雑誌の特集ページを作成しよう 2can2.sakura.ne.jp/vs/dtpoyo/05.pdf · 2017-01-06 ·...
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DTP 応用 授業ノート - 05
<テーマ> 雑誌の特集ページを作成しよう 2
・素材フォルダー chapter5 > c5_step1 > c5_01.indd を開いておこう
1 タイトルとリードを作成
・環境設定で単位を「テキストサイズ︓級」「組版︓歯」に設定
(1)タイトル作成
①テキストフレームを作成
X:228 Y:105.5 W:160 H:132
②横組み文字ツールで『』内を入力( 『』は含めない)
『京の手みやげ(改行)「菓子」篇(改行)美味しおす』
③テキストを全部選択してフォントを設定
小塚明朝 Pro、 M、 サイズ︓105Q 行送り︓176H
(文字パネルは command(Ctrl) + T)
コントロールパネルで設定してもよい
④選択ツールでテキストフレームを選択
コントロールパネルで上下の「中央揃え」に設定
または「オブジェクト→テキストフレーム設定」でダイアログを開き、
「テキストの配置」を「中央」に設定(下図赤丸のところを変更)
▲④までの結果
(2)リードを作成
「リード」︓
タイトルのそばに配置する導入文。文章の概略を示すもの。
① テキストフレームを作成
既存のテキストフレーム上でドラッグすると文字編集状態になるので
欄外あたりでドラッグする
X:342 Y:152 W:60 H:39
② 横組み文字ツールで文字を入力( 『』内、『』は含めない)
『おみやげの醍醐味は、(改行)これはあの人が喜びそうと(改行)贈る人の顔を
思い浮かべながらあれこれ選ぶ時間の楽しさ』
フォント︓小塚明朝 Pro M
サイズ︓17Q
行送り︓26H
③ コントロールパネルで「中央揃え」に設定
▲③まで完了した状態
(3)字間の調整
① 『…菓子」篇』 の "」" と "篇" の間をクリック
② 文字パネルで「カーニング」を -370 に設定
(4)漢字にルビを設定 グループルビ
ルビ︓"ふりがな" のこと ルビを付ける元の文字を「親文字」と呼ぶ
① 『美味』の 2 文字を選択
② 文字パネルメニューから「ルビ→ルビの位置と間隔...」をクリック
( command (Ctrl) + option (Alt) + R )
ルビ︓『おい』
種類︓グループルビ (下図を参照)
左メニューから「ルビのフォントとサイズ」を選択
→ サイズを 24Q に設定
(5)漢字にルビを設定 モノルビ
モノルビ︓一文字ずつのルビ
① 『醍醐味』を選択
② ルビに『だい(スペース)ご(スペース)み』、種類を「モノルビ」に設定
スペースは全角、半角どちらでも OK
▲モノルビ ▲グループルビ
2 流し込み機能でテキストを配置
(1)流し込み方法の種類
フレームを選択していない状態で「ファイル→配置」
貼り付けたいテキストファイルを選択
マウスポインタが「テキスト流し込みアイコン」になる
① 手動流し込み
「テキスト流し込みアイコン」で開始位置をクリック(またはドラッグ)
1つの段にテキストが流し込まれる
続きがある場合は+が表示される → オーバーセットテキストと呼ぶ
+をクリックすると、別の場所に続きが流し込める
ページによって流し込む段が異なる場合などに便利
② 半自動流し込みによるテキスト配置
「テキスト流し込みアイコン」で option (Alt) を押しながら
開始位置をクリック
続きがある場合は「テキスト流し込みアイコン」のまま
連続して流し込みが続けられる
③ 自動流し込み
「テキスト流し込みアイコン」で shift を押しながら
開始位置をクリック
続きがある場合、自動的にドキュメントページが追加される
ずっと同じレイアウトで流し込む場合(小説など)に便利
■流し込みを試してみよう
① 授業サイトから sample.txt をダウンロード
② InDesign で新規作成
「レイアウトグリッド」
縦組み、段組 3 段
③ command (Ctrl) + D で sample.txt を流し込む
(2)半自動流し込みでテキストを配置
・左ページの 3 段、4 段、5 段にテキストを連続して流し込む
データは chapter5 > parts > text_01.txt
① command (Ctrl) + D
② option (Alt) を押しながら、左側ページ 3 段目先頭をクリック
③ 4、5段目もクリック
④ 縦組み文字ツールに切り替えて、ここの手順は終了
3 見出しと本文の書式設定
・見出しと本文のテキストを美しく組むための機能
「文字組みアキ量設定」「ぶら下がり」「自動縦中横」など
(1)文字の設定と行取り中央の設定
① 縦組み文字ツールで 1 段目『満月の「阿闍梨餅」』を選択
小塚明朝 Pro B 13Q に設定
段落パネルまたはコントロールパネルで「左揃え」
(縦組みなので「上揃え」になる)
② 「京都では...」の段落で 4 回クリックして段落全体を選択
段落パネルを表示させる(command (Ctrl) + option (Alt) + T)
小塚明朝 Pro R 13Q
段落パネルで
「均等配置(最終行左/上揃え)」に設定
③ 縦組み文字ツールで 1 段目『満月の「阿闍梨餅」』を選択
段落パネルで「行取り:2」に設定
▲「行取り」で複数行に跨って配置される
(2)文字組アキ量設定
・全 14 種類ある
詳細は Adobe「文字組み設定の手引き」参照
① 「京都では...」の段落内でクリックして、カーソルを表示させる
② 段落パネル最下段「文字組み」をクリック、2 番目の
「行末受け約物半角・段落 1字下げ(起こし全角)」を選択
(3)縦組みテキスト内の数字の回転
・縦組みでは半角英数字が横倒しになってしまうので、起こす
① 「京都では...」の段落内でクリックして、カーソルを表示させる
② 段落パネルメニューで「自動縦中横設定...」をクリック
▲ここを 2 に設定する
※この設定画面は
command (Ctrl) + shift + option (Alt) + H でも出せる
※一文字ずつ回転する場合はパネルメニューから
「縦組み中の欧文回転」
(4)ぶら下がり設定
・行末の句読点をマージン・フレームの外にはみ出して配置する
① 「京都では...」の段落にカーソルを表示させる
② 段落パネルメニューの「ぶら下がり方法→標準」をクリック
4 見出しと本文の段落スタイル設定
・見出しの書式、本文の書式等をスタイルとして登録・利用できる
(1)段落スタイルの機能
・複数のテキストに同一の書式を適用することができる
・文字書式と段落書式の集合
・テキストを選択後、登録したスタイルをクリックするだけ︕
・段落スタイルを編集すると一斉にスタイルが変更される︕
(2)段落スタイルを登録する
・ 「見出し」、「本文」、「キャプション」の段落スタイルを登録する
① 段落スタイルパネルを開く
「書式→段落スタイル」または command (Ctrl) + F11
② 『満月の「阿闍梨餅」』をクリック、カーソルを表示させる
「新規スタイルを作成」ボタンをクリック
③ 「段落スタイル1」をダブルクリックすると
「段落スタイル編集」ダイアログが表示される
スタイル名を「見出し」にして OK をクリック
④ 「京都では...」をクリックして、カーソルを表示させる
(その段落のスタイルが登録される)
「段落スタイル」パネルの「新規スタイル作成」ボタンをクリック
スタイル名を「本文」にする
⑤ 何も選択していない状態、カーソルも非表示の状態にする
「段落スタイル」パネルメニューから「新規段落スタイル...」を選択
<一般>
スタイル名︓キャプション
基準︓段落スタイルなし
次のスタイル︓同一スタイル
<基本文字形式>
フォント︓小塚ゴシック Pro
スタイル︓L
サイズ︓9Q
行送り︓12Q(※行送りの単位は Hなのに)
<インデントとスペース>
揃え︓左/上揃え
(3)段落スタイルを適用する
<手順>
段落スタイルを設定したいテキストを選択 ↓ 段落スタイルを選択
① テキストフレームの内容全部を選択
② 段落スタイル「本文」を選択
→ 見出しも含めて全部同じスタイルになる
③ 1 行目「満月の...」のところにカーソルを表示させる
④ 段落スタイル「見出し」を選択
→ 見出し(行取2)のスタイルになる
⑤ 「出町ふたばの...」、「ガスパールザンザンの...」、「本家船はやしの...」
それぞれに「見出し」を設定
▲「見出し」のスタイルが適用された部分
見出しが 2 行にまたがっているところは次のセクションで修正する
(4)段落行取りを設定
手順は 3 段階(かなり面倒)
<行取りを3> → <段落行取り> → <行送り設定>
① 「ガスパール...」のところにカーソルを表示させる
② 段落パネルを表示させる(command(Ctrl) + option(Alt) + T)
③ 行取りを 3 に設定
④ 段落パネルメニューから「段落行取り」をクリック
▲段落行取りを設定した結果
⑤ 縦組み文字ツールで 2 行全体を選択
⑥ 文字パネルで行送りを 22H に設定
⑦ 「本家船はしや...」も同様に設定する
段落スタイルを設定してから適用しても OK
(5)強制改行
・段落内に改行を挿入 → 強制改行 (HTML の<br>に該当)
・改行したいところにカーソルを置いて shift + return(Enter)
・return(Enter)だけ入力すると、新たに段落ができるので注意
(行取りは「段落」ごと)
① 『ガスパール…の▲「グレープフルーツプリン」』 ▲の位置で強制改行
② 『本家船はしやの▲「福だるま」』 ▲の位置で強制改行
・段落スタイルの名前に+が付いている場合
段落スタイルに別の書式設定があることを示す(オーバーライド)
段落スタイルを option(Alt) + クリックで段落スタイルだけに戻せる
5 テキストの回り込み
・左ページのテキストと写真が重なっているところを処置
(1)画像にテキストの回り込みを設定
① テキストの回り込みパネルを表示させる
「ウインドウ→テキストの回り込み」 (ショートカット無し)
② 選択ツールで photo_06.psd の画像を選択
「テキストの回り込み」パネルの
「オブジェクトのシェイプで回り込む」をクリック
(次ページ参照)
(2)画像とテキストの間隔を調整
・画像とテキストの間が狭いので調整する
① photo_06.psd の画像フレームをクリック
② 「テキスト回り込み」パネルのオフセットを 2mm にする
6 キャプションの設定
・すべての画像にキャプションを付ける
・テキストは text_02.txt からコピー&ペースト
(1)コピー&ペーストでテキストを配置
① キャプション用にテキストフレームを作成(横組み文字ツール)
左側ページ下段、3 枚並んでいる画像、右側の下へ
② 別アプリで text_02.txt を開いておく
③ photo_09 のキャプションをコピー&ペースト
(2)キャプションの段落スタイル適用
① ペーストしたテキストを全て選択
見えない部分があるので command(Ctrl) + A で
② 段落スタイルから「キャプション」を選ぶ
段落スタイルパネルは command (Ctrl) + F11
(3)画像とキャプションを揃えて間隔を設定
① 整列パネルを表示
「ウインドウ→オブジェクトとレイアウト→整列」
または shift + F7
② テキストフレームと画像を両方選択
③ 整列パネルの「左揃え」をクリック
④ 続けて、整列パネルの「等間隔に分布︓間隔を指定」にチェックを入れ
2mm に設定した後、アイコンをクリック
2
(4)完成したテキストフレームの流用
① (3)で完成したテキストフレームを shift + option(Alt) + ドラッグ
右の2つの画像の下に配置
② 整列パネルでそれぞれを左揃えに設定
③ テキストを差し替え(text_02.txt からコピー&ペーストし直す)
左側 photo_07、中央 photo_08
④ テキストフレームを一つ、右側ページ上段まで option(Alt) + ドラッグ
テキストは photo_01
⑤ 左上画像にも同様にキャプションのテキストフレームを複写して
テキストを差し替える
(5)テキストの検索・置換
・ 「電話」を電話機のアイコン(文字)に置き換えよう
① 検索と置換ダイアログを表示する command(Ctrl) + F
② 「テキスト」をクリックして、以下の項目を入力・設定
電話
☎ ドキュメント
③ 「検索」ボタンをクリック
④ 「置換」ボタンをクリック
「すべてを置換」でも OK
⑤ プレビューで確認して完成︕︕︕
● 質疑・応答 ●
● まとめ ●
・タイトルとリードの作成
・テキストの流し込み
・見出し・本文の書式設定
・見出し・本文の段落スタイル設定
・テキストの回り込み
・キャプションの設定
・検索と置換