display based computing, the 4th report
TRANSCRIPT
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ionsDisplay-Based Computingの研究 (第四報 ): プロジェクタと再帰性反射材を使用した位置検出システム
国立大学法人 電気通信大学電気通信学研究科
新居英明 , 橋本悠希 , 杉本麻樹 , 稲見昌彦
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
発表内容•背景•再帰性光通信による位置測定手法の特徴•使用機材及び位置検出手順•市販プロジェクターによる実験• LED プロジェクターについて• LED プロジェクターによる実験•考察•まとめ
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
背景カメラ主体ではなく,プロジェクターなどの表示器主体の画像処理技術
再帰性反射材を用いた通信技術
再帰性反射を利用した位置検出技術
再帰性反射通信Display Based Computing
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
本手法の特徴
•プロジェクターとフォトトランジスタにより構成.–複数マーカの検出が可能–マーカーに能動回路が不必要
今回の手法• PSD と発光マーカー
– 高速– 複数取得するにはマーカー側に工夫が必要
• ビデオカメラと反射マーカ– マーカーに能動素子が無いので簡単.
– カメラのフレームレートにより取り込み速度に制限がある.
従来手法
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
使用機材について• プロジェクター• フォトトランジスタによる受光部
• 再帰性反射材マーカー(複数可)
使用したプロジェクタ• 市販のプロジェクタ• LED プロジェクタ
LEDプロジェクタ
LED array4x5
SCREEN
再帰性反射材
フォトトランジスタ
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
位置検出手順
• プロジェクタから,マーカーへ映像を投影する.• マーカーの検索は二分木ソートの要領で行う. " 0" " 1"" 0" " 1"
" 0"
" 1"
" 0"
" 1"
スクリー ン
マー カー
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
位置検出手順(複数発見時の動作)
• 片方のマーカーのために現状の状態を「スタック」保存,片方のマーカーの位置を先に特定する.• 次に,スタックから状態を復帰させて,もう片方のマーカーの位置を特定.• この動作を再帰的に行う.
" 0"
" 1"" 0" " 1"
" 0"
" 1"
" 0"
" 1"
" 0"
" 1" 12
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
実験1
•市販のプロジェクタとフォトトランジスタを用いて,マーカーからの再帰性反射した光を捉え,マーカーの位置を検出する.
•上記の手法を用いて,複数のマーカーの位置を正しく検出できるか確認する.
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
市販プロジェクターによる実験• 手法検証のための基礎実験.• 実験装置概要
項目 値解像度 16×16
マーカ1つ時比較回数
8回
比較時間 約 0.1 秒
マーカ1つ時の走査速度
約 1回/秒
プロジェクタPlus V-1100
フォトトランジスタハーフミラー
再帰性反射材
Windows-PC
AD変換
スクリーン
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
実験1の結果
• 結果– 市販のプロジェクタとフォトトランジスタを用いて,再帰性反射材によるマーカーを複数位置検出できることが確かめられた.
• 考察– 位置特定手順が正しいことを確認.しかし検出速度が遅い.
そこで高速情報投影が可能なLEDプロジェクターで実験し検討する.
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
LED プロジェクタ(仕様)
主要機能 各画素毎に異なる情報( 10Mbps )を投影可能な情報プロジェ
クター外形寸法 250mm×130mm×140mm
筐体 中判カメラ( MAMIYA RB67 )レンズ 中判カメラ用レンズ
(MAMIYA KL-65 K4L)制御回路 CPLD とマイコン使用入力信号 デジタル信号 0 ~ 10MHz を 4c
h発光素子 フィルムバック内に 20 個配置
(焦点面に LED ボード配置)発光輝度 半値角 9 度,中心部では 25cd/
m2
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
LED プロジェクタ(外観)
CPLDXilinx XC9572
1kHz OSCTC74AC04
4個LED緑色
20個
TPS603A2個
マーカー位置出力
マーカー検出信号 コンパ
レータ
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
実験2
•LEDプロジェクタの位置出力にX-Y表示のオシロスコープをつなぎ,マーカーの位置をオシロスコープ上に表示できるようにした.
•この状態で複数のマーカーをLEDプロジェクタの前に置き,複数の位置が出力されるか確認する.
•また,マーカーを直線上で高速に動かし,そのときの検出速度を計測する.
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
LED プロジェクターによる実験
•実験概要
X座標の電圧Y座標の電圧
XYモード
LEDプロジェクタ
オシロスコープ
スクリーン
再帰性反射マーカー
投影光
再帰性反射光
マーカー位置表示
項目 値
解像度 4×4
マーカ1つ時の比較回数
8回
マーカ 1つ時の検出速度
100 回/秒
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
実験結果
実験1
-0.05
0
0.05
0.1
0.15
0.2
0.25
-0.02 -0.01 0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.05
[s]秒
Y[m]
軸距
離 10mS
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
実験 2の考察
•LEDプロジェクタを用いて本手法を実装し実験を行い,複数のマーカーの座標検出が可能であることを確認した.
•マーカーを高速に移動したときに実際に 10mS 程度の時間で位置を特定できることを確認した.
•なお,この手法は VHDL 言語で CPLD に実装したが,アルゴリズム部は 30行程度と小さく,必要レジスタも 12bit 程度となった.
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
問題点
•予想より検出速度が遅くなった.•理由としては再帰性反射光の強度にバラつきが多いため,受信回路が安定しないからである.
•再帰性反射光を受光するセンサの位置を厳密に固定する.
•受信回路を改良し,安定させる.
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
まとめ• DBC 的な手法であるプロジェクタと少数のフォトトランジスタにより,複数マーカーの位置計測が可能であることが確認された.
•この手法はカメラを用いないために,簡単な処理で済むことが特徴である.
Inam
i Lab
orat
ory
/ The
Uni
vers
ity o
f Ele
ctro
-Com
mun
icat
ions
今後の展望
•センサの受信回路を改良し,より高速性を追求する.(目標は 1万回/秒)
• 応用例として人の動きを入力するデバイスを予定している.