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Oracle Database 12c R1 主要新機能のご紹介
2013年7月3日(水) 日本オラクル株式会社
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Oracle Database 12c New Features マルチテナント型のデータベース統合、クラウドに必要な可用性、運用の自動化を提供
Cloud & Consolidation
Information Lifecycle
Management
Security
Cluster
High Availability
Multitenant Architecture DB内に仮想DBを複数持つ構成
Heat Map データ利用頻度を目に見える形でレポートする
Data Redaction DBユーザ毎に動的マスキング
Flex ASM ASMインスタンスとDBインスタンスを分離して配置
Far Sync (Data Guard) 最小負荷でデータロスの無い災対サイトを構築
Automatic Data Optimization
ポリシーベースでデータ運用を自動化する
Privilege Analysis 特権ユーザの利用状況を分析レポートとして発行する
Flex Cluster オラクルの新しいクラスタウェア、Hub&Spoke型のクラスタを構成
Global Data Services 複製サイトをまとめてサービス化し、障害時の切替に負荷分散を適用
In-Database Archiving DB内でデータをアーカイブと同等に見せる
Application Continuity DBがダウンした際、成功するまでトランザクションをリプレイする
Consolidated Testing 複数環境の合計負荷テスト
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1. マルチテナント・アーキテクチャ: プラガブル・データベース
マルチテナント・アーキテクチャでの構成にはMultitenant Container Database (CDB) と呼ばれる新しいデータベースを作成します。CDB内にはメモリ領域、プロセス、制御ファイルなどが構成され、各システムはPluggable Database
(PDB) と呼ばれる仮想的なデータベース単位で管理されます
単一のCDBに複数のPDBを持つ場合には Multitenant のライセンスが必要です
データベース内に仮想的なデータベースを作る機能
システム・グローバル領域
システム・グローバル領域
プロセス群
PDB : ERP
データファイル
PDB : CRM
データファイル
PDB : DWH
データファイル
Oracle インスタンス Oracle インスタンス
データベース データベース (CDB)
制御ファイル
データファイル
アーカイブREDOログファイル
REDOログ・ファイル
データファイル ERP
データファイル CRM
データファイル DWH
制御ファイル
データファイル
アーカイブREDOログファイル
REDOログ・ファイル
プロセス群
従来のデータベース構成 データベースごとに独立したインスタンスを立ち上げメモリ領域を確保する。
マルチテナント・アーキテクチャ
複数のPDB間でデータベース・インスタンスとメモリ領域、プロセスなどを共有する。
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2. Heat Map
データベース、パーティション、列、または、ブロック/エクステントのレベルで利用状況のレポートを発行します
本機能の利用には、 Advanced Compression のライセンスが必要です
データの参照・更新の状況を保持し、情報ライフサイクル管理の基準となるデータを提供
Po licy 1
Po licy 2
古いデータはまれに参照されるが更新は一定期間行われていない
直近の過去データは頻繁ではないが参照され、まれに更新も行われている
頻繁に参照・更新が行われている
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3. Automatic Data Optimization (ADO)
表/表領域単位でポリシーを設定し、データの圧縮やレベル変更を自動で行うことができます
ポリシーの条件はHeat Mapが取得するデータ操作からの経過時間によりパーティション・表領域のレベルで設定されます
本機能の利用には Advanced Compression のライセンスが必要です
設定したポリシーに従って自動でデータ配置を最適化
ALTER TABLE sales
ILM ADD CompressionPolicy
COMPRESS Partitions for Query
AFTER 90 days from creation;
ALTER TABLE sales
ILM ADD MovePolicy
TIER Partitions TO ‘Archive_TBS’
AFTER 180 days of no modification;
Policy1:
作成から90日後経ったら圧縮
Policy2:
180日以上変更がなければアーカイブ
Po licy 1
Po licy 2
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4. Data Redaction
ユーザーに対しポリシーを設定することで、結果の返し方を設定します
結果の返し方は、伏字・置き換え・ランダムなどから選択して、Enterprise Managerから指定することができます
本機能の利用には Advanced Security のライセンスが必要です
アクセスするユーザーやアプリケーションに応じてデータをリダクション(編纂)して返す
Soc. Sec. # 115-69-3428
DOB 11/06/71
PIN 5623
ポリシーを
有効化して
データを
リダクション
● コールセンタ
業務に関係ない個人情報は参照させないため、社会保障番号やIDなどの情報は伏字にしてアプリケーションに表示
● 給与担当者
業務上必要となるので、全ての情報をアプリケーションに表示
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5. Privilege Analysis
権限とロールの使用状況をキャプチャし結果を専用のディクショナリビューからレポート出力します
不必要な権限を実績にもとづいて剥奪していくことで、最小権限でのデータベース運営に近づけることができ、情報漏えいのリスクも最小化することができます
本機能の利用には Database Vault のライセンスが必要です
データベースでの最小権限許諾を遂行するためのチェック機能
Privilege Analysis
Create …
Select …
Update …
DBA role
APPADMIN role
どのユーザーがどの権
限でどの操作を行なっているかを分析
高度な権限を持つロールが不要なユーザーに与えられていないかどうかをチェック
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6. Flex ASM
データベースインスタンスとASMインスタンスの依存関係を取り除き、それぞれ独立したクラスタとして構成
ASMインスタンスを持たないRACノードは他ノードのASMクライアントとして動作し、接続先のASMインスタンスがダウンした場合には、他のASMインスタンスに接続を切り替えます
ASMインスンタンスの障害にデータベースインスタンスが影響を受けなくなるため、データベースサーバは生きたままの運用が可能であり、更にASMインスタンスの可用性も確保されるようになります
ストレージ・グリッドとデータベース・グリッドを分離することで可用性を向上
ASM Cluster Pool of Storage
Node2
Disk Group B Disk Group A
Node3 Node5 Node4 Node1
ASM Instance
Database Instance
ASM Disk
RAC Cluster
ASM Cluster Pool of Storage
Disk Group B Disk Group A
ASM Instance
Database Instance
ASM Disk
RAC Cluster
Node5 Node4 Node3 Node2 Node1 Node5
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7. Far Sync
従来の同期転送でのネットワーク遅延やコミット処理への影響を最小化します
Far Sync インスタンスと呼ばれるログ転送専用インスタンスから転送処理を行うため、同期転送時のネットワーク・レイテンシを最小限に押さえ、本番環境へのパフォーマンス影響を最小化した上でゼロデータロスの環境を構築します
本機能の利用には Active Data Guard のライセンスが必要です
災害対策サイトなどの遠隔スタンバイでゼロ・データロスを実現
Far Sync インスタンス 本番環境 スタンバイ環境
同期 非同期
サイトA サイトB
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8. Global Data Service (GDS)
• データセンターをまたがる複数のサイト間をサービスとしてまとめ、障害発生時の切り替えをロードバランスを考慮した上で自動的に行い、手動による切り替えのラグや管理の負荷を下げることができます
• 複数のデータセンターにスタンバイ環境がまたがっているなどで、複数サイトでの障害などが想定される場合に有効です
• 本機能の利用には Active Data Guard が必要です
レプリケーション・サイト間でのフェイルオーバーとロードバランシングを実装
Global Data Services
Primary
Active
Standby
GoldenGate
従来のバックアップサイト切替 組合せごとに複製や切替の方法が異なり、また切替時の負荷分散は手動管理となる
Global Data Service
本番環境とスタンバイ環境を複数まとめてサービスとして登録し、サービス内で負荷分散を配慮した切替を行う
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9. Application Continuity (AC)
最後のトランザクションの結果を返すAPI であるTransaction Guard と連携し必要に応じてトランザクションを再生します
アプリケーションのエラー処理をコミット状況に応じて分けることができるため、エラー処理のパターンを明確に定義付けることができ、結果として障害時の二重処理や未処理が減るためにユーザーエクスペリエンスを向上させることができます
障害時にトランザクションをリプレイ
Application Servers
Database Servers
End User
Network Switches
ユーザーがWebアプリケーションから行った処理をデータベースサーバに送信
データベースが処理を開始しCOMMITを発行する前に障害でダウン X
応答がないため、アプリケーションは Transaction Guard を経由して COMMIT 状態を把握
ユーザーには通常通りのトランザクションの成功が返される
COMMIT されていないので Application Continuity を利用してトランザクションをリプレイ
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10. Consolidated Testing
個別に稼働しているシステムの実際の稼働状態をそれぞれ記録し、統合後の状態として合わせて再生することで負荷状況のシミュレートを行う機能です
本機能の利用には、Real Application Testing ライセンスが必要です
システム統合後の稼働イメージを再生
SALES
HR
ERP
CRM
個別サーバで運用されているシステムの稼働イメージを個別に取得
複数のイメージを重ねて再生
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参考: WebLogic Server and Database 12c
Database 12cの新機能を積極的にサポート
WebLogic - DB12c 親和性向上
Multitenant Architecture DB内に仮想DBを複数持つ構成
Global Data Services 複製サイトをまとめてサービス化し、障害時の切替に負荷分散を適用
Application Continuity DBがダウンした際、成功するまでトランザクションをリプレイする
インフラ集約を促進する新機能を提供
Database Resident Connection Pooling 対応 DB接続を効率利用し、WebLogicの集約度を向上
RAC Cluster
GridLink Data Source
Machine 2
Managed
Server
Machine 1
Managed
Server
Machine 1 RAC
Node 1
Listener
ONS
Machine
3 Down
RAC
Node 3
Listener
ONS
Machine 2 RAC
Node 2
Listener
ONS
2.残存ノードへの接続を使ってクエリを再実行
1.FANによりノード障害を通知
Application Continuity
WebLogic
12.1.2
Oracle
Database
12c 既存WebLogicももちろん対応
DB12c対応WebLogic: 11g(10.3.6), 12c (12.1.1, 12.1.2) (※DB12c新機能対応は12.1.2から)
NEW!
次期WLS
NEW!
次期WLS
他社App Server
アプリのコードに手を入れることでしか実現不能
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