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Page 1: Oracle Database Appliance - Ashisuto€¦ · ODAへのリプレースを決めました。 オンライン/バッチともに10倍~ 数十倍の処理性能向上 従来利用していたOracle

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導入事例 C a s e S t u d y

Oracle Database Appliance

ノンチューニングでバッチ/オンライン処理の10倍~数十倍の高速化を実現

株式会社イージェーワークス

( 取材日:2016年7月 )

■基幹データベースのハードウェア老朽化が進んでいた

■データベースの性能劣化が著しく、チューニングのためのシステム停止も困難だった

■データベースのハードウェア障害が度々起こり、対応に追われていた

インターネット接続サービスやWebインテグレーション、eビジネスコンサルティングなど幅広いITサービスを提供するイージェーワークスでは、Oracle Databaseで構築した基幹データベースの老朽化と性能劣化に頭を悩ませていました。この課題を解決すべく、データベース基盤をOracle Database Appliance(以下、ODA)に刷新したところ、ほぼノンチューニングにもかかわらず処理速度が劇的に速くなったと同時に、ハードウェアの耐障害性も大幅に向上しました。

P O I N T

■基幹データベースを、最新ハードウェアを装備したODAにリプレース

■ODA導入前にアシストのPoCサービスでその導入効果を評価

■アシストの技術支援の下、短期間でのODA導入を実現

■将来のシステム規模拡大を見据えたCPU/メモリ・リソースの拡張性を獲得■バッチ処理、オンライン処理ともに10倍~数十倍の処理性能アップを実現

■ODA導入後、かつて頻発していたハードウェア障害が一切起こらなくなった

それまで対応に追われていたハードウェア障害をODA導入により一掃

老朽化したデータベース基盤をODAに刷新し処理性能の大幅向上を実現

アシストのPoCサービスであらかじめその導入効果を確かめた上でODAを導入

本 社

設 立資 本 金従業員数U R L

「お客様第一主義」を企業理念として掲げ、人々に喜びと感動を体感していただくことを目指してプロバイダーサービスやWebサイト制作、インフラ構築など、幅広いITサービスを提供しています。

:神奈川県横浜市港北区新横浜3 -1 - 9 アリーナタワー13階

:2000年4月21日:211,068,000円:91名(2016年3月末現在) : http://www.ejworks.com/

課 題 対 策 効 果

従 来 新システムDB老朽化で、業務上の様々な処理が遅い。時々発生する障害、システム停止も困難。

全処理性能が向上し、業務の高速化を実現。障害が無くなり、将来の規模拡大を見据えた拡張性を保有。

バッチ/オンライン処理スピードが

売上集計処理にかかるスピードが

DBサーバODA

システム刷新でサービス改善

EM解約不整合新規契約サービス確認サービス認証XML作成(差分)契約サービス解約売上集計BIデータ同期(差分)

72.142.623.200.5027.178.13

175.3541.4728.1818.69925.4995.63

バッチ処理、オンライン集計処理時間

比較

処理時間(s) 処理時間(s)

10倍以上。

34倍速に。旧DB基盤

楽 しくな りま す 、こ れ か ら も っと 。

世の 中がもっと楽しく 、もっ と便利になるスマー トライフを私たちが展開します。

enjoy works

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東 京札 幌仙 台名 古 屋金 沢

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URL: https://www.ashisuto.co.jp/oda/ E-Mail: [email protected]お問い合わせは 株式会社アシスト

※本事例は取材時の内容に基づくものです。 ※製品内容は、予告なく変更される場合があります。 ※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。 ※OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。 Ora_016_Sep16

基幹データベースの老朽化と 性能劣化が顕著に 

 横浜市に本拠を構え、主に飲食業やアパレル業界、商業施設などのクライアント企業に対してインターネット・サービス・プロバイダーやWebインテグレーション、eビジネスコンサルティングなど、幅広い ITサービスを提供する株式会社イージェーワークス(以下、イージェーワークス)。 同社のサービスや業務を支えているのが、Oracle Databaseで構築された基幹データベースです。ここでは大量の顧客情報や契約情報が管理されており、またオンライン・システムやAPIを通じて社内外に広く情報を提供しているため、高い可用性が求められます。さらには課金に関する個人情報も管理するため、強固なセキュリティ対策も必須です。 同社のビジネスを支える屋台骨ともいうべき重要な位置を占めるこのデータベース基盤は、いくつかの課題を抱えていました。事業統括本部 IoE技術部 部長 田島憲満氏は、当時の状況を振り返り次のように話します。

田島氏 ハードウェアを購入してから既に6年が過ぎ、明らかに老朽化が進んでいました。最大の問題はハードウェアの処理性能、特にディスクI/Oの性能劣化が顕著で、システム全体のパフォーマンスのボトルネックになっていました。本来ならこまめにチューニングを行い、性能を維持したいところなのですが、夜間もひっきりなしにバッチ処理を流す必要があるため、メンテナンスやチューニングのためにサービスを停めるタイミングがほとんど取れませんでした。

アシストのPoCサービスが決め手となり ODAの導入を決定  この基幹データベースはもともと、Oracle Database 11gR2 Standard Editionによって構築されていました。まずは、オラクル社が提供する無償アセスメントサービスを利用し、パフォーマンスのボトルネックがどのあたりに潜んでいるのか、

ログデータやヒアリングシートなどを基に机上で分析してもらいました。その結果、オラクル社からは Oracle Database Appliance(ODA)とOracle Database Enterprise Edition、さらにRACのActive-Active構成やOracle Partitioningなどを組み合わせたパフォーマンス改善の提案がなされました。イージェーワークスでは、このアセスメント結果の妥当性を実機を使ってさらに検証すべく、アシストが提供するPoCサービスを利用し、ODAの実機上で本番環境に近いデータとクエリを使った性能評価を行いました。

田島氏 当初は、特定のクエリの実行時間が5分の1になることをPoCの目標に定めたのですが、実際には最大で26倍もの性能向上が見られ、目標をはるかに上回る結果が得られました。またパラレル・クエリやパーティショニングの設定の違いがパフォーマンスに与える影響も検証し、弊社の環境で最大のパフォーマンスを得るための構成についてアシストから提案いただきました。

 アシストのPoCサービスによってODA導入によるパフォーマンス改善効果に確信を得たイージェーワークスは、基幹データベース基盤のODAへのリプレースを決めました。

 オンライン/バッチともに10倍~ 数十倍の処理性能向上  従来利用していたOracle Databaseのサポート切れが迫っていたこともあり、ODA導入とデータベース移行の作業は、ODAを発注してからわずか2ヵ月強という短期間のうちに行う必要がありました。かなりタイトなスケジュールでしたが、アシストの手厚い技術支援もあり、何とか当初の予定どおり2015年7月末に本番稼働を迎えることができました。 当初、最大の導入目的に掲げていた「データベース性能の向上」に関しては、予想以上の効果が得られたと言います。

田島氏 当初はCPUにかかる負荷を考慮してOracle Database Enterprise Editionのパラレル・クエリ機能を使わず、10GBを超える2つのテーブルにパーティショニングを設定したのみでしたが、それでもあらゆるバッチ/オンライン処理で10倍~数十倍もの性能向上が見られたのは驚

きでした。

 現場のユーザからも「明らかにアプリケーションの反応が速くなった」「月次のオンライン集計処理にかかる時間が短くなり、仕事の効率が上がった」など、好評価だと言います。加えて、旧データベース基盤では度々発生していたハードウェア障害が、ODA移行後は一切起こらなくなり、システムの耐障害性が大幅に向上しました。 なお、ODAに搭載される合計48コアのCPUリソースのうち、今回は6コアのみで利用を始めましたが、田島氏は「将来的にCPUリソースが足りなくなってもすぐに利用コア数を増やせる他、メモリも容易に拡張できます。将来の拡張性を考える上でも、ODAを選んだのは正解だったと思います」とODAの拡張性を高く評価します。

 今後はODAの性能と安定性を さらに高める取り組みを  同社がODAを導入してから約1年の間に、数回だけパフォーマンス劣化の問題が発生しましたが、そのたびにアシストのサポート・サービスが迅速に対応し、事なきを得たと言います。結果として、旧環境と比べはるかに性能の高いデータベース基盤を安定して運用できるようになりました。田島氏はODAの導入経緯を振り返りながら、「導入の前後、いくつか課題に直面したこともありましたが、それらを乗り越え、振り返ってみても、やはりODAを選んでよかったと思います」とODAの投資対効果の高さを評価します。 今後、同社ではODAの導入効果をさらに高めるべく、管理ツールやチューニング・ツールを使ったパフォーマンス向上の取り組みを進めるとともに、監視ツールもより積極的に活用してリソース監視や障害予兆検知の取り組みを強化し、基幹データベース基盤の性能と安定性をより高めていきたいとしています。

田島氏 将来的にはこのままODAを使い続けるだけでなく、Oracle Exadataやクラウド環境への移行も考えられます。また今回のODA導入では、Oracle Databaseのバージョンは11gのまま据え置きましたが、できればその時々の最新バージョンを導入して最新機能を積極的に活用していきたいですね。こうした将来構想を検討、実現していく上でも、これまでどおりアシストの強力なサポートには大いに期待したいと思います。

Oracle Database Appliance

C a s e S t u d y

田島憲満氏


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