源,土壌汚染

10 遠藤 沿岸域の物質循環系(1) 沿岸域の流動特性・物質輸送

11 遠藤 沿岸域の物質循環系(2) 富栄養化と貧酸素化

12 矢持 生態系(1) 地球温暖化と生態系,種の絶滅,生物多様性国家戦略

13 矢持 生態系(2) 開発と自然環境保全,水と生態系

14 遠藤他 討論 水・物質循環,生態系に関する討論

15 遠藤 期末試験・まとめ 期末試験を行い,まとめの講義を行う。

教科書 早川豊彦,種茂豊一 監修:環境工学の基礎(実教出版)

参考書・資料 川合 真一郎ら著:環境科学入門(化学同人),講義中にも適宜指示する。

評価方法・評価基準 講義中に指定する小課題(50%),および,期末試験(50%)で評価し,その合計が 60%

以上で合格とする。

関連科目 環境計測学,基礎流体力学,物質・熱移動学,都市エネルギー工学,環境生態学,

気圏環境工学,地圏環境工学,都市資源リサイクル工学

受講者へのコメント 都市に関わる環境の技術は,広範囲の知識が必要である。本科目を通じて,様々

な事象・現象に興味を持ち,なぜそれらが発現するかについて熟考して欲しい。

講義とは別に,都市環境に関するトピックについて,学生主体の討論を実施しま

す。日頃から都市環境に興味を持ち,この講義を通して知識を身に着けてくださ

い。

オフィス・アワー 各担当教員が個別に対応する。

室番号・内線番号 世話役:遠藤 C320・2732

メールアドレス 世話役:遠藤 endo@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

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科目名(和/英) 安全防災工学/Urban Disaster Prevention Engineering

担当者 山口隆司・大島昭彦・重松孝昌・日野泰雄・山田卓

授業形態/開講時期 講義/1年次後期

単位数/区分 2単位/必修科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 都市の安全と防災に関する工学的な内容を総括し,2回生以降の安全防災領域の

専門科目の位置づけを理解することによって,安全防災に関わる基本理念を身に

つける【学習・教育目標(C)】。

授業概要 都市の生活と安全および自然災害(構造物,地盤,水災害)に関する事例を対象

とし,構造物の安全性,維持管理および都市の将来展望を含めて以下の授業計画

で講義を行う。課題レポートで理解力を高める。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概論 授業ガイダンスと概説

2 都市の生活と安全 安全・安心まちづくり(協働による取り組み)

3 構造物災害(1) 地震被害,地震発生原因,地震対策

4 構造物災害(2) 構造物の災害と復旧

5 地盤災害(1) 地震による地盤災害(液状化,斜面崩壊)

6 地盤災害(2) 地盤沈下(地下水位低下,埋立地)

7 水災害(1) 津波発生メカニズム,津波被害,津波対策

8 水災害(2) 台風,洪水,水文,高潮,高波の事例

9 構造力学の基礎(1) 構造力学の基礎(1)

10 構造力学の基礎(2) 構造力学の基礎(2)

11 土質力学の基礎(1) 土質力学の基礎(1)

12 土質力学の基礎(2) 土質力学の基礎(2)

13 流体力学の基礎(1) 流体力学の基礎(1)

14 流体力学の基礎(2) 流体力学の基礎(2)

15 まとめ 総合討論とレポート評価

教科書 各担当教員が資料を配付する。

参考書・資料 適宜配付

評価方法・評価基準 下記の評価項目を考慮して総合的に評価し,60 点以上を合格とする。

① 基礎学力の習熟度(講義内容の理解)をレポートで評価(70 点)

② 現状・問題の評価判断能力をレポートで評価(30 点)

関連科目 都市の計画学,都市環境学

2回生以降の安全防災領域の専門科目

受講者へのコメント 都市の安全と防災を学ぶ上での入門講義である。同時に開講される都市の計画学,

都市環境学とともに都市学全般を幅広く知るための科目である。

オフィス・アワー 各担当教員が個別に対応する。

室番号・内線番号 世話役:山口 C-310・2765

メールアドレス 世話役:山口 [email protected]. (ac.jp)

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科目名(和/英) 技術英語Ⅰ/Engineering English Ⅰ

担当者 (ルイーザ・ヒロコ・イチノセ)

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通)

学習目標/到達目標 Civil Engineering (CE),あるいは工学分野で用いられる専門英語の表現を実際に目,

あるいは耳を通じ学習し,専門英語を通して工学の世界の理解を深める。諸外国

の CE 分野に関する情報を学習し日本との相違(技術的,思想的,倫理的,等)を

理解できる。簡単な専門英語の単語・表現を用いて CE に関する技術情報を文章に

より説明できる【学習・教育目標(G)(主)】。 諸外国の情報を踏まえた多様な価値観を理解し,Civil Engineer としての倫理観を

理解する【学習・教育目標(D)(副)】。

授業概要 以下の計画で講義を行う。各専門分野に関連する英文教材を用いて講義を行い,

諸外国の CE 分野に関連する情報を解読し,日本との技術的,思想的,倫理的等の

相違,および専門用語の単語・表現等を学習する。講義は全て英語で行い,でき

るだけ対話形式の講義形態をとる。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 概説

科学,数学および各専門分野に関する教材を用いた講義を行い,専門

記事・論文などに用いられる基礎的な専門用語の単語・表現を解読す

る。

2 CE 入門

3 工学&CE 全般

4 5 6 7 英語記事の精読

技術論文および専門記事を講義中に解読し,技術英語の表現・単語,

および技術者の倫理感に慣れ親しむ。 8 9

10 11

英語論文の作成への入門 技術論文の構成(概要,本文,結論等)および作成手順(予備作業計画論文作成見直し最終原稿等)についての講義

12 13 14 15 試験・まとめ 講義内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 プリントを適宜配布(英語の専門図書より)

辞書(各自持参:英英辞典,技術用語,土木用語など)

参考書・資料 適宜配布

評価方法・評価基準 単位認定にあたっては,下記の評価項目を考慮して総合的に評価し,60%以上を合

格とする。 ① 英文情報・記事の理解度を,試験(30%)およびレポート(30%)により評価

する(60%)。 ② 英語を用いた発表能力をおよび記述・対話能力をレポート(15%)および講義

中の発言状況(15%)により評価する(30%)。 ③ 技術者に係る倫理観,社会的役割についての理解をレポートまたは試験により

評価する(10%)。

関連科目 構造力学 I,水理学,土質力学 I,計画論,建設材料学,鋼構造設計論

受講者へのコメント (1)技術英語Ⅰ・Ⅱの目標は英語そのものよりも,専門英語に慣れ,専門英語を通

して工学の世界を眺める能力を身に付けることである。そのため,必ず出席す

るとともに,積極的な発言も期待する。 (2)英和・和英辞書を持参すること。英英辞典の使用を推薦する。 (3)これまで蓄積してきた CE 全般に関する知識(日本語)も重要である。

オフィス・アワー 連絡担当者:松村 木曜日 14:00-17:00

室番号・内線番号 連絡担当者:松村 C-308・2735

メールアドレス 連絡担当者:松村 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 技術者倫理 /Engineering Ethics

担当者 池田昌彦・片倉啓雄・小西義昭・小畠一三・高山直彦・中野秀男・村松 秀・長﨑 健

授業形態/開講時期 専門科目 /3年次前期

単位数/区分 単位 2単位/ 専門科目

学習目標/到達目標 ここ数十年の間に科学技術は飛躍的に発展し,私たちの生活は裕福になり、活動範囲も広がった。反面、人間や自然にひずみが出てきたことも確かである。地球環境の汚染、資源の枯渇、廃棄物の堆積などが深刻な問題となり、大規模な事故やネットワークを用いた犯罪などが多発するようになった。このような今、科学技術の進むべき方向や技術者のあり方が問い直され始めている。技術者は技術の革新に果敢に挑戦して新しい製品や装置を開発し、人々の幸福や社会の発展に貢献している。しかし、未踏分野の技術開発が人々の安全を脅かし、あるいは自然環境を破壊する場合もある。それゆえ技術者には「一般の倫理観」に加えて「技術者特有の倫理観」が要求される。本講義では「技術者特有の倫理」とは何かを考える。 【学習・教育目標(A)】

授業概要 実務に従事されているエンジニアの方々から,技術者として求められ

る倫理について講義を聞くとともに,そこから学んだ内容についてレ

ポートにまとめる。

授 業 内 容 ・ 授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 「技術者倫理について」 長﨑 健

2 技術者倫理その社会背景

「明治の産業技術の軌跡とこれから期待される技術者像」 池田昌彦氏 3

4 技術者の心構え

「これからの技術者はどうあるべきか」

(株)日機装技術研究所 テクニカルアドバイザー 小西義昭氏 5

6 IT技術の進展と技術者の倫理

「IT 社会と技術者の倫理」

大阪市立大学名誉教授/中野秀男研究所 中野秀男氏 7

8 法律と技術者・科学者の倫理

「技術者・工学者・科学者の倫理、マスコミから見た不正の実体と

それに対する提言」

NHK エデュケーショナル 科学健康部 専任部長 村松 秀氏 9

10 建築指導行政と技術者倫理

「まちづくりとの関わりについて」

(財)大阪建築防災センター 建築確認検査機構 小畠一三氏 11

12 社会の安全・安心と技術者の倫理

「社会の安全・安心と技術者-実践的な考え方とコツ-」

関西大学化学生命工学部生命・生物工学科教授 片倉啓雄氏 13

14 海外生産と技術者の倫理

「プロ技術者を目指して」

(株)島津製作所 分析計測事業部 品質保証部 高山直彦氏 15

教科書 なし

参考書・資料 当日配布する。

評価方法・評価基準 出席とレポート。レポートの内容により成績を評価して 60点以上が合格。

関連科目 総ての科目と関連する。

受講者へのコメント 開講日程に注意すること。欠席した回のレポート提出は認めない。

オフィス・アワー 質問等は長﨑が窓口となって受け付ける。水曜日 16:30~17:00

室番号・内線番号 F403・2696

メールアドレス [email protected]

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科目名(和/英) 都市学総論/Sustainable Urban Engineering

担当者 全教員(オムニバス)

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通)

学習目標/到達目標 都市に関わる広範な課題を認識するために,環境創生,安全防災,都市デザイン

の各領域の専門基礎科目を習得してきた。本科目では,これらの基礎知識に基づ

いて都市が抱える課題を分析し,広範な視野を持って自ら物事を考える素養を習

得することを目的とする。環境創生,安全防災,および都市デザインの各領域に

おける研究課題について学ぶとともに,他の領域との関連性について理解する【学

習・教育目標(C)】。

授業概要 都市デザイン,環境創生,安全防災のうちの2領域の教員が交代で各回を担当し,

都市学に関する具体的な事例を題材としながら,都市の諸課題への工学的なアプ

ローチの仕方について講義する。また,複数領域に跨がる課題に対する連携した

取組みについても触れる。さらに,卒業研究発表を聴講・採点して,最新の研究

活動に触れる。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 担当

1 ガイダンス オリエンテーション 嘉名・遠藤

研究紹介・討議(1)

都市デザイン,環境創生,安全防災のうちの2領域の教

員がペアとなって各回を担当し講義を実施する。研究の

紹介(30 分×2)と研究討議(30 分)を行う。

【レポート(1)】

安1×環1

2 研究紹介・討議(2) 安2×デ1

3 研究紹介・討議(3) 安3×環2

4 研究紹介・討議(4) 安4×デ2

5 研究紹介・討議(5) 安5×環3

6 研究紹介・討議(6) 安6×デ3

7 研究紹介・討議(7) 安7×環4

8 研究紹介・討議(8) 環5×デ4

9 研究紹介・討議(9) 環6×デ5

10 都市学総論に関する討議 領域の討議を聴講した後で,複数領域に跨る課題や取り

組みについて議論する。 【レポート(2)】 嘉名・遠藤

11 卒業研究聴講・採点(1) 都市学科卒業研究発表会(2 月中旬開催予定)に聴講参加し,質疑・

採点を行う。

【レポート(3)】

12 卒業研究聴講・採点(2)

13 卒業研究聴講・採点(3)

14 卒業研究聴講・採点(4)

15 卒業研究聴講・採点(5)

教科書 資 料:適宜配布する。

参考書・資料 適宜例示する。

評価方法・評価基準 レポートを3回課す。それぞれのレポートを 100 点満点で採点して,いずれも 60

点以上あれば及第とする。

関連科目 全ての専門科目

受講者へのコメント 都市に携わる技術者には,広範囲にわたる専門知識が要求される。本講義を通し

て,専門科目学習の意義を再認識し,卒業研究テーマの選択,職業選択に役立て

て欲しい。

オフィス・アワー 各担当教員が個別に対応する。(世話役:月曜日 12:15~12:50)

室番号・内線番号 世話役:学生相談委員 嘉名(C422・2715),遠藤(C320・2732)

メールアドレス 世話役:学生相談委員 嘉名 [email protected].(ac.jp)

遠藤 [email protected].(ac.jp)

9

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科目名(和/英) 都市学演習Ⅰ(統計分析基礎)/Practice of Urban Engineering I

担当者 鍋島美奈子・吉田長裕・山田卓

授業形態/開講時期 演習/1年次前期

単位数/区分 2単位/必修科目(領域共通)

学習目標/到達目標 都市や都市システムに関わる様々な数値情報を調査・分析するための道具として,

関連する数学の基礎知識を習得する【学習・教育目標(B)・副】。これらの一連の方

法論の基礎を学ぶことで,都市や都市を構成するシステムを科学的・論理的にと

らえるための多様な視点とその適切な接近方法の素養を養う【学習・教育目標(E)・主】。

授業概要 確率・統計,社会調査法,実験計画,多変量解析,オペレーションズ・リサーチ

などの分野から基礎的な問題を取り上げ,関連する理論について解説を行った後

に簡単な実験・調査を行ったり,演習問題を解くことで,各道具の使い方だけで

なく結果のまとめ方や解釈の仕方についても学ぶ。

授業計画

回数 題目 内容

1 概論と復習 演習内容の説明と基礎数学の復習

2 都市調査・実験法 社会調査,実験計画

3 確率・統計 統計学と確率論,データの水準,記述統計 4 確率・統計 ヒストグラム,代表値とばらつきの指標 5 確率・統計 確率変数,確率分布 6 確率・統計 母集団分布と標本分布 7 確率・統計 推定と仮説検定 8 確率・統計 二標本問題 9 多変量解析 相関分析,偏相関分析

10 多変量解析 最小二乗法,単回帰分析

11 多変量解析 重回帰分析

12 多変量解析 判別分析

13 OR 線形計画法-図解法

14 OR 線形計画法-シンプレックス法

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 東京大学教養部統計学教室編『統計学入門(基礎統計学I)』

参考書・資料 資料:適宜配布

評価方法・評価基準 演習問題,レポートにより,学習・教育目標の到達度を総合評価し,60 点以上を

及第とする(演習問題・レポート(40%),試験(60%))。

関連科目 数学に関連する共通教育科目についても履修しておくことが望ましい.

受講者へのコメント 関数電卓を各自準備しておくこと。確率・統計,多変量解析,OR など高校で習得

した数学の延長線上にあるものが多いので,予習・復習を心がけ基礎理論をしっ

かりと身につけてほしい。

オフィス・アワー 月~火の 17 時~18 時

室番号・内線番号 吉田:C324・2731,鍋島:G401・2719,山田卓:C118・2725

メールアドレス [email protected]. (ac.jp),nabeshima@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

yamada@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

10

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科目名(和/英) 都市学演習Ⅱ(空間表現基礎)/Practice of Urban Engineering II 担当者 佐久間康富・(遊佐敏彦) 授業形態/開講時期 演習/1年次後期 単位数/区分 1単位/必修科目(領域共通) 学習目標/到達目標 都市・建築空間設計の図面表現に必要な製図法の基礎を習得し,スケール感を身

につけ,都市・建築物の表現技法の基礎を習得する。さらに小空間の設計、図面

作成を通じて対象空間の密度の感覚やスケール感を養い,基礎的なデザイン技法

の習得を目標とする【学習・教育目標(E)・主/(D)・副】。 授業概要 内外の代表的な建築物図面のトレースを通じて,身体スケールと都市スケールの

関係を理解し,平面図,立面図,断面図などの製図法を習得する。また,都市・

建築物の図面からの模型作製を通じて,立体を正確に把握する能力,構造物の力

学的関係への理解を深める。さらに,小空間(小規模住宅(RC・1,2F 程度)を中

心とする都市空間)を対象にした設計課題を行う。演習時は個別指導を行うとと

もに,作品の講評などを通じて必要なレベルの到達を図る。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 演習の枠組みと課題説明

2 図面の読み方,描き方

図面表現に必要な線,記号の理解と練習

3 キャンパス建築の実測

4 実測内容を図面化

5 空間構成の理解 建築物等の模型の作製

6 7

図面の理解と制作(1) 平面図の制作方法の習得 8 9

図面の理解と制作(2) 断面図・立面図の制作方法の習得 10 11

小空間の設計

(1)課題の出題、コンセプトの検討

12 (2)エスキス:図面(配置図・平面図・立面図・断面図)の検討・作成

13 (3)エスキス:図面の作成

14 (4)エスキス:プレゼンテーション図面の作成

15 (5)課題の講評

教科書 資 料:適宜配布する。 参考書・資料 建築・ランドスケープ・都市デザイン・都市空間等に関わる雑誌・作品集

安藤忠雄:安藤忠雄のディテール(彰国社) 評価方法・評価基準 提出された課題の評価による。すべての課題の提出、60 点以上を及第とする。 関連科目 都市学演習 I,都市学演習 III

また,今後の都市デザイン領域を中心とする演習(計画・デザイン演習Ⅰ・Ⅱ・

Ⅲ,都市デザイン総合演習)の基礎となる科目である。 受講者へのコメント 多くの事例を参考にするとともに,実際に空間を体験したり,観察したりして演

習の参考とすること。 オフィス・アワー 水曜日 10:40~12:10

室番号・内線番号 佐久間:C423・2717

メールアドレス 佐久間:[email protected].(ac.jp)

11

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科目名(和/英) 都市学演習 III(プログラミング基礎)/Practice of Urban Engineering III

担当者 西岡真稔・重松孝昌・松村政秀・角掛久雄

授業形態/開講時期 演習/2年次前期

単位数/区分 1単位/必修科目(領域共通)

学習目標/到達目標 プログラミングの基礎知識を習得し,プログラミング能力を養成することを目標

とする【学習・教育目標(B)・主】。専門科目で必要とされる調査や実験において活

用できる基礎力を身につける【学習・教育目標(E)・副】。

授業概要 プログラミング言語 Scilab を用いる。言語の規則・文法を講義した後,プログラ

ミングの演習課題を課す。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 担当

1 ガイダンス 授業の進め方,Scilab の基本操作 全教員

2

プログラミングの基礎 プログラムの計算順序,分岐処理,変数の型,マトリ

クス型の計算,繰り返し処理,グラフ作成の基礎 重松

3

4

5

6

数理モデルと応用(1)

データ処理

(平均,分散,標準偏差,並び替え,度数分布,最小

自乗法,回帰直線,など)

角掛 7

8

9

10

数理モデルと応用(2)

力学系モデル

(物体の放物運動,自由振動,直線はりの断面力分布,

など)

松村 11

12

13

数理モデルと応用(3)

波動現象,熱・物質移動現象のプログラミング

(組み込み関数を用いた数理モデルのプログラミング

と計算結果の図化)

西岡 14

15

教科書 随時資料を配布する。

参考書・資料 必要に応じて指示する。

評価方法・評価基準 課題に対する解答をレポートとして提出すること。提出されたレポートによって

評価し,60 点以上を合格とする。

関連科目 専門科目全般

受講者へのコメント 授業時間中に積極的に質問し,疑問点を解消して欲しい。

オフィス・アワー 西岡:火曜 13: 00-16:00,重松:月曜日 9:00~12:00

松村:木曜 14:00-17:00,角掛:月曜日 10:00~12:00

室番号・内線番号 西岡:G402・2718,重松:C322・3078

松村:C308・2735,角掛:C307・2723

メールアドレス 西岡:[email protected].(ac.jp)

重松:[email protected].(ac.jp)

松村:[email protected].(ac.jp)

角掛:[email protected].(ac.jp)

12

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科目名(和/英) 卒業研究/Graduation Study 担当者 各教員 授業形態/開講時期 実験・演習/4年次通年 単位数/区分 8単位/必修科目(領域共通) 学習目標/到達目標 研究テーマに対して自ら調査・実験等を企画・実施し,その結果を科学・工

学的に解析,評価,報告する。左記工学研究の一連のプロセスを実体験する

ことにより,問題認識能力・問題解決能力を身につけるとともに,計画的に

作業を進めて得られた結果を適切にとりまとめる構成力と,表現力・コミュ

ニケーション能力を修得する。さらに,実社会における主導的専門技術者あ

るいは先端研究を担う研究者として必要な継続学習能力を獲得することを目

標とする【学習・教育目標(H)】。 授業概要 卒業研究中間評価会(6 時間)および卒業研究評価会(6 時間)において,研究の

背景・目的,取り組み方法,得られた成果などをわかりやすく発表するとと

もに,卒業論文として成果をとりまとめる。毎月開催される研究室ゼミナー

ル(2 時間/月以上)および随時開催される担当教員との個別ゼミナールによ

って,その研究方針およびその進捗状況を確認する。さらに,これらのゼミ

ナールの受講に当たっては,自己学習が必要とされる。

授 業 計 画 時期 内 容

4 月初 ガイダンス 4 月~9 月 分野全体ゼミナール および 個別ゼミナール

9 月末 卒業研究中間評価会 10 月~2 月 分野全体ゼミナール および 個別ゼミナール

2 月末 卒業研究評価会

教科書

担当教員の指導のもと,自ら探索する。 参考書・資料 評価方法・評価基準 卒業論文の内容,成果発表をもとに問題認識力・問題解決能力,構成力,表

現力・コミュニケーション能力,継続学習能力などについて総合的に評価し,

60 点以上を合格とする。 関連科目 3 年次までに修得した総合的な知識・思考能力が必要とされるため,一定の

取得単位数(「4 年次進級に必要な単位数」)を満たさない限り卒業研究に着

手できない。 受講者へのコメント 4 年次進級の前に,各教員の公開ゼミに参加して,希望分野・研究テーマ選

定の参考にすること。 オフィス・アワー 各教員の当該欄を参照 室番号・内線番号 〃 メールアドレス 〃

13

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科目名(和/英) 都市学実験 A/Experiments A in Urban Environmental Engineering

担当者 矢持進・水谷聡・鍋島美奈子・吉田長裕・遠藤徹

授業形態/開講時期 実験/3年次前期

単位数/区分 1単位/選択必修科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 水圏生態環境・重金属の溶出・温熱環境・騒音・環境流体力学に関する実験を通

して,環境都市の創造に不可欠な知識,環境指標を把握するとともに,現象の観

察,検証,分析能力について学ぶ。また,分かり易いレポート作成能力を身につ

ける【学習・教育目標(E)】。

授業概要 実験は全員が携わることができるように班ごとに実施する。実験内容・実験手順・

結果の整理方法等について説明をした後に,班に分かれて実験を行う。各実験の

目的・内容・結果・考察についてレポートを各自が作成し,指定される締め切り

日までに提出する。レポートの提出がない場合は欠席扱いとする。場合によって

は,レポートの再提出を求めることがある。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 担当

1 ガイダンス 班分け,実験概要の説明,レポートの書き方指導 遠藤

2 騒音振動計測実験 都市における交通騒音,振動等を実測する。 吉田

3

4 路面反射輝度実験 路面反射輝度を測定し,データの因果構造を分析する。 吉田

5

6 重金属の溶出実験

廃棄物・リサイクル資源からの重金属類の溶出現象を題材に,

化学分析・機器分析について学ぶ。 水谷

7

8 中間まとめ 前半実験のまとめ,レポート評価,後半実験の解説 水谷・吉田

9 環境流体実験 水理実験を実施して,流体運動と水環境の関係について学ぶ。 遠藤

10

11 熱環境計測実験

屋外・屋内の熱環境を計測し,放射環境を分析と評価につい

て学ぶ。 鍋島

12

13 水域生態系調査

現地海域において環境調査を実施し,水生生物とその生存に

影響を与える環境項目の相互作用について学ぶ。 矢持・遠藤

14

15 まとめ 後半実験のまとめ,レポート評価 鍋島・遠藤

教科書 適宜資料を配付する。

参考書・資料 適宜資料を配付する。

評価方法・評価基準 レポートの平均点が60点以上で合格とする。5回以上の実験への出席を単位取得

必要条件とする。参加しなかった実験のレポートは受け付けない。

関連科目 水圏生態工学,環境計測学,水処理工学,都市資源リサイクル工学,都市伝熱工

学,気圏環境工学,交通工学,基礎流体力学,水理学

受講者へのコメント 受講者は最大30名とする。3月末の履修ガイダンスで受講希望調査を行い,第1回

授業のガイダンスで班分けをするので,いずれも必ず出席すること。レポートは,

目的を明確にしたうえで,実験内容を正確に述べ,結果を分かりやすく整理する

こと。その後,なぜこのような結果になったのかを,論理的に考察すること。

オフィス・アワー 各教員から連絡する。

室番号・内線番号 矢持:C321・2175,水谷:G404・2727,鍋島:G401・2719,吉田:C324・2731,

遠藤:C319・2732

メールアドレス [email protected].(ac.jp), [email protected].(ac.jp),

[email protected].(ac.jp), [email protected].(ac.jp),

[email protected].(ac.jp)

14

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科目名(和/英) 都市学実験 B/Experiments B of Sustainable Urban Engineering

担当者 大島昭彦・重松孝昌・角掛久雄・松村政秀・山田卓

授業形態/開講時期 実験/3年次前期

単位数/区分 1単位/選択必修科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 構造,地盤,水理の基礎知識に関する実験を通して,安全な都市の建設に不可欠

な建設材料の力学特性を把握するとともに,都市構造物に作用する自然外力の特

性および都市の地盤特性を理解する。また,分かり易いレポート作成能力を身に

つける【学習・教育目標(E)】。

授業概要 実験は全員が携わることができるように班ごとに実施する。実験目的,計測項目,

実験結果の整理方法等について説明をした後に,班に分かれて実験を行う。各実

験に対するレポートを各自が作成し,指定される締め切り日までに提出する。レ

ポートの提出がない場合は欠席扱いとする。場合によっては,レポートの再提出

を求めることがある。なお,都市学実験 A と隔週入れ替わりで実施する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 班分け,実験概要の説明,レポートの書き方指導

2 粘土の液性・塑性限界試験・

一軸圧縮試験

自然堆積粘土の物理性質とせん断強さの関係を求め,堆積環境

を理解する。 3

4 粘土の圧密試験 自然堆積粘土の圧密特性(圧縮性,圧密速度)を求める。

5

6 粘土の定体積一面せん断試験 自然堆積粘土の非排水せん断強さと強度定数を求める。

7

8 中間まとめ・実験解説 前半実験のまとめ,レポート評価,後半実験の解説

9 H 形鋼の弾性・破壊実験 曲げ実験を行い,たわみ測定,破壊形態を測定する。

10

11 コンクリートの圧縮・引張試験 コンクリートの強度特性を実験で検証する。

12

13 波力・越波実験

沿岸構造物に作用する波力を測定するとともに,越波現象を理

解する。 14

15 まとめ 後半実験のまとめ,レポート評価,参考ビデオ

教科書 適宜資料を配付する。土質:『土質試験−基本と手引き−』(地盤工学会)

参考書・資料 適宜資料を配付する。土質:『土質試験の方法と解説』(地盤工学会)

評価方法・評価基準 各実験レポートは実験目的や実験方法,実験結果等の正確な記載(60 点)と結果に

対する考察内容(40 点)で評価する。全実験レポートの平均点が 60 点以上で,合格

とする。ただし,欠席した実験のレポート点は 0 点とする。

関連科目 構造力学Ⅰ・Ⅱ,土質力学Ⅰ・Ⅱ,基礎流体力学,水理学

受講者へのコメント 受講者は 大30名とする。3月末の履修ガイダンスで受講希望調査を行い,第1回

授業のガイダンスで,班分けをするので,いずれも必ず出席すること。

現象を直接目で見て観察することは,工学者にとって も重要なことである。実

験に先立って,教科書・参考書・資料等をよく読んで予習しておくこと。実験レ

ポートは,まず事実を正確に述べ,なぜこのような結果になったのか,その原因

として何が考えられるかを,論理的に考察すること。

オフィス・アワー 担当者から連絡

室番号・内線番号 大島(C114・2996),重松(C322・3078),角掛(C307・2723),松村(C308・2735),

山田(C118・2725),

メールアドレス [email protected].(ac.jp),[email protected].(ac.jp),

[email protected].(ac.jp),[email protected].(ac.jp),

[email protected].(ac.jp)

15

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科目名(和/英) 都市デザイン総合演習/Planning & Design for Urban Space 担当者 嘉名光市・日野泰雄・内田 敬・吉田長裕・佐久間康富・(牧尾晴喜)

授業形態/開講時期 演習/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 暮らしや多様なアクティビティの受容を基軸にした都市建築の計画・設計に関わ

る一連のプロセスを学ぶ。動作,行為,コミュニケーションをはじめ居住を取り

巻く空間にもとめられる様々な要素(特に本学科の特徴である各分野との統合)

に留意しながら計画・設計をまとめあげる。また,プレゼンテーションおよび批

評への応答を通じ,説明能力を身につける【学習・教育目標(F)】。

授業概要 都市デザインを,現実の都市を対象にした具体的な課題による演習形式で学ぶ。

まず,都市計画の基礎となる地域を対象にして,周辺環境や地域社会を含んだ現

況分析や将来推計,影響の予測などの設計条件の整理,コンセプトの設定,土地

利用構想図の作成を行う。さらに街区レベルの空間計画から施設の形態,構造等

の計画策定を行う。計画策定に必要な考え方と,効果的に表現するプレゼンテー

ション技術を習得する。以上の一連のプロセスを演習することによって,都市デ

ザイン・都市計画に必要な考え方と表現技術を身につけることを目的とする。

課題1ではグループを組成し,環境創生総合演習,安全防災総合演習と連携しな

がら設定された課題にグループで取り組む。課題2ではグループ内の都市デザイ

ン総合演習担当者で課題に取り組む。課題3では再び課題1のグループによって,

グループ毎に総合的な環境都市づくりの提案に取り組む。

授業計画

回数 題目 内容

1-2 課題1:現地見学とコンセ

プトの検討(3 演習全体)

ガイダンス、グループ分け、制約条件の提示(人口、環境負荷、防

災計画など)、整備構想の情報提供、パネルディスカッション

3-4 現地見学(チューター教員とともに)

5-6 コンセプトの検討(1)、課題認識の共有・コンセプトの決定

7-8 コンセプトの検討(2)、構想の作成と発表

9-10 課題2:計画デザイン領域

個別課題(各演習個別)

(1)構想の詳細

11-12 (2)概略設計(1)

13-14 (3)概略設計(2)

15-16 (4)計画の表現(構想図の作成)

17-18 中間発表会 2 人/G (8 グループを各総合演習別に実施)

19-20 課題3:各領域の検討内容

の総合化(3 演習全体)

各領域の視座から総合化の検討 1(計画の再検討)

21-22 各領域の視座から総合化の検討 2(計画の再検討)

23-24 各領域の視座から総合化の作業 1(計画の改善)

25-26 各領域の視座から総合化の作業 2(計画の改善)

27-28 成果発表会 6 人/G

29-30 成果発表会を踏まえて、最終成果物の修正作業

教科書 適宜プリントを配布する。 参考書・資料 建築・ランドスケープ・都市デザイン・都市空間等に関わる雑誌・作品集 評価方法・評価基準 課題1(30%)・課題2(30%)・課題3(40%)で,いずれの課題ともに 60 点以

上を合格とする。各課題は,活動実績(40%),レポート・成果物(30%),図面・

プレゼンテーションおよび質疑応答(30%)で評価する。 関連科目 本演習は,関連する知識や技術を統合する総合教育の成果であり,履修するすべ

ての専門科目と関わりがある。 受講者へのコメント 多くの事例を参考にするとともに,実際に空間を体験したり,観察するなどして

計画・設計の参考とすること。 オフィス・アワー 水曜日 10:40~12:10 室番号・内線番号 世話役:佐久間 C423・2717 メールアドレス 世話役:佐久間 [email protected].(ac.jp)

16

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科目名(和/英) 環境創生総合演習/Planning and designing for Environment Creation

担当者 矢持進・貫上佳則・水谷聡・西岡真稔・鍋島美奈子・遠藤徹・(田村博美)

授業形態/開講期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(環境創生領域)

学習目標・到達目標 「2030年における美しく快適な安全安心の環境都市」について,3 回生までに習得した知識・

技術を用いて,環境の観点から街づくりの具体的な提案を行う。そのため,課題地の自然

条件や土地利用ほかの実態を把握したうえで課題を抽出し,未来のあるべき姿を議論し,

資源循環,省エネ,エコロジーなど環境に配慮した環境都市づくりを計画・提案する。ま

た,プレゼンテーションおよび質疑応答を通じ,コミュニケーション能力を身につける【学

習・教育目標(F)】

授業概要 指定された課題地を対象に,環境都市のコンセプト作成,環境課題の学習,並びに都市デ

ザインや安全防災面と総合化する実践的演習である。課題1では都市デザイン領域,安全

防災領域とグループを形成し,協力・連携しながら環境都市のコンセプト作成に取り組む。

課題2ではエネルギー消費・熱環境,水処理・廃棄物,水質・生態系保全などについて学

び,現地における環境課題の抽出・整理を行う。課題3では再び課題1のグループによっ

て,グループ毎に総合的な環境都市づくりの提案に取り組む。

授 業 計 画

回数 題目 内容

1-2 課題1:現地見学とコンセ

プトの検討(3領域全体)

ガイダンス、グループ分け、制約条件の提示(人口、環境負荷など)、

整備構想の情報提供、パネルディスカッション

3-4 現地見学(チューター教員とともに)

5-6 コンセプトの検討(1)、課題認識の共有・コンセプトの決定

7-8 コンセプトの検討(2)、構想の作成と発表

9-10 課題2:環境創生領域個別

課題(各領域個別)

(1)エネルギー消費・熱環境

11-12 (2)水処理・廃棄物・資源循環

13-14 (3)水質・生態系保全

15-16 (4)現地における環境課題の抽出・整理

17-18 中間発表会 2人/G (8グループを各総合演習別に実施)

19-20 課題3:各領域の検討内容

の総合化(3領域全体)

前半で作成したコンセプトの再確認、各領域の視座から総合化の検討1

(計画の再検討)

21-22 各領域の視座から総合化の検討2(計画の再検討)

23-24 各領域の視座から総合化の作業1(計画の改善)

25-26 各領域の視座から総合化の作業2(計画の改善)

27-28 成果発表会 6人/G

29-30 成果発表会を踏まえて,最終成果物の修正作業

教科書 適宜配布する 参考書・資料 適宜配布する 評価方法・評価基準 課題1(20%)・課題2(30%)課題3(50%)で,いずれの課題ともに 60 点以上を

合格とする。各課題は,活動実績,レポート・成果物,プレゼンテーションおよび

質疑応答などを基に総合的に評価する。

関連科目 本演習は,関連する知識や技術を統合する総合教育の成果であり,履修するすべて

の専門科目と関わりがある。 受講者へのコメント ・少なくとも本科目受講までに修得した科目に関する知識を統合化する必要があり,

それ故,科目修得状況によっては履修を認めない場合がある.

・グループを編成して課題に取り組むので,グループ内連携を図ることは勿論,グ

ループの独自性を出すためにグループ間の情報交換も常に心がけて欲しい。 オフィス・アワー 各担当教員が個別に対応する。

室番号・内線番号 世話役:矢持 C321・2175 メールアドレス 世話役:矢持 [email protected].(ac.jp)

17

Page 19: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 安全防災総合演習/Exercise for urban disaster prevention 担当者 大島昭彦・重松孝昌・山口隆司・鬼頭宏明・松村政秀・角掛久雄・山田卓・(太田敏一)

授業形態/開講時期 演習/3年次後期 単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全防災領域) 学習目標/到達目標 本科目は,3 回生までに習得した知識・技術を用いて,おもに,安全・防災の観点

から環境都市づくりの具体的な提案を行う。そのためには,課題地の自然条件や

土地利用の実態を把握したうえで課題を抽出し,これまでに習得した知識を総合

化するとともに,必要な情報を自ら収集し,適切な解決方法を選択して課題を解

決し,プレゼンテーションを通じて説明能力を身につける【学習・教育目標(F)】。 授業概要 演習課題には 4〜5 人の少人数で取り組む。始めにより実践的な課題に取り組むた

めの講義を行ったのち,設定された課題に取り組む。自ら現地踏査することが必

要である。課題1ではテーマ毎にグループを組成し,グループ毎に設定された課

題に個人で取り組む。課題2では環境創生総合演習,都市デザイン総合演習と連

携しながらグループを組成し,グループ毎に総合的な環境都市づくりの提案に取

り組む。

授業計画

回数 題目 内容

1-2 課題1:現地見学とコンセ

プトの検討(3演習全体) ガイダンス、グループ分け、制約条件の提示(人口、環境負荷、防

災計画など)、整備構想の情報提供、パネルディスカッション 3-4 現地見学(チューター教員とともに)

5-6 コンセプトの検討(1)、課題認識の共有・コンセプトの決定

7-8 コンセプトの検討(2)、構想の作成と発表

9-10 課題2:安全防災領域個別

課題(各演習個別)

(1) 想定される地盤災害の状況把握

11-12 (2) 想定される水災害の状況把握

13-14 (3) 構造物被害と耐震性の検討

15-16 (4) 防災拠点・災害復旧の検討

17-18 中間発表会 2 人/G (8グループを各総合演習別に実施)

19-20 課題3:各領域の検討内容

の総合化(3領域全体)

前半で作成したコンセプトの再確認、各領域の視座から総合化

の検討 1(計画の再検討) 21-22 各領域の視座から総合化の検討 2(計画の再検討)

23-24 各領域の視座から総合化の作業 1(計画の改善)

25-26 各領域の視座から総合化の作業 2(計画の改善)

27-28 成果発表会 6人/G

29-30 成果発表会を踏まえて,最終成果物の修正作業

教科書 必要に応じて適宜資料を配布する。 参考書・資料 適宜,紹介する。 評価方法・評価基準 課題1(40%)・課題2(60%)で,双方の課題ともに 60 点以上を合格とする。

各課題は,活動実績(40%),レポート・成果物(30%),プレゼンテーションおよ

び質疑応答(30%)で評価する。 関連科目 本演習は,関連する知識や技術を統合する総合教育の成果であり,履修するすべ

ての専門科目と関わりがある。 受講者へのコメント 本演習は,身につけた知識・技術を基本に問題解決までのプロセスを自ら体験し

つつ,その能力を養成するものである。そのため,受講者の積極的な参加が必要

である。本演習により,災害対策,防災のための構造物設計のおもしろさを知る

ことができる。 オフィス・アワー 各担当教員が個別に対応する。 室番号・内線番号 世話役:山口,C310・2765 メールアドレス 世話役:山口,[email protected].(ac.jp)

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Page 20: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和・英) 計画論/Planning Theory and Practice

担当者 日野泰雄

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択必修(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 都市学の果たす社会的意義と役割を踏まえ,その目標達成の基礎となる計画行為

の重要性を理解した上で,計画学の理論に基づいて,生活,生産,防災等の社会

基盤施設(主として公共施設)の構想,施設設計,建設・施工,維持管理の各段階に

おける計画立案の基本的な考え方と基礎技術を修得する。また,随時課す課題レ

ポートとその発表を通して,問題解決と発表能力を養う【学習・教育目標(D)】。

授業概要 様々な社会状況下での計画問題(意志決定)に対処するため,幅広い基礎知識の

修得と説明能力が求められる。授業では,毎時間の理解度チェックシート,及び

随時課す課題レポートと発表により,自主的な勉学の姿勢と思考力・理解度を高

める。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 計画概論 計画理念と技術者倫理

2 〃 計画の意義と計画の基本プロセス

3 計画代替案の作成 計画立案の基本的な考え方と各種方法

4 〃 社会資本整備と公共投資からみた計画立案

5 計画の評価 投資効果の分類と計測,計測モデルと評価要素

6 〃 費用便益分析

7 〃 不確実性下での評価方法

8 環境の評価 評価要素としての環境の考え方とアセスメント

9 統計・OR的方法 計画のための統計的・OR的手法(演習との関連)

10 工程管理計画 工程管理とネットワーク

11 〃 PERT・CPMとその演習

12 維持管理計画 資本回収法と各種管理手法の比較,

13 〃 維持管理システムの構成,寿命とライフサイクルコスト

14 計画の新しい動向 計画に関連する 新の情報(新しい概念,制度,技術)

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 西村昂,本多義明編著『新編土木計画学』(国民科学社)

参考書・資料 配付資料(随時)

評価方法・評価基準 試験(60%)と理解度チェック(20%)による基礎学力,レポート(10%)による問題解決

と記述能力,報告内容(10%)による説明・発表能力を総合的に評価し,60 点以上を

合格とする。

関連科目 都市の計画学,都市計画,都市交通計画,都市防災計画

受講者へのコメント 日常のニュース等に興味を持ち,その都市的意義を考えるとともに,計画問題の

認識,科学的処理法のセンスを養うことを目指して欲しい。

オフィス・アワー 月金の 12:15~13:00(但し,その他の時間帯も可)

室番号・内線番号 C318・2730

メールアドレス [email protected]. (ac.jp)

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科目名(和/英) 都市計画/Urban Planning

担当者 嘉名光市

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 都市計画に関する導入科目として総論的講義を行う。都市および都市計画にかか

わる基礎知識を学び,論理的思考力を養う。加えて,現代都市の抱える幅広い課

題を認識・把握したうえで,責任感と倫理観をもって将来を展望する力量を身に

つける【学習・教育目標(D)】。

授業概要 現代社会における都市および都市計画が果たしている役割,都市の原理,近代都

市計画の形成,都市計画の基本概念,わが国都市計画の発展と展望など都市計画

をめぐる総論を学び,現代都市の抱える幅広い課題を把握し,都市計画のあり方

を展望する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 科目のねらいと目標

2 都市とは,都市計画とは I 都市と都市計画の理論体系について

3 都市とは,都市計画とは II 都市計画のいま,これから

4 近代都市計画の到達点と思想Ⅰ 近代都市計画成立の背景と近代都市計画のはじまり

5 近代都市計画の到達点と思想Ⅱ 近代都市計画の展開①

6 近代都市計画の到達点と思想Ⅲ 近代都市計画の展開②

7 わが国都市計画の仕組みと技術Ⅰ 都市と市街地

8 わが国都市計画の仕組みと技術Ⅱ 都市の住まいと住環境

9 わが国都市計画の仕組みと技術Ⅲ 地区の計画と都市デザイン,都市再生のための交通

10 わが国都市計画の仕組みと技術Ⅳ 都市の再生,都市の防災

11 わが国都市計画の仕組みと技術Ⅴ 参加・協働のまちづくり

12 都市計画事例 I 海外の都市計画事例

13 都市計画事例 II 国内の都市計画事例

14 現代都市計画の課題と展望 現代都市の課題と都市創造のための都市計画の展望

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 次の教科書必携。 ●饗庭伸・加藤仁美など『初めて学ぶ都市計画』(市ヶ谷出版社)

参考書・資料 ●日本都市計画学会関西支部新しい都市計画教程研究会『都市・まちづくり学入

門』(学芸出版社) 随時プリント,資料等を配布する。

評価方法・評価基準 中間レポート(30%),試験(70%)で総合評価し,合計 60%以上で合格とする。

関連科目 都市史・都市の計画学・計画論・都市デザイン・都市緑地計画・都市交通計画・

景観デザイン・国土地域計画・都市づくり社会システム・都市論

受講者へのコメント ・毎回の講義に,教科書とそれまでの配布プリント・資料を全て必携すること。

・日本はもとより世界の文明史・建築史などの歴史,また自然・地理・社会・経

済など都市に関わる広いに分野,領域に関心を持ち,学習を重ねること。 ・常に都市に関わる現代的問題・課題に関心を向け,今日的な感覚を磨くこと。

また,現実の都市の状況や空間について自分の足と目で確かめること。

オフィス・アワー 月曜日 12:10〜13:00

室番号・内線番号 C422・2715

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 都市デザイン/Urban Design

担当者 嘉名光市・佐久間康富

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 都市空間・建築の構成・構造・環境を理解し,都市をデザインする条件・要素に

ついて学ぶ。計画・設計という行為により空間を創造,評価する力を身につける

【学習・教育目標(D)】。

授業概要 総合的人間環境の達成をはじめとする都市デザインの目標とする理念や,その構

成要素について理解するとともに,デザインという行為とかたちの意味等造形に

関わる基礎を学びつつ,総合的設計の理論と実例を学ぶ講義。

デザインの条件となる都市・建築およびその構成要素に対する多様な要請を理解

し,そのうえで,建築,街区,敷地,街路,水辺,緑,公共空間をはじめとする

都市の主たる構成要素のデザイン理論,実例等について講義する。加えて,参加

型まちづくりなど横断調整型の都市デザインの手法,実例等について講義する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 都市とデザイン ガイダンス,都市とは何か,デザインとは何か

2 都市デザインの理論 都市デザインの概念整理,都市デザインの潮流

3 事例と理論(1) 空間構成の認識:街並みの美学

4 事例と理論(2) 空間構成の認識:奥の思想

5 事例と理論(3) 景観の記述:都市のイメージ,生活景

6 事例と理論(4) 景観の記述:パタンランゲージ

7 事例と理論(5) 近年の動向:エリアマネジメント

8 参加とデザイン(1) 3つのまちづくり,まちづくりの潮流と背景

9 参加とデザイン(2) 参加型まちづくりの事例と方法

10 参加とデザイン(3) 景観まちづくりの事例と方法,防犯まちづくりの事例

11 社会とデザイン(1) 人口減少時代の取り組み,中心市街地,限界集落

12 社会とデザイン(2) 地域資源を活用したまちづくり

13 社会とデザイン(3) 地域外住民を活用したまちづくり

14 社会とデザイン(4) まちづくりの思想

15 課題講評 提出課題の内容を講評する

教科書 随時プリントを配布する

参考書・資料 芦原義信 街並みの美学 岩波書店,槇文彦 見えがくれする都市 鹿島出

版会,後藤春彦 景観まちづくり論 学芸出版社

評価方法・評価基準 中間レポート(40%),期末課題(60%)の総合評価とし,合計 60%以上を合格と

する。

関連科目 都市計画,計画論,計画デザイン演習,建築デザイン I,景観デザイン

受講者へのコメント なぜ,そこにそのような形の空間,場所が用意されるべきかを考えて欲しい。

空間の形を規定しうる要素,条件には実に様々なものがある。そして,それら

は単に構造物に求められる要件だけはなく実に幅広い。そのことを踏まえ,空

間を捉える訓練をしてほしい。

オフィス・アワー 水曜日 10:40~12:10

室番号・内線番号 C423・2717

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 計画・デザイン演習Ⅰ/Planning & Design Practice Part 1

担当者 (鈴木孝治)

授業形態/開講時期 演習/2 年次後期

単位数/区分 2 単位/選択必修科目

学習目標/到達目標 本演習では,身近な都市空間を対象として,都市空間や活動の分析,課題解

決の提案に至る一連の計画・デザインプロセスを演習形式として取り扱う。地区

程度の範囲を対象として,簡易な構造物の配置・設計,図面を作成することで,

対象空間の密度の感覚やスケール感を養いながら実現可能な空間提案を論理

的に行い【学習・教育目標(D)・副】,基礎的なデザイン技法の習得を目標とする

【学習・教育目標(F)・主】。

授業概要 身近な都市空間を対象として,その都市空間の実情を,統計情報や法規制とい

った様々な視点から把握し,これらを踏まえた都市空間の計画・デザインを行っ

ていく。前半は統計資料の活用や建築可能空間の把握といった要素技術の演

習を行う。後半はこれらを応用しながら,模型作成を通じて空間利用の方向性や

周辺への影響の把握といった計画・デザイン内容の演習を行う。

授業計画

回数 題目 内容

1-2 ガイダンス 演習内容の説明

3-4 対象地区の社会状況

を把握する(統計演

習)

統計資料の集計方法の習得と,統計資料からみた都市空間や都市活

動の把握を行う。 5-6

7-8

9-10

11-12 対象地区の空間を把

握する(空間演習)

法規制により構成される建築空間の理解と,建築物や周辺空間のボ

リュームや密度を把握する。 13-14

15-16

17-18

19-20 対象地区の再生案を

提案する(模型演習)

既成市街地の中から対象地区を設定し,統計演習や空間演習で習得

した内容を踏まえ対象地区の現状,課題を整理する。また,対象地

区の模型作成により都市空間の配分を確認するとともに,対象地区

の1街区について都市空間の再生案を提案し,建築物の配置・設計,

模型・図面を作成するとともに,その結果が対象地区に及ぼす影響

を把握する。

21-22

23-24

25-26

27-28

29-30 講評会 講評会

教科書 なし

参考書・資料 資料:適宜配布

評価方法・評価基準 出席・演習成果物(図面・レポート)により評価する。

関連科目 計画領域の基礎科目

受講者へのコメント 統計演習,空間演習では,パソコンの表計算,GIS,CAD ソフトを使用しま

す。関連する科目については是非履修しておいてください。

オフィス・アワー

室番号・内線番号 連絡担当者:吉田 C-324・2731

メールアドレス 連絡担当者:吉田 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 環境計測学/Environmental Analysis

担当者 貫上佳則・西岡真稔・鍋島美奈子

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 人間の生活環境を維持するためには,自然界で生じている物理化学生物的な各種

反応を理解し,環境の現状を把握することが不可欠である。本科目では,都市で

の水環境と温熱環境を中心とした自然界で生じている化学反応,物理変化の基礎

を理解し,水質保全,ヒートアイランド対策のための技術的・法制度上の知識を

修得することを到達目標とする【学習・教育目標(D)】。

授業概要 授業では,河川や湖沼の水質や,温熱環境を把握するための指標群と関連する基

礎知識,および水質保全のための法制度の現状について毎回講義する。講義内容

についての理解を深めるため,毎回の講義の終わりにクイズを実施する。また,

講義内容についての習熟度を判定するために期末考査を実施し,各人の到達度を

評価する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス,水質化学 ガイダンス,地殻・海水・大気の組成と現状

2 水質指標の分類と法制度 指標群の特性化,環境基本法,環境基準,排出基準

3 環境水と化学平衡 酸塩基平衡,酸化還元電位,アルカリ度,硬度

4 濁りと固形物指標 濁度,透視度,透明度,SS,吸光分析法

5 溶存酸素と有機物指標 DO,BOD,COD, TOC,TOD

6 栄養塩類と生態学的指標 窒素,リン,AGP,生物量

7 微生物とその測定 病原菌,ウィルス,微生物計数法(平板培養法,MPN 法)

8 重金属類 重金属とその毒性,発光分析法,X 線分析法

9 微量汚染物質 揮発性有機塩素化合物,農薬,POPs,ダイオキシン類,クロマト分析

10 熱環境測定機器 温度計,放射温度,熱流計,湿度計,日射計, 一般気象観測(AMeDAS)

11 地表面近傍の微気象 路上の熱環境,芝生面の熱環境を計測する方法

12 都市気象(1) 緑陰の効果,冷気流や海陸風を計測する方法

13 都市気象(2) 広域の地表面温度を計測するリモートセンシング技術

14 熱測定のトピックス 熱環境と気象計測に関わる話題

15 試験・まとめ 講義の内容に関する総合問題の試験を行い,まとめの講義を行う

教科書 適宜資料を配付する。

参考書・資料 環境水質学(宗宮功ら著,コロナ社),気候のフィールド調査法(西澤利栄編,古

今書院),計測工学入門(中村邦雄ら著,森北出版)

評価方法・評価基準 試験(80%),授業中に提示する課題(20%)で,60%以上を合格とする。

ただし,出席率が 60%に満たない学生は,原則として不合格とする。

関連科目 一般化学(全学共通科目),化学実験(全学共通科目),水処理工学,都市学実験 A

受講者へのコメント 都市での水環境と温熱環境の現状を把握するために不可欠な調査と分析に関する

基礎知識について順次講義する。基礎的な内容であるため,多くの学生に知識を

身につけてほしい。

オフィス・アワー 貫上:火曜日 16:30~18:00,西岡:水曜日 14:40-16:10, 鍋島:火曜日 14:30~18:00

室番号・内線番号 貫上:G405・2728,西岡:G402・2718,鍋島:G401・2719

メールアドレス 貫上:kanjo@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

西岡:nishioka@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

鍋島:nabeshima@ urban.eng.osaka-cu . (ac.jp)

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科目名(和/英) 基礎流体力学/Fundamental Fluid Mechanics 担当者 重松孝昌 授業形態/開講時期 講義/2年次前期 単位数/区分 2単位/選択必修科目(環境創生領域) 学習目標/到達目標 液体と気体の総称である流体に関わる現象およびそれに関わる基礎理論について

理解する【学習・教育目標(D)】。 授業概要 講義では,流体に関わる身近な現象を認識するとともに,その現象を表す基礎理

論の誘導およびその理論式が表す意味について詳述する。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 流体の性質 流体の種類,粘性,圧縮性,表面張力 2 理想流体の基礎方程式(1) 実質微分,実質加速度,質量保存則 3 理想流体の基礎方程式(2) オイラーの運動方程式 4 理想流体の基礎方程式(3) 流体運動における変位と変形,渦度 5 理想流体の基礎方程式(4) ベルヌーイの定理 6 理想流体の基礎方程式(5) 運動量保存則 7 理想流体の基礎方程式(6) 等角写像,複素速度ポテンシャル 8 粘性流体の基礎方程式(1) ナビエ・ストークスの方程式 9 粘性流体の基礎方程式(2) 常流と射流

10 粘性流体の基礎方程式(3) 層流と乱流 11 粘性流体の基礎方程式(4) 境界層,境界層方程式 12 乱流(1) 乱流の定義,レイノルズ方程式,レイノルズ応力 13 乱流(2) 渦動粘性係数,混合距離 14 乱流(3) 乱流の統計理論 15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 随時資料を配布する。 参考書・資料 藤田勝久『基本を学ぶ流体力学』(森北出版),担当者の HP

評価方法・評価基準 試験(60 点),レポート(20 点),講義への取組度(20 点)の総合評価とし,60 点以上

を合格とする。 関連科目 物質・熱移動学,水理学,水防災工学,地圏環境工学 受講者へのコメント 身の回りの流体現象に常に興味を持っていただきたい。

参考図書は山ほどあります。自分にあった参考図書を見つけて,かならず購入し

てください。 オフィス・アワー 月曜日 9:00~12:00 室番号・内線番号 C322・3078 メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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Page 26: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 物質・熱移動学/Mass and Heat Transfer 担当者 西岡真稔・重松孝昌

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 ・物質移動の一形態である拡散と熱移動の一形態である伝導について物理現象の

基礎知識を習得すること

・物質拡散と熱伝導の微分方程式について,数学的な取扱いの基礎を習得するこ

【学習・教育目標(D)】

授業概要 物質拡散と熱伝導は,全く異なる物理現象であるが,現象を記述する微分方程式

は同一である。この講義では,両者の類似点と相違点について学ぶことにより,

物質と熱移動の物理現象について基礎的な理解を得てほしい。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 熱移動の概括 伝熱の 3 形態,フーリエの法則,熱伝導率

2 熱伝導(1) 定常熱伝導

3 熱伝導(2) 熱伝導方程式,非定常熱伝導

4 熱伝導(3) ラプラス変換の基礎、集中熱容量モデル

5 熱伝導(4) 線形システム、重ね合わせの原理

6 熱伝導(5) 畳み込み演算

7 試験(1)・まとめ これまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する

8 物質移動と熱移動 濃度,温度,物質移動と熱移動のアナロジー

9 物質の分子拡散(1) フィックの拡散方程式,拡散係数

10 物質の分子拡散(2) 拡散方程式の解とその特性

11 物質の分子拡散(3) 重ね合わせの原理

12 物質の分子拡散(4) 様々な条件下における拡散方程式の解,誤差関数

13 物質の分子拡散(5) 境界条件と鏡像原理

14 物質の移流・乱流拡散 乱流,乱流拡散,移流分散

15 試験(2)・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 随時資料を配布する。 参考書・資料 必要に応じて指示する。 評価方法・評価基準 中間試験(50 点),期末試験(50 点)の総合評価とし,合計 60 点以上を合格とする 関連科目 都市伝熱工学,水圏生態工学,気圏環境工学,地圏環境工学 受講者へのコメント 期末試験のほかに,2 回程度の中間試験を実施する オフィス・アワー 西岡:火曜 14:30〜16:10,重松:月曜日 9:00~12:00 室番号・内線番号 西岡:G402・2718,重松:C322・3078 メールアドレス 西岡:[email protected].(ac.jp)

重松:[email protected].(ac.jp)

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Page 27: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 都市エネルギー工学/Urban Energy System Engineering

担当者 鍋島美奈子・西岡真稔

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 都市エネルギーシステムのあるべき姿を考えるためのエネルギーシステム工学の

基礎を学ぶことを目標とする。到達目標は,熱力学の第一法則,第二法則,エク

セルギーなど熱力学の基礎知識と,エネルギーのカスケード利用,ヒートポンプ

システム,コージェネレーションシステムを理解し,さらに,熱エネルギーの交

換と輸送に係わる熱工学の基礎を理解した上で,都市施設のエネルギー需要の特

徴とそれに対応するエネルギー供給システムのあり方を企画できることである

【学習・教育目標(D)】。

授業概要 熱力学と伝熱工学の基礎と,都市のエネルギーシステムの構成要素について講義

し,簡単な演習を課す。本講義は都市の温暖化対策を考える基礎となる。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概論 都市のエネルギー消費の特徴と消費低減の課題

2 エネルギー工学基礎 1 系・物質・エネルギー,熱力学第一法則

3 エネルギー工学基礎 2 熱力学第二法則,エクセルギー消費

4 エネルギー工学基礎 3 一次エネルギーと二次エネルギー,ヒートポンプ,COP

5 エネルギー工学基礎 4 コージェネレーションシステム,発電効率,排熱回収効率

6 都市施設のエネルギー需要 1 施設のエネルギー負荷要素,施設の電力負荷・給湯負荷

7 都市施設のエネルギー需要 2 空調負荷計算

8 都市施設のエネルギー設備 1 空気調和プロセス,空気線図,エンタルピー

9 都市施設のエネルギー設備 2 空気調和機,冷凍機,冷却塔,ボイラー,熱搬送

10 エネルギー供給システム 1 都市のエネルギー需要と供給システム

11 エネルギー供給システム 2 発電技術の概括,再生可能エネルギー1(風力発電,水力発電,バ

イオマスエネルギー,地熱発電)

12 エネルギー供給システム 3 再生可能エネルギー1(太陽光発電,太陽熱利用)

13 都市のエネルギー有効利用 1 建物の省エネルギー技術

14 都市のエネルギー有効利用 2 地域熱供給,未利用エネルギー,スマートコミュニティ

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 田中俊六 監修「最新 建築設備工学 改訂版」(井上書院)

参考書・資料 伝熱工学(日本機械学会),熱力学(日本機械学会)必要に応じ,適宜配布する。

評価方法・評価基準 試験(90%),授業中に提示する課題(10%)の総合評価とし,合計 60%以上を合格と

する。

関連科目 物質・熱移動学,都市環境学,都市伝熱工学

受講者へのコメント 都市エネルギーシステムの正しい理解のために,この講義を役立てて欲しい。演

習を課すこともある。

オフィス・アワー 鍋島:金曜日午後,西岡:火曜日 4 時限目

室番号・内線番号 鍋島:G401・2719,西岡:G402・2718

メールアドレス 鍋島:nabeshima,西岡:nishioka 以降共通 @urban.eng.osaka-cu.ac.jp

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科目名(和/英) 環境生態学/Environmental Ecology

担当者 矢持 進

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 21世紀の技術者は,技術そのものが地球環境から身近な都市環境まで色々な

空間規模に及ぼす影響について,深い洞察力を持たなければならない。環境

生態学では,将来,環境の保全と修復に係わる計画や事業に取り組むに際し

て,工学技術者として知っておくべき生態系(エコシステム)に関する基本

概念や基礎的事項を学習し,「物質循環」・「生態遷移」・「生物多様性」など

をはじめとした生態系の機能と構造を理解することを目標とする【学習・教

育目標(D)】。

授業概要 講義は,主として生態系の機能と構造を平易に解説したテキストを繰り返し

説明する形式で行う。また,生態系諸問題への関心と理解を深めるため,講

義と関連する課題について,受講者による口頭発表の時間を設ける。さらに,

随時,講義内容に関する小テストを実施する。これらのことを通じて,生態

系についての幅広い基礎知識と教養を身につけるとともに,課題を的確に整

理し,わかりやすく説明する能力を養う。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 生態学とは 授業ガイダンス,生態系に関する基本用語および概念

2 生態系の生物要素1 生態系ピラミッド,生産者・消費者・分解者

3 生態系の生物要素2 陸上生態系と水界生態系の違い

4 物質循環1 地球生態系における炭素の循環過程,課題発表

5 物質循環2 地球生態系における窒素・リンの循環過程

6 食物連鎖 生食連鎖と腐食連鎖,食物連鎖構造の差違

7 地球環境と生物分布 生物の地理的分布,各種生態系での生物生産の特徴,課題発表

8 個体群と生活史戦略 個体群の成長,生活史や生活戦略,密度効果

9 生物群集 ニッチやギルド,生態遷移と生態系の動的安定性

10 生物の相互関係1 対抗的相互関係・競合的相互関係・共生的相互関係

11 生物の相互関係2 競争方程式,対捕食者・被食者戦略

12 生物の相互関係3 植物と動物の相互関係,物理的防御と化学的防御

課題発表

13 生物多様性の保全 多様性とは,絶滅原因,多様性保全のための方策

14 生物多様性の評価方法 新生物多様性国家戦略, 種多様度指数

15 試験・まとめ 生態系の機能と構造に関する基本問題の試験とまとめの講義

教科書 生態と環境(岩波書店,松本忠夫著)

参考書・資料 「生態系の保全」をテーマとする新聞記事やテレビの特別番組などを適宜参

考資料とする。

評価方法・評価基準 試験・課題発表・小テストにより総合的に評価し,60点以上を合格とする。

関連科目 水圏生態工学・環境評価学 受講者へのコメント 「生態系の保全」に関する新聞記事やテレビ番組をできるだけ多く読んだ

り,見たりして知識の蓄積に努めて欲しい。また,講義の終わりの約 15 分

間は学生による課題発表と議論の時間に充てることがあるので,各自の自主

的・積極的な取り組みを期待する。なお,単位取得は 2/3 以上の出席を前提

とする。 オフィス・アワー 木曜日16:30~18:30 室番号・内線番号 C321・2175 メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 構造力学 I/Structural Mechanics I

担当者 山口隆司・角掛久雄

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全・防災領域)

学習目標/到達目標 剛体系の力の釣合い,および応力と断面力の関係をもとに,骨組構造内部に働く

断面力を理解する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 構造力学は地震,風,温度変化,交通荷重などの外力が作用した場合に橋,塔,

ダムなどの構造物がどのように挙動するかを明らかにするための学問であり,構

造物の計画,設計,施工を行うための重要な知識を提供する習得すべき基礎科目

である。構造力学は質点・剛体系の力学,そしてそれから前進した弾性,塑性学

を基礎に置いている。構造力学の内容を I~Ⅱに分けているのは,それらの学問体

系と対応する初歩的内容から高度な内容へと理解度を進めるためである。したが

って,構造力学 I~Ⅱを履修することで都市学科での学問の基礎が養成される。構

造力学 I では,静定骨組構造の力のつり合いと,弾性応力および断面力を学ぶ。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 構造物に働く力のつり合い(1) 構造物と荷重・支持条件,安定・不安定と静定・不静定

2 構造物に働く力のつり合い(2) 静定構造物の反力

3 応力と断面力(1) 弾性応力とひずみ

4 応力と断面力(2) 断面の性質

5 応力と断面力(3) 断面力による応力

6 応力と断面力(4) 断面力による応力

7 応力と断面力(5) 断面力による応力

8 まとめ・試験(1) ここまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する。

9 静定骨組構造(1) 部材の断面力

10 静定骨組構造(2) 集中荷重を受ける梁

11 静定骨組構造(3) 分布荷重を受ける梁

12 静定骨組構造(4) 荷重分布と断面力の関係

13 静定骨組構造(5) 折れ梁・曲線梁,ラーメン

14 静定骨組構造(6) トラス

15 試験(2)・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う。

教科書 大内一,角掛久雄『絵と式でわかる構造工学基礎』(技報堂出版)

参考書・資料 依田照彦,他『図説土木工学基礎講座構造力学』(彰国社);松浦章夫『構造力学

概論』(共立出版)

評価方法・評価基準 中間考査(40 点),期末考査(60 点)の総合評価とし,60 点以上で合格とする.

関連科目 構造力学Ⅱ,構造力学演習

受講者へのコメント 力学関連科目と構造力学演習を併せて受講すること。

講義時に説明した内容等の補足のため印刷物のみならず,参考資料も見ることを

すすめる。具体的例としては,講義の復習としてかつ,演習の該当の内容時の予

習として活用することで,講義の内容がより理解できることになる。

オフィス・アワー 山口:木曜日の 13:00~13:30,角掛:月曜日の 10:00~13:00

室番号・内線番号 山口:C310・2765,角掛:C307・2723

メールアドレス 山口:[email protected]. (ac.jp),角掛:[email protected]. (ac.jp)

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科目名(和/英) 土質力学 I/Soil Mechanics I

担当者 大島昭彦

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 土質力学は土の物性と地盤の力学を両輪として組み立てられた科目で,都市工学

の中で必須の内容である。本科目では初めて学ぶ学生を対象に,土に関する基本

的な物理的性質(成因,粒度,コンシステンシー,分類,状態量)と力学的性質

(締固め,透水,圧密特性)の基礎的な内容を修得することを目標にする【学習・

教育目標(D)】。

授業概要 以下の授業計画で講義を行う。まず序論として,土質力学の導入部として土質力

学・地盤工学の内容,大阪地盤の概要を説明し,その後,土の成因と分類,土の状

態量などの物性の取り扱い方,土の透水・浸透,圧密などの力学的性質の取り扱

い方を講義する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 序論(1) 土質力学と地盤工学の内容,単位系,トピック:大阪地盤の概要

2 序論(2) 地盤調査と土質試験,トピック:砂層の液状化と粘土層の沈下

3 土の成因と分類(1) 土の成因,土の粒度

4 土の成因と分類(2) 土のコンシステンシー限界

5 土の成因と分類(3) 土の分類

6 土の状態量(1) 土の状態量の定義,状態量の相互関係

7 土の状態量(2) 単位体積重量による地中応力の算定,相対密度,相対含水比

8 土の状態量(3) 状態量,地中応力算定の演習

9 土の透水・浸透(1) ダルシーの法則,室内・現場透水試験

10 土の透水・浸透(2) 層状地盤の透水係数,二次元浸透問題

11 土の透水・浸透(3) 流線網,演習

12 土の透水・浸透(4) 土中水の水頭,浸透圧,限界動水勾配とクイックサンド,演習

13 土の圧密(1) 土の圧密とは,圧密試験と圧密特性,圧密諸係数の定義

14 土の圧密(2) 沈下量の求め方,演習

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 講義・演習兼用テキストと『土質試験−基本と手引き−』(地盤工学会)を第 1 回に

頒布する。

参考書・資料 『地盤工学用語辞典』(地盤工学会)

評価方法・評価基準 期末試験(80 点),レポート点(20 点)の総合評価で,60 点以上で合格とする。

関連科目 土質力学Ⅱ,土質力学演習,建設地学,建設地学演習,都市学実験 B

受講者へのコメント 土は,人工の鉄やコンクリートと異なり自然のもので,多種(岩〜粘土)・多様(含

水状態,密度,構造)で複雑なものある。したがって,授業には必ず出席し,教

科書・参考書での予習・復習が必要である。また適宜,演習問題の解答をレポー

トとして提出させる。

オフィス・アワー 火曜日 10 時〜12 時

室番号・内線番号 C114・2996

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 都市防災計画/Planning of Urban Disaster Management

担当者 (秋月有紀・他)

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 講義を通して,様々なリスクがどこにどのように存在するのかについて学習し,

その理解の到達レベルを学期末試験で評価する。また,レポートの作成発表を通

し,リスクを自ら探し出しそれを表現する能力を養う【学習・教育目標(D)】。

授業概要 安全性は都市について考える際に必要不可欠な要素である。安全を確保するため

にはそれらの発生を防ぐことも重要であるが,本科目では,事故や災害を起こり

得るものと想定し,被害を最小限に抑えるための計画的アプローチを学ぶことを

目的している。そのため,各種の自然災害や人的災害,事故について,発生のメ

カニズム,人的物的被害,復旧過程について学習を行う。その上で,身近な現実

空間にも目を向け,危険を感じ取りこれを回避する能力を養う。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス

2 都市防災危機管理総論 地域防災計画等

3 都市の消防 消防の担う災害,消防組織,阪神淡路大震災時の消防活動,大阪

の町並み,地震への備え

4 都市防災 1 密集市街地対策・耐震化計画

5 都市防災 2 公共建築物のマネジメントなど

6 港湾防災計画 港湾の防災計画

7 阪神淡路大震災 災害発生から復興まで,災害時の情報管理,広域救援活動

8 マクロな防災計画 国際対応

9 都市における人的災害 事故,犯罪

10 ミクロな防災計画,火災統計 自主防災組織,建物・地域開発における災害対策,火災統計

11 市街地火災 メカニズム,被害,事例(地震火災から戦災まで),対策

12 大規模建築火災 事例,建築防火対策

13 火災のメカニズム 着火,可燃物特性,発熱速度,燃え広がり

14 火災安全設計 煙制御,消火,避難

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う。

教科書 適宜資料を配布する。

参考書・資料 適宜資料を配布する。

評価方法・評価基準 レポート(40%)と試験(60%)の総合評価により,60 点以上を合格とする。

関連科目 安全防災工学,都市計画

受講者へのコメント 防災の実務経験が豊富な先生方によるオムニバス形式の講義です。

オフィス・アワー 授業終了後の1時間半

室番号・内線番号 連絡担当者:重松 C322・3078

メールアドレス 連絡担当者:重松 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 水理学/Hydraulics

担当者 重松孝昌

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 基礎流体力学で学んだ基礎知識を基にして,水理学では,静水力学,実在流体(粘

性を持つ流体)の流れの基礎理論,ならびにそれらを通した開水路および管路の

物理現象,さらには流れの中の物体に作用する流体力のメカニズムについて理解

できることを目標としている。また,実際の流体流れの諸現象との対応を考えな

がら,現象に合致した適切な基礎理論や基礎式の選択とそれらを用いた問題の解

決もできるようにし,工学的に要求される課題に対する解決力を身につけること

を目標とする【学習・教育目標(D)】。

授業概要 適時,日常生活における水理学に関わる現象を紹介し,現象と講義内容との関連

性について意識できるようにする。講義内容の理解を深めるため,毎回小テスト

を行う。一層の理解を深めるため,水理学演習を履修することを強く推薦する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 概論 水の性質

2 基礎方程式 質量保存則,オイラーの運動方程式

3 基礎方程式 ベルヌーイの定理,運動量保存則

4 静水圧 静水圧,平面・曲面に作用する全水圧

5 浮体の安定 アルキメデスの原理,浮力,浮体の安定性

6 相対静止 鉛直軸周りの回転運動,直線運動

7 流れの分類 流線,流跡線,層流・乱流,常流・射流

8 常流・射流 フルード数,限界水深,比エネルギー

9 開水路の等流 跳水,段波,共役水深,平均流速公式

10 開水路の不等流 漸変流,洪水流

11 管路内の流れ 管路内の層流・乱流,速度分布

12 管路内の流れ エネルギー損失

13 管水路の流れ 単一管路,枝上管路,管網

14 物体に作用する流体力・相似則 付加質量力,抗力,揚力

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 「最新水理学Ⅰ」「最新水理学Ⅱ」(大西外明著,森北出版)

参考書・資料 安田孝著「基本が分かる水理学」コロナ社,他,学術情報センターに多数有り

評価方法・評価基準 試験(70 点),小テスト(20 点),講義に対する取組み姿勢(10 点)を総合的に評価し,

60 点以上を合格とする。

関連科目 基礎流体力学,水理学演習,水防災工学,地圏環境工学

受講者へのコメント 工学的センスを身につけるよう心がけて欲しい。そのためには,現象の把握と工

学的ニーズについて常に考えるようにして欲しい。

オフィス・アワー 月曜日 9:00~12:00

室番号・内線番号 C322・3078

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 構造力学 II/Structural Mechanics II

担当者 松村政秀・角掛久雄

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全・防災領域)

学習目標/到達目標 骨組構造物の断面力と変位の関係をもとに,構造物の変形や変位と剛性の相関性

について理解する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 構造力学 I でも記したように,構造力学は地震,風,温度変化,交通荷重などの外

力が作用した場合に橋,塔,ダム,などの構造物がどのように挙動するかを明ら

かにするための学問であり,構造物の計画,設計,施工を行うための重要な知識

を提供するものである。構造力学 I では主として骨組構造物のつり合いと断面力に

ついて学んだが,構造力学 II では骨組構造物の弾性変位と剛性について学ぶ。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 静定骨組み構造 断面力と応力

2 変位に関する微分方程式(1) 梁の変位に関する基礎微分方程式

3 変位に関する微分方程式(2) 2 階の微分方程式による解法

4 変位に関する微分方程式(3) 4 階の微分方程式による解法

5 変位に関する微分方程式(4) たわみに関する重ね合せの原理,部材の剛性

6 骨組部材のエネルギー(1) ひずみエネルギーと外力仕事

7 骨組部材のエネルギー(2) エネルギー保存則

8 まとめ・試験(1) ここまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する。

9 骨組部材のエネルギー(3) カスティリアノの定理

10 骨組部材のエネルギー(4) 最小仕事の原理

11 骨組部材のエネルギー(5) 剛体に対する仮想仕事の原理

12 骨組部材のエネルギー(6) 仮想仕事の原理

13 骨組部材のエネルギー(7) 単位荷重(変位)法

14 骨組構造の耐力 弾塑性モーメントと曲率

15 試験(2)・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う。

教科書 大内一,角掛久雄『絵と式でわかる構造工学基礎』(技報堂出版)

参考書・資料 依田照彦,他『図説土木工学基礎講座構造力学』(彰国社);松浦章夫『構造力学

概論』(共立出版)

評価方法・評価基準 中間考査(40 点),期末考査(60 点),60 点以上で合格。

関連科目 構造力学Ⅰ,構造力学演習

受講者へのコメント 構造力学 I そして構造力学演習を併せて受講すること。

講義時に説明した内容等の補足のため教科書のみならず,参考資料も見ることを

すすめる。具体例としては,講義の復習としてかつ,演習の該当の内容時の予習

として活用することで,講義の内容がより理解できることになる。

オフィス・アワー 松村:木曜 14:00~17:00,角掛:月曜 10:00~13:00

室番号・内線番号 松村:C308・2735,角掛:C-307・2723

メールアドレス 松村:[email protected]. (ac.jp),

角掛:[email protected]. (ac.jp)

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科目名(和/英) 土質力学Ⅱ/Soil Mechanics II

担当者 大島昭彦・山田卓

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択必修科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 土質力学Ⅰで学んだ土の物性と力学を基にして,土質力学Ⅱでは,圧密理論,締

固め,地盤内応力,土のせん断,斜面安定の基本を理解し,自立した技術者とし

て土・地盤を扱うことができる基礎学力を身につけることを目標としている【学

習・教育目標(D)】。

授業概要 以下の授業計画で講義を行う。まず圧密理論を学習し,次に地盤内の応力,土の

強度論およびそれを用いた斜面安定の基本を理解するために必要な知識と考え方

を説明する。学習意欲を高めるため,土に対する理解不足のために生じた問題事

例の紹介を織りまぜる。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 土の圧密理論(1) 圧密係数,圧密度,時間係数,沈下時間の求め方,圧密係数cvの求め方

2 土の圧密理論(2) 一次元圧密理論(仮定,熱伝導型圧密方程式,一般化圧密理論)

3 土の圧密理論(3) 鉛直排水工法とその圧密理論

4 土の締固め 土の締固め特性(最大乾燥密度,最適含水比),締固め度

5 地盤内応力(1) ブージネスクの式,オスターバーグ図表を用いた地盤内応力の計算

6 地盤内応力(2) 円形等分布荷重,盛土荷重による地盤内応力の計算

7 土のせん断強さ(1) 主応力と主せん断応力

8 土のせん断強さ(2) モールの応力円,用極法

9 土のせん断強さ(3) モール・クーロンの破壊基準,せん断強さの支配要素

10 土のせん断強さ(4) ダイレイタンシー,土のせん断試験の種類

11 土のせん断強さ(5) 土の強度定数の選択方法,圧密・排水条件とせん断強さ

12 斜面安定(1) 極限釣り合い法,安全率,テイラーの安定解析図表

13 斜面安定(2) 半無限斜面の安定解析

14 斜面安定(3) 円弧すべり法,複合すべり解析

15 試験とまとめ 授業の理解度を試験による判定し,まとめの講義を行う

教科書 必要に応じてプリントを配布する。

参考書・資料 『土の強さと地盤の破壊入門』,『地盤工学数式入門』(地盤工学会)

評価方法・評価基準 試験(80 点),小テスト点(20 点)の総合評価で,60 点以上を合格とする。

関連科目 土質力学Ⅰ,土質力学演習,地盤基礎工学,都市学実験 B

受講者へのコメント 土は,種類と状態量の幅の広さ,および大変形性・履歴性・異方性・不均一性を

併せ持つ材料である。この複雑な性質と扱い方を理解するためには,授業に必ず

出席し,基本がわかるまで教科書・参考書で予習・復習することが必要である。

オフィス・アワー 火曜日 10 時〜12 時

室番号・内線番号 大島:C114・2996,山田:C118・2725

メールアドレス 大島:[email protected].(ac.jp),山田:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 地理情報科学/Geographical Information Science for Urban Environment

担当者 鍋島美奈子・(榊 愛)

授業形態/開講時期 講義/2年次前期(集中講義)

単位数/区分 2単位/選択科目(領域共通)

学習目標/到達目標 地理情報科学と地理情報システム(GIS)について基礎的な知識と,アプリケーシ

ョンソフトの操作方法を習得し,GIS を活用して都市空間情報の分析力を高めるこ

とが学習目標である。GIS の検索機能やデータベース機能を使って,目的に応じた

主題図を作成できるように知識と技術を習得することが到達目標である【学習・

教育目標(E)】。

授業概要 最初にパソコンの取り扱いなど基礎知識を学ぶ。続いて GIS の基礎知識や応用事

例について講義形式で学び,GIS ソフトを使った実習もおこなう。毎回の授業内容

に関する練習問題と最終課題を提出する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 概要,演習用パソコンの使い方,コンピュータに関する基礎知識

2 GIS(基礎知識)1 基本的用語の定義,演習用パソコンの使い方

3 GIS(基礎知識)2 データ・ファイルの構成,レイヤの取り扱い,地図のレイアウト,出力

4 GIS(基礎知識)3

5 データ構造 1 ラスター,ベクター,作図,レイヤ操作

6 データ構造 2 トポロジー,ネットワークデータ

7 データ構造 3 スケール,投影法と座標系,電子地図の利用

8 属性管理 プロパティーの管理,データ型

9 検索の種類 属性検索,幾何学的検索

10 主題図作成 ラベル,サイズ可変,円グラフ,棒グラフ,レンジ主題図など

11 試験・まとめ これまでの授業内容のまとめ・確認テスト

12 データベース

地図との連携,点情報データベース

13 データベースの構造と活用

14 空間解析 バッファ解析,ティーセン分割,最短経路探索

15 最終課題 大阪市に関するデータを分析する。主題図や分析結果をまとめ,PDF フ

ァイルを提出する。

教科書 SIS 入門 基礎から学ぶ GIS(鍋島・榊,古今書院)

参考書・資料 適宜プリント配布

評価方法・評価基準 すべての課題を提出することが必要条件である。毎回の小課題の到達度(40%),確

認テストと最終課題の到達度(60%)の総合評価とし,合計 60%以上で合格とする。

関連科目 環境創生総合演習,卒業研究

受講者へのコメント 集中講義形式で実施する。全学共通教育科目「情報処理」を履修してコンピュー

タに慣れておくことが望ましい。授業は教科書を基に進めるので,教科書をよく

読んで欲しい。理解を深めるために,各章ごとに練習問題を課すので,教科書の

該当部分を参考にして自力で解いて欲しい。

オフィス・アワー 鍋島:金曜日午後

室番号・内線番号 鍋島:G401・2719

メールアドレス 鍋島:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 測量学 I/Surveying I

担当者 松村政秀

授業形態/開講時期 講義/2年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(領域共通)

学習目標/到達目標 距離,形,面積,高さをどのようにして計測するか,この授業を通して“工学的に

ものを測る”ことを学ぶ。具体的には,各種測量(距離測量,角測量,トラバース

測量,平板測量,水準測量)の方法,測量器具とその使い方,誤差の発生とその

処理(誤差論),精度の判定などの内容を通して測量学の基礎を身につける【学習・

教育目標(E)】。国家資格である測量士補の要件を満たす水準が到達目標である。

授業概要 技術者としての実践的知識の習得を目標としているので,実習と対にして進める。

具体的な講義・実習スケジュールは初回の授業時に配布するが,実習のスケジュ

ールは天候に左右されるので,それに伴って講義予定も変更される場合がある。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 測量学概論 測量の定義,測量の分類,使用器械

2 距離測量 距離の測量方法と補正方法

3 角測量(1) 角測量の特徴,トランシットの構造

4 角測量(2) 角測量の方法,精度と誤差

5 トラバース測量(1) トラバース測量の特徴,種類

6 トラバース測量(2) トラバース測量の方法,トラバースの計算

7 平板測量(1) 平板測量の特徴,器材,平板の標定

8 平板測量(2) 平板測量の方法,精度と誤差

9 水準測量(1) 水準測量の原理,レベルの構造

10 水準測量(2) 水準測量の方法,誤差と誤差の調整

11 誤差論(1) 誤差の種類,誤差の伝播

12 誤差論(2) 誤差評価の具体例

13 問題演習 測量学 I における演習問題を解答する

14 測量実務 実習成果に基づいて討議する

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 森 忠次『測量学 1 基礎編』(丸善)

参考書・資料 例えば,大木 正喜『測量学』(森北出版)

評価方法・評価基準 測量学に関する習熟度を試験で評価する(60%)。レポートにより報告書の作成能力

を評価する(20%)。問題解決能力を授業中のクイズで評価する(20%)。単位認定は

上記を総合し(比率は括弧内数値),60 点以上で及第とする。

関連科目 測量学 I 実習及び製図,測量学 II

受講者へのコメント 測量学 I 実習及び製図を併せて履修すること。

オフィス・アワー 月曜日 12:15-12:55

室番号・内線番号 C308・2735

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 測量学 I 実習及び製図/Surveying I Field Course 担当者 山田 卓・遠藤 徹・吉田長裕・谷口徹郎 授業形態/開講時期 実習/2年次前期 単位数/区分 1単位/選択科目(領域共通) 学習目標/到達目標 測量学Ⅰの内容を具体的に理解するとともに,機器の具体的な操作や調整計算,

図面作成の能力を身に付ける【学習・教育目標(E)(副D)】。特に,効率的な作業遂

行やわかりやすい図表作成など,技術者にとって必要なセンスを実践的に体得す

ることをめざしている。 授業概要 数名を 1 グループとする班を編成して,班ごとに大学構内の指定区域を測量する。

具体的には,講義の内容と対応して,距離測量,オフセット測量,平板測量,ト

ランシットによる角測量,水準測量の各方法で班ごとに測量し,その資料に基づ

いて各自で計算・作図を行う。そして,主題ごとにレポートを,各人が提出する。 講義(測量学Ⅰ)と対にして進める。具体的な講義・実習スケジュールは初回の

授業時に配布する。実習は天候等に左右されることが多いため,実習に際しては

予め測量器具の使い方,測量方法を予習して能率よく作業すること。なお,実習

であるから出席は必要条件である。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 概説・実習準備 班分けと実習内容の概説,測量器具の説明,測量器具の点検・整備

2 3 距離測量 歩測,テープによる距離測量

4 踏査・選点,三角測量1

指定区域の踏査・選点,アリダードやトランシットの使い方,三角測

量と交角法(内角法)による閉合トラバース測量 5 6

平板測量1 アリダードを用いたトラバース(骨組)測量 7 8

平板測量2 トラバースを基にした細部測量 9

10 角測量 トラバースを基にした角測量

11 12

水準測量 レベルによるトラバースの水準測量 13 14

図面作成 測量結果をもとに製図 15

教科書 森 忠次『測量学 1 基礎編』(丸善) 参考書・資料 主題ごとに課されるレポート(計算書・図面など)により測量の習熟度と報告書

作成能力を評価し,60 点以上で合格とする。 なお,3/4 以上の出席および全課題の提出が必要条件である。

評価方法・評価基準 測量学Ⅰ 関連科目 講義科目である測量学Ⅰを併せて履修すること。 受講者へのコメント 測量はグループで実施するが,一人が特定の機器を扱うのではなく,役割を交代

し,全員が一通り測量機器を操作できるようにすること。実習中,車や通行人の

迷惑にならないように気をつけること。提出雨天の場合は,測量学 1 の講義と変

更することがある。 オフィス・アワー 主担当:山田:火曜日 10 時~12 時 室番号・内線番号 主担当:山田・C118・内線 2725 メールアドレス 山田:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 測量学 II/Surveying II

担当者 (稲葉富男)

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(領域共通)

学習目標/到達目標 現代測量は,角度や距離の計測だけでなく,計測データの処理,地図作成,地理

情報の収集等の分野が存在し,数学,物理学とも密接な関連を持っている。そこ

で,新しい測量手法と測量機器,計測データの処理,地図作成,地理情報の収集

などの応用事項を理解し,現代社会に役立つよう,都市に関連した諸問題の解決

につながる応用的な知識を養うことを目標とする【学習・教育目標(E)】。

授業概要 以下の計画で講義を行い,現代測量の実際を通じてデータの計測・処理や地図作

成及び建設業界他,各分野への摘要について学ぶ。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 基礎(1) 地球の影響 測量とは地球を計ることであり,地球が及ぼす影響を考える。

2 基礎(2) 計る基準 長さ,高さの定義,および測量の基準点(XYZ)を考える。

3 基礎(3) 測量の分類 測量目的による分類,測量技術による分類を体系化する。

4 基礎(4) 座標系 平面直角座標の原理と座標計算方法

5 地図の仕組み 地図の仕組みと利用法 投影法

6 GPS測量(1) GPS測量の概要と応用

7 GPS測量(2) GPS測量の種類と特徴 スタティック測量 RTK測量

8 写真測量 写真測量の概要,立体視の原理,写真測量の原理

9 三角測量 地図 三角測量 空中三角測量 地図への応用

10 工事用測量(計画) 基準点 中心線(路線測量) 縦横断 水準測量 体積計算

11 工事用測量(施工) 施工管理のための測量・計測(橋脚の施工と測量)

12 工事用測量(実例) 現場ビデオによる工事測量を紹介(トンネル・海上工事)

13 最先端技術 自動測量技術,地理情報システム リモートセンシング

14 測量の果たす役割 社会における測量技術の応用 技術者倫理

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う。

教科書 森忠次『測量学 2 応用編』(丸善)

参考書・資料 『公共測量教程 TS・GPS による基準点測量』(東洋書店)

『新版 写真測量』(山海堂)

評価方法・評価基準 試験(80 点),レポート点(20 点)の総合評価で,60 点以上を合格とする。

関連科目 測量学 I,測量学 I 実習及び製図を履修していること。

受講者へのコメント 測量データの単なる数値解析だけでなく,測量に必要な基礎概念を理解すると共

に,測量の発達の歴史から技術者としての考え方を学んでほしい。また現在の最

新技術を紹介すると同時に,最新測量機器のデモンストレーションを授業中に行

う。

オフィス・アワー 授業終了後 30 分

室番号・内線番号 連絡担当者:大島 C114・2996

メールアドレス 連絡担当者:大島 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 技術英語Ⅱ/Engineering English Ⅱ

担当者 (ルイーザ・ヒロコ・イチノセ)

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(領域共通)

学習目標/到達目標 英語の技術論文および記事を解読し,諸外国における Civil Engineering (CE)分野に

関する情報を理解できる【学習教育目標(G)(主)】。CE に関する簡単な技術情報を

英語を用いて文章と口頭により説明できる【学習教育目標(E)(付)】。諸外国の情報

を踏まえた多様な価値観を理解し,Civil Engineer としての倫理観を理解する【学

習教育目標(D)(副)】。

授業概要 技術英語 II は,技術英語 I に続く講義科目で,講義は全て英語で行い,対話形式

および口頭発表形式の講義形態をとる。英語の技術論文および記事の解読を通じ

て,諸外国における CE 分野に関する情報を解説する。前半は英語論文の作成,技

術英語の表現や単語,倫理観に重点を置いた講義を行い,後半には技術論文の内

容をテーマとした英語によるプレゼンテーションおよび討論会を実施する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概説 技術英語 I の復習,および「英語論文の作成」

2 英語記事の精読

3 4 5 英語論文の作成

技術英語 I の復習(技術論文の構成・作成手順),および技術文書の書

き方(文法、構文など) 6 7 8 英語論文のプレセンテー

ション

技術論文のプレゼンテーション(発表)の準備・作成,発表する際の

読み方,発音など 9 10 11 英語討論 英語での質問・討議に慣れることを目的に,技術的な課題について討

論を行う。 12 13 14 プレゼンテーション実習 与えられたテーマについて,発表原稿を準備し,プレゼンテーション

15 期末試験・まとめ 講義内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う。

教科書 プリントを適宜配布(英語の専門図書より)

辞書(各自持参:英英辞典,技術用語,土木用語など)

参考書・資料 適宜配布

評価方法・評価基準 単位認定にあたっては,下記の評価項目を考慮して総合的に評価し,60%以上を合

格とする。

① 英文情報・記事の理解度を試験(30%)により評価する。

② 英語を用いた記述・発表能力をプレゼンテーション(20%),レポート(30%)

および講義中の発言状況(10%)により評価する(60%)。

③ 英語で技術的なコミュニケーション(意見・意思の表現・発言)を行う能力を

プレゼンテーション,討論会などにより評価する(10%)。

関連科目 技術英語 I

受講者へのコメント (1)技術英語 I・II の目標は英語そのものよりも,専門英語に慣れ,専門英語を通し

て工学の世界を眺める能力を身に付けることである。そのため,必ず出席する

とともに,積極的な発言も期待する。

(2)英和・和英辞書を持参していただきたい。英英辞典の使用を推薦する。

(3)これまで蓄積してきた CE 全般に関する知識(日本語)も重要である。

オフィス・アワー 連絡担当者:松村 木曜日 14:00-17:00

室番号・内線番号 連絡担当者:松村 C308・2735

メールアドレス 連絡担当者:松村 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 環境政策論/Environmental Policy

担当者 植田和弘

授業形態/開講時期 講義/3年次後期(集中講義)

単位数/区分 2単位/選択科目(領域共通)

学習目標/到達目標 環境都市政策のあり方を経済学の立場を通して学ぶ。環境問題や都市問題に関す

る経済学の基本的な考え方と基礎知識,論理的思考力を身につけた上で,環境政

策・都市づくり政策のあり方について学び,実際の政策に反映できる論理的思考

力を修得する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 環境問題と経済学,環境経済学の課題,環境・経済統合勘定など環境問題に接近

する経済学の基礎的ことがらを修得し,環境と開発,環境評価と意思決定の理論,

環境政策の目標・手段・主体,環境政策と経済的手段,環境政策のフロンティア

などの実際を学びながら,地球環境と経済持続可能な発展への課題を考え,将来

を展望する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 本講の目的と組み立て

2 環境問題と経済学・Ⅰ 環境問題と経済学

3 環境問題と経済学・Ⅱ 環境経済学の課題

4 環境都市経済学理論・Ⅰ 環境・経済統合勘定

5 環境都市経済学理論・Ⅱ 環境と開発の経済学

6 環境都市経済学理論・Ⅲ 環境評価と意思決定の理論

7 環境政策と経済学・Ⅰ 環境政策の目標・手段・主体

8 環境都市と経済学・Ⅱ 環境政策と経済的手段

9 環境都市政策の実際・Ⅰ 環境政策のフロンティア(1)

10 環境都市政策の実際・Ⅱ 環境政策のフロンティア(2)

11 環境都市政策の実際・Ⅲ 環境政策のフロンティア(3)

12 環境都市経済の展望・Ⅰ 環境資源とコモンズ

13 環境都市経済の展望・Ⅱ 地球環境と経済

14 まとめ 持続可能な発展への課題

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 植田和弘「環境経済学」(1996 年,岩波書店発行)

参考書・資料 特になし

評価方法・評価基準 試験で評価し,60 点以上で合格とする。ただし,集中講義のため,講義の欠席は

認めない。

関連科目 都市学入門,都市づくり社会システム

受講者へのコメント 1.広く地球環境問題,またわが国都市はもとより世界の都市における環境問題,

都市問題,社会・経済問題に関心を持ち,普段から関係する情報を多方面か

ら収集しておくこと。

2.前もって教科書を読んでおくこと。

オフィス・アワー 木曜日:14:30~16:00

本講義に関する質問等は,常勤教員の水谷が窓口となって受け付ける。

室番号・内線番号 連絡担当者:水谷 G404・2727

メールアドレス 連絡担当者:水谷 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 学外実習/Field Work 担当者 学科主任,主任と同じ研究分野の教員 授業形態/開講時期 実習/3年次前期 単位数/区分 1単位/選択科目(領域共通) 学習目標/到達目標 本科目では,現場技術者との交流を通じて,地域や社会の要請をくみとり,環境

都市の実現に向けた技術的な課題の内容について理解を深めることを主要な目標

とする。技術的な課題に対しては,基礎・応用科目に関連する知識を適切に援用

しながら,問題解決のための考え方と方法を理解する。また,実習修了後の報告・

発表を通じて,論理的な記述力やわかりやすい発表方法を身につけるとともに,

他発表者の実習報告から幅広い多様な知識を習得する【学習・教育目標(E)主・

(F)(H)副】。 授業概要 夏季休暇中の2〜4週間程度にわたって,全国の地域の行政官庁,建設会社,コ

ンサルタントなどに実習生として勤務し,実務経験を積む。与えられた課題とそ

れを解決するための考え方と方法に関しては,現場技術者と意見交換を交えなが

ら自主的に学ぶ。実習先で習得した内容は,実習報告書としてとりまとめ,報告

会で発表する。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 ガイダンス(1) 学外実習のスケジュールと実習目的

2 ガイダンス(2) 実習先の説明と希望調査

3 ガイダンス(3) 実習直前の諸注意と報告書の書き方

4

実習先での実習 2週間から4週間の実習 (8 時間×10 日から 8 時間×20 日)

5 6 7 8 9

10 11 12 13 14

実習報告会 実習先での成果を発表し,相互に審査する。 15

教科書 実習先で必要な教科書は各自持参すること。 参考書・資料 同上 評価方法・評価基準 上記の【学習・教育目標(E)】に到達しているかどうかを下記の項目で総合的に評

価し,60%以上の成果点であれば次第とする。 ①実習証明書および実習態度の実習先による評価(計 20%)。 ②実習報告書の記述内容の評価(計 20%)。 ③実習報告会での発表内容の評価(計 60%)。

関連科目 3回生前期までの全科目 受講者へのコメント 実社会で実務に携わることは,大学における学習の意義を再認識するだけでなく,

社会が大学卒業生に求める素養を学生自らが汲み取る貴重な機会である。受講を

強く推奨する。 オフィス・アワー 室番号・内線番号 学科主任 メールアドレス 学科主任

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科目名(和/英) 都市緑地計画/Urban Landscape Planning 担当者 (下村泰彦) 授業形態/開講時期 講義/3年次前期 単位数/区分 2単位/選択科目(都市デザイン領域) 学習目標/到達目標 本講義では,ランドスケープデザイン(緑地計画)の基礎知識を習得するととも

に,自然の多様な様相に対する洞察力と創造的な都市のデザイン能力を結びつけ

る論理的思考力を養うことを目標とする【学習・教育目標(D)】。 授業概要 ランドスケープデザイン(緑地計画)の視点から,都市環境を構成するオープン

スペースの基本的な考え方と計画・設計のプロセスを論じるとともに,具体的な

デザインの事例を通じて環境の質を論じる。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 都市緑地計画の基本的枠組み 都市緑地計画の概念的枠組みおよび基礎的事項 2 ランドスケープデザインの

系譜 西洋庭園様式の変遷と庭園デザイン

3 日本庭園様式の変遷と庭園デザイン 4 ランドスケープデザインの

計画・設計プロセス 都市緑地・オープンスペースの計画・設計プロセス

5 ランドスケープデザインにおける敷地分析手法 6 ランドスケープデザインにおける敷地計画手法 7 ランドスケープデザインにおける植栽計画手法 8 緑地保全制度と大阪の緑 大阪の緑の現状と課題,緑地保全の試みと制度 9 里地里山の現状と保全

10 各種オープンスペースの

デザイン 公園緑地のデザイン

11 公開空地・屋上空間・アトリウム等のデザイン 12 各種都市緑地の計画 人にやさしいユニバーサルデザインと都市緑地計画 13 安全・安心まちづくりに向けた都市緑地計画 14 レポート課題 都市緑地計画に関するレポート 15 レポート講評 提出されたレポートに関する講評

教科書 特に指定しない。 参考書・資料 『アーバンデザイン』(青銅社),『景観計画』(鹿島出版会),『都市デザイン』(学

芸出版社),『住環境の計画・3』(彰国社),その他,適宜配布・提示する。 評価方法・評価基準 レポート 80%,平常点 20%で,60%以上を合格とする。 関連科目 都市計画,都市デザイン,地区の計画 受講者へのコメント 1)現実の都市空間をよく観察し,様々な疑問を持つとともに,魅力ある点や課題

を発見すること。

2)関連科目との関連性を意識しながら受講すること。 オフィス・アワー 本講義に関する質問等は,佐久間が受け付ける。 室番号・内線番号 連絡担当者:佐久間 C424・2717 メールアドレス 連絡担当者:佐久間 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 都市交通計画/Urban Transport Planning

担当者 内田 敬

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 都市活動には空間の運用と交通の処理が不可欠であり,それらは表裏一体の関係

にある。本科目では,都市の空間を勘案しつつ,そこで生じる交通に対する施設

整備と運用に関する計画の基礎(基本的な考えと計画プロセス)を学習するとと

もに,交通に起因する諸問題の的確な把握とその改善方策を検討し,将来の適正

な交通システムの実現に寄与する技術者の育成を目指す【学習・教育目標(D)】。

授業概要 本科目は,社会学的側面と論理的工学的側面の両面から,より現実的な交通施設

とその運用に関する応用的知識と技術の習得を目標とするため,基礎知識と国内

外の最新事例に関する講義に加えて,随時問題解決に必須となる基礎的課題に対

する演習を課す。また,演習への対応が可能となるよう,随時小テストによって

理解度をチェックする。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 交通計画概論 交通計画の内容とその考え方

2 計画プロセス 交通の概念と計画プロセス

3 交通需要推計(1) 交通需要推計(交通需要の計測とその方法)

4 交通需要推計(2) 需要推計方法と実践(演習課題①:OD交通量の推計)

5 交通需要推計(3) 需要推計の実際(演習課題②:配分交通量の推計)

6 都市と交通計画(1) 都市(土地利用)と交通の関わり

7 都市と交通計画(2) 〃 都市交通問題と計画の観点

8 交通施設の計画(1) 道路交通システムの計画

9 交通施設の計画(2) 道路の容量と計画(演習課題③:交差点の設計と交通容量)

10 交通施設の計画(3) 公共交通システムの計画

11 交通システムの評価 評価の考え方と方法・環境アセスメント

12 交通運用(管理)計画(1) 幹線道路の交通管理

13 交通運用(管理)計画(2) 地区の交通管理

14 交通運用(管理)計画(3) 国内外の事例と最新動向

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 『交通システム』塚口博司,塚本直幸,日野泰雄(国民科学社)

参考書・資料 配付資料(随時),『情報化時代の都市交通計画』飯田監修(コロナ社)

評価方法・評価基準 試験(60%)と授業中の演習課題等による基礎学力評価(20%),レポートによる問題

解決と記述能力(20%)を総合的に評価し,60 点以上を合格とする。

関連科目 都市の計画学,計画論,都市計画,国土地域計画,交通環境工学

受講者へのコメント 計画論から実務技術まで段階的に展開し,演習により具体的な手法を理解するた

め,復習と予習に加えて,毎時間の理解度を自己評価し,不十分な場合には質問

するなど積極的な学習姿勢が求められる。

オフィス・アワー 月曜日の 12:15~12:55

室番号・内線番号 C317・3099

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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Page 44: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 計画・デザイン演習 II/Planning & Design for Public Space

担当者 嘉名光市・佐久間康富・(高岡伸一)・(米井 寛)

授業形態/開講時期 演習/3年次前期

単位数/区分 4単位/選択科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 公共性に配慮した都市・建築空間についての計画・設計の基礎を身につける。

また,空間のもつ諸要素の組み立て,技術のシステム,造形などを体系化する技

術を習得する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 公園,河川,駅,広場などに代表される都市・建築空間の公共施設,公共空間と

その周辺領域を対象に,空間のシーン,場,機能などを統合的に分析・把握し,

魅力的な公共空間形成のために必要な条件をふまえ,都市・建築空間に対する計

画・デザインを演習する。また,都市・建築空間の計画,設計における空間構成,

材料及び構造等の計画策定を演習することを通じて,都市・建築空間の計画,設

計の基礎訓練を行い,プレゼンテーション技法も習得する。

演習の課題地を設定して,地区分析,推計,影響予測等計画の手順を実施したう

えで,コンセプトの設定,街区レベルの空間・アクティビティ計画,構造物の設

計を演習する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1-2

課題1

課題地周辺の現況把握と表現

課題説明,現地見学会

3-4 課題地周辺環境の調査、分析,図化

5-6 課題地周辺環境の表現

7-8 課題地周辺環境を表現する紙面の作成

9-10 ジュリー

11-12

課題2

公共空間の計画・デザイン

課題説明

13-14 公共空間コンセプトの立案

15-16 全体配置図、平面図,立面図,断面図の作成,エスキス

17-18 模型の作成と図面の仕上げ,エスキス

19-20 ジュリー

21-22

課題3

生活空間の計画・デザイン

課題説明

23-24 生活空間コンセプトの立案,配置計画案,代替案の検討

25-26 配置図、平面図,立面図,断面図の作成,エスキス

27-28 模型の作成と図面の仕上げ,エスキス

29-30 ジュリー

教科書 適宜プリントを配布する

参考書・資料 建築・ランドスケープ・都市デザイン・都市空間等に関わる雑誌・作品集

評価方法・評価基準 課題1(30%)・課題2(30%)・課題3(40%)で,60%以上を合格とする。

関連科目 受講者は 大 30 名とする。3 月末の履修ガイダンスで受講希望調査を行う。受講

者は第 1 回授業ガイダンスには必ず出席すること。計画・デザイン演習は,総合

教育の成果であり,履修するすべての専門科目と関わりがある。

受講者へのコメント 多くの事例を参考にするとともに,実際に空間を体験したり,観察したりして計

画・設計の参考とすること。

オフィス・アワー 水曜日 10:40~12:10

室番号・内線番号 佐久間 C423・2717

メールアドレス 佐久間 [email protected].(ac.jp)

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Page 45: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 景観デザイン/Landscape & Cityscape Design 担当者 嘉名光市 授業形態/開講時期 講義/3年次後期 単位数/区分 2単位/選択科目(都市デザイン領域) 学習目標/到達目標 環境を取り巻く眺めである景観への理解を通じて,人と環境との関わりについて

理解する。また,諸要素の集合体とそれを捉える人間という関係性のデザイン理

論を学ぶ【学習・教育目標(D)】。 授業概要 環境の眺めとしての景観の概念や人間と環境との関わりを理解するとともに,そ

の現象を把握,分析,評価する方法論や,環境,空間における人間への影響につ

いて学び,ランドスケープデザインの理論,技術について講義する。まず景観の

把握,分析,評価方法を理解し,景観計画・デザインの方法,プロセスについて

実例を対象にしながら学ぶ。また,眺望景観,都市景観,構造物,建築等の景観

デザインの各論について学ぶ。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 景観とは何か 環境の眺めとしての景観,環境の一部としての人間 風土と景観

2 景観を把握する 人と環境の眺めとの関わり 景観の類型 視点と視点場

3 景観の分析 可視・不可視,仰角・俯角,見えの大きさ・かたち,視線入射角

4 景観の予測と評価 透視図,模型,画像処理,評価手法,評価の構造,集団表象

5 景観計画・デザイン 対象の操作と主体の操作,操作性の段階,計画・デザインの目的

6 景観計画のプロセス 景観特性の把握と資源の抽出,ゾーニングと配置計画

7 景観デザインの手法 物・空間・都市のデザイン,デザインのボキャブラリー

8 眺望景観 山岳景観,自然景観,ディスプレイ論,構図論,形象論

9 都市景観 都市景観の構成要素,都市のイメージ,シークエンス

10 景観工学の実際 各種の設計・デザインの手がかりとしての景観工学

11 景観行政の実際 景観行政の系譜と体系,取り組みの実例 12 景観計画の事例 世界各都市で取り組まれる景観計画

13 景観デザインの事例 景観デザインの事例紹介

14 景観デザインの展望 文化と景観,景観の意味,GS の試み

15 課題講評 提出課題の内容を講評する

教科書 中村良夫:風景学入門(中公新書)

景観デザイン研究会:景観用語事典(彰国社) 随時プリントを配布する

参考書・資料 岡田光正:空間デザインの原点(理工学社) 樋口忠彦:景観の構造(技報堂出版) 戸沼幸市:人間尺度論(彰国社) 西村幸夫+町並み研究会:都市の風景計画(学芸出版社) 西村幸夫+町並み研究会:日本の風景計画(学芸出版社)

評価方法・評価基準 中間レポート(40%)・期末課題(60%)で,60 点以上を合格とする。 関連科目 都市デザイン,計画デザイン演習ⅠⅡⅢ 受講者へのコメント 多くの街並みや眺望など,優れた景観を形成している事例を体験し,その構成原

理について考えてみること。 オフィス・アワー 月曜日 10:40~12:10 室番号・内線番号 C422・2715 メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 国土地域計画/Regional Planning

担当者 内田 敬

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 地域計画は,技術者が関与する重要な計画の一つである。国土及び地域の開発の

背景にある計画の考え方は興味深く,素養として知っていることが望ましい。こ

こでは国土計画,地方計画,地域計画の制度や歴史について基礎的な知識を習得

すること,地域計画が目的とする社会の厚生増大をめざす姿勢を涵養すること,

さらに合理的な計画立案のための理論分析の基礎的な素養を習得することを目標

とする【学習・教育目標(D)・主】。さらに,社会を対象とする計画に関わるものが,

継続的に自学自習できるための基盤を確立することも副次的な到達目標とする

【学習・教育目標(H)・副】。

授業概要 配布資料を用いた講義を主体として進めるが,理論分析のための基礎的な素養を

涵養するために,数理的な誘導,展開に時間を割く.授業中に取り上げた例題に

関連するレポート課題を 5 回程度課す。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 序論 国土計画・地域計画の位置づけ,都市経済学的アプローチ

2 地域開発・計画の歴史 国土計画・地域計画の歴史,計画目標の変遷

3 法制,財政 関連する法体系,国等の財源,補助制度の現状

4

立地競争・立地均衡

都市と立地,企業の立地行動

5 線形都市 2 企業の立地行動

6 立地均衡

7 最適配置と均衡配置

8

交通と立地行動 ゲーム論的アプローチ

9

10 交通条件の影響

11

圏域と需給活動 供給条件を考慮した 2 企業モデル,空間的需要関数

12

13 重力モデル,確率論的商圏モデル

14 国土・地域計画の課題 社会的トピックスに対してアプローチを試みる

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 配付資料

参考書・資料 岡部・鈴木『最適配置の数理』(朝倉書店),佐々木・文『都市経済学の基礎』(有

斐閣)

評価方法・評価基準 ①国土地域計画に関する知識,考察能力を試験で評価する(60%)。

②理論分析の基礎的な素養の習熟度をレポートで評価する(20%)。

③問題解決につながる知識の修得度を授業中のクイズなどで評価する(20%)。

単位認定は上記を総合し,60 点以上で合格とする。

関連科目 都市の計画学,計画論

受講者へのコメント 知識を詰め込むのではなく,自ら問いかけ,オリジナルな答えを見出す心構えを

持ってほしい。また,見た目は単純な数理モデルが表現する社会現象の奥深さに

興味を持ってもらいたい。

オフィス・アワー 木曜日 12:15~12:55

室番号・内線番号 C316・3099

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 都市づくり社会システム/

Law, Administration and Social System for the City Creation

担当者 (赤﨑弘平) 授業形態/開講時期 講義/3年次後期 単位数/区分 2単位/選択科目(都市デザイン領域) 学習目標/到達目標 都市づくりに関わる都市計画および建築関連法,また関係する行政の理念と実際

を都市づくり社会システムと捉え,その基本的枠組みを学ぶ。そのことにより現

代社会が求める都市づくりのための社会システム構築に関わる課題認識力と構想

力を身につける【学習・教育目標(D)】。 授業概要 わが国都市の近代化の過程,戦後の高度経済成長期などにおける都市問題の諸相

と,それらに対する法と行政の対応経緯を学んだ後,都市づくりに関わる都市計

画法と建築関係法,また都市を形づくる諸要素に関わる法について,その実際を

講義する。いくつかの海外事例も学び,近く「近代 150 年」を迎えるわが国の社

会システムは大きな変革期に立ち至っているとの認識のもと,その将来を展望す

る。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 科目のねらいと目標,現代社会が都市づくりに求める課題

2 都市問題の諸相 都市問題の歴史的変遷

3 都市づくり政策手段 都市づくり政策展開のための様々な手段とその考え方

4 わが国土地利用計画の仕組み 都市計画区域の区域区分,用途地域制

5 建築のコントロールⅠ 都市計画と建築基準法,建築行為のコントロール

6 建築のコントロールⅡ よりよい市街地形成を誘導するシステム

7 建築のコントロールⅢ 建築協定制度,地区計画制度,地区のルール

8 都市交通に係る社会システム 道路・都市鉄道整備,道路交通管理などに関わる社会システム

9 公園・緑地計画 都市の緑地保全,公園・緑地計画,計画実現のシステム

10 事業による市街地開発 市街地開発事業の概要と手法

11 防災都市づくり 火災,地震,水害など災害から都市を守るシステム

12 景観まちづくり 景観法と景観条例の仕組み

13 参加・協働のまちづくり 参加・協働のまちづくりのプロセスと主体・組織

14 海外の都市づくり社会システム 英国,ドイツ,フランス,米国など外国のシステムの概要

15 まとめとこれからの都市づくり

社会システムの展望 講義を総括し都市づくりのための社会システムを展望する

期末試験 授業内容の理解度を試験により判定する

教科書 次の教科書必携。

●饗庭伸・加藤仁美など『初めて学ぶ都市計画』(2008 年 3 月 28 日初版,(株)市

ヶ谷出版社発行)

参考書・資料 ・次の参考書を購入し,受講の際参考とすることが望ましい。 ●(社)日本建築技術者指導センター編『新しい建築法規の手びき【当該年度】』(当

該年,(株)霞が関出版社発行) ・その他,関係する法令等を電子情報によって配布する。

評価方法・評価基準 中間リポート(20%)・期末試験(80%)で総合評価し,合計 60%以上で合格とする。

関連科目 都市計画,都市デザイン,建築計画総論

受講者へのコメント ・毎回の講義に,教科書とそれまでの配布プリント・資料を全て必携すること。

・講義は出席することが基本。欠席しないこと。 ・文献・資料・新聞等の報道などを通じて,都市や地域づくりを巡る諸問題やさ

まざまな情報を収集・蓄積し,学んでおくこと。

オフィス・アワー 本講義に関する質問等は,佐久間が受け付ける。 室番号・内線番号 連絡担当者:佐久間 C423・2717 メールアドレス 連絡担当者:佐久間 [email protected]. (ac.jp)

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科目名(和/英) 都市論/Urban Concept & Opinion 担当者 嘉名 光市・内田 敬 (非常勤講師) 授業形態/開講時期 講義/4年次前期 単位数/区分 2単位/選択科目(都市デザイン領域) 学習目標/到達目標 都市で繰り広げられる様々な活動や幅広い読み解き,都市の活性化や近年の

課題等都市に関わる幅広い学術領域・分野を俯瞰的に捉え,幅広い知見を得

る【学習・教育目標(D)】。 授業概要 当該講義はオムニバス形式で展開する。都市のあり方は工学技術的側面や計

画・デザイン論的側面のみならず,様々な視点をもって摸索されなければな

らない。そこで,都市のあり方や都市の断面を浮かび上がらせる様々な立場

の都市論について横断的に学び,幅広い視野で都市を理解する。都市の計画

やデザインを遂行するうえで関わりの深い関連領域等について学ぶ。また,

人文社会学的見地からの視点を含む幅広い都市論の体系とその思想につい

て講義する。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容 1-2

都市を取り巻く状況 都市で展開される様々な活動,読み解き,捉え方

3-4

大阪都心とまちづくり 大阪都心の都市開発・まちづくりについて

5-6

社会実験とまちづくり 水都大阪のまちづくり

7-8

都市基盤整備行政 大阪の都市基盤行政

9-10

広域都市行政 広域都市行政と都市計画

11-12

震災と安全防災計画 震災における取り組みと防災計画

13-14

環境都市 環境首都コンテストとまちづくり

15

レポート講評 提出レポートの内容を講評する

教科書 適宜プリントを配布する 参考書・資料 適宜紹介する 評価方法・評価基準 レポート(7回)(60%)および期末レポート(40%) 関連科目 計画論,都市計画,都市デザイン,国土地域計画,都市づくり社会システム 受講者へのコメント 都市に関する領域は幅広く,かつそれらは相互に複雑な関係性をもってい

る。都市に関わる様々な話題に関心を持つようにして欲しい。 オフィス・アワー 適宜受け入れるが,事前にメール等でアポイントを取ること。 室番号・内線番号 嘉名:C422・2715, 内田:C316・3099 メールアドレス 嘉名:[email protected].(ac.jp)

内田:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 計画・デザイン演習 III/Designing for Urban Space

担当者 嘉名光市・佐久間康富・横山俊祐・宮本佳明・(忽那 裕樹)

授業形態/開講時期 演習/4年次前期

単位数/区分 4単位・選択科目(都市デザイン領域)

学習目標/到達目標 実際のフィールドを対象としたケーススタディを通じて,①現地調査や文献

調査などの都市の特性の読み取り,②課題の抽出,③コンセプトの設定,④

地区・建築・街路・ランドスケープのデザイン・設計,⑤プレゼンテーショ

ン,⑥フィードバックおよびオルタナティブの検討,という都市・建築デザ

インの一連のプロセスを体験し,都市・建築デザインに必要な構成力,表現

力,コミュニケーション能力および課題認識力,問題解決力を習得する【学

習・教育目標(D)】。

授業概要 多様な要素で成立する都市空間について,都市空間と建築空間のその相互の

関係性や影響を総合的に捉えながらコンセプトを立案し,設計する。多様な

用途や構造物,施設建築物を計画・デザインの対象とし空間構成,材料及び

構造等の計画策定を演習することで,総合調整としてのアーバンデザインに

ついても学ぶ。都市・建築空間を構成する様々な要素を一体的に扱い,要素

を構成する具体の素材,要素の関係である力学的構造の検討も踏まえ,それ

らの総体によって成立している都市・建築空間の設計を実施する。また,こ

れまで得た知識や技術を総合した課題を設定し,計画的に遂行する訓練を行

う。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1-8

課題

サスティナブルな都

市空間のデザイン

課題説明,対象とする都市空間と建築物

9-16 フィールドスタディと課題対象地の設定

17-24 問題点,課題の抽出,施設建築物の選定

25-32 都市建築空間コンセプトの立案,エスキス

33-40 都市建築空間イメージの図化(配置図・平面図・立面図・断面図・

平面詳細図・矩計図),模型化,エスキス

41-48 中間ジュリー

49-56 プレゼンテーションの準備

57-60 ジュリー

教科書 適宜プリントを配布する

参考書・資料 建築・ランドスケープ・都市デザイン・都市空間等に関わる雑誌・作品集

評価方法・評価基準 課題1(80%),課題2(20%)

関連科目 計画・デザイン演習 I,計画・デザイン演習 II,計画・デザイン演習 III

受講者へのコメン

多くの事例を参考にするとともに,実際に空間を体験したり,観察したりし

て計画・設計の参考とすること。

オフィス・アワー 水曜日 10:40~12:10

室番号・内線番号 世話役:嘉名 C422・2715

メールアドレス 世話役:嘉名 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 卒業設計/Works of Urban Design 担当者 各教員 授業形態/開講時期 演習/4年次前期・後期 単位数/区分 6 単位/選択科目(都市デザイン領域) 学習目標/到達目標 都市空間の抱える問題点や課題を的確に抽出し,その解決策を提案する一連

のプロセスを実践的に学ぶ。卒業設計は都市空間の計画・デザインに関して

取得した様々な能力の集大成として実施し,これまでに習得してきた都市デ

ザインに関わる専門的な知識や技術,感性,社会を洞察する力を総合的に動

員し,都市デザイン提案を行う【学習・教育目標(D)】。 授業概要 都市再生,水辺の再生,中心市街地活性化,共助の地域社会,安全・安心な

まちづくり,高齢社会への対応など,都市が抱える課題に対し解決する視点

での提案をまとめる。課題制作過程ではエスキスを随時行い,これらを通じ

て,都市・建築空間の計画およびデザインの一連のプロセスを経験するとと

もに,継続的に計画・デザインに取り組む主体性を育む。最終的には講評会

を実施し,そのプレゼンテーションを実施する。

授 業 計 画 時期 題 目 内 容 4月 卒業設計説明会 卒業設計に関する説明 対象とする都市・建築物の絞り込み

7月 卒業設計テーマの提出 卒業設計に関するテーマの提出と発表およびその講評

9月 第一次提出 提出用図面の一部と図面,模型リスト等成果物一覧を提出

11月 本提出 成果物(配置図・平面図・立面図・断面図・平面詳細図・矩計図,

模型・パース等)を提出

12月 オープンジュリー 審査会を経て優秀作品を決定

12月 展示会 学内において展示会を開催

教科書 なし 参考書・資料 都市デザイン・都市空間設計・建築・ランドスケープ等に関わる雑誌・作品

集 評価方法・評価基準 期日までに提出された作品を評価する(100%) 関連科目 卒業研究 受講者へのコメント 卒業設計はこれまでに学んだことを総合的に用いながら創造的に取り組め

る課題である。卒業論文との連携も視野にいれ,都市や建築の深層に食い込

む提案を期待する。 オフィス・アワー 各自指導教員と相談すること。 室番号・内線番号 世話役:嘉名 C422・2715 メールアドレス 世話役:嘉名 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 都市伝熱工学/Engineering on Urban Heat Transfer

担当者 西岡真稔

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2 単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 ・建物伝熱系を理解し,建物の熱負荷を見積もる能力を習得すること。

・地表面の熱・水分移動の物理と,人体の温冷感の成り立ちを理解し,室内・屋

外の微気候調整の原理を習得すること。【学習・教育目標(D)】

授業概要 建物伝熱系のテーマは,建物の室内環境の調整理論,また自然地表面伝熱系のテ

ーマは,屋外の微気候形成理論の講義を行う。これらは,人体の熱的快適性の理

論と関連付けることで,快適環境を創出する技術として総合化される。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 伝熱の基礎-1 熱伝導と対流熱伝達

2 伝熱の基礎-2 放射伝熱

3 建物伝熱系-1 多層壁体の熱貫流率

4 建物伝熱系-2 総合熱伝達率,等価温度,相当外気温度

5 建物伝熱系-3 透明外壁と日射熱取得,建物の熱平衡式と室温

6 建物伝熱系-4 暖房負荷・冷房負荷,熱損失係数

7 まとめ・試験(1) これまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する

8 自然地表面の伝熱系-1 湿度の指標

9 自然地表面の伝熱系-2 水ポテンシャルと水分移動

10 自然地表面の伝熱系-3 蒸発・凝縮,固体中の水分移動

11 自然地表面の伝熱系-4 土壌中の熱・水分移動,植物の役割

12 人体と熱環境-1 人体の熱システム,温冷感

13 人体と熱環境-2 温熱環境要素,温熱指標(作用温度)

14 人体と熱環境-3 温熱指標(標準有功温度),屋外の微気候

15 試験(2)・まとめ 理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 随時資料を配布する

参考書・資料 浦野良美ほか「建築環境工学」,G.S.Campbell ほか「生物環境物理学の基礎」

評価方法・評価基準 授業中に提示する課題(10 点),中間試験(40 点),期末試験(50 点)で,60 点以上を

合格とする。

関連科目 都市エネルギー工学,物質・熱移動学,気圏環境工学

受講者へのコメント 日常生活の中で身近に生じる物理現象を取り扱うので,計算法の習得に終わらず,

自らの体験と結びつけて学ぶことを期待する。

オフィス・アワー 火曜 13:00-16:00

室番号・内線番号 G402・2718

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 水圏生態工学/Aquatic Ecology and Ecotechnology

担当者 矢持 進

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 環境生態学で習得した基礎知識の上に,地球生態系の主要な構成要素である水

圏生態系が抱えている具体的な課題について理解を深めるとともに,問題解決

に向けてのアプローチの一端を学習することによって,環境技術者として生態

系の保全と再生に係わる的確な現状認識と分析力を身につける【学習・教育目

標(D)】。

授業概要 講義では代表的な生態系として,森・河川・汽水域・湿地・海域の各生態系を

取り上げ,参考書やシンポジウムの講演集などから抜粋した図表を配布し,各

生態系の特性や現状,ならびに修復に向けた技術的取り組みなどを解説する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 生態工学とは 授業ガイダンスと生態工学の概説

2 森林生態系 流域圏の考え方,森林生態系の特徴と機能,森林生態系の保全と管理

3 河川生態系1 我が国の河川特性,瀬と淵による河川形態の分類

4 河川生態系2 川に棲む生物,河川環境の保全1

5 河川生態系3 河川環境の保全2,魚道ならびにその造成に関する問題点

6 湿地生態系1 湿地生態系とは,湿地生態系の保全

7 湿地生態系2 葦による水質浄化

8 湿地生態系3 湿地生態系の創出技術の現状と課題

9 河口域の生態系1 汽水域の水塊構造と生態学的役割

10 河口域の生態系2 都市河川,天然アユの遡上

11 海域生態系1 大阪湾の水底質環境,富栄養化・赤潮と青潮

12 海域生態系2 大阪湾の水環境と生物生産の変遷

13 海域生態系3 渚の環境構造,生物多様性

14 海域生態系4 干潟生態系の保全・修復による環境再生,自然環境評価,HEP

15 試験・まとめ 生態系の現状と課題に関する総合問題の試験とまとめの講義

教科書 プリントを配布する。

参考書・資料 環境修復のための生態工学(須藤隆一著,講談社サイエンティフィク)

環境保全・創出のための生態工学(岡田光正・大沢雅彦・鈴木基之編,丸善)

評価方法・評価基準 試験・小テストにより総合的に評価し,60点以上を合格とする。

関連科目 環境生態学・環境評価学

受講者へのコメント 地球環境の保全が重要な世界的課題である中,「生態系の保全・修復」に関す

る新聞記事やテレビ番組の中には示唆に富むものがあるので,これらをできる

だけ多く見聞きして欲しい。この科目を受講する前に環境生態学の単位を取得

しておくことが望ましい。なお,単位取得は2/3以上の出席を前提とする。

オフィス・アワー 木曜日16:30~18:30

室番号・内線番号 C321・2175

メールアドレス yamochi @urban.eng.osaka-cu (ac.jp)

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科目名(和/英) 水処理工学/Water and Wastewater Treatment Engineering

担当者 貫上佳則

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 人間の生活環境を維持するためには,安全で過不足のない飲料水の供給と汚濁

排水の処理が不可欠である。本科目では,都市を維持する上で不可欠な上水道

システムと浄水技術,下水道システムと処理技術,およびこれらに関与する基

礎理論を理解して,水域環境中における諸現象とその対策技術に対する基礎力

と論理的思考力を身につけることを到達目標とする【学習・教育目標(D)】。

授業概要 授業は,下記の内容に則した技術や基礎理論について毎回講義する。また,授

業計画の途中段階で,それまでの講義内容についての習熟度を判定するために

中間考査を実施し,期末考査とともに各人の到達度を評価する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 生活と水利用,水環境の現状,水循環と水環境保全

2 上水道1 上水道計画,関連施設

3 上水道2 粒子沈降,理想沈殿池理論

4 上水道3 凝集,砂濾過

5 上水道4 消毒

6 上水道5 高度処理

7 まとめ・試験(1) まとめと上水道と浄水処理技術に関する総合問題の試験

8 下水道1 水環境保全計画・システム

9 下水道2 下水道計画・関連施設

10 下水道3 微生物学的処理法(活性汚泥法)

11 下水道4 微生物学的処理法(生物膜法)

12 下水道5 高度処理法(窒素除去法,リン除去法)

13 下水道6 汚泥処理技術,処理水・汚泥の有効利用

14 下水道7 重金属排水処理技術

15 試験(2)・まとめ 下水道と下水処理技術に関する総合問題の試験とまとめ講義

教科書 大学土木 水環境工学(松尾友矩編,オーム社)

参考書・資料 水処理工学(井出哲夫編,技報堂),環境水質学(宗宮功ら著,コロナ社) など

評価方法・評価基準 中間試験(40%),期末試験(40%),クイズ(20%)で,60 点以上を合格とする。

ただし,出席率が 60%に満たない学生は,原則として不合格とする。

関連科目 一般化学(全学共通科目),化学実験(全学共通科目),環境計測学

受講者へのコメント 本科目を履修するには,環境計測学の知識が不可欠であり,受講生は全員,環境

計測学を履修していることを前提として講義を進める。そのため,環境計測学の

内容も再度復習しながら履修することが望ましい。

オフィス・アワー 火曜日 16:30~18:00

室番号・内線番号 G405・2728

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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Page 54: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 都市資源リサイクル工学/Management and recycling engineering for solid wastes

担当者 水谷 聡

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 安全で健康的な生活環境を維持するためには,都市活動に伴って排出される廃棄物

を減らし安定した状態にして最終処分することが不可欠である。一方で廃棄物は都

市から発生する貴重な資源であり,再資源化を推し進めていく必要がある。本科目

では,このような「都市資源」である廃棄物に関する法律,廃棄物の収集~リサイク

ル~中間処理~最終処分に関する流れと各種処理技術の現状と課題についての基

礎知識を学び,循環型社会を形成していくために必要な論理的思考力を習得するこ

とを目標とする【学習・教育目標(D)】。

授業概要 まず廃棄物問題の現状と課題,および廃棄物処理と資源循環に関連する法律につい

て講義した後,廃棄物処理技術,廃棄物処分施設について順次講義する。また廃棄

物の種類ごとのリサイクルの特徴,課題について講義した上で,資源循環システム

の評価方法について講義し,資源循環を基礎とした社会を創成するために望ましい

方向性について述べる。最後に,講義内容の習熟度を試験によって評価する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 廃棄物問題の現状・法令 ガイダンス,3R,廃棄物と資源,循環基本法と廃棄物処理法

2 廃棄物の現状 産廃と一廃,発生量,事業系・家庭系,日本の MF,ストック

3 家庭ごみ 家庭ごみの組成と容器包装,廃プラ,缶,ビン,PET,古紙

4 廃棄物の収集と最終処分 廃棄物の収集運搬,DSD

5 家庭系有害廃棄物と資源 家庭系有害廃棄物,家電,パソコン,蛍光灯,電池

6 廃棄物処理の原則・焼却 処理 3 原則と焼却処理,燃焼管理

7 焼却処理と排ガス処理 熱回収,大気汚染防止技術,燃焼管理,ダイオキシン類対策

8 焼却灰・無機物の有効利用 焼却灰,溶融スラグなどの資源化,溶出試験と安全管理

9 建設廃棄物のリサイクル 建設廃棄物リサイクル,鉄鋼スラグ・石炭灰などの資源化

10 廃自動車のリサイクル 自動車,廃タイヤ,ASR などの資源化,不法投棄

11 有機資源(バイオマス) 事業系,農村系有機資源の資源化,カーボンニュートラル

12 廃棄物の最終処分 最終処分場,最終処分技術,埋立と地球温暖化

13 国際的な資源循環 アジア地域の資源循環とバーゼル条約

14 ライフスタイルと3R ライフスタイル,環境家計簿

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 指定しない

参考書・資料 適宜配布する。

評価方法・評価基準 毎回の小テスト(30%)+試験(70%)で,60%以上を合格とする。

関連科目 都市環境学,環境評価学

受講者へのコメント 廃棄物問題を考えると,われわれの生活が見えてくる。新聞やニュースにも注意

しながら授業の予習・復習に取り組み,自分の生活を見直す契機として欲しい。

毎回,必ず予習をして臨むこと。

オフィス・アワー 木曜日 14:30~16:00

室番号・内線番号 G404・2727

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 気圏環境工学/Atmospheric Environmental Engineering

担当者 西岡真稔・(西谷隆司)・(船坂邦弘)

授業形態/開講時期 講義・3年次後期

単位数/区分 2単位・選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 都市特有の気候が引き起こす大気環境問題であるヒートアイランド現象と大気汚

染について講義を行う。都市気候の特徴,地表付近の大気中で起こる熱輸送の物

理に関する基礎知識を習得し,ヒートアイランド化のメカニズムを理解すること。

また,大気汚染の現状と対策に関する基礎知識を習得することを目標とする【学

習・教育目標(D)】。

授業概要 「大気の鉛直構造」「大気安定度」「接地境界層の熱・水分輸送」などの基礎理論

に続き,都市のヒートアイランド現象(熱汚染)と大気汚染についての「発生メカニ

ズム」「汚染のモニタリング技術」「防止対策」について講義する。最後に,講義

内容の習熟度を試験により評価する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概論 都市の大気環境に関する概論

2 地表付近の気象(1) 時刻と太陽位置,直達日射,天空日射

3 地表付近の気象(2) 放射冷却,夜間放射,大気放射,天空率,相当外気温度

4 地表付近の大気と熱輸送(1) 大気の鉛直構造,土壌と大気の熱交換

5 地表付近の大気と熱輸送(2) 温度・風速の鉛直分布,大気安定度

6 地表付近の大気と熱輸送(3) 大気境界層の熱・水分輸送

7 都市の熱システムと気候 都市気候・熱環境,ヒートアイランド

8 試験(1)・まとめ ここまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する

9 大気汚染メカニズム(1) 大気汚染物質の発生,関係法令

10 大気汚染メカニズム(2) 大気汚染の現状,広域汚染と局地汚染

11 大気汚染観測 ガス及び粒子状物質の測定法とモニタリング,環境アセスメント

12 大気汚染制御 固定発生源における汚染物質の測定と燃焼制御

13 大気汚染対策 固定発生源および移動発生源における対策技術

14 大気拡散解析の基礎 拡散モデルによる濃度予測,CMB 法による寄与率の推定

15 試験(2)・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 随時資料を配付する。後半は早川・種茂監修「環境工学の基礎-地球環境とその保全

新訂版」(実教出版)を使用する。

参考書・資料 G.S.Campbell ほか「生物環境物理学の基礎」。その他講義の中で紹介するもの

評価方法・評価基準 授業中に提示する課題(10 点),中間試験 (45 点),期末試験(45 点)で,60 点以上を

合格とする。

関連科目 物質・熱移動学,都市伝熱工学,交通環境工学

受講者へのコメント ヒートアイランド現象と大気汚染は密接に関わりあっている。両者に共通する物

理現象への理解を深めて欲しい。

オフィス・アワー 西岡:火曜 14:30-16:10

室番号・内線番号 西岡:G402・2718

メールアドレス 西岡:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 地圏環境工学/Geosphere Environmental Engineering

担当者 大島昭彦・貫上佳則・重松孝昌

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 まず,大阪の地盤を例とした地盤環境の形成から,地盤環境と災害問題,地盤環

境と人間活動による問題を学習する。次に,土壌・地下水汚染問題を取り上げ,

その実態,関連法規および各種物質による汚染とその対策を学習する。最後に,

地盤中の汚染物の移動を理解するために必要な物質輸送の基礎理論について学習

する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 以下の授業計画で講義を行う。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 担当

1 概説 授業ガイダンスと全体の概要(地圏環境工学とは) 大島

2 地盤環境の形成 地盤環境の形成(地形・地質,大阪の地盤を例として) 大島

3 地盤環境と災害(1) 地下水利用と地盤沈下,地下水環境と有効利用 大島

4 地盤環境と災害(2) 地震による液状化,土砂災害 大島

5 地盤環境と人間活動(1) 建設発生土・廃棄物の有効利用 大島

6 地盤環境と人間活動(2) 廃棄物処分と環境への影響,地下水流動阻害 大島

7 土壌・地下水汚染の実態 土壌・地下水汚染の事例紹介 貫上

8 土壌・地下水汚染の法規 環境基準・土壌汚染対策法と調査方法 貫上

9 土壌・地下水汚染対策(1) VOC による土壌・地下水汚染とその対策 貫上

10 土壌・地下水汚染対策(2) 重金属による土壌・地下水汚染とその対策 貫上

11 土壌・地下水汚染対策(3) その他の物質による土壌・地下水汚染とその対策 貫上

12 地盤中の物質輸送(1) 地下水流動の基礎理論 重松

13 地盤中の物質輸送(2) 物質輸送の基礎理論 重松

14 マクロな物質輸送 地圏の環境と気圏・水圏環境の関わり 重松

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う 大島

教科書 プリントを配布

参考書・資料 地盤環境工学ハンドブック(朝倉書店),環境地盤工学入門(地盤工学会),はじ

めて学ぶ土壌・地下水汚染(地盤工学会),土壌地下水汚染の調査・予測・対策(地

盤工学会),建設工事と環境負荷低減技術(地盤工学会)

評価方法・評価基準 レポート(20 点),試験(80 点)で,総合 60 点以上を合格とする。

関連科目 土質力学Ⅰ・Ⅱ,地盤基礎工学,基礎流体力学,水理学,物質・熱移動学,環境

計測学,都市資源リサイクル工学,水処理工学,環境評価学

受講者へのコメント 自然地盤の形成から地盤・地下水環境と諸問題,土壌・地下水汚染の問題,物質

輸送理論まで幅広い内容であるので,関連科目による事前の学習が必要である。

オフィス・アワー 講義終了後の1時間

室番号・内線番号 大島:C114・2996,貫上:G405・2728,重松:C322・3078

メールアドレス 大島:[email protected].(ac.jp),貫上:[email protected].(ac.jp)

重松:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 環境評価学/Evaluation and Assessment of Environment

担当者 遠藤 徹・日野泰雄・水谷 聡

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 これからの社会は,持続可能性を持つことが強く求められている。そのためには,

自然環境の価値を正しく評価するとともに,各種の人間活動による環境影響の分

析評価手法を体得することが不可欠である。そこで本科目では,持続可能な社会

を形成するため,各種の環境影響評価手法や環境そのものの価値評価手法を理解

し,応用できる力を身につけることを到達目標とする【学習・教育目標(D)】。

授業概要 授業は,下記の内容に則した評価法や事例について毎回講義する。また,講義内

容についての習熟度を判定するために期末考査を実施し,各人の到達度を評価す

る。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 科目の概要と構成,持続可能社会の形成

2 環境報告書 CSR・リスクコミュニケーションと環境報告書

3 物質フロー分析1 マテリアルフロー分析,各種評価指標

4 物質フロー分析2 分析例,応用例

5 LCA1 ライフサイクルの考え方,LCA の手順

6 LCA2 分析例,応用例

7 リスクアセスメント1 リスクの概念,リスクアセスメントの考え方

8 リスクアセスメント2 エンドポイント,リスクの定量評価,等

9 環境アセスメント1 我が国における環境アセスメントの制度

10 環境アセスメント2 諸外国における環境アセスメントの制度

11 環境アセスメント3 戦略的環境アセスメントとは

12 環境アセスメント4 生態系に関する環境影響評価の方法

13 費用便益分析 環境に配慮した費用便益分析の考え方

14 環境の経済価値評価 環境価値の分類と各種評価方法

15 試験・まとめ 講義内容に関する総合問題の試験を行い,まとめの講義を行う

教科書 循環型社会評価方法の基礎知識(田中勝編著,技報堂出版)

参考書・資料 各種配付資料,環境アセスメントの最新知識(環境影響評価制度研究会編)

評価方法・評価基準 試験(80%),授業中に提示する課題(20%)で,60%以上を合格とする。

ただし,出席率が 60%に満たない学生は,原則として不合格とする。

関連科目 環境生態学,水圏生態工学,環境政策論,環境創生総合演習など

受講者へのコメント 本講義では,人間活動による環境への影響や,環境そのものの価値を評価する方

法論について講義を行う。これらの知識は,できるだけ多くの学生に知識を身に

つけていただきたい。

オフィス・アワー 遠藤:水・木曜日 10:40~12:10,日野:月・水・金曜日 12:15~13:00,

水谷:金曜日 12:10~14:30

室番号・内線番号 遠藤:C320・2732,日野:C318・2730,水谷:G404・2727

メールアドレス 遠藤:[email protected].(ac.jp),日野:[email protected].(ac.jp)

水谷:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 室内空気調整工学/Engineering for Building Equipment

担当者 (寺尾 豊)

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 空気調和設備の基礎と方式,実際の適用例を理解し,建築計画との関わ

り,計画・設計の方法,省エネルギーや環境問題などの留意事項につい

て基礎的知識を習得する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 空調システムの概要,空気線図の利用法,空調負荷計算について説明し,

その各種建物への適用例を紹介する。さらに,空調設備に関する最近の

トピックスに触れる。

授 業 計 画

回数 題目 内容

1 ガイダンス 環境・エネルギー・都市・建築と設備の関わり

2 空調設備史,構成要素 熱源方式,ボイラー,冷凍機,ヒートポンプ,冷却塔

3 空調システム概要と特徴 空気調和方式,空調機,加湿器,フィルター,放熱器

4 空調とエネルギー 空気搬送システム,氷搬送システム,省エネルギー

5 空気解析 湿り空気線図,空気の状態と空気線図上の動き

6 空調負荷の要素と計算 冷暖房負荷,負荷平準化

7 各種建物の空調負荷 特徴,実例計算

8 空調計画の進め方 留意事項,計画手順,建築計画との調整

9 オフィスビルの空調方式 変遷,実例

10 その他の建物の空調設備 商業施設,ホテル,病院など

11 新しい空調方式 国内編

12 環境共生型建築と空調 国内編,外国編

13 空気質と空調 1 換気設備,換気効率

14 空気質と空調 2 空気分布,VOC

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 プリント

参考書 空気調和・衛生工学会編 『空気調和設備の実務の知識』(オーム社)

評価方法・評価基準 期末試験で評価し,60%以上の得点で合格とする。

関連科目 都市環境学,室内環境工学

受講者へのコメント 空気調和設備は一級建築士の試験範囲に含まれ,建築設計のための基礎

的知識として必須である。4年次配当科目であるが,環境・設備を専攻

しない学生も習得しておくべき内容としている。

オフィスアワー 講義終了後 30 分

室番号・内線番号 連絡担当者:梅宮典子 C411・2710

メールアドレス 連絡担当者:梅宮典子 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 交通環境工学/Traffic Environmental Engineering

担当者 日野泰雄・吉田長裕

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択(環境創生領域)

学習目標/到達目標 本科目では,主として自動車交通活動に伴って発生する都市の環境と安全の問題を対象

に,その実態と発生メカニズム及び技術的対策の考え方と方法についての基礎的な知識

と技術を習得するとともに,都市技術者として必須となる倫理観に基づいた環境問題へ

の実践的対応のあり方を身につけることを目標とする。【学習・教育目標(D)】

授業概要 本科目は,交通工学,都市基盤計画学および交通計画等の基礎知識を背景として,環境

問題について自ら考え,対処するための倫理観と素養を身につけることができるよう,

交通問題の発生メカニズムや技術的対策,将来の環境影響に対するアセスメントや改善

計画の考え方と方法についての講義に加え,国内外の訴訟事例や最新の技術と施策事例

について,各自レポート作成とプレゼンテーション,及びそれらに基づく討議を課す。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概論(ガイダンス) 環境問題の考え方を踏まえた講義内容と方法

2 都市と交通と環境問題 都市における交通による環境問題の変遷と定義

3 交通公害と法体系 交通に起因する公害と関連法律の位置づけ・環境基準

4 騒音(低周波)・振動 自動車交通騒音と振動の実態・特性・予測と対策

5 大気汚染 自動車排ガスによる大気汚染の実態・特性・予測と対策

6 環境の監視と対応 モニタリングシステムとその活用

7 交通行動と環境汚染 交通行動・流動(渋滞等)に伴う環境負荷

8 交通公害訴訟 交通公害訴訟に基づく原因と対策

9 発表・討議 (1) 交通公害の実態とその考え方

10 発表・討議 (2) 各主体による環境問題ととらえ方

11 発表・討議 (3) 交通公害の考え方を踏まえた対策例の提案

12 環境管理のための交通計画(1) 環境質の評価と環境影響の評価

13 環境管理のための交通計画(1) 環境評価からみた交通の管理(TDM, MM)

14 環境管理のための交通計画(1) 地球環境への関わりと交通環境改善技術

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 配付資料(随時)

参考書・資料 配付資料(随時)

評価方法・評価基準 試験(50%)と理解度チェック(10%)による基礎学力,レポート(20%)による問題解決と

記述能力,討議・プレゼンテーション(20%)による説明・発表能力を総合的に評価し,

60 点以上を合格とする。

関連科目 計画論,都市交通計画,都市環境学,環境評価学,(総合A:技術と環境,大阪の都市

づくり)

受講者へのコメント 交通に起因する環境問題を理解し,討議やプレゼンテーションを通して自ら考える力

を養うため,講義内容に加えて,新聞等の報道など環境に対して幅広い関心を持つよ

う心がけて欲しい。

オフィス・アワー 月・金曜日の 12:15~13:00(但し,その他の時間帯も可)

室番号・内線番号 日野:C318・2730, 吉田:C324・2731

メールアドレス 日野:hino@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp), 吉田:yoshida@ urban.eng.osaka-cu. (ac.jp)

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科目名(和/英) 室内環境工学/Environmental Engineering for Building

担当者 梅宮 典子

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(環境創生領域)

学習目標/到達目標 人工照明と自然採光について学習し,快適な光環境を設計するための基礎

的知識を習得する。騒音防止と室内音響について学習し,快適な音環境を

設計するための基礎的知識を習得する。建築設計における光環境と音環境

の重要性を理解する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 視覚,照度基準,照度計算法,人工光源,人工照明計画,昼光利用,雰囲

気照明,聴覚,騒音の測定と評価,騒音防止設計,および室内音響計画に

ついて,解説と小演習を行う。また,光環境と音環境に関する見学体験レ

ポートを課す。

授 業 計 画

回数 題目 内容

1 視覚 放射束と光束,順応,比視感度

2 照明の基礎 明視条件,照度基準,明視照明と雰囲気照明

3 照明計算1 測光量と単位,点光源による直接照度

4 照明計算2 面光源による直接照度,間接照度,投射率

5 人工光源 白熱灯,蛍光灯,HIDランプ,LED

6 人工照明計画 逐点法と光束法による照度計算,灯器配置

7 昼光利用 昼光率,採光照明計画,色彩

8 音の物理量 音の波動方程式,音のエネルギー,デシベル計算

9 聴覚 聴覚,等音曲線,ラウドネスレベル

10 周波数分析 周波数分析,NCB曲線,遮音等級

11 騒音防止1 距離減衰,障害物による減衰

12 騒音防止2 遮音設計,透過損失

13 室内音響計画1 室の形状と室内音響

14 室内音響計画2 吸音材料と吸音機構,残響時間

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 松浦邦男・高橋大弐著『エース建築環境工学Ⅰ』(朝倉書店)

参考書・資料 プリント

評価方法・評価基準 試験(70%),レポート(30%)で 60%以上を合格とする。

関連科目 都市環境工学,室内空気調整工学

受講者へのコメント 実体験を通して,光環境や音環境の知識を習得してください。

オフィスアワー 金曜日 13時以降

室番号・内線番号 C411・2710

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 水理学演習/Practice of Hydraulics

担当者 遠藤 徹

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 1単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 水理学演習では,水理学の講義で学んだ知識の理解を深めるとともに,その知識

を実際に用いて演習問題を解くことにより,実務的な水理現象・問題を解決する

能力を養うことを目標とする。また,演習問題を解くことによって,定量的に物

事を評価する力,理論的に考える力を養うことを目的とする【学習・教育目標(D)】。

授業概要 この演習は,水理学の講義と並行して開講する。その内容は,簡単な要点説明の

後に各自で演習問題を解く形式で行う。授業毎に演習問題を課し,授業中に解答

案を説明する。また,演習問題とは別にホームワークを課し,次回の授業開始時

に受け付ける。授業には,教科書,講義ノートの他,各自が準備した参考書等を

持ち込んでもよい。最終成績は,レポートと到達試験によって評価する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 ガイダンス 水理学演習のスケジュールと授業形態の説明

2 概論 水理学の基礎

3 静水力学 静水圧,平面・曲面に作用する全水圧

4 浮体 アルキメデスの原理,浮力,浮体の安定性

5 基礎方程式(1) 連続の式・ベルヌーイの定理

6 基礎方程式(2) 運動量保存則

7 前半のまとめ

8 層流と乱流 レイノルズ数・速度分布・摩擦損失

9 管水路の流れ(1) エネルギー損失・損失を考慮したベルヌーイの式

10 管水路の流れ(2) 複雑な管路の流れ

11 開水路流れの分類 常流・射流,フルード数・限界水深・比エネルギー

12 開水路の流れ(1) 等流・不等流,平均流速・マニングの式

13 開水路の流れ(2) 水面形・漸変流・洪水流

14 物体に作用する流体力・相似則 抗力,揚力,相似

15 後半のまとめ

教科書 「最新水理学Ⅰ」「最新水理学Ⅱ」(大西外明著,森北出版)

参考書・資料 「水理学の基礎」「水理学演習」(有田正光著・東京電機大学出版)学術情報セン

ターに多数有り

評価方法・評価基準 レポート(60%),到達試験(40%)の総合評価とし,60 点以上を合格とする。

関連科目 水理学,基礎流体力学,物質・熱移動学

受講者へのコメント 問題に関する他人との相談は可とする。レポートの採点は,答えの正誤よりも計

算過程を重視する。到達試験とは別に,演習中に解いたレポートの累積点と前回

確認テストで成績を評価するので,演習には出席すること。

オフィス・アワー 水・木曜日 10:40~12:10

室番号・内線番号 C320・2732

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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Page 62: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 構造力学演習/Practice of Structural Mechanics

担当者 角掛久雄

授業形態/開講時期 演習/2年次後期

単位数/区分 1単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 構造力学Ⅰ,Ⅱで学んだ理論を用いて演習問題を解くことを通して,構造物に外

力が働く場合の力の釣り合いや構造物に作用する断面力に関して理解を一層深め

ることを目的とする。また,基礎問題のみならず応用問題を解くことで,自ら力

学モデルを考える素養を身につける【学習・教育目標(D)】。

授業概要 構造力学の講義内容に関する様々な設問を解く上での留意点を説明した上で,設

問を課し,各自が授業中に解いて提出してもらう。ただし,授業時間内に設問が

終わらない場合は翌週の本演習の時間までに提出してもらう。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 はりの断面力 (1) 集中荷重が作用する静定梁の断面力

2 はりの断面力 (2) 分布荷重が作用する静定梁の断面力

3 はりの断面力 (3) 折ればり・曲線ばりの断面力

4 はりの断面力 (4) 面内骨組み(ピン接合)構造の断面力

5 はりのたわみ (1) たわみに関する 2 回の微分方程式を用いた直線ばりのたわみ曲線

6 はりのたわみ (2) たわみに関する 4 回の微分方程式を用いた直線ばりのたわみ曲線

7 はりのたわみ (3) たわみに関する重ね合せの原理,剛性

8 断面の性質 各種断面の断面1次モーメントと断面2次モーメント

9 応力とひずみ (1) 曲げと圧縮(引張)を受ける棒部材の応力

10 応力とひずみ (2) 曲げとせん断力を受ける梁のせん断応力

11 はりのたわみ (4) エネルギー保存則,カスティリアノの定理

12 はりのたわみ (5) カスティリアノの定理,最小仕事の原理

13 はりのたわみ (6) 仮想仕事の原理

14 はりのたわみ (7) 単位荷重法

15 総括 全体のまとめ

教科書 大内一,角掛久雄『絵と式でわかる構造工学基礎』(技報堂出版)

参考書・資料 依田照彦,他『図説土木工学基礎講座構造力学』(彰国社);松浦章夫『構造力学

概論』(共立出版)

評価方法・評価基準 レポートの内容および提出状況等で総合評価を行い,60 点以上の場合に合格とす

る。

関連科目 構造力学Ⅰ,Ⅱ

受講者へのコメント 関連科目である構造力学の講義を踏まえて演習を行うため,構造力学Ⅰ,Ⅱを受

講しておくこと。その上で,演習時には講義内容を復習しておくことが,円滑に

設問を解くことになり,かつ理解の深化に繋がる。

また,演習では時間の制約上限られた問題数しかこなすことは出来ない。そのた

め,参考資料を用いて様々な問題に触れることが応用問題に対応する素養を身に

つける事になる。

オフィス・アワー 月曜 10:00~13:00

室番号・内線番号 C307・2723

メールアドレス [email protected]. (ac.jp)

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Page 63: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 土質力学演習/Practice of Soil Mechanics

担当者 山田卓

授業形態/開講時期 演習/2年次後期

単位数/区分 1単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 土質力学Ⅰ,Ⅱの理解を深めるために演習を行う。内容は土の基本的な物性から

力学性質までの「土の状態量,透水・浸透,圧縮・圧密,締固め,地盤内応力,

せん断強度,斜面安定」を修得することを目標にする。また,同時に演習問題を

解答することにより,問題対応能力,報告書作成能力を身につけることも目標に

する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 以下の授業計画で演習を行う。各自で事前に演習問題を解き,授業中にその解答

と解説を行う。また 2〜3 週おきにレポート提出を課す。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 土の分類・状態量 土の分類・状態量に関する演習

2 土の透水・浸透 土の透水・浸透に関する演習

3 土の圧密 土の圧縮性,沈下量と沈下時間を算定する演習

4 土の締固め 締固め特性に関する演習

5 地盤内応力(1) 点荷重,分布荷重による地盤内応力を算定する演習

6 地盤内応力(2) 上載荷重による地盤内応力を算定する演習

7 土のせん断強さ(1) 微小土要素に作用する応力を求める演習

8 土のせん断強さ(2) モールの応力円の図解法と用極法に関する演習

9 土のせん断強さ(3) モール・クーロンの破壊基準に関する演習

10 土のせん断強さ(4) 土のせん断試験の結果を整理する演習

11 土のせん断強さ(5) 排水条件と強度定数を使い分ける演習

12 斜面安定(1) テイラーの図表を用いた盛土基礎地盤の安定解析

13 斜面安定(2) 半無限斜面の安定計算の演習

14 斜面安定(3) 円弧すべり解析と複合滑り解析の演習

15 試験とまとめ 授業の理解度を試験による判定し,まとめの講義を行う

教科書 演習テキストと資料を配付

参考書・資料 『地盤工学用語辞典』(地盤工学会)

評価方法・評価基準 レポート(80 点),小テスト(20 点)の総合評価で 60 点以上を合格とする。

ただし,授業回数の 1/4 以上欠席すると不合格となる。

関連科目 土質力学Ⅰ,土質力学Ⅱ,建設地学,建設地学演習,地盤基礎工学

受講者へのコメント 土質力学Ⅱと平行して授業を進めるので,同時に履修すること。

演習問題は予習・復習として自ら解かないと意味がない。授業中にその解答を確

認し,理解に努めること。また,2〜3 週おきにレポート提出を課し,解答状況,

理解度をチェックする(不備がある場合には再提出させる)。

オフィス・アワー 火曜日 10 時〜12 時

室番号・内線番号 山田:C118・2725

メールアドレス 山田:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 建設材料学/Construction Materials

担当者 鬼頭 宏明・山口 隆司・角掛 久雄

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 都市基盤施設を構築する主たる材料として,鉄鋼とコンクリートの材料としての

基本特性を理解する。また,上記の材料の一つのみを用いた構造物も多いが,複

数の材料を組合せ,互いの長所を活かし,短所を補う構造物も多種存在する。そ

のために各材料の特性を,相互参照的に把握する視点を養うことも目的とする【学

習・教育目標(D)】。

授業概要 鉄鋼とコンクリートの,原材料,製造過程,材料組成,それらに依存して決定さ

れる強度や変形などの機械的性質,そして耐久性に深く関与する化学的性質など

を解説する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容 1 鉄鋼材料の概説 定義,歴史,特性

2 鉄鋼の製造 製造,製鋼,

3 鉄鋼の構造 状態図と熱処理

4 鉄鋼の加工 成形と溶接性

5 コンクリートの概説 定義,歴史,特性

6 セメントの化学 水和,凝結

7 まとめ・試験(1) ここまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する

8 コンクリートの混和剤(材) 種類,特性,用途

9 コンクリートの骨材 種類,特性,試験法

10 フレッシュコンクリート ワーカビリチー,コンシステンシー, 試験法

11 硬化コンクリート 強度,変形特性,クリープ

12 コンクリートの耐久性 塩害,凍害,中性化

13 コンクリートの配合 理論と設計

14 特殊コンクリート;新素材 軽量 / 繊維補強 / 高強度コンクリート;複合材料

15 試験(2)・まとめ 上記 8~14 回までの講義内容の理解度を試験で評価・まとめ講義

教科書 川村満紀『土木材料学』(森北出版)

参考書・資料 西村昭・藤井学・湊俊『土木材料』(森北出版)

小林一輔『最新コンクリート工学』(同上)

評価方法・評価基準 必要な知識と理論の習得状況を,中間試験(50 点)および期末試験(50 点)で採

点し,60 点以上を及第とする。

関連科目 コンクリート構造設計論

受講者へのコメント 上記関連科目の授業の基礎知識を提供します。

オフィス・アワー 火曜 16:30~17:30

室番号・内線番号 鬼頭 C306・3050, 山口 C310・2765, 角掛 C307・2723

メールアドレス [email protected].(ac.jp), [email protected].(ac.jp),

[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 鋼構造設計論/Design of Steel Structures

担当者 山口隆司・松村政秀

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 鋼材料の製造の歴史,材料特性を理解し,圧縮力,引張力,曲げモーメントを受

ける鋼部材の断面を設計できる。また,鋼部材と鋼部材を接合する代表的な方法

である溶接接合と高力ボルト接合の力学特性を理解し,簡単な接合部設計ができ

る。また,疲労や合成部材についての基礎知識を有している【学習・教育目標(D)】。

授業概要 鋼部材から構成される構造物の特徴,鋼の製造法,材料特性,熱処理,さらに様々

な鋼製品の紹介,鋼材料の性能評価法について解説する。その後,これらの知識

を基本に,圧縮力,引張力,曲げモーメント,それらの組み合わせた組み合わせ

断面力が作用する場合の,部材が崩壊に至るまでの挙動および断面設計法を解説

する。さらに,鋼構造部材の接合法,疲労,合成部材についても解説する。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 概論 鋼構造物の種類・特徴

2 鋼材料 鋼の製造法,化学的・機械的性質

3 引張部材 引張部材の力学的挙動と設計

4 圧縮部材(1) 柱の力学的挙動,支配パラメータ

5 圧縮部材(2) 板の力学的挙動,支配パラメータ

6 圧縮部材(3) 圧縮部材の設計法とその演習

7 曲げ部材(1) 純曲げ,二軸曲げと曲げ圧縮挙動

8 曲げ部材(2) 横倒れ座屈,曲げ部材の設計法とその演習

9 ねじり部材 そり,ねじり挙動

10 接合法(1) 接合法の種類,高力ボルト接合

11 接合法(2) 溶接接合,接合法の演習

12 疲労 疲労現象と疲労設計,およびその演習

13 合成部材 合成部材の力学的挙動とその設計法

14 設計法 性能照査型設計法

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 中井 博・北田 俊行『新編 橋梁工学』(共立出版)

参考書・資料 中井・北田・山口・事口・平城『例題で学ぶ橋梁工学』(共立出版)

原・山口・北原・和多田『鋼構造学』(コロナ社)

評価方法・評価基準 試験により講義内容の理解度を評価する(70 点)。また,演習問題をレポートとし

て課す(30 点)。これらの合計が 60 点以上を合格とする。

関連科目 構造力学 I,II,橋梁工学

受講者へのコメント 構造力学の知識を基本としているので,構造力学の復習をしておいて欲しい。

オフィス・アワー 木曜日 13:00 から 13:30 まで

室番号・内線番号 山口:C310・2765,松村:C308・2735

メールアドレス 山口:[email protected].(ac.jp),

松村:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 地盤基礎工学/Foundation Engineering

担当者 大島昭彦

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 土質力学Ⅰ,Ⅱの内容を基に,地盤内に設置する基礎構造物の設計・施工するた

めに必要な土圧,支持力および地盤改良,地盤調査方法を修得する。問題事例が

生じた理由を理解し,自立して考える技術者としての素養を身につけ,諸問題の

解決につながる応用的な知識を身につける。また,問題解決に向けて技術者とし

ての使命と責任を理解する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 具体的な内容は,基礎構造物である土留め,擁壁,直接基礎,杭基礎の設計・施

工方法および地盤改良,地盤調査であり,同時に設計施工の留意点,設計事例,

問題事例などを解説する。所々で演習レポートを課し,理解度をチェックする。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 地盤基礎工学の基礎 土の状態量,地中応力,せん断,強度定数 演習レポート1

2 土圧 (1) 土圧の概念,ランキンの土圧論(1)

3 土圧 (2) ランキンの土圧論(2),クーロンの土圧論

4 土圧 (3) 地震時土圧,静止土圧,壁の変形と土圧

5 土圧 (4) 擁壁と土留め壁の設計方法 演習レポート2

6 地盤支持力 (1) 基礎と支持力,直接基礎の支持力,土圧論による支持力理論

7 地盤支持力 (2) テルツァーギの支持力理論,建築・土木分野の支持力算定

8 地盤支持力 (3) 杭基礎の支持力,負の摩擦力 演習レポート3

9 地盤改良 (1) 地盤改良の原理,置換工法,圧密工法

10 地盤改良 (2) 締固め工法,固化工法,土性改良工法,補強土工法

11 地盤調査 (1) 物理探査・検層,ボーリング,サンプリング

12 地盤調査 (2) 標準貫入試験と N値,その他のサウンディング試験 演習レポート4

13 地盤調査 (3) 地形と地質の見方,大阪地盤の特徴

14 現場見学 基礎構造物の施工現場見学

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 プリントを配布

参考書・資料 土と基礎の設計計算演習(地盤工学会),建築基礎構造設計指針(建築学会),道路

橋示方書・同解説(日本道路協会)

評価方法・評価基準 演習レポート(20 点),試験(80 点)の 100 点満点で評価し,60 点以上を合格とする。

関連科目 土質力学Ⅰ,土質力学Ⅱ,土質力学演習,都市学実験 B,地圏環境工学

受講者へのコメント 基礎構造物の実務設計を行うので,土質力学を修得していることが必要である。

現場見学会の際は迷惑をかけないように(服装,傷害保険加入,時間厳守,規律,

安全確保)各自配慮すること。積極的に質問すること。

オフィス・アワー 火曜日 10 時〜12 時

室番号・内線番号 C114・2996

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) ライフライン工学/Lifelines engineering

担当者 (非常勤講師)(オムニバス)

授業形態/開講時期 講義/3年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 鉄道,道路,橋梁,港湾,空港,上下水道,電力,通信,ガスなどのライフ

ラインを構成する主な施設の設計・施工・維持管理に関する技術を理解する

【学習・教育目標(D)】。

授業概要 実務経験が豊かな複数の技術者を非常勤講師として迎え,実務上の問題など

にも触れながら,ライフライン施設の計画・設計・建設・維持管理について

講述していただく。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 講義の目的,鉄道(1) 講義の目的,鉄道整備の現状と課題

2 鉄道(2) 防災対策・コンクリート・土・鋼構造物のメンテナンス

3 道路(1) 道路整備の現状と課題

4 道路(2) 道路の設計・施工・維持管理

5 橋梁 橋梁の設計・施工・維持管理

6 港湾・空港 港湾・空港の設計・施工・維持管理

7 上水道施設(1) 上水道施設の概要および取水・導水・配水・給水施設

8 上水道施設(2) 浄水施設

9 下水道施設(1) 下水道施設の概要および管路施設

10 下水道施設(2) 水処理施設

11 地下鉄 地下鉄の設計・施工・維持管理

12 電力・通信 電力施設・設備の建設と維持管理

13 ガス ガス施設・設備の建設と維持管理

14 現場見学 ライフラインの建設・維持管理現場の見学

15 まとめ ライフラインに関するまとめの講義

教科書 なし,講師から適宜資料を配付する。

参考書・資料 講師から適宜紹介する。

評価方法・評価基準 レポートの内容および提出状況等で総合評価を行い,60 点以上の場合に合格

とする。欠席者のレポートは受理しない。

関連科目 都市交通計画,水処理工学,地圏環境工学,都市づくり社会システムなど

受講者へのコメント 実務者の先生方に実例をもとに講義を行っていただくことから,都市学科で

学んだ知識がどのように実践されているのかの一端を覗くことができるの

で,是非,受講して欲しい。

オフィス・アワー 連絡担当者:大島(講義終了後の1時間)

室番号・内線番号 連絡担当者:大島 C114・2996

メールアドレス 連絡担当者:大島 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) コンクリート構造設計論/Design for Concrete Structures

担当者 鬼頭宏明・角掛久雄

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 建設材料学で習得した材料学的知識と,構造力学Ⅰ,Ⅱで習得した力学的知識の

両者を基礎に,鉄筋コンクリート部材の設計に必要な知識と理論を習得すること

を目標とする。具体的には,終局時を対象とした曲げ,軸圧縮力ならびにせん断

作用下での部材の強度や使用時のひび割れ特性などを解説する【学習・教育目標

(D)】。

授業概要 都市基盤施設を構築する主要な部材のひとつである鉄筋コンクリート(R/C)部材の

力学的挙動を解説し,なぜ鉄筋による補強がコンクリート構造物に必要なのかを

学ぶ。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 R/C 構造概論 歴史,使用材料の特徴(鉄筋とコンクリートの共働作用)

2 鉄筋とコンクリートの力学的特性 強度ならびに変形特性

3 設計手法の概要 許容応力度 / 終局強度 / 限界状態 / 性能照査型設計

4 安全性・曲げ(1) 破壊形式,等価応力ブロック法

5 安全性・曲げ(2) 各種破壊形式での曲げ耐力評価,釣り合い鉄筋比

6 安全性・曲げと軸力(1) 弾性応力状態での評価,破壊形式

7 安全性・曲げと軸力(2) 曲げと軸力の相関耐力曲線

8 まとめ・試験(1) ここまでの授業内容をまとめ,理解度を試験により判定する

9 安全性・せん断(1) 斜めひび割れとせん断破壊形式

10 安全性・せん断(2) せん断耐荷機構

11 安全性・せん断(3) せん断耐力評価,せん断補強鉄筋

12 使用性・曲げ 使用状態の曲げ応力

13 使用性・ひび割れ(1) 耐久性との関係,許容ひび割れ幅

14 使用性・ひび割れ(2) 曲げひび割れ幅の算定法

15 試験(2)・まとめ 上記 9~14 回までの講義内容の理解度を試験で評価・まとめ講義

教科書 小林 和夫『コンクリート構造学』(森北出版)

参考書・資料 土木学会『コンクリート標準示方書・設計編』(丸善)

評価方法・評価基準 必要な知識と理論の習得状況を中間試験(50%),期末試験(50%)で評価し,総合し

て 60%以上を及第とする。

関連科目 建設材料学,構造力学Ⅰ,Ⅱ,橋梁工学

受講者へのコメント 建設材料学,構造力学Ⅰ,Ⅱの単位取得が重要

オフィス・アワー 原則として火曜 16:30~17:30

室番号・内線番号 鬼頭:C306・3050,角掛:C307・2723

メールアドレス [email protected].(ac.jp),[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 耐震工学/Earthquake Engineering

担当者 松村政秀・角掛久雄・山田 卓

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 最もインパクトが大きい地震災害に着目し,構造物の基本的な構造性能と耐震設

計法を講義し,地震被害の軽減防止を図り,防災・減災を考える上で必要となる

工学的な基本知識を講義する。具体的には,地震の発生機構と地震による構造物

や地盤・基礎の地震被害,地盤の静的・動的性質および各種構造物の耐震設計法に

ついて講義する。また,鋼・コンクリート合成構造を中心に,その特徴,基礎的

力学性能,部材の挙動と設計法,骨組の挙動と耐震設計法および耐震技術につい

て講義する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 地震被害の軽減防止を図り,防災を考える上で必要となる工学的な基本知識を身

につける。地震に対して安全な構造物を設計する上で必要となる基礎知識を身に

つける

授 業 計 画

回数 題目 内容 担当

1 耐震設計の意義 耐震問題の基本的な考え方,地震発生と被害 松村

2

構造物の耐震計算法 震度法,修正震度法,動的設計法,スペクトル法,数値積分(線

形加速度法),設計地震動,地震応答解析

松村

3 松村

4 松村

5 繰り返し荷重を受ける

鋼部材の挙動 復元力特性モデル,変形性能,塑性率

各種実験法と結果の評価

松村

6 繰り返し荷重を受ける

RC 部材の挙動 角掛

7 構造物の耐震設計法 耐震設計の流れ,靱性設計,安全性の照査 角掛

8 橋梁構造物の耐震設計 高架橋の実務設計を通じた耐震設計の理解 角掛

9

10 地盤・基礎の静的・動

的性質,地盤の液状化

と対策

地盤の液状化・流動化と建物基礎の被害

地盤の振動,静的・動的性質,液状化

地盤の液状化対策工

山田

11 山田

12 山田

13 港湾構造物の耐震設計 液状化判定法,重力式岸壁の耐震設計 山田

14 地中構造物の耐震設計 埋設構造物,地中構造物の耐震設計 山田

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う 松村

教科書 適宜配布

参考書・資料 適宜配布

評価方法・評価基準 レポート(60%)および試験(40%)により評価し,60%以上を合格とする。

関連科目 鋼構造設計論,地盤基礎工学,コンクリート構造設計論,振動工学

受講者へのコメント 構造物,地盤・基礎構造物の耐震性に関わる内容であるので,上記関連科目の取

得が必要である。

オフィス・アワー 講義の各担当教員が個別に対応する。

室番号・内線番号 世話役:松村 C308・2735

メールアドレス 世話役:松村 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 水防災工学/Water Disaster prevention Engineering

担当者 重松孝昌

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 沿岸域や河川流域で発生する水に関わる災害について,その発生機構を理解する

とともに,都市生活に及ぼす影響について理解する。そのうえで,これらの防災・

減災対策を提案することができる能力を養う。具体的には,波浪理論,高潮・津

波などの諸現象に関する知識,海岸構造物の設計法,水文統計や洪水流出解析・

河川計画などの基礎知識について学習し,水防災と自然再生との両立について思

考する能力を養う【学習・教育目標(D)】。

授業概要 災害の歴史をひもときながら,災害の発生機構に関する基礎知識や,防災・減災

対策を提案するために必要な基礎知識を,映像を交えて講述する。講義内容の理

解を深めるため,適宜,レポート課題を課す。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 気象と海象 大気の循環,そのメカニズム

2 地球温暖化 気象・海象の変化と自然環境・社会基盤

3 河川の形態学 流域の形状と特徴,地形形態の位数理論

4 河川水文学 合理式法,単位図法と流出関数法,貯留関数法

5 河川水理 等流・不等流,洪水の水理,感潮河川の水理

6 河川計画 計画降雨,基本高水,計画高水流量,総合治水計画

7 河川構造物 河道計画,堤防・護岸,水制,水門と樋門

8 波動理論(1) 発生・発達機構,微小振幅波理論

9 波動理論(2) 微小振幅波理論,有限振幅波理論

10 波動理論(3) 波浪変形,屈折,回折,反射,砕波

11 潮汐・高潮・津波 潮位変動と潮流,高潮の発生機構と予測,津波

12 海岸構造物設計法 円柱に作用する波力,砕波波圧,捨石斜面の安定,越波

13 海浜安定 海浜形状,底質の移動機構,漂砂量の算定法,海浜変形モデル

14 自然再生と水災害 自然再生事業と災害対策

15 試験・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 配付資料

参考書・資料 講義の中で紹介する。

評価方法・評価基準 試験(60 点),レポート(30 点),講義に対する取組み姿勢(10 点)を総合的に評価し,

60 点以上を合格とする。

関連科目 基礎流体力学,水理学,水理学演習

受講者へのコメント 人命に関わる重要な事項を多く含む内容である。工学的センスを身につけたうえ

で,広い視野をもって,快適な日常生活を送るための知識を修得して欲しい。

オフィス・アワー 月曜日 9:00~12:00

室番号・内線番号 C322・3078

メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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Page 71: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) サステイナブル社会基盤工学/Engineering for Sustainable Infrastructure

担当者 鬼頭宏明・山口隆司

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 都市基盤施設は経年劣化や耐震性という点で種々の課題を克服しながら供用され

る。今日,これらを効率的に維持管理し,代償を最小限にして後世に引き継いで

いくことが求められている。効率的な維持管理による長寿命化と環境保全を実現

しようとする時,維持管理に関する戦略が重要となる。本講義では,都市基盤施

設の抱える課題の理解,維持管理・環境保全のための基礎的技術,および,施策

のためのマネージメント手法を習得する【学習・教育目標(D)】。

授業概要 都市基盤施設を構築する構造物の,補修・耐震補強・環境保全に関する基礎技術

および長寿命化技術を,実例を交えながら学ぶ。

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 都市基盤施設の抱える課題 劣化,地震被害,環境影響など

2 都市基盤施設の点検 日常点検,通常点検,詳細点検

3 コンクリート構造物の損傷・劣化(1) 損傷・劣化現象の分類,劣化メカニズム

4 コンクリート構造物の損傷・劣化(2) 劣化性能診断およびその技術

5 鋼構造物の損傷・劣化(1) 損傷・劣化現象の分類,劣化メカニズム

6 鋼構造物の損傷・劣化(2) 劣化性能診断およびその技術

7 構造物の耐震補強(1) コンクリート鋼構造物の耐震補強

8 構造物の耐震補強(2) 鋼構造物の耐震補強

9 構造物のモニタリング技術 各種センサ,モニタリング手法

10 環境負荷低減技術 環境負荷低減技術

11 リユース・リサイクル 建設材料の再利用

12 構造物の長寿命化技術(1) コンクリート構造物の長寿命化・延命化技術

13 構造物の長寿命化技術(2) 鋼構造物の長寿命化・延命化技術

14 構造物の LCM

(ライフサイクルマネジメント)

構造物の予防保全と事後保全,LCC,LCM

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめ講義を行う

教科書 大内 一監修,鬼頭宏明・山口隆司分担執筆『サステイナブル社会基盤構造物』

(2010)森北出版

参考書・資料 土木学会:『コンクリート構造物の環境性能評価指針(案)』など

適宜配布

評価方法・評価基準 試験により評価を行い,60 点以上を合格とする。

関連科目 建設材料学,コンクリート構造設計論,鋼構造設計論,耐震工学

受講者へのコメント 安全防災領域提供科目ではあるが,他の2つの領域とも深い関連を持つ科目であ

る。行政・建設コンサルタント・環境コンサルタント・建設業界への就職を考え

る学生には是非,受講して欲しい。

オフィス・アワー 水~金曜日の 13:00~14:00(ただし,その他の時間帯も可)

室番号・内線番号 鬼頭:C306・3050,山口:C310・2765

メールアドレス [email protected].(ac.jp),[email protected].(ac.jp)

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Page 72: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

科目名(和/英) 振動工学/Vibration Engineering

担当者 松村政秀・谷口徹郎

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/(学科により異なるため履修要覧を確認すること)

学習目標/到達目標 建物の動的特性の把握は,耐震設計あるいは耐風設計の観点から重要である。そ

のために,まず1質点モデルについて,振動工学の基礎を学ぶ。次に,固有値解

析による,多質点モデルの1質点系への分解について学習する。得られた知識に

基づき,実務設計法の理論的背景について理解を深めることを目的とする。【学

習・教育目標(D)】

授業概要 振動工学の基本的な事項について解説し,つぎに建物の動的応答解析法を論じ,

さらに耐震設計の基礎事項を述べる。

授 業 計 画

回数 題目 内容

1 序論・振動工学の基礎 建築および都市基盤分野における振動工学

2 一自由度不減衰系自由振動 復元力特性,運動方程式の誘導および解法

3 一自由度減衰系自由振動 粘性減衰を伴う自由振動

4 一自由度系の強制振動 共振,動的倍率

5 応答スペクトル

時刻歴応答解析

インパルス応答・Duhamel積分と応答スペクトル

ニューマークのβ法

6 減衰特性 粘性減衰,履歴減衰と消費エネルギー,等価線形化法

7 多自由度自由振動 固有振動数,固有振動モード

8 モード解析 モーダルアナリシス,1自由度系への置換

9 試験(1)・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

10 地震時のモード解析 刺激係数,刺激関数,代表変位,有効質量

11 建築物の耐震設計法 建築基準法に基づく耐震設計法

12 風による振動 バフェッティング,ギャロッピング,渦励振

13 自動車による橋梁の振動

土木構造物の耐震設計法(1)

連成振動,衝撃係数

地震動,震度

14 土木構造物の耐震設計法(2) 道路橋示方書に基づく耐震設計法

15 試験(2)・まとめ 授業の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う

教科書 なし

参考書・資料 必要に応じて資料を配付

中井博・小林治俊『土木構造物の振動解析(第 2 版)』(森北出版)

評価方法・評価基準 中間試験(20%),期末試験(80%)で,60%以上を合格とする。

関連科目 建築防災・防火論,耐震工学

受講者へのコメント 高校物理の知識により理解できる講義を目指しているが,数学,特に微・積分,

および微分方程式の知識も必要である。

オフィス・アワー 谷口:木金の 15:00~17:00 松村:火水の 15:00~17:00

室番号・内線番号 谷口:C410・2707 松村:C308・2735

メールアドレス 谷口:[email protected].(ac.jp)

松村:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 橋梁工学/Bridge Engineering

担当者 鬼頭宏明・山口隆司

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 鋼橋,鋼・コンクリート合成橋,ならびにコンクリート(RC,PC)橋の

設計の基礎論を学ぶとともに,橋梁に関する最新技術(設計,施工,製

作,架設)を学ぶ【学習・教育目標(D)】。具体的には,橋梁形式と材料,

橋梁技術とその発達史,設計で考慮する荷重などの共通事項を学んだ後

に,鋼橋とコンクリート橋の各論について,設計法,施工・架設法を両

者の違いに着目して学ぶ。

授業概要 授業形態は講義ではあるが適宜演習を行い,実践的な設計計算手法も学

ぶ.以下の授業計画で講義を行う。

授業計画

回数 題目 内容

1 橋の技術史 橋梁形式と材料,製作,設計,架設技術の変遷

2 荷重 橋梁に作用する荷重

3 設計法概論 許容応力度設計法と限界状態設計法

4 鋼橋概論 橋梁形式

5 鋼橋の設計フロー 鋼橋の設計フロー

6 主桁の設計 L 荷重,影響線載荷,座屈・補剛設計

7 RC 床版,接合部の設計 RC床版厚の決定,主筋,配力筋の設計,溶接継手の設計

8 接合部の設計,架設工法 高力ボルト継手の設計,架設工法の種類

9 鋼橋の製作 鋼橋製作工程,PC 橋建設工程

10 RC/PC 橋の製作 同上(第 9 回と第 10 回は連続してフィールドにて行う)

11 P/C 構造概論 構造原理,種別

12 プレストレス力 プレストレス力の導入方法と減少原因

13 P/C 部材の性能照査 使用性と安全性

14 P/C 橋の設計 P/C 橋の設計フロー

15 試験・まとめ 授業内容の理解度を試験により判定し,まとめの講義を行う。

教科書 適宜,資料を配付する

参考書・資料 中井博・北田俊行『新編橋梁工学』(共立出版)など

評価方法・評価基準 試験 (70 点),レポート課題 (30 点) とし,合計 60 点以上を合格とする。

関連科目 構造力学 I,II,鋼構造設計論,コンクリート構造設計論

受講者へのコメント 構造力学 I,II,鋼構造設計論,コンクリート構造設計論の単位取得が

重要

オフィス・アワー 原則として火曜 16:30~17:30

室番号・内線番号 鬼頭:C306・3050,山口:C310・2765

メールアドレス [email protected]. (ac.jp),[email protected]. (ac.jp)

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科目名(和/英) コンピュータシミュレーション解析/Computer simulation analysis

担当者 山口隆司・松村政秀

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 構造解析プログラムが実際に何をしているのかを演習を通じて理解する【学

習・教育目標(D)】。また,これらをコンピュータで実行するためのプログラ

ミングの基礎を,都市学演習 III の知識をもとに,演習を交えながら学ぶ。

授業概要 本講義では,コンピュータを用いた構造解析として,マトリックス構造解析

と有限要素法を取り上げ,両者の基礎理論を必要な数学に関する基礎知識

(線形代数学,数値積分,離散化など)についても講述する。適宜,レポー

ト課題として演習を課す。

授業計画

回数 題目 内容

1 概説 マトリックス演算・マトリックス構造解析法の概説

2 トラスの解析 マトリックスを用いたトラスの解析法の説明

3 剛性マトリックスの誘導 エネルギー法による剛性マトリックスの誘導の説明

4 梁の解析 梁の解析法の説明

5 骨組構造解析 平面骨組構造の解析法の説明

6 有限要素法概説 有限要素法の概説

7 有限要素法の定式化 エネルギー原理

8 有限要素法の数値計算(1) 連立方程式の解法

9 有限要素法の数値計算(2) 数値積分

10 演習(1) 骨組み構造解析に関する演習(1)

11 演習(2) 骨組み構造解析に関する演習(2)

12 演習(3) 連立方程式の解法

13 演習(4) 数値積分に関する演習

14 コンピュータシミュレーシ

ョンの事例紹介 解析事例の紹介

15 まとめ 演習問題に対する解説を行い,まとめる。

教科書 適宜,資料を配付する

参考書・資料 北田 俊行『土木応用数学』(コロナ社),福森栄次『よくわかる有限要素法』

(オーム社)

評価方法・評価基準 計算機を用いた演習課題(上記演習(1)から(4)))を評価し,60 点以上を合

格とする。

関連科目 都市学演習 III,構造力学 I,II

受講者へのコメント 構造解析プログラムの基礎を講述するので,構造解析に興味のある学生は是

非,受講して欲しい。

オフィス・アワー 木曜日:13:00 から 13:30 まで

室番号・内線番号 山口:C310・2765,松村:C308・2735

メールアドレス 山口:[email protected].(ac.jp)

松村:[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 材料実験/Experiment of Construction Materials

担当者 大島昭彦・山田卓・角掛久雄

授業形態/開講時期 実験/4回生前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 土とコンクリートの基本的性質と変形・強度特性を求める試験法を学習し,

工学的な扱い方を修得することを目標にする。また,同時に報告書作成能力

を身につけることを目標にする【学習・教育目標(E)】。

授業概要 実験は全員が携わることができるように,2〜3 名の班に分かれ,前半はコン

クリート実験,後半は土質実験を行う。

授 業 計 画

回数 題目 内容

1 コンクリート実験解説① 実験ガイダンス,コンクリート実験の解説①

2 骨材の特性 骨材試験

3 配合設計,鉄筋 配合設計,降伏強度,引張強度,弾性係数,

4 供試体の打設 コンクリート供試体打設,スランプ・空気量の測定

5 硬化コンクリート① 圧縮・引張・曲げ強度,弾性係数,ポアソン比

6 硬化コンクリート② 鉄筋コンクリート梁の載荷試験

7 コンクリート実験解説② コンクリート実験結果のまとめ

8 土質実験解説① 実験ガイダンス,土質実験の解説①

9 粒度・透水試験 砂質土の粒度,透水係数を求める。

10 液性限界・一軸試験 粘土の液性・塑性限界,一軸圧縮強さを求める。

11 圧密試験 粘土の圧縮性と圧密速度を求める。

12 定圧一面せん断試験 砂質土の排水せん断強さと強度定数を求める。

13 定体積一面せん断試験 粘土の非排水せん断強さと強度定数を求める。

14 土質実験解説② 土質実験結果のまとめ

15 全体の復習

教科書 土質:『土質試験−基本と手引き−』(地盤工学会)

コンクリート:『建設材料実験』(日本材料学会)およびプリント

参考書・資料 土質:『土質試験の方法と解説』(地盤工学会)

コンクリート:『新土木実験指導書(コンクリート編)』(技報堂)

評価方法・評価基準 実験レポート内容(100 点)で 60 点以上。

ただし,2 回以上欠席すると不合格となる(土曜日に追試験可)。

関連科目 土質:土質力学 I,同演習,土質力学 II,同演習

コンクリート:建設材料学,コンクリート構造設計論

受講者へのコメント 実験前に教科書および参考書の対応する章を必ず読んで予習しておくこと。

実験レポートの目的は報告書作成能力を身につけることにある。他人が読む

ことを念頭において,実験事実を述べ,なぜこういう結果になったのか,そ

の原因として何が考えられるかを論理的に考察せよ(特に実験の考察内容を

重視して評価する)。

オフィス・アワー 大島・山田:火曜日 10 時〜12 時,角掛:月曜日 10 時~12 時

室番号・内線番号 大島:C-114・2996,山田:C-118・2725,角掛:C-307・2723

メールアドレス [email protected].(ac.jp),[email protected].(ac.jp)

[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) プロジェクトマネジメント/Project Management

担当者 (大内 一)

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(安全防災領域)

学習目標/到達目標 インフラストラクチャを対象としたプロジェクトマネジメントとは,その社

会的目的を合理的,効率的に達成するための手法であるが,本科目はそれに

至る基礎を学ぶ。すなわち,1)インフラストラクチャの社会的役割と機能へ

の理解,2)プロジェクトはその大小を問わず組織業務として遂行されるから

組織および組織内での個々の役割,3)求められる個人の資質への理解が必要

である。次に,今後益々重要となる国際舞台への理解が必要である。すなわ

ち,4)国際社会における我国の立場と海外市場への参入発展を前提とした現

状と将来,5)個々に求められる用件について理解を深める。もって国際舞台

プロジェクトエンジニアへの基礎知識を身に付ける【学習・教育目標(D)】。

授業概要 1)インフラの歴史とその役割,2)インフラと自然災害,3)プロジェクトエンジニ

アの仕事,4)求められる資質,5)国際プロジェクト

授 業 計 画

回数 題 目 内 容

1 インフラプロジェクトの歴史(1) 米独日交通インフラの歴史とその役割

2 インフラプロジェクトの歴史(2) 米独日交通インフラの歴史とその役割

3 インフラプロジェクトの歴史(3) 討論

4 インフラストラクチャと自然災害(1) 直接被害と機能被害

5 インフラストラクチャと自然災害(2) 復旧に向けたインフラストラクチャの役割

6 インフラストラクチャと自然災害(3) 討論

7 プロジェクトエンジニアの仕事 協働と分担,職位と役割,職種と仕事内容

8 プロジェクトエンジニアに求められる資質(1) 専門力,人間力

9 プロジェクトエンジニアに求められる資質(2) 企画力,判断力と実行力

10 プロジェクトエンジニアに求められる資質(3) 討論

11 国際プロジェクトに向けて(1) わが国国土整備の現状と国内市場の動向

12 国際プロジェクトに向けて(2) わが国の建設技術と国際貢献

13 国際プロジェクトに向けて(3) 海外市場参入に向けての課題,国際経験

14 国際プロジェクトに向けて(4) 討論

15 エンジニアリングフィロソフィー まとめ(エンジニアリングの役割,モチベーション)

教科書 大内一『シビルエンジニアの生き方・あり方』(鹿島出版会)

参考書・資料 特になし

評価方法・評価基準 討論(50 点),レポート(50 点)の総合評価とし,60 点以上で合格とする.

関連科目 都市学総論(都市学を社会ニーズ,職業人の立場から考える)

受講者へのコメント 解説・討論・レポートをセットにして各トピックスを学んでいく。討論に積極参

加すること。そして,自分が習得した内容と見解をレポートとして提出もらう。

従って,課題抽出力,分析力,表現力が重要となる。もって将来プロジェクトエ

ンジニアとしての自覚とモチベーションを高めるとともに,プロジェクトマネジ

メントのための基礎を習得する。なお,安全防災領域の科目となっているが,本

科目は都市学科共通の内容であるので,領域に関係なく受講を勧める。

オフィス・アワー 連絡担当者:角掛 開講日の 14:40~16:00

室番号・内線番号 連絡担当者:角掛 C307・2723

メールアドレス 連絡担当者:角掛 [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 建築計画総論/An Outline of Architectural Planning

担当者 横山俊祐

授業形態/開講時期 講義/2年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目(連関科目)

学習目標/到達目標 住居には様々なタイプ(型)・カタチ(形態)があることを認識し,

各々の住居の成り立ちを理解する。幅広い視野から住居を見る眼

と,社会の変化に対応する今後の住居計画のあり方について考える

力を養う。【学習教育目標(D)】

授業概要 近代から現代,地方から都市までの日本の住居を対象として,その

系譜と変遷,並びに住居タイプ・カタチの特性と成り立ちについて

ヴィジュアルな資料を用いながら,具体的に講じる。

授 業 内 容 ・ 授 業 計 画

回数 題目 内容

1 建築計画の概要 建築計画学の成立と歴史

2 住居の型・分類軸 住宅の型・カタチの特徴と分類

3 民家と地域性 気候,風土,文化の違いと住宅のカタチとの関係

4 集落に学ぶ 集落の特性と成り立ち,個と全体

5 現代住宅の地域性 地域性を生かした現代住宅の考え方と計画技術

6 町家と長屋 都市型住宅の特性,町家と町並み,長屋の空間構成

7 住宅近代化の過程 戦前の住宅(続き間型住宅,中廊下型住宅,居間中心型

住宅)

8 戦後の住宅計画 モダンリビングから現代住宅まで

9 家族と住まい 家族の変容(イエ制度,近代家族,現代家族)と住宅計

10 建築家による住宅 住様式の変容や都市化のなかでの新たな住宅の提案

11 集合住宅の計画(1) 我が国における集合住宅の計画史

12 集合住宅の計画(2) 住棟計画・配置計画・領域

13 集合住宅の計画(3) 住戸計画(公私室型,続き間型,可変型)

14 住宅計画の新たな潮流 住まいを開き,繋ぐ

15 試験・まとめ

教科書 随時プリントを配布する。

参考書・資料 講義に関連する本を随時,示す

評価方法・評価基準 中間レポート(30),期末試験(70)

関連科目 建築設計演習Ⅰ

受講者へのコメント 住居は誰でもが体験している建築であるがゆえに,体験による狭い

固定観念に縛られやすい。より幅広い視野で住居計画を考えられる

よう,学習に取り組んでほしい。

オフィス・アワー 各週講義時間終了後

室番号・内線番号 C-418 ・2199

メールアドレス [email protected].

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科目名(和/英) 建築デザインⅠ/Architectural Design:Ⅰ 担当者 宮本佳明 授業形態/開講時期 講義/2 年次後期 単位数/区分 2単位/選択科目(連関科目) 学習目標/到達目標 建築デザインの基本的な考え方・技法・形態言語,ならびにデザイ

ンを成立させる諸要素・条件について理解し,建築空間を論理的に

創造し,評価する力を高める。【学習・教育目標(D)】 授業概要 実際の建築作品をビジュアルに紹介することを通じて,建築デザイ

ンの多様な考え方や方法とその背後に存在する思想や成立基盤に

ついて論じる。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 序 デザインとは何か 2 カタチと意味 1 「美」の追求:プロポーション・モジュール 3 カタチと意味 2 エレメントの構成による意味の創出 4 カタチと意味 3 多様な形態言語と意味 5 中間レポートの講評 プリミティブなエレメントによるスペースコンポジショ

ンの講評 6 カタチと機能 機能と建築デザインの関係,ビルディングタイプの功罪 7 社会とデザイン 社会状況や思潮と建築デザインの関係 8 構造とデザイン 構造の特性を活かした建築デザイン 9 気候風土とデザイン 気候風土に対応した建築デザイン

10 設計技術・計画プロセス CAD が変えた空間デザイン,参加のデザイン 11 建築家の思想と手法 1 モダニズムの系譜 12 建築家の思想と手法 2 脱モダニズムの系譜 13 建築家の思想と手法 3 建築デザインの今とこれから 14 建築家の思想と手法 4 世界の中での日本の建築デザイン 15 試験・まとめ

教科書 『ケンチク模型.宮本流』宮本佳明(彰国者) 参考書・資料 『「ゼンカイ」ハウスがうまれたとき』宮本佳明(王国者) 評価方法・評価基準 中間レポート(30),期末試験(70)評価基準は履修規程による 関連科目 建築設計演習1 受講者へのコメン

ト 常に建築作品に鋭敏であること,建築と関連づけて社会の動向を注視

すること オフィス・アワー 随時 室番号・内線番号 C−427・2714 メールアドレス [email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 耐風工学/Wind Resistant Structures

担当者 谷池義人

授業形態/開講時期 講義/4年次前期

単位数/区分 2単位/選択科目(連関科目)

学習目標/到達目標 まず,風工学の基礎となる気象学と流体力学について概説し,次に,

設計用外力となる台風,竜巻,季節風等の自然風の性質とそれによ

る建築構造物の応答について説明し,最後に,耐風設計の基本的な

考え方について明らかにする。また,理解を深めるために前回の講

義内容に関する小テストを毎回行う。【学習・教育目標(D)】

授業概要 建築設計に対する風工学の位置づけ,我々の住む対流圏の温度・密

度・圧力の分布,大気の大循環モデルと地衡風・傾度風,台風の発

生機構と台風・竜巻による構造物被害,流体力学の基礎方程式と層

流・乱流・渦の作用,自然風の性質と構造物に作用する風圧・風力,

建築構造物の耐風設計等について講義する。

授 業 計 画

回数 題目 内容

1 はじめに 建築設計に対する風工学の位置づけ

2 気象学概論 1 対流圏の温度・密度・圧力,小テスト

3 気象学概論 2 大気の大循環モデル,小テスト

4 気象学概論 3 コリオリ力と地衡風・傾度風,小テスト

5 気象学概論 4 台風の発生機構と台風・竜巻による構造物被害,小テスト

6 流体力学概論 1 流体力学の基礎方程式,小テスト

7 流体力学概論 2 粘性の作用とレイノルズ数,小テスト

8 流体力学概論 3 層流・乱流と渦の作用,小テスト

9 風工学概論 1 自然風の性質(乱れ・スケール・プロファイル),小テスト

10 風工学概論 2 構造物に作用する風圧力,小テスト

11 風工学概論 3 構造物に作用する変動風力,小テスト

12 風工学概論 4 ストローハル数と渦励振,小テスト

13 風工学概論 5 高層建物の風振動,小テスト

14 風工学概論 6 建築構造物の耐風設計,小テスト

15 試験・まとめ

教科書 講義担当者が作成したプリント及び資料

参考書・資料 社団法人日本鋼構造協会編『構造物の耐風工学』(東京電機大学)

評価方法・評価基準 小テスト(20),期末テスト(80)

関連科目 建築振動学,建築防災・防火論

受講者へのコメント 全学共通科目「大阪の都市づくり~災害から都市を守る~」を受講

する方が望ましい。

オフィス・アワー 月,火,水の 13:00〜17:00

室番号・内線番号 C-409 06-6605-2764(ファックス共用)

メールアドレス [email protected].

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科目名(和・英) 建築構法/Building Construction Method 担当者 藤本益美 授業形態/開講時期 講義/3 年次前期 単位数/区分 2 単位/選択科目(連関科目) 学習目標/到達目標 建築の導入科目として,建築物の躯体構造(鉄骨構造,RC 構造,SRC

構造,木質構造など)の基礎を理解し,各部位(基礎,屋根,壁,開口

部,天井,納まりなど)の基本を把握することを目的とする。さらに,

最新構法などのレポートにより,構法の知識を深め,概要をまとめる

能力を養う。【学習・教育目標(D)】 授業概要 建築専門教育の初歩として,建築物の構成や仕組みの基本を講義す

る。具体的な専門知識に必要な言葉の定義,建築における構造・構法

の概念を説明した上で,建築の躯体構造,各部位の成り立ち,建築各

部のシステムについて講じる。

授 業 計 画 回数 題 目 内 容

1 概説 建築構法の基礎と概念,基本用語 2 建築物の荷重・外力 3 躯体構法 鉄骨構造 4 鉄筋コンクリート構造 5 壁式構造,組積造 6 PSC 造,SRC 構造 7 木質系構造 8 木質系構造 9 木質系構造

10 各部構法 地業,屋根 11 壁,開口部 12 床,階段 13 天井,造作と納まり,設計と構法 14 レポートプレゼンテーション 15 試験・まとめ

教科書 内田祥哉監修『建築構法』第 5 版(市々谷出版社) 参考書・資料 他に適宜学生に提示する。 評価方法・評価基準 期末試験 80%,レポート 20%・100 点満点の 60 点で合格 評価基準

は履修規程による 関連科目・受講者へ

のコメント 建築構法で学ぶことはそのほかの建築専門科目の基礎であり,関連科

目は,設計製図,構造,環境,計画と多分野に亘る。今後の設計演習

をはじめとする建築専門科目の履修において,ここで学ぶことが応用

できるように心がけてほしい。 オフィス・アワー 平日 10 時から 18 時 室番号・内線番号 C420・2989 メールアドレス [email protected].

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科目名(和/英) 建築防災・防火論/Disaster Prevention of Structures

担当者 谷口徹郎・草部文靖

授業形態・開講時期 講義・3年次後期

単位数・区分 2単位/選択科目(連関科目)

学習目標・到達目標 災害を防ぐために建築物に要求される安全性能について,その内容

および法規等で要求されている水準に関する知識を得ることとと

もに、要求水準決定の理論的背景について理解することを目的とす

る。【学習・教育目標(D)】

授業概要 建築物に要求される安全性能について,構造安全性,火災安全性お

よび日常安全性に分け,それぞれの内容,法規等での要求水準およ

び性能確認方法について講義を行う。

授 業 内 容 ・ 授 業 計 画

回数 題目 内容

1 序論 講義の進め方

2 構造安全性 建築基準法における構造規定の枠組,仕様規定と性能規定

3 基本となる構造計算 建築基準法における構造計算の概要,

固定荷重,積載荷重,積雪荷重

4 耐風性(1) 強風の性質

5 耐風性(2) 風による力

6 耐風性(3) 耐風設計

7 耐震性(1) 地震の特徴

8 耐震性(2) 地震による力と設計用地震力

9 耐震性(3) 建築基準法における耐震計算

10 その他の荷重 温度荷重,土圧および水圧、その他の荷重

11 火災安全性(1) 火災現象

12 火災安全性(2) 建築物の防火

13 火災安全性(3) 建築の消防設備と都市の防火

14 日常安全性 日常災害

15 試験・まとめ

教科書 なし

参考書・資料 建築基準法,「建築物荷重指針・同解説 2004」(日本建築学会)

評価方法・評価基準 レポート(20),試験(80),評価基準は履修規程による

関連科目 耐風工学,振動工学

受講者へのコメント 講義を通して建築物の安全性能に関する知識を深めるとともに,一

般に性能水準は決めるもの,あるいは決めたものであり,自然に決

まるものではないということを強く認識してほしい。

オフィス・アワー 随時

室番号・内線番号 C-410・2707

メールアドレス tetsuro@arch.eng.osaka-cu.ac.jp

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科目名(和/英) 技術経営論/Management of Technology

担当者 鳥生 隆,大島昭彦,(他)

授業形態/開講時期 講義/3年次後期

単位数/区分 2単位/選択科目 ※卒業に必要な単位数に含めない。

学習目標/到達目標 本科目は,ベンチャーについて体系的かつ具体的に学べる技術経営(MOT)講座

である。毎回,豊富な経験を有する起業家等が,技術・経営両面に関する独自の

哲学と戦略を開示する。受講生は研究開発,ビジネスモデル,産学官連携,マー

ケティング等技術経営に関する理論と実践について多角的かつ具体的に学ぶこと

ができる。また,実際に株式公開(IPO)を果たした起業家から,実体験に基づい

た講義が聴けるように配慮しており,受講者が起業の楽しさと厳しさをも疑似体

験できるようになっている。

授業概要 以下の授業計画で講義を行う。主テーマごとにレポートを課す。

授 業 計 画

回数 題 目 講 師

1.MOT の実例

1 オリエンテーション

技術経営論の学び方

鳥生・大島

ラ・ルバンシュ取締役:武内勇

2 洗濯機開発における MOT 感動開発研究所代表:太田文夫

3 バイオビジネスにおける MOT 総医研ホールディングス取締役 兼大阪市

立大学大学院医学研究科教授:梶本修身

4 電子機器ビジネスにおける MOT 中央電機計器製作所代表取締役:畑野吉雄

5 化成品ビジネスにおける MOT 旭電機化成専務取締役:原守男

6 IT ビジネスにおける MOT YAMATO 代表取締役:川合アユム

2. MOT の基礎理論

7 マーケティングとは何か① 先端起業科学研究所長:竹内裕明

8 マーケティングとは何か② 先端起業科学研究所長:竹内裕明

9 知財とわが大学の取組み 創造都市研究科准教授:新藤晴臣

新産業創生研究センター:渡辺敏郎

3.永続企業に見る MOT の実践

10 伝統産業の改革①~仏具編~ 京仏具小堀専務:小堀進

11 伝統産業の改革②~線香編~ 玉初堂 7 代目社長:中造和夫

12 変化への対応・蝋燭からウッドデッキ製造まで 中川木材産業9代目社長:中川勝弘

13 知的資産経営への挑戦(自動車部品編) 中農製作所 3 代目社長(予定者):西島大輔

14 寿司屋型ものづくり企業への挑戦(超精密金型編) 新日本テック 3 代目社長:和泉康夫

4.大阪市立大学における産学官連携の展開

15 フリーディスカッション 上記の講師有志

教科書 講義資料を配付

参考書・資料 講師から適宜紹介される。

評価方法・評価基準 レポート内容で評価し,総合 60 点以上を合格とする。

関連科目 特になし

受講者へのコメント この授業を通じて,卒業後のキャリアアップと「自立」をプロモートしたいと考

えているので,しっかり講義を聴いてほしい。

オフィス・アワー 講義終了後 30 分程度

室番号・内線番号 鳥生隆(F504・2684),大島昭彦(C-114・2996)

メールアドレス [email protected].(ac.jp),[email protected].(ac.jp)

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科目名(和/英) 職業指導/ Career Guidance

担当者 米田 薫

授業形態/開講時期 講義/4年次

単位数/区分 4単位/教職科目

学習目標/到達目標 1.高等学校におけるキャリア教育やキャリア・カウンセリングの概

要を説明することができる。

2.キャリア教育に関する基礎的な指導方法を習得し,モデルとなる

指導計画を立案し,模擬授業ができる。

3.キャリア・カウンセリングに関する基礎的な援助方法を習得し,

模擬面接ができる。

4. 自分の生き方・在り方を受講者との交流等を通じてみつめ,自

己成長をポートフォリオで示すことができる。

授業概要 学校教育における「職業指導」は従来の「一定の又は特定の職業に

従事するために必要な知識,技能,態度をはぐくむ教育」から「社会

的・職業的自立に向け,必要な知識,技能,態度をはぐくむ教育」で

あるキャリア教育へと移行している。

本科目は,「一人ひとりのキャリア発達を支援し,それぞれにふさ

わしいキャリアを形成していくために必要な知識,技能,態度をはぐ

くむ」ためのキャリア教育とキャリアに関する個別支援であるキャリ

ア・カウンセリングに関する基礎的な理論や実践的な技法を学び,併

せて,受講者自らのこれからのキャリア形成を推進するうえで必要と

される知識やスキルを身につけることをねらいとする。

授 業 内 容 ・ 授 業 計 画

題目 内容

1 ガイダンス 本講義の目的や全体の講義の流れを概観

2 キャリア教育とは キャリア教育の定義 職業指導からキャリア教育への歴史的発展

3 キャリア教育の基礎理論 キャリア発達理論の基礎

4 諸外国のキャリア教育 キャリア教育の現状

5 我が国の高校生を取りまく現状 我が国の社会状況と高校生のキャリアに関する諸問題

6 我が国のキャリア教育 キャリア教育の組織と運営、家庭・地域・諸機関との連携・協力

7 自己理解を深める 1 自己の価値観の明確化

8 自己理解を深める 2 自己受容に関して

9 自己理解を深める 3 自己主張に関して

10 キャリアに関する自己分析 1 これまでのキャリアを振り返ろう1

11 キャリアに関する自己分析 2 キャリア形成を考えるポートフォリオの作成

12 キャリアに関する自己分析 3 相互理解を深め、自分のキャリアデザインを描く

13 キャリア教育の実際1 キャリア教育の指導計画の作成1

14 キャリア教育の実際2 キャリア教育の評価

15 キャリア教育の実際 3 模擬授業の指導案の作成

16 キャリア教育の模擬授業1 模擬授業とフィードバック

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Page 84: 都 市 学 科 - Osaka City University · 都市環境学 5 都市づくり社会システム 46 安全防災工学 6 都市論 47 技術英語Ⅰ 7 計画・デザイン演習Ⅲ

17 キャリア教育の模擬授業2 模擬授業とフィードバック

18 キャリア教育の模擬授業 3 模擬授業とフィードバック

19 キャリア・カウンセリングとは 1 キャリア・カウンセリングの意義と内容,キャリア教育との関連

20 キャリア・カウンセリングとは 2 キャリア·カウンセリングの理論

21 キャリア・カウンセリングとは 3 キャリアに関するアセスメント

22 キャリア・カウンセリングの実際 1 キャリア・カウンセリングの基本的な流れ

23 キャリア・カウンセリングの実際 2 キャリア・カウンセリングの基本的な技法 1

24 キャリア・カウンセリングの実際 3 キャリア・カウンセリングの基本的な技法 2

25 キャリア・カウンセリングの実際 4 キャリア・カウンセリングの基本的な技法 3

26 キャリア・カウンセリングの実際 5 キャリア・カウンセリングの基本的な技法 4

27 キャリア・カウンセリングの実際 6 模擬面接練習

28 キャリア・カウンセリングの実際 7 職業ストレス,ソーシャルスキル教育,発達障害のある生徒への

支援

29 キャリア・カウンセリングの諸問題 キャリア・カウンセリングの体制の組織化と運営、他機関との

連携

30 展望・まとめ キャリア教育やキャリア・カウンセリングの今後

教科書

参考書・資料 有本章・近藤大生編「現代の職業と教育――職業指導論」福村出版,1991

日本キャリア教育学会編「キャリア教育概説」東洋館出版社,2008年

文部科学省 「高等学校学習指導要領」,2009年

同 「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引 -児童生徒

一人一人の勤労観、職業観を育てるために-」,2006年

米田薫著「厳選 教員が使える5つのカウンセリング」ほんの森出版,

2007年

N・E・アムンドソンら著 河崎智恵監訳「キャリア・パスウェイ」ナカ

ニシヤ出版 2005年

評価方法・評価基準 課題プレゼンテーション(レジュメ・プレゼン・事後レポート)50点、

ワークシート・ミニレポート 30点、ポートフォリオ 20点 それぞれの

評価規準は、講義中に示す。

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