㈱神戸製鋼所の自主検証と

神戸市・兵庫県のデータ検証の比較

平成30年2月

神戸市環境局

兵庫県

資 料

第 173 回 神 戸 市

環境影響評価審査会

No.

33332222

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１．各主体によるデータ検証について

（１）神戸製鋼所による自主検証の範囲（資料26より抜粋）

・データ改ざんの可能性があり得る「手書き」「手入力」の部分に関し、データ反映元とデー

タ反映先の情報を比較し、それに相違がないかの確認を行った。

環境影響評価準備書作成の流れとデータ検証のパターン

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（２）県・市によるデータ検証の範囲（資料23より抜粋）

・準備書等に記載されたデータについて、環境調査や予測のデータが意図的に改ざんされてい

ないかどうか、県市が連携して改めて検証を行った。

県・市によるデータ検証の範囲

ア 基礎データ（環境影響評価に用いられた数値の元となるデータ）

ア）発生源データ（排ガス量や排ガス濃度測定データ等）

イ）周辺環境測定データ（二酸化窒素等の大気汚染物質や、COD 等の汚濁負荷物質に係る

測定データや実測データ）

イ 将来予測の計算過程

ウ 市アセス審に提出された追加資料

・大気汚染物質の総排出量、水銀の排出量、温排水の実績データ等

③周辺環境測定データ

（現地調査）

①発生源の諸元データ

（煙源データ等）

文献調査結果

（濃度、気象等）

現地調査結果

（濃度、気象等）

⑤⑥⑦予測計算

（寄与濃度等）

④現況データ

（バックグラウンド濃度）

予測条件の設定

（稼働率、気象条件等）

⑤⑥⑦予測結果

（濃度等）

準備書（第12章）

市アセス審の追加説明資料

神戸市で検証 県で検証

②周辺環境測定データ

（行政データ等、

気象・水象含む）

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２．データ検証ポイントの比較（神戸製鋼所、県・市）

「神戸製鋼所による自主検証の範囲」と、「県・市によるデータ検証の範囲」を重ね合わせ

たものは以下の通りである。

不適切なデータ処理が行われていないか確認

計算結果や予測結果の妥当性を確認

③周辺環境測定データ（大気環

境・水環境・気象の測定データ）

②周辺環境測定データ（大気環

境・水環境・気象の行政データ）

①発生源データ（大気関係及び水関係の施設

諸元、排出量や温排水のデータ等）

⑤将来予測（大気汚染物質の拡散）の計算結果

⑥将来予測（水環境）の計算過程及び計算結果

⑦将来予測（騒音・振動・低周波音）

の計算過程及び計算結果

県市による検証

④現況データ（ﾊﾞ

ｯｸｸﾞﾗｳﾝﾄﾞ濃度）

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参考：コベルコ科研のデータに関する自主検証の範囲について（資料26より抜粋）

３．各主体による検証の結果

（１）神戸製鋼所による自主検証結果（資料26を元に作成）

・検証は、存在しないデータを記載していないか、基準を満足させるためにデータを書き換

えていないかとの観点で行った結果、故意のデータの書き換え等の不適切行為は確認され

なかった。

・一部数値の転記ミス等が確認されたため、正しい値を用いて再度予測計算を行ったところ、

予測結果の上下はあったものの、その変動幅は小さく、準備書の環境影響評価の結果に影

響を及ぼすものはなかった。

（２）兵庫県及び神戸市によるデータ検証の結果（資料23.24.25を元に作成）

・発生源データや周辺環境データといった準備書基礎データについては、データの転記ミス

や計算ミス等は確認されたが、不適切な処理は確認されなかった。

・また、大気質、水質、騒音・振動・低周波音の予測評価に関しては、予測計算の妥当性の

確認を目的に、県独自の計算実施（大気質）や、事業者が予測計算に用いたＰＣ機器や計

算過程の画面を現認（水質）や、予測値の計算過程を確認（騒音・振動・低周波音）した

結果、振動予測計算の一部を除き、問題が無いことを確認した。

・したがって、データ検証の結果、準備書に用いられた実測データや予測計算に関して、県・

市が検証した範囲においては不適切な処理は確認されなかった。

※県市による検証

計量証明書に記載された水環境の測定

データを正しく引用しているか確認