Download - ベーシックインカム 導入の是非 ~否定派~
ベーシックインカム
導入の是非~否定派~
林・松村・石塚・西山
主張① ベーシックインカムでは最低限の生活を保障できない
主張② メリットを享受できる収入層が少ない
主張③ 労働市場が改善されない
以上 3 点より、我々は日本におけるベーシックインカムの導入に反対しま
す
ベーシックインカムとは?すべての人々に無条件に一定の所得が与えられるという構想。
特徴・世帯ではなく個人に交付される ・無条件に交付される
その代わり、導入によって生活保護・最低賃金制度・社会保障などの福祉政策や労働法制度を「廃止」する。
生活保護
最低賃金制度
社会保障 ベーシックインカムに一元化!!
前提一人 5万円給付を前提にします。
現行のすべての生活保護(生活扶助、住宅扶助、教育扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助)を撤廃し、その支出をすべてベーシックインカムに置き換えると…月ごとに 46000 円を一人一人に配ることが可能
なぜか?
新たに財源の調達が不要なので、増税などが不要!!
以上を踏まえて・・・
我々の主張に入ります!!!!!!!!
主張①
ベーシックインカムでは 最低限の生活を保障できない
主張① ベーシックインカムでは最低限の生活を保障できない
まず、現行の制度での生活保護額は・・・
例)① 70 歳一人世帯(東京在住) ( 1 ) 32340+ ( 2 ) 43430+ ( 3 ) 3760 =79530円
それに対して一人 5 万円のベーシックインカムでは・・・
5 万 × 1=50000円
( 1 )生活扶助基準(第 1 類費) + ( 2 )生活扶助基準(第 2 類費) + ( 3 )加算額
主張① ベーシックインカムでは最低限の生活を保障できない
② 母 30 歳、子 2 人 [2 歳、 4 歳 ] (東京在住)( 1 ) 40270+26350+20900 = 87520 円
( 2 ) 53290 円( 3 ) 25100+5000*2 = 35100 円
175910円
それに対して一人 5 万円のベーシックインカムでは・・・
5 万 × 3=150000円
( 1 )生活扶助基準(第 1 類費) + ( 2 )生活扶助基準(第 2 類費) + ( 3 )加算額
主張① ベーシックインカムでは最低限の生活を保障できないつまり・・・一人 5 万支給では、
現行の生活扶助額に満たず、大幅に少ない !!
最低限の生活保障ができているとは言えない!!
以上の計算は生活・住宅・教育扶助の3つを合わせて「最低生活費」と呼ばれるものであり、残りの医療扶助や介護扶助などの生活保護は、各世帯の状況の違いによって
追加的に支給されるもの。
また
介護扶助医療扶助出産扶助生業扶助葬祭扶助
これらをもらえるはずだった世帯がもらえず、苦しい思いをするかも・・・
よってベーシックインカムは必要はありません!!
主張②
メリットを享受できる収入層が少ない
主張② メリットを享受できる収入層が少ない試算によれば、 BI 導入により、ある程度の年収を持つ世帯までは手取り収入は増えるが、それ以上の年収の世帯は手取り収入が減ると計算され
ている。
313 万円
167 万円
547 万円
403 万円
高所得者にとって BI はメリットのないものである上に、扶養者が多い家庭より、そうでない家庭のほうがその「高所得者」の括りに入りやすい。
主張② メリットを享受できる収入層が少ない
ベーシックインカムによってメリットを享受できる層が少なくむしろデメリットになってしまう可能性があ
る!!よってベーシックインカムは必要はありません!!
主張③
労働市場が改善されない
主張③ 労働市場が改善されない無条件に給付されるという特徴をもった BI が支給されると、それで生きていこうと働けるのに働かないといったフリーライダーが生じてしまう。現在、ニートや若年無業者は60万人以上いるとされ、フリーターの数は厚生労働省の定義でも 183 万人以上いる。
ニート状態の若者の推移 フリーター数の推移
ベーシックインカムにより、無条件にお金が給付されれば、働かないで生きていこうとするフリーライダーの発生を防げない!!
ベーシックインカムは無業者の発生を助長し得るので、労働市場の悪化を起こしてしまうとい
える!!
主張③ 労働市場が改善されない現在の生活保護には、併せて「生活保護受給者等就労支援事業」
というものが行われている!!
支援対象者 : 10160 人就職・増収件数: 5209 人 就職率 : 51.3%
この事業は受給者と公務員が申請などで実際に顔を合わせることで初めて実現できるものである。自立が必要なものの洗い出し・調査を節約できる。
現在の生活保護のシステムを利用して、労働市場の改善化が図られている。
よってベーシックインカムは必要はありません!!
主張の確認主張① ベーシックインカムでは最低限の生活を保障できない
主張② メリットを享受できる収入層が少ない
主張③ 労働市場が改善されない
以上の3点から、我々は「ベーシックインカムは導入すべきでな
い」と主張する!
ご清聴ありがとうございました