取扱説明書...7 点検/ 保守 点検/ 保守作業 モータ 6 取扱説明書 –...
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取扱説明書
三相交流モータ DRN250~ 315プレミアム効率 IE3
(ブレーキ無・付) DRE250~ 315高効率 IE2
DRS250~ 315標準効率 IE1
Edition 03/2019 22760547 / JA
2 取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
目次
7 点検 /保守 ............................................................................................................... 3
7.1 ベアリングの潤滑 .......................................................................................... 3
7.2 点検 /保守作業 モータ .................................................................................. 4
7.3 点検 /保守作業 ブレーキモータ .................................................................... 7
8 技術データ ............................................................................................................. 13
8.1 ブレーキ仕事量、作動エアギャップ、ブレーキトルク .............................. 13
8.2 ブレーキ電流 ............................................................................................... 14
8.3 ブレーキコイル抵抗 .................................................................................... 15
8.4 ベアリング .................................................................................................. 16
8.5 グリス .......................................................................................................... 16
本書はモータ枠番 250~ 315についての補完的な取扱説明書になります。一般及び安全上の注意事項などについては製品に添付されている取扱説明書をご参照いただきますようお願いします。
7点検 /保守ベアリングの潤滑
7 点検 /保守7.1 ベアリングの潤滑7.1.1 ベアリングの潤滑 モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280
標準仕様では、グリス封入済シールドベアリングです。
7.1.2 ベアリングの潤滑 モータ DR..250~ 315、DRN250~ 315、グリスニップル /NS付枠番 250、280および 315のモータにはグリスニップル付オプションがあります。次の図は、グリスニップルの位置を表します。
通常の運転条件で、周囲温度が –20°C~ +40°C の場合、SEW-EURODRIVE では、鉱物油ベース高性能グリス Mobil Polyrex EM(K2P-
20 DIN 51825)を使用しています。
使用済みのベアリンググリスはモータルーム内に溜まります。6 ~ 8 回給脂した後で、点検の際に取り除いてください。給脂量は、ベアリングの空間容積の約 2/3です。給脂後は、可能であれば、ゆっくりと始動して、グリスがベアリング内に均等に行き渡るようにします。
給脂インターバル下表に、次の条件の場合のベアリングの給脂インターバルを記します。• –20°C~ +40°Cの周囲温度• 4極三相交流モータのそれに対応する定格回転速度• 通常の負荷周囲温度が高い場合、(回転)速度が高い場合、または負荷が高い場合は、給脂インターバルは短くなります。初回の充填には、記載されている量の 1.5倍の量を使用します。
375353099
[1] DIN 71412 規格の形状 A のグリスニップル
注記給脂には原則同一のグリスを使用してください。
グリスニップル付モータ水平取付 垂直取付
間隔 量 間隔 量
DR../DRN250~ 315 /NS 5000時間 50 g 3000時間 70 g
DR../DRN250~ 315 /ERF /NS 3000時間 50 g 2000時間 70 g
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
37 検 /保守検 /保守作業 モータ
4
7.2 点検 /保守作業 モータ7.2.1 基本構造 モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280
9007206690410123
[1] ロータ[2] スナップリング[3] キー[7] Aエンドシールド[9] スクリュープラグ[11] ボールベアリング[15] 六角穴付ボルト[16] ステータ[19] 六角穴付ボルト[21] オイルシールフランジ[22] 六角ボルト[24] アイボルト[25] 六角穴付ボルト[26] ワッシャ[30] オイルシール[31] キー
[32] スナップリング[35] ファンカバー[36] ファン[40] スナップリング[42] Bエンドシールド[43] スペーサ[44] ボールベアリング[90] 脚[93] ワッシャ[94] 六角穴付ボルト[100] 六角ナット[103] スタッド[105] コンプレッションスプリング[106] オイルシール[107] オイルフリンガー
[108] 銘板[109] ビス[111] ガスケット[112] 端子箱[113] 六角穴付ボルト[115] 端子台[116] ロックワッシャ[117] スタッド[118] ワッシャ[119] 六角ボルト[123] 六角ボルト[128] ロックワッシャ[129] スクリュープラグ[131] ガスケット[132] 端子箱 カバー
[134] スクリュープラグ[137] ねじ[139] 六角ボルト[140] ワッシャ[156] ラベル[159] 接続部品[160] ガスケット[161] 六角ボルト[219] 六角ナット[262] ターミナルストリップ[616] 支持プレート[705] キャノピ[706] スペーサ[707] 六角ボルト[715] 六角ボルト[1453] スクリュープラグ
[11][3]
[31][21]
[44][43]
[40][32]
[707][705]
[706][715][35]
[25][26][30]
[22]
[42]
[94]
[90][15]
[106][107]
[93]
[2]
[9] [105] [24][115]
[113]
[7]
[108][109]
[1453][129][134] [19]
[111]
[112]
[119]
[131]
[132]
[123]
[161]
[159][160]
[103][100]
[1]
[36]
[16]
[139][140][128]
[137] [262] [616]
[117]
[219]
[118]
[116]
[156]
点点
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
7点検 /保守点検 /保守作業 モータ
7.2.2 基本構造 モータ DR..315、DRN315
45035996625703563
[1] ロータ[2] スナップリング[3] キー[7] Aエンドシールド[9] スクリュープラグ[11] ボールベアリング[15] 六角穴付ボルト[16] ステータ[17] 六角ナット[19] 六角穴付ボルト[21] オイルシールフランジ[22] 六角ボルト[24] アイボルト[25] 六角穴付ボルト[26] ワッシャ[30] オイルシール[31] キー
[32] スナップリング[35] ファンカバー[36] ファン[40] スナップリング[42] B エンドシールド[43] スペーサ[44] ボールベアリング[90] 脚[93] ワッシャ[94] 六角穴付ボルト[100] 六角ナット[103] スタッド[105] カップスプリング[106] オイルシール[107] オイルフリンガー[108] 銘板[109] ビス
[111] ガスケット[112] 端子箱[113] 六角穴付ボルト[115] 端子台[116] ロックワッシャ[117] スタッド[118] ワッシャ[119] 六角ボルト[123] 六角ボルト[128] ロックワッシャ[129] スクリュープラグ[131] ガスケット[132] 端子箱 カバー[134] スクリュープラグ[139] 六角ボルト[140] ワッシャ[151] 六角穴付ボルト
[156] ラベル[219] 六角ナット[250] オイルシール[452] ターミナルストリップ[454] マウントレール[604] 潤滑リング[606] グリスニップル[607] グリスニップル[608] オイルシールフランジ[609] 六角ボルト[633] エンドホルダー[634] エンドプレート[705] キャノピ[706] スペーサ[707] 六角ボルト[715] 六角ナット[716] ディスク
[123][132][131]
[119]
[112][111]
[156]
[452] [634]
[633][151]
[219]
[116]
[128]
[140]
[139]
[454]
[118]
[117]
[134][129] [115]
[113]
[109][108]
[24]
[607]
[707]
[706]
[716]
[715][30]
[25][35]
[26]
[19]
[22][42][17]
[94][93][90]
[94][93][90]
[15]
[16]
[705]
[100]
[103]
[107][106]
[250][7]
[9] [606]
[2]
[604]
[609][608]
[105]
[3][11]
[31][21] [44]
[43][40] [36]
[32]
[1]
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
57 検 /保守検 /保守作業 モータ
6
7.2.3 分解点検作業手順 モータ 枠番 250~ 315
1. ギヤモータの場合 : モータをギヤユニットから取り外します。ピニオンギヤとオイルフリンガー [107] を取り外します。
2. 強制冷却ファンとエンコーダ付きの場合は、それらを取り外します。3. ファンカバー [35] とファン [36] を取り外します。4. ステータを取り外します。
• モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280
• 六角穴付ボルト [15] を緩め、Aエンドシールド [7] を取り外します。• 六角穴付ボルト [19] を緩め、Bエンドシールド [42] をロータ [1]とともに取り外します。• 六角穴付ボルト [25] を緩め、Bエンドシールド [42] をロータ [1]から引き離します。
• モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280、オプション /ERF、/ NS付または DR../DRN315の場合• 六角穴付ボルト [19] と [25] を緩め、Bエンドシールド [42] を取り外します。• 六角穴付ボルト [15] を緩めて、Aエンドシールド [7] をロータ [1] と一緒に取り外します。• 六角ボルト [609] を緩め、ロータ [1] から Aエンドシールド [7] を取り外します。• 分解する前に、オイルシールに接着テープや保護スリーブを取り付けて、破損しないように保護します。
5. ステータ内部に湿気やギヤオイルがあるか確認します。• 湿気がない場合は、ステップ 8へ進みます。• 湿気がある場合は、ステップ 6へ進みます。• ギヤオイルが浸入している場合は、モータを専門工場で修理してください。
6. ステータ内部に湿気がある場合 :
• ギヤモータの場合 : モータをギヤ減速機から取り外します。• モータ単体の場合 : Aエンドシールド [7]を取り外します。• ロータ [1]を取り外します。
7. 巻線を清掃して乾燥させ、電気的な点検を行います。8. ボールベアリング [11]と [44]を交換します。「8.4 ベアリング」(→ 16ページ)を参照してください。
9. モータ DR..250~ 280、DRN225~ 280、オプション /ERF、/ NS付または DR../DRN315の場合• ベアリングに約 2/3のベアリンググリスで充填します。「7.1 ベアリングの潤滑」(→ 3ページ)の章を参照してください。• 取扱注意 : ベアリングを組み立てる前に、オイルシールフランジ [608] と [21] をロータシャフトに取り付けます。• モータを A側から見て垂直に取り付けます。• カップスプリング [105] と潤滑リング [604] を Aエンドシールドのベアリング内径面 [7]に差し込みます。• ロータ [1] を B側のスレッドに取り付けて、Aエンドシールド [7] に通します。• 六角ボルト [609] を使って、オイルシールフランジ [608] を Aエンドシールド [7]に固定します。
10. 軸をシールし直します。• A側 : オイルシール [106]を交換します。• B側 : オイルシール [30]を交換します。オイルシールのリップにグリス(Klüber Petamo GHY 133)を塗布します。
11. ステータのインロー部をシールし直します。• シール面を、デュロプラスチックシール剤(ハイロマー L スペシャルなど)でシールします(使用温度 –40°C~ +180°C)。
12. モータと付属品を取り付けます。
警告 !
モータが誤って始動すると潰される危険があります。死亡または重傷
• 事故防止のために、作業を始める前にモータと強制冷却ファンを電源から切り離します。• 誤って電源が入らないようにしてください。• 次の手順を遵守してください。
点点
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
7点検 /保守点検 /保守作業 ブレーキモータ
7.3 点検 /保守作業 ブレーキモータ7.3.1 基本構造 ブレーキモータ DR..250~ 315、DRN250~ 315
* ハンドレバーはモータハウジング側面にブラケットで固定されています。
18014399036705675
[1] ブレーキモータ[22] 六角ボルト[31] キー[32] スナップリング[35] ファンカバー[36] ファン[42] ブレーキエンドシールド[46] ブラケット[47] Oリング[51] ハンドレバー (/HR)*
[53] 解放レバー[55] クロージングピース[56] スタッド[57] 円錐コイルばね[58] セットナット BE60-62[58] 調節ナット BE120/122[62] スナップリング[64] セットスクリュー (/HF)[70] ドライバ[71] キー
[95] シーリングリング[157] クランプバンド(オプション)[255] 円錐座[256] 球面座金[418] ケーブルグランド[550] ブレーキコンプリート[698] プラグコネクタコンプリート[900] 六角穴付ボルト[1607] Oリング
(DR..250~ 280/DRN250~ 280)
[1607]
[57] [255] [256] [58]
[31][71][42][46]
[550] [900] [157] [95]
[55][35][22][32][36][51][64][53]
BE120/122
BE60-62[698] [47] [56]
[58][57]
[62][70][418][1]
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77 検 /保守検 /保守作業 ブレーキモータ
8
7.3.2 分解点検作業手順 ブレーキモータ モータ枠番 250~ 315
1. ギヤモータの場合 : モータをギヤユニットから取り外します。ピニオンギヤとオイルフリンガー [107] を取り外します。
2. 強制冷却ファンとエンコーダ付きの場合は、それらを取り外します。3. ファンカバー [35] とファン [36] を取り外します。4. ブレーキコンプリート [550]と、手動ブレーキ解放 /HR、/HFを取り外します。
• BE60~ 122: プラグコネクタコンプリートを取り外します。• ボルト [900] を緩め、Bエンドシールド [42] からブレーキコンプリート [550] を押し出し、慎重に取り外します。
5. ステータを取り外します。• モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280
• 六角穴付ボルト [15] を緩め、Aエンドシールド [7] を取り外します。• 六角穴付ボルト [19] を緩め、Bエンドシールド [42] をロータ [1]とともに取り外します。• 六角穴付ボルト [25] を緩め、Bエンドシールド [42] をロータ [1]から引き離します。
• モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280、オプション /ERF、/ NS付またはモータ DR../DRN315の場合• 六角穴付ボルト [19] と [25] を緩め、Bエンドシールド [42] を取り外します。• 六角穴付ボルト [15] を緩めて、Aエンドシールド [7] をロータ [1] と一緒に取り外します。• 六角ボルト [609] を緩め、ロータ [1] から Aエンドシールド [7] を取り外します。• 分解する前に、オイルシールに接着テープや保護スリーブを取り付けて、破損しないように保護します。
6. ステータを約 3~ 4 cm引き出します。7. ステータ内部に湿気やギヤオイルがあるか確認します。
• 湿気がない場合は、ステップ 9へ進みます。• 湿気がある場合は、ステップ 8へ進みます。• ギヤオイルが浸入している場合は、モータを専門工場で修理してください。
8. ステータ内部に湿気がある場合 :
• ギヤモータの場合 : モータをギヤ減速機から取り外します。• モータ単体の場合 : Aエンドシールド [7]を取り外します。• ロータ [1]を取り外します。• 巻線を清掃して乾燥させ、電気的な点検を行います。
9. ボールベアリング [11]と [44]を交換します。「8.4 ベアリング」(→ 16ページ)を参照してください。
10. キー [71] とドライバ [70] を取り付けます。• 取り付けを容易にするために、あらかじめ加熱してください(温度 : +85°C~ +115°C)。• ロータ [1] のドライバシートを掃除し、合わせる前に防食剤 NOCO® FLUIDを塗布します。次に、スナップリング [62] を取り付けます。
11. ステータインロー部をシールし直します。• シール面を、デュロプラスチックシール剤(ハイロマー L スペシャルなど)でシールします(使用温度 –40°C~ +180°C)。
12. モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280、オプション /ERF、/ NS付またはモータ DR../DRN315の場合• 約 2/3のベアリンググリスをベアリングに充填します。「7.1 ベアリングの潤滑」(→ 3ページ)の章を参照してください。• 取扱注意 : ベアリングを組み立てる前に、オイルシールフランジ [608] と [21] をロータシャフトに取り付けます。• モータを A側から見て垂直に取り付けます。• スプリング [105] と潤滑リング [604] を Aエンドシールドのベアリング内径面 [7]に差し込みます。• ロータ [1] を B側のスレッドに取り付けて、Aエンドシールド [7] に通します。• 六角ボルト [609] を使って、オイルシールフランジ [608] を Aエンドシールド [7]に固定します。
警告 !
モータが誤って始動すると潰される危険があります。死亡または重傷
• 事故防止のために、作業を始める前にモータ、ブレーキ、強制冷却ファンを電源から切り離します。• 誤って電源が入らないようにしてください。• 次の手順を遵守してください。
点点
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
7点検 /保守点検 /保守作業 ブレーキモータ
• 六角ボルト [15] を使って、ステータ [16] と Aエンドシールド [7] を取り付けます。取扱注意 : 巻線部が破損しないように保護してください。
• Bエンドシールドを組み立てる前に、約 200 mm の長さのセットスクリュー M8をオイルシールフランジ [21] に差し込みます。• B エンドシールド [42] を取り付けます。その際、セットスクリューをねじ用の六角穴付ボルト [25] に通します。六角穴付ボルト [19] と六角ナット [17] を使って、Bエンドシールドとステータ [16] を止めます。セットスクリューを用いてオイルシールフランジ [21] を持ち上げ、2 本の六角穴付ボルト [25] を使って固定します。セットスクリューを取り外して、その他の六角穴付ボルト [25] を締めます。
• オイルシールを交換します。• A側 : オイルシール [106] を交換します。ギヤモータの場合は、オイルフリンガー [107] およびオイルシール [250] を交換します。ギヤモータの場合は、2つのオイルシールの間の空間の約 2/3に適切なベアリンググリスを充填します。
• B側 : オイルシール [30] を取り付けます。その際には、シーリングリップに適したベアリンググリスを塗ります。13. 軸をシールし直します。
• A側 : オイルシール [106] を交換します• B側 : オイルシール [30] を交換します適切なベアリンググリスをシーリングリップに塗布します。
14. ブレーキコンプリート [550] のフリクションディスクをブレーキエンドシールド [42] に再シールします。• モータ DR..250~ 280、DRN250~ 280: Oリング [901] または [1607] を交換します。• モータ DR.315、DRN315: シール面を、デュロプラスチックシール剤(SEW Lスペシャル等)で密封します(使用温度 –40~
+180°C)。15. ブレーキコンプリート [550] を再び取り付けます。取り付ける際、ブレーキケーブルを端子ボックスに挿入します。ブレーキの向きに注意してブレーキを取り付けます。(エンドシールドのカム、手動ブレーキ解放の姿勢)。• モータ DR..250~ 315、DRN250~ 315 キャップスクリュー [900] を取り付けます。
16. ブレーキ接続ケーブルを接続します。• BE60~ 122: プラグコネクタコンプリート [698] を再び挿し込みます。固定ねじをもう一度締め付けてください(締め付けトルク:3 Nm)。
17. シールリング [95] に適切なベアリンググリスを塗布します。18. ファン [36] とファンカバー [35]を取り付けます。19. ギヤモータの場合 : オイルフリンガー [107] を交換し、ピニオンを取り付けます。
モータ DR..250~ 315、DRN250~ 315
締め付けトルク 230 Nm
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
97 検 /保守検 /保守作業 ブレーキモータ
10
7.3.3 基本構造 ブレーキ BE60、120
7.3.4 基本構造 ブレーキ BE62、122
18234907019
[28] クロージングキャップ[49] 圧力板[50] ブレーキスプリング(標準)[54] ブレーキコイル
[60] スタッド[61] 調整ナット[66] ラバーシーリング[67] セットスリーブ
[68] ブレーキディスク[69] 環状スプリング[276] ブレーキスプリング(青)[702] フリクションディスク
18234909451
[28] クロージングキャップ[49] 圧力板[50] ブレーキスプリング(標準)[52] ブレーキプレート[54] ブレーキコイル
[60] スタッド[61] 調整ナット[66] ラバーシーリング[67] セットスリーブ[68a] ブレーキディスク
[68b] ブレーキディスク[69a] 環状スプリング[69b] 環状スプリング[276] ブレーキスプリング(青)[702] フリクションディスク
[702] [68] [28][54] [61][67] [49] [60][69]
[50]/[276] [66]
[702] [61][67] [60][50] / [276][68b][69b]
[66][28][49][52][68a][69a] [54]
点点
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
7点検 /保守点検 /保守作業 ブレーキモータ
7.3.5 ブレーキ作動エアギャップの調整 BE60~ 122
1. 分解します。• 強制冷却ファンとエンコーダ付きの場合は、それらを取り外します。• エンコーダ取付用ファンカバーまたはファンカバー [35]
2. ラバーシーリング [66]を移動します。• クランプストラップ付の場合は、それを緩めます。• 摩耗粉を清掃します。
3. ブレーキディスク [68]を測定します。• ブレーキディスクの最小厚、「8 技術データ」(→ 13ページ)を参照してください。• 最小厚を下回る場合やライニング表面の荒れが著しい場合は、ブレーキディスクを交換します。
4. セットスリーブ [67] をブレーキエンドシールドの方向に回転して緩めます。5. 作動エアギャップ A を測定します(次の図を参照してください)。(隙間ゲージを使って、120°間隔で 3点測定します。):
• 圧力板 [49] とブレーキコイル [54] の間
• BE60~ 122: 作動エアギャップがまず所望の設定値より 0.05~ 0.1 mm小さくなるまで調整ナット [61] を締めます。• BE120~ 122: 作動エアギャップが 0.30 mmになるまで調整ナット [61] を締めます。• BE62~ 122の縦取付姿勢の場合は、中間リングの 3本のばねを次の値に調整します。
警告 !
モータが誤って始動すると潰される危険があります。死亡または重傷
• 事故防止のために、作業を始める前にモータ、ブレーキ、強制冷却ファンを電源から切り離します。• 誤って電源が入らないようにしてください。• 次の手順を遵守してください。
18014398689460619
取付姿勢 X 単位 [mm]
ブレーキ 上 10.0
ブレーキ 下 10.0
A
120°
120°
120°
1
23
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
117 検 /保守検 /保守作業 ブレーキモータ
12
6. BE60~ 122: 作動エアギャップが正しく調整されるまでセットスリーブ [67]を締めます。「8 技術データ」(→ 13ページ)を参照してください。
7. ラバーシーリングを取り付けて、分解した部品を取り付け直します。8. 手動ブレーキ解放装置の場合 : セットナットを使って、円錐コイルばね(平らに押し付けた状態)とセットナット(次の図を参照してください)の間のフローティングクリアランス「s」を調整します。フローティングクリアランス「s」は、ブレーキライニングの摩耗に追随するために必要です。フローティングクリアランスが不足の場合、安全に制動できません。
9. 分解された部品を再び取り付けます。
27021598220181131
177241867
XX
[49]
[52]
[900]
[68b][68b]
[68a]
s
ブレーキ フローティングクリアランス smm
BE60、BE62、BE120、BE122 2
点点
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
8技術データブレーキ仕事量、作動エアギャップ、ブレーキトルク
8 技術データ8.1 ブレーキ仕事量、作動エアギャップ、ブレーキトルク
ブレーキタイプ
メンテナンスまでの
スイッチング動作
作動エアギャップ
[mm]
ブレーキディスク
[mm]
設定 ブレーキトルク
ブレーキトルク
ブレーキばねのタイプと数2)
2) ブレーキスプリングの配置は、SEW-EURODRIVEまでお問い合せください。
ブレーキばねの注文番号
[106 J] 最小1)
1) 作動エアギャップの点検の際には次の点に注意してください。試運転の後に、ブレーキディスクの平行度ばらつきのために ± 0.15 mmの誤差が生じる場合があります。
最大 最小 [Nm] 標準 [50] 青 [276] 標準 青
BE60 2500 0.3 1.2 14.0
600 8 –
01868381 13745204
500 6 2
400 4 4
300 4 –
200 – 8
BE62 2500 0.4 1.2 14.0
1200 8 –
01868381 13745204
1000 6 2
800 4 4
600 4 –
400 – 8
BE120 390 0.6 1.2 14.0
1000 8 –
13608770 13608312800 6 2
600 4 4
400 4 –
BE122 300 0.8 1.2 14.0
2000 8 –
13608770 136083121600 6 2
1200 4 4
800 4 –
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
Pi
fkVA
Hz
n
13
8 術データレーキ電流
14
8.2 ブレーキ電流
8.2.1 ブレーキ BE60、BE62、BE120、BE122
表に記載された電流値 IH(保持電流)は実効値です。電流測定には実効値用測定器を使用してください。ブレーキを解放すると、加速電流 IBが短時間(最長 160 ms)流れます。なお、直流電源は使用できません。
BE60、BE62 BE120、BE122
ブレーキ電力 [W] 195 220
加速電流比 IB/IH 9.2 6
定格電圧 VN BE60、BE62 BE120、BE122
VAC VDCIH
[AAC]IH
[AAC]
60 (57~ 63) – – –
120 (111~ 123) – – –
184 (174~ 193) – – –
208 (194~ 217) – 1.50 –
230 (218~ 243) – 1.35 1.45
254 (244~ 273) – 1.20 1.30
290 (274~ 306) – 1.12 1.16
330 (307~ 343) – 0.97 –
360 (344~ 379) – 0.86 0.92
400 (380~ 431) – 0.77 0.82
460 (432~ 484) – 0.68 0.73
500 (485~ 542) – 0.60 0.65
575 (543~ 600) – 0.54 0.58
IB 加速電流 短時間の始動電流IH 保持電流 ブレーキ整流器への供給ラインの実効値VN 定格電圧(定格電圧範囲)
技ブ
Pi
fkVA
Hz
n
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
8技術データブレーキコイル抵抗
8.3 ブレーキコイル抵抗
8.3.1 ブレーキ BE60、BE62、BE120、BE122
8.3.2 抵抗測定 BE60、BE62、BE120、BE122
BE60、BE62 BE120、BE122
ブレーキ電力 [W] 195 220
加速電流比 IB/IH 9.2 6
定格電圧 VN BE60、BE62 BE120、BE122
VAC RB RT RB RT
60 (57~ 63) – – – –
120 (111~ 123) – – – –
184 (174~ 193) – – – –
208 (194~ 217) 4.0 32.6 – –
230 (218~ 243) 5.0 41.0 7.6 37.9
254 (244~ 273) 6.3 51.6 9.6 47.7
290 (274~ 306) 7.9 65.0 12.1 60.1
330 (307~ 343) 10.0 81.8 – –
360 (344~ 379) 12.6 103 19.2 95.2
400 (380~ 431) 15.8 130 24.2 119.9
460 (432~ 484) 19.9 163 30.4 150.9
500 (485~ 542) 25.1 205 38.3 189.9
575 (543~ 600) 31.6 259 48.2 239.1
ブレーキコイル
BS 加速コイルTS 保持コイルRB 20°Cの場合の加速コイル BSの抵抗 [Ω]RT 20°Cの場合の保持コイル TSの抵抗 [Ω]VN 定格電圧(定格電圧範囲)
RD 赤WH 白BU 青
注記加速コイル BSと保持コイル TSの抵抗測定は、整流器から線を取り外します。
BS
RD
WH
BUTS
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
Pi
fkVA
Hz
n
15
8 術データアリング /グリス
16
8.4 ベアリング
8.4.1 DR..250 ~ 280、DRN250 ~ 280モータ用ベアリング
※ /ERF 強化型ベアリング、/NIB 絶縁ベアリングの場合は、ご照会ください。
8.4.2 DR..315、DRN315モータ用ベアリング
※ /ERF 強化型ベアリング、/NIB 絶縁ベアリングの場合は、ご照会ください。
8.5 グリス8.5.1 ベアリング用グリス一覧表
シールドベアリング 2Zは、グリス交換できません。
モータ負荷側 A軸受 反負荷側 B軸受
モータ単体脚取付、フランジ取付 ギヤモータ ブレーキ無 ブレーキ付
DR..250 ~ 280 6317-2Z-C4 6315-2Z-C3
DRN250 ~ 280 6317-2Z-C4 6315-2Z-C3
モータ負荷側 A軸受 反負荷側 B軸受
モータ単体脚取付、フランジ取付 ギヤモータ モータ単体脚取付、
フランジ取付 ギヤモータ
DR..315K、DRN315S 6319-C3 6319-C3
DR..315S、DRN315M 6319-C3 6319-C3
DR..315M、DRN315L 6319-C3 6322-C3 6319-C3 6322-C3
DR..315L、DRN315H 6319-C3 6322-C3 6319-C3 6322-C3
注記誤ったグリスを使用すると、運転音が大きくなることがあります。
周囲温度 製造元 タイプ DIN表記
–20°C~ +80°C Mobil Polyrex EM1)
1) 鉱物系ベアリンググリス
K2P-20
+20°C~ +100°C Klüber Barrierta L55/22)
2) 合成ベースのベアリンググリス
KX2U
–40°C~ +60°C SKF LGHP 23)
3) オープンベアリング用グリス
K2N-40
技ベ
Pi
fkVA
Hz
n
取扱説明書 – 三相交流モータ 枠番 250~ 315
SEW-EURODRIVE—Driving the world
SEW-EURODRIVE
Driving the world
SEW-オイロドライブ・ジャパン株式会社
本社・工場 438-0818 静岡県磐田市下万能250-1TEL (0538) 37-3811 FAX (0538) 37-3814 [email protected]
東京営業所 105-0021 東京都港区東新橋2-18-3 ルネパルティーレ汐留 5FTEL (03) 5408-0521 FAX (03) 5408-7550 [email protected]
京都工場 619-0238 京都府相楽郡精華町精華台9-1-11(けいはんな学研都市)TEL (0774) 98-2750 FAX (0774) 93-2100
名古屋営業所 460-0008 愛知県名古屋市中区栄1-2-7 名古屋東宝ビル 2FTEL (052) 228-8608 FAX (052) 203-2820 [email protected]
大阪営業所 550-0001 大阪市西区土佐堀1-3-7 肥後橋シミズビル 10FTEL (06) 6444-8330 FAX (06) 6444-8338 [email protected]
福岡営業所 812-0018 福岡市博多区住吉2-2-1 井門博多ビルイースト 8FTEL (092) 291-3600 FAX (092) 291-3602 [email protected]