貴重な一次資料をデジタル化―歴史的文書をフルテキスト横 …the middle east...

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Digital Archives 好評発売中!!

◆貴重な一次資料をデジタル化―歴史的文書をフルテキスト横断検索

Archives Unbound アーカイヴス・アンバウンド中東地域研究デジタル・アーカイヴ

Archives Unbound とは、貴重な一次資料のデジタル化によりフルテキスト横断検索を可能にし、手紙やメ

モ、ニュースレターなどといった一次資料をエンドユーザーに提供することで、歴史的文書研究のニーズに

応えるデジタル・アーカイヴスです。その多目的なコンテンツについてタイトルごとのご購入が可能です。国際情勢、地域研究、そしてジェンダー・女性研究や社会・文化研究など多岐にわたる 300 タイトルを超

えるデジタル・アーカイヴスのラインナップのうち、中東地域研究に関わる 28 タイトルを選りすぐってご案

内いたします（今後も追加でリリース予定）。各タイトルは買い切りです。年間管理費も不要となります。

中東地域に関する第一級の学術研究史料 28 タイトルを

オンラインで提供するデジタル・アーカイヴ好評発売中!! 米国公文書館、議会図書館、大統領図書館等が所蔵する第一級の学術研究史料をオンラインで提供

・専門的なテーマの一次資料コレクションをオンラインで検索・閲覧できるシステム・収録資料の所蔵元は米国公文書館、議会図書館、大統領図書館、FBI 図書館、英国公文書館など

・国際政治・アメリカ研究・日本研究・中国研究・アジア研究・ヴェトナム戦争・ヨーロッパ研究

ラテンアメリカ研究・中東研究・ジェンダー・社会運動・宗教研究など多彩な分野の資料・収録コンテンツはどれも、今回初めてデジタル化(一部資料はマイクロからデジタル化)

・活字文献は OCR（光学文字認識）によるフルテキスト検索が可能・必要なコレクションを１コレクションから購入することができる・すべてのコレクションを横断フルテキスト検索可能（本文閲覧は購入コレクションのみ）・購入コレクションは必要なページを印刷・ダウンロード可能・すでに 318 コレクションが購入可能（2020 年 4 月現在）、今後も続々とリリース

・バックアップ用ディスクは別売りです（各タイトル Portico によるバックアップ保証あり）

各タイトルの購入は完全買い切りです

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Archives Unbound は年間管理費不要の Digital Archives

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インターフェイスが一新されました!!

Archives Unbound 日本総代理店株式会社極東書店

Archives Unbound： Middle Eastern Studies

中東地域研究 28 タイトル現在 300タイトル以上がリリースされているArchives Unboundのコレク

ションは、日本・中国・アジアをはじめとする地域研究や国際政治、ジェ

ンダー・社会運動・宗教研究など多彩な分野にわたります。米国公文書館、

議会図書館、米国大統領図書館をはじめ、各国の公文書館などで所蔵され

る第一級の学術研究史料をオンラインで提供いたします。Archives Unbound は必要なコレクションを 1 コレクションからご購入いただけます。

インターフェイスのリニューアルにより、機能面がこれまで以上に充実

したデジタル・アーカイヴに収録される中東地域研究関連史料をご案内申

し上げます。

◆ブッシュ大統領図書館所蔵の 1989 年から 93 年の中東外交資料のデジタル化

米国の中東和平政策と中東和平プロセスにおける米国の役割 1989-1993 年 U.S. Middle East Peace Policy and America's Role in the Middle East Peace Process, 1989-1993 (Source Library: George H. W. Bush Presidential Library / Content: 93,234 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上

買い切り価格価格は弊社までお問い合わせください

本コレクションは、ホワイトハウスの各種オフィスで作成されたジョージ・ブッシュ

政権時代の記録を収集したものです。書簡、覚書、新聞記事、論文、議会、連邦省庁、

政権高官からの各種報告等で構成される記録は、米国の中東和平政策と中東和平プロ

セスにおける米国の役割を克明に証言しています。書簡のコレクションには、ユダヤ

人、イスラーム教徒、キリスト教徒の利益集団のメンバーの書簡から、上院議員、下

院議員、民間人の書簡まで、夥しい数の書簡が含まれ、イスラエル・パレスティナ関

係、ユダヤ人入植のための対イスラエル借款、中東における米国の人道的支援、エル

サレムにおけるイスラエルの分断、ヨルダン川西岸やガザ地区、その他「占領地域」、「入植地」と見なされてい

る地域の分断を巡って、ある者は懸念を、ある者は支持を表明しています。これらは、米国のイスラエル政策や

中東和平政策に影響力を及ぼすことを狙ったものです。これらの書簡にはしばしば、表明されている見解を支え

る資料として新聞記事や各種報告が同封されましたが、これらの同封資料も収録されています。さらにこれらの

書簡に対しては、ホワイトハウスから返信が送られることも珍しくありませんでした。返信書簡は、国務省やホ

ワイトハウス議会関係局のメンバーにより起草され、返信書簡起草の際、各種覚書、カバーシート、配信先リス

ト等の行政文書が作成されます。本コレクションには、往復書簡の他にこれらの文書も収録されています。国家

安全保障会議、ホワイトハウス法律顧問局（Counsel’s Office）、公共連絡局（Office of Public Liaison）の記録は、

中東和平を巡る行政機関の連携の実態を明らかにしてくれます。米国の中東和平政策を巡っては、これまで政権

内の一連の政策プロセスで残された資料群の公開に止まり、政策自体の形成過程を明らかにする資料群はほとん

ど利用できませんでした。本コレクションはその欠落を埋めるべく、政権の外部から政権へ宛てて送られた膨大

な書簡と付属資料と返信書簡に光を当てることで、冷戦終結後の米国の中東和平政策の起源に迫るものです。

◆ブッシュ大統領図書館所蔵外交資料をデジタル化

マドリード中東和平会議 1991 年 George H. W. Bush and Foreign Affairs: The Middle East Peace Conference in Madrid (Source Library: George H. W. Bush Presidential Library / Content: 4,517 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


【マイクロフィルム】 George H. W. Bush and Foreign Affairs: Part 4: The Middle East Peace Conference, Madrid, Spain

アラブ・イスラエル関係：Arab-Israeli Relations


◆英国外務省・植民地省・陸軍省・内閣旧蔵資料をデジタル化

アラブ・イスラエル関係 1917-1970 年 The Middle East Online: Arab-Israeli Relations, 1917-1970 (Source Library: U.K. National Archives / Content: 137,631 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


アラブ・イスラエル紛争ほど、中東問題の中で関心を呼ぶ主題はありません。イギリス国立公文書館

が所蔵する資料ほど、パレスティナとアラブ・ユダヤ関係史の研究者にとって重要な資料はありません。

本コレクションは、1917 年のバルフォア宣言から 1948 年のイスラエル建国を経て、1970-1971 年の

“Black September War”に至るまで、約 50 年間に及ぶアラブ・ユダヤ（イスラエル）関係史をイギリスの

外務省、植民地省、陸軍省、内閣が所蔵する関係資料を収集、電子化したものです。前半期の植民

地行政から後半期のイスラエルとアラブ諸国家に対する外交政策まで、この間のイギリスの中東政策

の全貌が明るみに出されます。現在の中東紛争は、英国などヨーロッパ諸国の 20 世紀初頭の中東政

策によって種を蒔かれました。当時の英国政策当局の文書群を渉猟することによって、現在の中東紛

争を歴史的に位置づけることができます。

◆エルサレム駐在米国領事館と国務省の交信記録

英国パレスティナ委任統治領、アラブ・イスラエル関係、

エルサレム駐在米国領事館 1920-1940 年 The British Mandate in Palestine, Arab-Jewish Relations, and the U.S. Consulate at Jerusalem, 1920-1940 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 36,841 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


本コレクションは、エルサレム駐在米国領事館と国務省の間で交わされた書簡と電信を収録します。収録資料は、

アメリカ国民の保護、貿易、船舶、移民等の領事館の通常業務を超え、パレスティナ人の他のアラブ諸国との関

係、イギリスの政策、パレスティナと外国のシオニズム運動、パレスティナにおける共産主義、イスラーム会議、

人種と宗教に関わる暴動、聖地問題、ユダヤ人とアラブ人の関係など、広範な主題に及びます。オスマン帝国が

瓦解し、イスラエル国家もまだ成立していない戦間期から第二次大戦末期まで、パレスティナが一見混沌とした

状況に置かれていた時代に何が起こっていたのかを知る上で重要な資料を提供します。 ◆アラブ人とユダヤ人の衝突の記録

米国国務省機密文書セントラルファイル

パレスティナとイスラエル: 1945-1959 年 Palestine and Israel: Records of the U.S. Department of State, 1945-1959 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 77,488 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


パレスティナにおいてアラブ人と少数民族ユダヤ人は宗教・風俗を異にしながらも何世紀もの間概ね平和的に

共存してきましたが、1917 年のバルフォア宣言がユダヤ人の国家建設を約束してから状況は一変します。第一次

大戦後、英国はアラブ民族主義への対抗勢力としてユダヤ人の入植をすすめ、これに反発したアラブ住民は反英・

反ユダヤへと傾きました。さらにナチスによるユダヤ人迫害でユダヤ人のパレスティナ移住が急増し、力民族間

の紛争も多発して、アラブ人のユダヤ人に対する敵意も急速に高まりました。パレスティナ問題の解決に当惑し

た英国は 1947 年、問題を国際連合に委ねました。国連の調査委員会はパレスティナ分割を勧告し、国連総会は分

割案を採択します。アラブ人はこれに反対してユダヤ人と衝突、ゲリラ戦が始まったこの衝突は 60 年以上経た現

在も解決を見ることができない状況にあります。英国は委任統治終了で撤退し、1948 年 5 月ユダヤ人はイスラエ

ル共和国を建国。これに反対する周辺アラブ国は出兵して（第 1 次）中東戦争となりました。その後、第 2 次中

東戦争が 1956 年、第 3 次中東戦争が 1967 年 6 月、そして 1973 年 10 月に第 4 次中東戦争が勃発しました。


◆第三次アフガン戦争における英国軍の記録

英国インド省旧蔵資料 1919 年のアフガニスタン: 第三次アフガン戦争 Afghanistan in 1919: The Third Anglo-Afghan War (Source Library: British Library / Content: 1,898 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


第三次アフガン戦争は 1919 年 5 月 6 日に勃発し、同年 8 月 8 日に終結しました。アフガニスタンの正規軍を撃退した限

りにおいて戦術的にはイギリス軍の勝利であったと評価されるものの、戦略的観点から見ればアフガニスタンの勝利であっ

たともみなされています。イギリス側の書簡、覚書、命令、報告を収録する本コレクションは、第三次アフガン

戦争に従軍した軍隊の組織、作戦、装備を含む軍事政策と軍事行政全般に関す

る広範な情報を提供します。アフガニスタンは、当地で希望を打ち砕かれたイギリ

スやロシアの帝国主義者からは「帝国の墓場」と呼ばれていました。米軍と NATO軍がこの地でゲリラ活動との泥沼の戦いに巻き込まれている今日、本コレクション

に収録された資料は、過去のイギリス軍の行動を分析し、そこから教訓を引き出す

ことを通して、アフガンを取り巻く現状を長期的に分析する視点を提供します。

◆1945 年から 63 年までのアフガニスタン情勢に関する米国国務省機密文書

アフガニスタンと米国 1945-1963 年 Afghanistan and the U.S., 1945 - 1963: Records of the U.S. State Department Central Classified Files (Source Library: U.S. National Archives / Content: 9,674 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


【マイクロフィルム】 Records of the Department of State Relating to the Internal Affairs of Afghanistan, 1945-1945-1949,

1960-1963; Political Relations with Afghanistan, 1930-1959 アフガニスタンの国内政治、外交、独立国家としての存立は歴史的に、中央アジア、

西アジア、南アジアの十字路に位置する地理的条件により規定されてきました。近代

以前と同様、近代に入ると外国の軍隊はこの地を経由し、一時的に支配し、時にその

支配権は近隣のイランとインドまで及びました。アフガニスタンの形成にはイスラム教も

また、重要な役割を歴史的に果たしてきました。2,000 年にわたり、帝国が支配し通商

が繁栄したアフガニスタンが真に独立国家を形成するに至ったのは、ようやく 20 世紀

になってからに過ぎません。 20 世紀の大半の期間、アフガニスタンは中立を維持しました。第二次世界大戦には参戦せず、冷戦時代は東西陣営の

いずれとも同盟関係を持つことはありませんでした。それどころか、ソ連と米国が道路、空港、上下水道、病院などのインフ

ラ整備の支援をすることでアフガニスタンに対する影響力を競い合っていたことを考えると、アフガニスタンは冷戦の受益者

であったとも言えます。本コレクションは、1945 年から 1963 年までの冷戦時代のアフガニスタンの実情を米国国務省の機密文書から探るもので

す。米国国務省機密文書は、20 世紀世界各国の政治、軍事、社会、経済を米国外交当局から分析、報告した資料集です。

冷戦時代の中立地域アフガニスタンの諸相が、冷戦の一方の当事者である米国の眼を通して浮かび上がってきます。

アフガニスタン：Afghanistan


◆アメリカ・プレスビテリアン（長老派）協会の外国伝道会（BFM）による伝道の記録

福音宣教とシリアとレバノン宣教 Evangelism and the Syria-Lebanon Mission: Correspondence of the Board of Foreign Missions, 1869-1910 (Source Library: Library of the Presbyterian Historical Society, Philadelphia / Content: 20,455 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


【マイクロフィルム】 Board of Foreign Missions Correspondence and Reports, 1833-1911: Syria-Lebanon Mission,

1869-1910

米国プロテスタント教会のシリア伝道は 1819 年、アメリカン・ボード（American Board of Commissioners for Foreign Missions）の代表、プリーニー・フィスクとレヴィ・

パーソンズがエルサレム地域で伝道活動を始めることを目的としてスミルナに到着

した時まで遡ります。米国長老派教会のオールドスクールとニュースクールが 1870年に合同した後、アメリカン・ボードのシリア・レバノン伝道は外国伝道ボードに

移管されます。シリアの歴史を貫くキリスト教徒とイスラーム教徒の軋轢は、他地域の伝道では未知の問題を投げかけます。

宗派により人口が分断されていることが、シリア・レバノン地域での殺戮を招き、伝道団体の教育・医療・布教

活動を脅かします。にもかかわらず、伝道団体は教育活動と医療活動を効果的に推進し、学校と医療はシリアに

おける伝道活動の一部にさえなりました。女子アメリカンスクール、シリア・プロテスタント大学（後のベイル

ート・アメリカン大学）、トリポリ女子学校、ジェラルド学院のような教育機関の存在が、シリアにおける長老

派教会の教育支援を物語っています。教会の医療活動は、結核患者のためのハムリン記念治療院、トリポリケネ

ディ記念病院、デリゾール病院で運営されました。本コレクションは、オールドスクールとニュースクールが合同する一年前の 1869 年から 1910 年までおの約 40

年間に亘る米国プロテスタント教会のシリア・レバノン伝道の全貌を伝道の当事者の書簡を通して甦らせます。

◆アラブ人とユダヤ人の衝突の記録

フランスのレバノン委任統治、キリスト教とイスラームの関係、

ベイルート駐在米国領事館と国務省の交信記録 The French Mandate in the Lebanon, Christian-Muslim Relations, and the U.S. Consulate at Beirut, 1920-1941 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 9,112 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


本コレクションは、ベイルート駐在米国領事館と国務省の間で交わされた書簡と電信を収録

します。収録資料は、米国民の保護、貿易、船舶、移民等の領事館の通常業務を超え、1925

年のドルーズ派の反乱、キリスト教徒、マロン派、イスラーム共同体の間の三つ巴の紛争、フ

ランス軍による鎮圧、フランスが推進したベドウィンのシリア定住政策、民族主義団体と反乱、

反シオニズム運動、都市と農村における暴動、1936 年のフランス・レバノン条約の失敗、1939

年のシリアにおける新しい委任統治領の形成、シリア独立に対するパレスティナの見方など、

広範囲の主題に及びます。

◆米国の視点による英仏の分割委任統治領の記録


レバノン、パレスティナ、シリア、トランスヨルダン：1836-1944 年 Lebanon, Palestine, Syria, Trans-Jordan: Records of the U.S. Department of State, 1836-1944 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 41,619 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


シリア・レバノン：Syria / Lebanon


◆19 世紀末から第二次大戦期のイラクについての米国の視点

米国国務省機密文書セントラルファイルイラク：1888-1944 年 Iraq: Records of the U.S. Department of State, 1888-1944 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 21,412 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


中東地域は第一次世界大戦前にはオスマントルコ帝国の支配下にありましたが、戦後、イラク

はヨルダン・パレスティナとともに英国に、シリアとレバノンはフランスへと国際連盟の委任統

治領として両国に分割支配されることになりました。1932 年に英国の委任統治から完全に独立

し、“トルコ領アラビア”から第一次大戦期の“メソポタミア”、そして“イラク”へと変化して

いきます。独立後も軍部によるクーデタが相次ぎ、1958 年には王制が打倒されて共和政が成立

します。本コレクションでは 19 世紀末から第二次大戦期に至るイラクの政治過程の変化につい

ての米国の視点による記録文書を収録しております。

◆英国外務省・植民地省・陸軍省・内閣旧蔵資料をデジタル化

イラク 1914-1974 年 The Middle East Online: Iraq 1914-1974 (Source Library: U.K. National Archives / Content: 68,794 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


本コレクションは、1914 年のイギリス・インド合同軍のバスラ占領から、第一次世界大戦後のイギリス委任統

治領時代、1932 年の独立に始まる王政時代を経て、1957 年のクーデタによる共和制の成立、1963 年のクーデタに

よるバース党政権の成立、サダム・フセインが権力を掌握する 1974 年までの 60 年間の現代イラク史に、イギリ

ス外務省、植民地省、陸軍省、内閣の各政府省庁が所蔵する包括的な一次資料から光を当てるものです。イギリ

スの対イラク外交政策の大まかな輪郭だけでなく、行政、外交、原油・武器取引等に関わる細部の事実を含め、

現代イラク形成過程の全貌がイギリスの資料を通して浮かび上がります。クートの包囲戦、1917 年のメソポタミ

ア戦争とバグダッド占領、イギリス委任統治、1921 年のファイサル国王即位、バグダッドのイギリス行政、イギ

リス政府顧問ガ―トルード・ベル、1920 年のアラブ反乱、1932 年のイラク独立と国際連盟加盟、1930 年代と 1940年代の一連のクーデタ、1955 年のバグダッド条約、1958 年のクーデタによる共和制成立、冷戦とソ連のイラク介

入、クルド人の暴動とクルド人地域での戦争、原油利権と原油採掘、バース党の勃興とサダム・フセインの権力

掌握、1972 年のソ連・イラク友好条約、イラン・イラク関係など、広範

囲の主題が取り上げられています。湾岸戦争からイラク戦争を経て現在に至るまで、イラクはポスト冷戦

期中東の主要なリスク要因として世界の注視を集めてきました。現代イ

ラクの混迷の歴史的起源を探るためには、第一次大戦期のヨーロッパ諸

国による当地への介入以降の歴史を再考する必要があります。当地と特

別に関わりの深いイギリス側の資料は、その際に参照すべき資料として

欠かすことはできません。

イラク：Iraq


◆英国インド省メソポタミア局旧蔵資料

第一次大戦中のメソポタミアにおけるイギリス軍 British Campaign in Mesopotamia, 1914-1918 (Source Library: U.K. National Archives / Content: 3,334 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


第一次大戦中のメソポタミアにおけるイギリス軍の行動は、戦争とその後の

中東の歴史に対して及ぼした影響力の大きさを考えると、本来もっと関心を払

うべき主題です。本コレクションはインド省メソポタミア局に収蔵された電信、

書簡、会議録、覚書、機密文書を包括的に提供します。 1914 年、イギリス・インド合同軍は、ペルシア南部の石油採掘権を保護する

との名目の下に、メソポタミア地域に進攻したものの、不運が重なり、バクダ

ッドとイラク北部都市を攻略するだけで終わります。作戦は当初、バスラの制

圧に成功するも、合同軍は北部へ追われ、クートでオスマン帝国軍に包囲され

ます。救援の試みも空しく、イギリス軍は降伏し、捕虜は凄まじい屈辱と苦難を蒙り、トルコへの死の行進でそ

の苦難はクライマックスに達します。1917 年、新しい総司令官が任命されるも、軍事政策は相変わらず一貫しま

せん。ロシアが参戦してくれるとの希望も革命勃発により打ち砕かれ、砂漠の酷暑が作戦遂行に追い打ちをかけ

ます。オスマン帝国との戦いは休戦まで続きました。作戦の遂行は調査委員会の調査に委ねられ、そこでは多く

の軍人と軍事行政機構が厳しく批判されました。 ◆革命以前の君主制イラクにおける米国との友好期の技術協力

米国のイラクへの技術援助 1950-1958 年 U.S. and Iraqi Relations: U.S. Technical Aid, 1950-1958 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 52,834 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


【マイクロフィルム】 Records of U.S. Foreign Assistance Agencies, 1948-1961: U.S. Operations Mission in Iraq, 1950-1958

1930 年代イラクが独立し、第二次大戦が終了すると、米国とイラクの関係が深まります。

両者の関係は、米国のイラクに対する様々な支援という形態を取りましたが、その一環とし

て米国からイラクに対する技術支援を目的とした使節団が派遣されました。このイラクにおける米国使節団（U.S. Operations Mission in Iraq）については従来、1958 年

にクーデタが発生し共和制が成立したため、これまで正当な歴史的評価を与えられないか、ややもすれば、共和

制以前の体制を温存したものとの否定的評価をすら与えられることがありました。しかし、本コレクションに収

録された資料を精査すると、使節団が厳しい障害に直面したにも関わらず、相当の成果を上げた事実が浮かび上

がってきます。米国のイラクに対する支援は、イラク政府に対する技術者の助言と

協働、物品の提供、視察と職業訓練を目的とした米国及び第三国へのイラク人の派

遣という三種類の形態で行なわれました。イラク国内での支援は農業の改善を主要

な対象としたものの、予防医療、教育、行政の領域にも及びました。共和制以前の

体制を温存した米国の政策の一環としての技術支援という評価を超えて、使節団の

活動を学問的に検討することは、経済成長と政治的自由の関係の問題を再考する契

機となるでしょう。


◆アメリカ・プレスビテリアン（長老派）協会の外国伝道会（BFM）による伝道の記録

イランにおける福音宣教 Evangelism in Iran: Correspondence of the Board of Foreign Missions, 1847-1911 (Source Library: Library of the Presbyterian Historical Society, Philadelphia / Content: 24,300 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


【マイクロフィルム】 Board of Foreign Missions Correspondence and Reports, 1833-1911: Iran Mission, 1847-1911

イランでも長老派は積極的に宣教を行ないました。長老派海外宣教委員会からイ

ランに派遣された宣教師の活動は、宣教から教育、医療活動まで広範囲に及びまし

た。1837 年の海外宣教委員会創設後まもなく新旧二派に分裂していた長老派教会

が 1870 年に再統合されるに伴い、長老派海外宣教委員会は現在のイラン、イラク、

シリア地域におけるアメリカンボードの宣教活動を吸収し、同地域で独自の活動を

展開しました。本コレクションは 1847 年から 1911 年までの 60 余年に亘り、イラ

ンの宣教師と米国の海外宣教委員会本部の間で交わされた往復書簡を収録します。

イラン宣教のパイオニア、ジャスティン・パーキンスをはじめ、ジョゼフ・コクラン、ジョン・ウィシャード、

サミュエル・マーティン・ジョーダン、ハワード・バスカーヴィルら、イランに滞在した宣教師の布教活動を克

明に伝える長老派イラン宣教史の貴重な記録であるとともに、カジャール朝イラン社会の動向を外国人の宣教師

の目を通して観察した稀有な歴史資料でもあります。書簡全体は年代別に全 55 巻に編集されています。オリジナルの書簡は手書きもしくはタイプ打ちのものです。

各巻の冒頭部分にはタイプ打ちされた収録書簡の目次（米国本部の受信書簡の場合は発信者名、発信日、書案の

要約、米国本部の発信書簡の場合は宛名、発信日、書簡の要約）が掲載されていますが、これは原資料やマイク

ロフィルム版を利用していた時代に索引機能として活用されていたものです。本コレクションでは、特定の宣教

師名で検索すると、その名前の記載のあるタイプ打ちされた概要部分がヒットするため、当該宣教師の発信書簡

もしくは受信書簡を容易に探し出すことができます。

◆英国の保護下にあったイランでの民族意識の高まり


イラン（ペルシャ）：1883-1959 年 Iran (Persia): Records of the U.S. Department of State, 1883-1959 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 91,207 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


ペルシャ国内は 18 世紀以来、ロシアの南下政策に圧迫される一方で東からはインドを

支配する英国からも圧迫され、混乱が続いてきました。1907 年の英露協商ではペルシャ

をめぐる分割計画さえ協定されました。第一次世界大戦では中立宣言をしたにも関わらず、

英・露連合軍とドイツ・トルコ同盟軍が侵入し、国土は戦場と化し、戦後には英国の保護

国化の策謀とソ連赤軍の侵入を受けました。1923 年、レザー・シャー・パフラディー

（1878-1944）の下で新国家をつくり、1935 年に国号をイラン王国とします。第二次大戦

においても中立はままならず、英国・ソ連と三国同盟を締結して危機を乗り越えました。

戦後、民族意識の高まったイランでは 1951 には石油国有化が宣言され、その後国王の推

進する脱イスラム化・近代化と反対派弾圧に対して全土で暴動が広がり、後の王制崩壊と

ホメイニ師を指導者とするイスラム共和国の成立につながっていきました。

イラン：Iran


◆中東における最大の親米国家についての機密文書

米国国務省文書セントラルファイルサウジアラビア: 1930-1959 年 Saudi Arabia: Records of the U.S. Department of State, 1930-1959 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 14,261 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


「サウード家によるアラビアの王国」であるサウジアラビアは、1902 年に初代国王であ

るアブドゥルアズィーズ・イブン・サウードが 22 歳の時にナジュドおよびハッサン王国を

建国したものであり、征服を続けて 1932 年までに主要地域であるハサー、カティーフ、ナ

ジュドそしてヒジャーズを統一してサウジアラビア王国が成立しました。1938 年 3 月にダ

ンマーム油田が発見され、第二次大戦後には本格的な油田開発が始められ、石油はサウジ

アラビアに経済的な繁栄だけでなく国際社会における大きな影響力も与えることになりました。本コレクション

では、中東における最大の親米国家であるサウジアラビアについての米国国務省のセントラル・ファイルを収録

しております。

◆米国によるサウジアラビアへの経済・技術支援

米国のサウジアラビア使節団 1950-1955 年 U.S. Operations Mission to Saudi Arabia, 1950-1955: Correspondence and Subject Files of the Office of the Director (Source Library: U.S. National Archives / Content: 19,974 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


20 世紀における米国とサウジアラビアの関係は 1931 年、米国がサウジアラビアを国家として承認し、外交関係

を樹立した時に始まります。サウジアラビアに膨大な原油埋蔵が確認されると、同国に対する米国の利害関心は

高まり、1933 年、カリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル・カンパニー（後のアラムコ）が設立さ

れます。第二次大戦が勃発し、サウジ国内の米国の石油利権が脅威に晒されると、米国はサウジ国王との合意の

下、空軍基地の建設に乗り出します。この基地は後にサウジ国内の米国のプレゼンスを支える基盤となり、冷戦

期中東における米国の反共政策のバックボーンの役割を果たしました。本コレクションは、初期冷戦時代の 1950 年代前半に米国がサウジに派遣した使節団の書簡、並びに経済・技術支

援プログラムの指揮・監督の実態を明らかにする使節団長室の主題別ファイルを収録し、米国・サウジアラビア

関係史の一端に光を当てるものです

◆19 世紀後半から 20 世紀初頭のアラビア半島南端地域


アデン保護領（南イエメン）: 1880-1906 年 Aden: Records of the U.S. Department of State, 1880-1906 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 1,682 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


古くから欧州とインドを結ぶ通商の要衝であったアラビア半島南端、アデン湾に面するイエメン共和国の港湾

都市であるアデン（Aden）は、1990 年の南北イエメン統合まではイエメン人民民主共和国（南イエメン）の首都

でもありました。16 世紀にはポルトガルとオスマン帝国の支配下にあったが、その後エジプトの支配を経て、英

国が 1839 年から海軍基地を設置してインド支配のための拠点のひとつとして位置づけられました。

サウジアラビア：Saudi Arabia

ペルシャ湾岸：Persian Gulf


◆軍事クーデタ以前のイエメンと周辺諸国

ペルシャ湾岸諸国とイエメン：1950-1959 年 Persian Gulf States and Yemen, 1950-1959 Records of the State Department (Source Library: U.S. National Archives / Content: 12,036 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


本コレクションは、政治制度、政府、司法、軍事から関税制度、経済、金融、農業、天然資源、

産業、通信、メディアまで、ペルシャ湾岸諸国とイエメンの諸相を米国国務省文書から探るもの

です。米国国務省文書は、20 世紀世界各国の政治、軍事、社会、経済を米国外交当局が分析、報

告した資料集です。

Record Group 59, Records of the Department of State, Central Files: Kuwait (86D), Muscat and Oman (86E), Qatar (86F), the Trucial Sheikhs (86G), and Yemen (86H).

◆ブッシュ大統領図書館所蔵の 1990 年から 91 年の中東外交資料のデジタル化

湾岸戦争資料 Records of the Persian Gulf War (Source Library: George H. W. Bush Presidential Library / Content: 49,569 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


1988 年 8 月のイラン・イラク戦争終戦時に、実質的に国家として破産していたイラ

クは、債権国のサウジアラビアとクエートに債務返済免除の圧力をかけるも、拒絶さ

れます。また、OPEC 生産割当を超過した原油生産が原油の市場価格の低下をもたら

し、イラク経済にダメージを与えているとの非難をクウェートに浴びせ、1990 年 7月初旬には、クウェートに対する軍事行動も辞さないとの声明を発表するに至ります。

7 月 23 日、アメリカ CIA は 3 万のイラク軍がイラク・クウェート国境地帯に移動したことを報告し、ペルシア湾

の米艦隊は警戒態勢に入ります。7 月 25 日、バクダッドでサダム・フセインと会談したアメリカ大使グラスピー

は「アラブ間の紛争にアメリカは介入しない」と発言します。7 月 31 日、イラクとクウェートの交渉は決裂し、8月 2 日、遂にイラクはクウェートに侵攻します。臨戦態勢に入っていなかったクウェート軍部隊はイラク軍に降

伏するか、隣国サウジアラビアに逃走しました。イラクのクウェート侵攻は国際的非難を浴び、国連安保理事会

は対イラク経済制裁を決議、ブッシュ大統領は米軍をサウジアラビアに派遣し、同盟国にも軍隊の派遣を要請、

多国籍軍が形成されます。イラク軍を駆逐する作戦は、翌年 1 月 17 日の空爆に始まり、2 月 23 日には地上軍が投

入されます。戦争は多国籍軍の圧倒的勝利に終わり、クウェートは解放されました。本コレクションは、イラクのクウェート侵攻に対するアメリカの対応を外交と軍事の両面から明らかにするもの

です。ホワイトハウス記録管理局の Subject File と Staff and Office Files の資料を原資料とする本コレクションは、

湾岸危機に直面したブッシュ政権の一連の政策プロセスを克明に記録するものです。Subject File は議会要人、ブ

ッシュ政権要人の書簡、覚書、報道資料を、Staff and Office Files は記録管理局スタッフの書簡、覚書、記録管理局

の発行物を収録します。本コレクションには、国家安全保障会議（NSC）のファイルも収録されています。同フ

ァイルは、イラク大量破壊兵器の査察、多国籍軍形成を促した外交努力、湾岸戦争以前のアメリカのイラク政策、

アメリカのクルド人難民支援、ペルシャ湾での軍事作戦等の主題を扱っています。


◆スエズ運河開通以前の英国の支配と独立に向けたナショナリズムの高揚


エジプトの国内事情 1853-1962 年 Egypt: Records of the U.S. Department of State, 1853-1962 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 121,013 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


オスマン帝国の形式的な主権下にあったエジプトは 1876 年以来英国の影響下におか

れ、1914 年第 1 次大戦勃発で英国の保護国とされます。戦後激しい反英独立運動を経て

1922 年独立、第 2 次大戦中エジプトは連合軍の主要な軍事基地となりました。1952 年 7月ナセル指導の自由将校団の革命で共和制となります。ナセル大統領は 1956 年スエズ運

河会社国有化を宣言します。アラブ・ナショナリズムの高揚に脅威を覚えたイスラエル

が侵攻し（第 2 次中東戦争）、続けて英仏軍が軍事介入しスエズ動乱が生じました。英仏軍の進駐は国際的な強い

非難を浴び、これを機に英仏両国がこの地域に持っていた権益は根底から覆されました。英国の国力の低下に応

じてアメリカが中近東に介入し、ことに石油資源をめぐるアメリカの進出は強大で、これと共にこの地域におけ

る米ソの対立も表面化します。本資料は今日の諸問題を考える上で非常に重要な素材を提供するものです。

◆トリポリのアメリカ領事館の記録を収録


リビアの国内事情 1796-1885 年 Libya: Records of the U.S. Department of State, 1796-1885 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 7,096 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


◆1 世紀を超える米国とモロッコの関係を明らかに


モロッコの国内事情 1797-1929 年 Morocco: Records of the U.S. Department of State, 1797-1929 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 39,151 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


◆モロッコの独立と経済的および政治的自由化に向けた前進


モロッコの国内事情 1950-1959 年 King and the People in Morocco, 1950-1959: U.S. State Department Records on the Internal Affairs of Morocco (Source Library: U.S. National Archives / Content: 42,291 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


本コレクションは、フランス保護領時代の末期から独立を経て、立憲君主制国家としての歩みを始めた独立後

数年間に至る、50 年代のモロッコ激動の時代を米国国務省文書から探るものです。米国国務省文書は、20 世紀世

界各国の政治、軍事、社会、経済を米国外交当局から分析、報告した資料集です。

北アフリカ：North Africa


◆オスマントルコ帝国後期から両大戦期のトルコの情況


トルコの国内事情 1802-1949 年 Turkey: Records of the U.S. Department of State, 1802-1949 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 232,429 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


◆1950 年代のトルコの世俗化・イスラーム復興と国内事情

トルコの民主主義 1950-1959 年 Democracy in Turkey, 1950-1959: Records of the U.S. State Department Classified Files (Source Library: U.S. National Archives / Content: 55,489 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


【マイクロフィルム】 Records of the Department of State Relating to Internal Affairs Turkey 1950-1954, 1955-1959

現在、トルコ共和国は中東地域の一翼を担う大国に成長しました。グローバルな自由主

義体制の中での経済開発を追求し、オスマントルコの遺産である統治術をもって国内の政

治危機を克服し、外国からの同盟的支援を確保する外交政策を展開しています。トルコの

政治指導者は西欧並びに他の先進諸国との協力関係を維持し、自由な選挙で選ばれた議会

を最高意思決定機関とする世俗的なイスラーム国家を国是として掲げています。本コレクションは、1950 年から 1959 年までのトルコの実情を米国国務省機密文書から探るものです。米国国務

省機密文書は、20 世紀世界各国の政治、軍事、社会、経済を米国外交当局から分析、報告した資料集です。トル

コ初の自由選挙により首相に就任したアドナン・メンデレスが首相として政権を運営した約 10 年間のトルコの政

治・外交・経済・財政・社会の諸相が、トルコ駐在米国大使館、領事館の眼を通して浮かび上がってきます。

◆ローザンヌ条約以降のトルコとギリシャ


トルコ・ギリシャとバルカン諸国: 1930-1944 年 Turkey, Greece, and the Balkan States: Records of the U.S. Department of State, 1930-1944 (Source Library: U.S. National Archives / Content: 11,685 images)

FTE (学生数＋教職員数) 5,000 以下 5,001～15,000 15,001～30,000 30,001 以上


第一次大戦後の 1919 年にギリシャとトルコの間に生じた希土戦争では、ギリシャはセーヴル条

約で獲得した領土を失い、現在のギリシャ領が概ね確定しました。一方、トルコではアンカラ政

府の影響力が決定的になり、1922 年のスルタン制廃止、翌 23 年の共和国建国につながりました。

そして、1923 年に連合国（英国、フランス、イタリア、日本、ギリシャ、ルーマニア、ユーゴス

ラビア）とトルコ（アンカラ政府）で締結されたローザンヌ条約により、トルコ共和国はオスマ

ン帝国に代わる主権国家として国際的に認知されるようになります。本条約では近代トルコ国境

が決定するとともに、ギリシャとトルコの住民交換（100 万人のギリシャ正教徒がトルコからギリ

シャへ移住し、50 万人のイスラーム教徒がギリシャからトルコへと移住）が実施されました。本コレクションで

は 1930 年以降の大戦間期を中心としたトルコ、ギリシャおよびバルカン諸国の国内情況についての米国国務省文

書を集成したものであり、ローザンヌ条約以降のトルコとギリシャ、および周辺諸国の政治・経済・社会情況を

当時の様々な文書で考察することを可能にします。

トルコ：Turkey


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