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Ⅰ 研究主題の設定
日々の授業において、自分の生活から課題
を見出し(もとめ)、人や環境とかかわり(か
かわり)、生活や学びに生かす(いかす)た
めの指導を工夫していくことで、学んだこと
を生かし、よりよい生活を創り上げていく子
どもたちの姿を目指すことが大切であると考
え、研究主題を設定した。
Ⅱ めざす子ども像
『 学びを生かし、自らの生活を豊かに創造す
る子ども』
Ⅲ 研究の目標
学びを生かし、自らの生活を豊かに創造す
る子どもを育成する指導の在り方を、授業実
践を通して明ら かにする。
Ⅳ 授業実践
1 研究の視点:確かな学びを支える学習指導
2 題 材 名: じょうずに使おう 物やお金
~めざせ、買い物名人~
3 指 導 者: 宮城県大崎市立古川第四小学校
教諭 滝野澤 純子
4 指導の工夫
⑴ �生活を見直し、課題を見出す学習指導の
工夫
模擬的な買い物場面を設定し、買う目的
をとらえさせ個人で選択し、どんな視点で
選んだのか考えさせる学習をした。ハムを
選択するときには、実際に商品を手にとっ
て、書かれた情報を読み、判断の材料にし
た。
⑵ 見通しをもたせる工夫
買う目的にあった商品を選び、その選択
理由を考えさせるために、ワークシートを
活用した。ワークシートの活用によって、
言語活動を充実させることができ、授業の
見通しをもたせるためにも有効な手立てと
なった。
⑶ 基礎・基本を大切にした学習過程の工夫
ねらいを達成させるために基礎・基本を
大切にした学習過程を、生活経験→課題→
体験・話合い→全体での交流→まとめ→実
践へという流れで行った。
ロールプレイを取り入れた導入で学習課
題をとらえさせ、その後、体験的な活動と
して模擬的な買い物を行った。
Ⅴ 研究の成果と今後の課題
○ 自分の生活を振り返らせる活動を取り入
れることで、課題を見つけ、家庭のよさや
改善する点を見つけることができた。
○ 身近な題材を扱ったり教材の工夫や実践
的、体験的な活動を取り入れたりしたこと
で、家族や地域社会とのかかわりをもつこ
とができ、実感を伴った理解につなげるこ
とができた。
◦ より地域や生活に密着した題材や教材の
工夫を行うとともに、2年間を見通したス
トーリー性のある指導計画を工夫してい
く。
◦ 教科領域との関連、小中連携など他との
つながりを意識した指導を心がける。
学びを生かし、自らの生活を豊かに創造する子どもの育成―もとめ、かかわり、いかす 家庭科学習―
第28回北海道・東北地区小学校家庭科教育研究大会 宮城大会平成25年度宮城県小学校家庭科教育研究大会大崎大会 公開授業より
シリーズ「授業」