黒潮大蛇行の沿岸漁業への影響 - shizuoka prefecture...4...
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黒潮大蛇行の沿岸漁業への影響
水産技術研究所伊豆分場
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黒潮は
1 世界有数の暖流
2 プランクトン少なく、
透明度が高い(青黒色)
3 最大流速4ノット(速い)。
水深1,000付近まで影響
4 東海南岸で、流路変動激しい
5 流路のパターン分け→
A,B,C,D,N型
6 もう一つの分け方
非大蛇行型
大蛇行型海上保安庁HP:海洋速報より転載
気象庁
黒潮大蛇行
八丈島32N
黒潮大蛇行の判定
・潮岬で安定して離岸
(おおよそ1ヶ月以上)
・蛇行の南端が136E
~139Eで32N以南
136E
A型
黒潮大蛇行の特徴
・継続期間が長い
139E
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黒潮大蛇行
C:冷水塊
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黒潮大蛇行の漁業への影響(可能性)
黒潮系水の接近により
1)カジメ枯死→カジメ群落消失:磯焼け発生→ 餌不足でアワビ衰弱、死亡
2)シラス(カタクチイワシ仔魚)大不漁漁業者の情報によると・・・
3)カツオ漁場の変化4)キンメダイ漁に好漁の例(三宅島)5)サバ棒受網の操業支障
視突き視突き素潜り素潜り
潜水器潜水器
アワビを獲る漁業
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伊豆半島におけるアワビの漁獲量年変動
0
10
20
30
40
50
60
70
80
57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26
年
漁獲量
(トン
)
静岡県農林水産統計年報
(関東農政局静岡農政事務所)
カジメ
多年生、高さ1~2mまで生長
水深5~20mの岩礁で群落を形成
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あわびのすみか① 岩盤の割目・裂目
あわびのすみか② 岩の側面
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漂着したカジメの葉を食べているアワビ
磯焼け風景1989年12月田牛→
2005年1月・下流
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メガイアワビ
痩せた貝
磯焼け発生
磯焼け発生
磯焼け発生
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2004年7月~2005年8月の大蛇行では
◎ 伊豆分場が潜水調査で磯焼け現象を確認
・ 伊浜、大瀬、下流、田牛、谷津
・ 焼津、由比、沼津(口野)
○ 発生なし
・ 須崎、白浜、宇佐美、上多賀
黒潮大蛇行の2パターン
八丈島 八丈島
2004年7月25日 2005年3月20日
A型
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2004年と2017年の比較(9月)
2004年9月25日1都3県漁海況速報 関東・東海海況速報
2017年9月25日
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① 伊豆半島沿岸域の定地水温を観測
(白浜、谷津、稲取、北川)
② 関東東海海況速報(1都5県)、海洋速報(海上保安庁発行)等を注視
↓
暖水波及(高水温)が継続するようであれば、
カジメ群落の現地調査を実施して、
対策を検討し 漁業者に提案
例:アワビの移植
伊豆分場の取組み
10.00
15.00
20.00
25.00
30.00
上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
水温℃
平年(S33~)
H29