中計1年⽬(リコー「再起動」)の主な取り組み - …smart vision 商用印刷...

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第19次中期経営計画の進捗(19次中計:2017年4月〜2020年3月) 2018年3月期はリコー再起動を掲げ、成長するために足腰を鍛え、実行力を磨くことに専念して き ました 。2 019 年 3 月期 、2 0 2 0 年 3 月期 の 2 年 間 は 新た に「 挑 戦 」を掲 げ 、成 長 に 舵を 切り 、全 社 一丸となって高い目標に挑戦してまいります。 中 計1年 ⽬(リコー「 再 起 動 」)の 主な取り組 み 実施項⽬ コスト構造改革・スリム化 ・ものづくり自前主義の見直し ・直販・直サービスの見直し ● 生産拠点の統廃合 ● 開発機種の絞込み ● 本社・バックオフィスのスリム化 業務プロセス改革 “社内デジタル革命” ● シェアードサービスによる生産性向上 ● 新機能搭載MFP拡充による保守プロセス改革 ● 生産⾃動化によるコストダウン 事業の選別 聖域を設けずに事業を検証し、以下の分類をする ・自社リソースで成長可能な事業 ・成長性はあるがリソース不足な事業 ・成長が見込めない事業 ● 電子デバイス事業の株式譲渡(80%) ●三愛観光の株式譲渡(70%) ● コカ・コー ラ ボトラー ズジャパンホー ルディングスに よる当社保有全普通株式の買い付け ● リコーインドの⽀援⽅針変更 *2018年3月期3Q累計:構造改革費用および一過性収益・費用を除く 売上原価率の推移 (%) 販管費率の推移 (%) 従業員一人あたり売上総利益の推移 2016年3月期3Q累計実績を100としたときの 指数 ガバナンス改革 ● 取締役 任期1年化 ● 社内取締役を対象とした評価制度の制定 ● 経営へのアドバイスを⽬的とした顧問制度の廃⽌ ● ガバナンス検討会の設置 本社機能の強化・改革 ● 組織改編 ● 新規事業創出体制強化 ● プロセスの再構築 ● 経理/財務機能強化 ● 体質改善 ● 戦略転換に基づく事業管理単位の⾒直し ● IR/SR強化 海外関連会社管理強化 (リコーインドの問題をふまえた見直し) ● 海外子会社の財務および⼀定額以上の取引を 本社経理部⾨が管理 ● 海外子会社の会計監査法⼈の選定基準⾒直し ● グローバル監査チーム体制の整備による内部監査強化 ● グループ子会社の会計監査⼈⼊れ替え 30 35 40 45 ’12/03 40.5 ’13/03 36.6 ’14/03 34.3 ’15/03 35.4 ’16/03 35.3 ’17/03 37.2 ’18/03 3Q累計* 35.3 95 100 105 110 ’16/03 3Q累計 100.0 ’17/03 3Q累計 102.3 ’18/03 3Q累計 105.0 50 55 60 65 ’12/03 60.5 ’13/03 60.1 ’14/03 60.2 ’15/03 59.4 ’16/03 60.1 ’17/03 61.1 ’18/03 3Q累計* 60.7 ’23/03 目標 55 19 Ricoh Group Integrated Report 2018

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Page 1: 中計1年⽬(リコー「再起動」)の主な取り組み - …Smart Vision 商用印刷 産業印刷 サーマル 成長戦略 2 成長戦略 1 io ro nr or 2018 20 Crion Bin

第19 次中期経営計画の進捗(19 次中計:2017 年4月〜2020 年3 月)

2018 年3月期はリコー再起動を掲げ、成長するために足腰を鍛え、実行力を磨くことに専念して

きました。2019 年3月期、2020 年3月期の2 年間は新たに「挑戦」を掲げ、成長に舵を切り、全社

一丸となって高い目標に挑戦してまいります。

中計1年⽬(リコー「再起動」)の主な取り組み

実施項⽬

コスト構造改革・スリム化・ ものづくり自前主義の見直し・ 直販・直サービスの見直し

●生産拠点の統廃合●開発機種の絞込み●本社・バックオフィスのスリム化

業務プロセス改革“社内デジタル革命”

●シェアードサービスによる生産性向上●新機能搭載MFP拡充による保守プロセス改革●生産⾃動化によるコストダウン

事業の選別聖域を設けずに事業を検証し、以下の分類をする・ 自社リソースで成長可能な事業・ 成長性はあるがリソース不足な事業・ 成長が見込めない事業

●電子デバイス事業の株式譲渡(80%)●三愛観光の株式譲渡(70%)●コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスによる当社保有全普通株式の買い付け

●リコーインドの⽀援⽅針変更

*2018年3月期3Q累計:構造改革費用および一過性収益・費用を除く

売上原価率の推移

(%)

販管費率の推移

(%)

従業員一人あたり売上総利益の推移

2016年3月期3Q累計実績を100としたときの指数

ガバナンス改革 ●取締役任期1年化●社内取締役を対象とした評価制度の制定●経営へのアドバイスを⽬的とした顧問制度の廃⽌●ガバナンス検討会の設置

本社機能の強化・改革 ●組織改編●新規事業創出体制強化●プロセスの再構築●経理/財務機能強化●体質改善●戦略転換に基づく事業管理単位の⾒直し●IR/SR強化

海外関連会社管理強化(リコーインドの問題をふまえた見直し)

●海外子会社の財務および⼀定額以上の取引を本社経理部⾨が管理

●海外子会社の会計監査法⼈の選定基準⾒直し●グローバル監査チーム体制の整備による内部監査強化●グループ子会社の会計監査⼈⼊れ替え

30

35

40

45

’12/03

40.5

’13/03

36.6

’14/03

34.3

’15/03

35.4

’16/03

35.3

’17/03

37.2

’18/033Q累計*

35.3

95

100

105

110

’16/033Q累計

100.0

’17/033Q累計

102.3

’18/033Q累計

105.0

50

55

60

65

’12/03’18/03

60.5

’13/03

60.1

’14/03

60.2

’15/03

59.4

’16/03

60.1

’17/03

61.1

’18/033Q累計*

60.7

’23/03目標

55

19 Ricoh Group Integrated Report 2018

Page 2: 中計1年⽬(リコー「再起動」)の主な取り組み - …Smart Vision 商用印刷 産業印刷 サーマル 成長戦略 2 成長戦略 1 io ro nr or 2018 20 Crion Bin

中計2年⽬以降:リコーグループ成⻑戦略「挑戦」

●オンデマンド、マスカスタマイゼーションという時代の要請に、リコーの強みで応える

〈強み〉・ 顧客基盤(お客様、お客様をカバーする販売・サー

ビスネットワーク、お客様先で稼働するデバイス)・ デバイスに組み込まれたプリンティング、キャプ

チャリング(光学と画像処理)の技術

●脱⾃⼰完結、脱⾃前主義(オープンイノベーション、外部資本を活用した新規事業創出)

●全員参加の社内デジタル革命・ クラウドグループウエアをグローバル全社員で

統一し、社内コミュニケーションをオープン化

●2019年3月期と2020年3月期で、M&Aに2,000億円超の投資を実施する計画

2023年3月期23,000億円

2020年3月期22,000億円

2017年3月期20,288億円

成長戦略の基本的な考え方

2019年3月期の重点施策とKPI

事業領域ごとの財務目標 成長戦略1、成長戦略2にそれぞれ1,000億円のM&A投資を行い、事業構造を変える。

第19 次中期経営計画の進捗(19 次中計:2017 年4月〜2020 年3 月)

成⻑戦略(リコー挑戦)

成長戦略 01. 徹底した売価マネジメントによる収益力向上 2. デジタルマニュファクチャリングのモデル工場新設 3. 保守サービスオペレーションの効率化成長戦略 0

KPI: MFP販売単価 A3・A4MFPの、 総販売金額÷総販売台数

成長戦略 2

強みに立脚した事業展開 オープンな経営スタイル メリハリのついた成長投資

1. 事業・地域ごとに狙いの領域を重点化 2. 統合プラットフォームアプリケーションの充実 3. M&Aを含めた外部リソースの獲得

KPI: アプリ導⼊台数 統合プラットフォーム上のアプリと連携して稼働するMFPの台数

成長戦略 11. 新機種投⼊による商用印刷MIFの拡大 2. インクジェットヘッド技術サポート拠点の設立 3. M&Aを含めた外部リソースの獲得成長戦略 1

KPI: 新機種販売台数 戦略機種であるRICOH Pro C7200Sシリーズ、Pro C9200シリーズの全世界販売台数

売上構成比

投資1,000億円

投資1,000億円

53%24%

12%

45%27%

17%

39%31%

20%

オフィスプリンティング

その他

デジタルビジネスオフィスサービス

産業プロダクツSmart Vision

商用印刷産業印刷サーマル

成長戦略 2

成長戦略 1

20Ricoh Group Integrated Report 2018

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