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Page 1: ケーススタディ...・Oracle CRM:コールセンターのデータ(問い合わせ顧 客の人口統計、サービス問題のデータ等) ・JD Edwards(Oracle)のERP:北米の販売/製品データ

業界• メディア /エンターテイメント

概要• 本社:米国

• 従業員 501~ 1,000人規模

ユースケース• ユーザーエクスペリエンス

課題• 2022年までに540億ドル規模に成長することが見込まれる、競争が激しい業界 「パフォーマンスがすべて」

Talend製品• Talend Data Management(Talend

Data Integration AWS及びTalend Data Quality)

成果• 500GBのデータウェアハウス(1日当たり50万件追加)

• より正確なマーケティングキャンペーン対象の絞り込み

• 製品のパフォーマンス向上

• 需要計画とサプライチェーン管理の改善

• ユーザーエクスペリエンス管理の強化

ワイヤレス及びデジタルのハイレゾ音楽ファイル関連の技術が向上するに伴い、家庭向けの上位機種オーディオシステムに対する人気が高まっています。家中どこでもサウンドを楽しめるワイヤレススピーカーなどの製品が注目を集めるようになってきています。

Sound United社(Sound United LLC)は、デジタル化が進む中での顧客のニーズに合うオーディオ/ビデオ製品及びサービスの開発に焦点を絞ったグローバル企業です。Denon®、Marantz®、Boston Acoustics®、及びワイヤレスミュージックシステムのHEOS®といった人気ブランドをもち、コンシューマー市場とカスタムインストール市場を対象としたビジネスを展開しています。

Sound United社では、顧客ニーズを理解し、優れたユーザーエクスペリエンスを生み出すことがビジネスの要となっています。Talendを活用することにより、対象となるユーザーを分析して、どのような人々がどのような理由でブランドに関っているのかを理解することが格段に容易になりました。同社では、製品アクティベーション情報(一種のIoT)をプロキシとして活用し、製品自体のIPアドレスとMACアドレスにより国別/ロケーション別の製品パフォーマンスを把握しています。製品にアプリケーションを搭載することにより、ユーザーエクスペリエンスに関する詳細情報も収集できます。この情報から得られる知見は、同社の製品開発でも役立っています。

「AWSフィードから機器のストリーミングコンテンツを把握できるので、これもデータソースとして利用できます」と、Barbara氏は述べています。

Sound United社には、オーディエンスのプロファイルを構築して動機付け要因を理解するための潜在的なデータポイントが多数あります。十分なデータがあるので、あとは多様なデータを統合して適切なソースを利用できるようにすればよいだけです。

広範なデータソースの統合

Sound United社は、北米、欧州、及びアジアの市場でビジネスを展開し、各地域で独自のERPを使用しています。数年前に北米ビジネス向けデータウェアハウスを構築して、データウェアハウスのETLツールを使用し始めました。

「このツールは比較的安価でしたが、ユーザーフレンドリーなものではありませんでした」と、Barbara氏は振り返ります。「他のERPシステムとの統合が行き詰まっているときに、データウェアハウスのコンサルティング会社であるBarkawi Management Consultants社からTalendを推薦されました。」

現在、Sound United社はTalendを使用して情報をデータウェアハウスにロードし、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスや顧客が抱える問題を把握するために役立てています。Talendが統合する多岐にわたるデータソースは、次の通りです:

・Oracle CRM:コールセンターのデータ(問い合わせ顧客の人口統計、サービス問題のデータ等)・JD Edwards(Oracle)のERP:北米の販売/製品データ・SAP:欧州及び日本の販売/製品データ・AWS:IoT、ビッグデータ、製品アクティベーション、アクティベーションのロケーション、顧客の電子メールアドレス、顧客のストリーミング状況・appFigures:ユーザーエクスペリエンス情報・Googleアナリティクス:Webサイトのトラフィック情報・EDI:Best Buy社、Amazon社、Magnolia Home Theaterブランドをはじめとする販売チャネルパートナーからの週次POS情報

これらのソースからのデータは全て、IBM DB2データウェアハウスにロードされます。次にSound United社は、プレゼンテーション層として、Microsoft ExcelまたはTableauデータビジュアライゼーションソフトウェアと組み合わせて、DB2 Web Queryを使用します。Barbara氏によると、Sound United社のデータウェアハウスの規模は現在約500GBであり、1日あたり約50万件のレコードが追加されています。

「Talendで得たメリットの1つとして、データの取り込み時に正規化できる柔軟性を備えている点が挙げられます」とBarbara氏は語ります。「データソースが多岐にわたるため、テーブル構造のデータを取り込む際に項目を絞り込んでインテリジェンスを追加できることが、Talendの大きなメリットのひとつでした。HEOSの販売については、AWSを介して製品アクティベーション時の通知といった、製品使用に関するデータを受け取り、Talend経由でデータウェアハウスにロードします。」

音楽ファンの心に響くサウンドを目指して

ケーススタディ

Talend を使えば、製品のパフォーマンスについての洞察を得るだけでなく、的確にターゲットを絞ることができるので、お客様に対して卓越したユーザーエクスペリエンスをお届けすることができるのです。

Sound United社ビジネスアプリケーション担当上級マネージャー Derek Barbara氏

www.talend.com ©Talend 2018. JP

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HEOSデータからのレポート生成における技術的アプローチ:データソースと情報の流れ

Sound United社は、HEOS製品のデータを複数のソースから取得し、IBMデータウェアハウスに格納し、レポートや分析を生成することで、マーケティング、財務、サプライチェーン管理の業務効率と成果を高めています。

IoT情報の活用

Barbara氏の推定では、アクティベーションレポートは毎月約100人の従業員に送られます。

アクティベーションレポートのほとんどはCEOと経営幹部にも送られ、計画や意思決定に役立てられます。

マーケティング部門は、ストリーミングサービスの利用状況に関する情報及びその他のアクティベーションレポートを毎月受信し、ストリーミングサービスや小売パートナーの販促といったキャンペーンの計画に活用しています。

「製品のアクティベーションがどこで行われ、誰が製品を登録しているのかを把握できます」とBarbara氏は語ります。「製品のパフォーマンスについて知見を得るだけではありません。お客様が自宅で当社の製品を何台使用されているか、またそれらの製品の使用状況から、どうすればお客様のオーディオ体験を向上することができるのかがわかるので、マーケティングの対象を的確に絞ることが可能になりました。」

在庫管理の担当部門も、アクティベーションレポートをサプライチェーン計画に活用しています。Barbara氏によると、Sound United社はアクティベーションされた製品がどこで購入されたのかを特定するために、製造のシリアル番号をMACアドレスにマッピングしています。「シリアル番号は、倉庫からの出荷時にスキャンされ、製品がアクティベーションされるときにも記録されます」と、同氏は説明します。「これによって、たとえば12月に製造され、翌年1月に販売され、3月にアクティベーションされた製品について、完全なライフサイクル分析が可能になります。」Barbara氏によると、Sound United社はTalendを活用することで生み出されたインテリジェンスを利用して、小売パートナーの在庫や売上を把握し、同社の需要計画を向上しています。

Talendが選ばれる理由広範なデータソースにすばやく簡単に接続する柔軟なデータ統合及びETLのソリューションを求めていたSound United社にとって、Talendは最適な選択肢であった、とBarbara氏は評価します。「Talendを購入して、北米のOracleからのデータ、欧州のSAPシステムからのデータ、及びアジア太平洋地域のSAPシステムからデータを迅速に取得できるようになりました。」

Sound United社は、Data Integration及びData Qualityツールを含むTalend Data Management Platformを導入後、6週間以内にTalendのETL機能の使用を開始しています。Barbara氏は次のように述べています。「すぐに結果を出せるということは大きなメリットです。Talendのネイティブコネクターによって、構築の手間を省き、さまざまなデータソースに即座に接続し、柔軟にデータ統合を開始することができます。」

今後のTalendの活用「Talendでの次の統合プロジェクトは、ユーザーエクスペリエンスのレポートに関連するものとなる予定です」と、Barbara氏は述べます。「現在は、当社製品がどのような評価を受けているかを理解するため、appFiguresからの情報に統合するテキスト解析製品を探しています。AmazonとBest Buyからの評価とレビューを集め、データウェアハウスで集計することを計画しています。統合ツールとしてTalendを使用し、さらに高度なテキスト分析を実行して、消費者マインドについて有意な知見を得ることを目指しています。製品とユーザーエクスペリエンスの両方を向上させるためにTalendを活用します。これが当社の次の目標です。」

Barbara氏はSound United社でのTalendの活用の総括として、「Talendの柔軟性、そして多様なデータソースに対応する一連のコネクターとAPIによって、統合プロジェクトが本当にたやすいものになっています」と述べています。

北米 ERP ・販売データ・顧客情報・製品の詳細情報

製品使用データ ・製品のアクティベーション・製品のロケーション・電子メールアカウント登録・音楽ストリーミングのアカウント・音楽ストリーミングの使用統計

CRM + SRM ・問い合わせ顧客のターゲット層 (年齢などの分類)・サービス問い合わせの詳細・製品情報

www.talend.com/contact | [email protected]

「本当に素晴らしい経験でした。私が別の会社で同じプロジェクトを再び担当したとしても、やはりTalendを選ぶでしょう。」


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