2017年3月期 第2四半期 決算説明会
フィード・ワン株式会社東証1部 証券コード:2060
2016年11月28日
会社概要・業界動向
1
沿革 2015年10月 フィード・ワン株式会社スタート
2
2014年10月 国内での競争力の強化と海外への更なる展開を目指し、その第一段階として持株会社方式で経営統合を行った
2015年10月 統合シナジー効果の最大化、グループ企業価値のより一層の向上を図るため、持株会社と、子会社の協同飼料・日本配合飼料を合併し、完全統合した
2015.3期 2016.3期 2017.3期
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
協同飼料(1953年 )
日本配合飼料(1929年 )
フィード・ワンホールディングス フィード・ワン
2014年10月~ 2015年10月~
72%
27%
1%
82%
12%
6%
事業内容
3
飼料事業
畜産飼料、水産飼料、実験動物用飼料、養蜂飼料、ペットフードの製造・販売
食品事業 畜・水産物の仕入・生産・加工・販売
売上構成 営業利益構成
飼料事業
食品事業
その他
(注)構成比は連結調整前の数字で算出したもの
2016.3期
2,289億円2016.3期
35億円
(万㌧)
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
下期
上期
過去10年平均増減率▲0.3%
(年度)
業界動向① 配合飼料流通量(畜産飼料)
4
(出所:農林水産省「飼料月報」、一部当社推定)
2016年4 9月の流通量は、前年同期比で養鶏用+0.7%、養豚用+0.2%、養牛用+0.6%となっており、全体では+0.7%
前年同期比+0.7%
(万㌧)
0
5
10
15
20
25
30
35
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
内水面
海水面
直近5年は横ばい傾向
(年)
業界動向② 養殖魚生産量
5
(出所:農林水産省「漁業・養殖業生産統計調査」)
2015年の生産量は、前年比で内水面+6.6%、海水面+3.0%、となっており、全体では+3.5%。特にうなぎが+13%
東日本大震災の影響により消失されたデータを
含まない
内水面養殖魚:ます類、あゆ、こい、うなぎ 等海水面養殖魚:ぎんざけ、ぶり類、まあじ、しまあじ、まだい、ひらめ、ふぐ類、くろまぐろ 等
前年同期比+3.5%
業界動向③ 豚枝肉相場・鶏卵相場
6
400
500
600
700
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
2005-2014年度平均2015年度2016年度
150
180
210
240
270
300
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
2005-2014年度平均2015年度2016年度
(出所:JA全農たまご㈱調べ)
2005-2014年度 2015年度 2016年度
半期平均 511 459 582 493 548 -
通期平均 485 538 -
2005-2014年度 2015年度 2016年度
半期平均 180 198 227 227 195 -
通期平均 189 227 -
2014 2015年に流行した疾病(PED:豚流行性下痢)による影響は回復傾向にあり前年同期平均では下回ったが、乱高下した。直近での出荷頭数は低調で、今後は例年より高めに推移する見通し。
2015年度は旺盛な需要により比較的高水準で推移した。2016年度は需要が前年に比べ低調なこと、飼養羽数の増加により例年並みに近づく見通し。
豚枝肉加重平均価格(東京市場・上)(円/kg・税込) 鶏卵取引価格(全農:東京M)(円/kg・税抜)
上場頭数の調整
出荷頭数増加 等
(出所:農林水産省「食肉流通統計」)
エグゼクティブ・サマリー
7
2017年3月期第2四半期
決算概要
売上高 :営業利益 :経常利益 :
104,034 百万円2,625 百万円2,534 百万円
(前年同期比 ▲10.2%)(前年同期比 +21.0%)(前年同期比 +6.6%)
事業概況
飼料事業 :
食品事業 :
販売数量増加するも、販売価格の値下げにより減収コスト削減と新製品発売等により増益連結対象子会社の減少と畜産物相場下落で減収食品子会社の営業利益増加により利益水準は前年並
トピックス
飼料事業 :食品事業 :海外事業 :その他 :
新製品5銘柄を投入循環型リサイクルビジネスの取組み拡大ベトナム関係会社 で収益体質への転換進む働き方改革、女性活躍推進への取組み
2017年3月期 通期業績予想
売上高 :営業利益 :経常利益 :
237,000 百万円4,000 百万円4,000 百万円
(前年同期比 +3.5%)(前年同期比 +14.5%)(前年同期比 +7.1%)
※期初予想からの変更はございません。
第2四半期 決算実績通 期 業績予想
8
とうもろこし輸入価格、畜産飼料販売価格の推移
9
26,053 26,913
21,353 20,024
4
2014
5 6 7 8 9 10 11 12 1
2015
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1
2016
2 3 4 5 6 7 8 9
とうもろこし輸入価格(円/㌧)
(出所:財務省貿易統計「品別国別表」)
販売価格前年同期比▲12%
当社畜産飼料販売価格
とうもろこし輸入価格(円/㌧)
半期平均 27,127 26,859 25,911 23,867 20,711
通期平均 26,993 24,889 -
今期のとうもろこし相場は、世界的に高い期末在庫率のなか6月以降主産地 米国での良好な生育状況から豊作期待が高まり続落。畜産飼料販売価格は前年同期比▲12%
+963円▲2,750円
+1,817円▲1,081円
▲1,591円▲60円
▲1,584円▲3,246円
+980円
(期初予想に対しても下回る)
2017年3月期 第2四半期 決算概要
10
(百万円、%)
構成比 構成比 前期比
売上高 115,818 100.0 104,034 100.0 ▲ 10.2
売上原価 103,239 89.1 91,401 87.9 ▲ 11.5
販管費 10,409 9.0 10,007 9.6 ▲ 3.9
営業利益 2,169 1.9 2,625 2.5 + 21.0
経常利益 2,377 2.1 2,534 2.4 + 6.6親会社株主に帰属する四半期純利益
1,868 1.6 1,900 1.8 + 1.7
2016.3期 2Q 2017.3期 2Q
売上高 : 畜産飼料の価格改定(大幅値下げ)により減収営業利益 : 飼料事業の数量増・コスト削減を主因に二桁増益経常利益 : 持分法による投資利益がマイナスに(16.3期2Q +54百万円 → 17.3期2Q ▲268百万円)親会社株主に帰属 : 当期…税引等調整前四半期純利益の増加に伴う税金費用の増加する四半期純利益 前期…損金認容増加による税金費用の減少(157百万円)
2017年3月期 第2四半期 セグメントの状況
11
(百万円、%)2016.3期 2Q
(注1) (注2) 前期比 コメント
売上高 82,576 74,888 ▲ 9.3
セグメント利益 2,924 3,096 + 5.9
売上高 31,889 27,670 ▲ 13.2
セグメント利益 452 472 + 4.4
売上高 1,352 1,475 + 9.1
セグメント利益 141 176 + 24.8
(注1)売上高は外部顧客向け売上高を記載 (注2)前期は補正後のセグメント利益を記載
食品事業
その他
2017.3期 2Q
飼料事業・数量増加で増収(+0.4%)、販売価格低下で減収(▲9.7%)・数量純増=水産(販売単価畜産の4倍強)・畜産・水産飼料で増益 ※次ページで説明
・子会社売却による減収(▲7.5%)、畜産物相場下落(▲5.1%) 及び数量減少等による減収(▲0.6%)・子会社売却による減益(▲4.3%)、その他子会社の増益(+ 13.5%)、単体の減益(▲4.7% 主に食肉)
・畜産、水産生産者への関連機材等の販売拡大・収益率の高い商材(ビタミン・ミネラル含有の栄養補強飼料)の 拡販等で増益
販売数量(前年同期比)
畜産飼料 161万㌧( 0.0%)
豚用+3%、牛用+2%、採卵鶏用▲5%、ブロイラー用0%【期初計画:+1%】豚用+1%、牛用+1%、採卵鶏用0%、ブロイラー用+5%
水産飼料 4.6万㌧(+16.5%)
特殊要因:前期は期初に値上げを実施したため、前々期末に駆け込み需要が発生した反動で例年より販売量が少なかった。
特殊要因調整後の実質ベースは前年並。【期初計画:+17%】
営業利益増減要因
21.7
▲ 1.8+3.5
+2.4▲ 0.1 ▲ 0.3 ▲ 0.1 +0.7 +0.3
26.3
15
20
25
30
(億円)
前期2015.9期
畜産飼料利益変動
(主に利益幅減少)
畜産飼料販管費減少※
①
食品粗利益減少
その他
飼料事業子会社営業利益増加
食品事業子会社営業利益増加※
②
+4.6
12
当期2016.9期
単体+3.6
水産飼料利益変動
(主に販売数量増加)
水産飼料販管費増加
※① 飼料価格安定基金負担金減少+1.3、貸倒引当金減少+1.9を含む。※② 子会社売却による減少▲0.3を含む。
2017年3月期 通期 業績予想
13
(百万円、%)2016.3期 2017.3期 2017.3期
通期実績 構成比 2Q実績 通期予想 構成比 前期比
売上高 228,903 100.0 104,034 237,000 100.0 + 3.5
売上原価 204,769 89.5 91,401 212,300 89.6 + 3.7
販管費 20,641 9.0 10,007 20,700 8.7 + 0.3
営業利益 3,492 1.5 2,625 4,000 1.7 + 14.5
経常利益 3,734 1.6 2,534 4,000 1.7 + 7.1親会社株主に帰属する四半期純利益
2,308 1.0 1,900 2,800 1.2 + 21.3
設備投資 3,778 - 943 4,942 - + 30.8減価償却費 2,096 - 889 2,100 - + 0.2
通期予想 : 期初予想と変更無し。(理由:下期の畜産飼料価格が未定のため)設備投資 : 期初予想 3,500百万円に対し、北九州新工場の建設関連資金を前倒し計上
(来年度予定としていた最終計上分1,600百万円を今年度末予定とした)
通期の主な取組み
14
経営ビジョンと中期経営計画
15
統合元年(2015.3期)
畜産飼料
その他
農場食品水産飼料
バリューチェーン
2025.3期
畜産飼料
食品水産飼料
海外
農場
その他
バリューチェーン
「畜産飼料」「水産飼料」「食品事業」「海外事業」を収益事業の4本柱に
2015.3期 2025.3期市場流通量の前提(年換算)
畜産飼料 ▲0.5%水産飼料 ±0.0%
中期経営計画進捗状況
2016.3期計画
2016.3期実績
2017.3期計画
2018.3期計画
売上高(百万円) 246,000 228,903 * 237,000 * 250,000経常利益 (百万円) 3,500 3,734 4,000 4,800
ROE 8% 8.7% 9% 10%
お客様の最強のパートナーとして業界全体の持続的成長に貢献するリーディングカンパニー
第1次中期経営計画 第2次中期経営計画 第3次中期経営計画
(*2016年5月に修正したもの)
豚
牛
畜産飼料事業 主な取組み
16
製品開発力の強化 新製品 今期に続々発売今期にかけて新製品の発売を加速していき、販売数量の増加を目指す
顧客サービスの拡充 養豚技術セミナーを10月に開催カンザス州立大学から博士を招聘してセミナーを開き先進的な海外技術も取り入れることで、生産者への経営支援サービスを拡充する
1.米国における養豚産業の最新の動向2.母豚の飼育管理3.離乳子豚の飼養管理・衛生管理
講演内容
1銘柄
来場者数:約300名(東京・熊本合計)
過去最大の来場者数
16.3 17.3 18.3
豚用新製品 販売数量
16.3 17.3 18.3
牛用新製品 販売数量
実績 計画
8%アップ 5.5倍
※搾乳ロボット人の手を使わずロボットが全自動で搾乳する機械
上期
3銘柄※実績・計画は旧製品を含む
(セミナー風景/東京会場)
6銘柄(予定)
下期
6銘柄(予定)国内初の搾乳ロボット※専用飼料
ファイブギアドロップ(特許取得)を含む
水産飼料事業 主な取組み
17
新製品発売を加速、稚魚用飼料の販売拡大
営業体制の強化 10月より本部を九州へ移転水産飼料の需要が高い九州・四国エリアへ本部を移転、人材を重点配置することで、営業・工場と本部の連携を更に強化
「はまち用」EP飼料※の統合銘柄3シリーズの発売を計画
期初計画:1シリーズ
北九州工場の稼働に備え新製品の発売を加速していく
※稚魚用飼料技術力の求められる高付加価値製品
北九州工場(水産飼料専用工場)2017年3月竣工予定
水産飼料部(横浜から博多へ) 四国支店
宇和島営業所九州支店
<日本の養殖魚生産量/2015年>九州・四国で全国の8割を占める
九州
47%四国
33%
その他
20%
(出所:農林水産省「平成27年漁業・養殖業生産統計」)
下期
統合第一弾低魚粉マダイ用飼料
「マダイDPフォース」発売(魚粉30%以下)
稚魚用飼料※ 販売数量
実績 計画16.3 17.3 18.3
毎年5%アップを計画
※EP飼料エクストルーダーで成型された、大口径、高油添に対応できる固形飼料
上期
食品事業 主な取組み 飼料会社ならではの展開
18
資源の再価値化により持続性あるビジネスを提案店舗で期限切れとなった弁当やおにぎりなどの余剰食品や食品残さを原料に活用した配合飼料を製造し、その飼料で育てた鶏卵を再び弁当の材料として使用する循環型ビジネス
セブン-イレブン店舗 わらべや日洋アルフォ
(飼料原料製造メーカー)
弁当などの食品残さのリサイクル処理を委託
食品残さをフライドミール※に
フライドミールを使用した配合飼料を養鶏場へ
弁当をセブンイレブンの店舗へ
付加価値をつけた豚肉販売の強化相場に左右されない生産物を販売することで収益性の向上を目指す
フィード・ワン 当社関係農場
生産された卵を弁当に使用
※フライドミール事業系食品残さを「油温減圧乾燥方式」で飼料化したもの。
1.長寿豚(麦を主体とした海藻類粉末配合の無添加専用飼料を使用し、コクと旨みをあわせもつ豚肉)2.瑞穂のいも豚(飼料にいも類のほか米類も配合して、甘みを引き出した豚肉)3.糖蜜豚(飼料に糖蜜を使用して豚の嗜好性を上げ、健康で品質の高い豚肉)
生産物の例
長寿豚 販売風景
海外事業 主な取組み
ベトナム 畜産飼料事業 業績は順調に推移
インド 水産飼料事業 販売拡大への取組み
レモングラス、ミント、オリーブなどのハーブを配合した飼料を与えて養殖された「ハーブシュリンプ」を水産物流通業者と共同開発(日本国内のスーパーで7月に販売開始)。
1.専用飼料2.安全・安心と一貫したトレーサビリティー3.香り・風味
商品の特長
19
販売数量増加に対応するべく、
飼料製造設備の増強を予定。
Nippai Shalimar Feeds Private Limited
Kyodo Sojitz Feed Company Limited
ハーブシュリンプ専用飼料
販売体制構築期(2015年3月期)
伸長期(2016年3月期)
・現地ニーズにマッチした価格帯の新製品の販売
・畜種×製品ラインナップ拡充・地域別戦略と重点営業
・現地GM採用およびスタッフ補強による精緻な顧客選定
第2次伸長期(2017年3月期)月次販売数量(実績・計画)
収益体質への転換進む
ハーブシュリンプ専用飼料の製造販売を開始
プロジェクトの提言
啓蒙活動 理解推進
働きやすさ・働きがいを育む
就労支援
2015年4月「女性が輝くフィード・ワン」プロジェクト発足
2015年8月女性の活躍推進方法につき提言
2016年3月女性活躍推進法に基づく行動計画策定
2016年4月制度改定・新制度導入
2016年4月実施したこと
トップメッセージの発信
女性の採用比率アップ
有給休暇取得促進の制度化
ジョブリターン制度等の導入
ジョブローテーション(女性配属先の拡大)
「女性が輝くフィード・ワン」プロジェクト発足
目標: 女性社員、女性管理職、女性役員数アップ目標達成のために取り組むべきこと: 女性社員の働きがいの向上、就業支援の仕組みづくり
会社環境(風土)の改善
20
働き方改革 女性活躍推進への取組み
本資料に記載された意見や予測等は資料作成時点での当社の判断であり、その情報の正確性を保証するものではありません。また、様々な要因の変化により実際の業績や結果とは異なる可能性があることをご承知おき下さい。