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このグラフは昭和53年からの全国の自殺者数をグラフに表したものです。
ご覧の通り【クリック】平成9年・10年を境に年間自殺者が3万人を超える状況が今日まで続いています。
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平成23年の自殺者数も3万人を超えました。
交通事故は約5千人ですので、およそ6.6倍の差になります。
これはもう社会全体で考えていかなければならない状態と言えるでしょう。
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自殺対策・こころのネットワーク会議
平成23年の自殺者数は全国で30,370人。
岩手では370人でした。
つまり全国で1日83.2人、17分毎に1人自殺で亡くなっています
私たちが住んでいる岩手県では、毎月平均30.8人の方が自殺で亡くなっています
自殺は決して他人事ではありません
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3万人というとぴんとこないかもしれません。
毎年行われる東京マラソンの参加者が約3万人。
岩手県内の市町村人口で見ると、久慈市、遠野市、八幡平市、二戸市、紫波町が約3万人です。
馴染み深い旧市町村でみると、ご覧のとおりとなります。
年間自殺者3万人
未遂者10倍で30万人
影響33万人×5人=165万人
全死亡に占める自殺の割合は約3%。
多いと感じますか?少ないと感じますか?
割合だけで見ると、事故や老衰と同じくらいの割合です。
平成16年からの県内の自殺率の変化を、旧保健所単位で見てみるとこのようになります。
【クリック】(クリック毎に次の年の地図が出る)
このグラフは平成15年から平成23年までの自殺率の高い都道府県を示したものです。北東北3県が常に上位にあるのがわかります。
このグラフは自殺率の低い県と高い県を両方示したものです。低率県もほぼ同じ顔ぶれにみえますね。
これは県内各圏域と岩手県全体・全国との死亡率の比較グラフです。
平成19年から23年までの平均死亡率を示しています。
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(説明する地域のことに触れること)
これは自殺の動機を示したものです。
上位に健康問題があります。
これから「うつ病」予防のお話をすると思いますが、ここで言う健康問題には、不治の病の悩みや、体の障害の悩みも含まれます。
これは男女別・年齢別の自殺の動機です。
男女とも健康問題がトップであることが見て取れますね。
健康問題の内訳です。
体の病気の他に、精神的な病気についての悩みが多いことがわかります。
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このように、自殺の原因の多くが健康問題であり、また、自殺者の生前の行動や心理状態を分析すると、自殺者の多くが「うつ病」をはじめとする精神疾患に罹患していたことがわかってきた。
うつが死にたい気持を引き起こし、自殺を選択させてしまうことが多いのですが【クリック】
実際には、さまざまな要因が絡み合って【クリック】
うつになり 【クリック】
自殺に繋がっています。
自殺対策は、うつになる連鎖を【クリック】断ち切ること
そして【クリック】うつから自殺への連鎖をたちきることが大切になります。
最初のうつへの連鎖を絶つために、
まずはご相談いただければ、それぞれ適した相談先にご紹介できます。
また、今日お配りしているこのリーフレットにも相談先が書いてありますので、
あとでご覧下さい。
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一人の自殺者の背景にはその10倍の未遂者
一人の自殺者に強い影響を受けるのは少なくとも5名
身内のほか親しい友人や同僚、近所の方などが、大きな影響を受けることがある。
自殺が連鎖することもある。
年間自殺者3万人
未遂者10倍で30万人
影響33万人×5人=165万人
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ところでお酒を飲むときは、どんな気持ちで飲むのでしょうか。【クリック】
たとえばこんなことでしょうか。(項目説明)
こういう働きを簡単に得られるのがアルコールなんですね。
ただし、アルコールという「薬物」には依存性があります。
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先ほど言ったように、お酒は「依存性のある薬物」なんです。
はじめは、気分を楽にしたり、ほっとするためにお酒を飲むのですが、徐々に習慣になってお酒を飲んでいるのが普通になったり、同じ量では酔えなくなって、お酒の量が増えていきます。そうなると、身体的にも、精神的にも依存するようになります。
また、女性や未成年は依存形成が早いといわれています。
「お酒で助かった」「お酒さえあれば生きていける」と感じるタイプの人は要注意だそうです。
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みなさん、寝酒って聞いたことありますよね。
寝つきを良くするために寝る前に一杯というお酒ですが、実は、そんなに効果がないんです。
多少、寝つきはよくなるかもしれませんが、睡眠は浅くなり、そのために夜中に何度も目が覚めることがあります。
次第に飲まないと眠れなくなったり、気分が落着かなくなったりします。
習慣化していくと飲酒量も増え、依存症になっていくこともあるのです。
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大量飲酒を続けていると、アルコールが脳神経を抑制するため、抑うつ状態を引き起こします。
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飲酒は一般に衝動性を高め、人に大胆な行動をとらせます。
なかでも大量に飲酒している人に自殺する人が多く、また逆に自殺している人の中に飲酒問題を抱えている人も少なくないことが知られています。
(実際に自殺者の死体検案の結果、約半数から血中アルコールが検出されたという報告があります。※自殺者における血中アルコールの検出率 日法医誌37:20-35,1983)