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Department of Biology Faculty of Science Toho University 東邦大学 理学部 物学科

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  • 東邦大学 理学部 生物学科〒274-8510 千葉県船橋市三山 2-2-1

    】課報広試入【 6660-274-740.LETFAX.047-479-5661

    ■JRからのアクセス「津田沼駅(JR総武線快速・各停)」下車、北口4番・5番 バス乗り場から、

    。車下」前学大邦東「分01約車し乗にかれずいの」行籾実大日「」行駅台代千八「」行社神宮二「」行所張出野志習スバ成京「」行庫車山三「 。※JR津田沼駅方面へお帰りの際は、バス停「大久保十字路」をご利用ください。

    ■京成本線からのアクセス「京成大久保駅」下車、徒歩約10分。

    Department of BiologyFaculty of ScienceToho University

    東 邦 大 学理 学 部生 物 学 科

    チノイ

    ガカ

    ヤク

    イラミ

    A c c e s s

    理学部・薬学部・健康科学部

    105070

    306045柏

    2021.4.1 正

  • 生命を学び、未来へつなぐ。

    部学理

     

    科学物生

    生 物 学 科 で 学 ん だ 卒 業 生 の 今

    01 TOHO UNIVERSITY 02D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    幅広い生命現象を学び、社会へ 生き物への純粋な興味を大切にしつつ、「ミクロからマクロまで」の幅広い生命現象を対象とする教育・研究を行うことで、広い視野を持ちつつ広がる社会で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。卒業後、臨床検査技師の資格を取得し医療機関で働いたり、環境調査関係の一般企業や、生物学の専門知識が必要な公務員、情報関連企業など幅広い分野で活躍したりしています。より高度な専門技術職を目指す学生は、大学院へ進学しています。

    生物への

    幅広い世界で活躍する

    純粋な興味を出発点とし

    生物学科の専門的な学びを通して

    生 物 学 を 通 し て 広 が る 世 界

    学校法人芝学園芝中学高等学校

    柊  雅実さん

    2007年度 生物学科卒業2009年度 理学研究科生物学専攻修了

     野外で生き物を調査することに憧れがあり、マクロな生物学も学べる本学生物学科に進学しました。野外実習なども豊富で、授業の一環としてフィールドにたくさん出られたことを記憶しています。野外調査を主とする研究室で恩師と出会い、学問を通して人間を育てる「教職」という職業に興味をもち、中高教員になりました。学生時代にフィールドを駆け巡った経験を活かして、今も生徒たちと一緒に生物学と向き合っています。

    海陽学園海陽中等教育学校

    村上  新さん

    2012年度 生物学科卒業2014年度 理学研究科生物学専攻修了

    幼い頃より生き物、特に爬虫類が好きで、生物学科に入学しました。入学後の授業や実習・実験では分子から生態までを幅広く扱うため、生物学を網羅的に理解する素地を培うことができました。生物学科で学ぶうちに、生き物への興味から生物学への興味へと変わってゆきました。現在は教員として、中高生に生き物の素晴らしさと生物学の興味深さを知ってもらおうと授業や実験を展開しています。

    ANAエアポートサービス㈱

    大枝 慶子さん

    2018年度 生物学科卒業

    生物が好きで、医療系のことも学べたらと思い本学へ入学いたしました。当初は医療系の職に就きたかったのですが、夢が二転三転し、生物学とは関係のない空港で働いています。しかし、実験を経て養われたスケジュールを逆算して行動する習慣は、生物学とかけ離れている空港業務においても有効でした。私の現在の目標を叶えるためには数多くの資格が必要です。大学で学んだ教養や培われたことを駆使して進んでいきます。

    理化学研究所生命機能科学研究センター

    三浦  尚さん

    2003年度 生物学科卒業

    単純に生物学に興味があって生物学科に入学しました。幅広い生物学を学ぶ中で、特にゲノム科学の分野に興味を持ちました。幸運にもゲノム科学研究に従事する機会を頂き、それが転機となって今もゲノム科学の分野で研究を続けています。現在は、1細胞レベルのゲノム解析技術を駆使して生命現象の本質を探ろうと日々研究に取り組んでいます。この生物学科で学んだ幅広い知識や経験を生かして今後も研究に邁進していきたいです。 小林 篤 さん

    環境省信越自然環境事務所

    2010年度 生物学科卒業2015年度 理学研究科     生物学専攻修了     博士学位取得

     生物学が好きという理由で進路等については漠然とした思いのまま入学しましたが、当科ではゲノムから生態系に渡り生物学の幅広い分野を学ぶことができたため、自身が深く学びたい分野を選ぶことができました。卒業研究から始めた鳥類の保全研究において現在の地球環境における生物保全の重要性を実感しました。現在では環境省生息地保護連携専門官として、行政側から希少鳥類の保全に携わっています。

     私は生物の複雑な細胞の機能と進化に興味をもっていましたが、大学入学時に関心の幅を狭めたくはなかったので、生物学を総合的に学べる生物学科に入学しました。入学時から多彩な先生と話をしやすい環境は進路を決める上で良かったです。私は授業の中で藻類細胞の多様性と将来性に衝撃を受け、現在は藻類の学術知識を活かしたマーケティングをしています。大学で得た様々な生物の基礎から応用まで広範な知識が、今の私の原動力です。

    株式会社タベルモ(ちとせグループ)

    尾張 智美さん

    2005年度 生物学科卒業

    生物圏

    個体群

    組織・器官

    細胞

    ミ ク ロ か ら マ ク ロ ま で 生 物 を 中 心 に 広 が る 研 究 と 教 育

    タンパク質

    ゲノム

    RNA

  • 生命を学び、未来へつなぐ。

    部学理

     

    科学物生

    生 物 学 科 で 学 ん だ 卒 業 生 の 今

    01 TOHO UNIVERSITY 02D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    幅広い生命現象を学び、社会へ 生き物への純粋な興味を大切にしつつ、「ミクロからマクロまで」の幅広い生命現象を対象とする教育・研究を行うことで、広い視野を持ちつつ広がる社会で活躍できる人材の育成に取り組んでいます。卒業後、臨床検査技師の資格を取得し医療機関で働いたり、環境調査関係の一般企業や、生物学の専門知識が必要な公務員、情報関連企業など幅広い分野で活躍したりしています。より高度な専門技術職を目指す学生は、大学院へ進学しています。

    生物への

    幅広い世界で活躍する

    純粋な興味を出発点とし

    生物学科の専門的な学びを通して

    生 物 学 を 通 し て 広 が る 世 界

    学校法人芝学園芝中学高等学校

    柊  雅実さん

    2007年度 生物学科卒業2009年度 理学研究科生物学専攻修了

     野外で生き物を調査することに憧れがあり、マクロな生物学も学べる本学生物学科に進学しました。野外実習なども豊富で、授業の一環としてフィールドにたくさん出られたことを記憶しています。野外調査を主とする研究室で恩師と出会い、学問を通して人間を育てる「教職」という職業に興味をもち、中高教員になりました。学生時代にフィールドを駆け巡った経験を活かして、今も生徒たちと一緒に生物学と向き合っています。

    海陽学園海陽中等教育学校

    村上  新さん

    2012年度 生物学科卒業2014年度 理学研究科生物学専攻修了

    幼い頃より生き物、特に爬虫類が好きで、生物学科に入学しました。入学後の授業や実習・実験では分子から生態までを幅広く扱うため、生物学を網羅的に理解する素地を培うことができました。生物学科で学ぶうちに、生き物への興味から生物学への興味へと変わってゆきました。現在は教員として、中高生に生き物の素晴らしさと生物学の興味深さを知ってもらおうと授業や実験を展開しています。

    ANAエアポートサービス㈱

    大枝 慶子さん

    2018年度 生物学科卒業

    生物が好きで、医療系のことも学べたらと思い本学へ入学いたしました。当初は医療系の職に就きたかったのですが、夢が二転三転し、生物学とは関係のない空港で働いています。しかし、実験を経て養われたスケジュールを逆算して行動する習慣は、生物学とかけ離れている空港業務においても有効でした。私の現在の目標を叶えるためには数多くの資格が必要です。大学で学んだ教養や培われたことを駆使して進んでいきます。

    理化学研究所生命機能科学研究センター

    三浦  尚さん

    2003年度 生物学科卒業

    単純に生物学に興味があって生物学科に入学しました。幅広い生物学を学ぶ中で、特にゲノム科学の分野に興味を持ちました。幸運にもゲノム科学研究に従事する機会を頂き、それが転機となって今もゲノム科学の分野で研究を続けています。現在は、1細胞レベルのゲノム解析技術を駆使して生命現象の本質を探ろうと日々研究に取り組んでいます。この生物学科で学んだ幅広い知識や経験を生かして今後も研究に邁進していきたいです。 小林 篤 さん

    環境省信越自然環境事務所

    2010年度 生物学科卒業2015年度 理学研究科     生物学専攻修了     博士学位取得

     生物学が好きという理由で進路等については漠然とした思いのまま入学しましたが、当科ではゲノムから生態系に渡り生物学の幅広い分野を学ぶことができたため、自身が深く学びたい分野を選ぶことができました。卒業研究から始めた鳥類の保全研究において現在の地球環境における生物保全の重要性を実感しました。現在では環境省生息地保護連携専門官として、行政側から希少鳥類の保全に携わっています。

     私は生物の複雑な細胞の機能と進化に興味をもっていましたが、大学入学時に関心の幅を狭めたくはなかったので、生物学を総合的に学べる生物学科に入学しました。入学時から多彩な先生と話をしやすい環境は進路を決める上で良かったです。私は授業の中で藻類細胞の多様性と将来性に衝撃を受け、現在は藻類の学術知識を活かしたマーケティングをしています。大学で得た様々な生物の基礎から応用まで広範な知識が、今の私の原動力です。

    株式会社タベルモ(ちとせグループ)

    尾張 智美さん

    2005年度 生物学科卒業

    生物圏

    個体群

    組織・器官

    細胞

    ミ ク ロ か ら マ ク ロ ま で 生 物 を 中 心 に 広 が る 研 究 と 教 育

    タンパク質

    ゲノム

    RNA

  • 4年間で学ぶことCurr i cu lum

    実習が充実

    年次1

    年次2

    年次3

    年次

    4

     「基礎遺伝学」や「基礎細胞生物学」、「系統分類学」など専門基盤科目のほか、教養科目を中心に学びます。「生物科学実験法Ⅰ・Ⅱ」では、生物学の実験に必要な基礎的技術の習得を目標に毎週金曜日の午後に実習を行います。夏休みには、20人程度のグループで野外基礎実習を行います。

     春学期から専門的な実習である「細胞・組織学実習」や「生化学実習」が始まります。午後はほぼ実習となり、日々の学生生活が実験とレポートの作成といった実習中心になります。また、生態学的調査に必須な調査方法やデータ解析などを「野外生態学実習Ⅰ」で学びます。

     すべての講義や実習が選択科目になります。「生物学特論」では、生物学の最新トピックを学び、「野外生態学実習Ⅱ」では、自然環境のもとで生命現象を体験的に学習します。臨床検査技師課程も始まります。秋学期からは各研究室に所属して、卒業研究が始まります。

     卒業研究が学生生活の中心となります。学生は担当教員から直接指導を受けながら、自分で観察や実験を進めます。生命現象を科学的な態度で研究することで、生物学のあり方を学問的に深く考えていきます。卒業論文をまとめ、発表することで、4年間の学生生活をしめくくります。

    部学理

     

    科学物生

    野外実習 生物学科の特徴のひとつに、充実した野外実習があります。室内で行う

    実験実習も大切ですが、自然の中で生活している生物を、その環境も含め

    て学ぶことも重要です。1年次の夏には野外基礎実習を、2・3年次の5・6

    月には野外生態学実習Ⅰ・Ⅱを実施します。いずれも教員とアシスタント

    の大学院生が、10名から20名程度の学生を率いて、最長4泊5日の日程で

    03 TOHO UNIVERSITY 04D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    基 盤 講 義

    基 盤 実 習

    応 用 講 義

    応 用 実 習

    物質生化学基礎細胞生物学基礎遺伝学動物生態学

    組織学基礎生理学系統分類学代謝生化学

    植物生態学分子生物学

    基礎発生生物学基礎植物生理学生物統計学

    基礎免疫生物学進化生物学

    系統分類学実習野外生態学実習Ⅰ

    発生学実習遺伝学実習

    生物学特論Ⅲ

    生物学演習Ⅱ

    生物学特論Ⅳ

    生物学演習Ⅲ

    遺伝子工学実習植物バイオテクノロジー実習免疫生物学実習

    野外生態学実習Ⅱ微生物学実習血液生物学実習

    動物生理学実習植物生理学実習野生生物保護管理学実習

    生物科学実験法Ⅰ野外基礎実習

    生物科学実験法Ⅱ

    生物学序論Ⅰ情報リテラシー基礎生物科学演習Ⅰ

    基礎生物科学演習Ⅱ

    細胞・組織学実習生化学実習

    地学地学実習

    医学概論臨床検査総論Ⅰ臨床検査総論Ⅱ臨床生化学Ⅰ

    実験動物学病原微生物学臨床生化学Ⅱ解剖学

    解剖学実習生理学実習実験動物学実習臨床検査機器総論

    医療安全管理学

    物理学実験

    チーム医療演習

    病理学病理学実習臨床生理学Ⅰ臨床生理学Ⅱ

    医用電子工学概論臨床検査総論実習臨床生理学実習臨床生化学実習

    臨床血液学実習臨床免疫学実習臨床特別講義

    動物系統学植物系統学

    植物生理学分子遺伝学発生生物学島嶼生態学

    分子内分泌学生理学細胞生物学応用生化学

    微生物学分子細胞生物学レドックス生物学生命科学方法論分子生理学遺伝学セミナー

    神経科学血液生物学放射線生物学野生生物保護管理学数理生物学神経科学セミナー

    高山生態学動物行動学生物学特論Ⅰ分子発生生物学保全生物学セミナー形態測定学

    動物形態進化学行動生理学動物生体情報学バイオテクノロジー研究法

    分子進化生態学生物学特論Ⅱ生物学演習Ⅰ

    基礎を固めると同時に野外実習で知識を広げる

    専門的な実習を通して調査手法などを学ぶ

    選択科目で知識を堀り下げ卒業研究に向けて準備

    卒 業 研 究

    資格申請科目等(臨床検査技師課程・他)

    卒業研究を進め4年間をしめくくる

     生物学科の実習室では、基礎的な内容の実習から、専門性の高い実習まで行えるよう、機器や設備が整えられています。生物顕微鏡や実体顕微鏡は、実習中に一人一台利用できる台数が十分に確保されています。各実験台にはモニターも備え付けられており、実験の解説に必要な映像や資料、教員が行う実演などを各学生が しっかり見て学ぶことができます。

    学生実習室

    信州、佐渡島、房総半島、伊豆諸島など、さまざまな場所で野外調査を行

    います。自然の美しさに泣き、深まる友情に泣き、最後はレポートに泣か

    される(?)、生物学科の名物実習と言えるでしょう。

    科学倫理

    多様性生物学免疫生物学幹細胞生物学

    血液学臨床血液学血液学実習

  • 4年間で学ぶことCurr i cu lum

    実習が充実

    年次1

    年次2

    年次3

    年次

    4

     「基礎遺伝学」や「基礎細胞生物学」、「系統分類学」など専門基盤科目のほか、教養科目を中心に学びます。「生物科学実験法Ⅰ・Ⅱ」では、生物学の実験に必要な基礎的技術の習得を目標に毎週金曜日の午後に実習を行います。夏休みには、20人程度のグループで野外基礎実習を行います。

     春学期から専門的な実習である「細胞・組織学実習」や「生化学実習」が始まります。午後はほぼ実習となり、日々の学生生活が実験とレポートの作成といった実習中心になります。また、生態学的調査に必須な調査方法やデータ解析などを「野外生態学実習Ⅰ」で学びます。

     すべての講義や実習が選択科目になります。「生物学特論」では、生物学の最新トピックを学び、「野外生態学実習Ⅱ」では、自然環境のもとで生命現象を体験的に学習します。臨床検査技師課程も始まります。秋学期からは各研究室に所属して、卒業研究が始まります。

     卒業研究が学生生活の中心となります。学生は担当教員から直接指導を受けながら、自分で観察や実験を進めます。生命現象を科学的な態度で研究することで、生物学のあり方を学問的に深く考えていきます。卒業論文をまとめ、発表することで、4年間の学生生活をしめくくります。

    部学理

     

    科学物生

    野外実習 生物学科の特徴のひとつに、充実した野外実習があります。室内で行う

    実験実習も大切ですが、自然の中で生活している生物を、その環境も含め

    て学ぶことも重要です。1年次の夏には野外基礎実習を、2・3年次の5・6

    月には野外生態学実習Ⅰ・Ⅱを実施します。いずれも教員とアシスタント

    の大学院生が、10名から20名程度の学生を率いて、最長4泊5日の日程で

    03 TOHO UNIVERSITY 04D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    基 盤 講 義

    基 盤 実 習

    応 用 講 義

    応 用 実 習

    物質生化学基礎細胞生物学基礎遺伝学動物生態学

    組織学基礎生理学系統分類学代謝生化学

    植物生態学分子生物学

    基礎発生生物学基礎植物生理学生物統計学

    基礎免疫生物学進化生物学

    系統分類学実習野外生態学実習Ⅰ

    発生学実習遺伝学実習

    生物学特論Ⅲ

    生物学演習Ⅱ

    生物学特論Ⅳ

    生物学演習Ⅲ

    遺伝子工学実習植物バイオテクノロジー実習免疫生物学実習

    野外生態学実習Ⅱ微生物学実習血液生物学実習

    動物生理学実習植物生理学実習野生生物保護管理学実習

    生物科学実験法Ⅰ野外基礎実習

    生物科学実験法Ⅱ

    生物学序論Ⅰ情報リテラシー基礎生物科学演習Ⅰ

    基礎生物科学演習Ⅱ

    細胞・組織学実習生化学実習

    地学地学実習

    医学概論臨床検査総論Ⅰ臨床検査総論Ⅱ臨床生化学Ⅰ

    実験動物学病原微生物学臨床生化学Ⅱ解剖学

    解剖学実習生理学実習実験動物学実習臨床検査機器総論

    医療安全管理学

    物理学実験

    チーム医療演習

    病理学病理学実習臨床生理学Ⅰ臨床生理学Ⅱ

    医用電子工学概論臨床検査総論実習臨床生理学実習臨床生化学実習

    臨床血液学実習臨床免疫学実習臨床特別講義

    動物系統学植物系統学

    植物生理学分子遺伝学発生生物学島嶼生態学

    分子内分泌学生理学細胞生物学応用生化学

    微生物学分子細胞生物学レドックス生物学生命科学方法論分子生理学遺伝学セミナー

    神経科学血液生物学放射線生物学野生生物保護管理学数理生物学神経科学セミナー

    高山生態学動物行動学生物学特論Ⅰ分子発生生物学保全生物学セミナー形態測定学

    動物形態進化学行動生理学動物生体情報学バイオテクノロジー研究法

    分子進化生態学生物学特論Ⅱ生物学演習Ⅰ

    基礎を固めると同時に野外実習で知識を広げる

    専門的な実習を通して調査手法などを学ぶ

    選択科目で知識を堀り下げ卒業研究に向けて準備

    卒 業 研 究

    資格申請科目等(臨床検査技師課程・他)

    卒業研究を進め4年間をしめくくる

     生物学科の実習室では、基礎的な内容の実習から、専門性の高い実習まで行えるよう、機器や設備が整えられています。生物顕微鏡や実体顕微鏡は、実習中に一人一台利用できる台数が十分に確保されています。各実験台にはモニターも備え付けられており、実験の解説に必要な映像や資料、教員が行う実演などを各学生が しっかり見て学ぶことができます。

    学生実習室

    信州、佐渡島、房総半島、伊豆諸島など、さまざまな場所で野外調査を行

    います。自然の美しさに泣き、深まる友情に泣き、最後はレポートに泣か

    される(?)、生物学科の名物実習と言えるでしょう。

    科学倫理

    多様性生物学免疫生物学幹細胞生物学

    血液学臨床血液学血液学実習

  • 研究室紹介

    Labora tory

    機 能 生 物 学 部 門Funct iona l B io logy

    在 学 生 の 声

    2020年度 生物学科卒業理学研究科生物学専攻博士前期課程1年

    分子発生生物学研究室鹿島学園高等学校出身

    下山 雄大さん

    人 間 生 物 学 部 門Human Bio logy

    生物学科4年

    生化学研究室東京都立杉並高等学校出身

    手塚 智実さん

    進 化 ・ 生 態 学 部 門Eco logy and Evo lu t ionary B io logy

    2019年度 生物学科卒業理学研究科生物学専攻博士前期課程2年

    地理生態学研究室愛知県立豊橋南高等学校出身

    岩浦 良多さん

    05 TOHO UNIVERSITY 06D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    研究室とスタッフ紹介

    進化・生態学部門

    恒常性維持から疾患まで体内の現象を解き明かす

    生命現象の基本原理を分子レベルで解明する

    生物の進化プロセスの解明や環境保全の実践

    進 化 ・ 生 態 学 部 門Eco logy and Evo lu t ionary B io logy

    植 物 生 態 学 研 究 室

    地 理 生 態 学 研 究 室

    遺伝子から生態系までのさまざまな階層における多様な生命現象のしくみを、進化生物学及び生態学からのアプローチで解き明かす研究と教育を行います。

     高等動物のゲノムを、遺伝子工学や細胞工学、発生工学的手法を用いて、核酸(DNA・RNA)と核型(染色体)、そして個体(表現型)の3つの側面から研究しています。主題は円口類(下等な脊椎動物)の染色体放出とよばれる遺伝学的に特異なゲノム再編成機構とその分子進化の解析と、哺乳類のX染色体不活性化による遺伝子量補正機構の解析です。特にヒストンの翻訳後修飾やDNAのメチル化といったエピジェネティックな遺伝子発現制御機構やnoncodingRNAの役割等、ゲノムにまつわる遺伝・発生・進化の謎をひも解いています。

    久保田 宗一郎教授

    ゲノム進化ダイナミクス研究室

    動 物 進 化・多 様 性 研 究 室

    土岐田 昌和准教授

    下野 綾子准教授

    准教授

    行 動 生 態 学 研 究 室井上 英治

    後藤 友二准教授

     脊椎動物の生活史や行動を種内の地理的変異に注目して、進化生態学的な観点から研究してきました。現在、両生爬虫類を主な研究対象にしつつ、生物相全体の保全を考慮し、人のくらしとの調和手法について研究を進めています。

    長谷川 雅美教授

     生物の形や大きさ、体色は、利用する餌や生息環境へ適応することで多様化する傾向がみられます。自然選択がそのような多様化の原動力になる一方、遺伝・発生基盤が進化過程に大きく影響を与えます。昆虫や陸産貝類を主材料に、野外調査や分子実験、理論的手法を用いて、生物の形態や体色が多様化するメカニズムを研究しています。

    小沼 順二准教授

    東邦大学入学後、分子生物学から生態学ま

    で、生物学の幅広い分野について学ぶこと

    ができました。特に、遺伝子発現やシグナ

    ル伝達といったミクロの現象に興味を惹か

    れました。研究室では、種々の分子生物学

    的手法を学び、RNAによる転写因子の活性

    制御について研究しています。

     昆虫の生態学に興味があり、本学に入学

    しました。学部生時代は野外実習やサーク

    ル活動から実際に現地で生き物を観察する

    楽しさを、卒業研究からは自分で立てた仮

    説を検証することの素晴らしさを学びまし

    た。現在は大学院で甲虫に生える角の生態

    学的意義について研究しています。

     大学で学ぶ中で、生化学的な反応による

    恒常性の維持・老化や疾患の原因となるタ

    ンパク質凝集体形成のメカニズムや翻訳後

    修飾の奥深さに心惹かれました。現代の医

    学においても早期診断が困難な神経変性疾

    患に苦しむ方の力になれることを目指し、

    研究に取り組んでいます。

     フィールドワークとDNA解析を行ない、動物の示す多様な社会や行動を明らかにする研究を進めています。おもに哺乳類を対象とし、これまでゴリラ、チンパンジー、ニホンザルなどの霊長類の繁殖戦略や血縁構造の研究に力を注いできました。また、そのような研究を通じ、人類社会の進化に関する考察も行なっています。

     専門は、脊椎動物の系統進化で、脊椎動物全系統の進化史復元を最終目標に掲げています。近年は、海洋島で適応放散を遂げたダーウィンフィンチ類とハワイミツスイ類における頭部形態の多様化、爬虫類における頭蓋骨形態の進化、コウモリ類、ヘビ類、カエル類における適応形態の進化など、さまざまな非モデル種を調査対象として脊椎動物の形態進化メカニズムの解明に取り組んでいます。

     湿潤・温暖な日本では森林群落が卓越し、草原は高山など環境条件の厳しい場所や、草刈り等により遷移の進行が妨げられる場所で維持されています。近年は気候変動や人の管理形態の変化から草原は減少しつつあります。これらの草原生態系において、植生変化を早期に捉える試み、草原性植物の生態学的・集団遺伝学的研究を行っています。

    部学理

     

    科学物生

    Ayako SHIMONO Souichirou KUBOTA

    Eiji INOUE

    Masami HASEGAWA

    Junji KONUMA

    Yuji GOTO

    Masayoshi TOKITA

    人間生物学部門

    機能生物学部門

    生化学研究室

    神経科学研究室

    幹細胞リプログラミング研究室

    生体調節学研究室植物生理学研究室分子発生生物学研究室

    植物生態学研究室地理生態学研究室

    ゲノム進化ダイナミクス研究室 動物進化・多様性研究室   行動生態学研究室

    生 物 学 科研 究 室

     近年飛躍的な発展を遂げているiPS細胞や再生医療といった技術は、毎日のように新聞やTVで話題になっています。このように急速な勢いで発展する生物学に対応するため、生物学科では時代の要請に応じた臨機応変な共同研究体制を整えています。人間生物学部門、機能生物学部門、進化生態学部門の3つの部門に属する15名の教員が教育と研究に携わっています。

  • 研究室紹介

    Labora tory

    機 能 生 物 学 部 門Funct iona l B io logy

    在 学 生 の 声

    2020年度 生物学科卒業理学研究科生物学専攻博士前期課程1年

    分子発生生物学研究室鹿島学園高等学校出身

    下山 雄大さん

    人 間 生 物 学 部 門Human Bio logy

    生物学科4年

    生化学研究室東京都立杉並高等学校出身

    手塚 智実さん

    進 化 ・ 生 態 学 部 門Eco logy and Evo lu t ionary B io logy

    2019年度 生物学科卒業理学研究科生物学専攻博士前期課程2年

    地理生態学研究室愛知県立豊橋南高等学校出身

    岩浦 良多さん

    05 TOHO UNIVERSITY 06D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    研究室とスタッフ紹介

    進化・生態学部門

    恒常性維持から疾患まで体内の現象を解き明かす

    生命現象の基本原理を分子レベルで解明する

    生物の進化プロセスの解明や環境保全の実践

    進 化 ・ 生 態 学 部 門Eco logy and Evo lu t ionary B io logy

    植 物 生 態 学 研 究 室

    地 理 生 態 学 研 究 室

    遺伝子から生態系までのさまざまな階層における多様な生命現象のしくみを、進化生物学及び生態学からのアプローチで解き明かす研究と教育を行います。

     高等動物のゲノムを、遺伝子工学や細胞工学、発生工学的手法を用いて、核酸(DNA・RNA)と核型(染色体)、そして個体(表現型)の3つの側面から研究しています。主題は円口類(下等な脊椎動物)の染色体放出とよばれる遺伝学的に特異なゲノム再編成機構とその分子進化の解析と、哺乳類のX染色体不活性化による遺伝子量補正機構の解析です。特にヒストンの翻訳後修飾やDNAのメチル化といったエピジェネティックな遺伝子発現制御機構やnoncodingRNAの役割等、ゲノムにまつわる遺伝・発生・進化の謎をひも解いています。

    久保田 宗一郎教授

    ゲノム進化ダイナミクス研究室

    動 物 進 化・多 様 性 研 究 室

    土岐田 昌和准教授

    下野 綾子准教授

    准教授

    行 動 生 態 学 研 究 室井上 英治

    後藤 友二准教授

     脊椎動物の生活史や行動を種内の地理的変異に注目して、進化生態学的な観点から研究してきました。現在、両生爬虫類を主な研究対象にしつつ、生物相全体の保全を考慮し、人のくらしとの調和手法について研究を進めています。

    長谷川 雅美教授

     生物の形や大きさ、体色は、利用する餌や生息環境へ適応することで多様化する傾向がみられます。自然選択がそのような多様化の原動力になる一方、遺伝・発生基盤が進化過程に大きく影響を与えます。昆虫や陸産貝類を主材料に、野外調査や分子実験、理論的手法を用いて、生物の形態や体色が多様化するメカニズムを研究しています。

    小沼 順二准教授

    東邦大学入学後、分子生物学から生態学ま

    で、生物学の幅広い分野について学ぶこと

    ができました。特に、遺伝子発現やシグナ

    ル伝達といったミクロの現象に興味を惹か

    れました。研究室では、種々の分子生物学

    的手法を学び、RNAによる転写因子の活性

    制御について研究しています。

     昆虫の生態学に興味があり、本学に入学

    しました。学部生時代は野外実習やサーク

    ル活動から実際に現地で生き物を観察する

    楽しさを、卒業研究からは自分で立てた仮

    説を検証することの素晴らしさを学びまし

    た。現在は大学院で甲虫に生える角の生態

    学的意義について研究しています。

     大学で学ぶ中で、生化学的な反応による

    恒常性の維持・老化や疾患の原因となるタ

    ンパク質凝集体形成のメカニズムや翻訳後

    修飾の奥深さに心惹かれました。現代の医

    学においても早期診断が困難な神経変性疾

    患に苦しむ方の力になれることを目指し、

    研究に取り組んでいます。

     フィールドワークとDNA解析を行ない、動物の示す多様な社会や行動を明らかにする研究を進めています。おもに哺乳類を対象とし、これまでゴリラ、チンパンジー、ニホンザルなどの霊長類の繁殖戦略や血縁構造の研究に力を注いできました。また、そのような研究を通じ、人類社会の進化に関する考察も行なっています。

     専門は、脊椎動物の系統進化で、脊椎動物全系統の進化史復元を最終目標に掲げています。近年は、海洋島で適応放散を遂げたダーウィンフィンチ類とハワイミツスイ類における頭部形態の多様化、爬虫類における頭蓋骨形態の進化、コウモリ類、ヘビ類、カエル類における適応形態の進化など、さまざまな非モデル種を調査対象として脊椎動物の形態進化メカニズムの解明に取り組んでいます。

     湿潤・温暖な日本では森林群落が卓越し、草原は高山など環境条件の厳しい場所や、草刈り等により遷移の進行が妨げられる場所で維持されています。近年は気候変動や人の管理形態の変化から草原は減少しつつあります。これらの草原生態系において、植生変化を早期に捉える試み、草原性植物の生態学的・集団遺伝学的研究を行っています。

    部学理

     

    科学物生

    Ayako SHIMONO Souichirou KUBOTA

    Eiji INOUE

    Masami HASEGAWA

    Junji KONUMA

    Yuji GOTO

    Masayoshi TOKITA

    人間生物学部門

    機能生物学部門

    生化学研究室

    神経科学研究室

    幹細胞リプログラミング研究室

    生体調節学研究室植物生理学研究室分子発生生物学研究室

    植物生態学研究室地理生態学研究室

    ゲノム進化ダイナミクス研究室 動物進化・多様性研究室   行動生態学研究室

    生 物 学 科研 究 室

     近年飛躍的な発展を遂げているiPS細胞や再生医療といった技術は、毎日のように新聞やTVで話題になっています。このように急速な勢いで発展する生物学に対応するため、生物学科では時代の要請に応じた臨機応変な共同研究体制を整えています。人間生物学部門、機能生物学部門、進化生態学部門の3つの部門に属する15名の教員が教育と研究に携わっています。

  • 部学理

     

    科学物生

    機能生物学部門Funct iona l B io logy

    植物生理学研究室分子発生生物学研究室

    高橋 秀典准教授

    蓮沼 至准教授

    村本 哲哉准教授  植物は動物と異なり、移動することができません。そのため、植物は生理活性を適切に変化させたり、形態そのものを厳密に作り上げて、周囲の環境に柔軟に適応していく必要があります。私たちの研究室では、植物のこの環境応答と形態形成の仕組みを、生理学・分子生物学・形態学的手法を用いて、さまざまな角度から解析しています。

    川田 健文教授

    実験生物学分野の広い技術と知識を習得し、生命現象の解明のための基礎研究を通じて、科学的思考力を高める教育を行います。

    生体調節学研究室

    岩室 祥一 教授 増尾 好則教授

    人間生物学部門Human Bio logy

    神経科学研究室

    多田 政子教授

    幹細胞リプログラミング研究室

    ヒトに関する生物学を中心に学び、恒常性維持から疾患まで研究することにより、人類に貢献する人材を育成します。

     心はストレスの影響を受けやすいことが知られていますが、ストレスによって脳に生じる変化はまだあまりわかっていません。本研究室では、ストレスが脳におよぼす影響について研究するとともに、香りのストレス抑制効果についても解析しています。実験動物の行動解析から、さまざまな脳内物質の遺伝子や蛋白質の発現解析に至る多角的なアプローチによって、ストレス応答メカニズムの解明をめざしています。

     ES細胞やiPS細胞は無限増殖能と組織細胞や生殖細胞への分化多能性を持ちます。この特性を利用してヒト組織細胞を大量につくりだし、創薬開発・毒性試験・再生医療に役立てることが期待されています。私たちは、細胞機能を光で予測できるiPS細胞をつくり、最適な分化条件を探索しています。また、体細胞がiPS細胞になるとき、核全体のエピジェネティクスの初期化がおきます。このリプログラミング機構を解析しています。

     生体や細胞が生命を維持しつつ成体となり、次世代へ継承していくうえで備えているさまざまな機構を解明しています。たとえばペプチド分子や細胞外ヒストンが中心的役割を果たす生体防御機構の研究では、先駆的成果を発表し続けるとともに、これを用いたドラッグデリバリーシステムの開発なども視野に入れています。また、ホルモンやフェロモンによる両生類変態や生殖行動の制御メカニズムの解明やシグナルを受け取る受容体の機能の解析なども活発に行っています。

    07 TOHO UNIVERSITY 08D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    生命を維持し継承していく機構を解明する

     生き物の形づくりのメカニズムを理解するため、細胞性粘菌というユニークな微生物を用い、遺伝子を操作できるゲノム編集技術や生命現象を直接顕微鏡下で見られるライブイメージング技術という最新技術を駆使した研究を行っています。細胞性粘菌は小さな生き物ですが、最終的に柄細胞と胞子という2つの構造を形成します。この構造が作られる過程は、複雑な生き物の形づくりと共通している部分も多く、私たちが研究対象としているタンパク質にならないRNAの関与もその一つの例です。また、細胞同士の相互作用や外からの刺激への応答は、その基本的なメカニズムが癌などの疾患と共通しています。このような生命現象を見て、操作して、理解することを目指しています。

    Shawichi IWAMURO Itaru HASUNUMA

    Takefumi KAWATA

    Tetsuya MURAMOTO

    Hidenori TAKAHASHI

    Yoshinori MASUO

    Masako TADA

    松本 紋子准教授

    生化学研究室

     ミトコンドリアでは、好気呼吸によりATPが産生されますが、電子伝達系から漏れ出した電子が酸素を還元することにより、活性酸素種も発生します。生体内の抗酸化能を上回る活性酸素種の発生は、老化や様々な疾患の一因となることが知られています。本研究室では、神経変性疾患に着目し、臨床検体や実験動物、培養細胞、精製タンパク質などを用いて、疾患関連タンパク質の翻訳後修飾や凝集体形成機構、ミトコンドリア機能異常などを生化学的に解析し、診断法や治療法に繋がるような基礎研究を行っています。

    Ayako MATSUMOTO

  • 部学理

     

    科学物生

    機能生物学部門Funct iona l B io logy

    植物生理学研究室分子発生生物学研究室

    高橋 秀典准教授

    蓮沼 至准教授

    村本 哲哉准教授  植物は動物と異なり、移動することができません。そのため、植物は生理活性を適切に変化させたり、形態そのものを厳密に作り上げて、周囲の環境に柔軟に適応していく必要があります。私たちの研究室では、植物のこの環境応答と形態形成の仕組みを、生理学・分子生物学・形態学的手法を用いて、さまざまな角度から解析しています。

    川田 健文教授

    実験生物学分野の広い技術と知識を習得し、生命現象の解明のための基礎研究を通じて、科学的思考力を高める教育を行います。

    生体調節学研究室

    岩室 祥一 教授 増尾 好則教授

    人間 生物学部門Human Bio logy

    神経科学研究室

    多田 政子教授

    幹細胞リプログラミング研究室

    ヒトに関する生物学を中心に学び、恒常性維持から疾患まで研究することにより、人類に貢献する人材を育成します。

     心はストレスの影響を受けやすいことが知られていますが、ストレスによって脳に生じる変化はまだあまりわかっていません。本研究室では、ストレスが脳におよぼす影響について研究するとともに、香りのストレス抑制効果についても解析しています。実験動物の行動解析から、さまざまな脳内物質の遺伝子や蛋白質の発現解析に至る多角的なアプローチによって、ストレス応答メカニズムの解明をめざしています。

     ES細胞やiPS細胞は無限増殖能と組織細胞や生殖細胞への分化多能性を持ちます。この特性を利用してヒト組織細胞を大量につくりだし、創薬開発・毒性試験・再生医療に役立てることが期待されています。私たちは、細胞機能を光で予測できるiPS細胞をつくり、最適な分化条件を探索しています。また、体細胞がiPS細胞になるとき、核全体のエピジェネティクスの初期化がおきます。このリプログラミング機構を解析しています。

     生体や細胞が生命を維持しつつ成体となり、次世代へ継承していくうえで備えているさまざまな機構を解明しています。たとえばペプチド分子や細胞外ヒストンが中心的役割を果たす生体防御機構の研究では、先駆的成果を発表し続けるとともに、これを用いたドラッグデリバリーシステムの開発なども視野に入れています。また、ホルモンやフェロモンによる両生類変態や生殖行動の制御メカニズムの解明やシグナルを受け取る受容体の機能の解析なども活発に行っています。

    07 TOHO UNIVERSITY 08D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    生命を維持し継承していく機構を解明する

     生き物の形づくりのメカニズムを理解するため、細胞性粘菌というユニークな微生物を用い、遺伝子を操作できるゲノム編集技術や生命現象を直接顕微鏡下で見られるライブイメージング技術という最新技術を駆使した研究を行っています。細胞性粘菌は小さな生き物ですが、最終的に柄細胞と胞子という2つの構造を形成します。この構造が作られる過程は、複雑な生き物の形づくりと共通している部分も多く、私たちが研究対象としているタンパク質にならないRNAの関与もその一つの例です。また、細胞同士の相互作用や外からの刺激への応答は、その基本的なメカニズムが癌などの疾患と共通しています。このような生命現象を見て、操作して、理解することを目指しています。

    Shawichi IWAMURO Itaru HASUNUMA

    Takefumi KAWATA

    Tetsuya MURAMOTO

    Hidenori TAKAHASHI

    Yoshinori MASUO

    Masako TADA

    松本 紋子准教授

    生化学研究室

     ミトコンドリアでは、好気呼吸によりATPが産生されますが、電子伝達系から漏れ出した電子が酸素を還元することにより、活性酸素種も発生します。生体内の抗酸化能を上回る活性酸素種の発生は、老化や様々な疾患の一因となることが知られています。本研究室では、神経変性疾患に着目し、臨床検体や実験動物、培養細胞、精製タンパク質などを用いて、疾患関連タンパク質の翻訳後修飾や凝集体形成機構、ミトコンドリア機能異常などを生化学的に解析し、診断法や治療法に繋がるような基礎研究を行っています。

    Ayako MATSUMOTO

  • 東邦大学理学部生物学科の先輩からのメッセージ

    部学理

     

    科学物生

    09 TOHO UNIVERSITY 10D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

     私が東邦大学理学部生物学科に入学した理由は、高等生物に心を惹かれ、もっと生物学を、特に進化と系統について学びたかったからです。実際に入学し講義を受けてみると、動物・植物の生態学など、以前はあまり関心の無かった生物学の他の科目にも興味を惹かれていきました。 入学初年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、春学期は対面講義が叶いませんでしたが、本大学の素早い対応によりオンラインでの講義環境を整えていただけたため、本来通学に費やさなければならない時間を勉学や休息等に利用できました。秋学期は週2日、対面講義や実習を受講出来るようになり、少しずつキャンパスにも馴染んできました。 今後は新型コロナウイルス感染症収束後の大学生活に期待しながら、臨床検査技師課程や研究室への配属を目標に、本学科で楽しく学び続けていきたいと考えています。

     私は高校時代の担任の先生の影響で生物に興味を持ち、この東邦大学に入学しました。大学の講義は専門性があり、内容が深いです。1年生の頃から多岐にわたる分野の生物学を学んできましたが、最初はあまり興味がなかった分野でも学んでいるうちに興味を持ち、また自分が好きな分野にも繋がってくる知識を得ることができました。日々様々な分野の新たな知識に触れることはとても楽しいと思うと同時に、やはり生物学は面白いと実感します。 部活動ではバスケットボール部に所属しています。自分を含め、部員は大会に向けて熱心に練習に取り組み、そしてなによりバスケットを楽しんでいます。 入学してから一人暮らしが始まり、コロナウイルスの影響など不安なこともたくさんありましたが、人に恵まれ、充実した大学生活を通して成長を感じています。

    窪田 智文さん生物学科2年

    金内 健人さん生物学科3年

    コロナ禍でも着実に学んだ一年

    部活動・勉強・新たな生活を通して得られた人間的成長

    学び 部

  • 東邦大学理学部生物学科の先輩からのメッセージ

    部学理

     

    科学物生

    09 TOHO UNIVERSITY 10D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

     私は小さな頃から実験が好きだったので、1年次から実習が充実している生物学科に入学しました。入学後、実習科目は一番の楽しみで、ミクロな内容からマクロな内容まで様々な技術を学んだことで視野が広がりました。実習を通して、多くの研究について興味を持つことができ、今は行動生態学について楽しく研究しています。 課外活動では学園祭・新入生歓迎会の実行委員長を務めました。前年度は新型コロナウイルスの影響で大学に人を集めて開催することはできませんでしたが、仲間たちと知恵を出し合い、オンライン開催という新しい形で行うことができました。学園祭では動物園や水族館にご協力いただき、生き物に関するクイズ番組の制作も行いました。 東邦大学に進学したことで沢山の学びや経験と共に大勢の仲間ができました。皆さんが素敵な仲間と充実した大学生活を送れることをお祈りしています。

     私は臨床検査技師も目指すことが出来るこの大学に魅力を感じました。臨床検査技師を目指した理由は、高校生の時に受けた血液検査の結果を見て、自分の体の状態を表すデータに関して興味が沸き、もっと知りたいと思ったからです。卒業研究では、敗血症を引き起こす原因とされている細胞外ヒストンH3の細胞毒性をテーマに研究をしています。生物学科での学校生活を振り返ると、講義や実習やテストは決して楽なものではありませんでしたが、学科の仲間と共に乗り越えてきた日々はとても充実したものであったと感じます。課外活動ではバレーボールのサークルに所属しており、そこでは他の学科や学部の友人を作ることが出来ました。皆さんも実習や研究室や課外活動を通して多くの人と関わり、かけがえのない大学生活を過ごして欲しいと思います。

    阿部 紬さん生物学科4年進化・生態学部門行動生態学研究室

    村石 南葉さん生物学科4年機能生物学部門生体調節学研究室

    研究に課外活動に全力投球

    充実した学生生活臨床検査技師を目指して

    仲間

    充実

  • 臨床検査技師受験資格

    業種別就職状況

    学生の一人ひとりの人生を見すえた、キャリア形成支援をめざす

    2020年度の主な就職先

    臨床検査技術師国家試験受験までの流れ

    臨床検査技術師国家試験受験資格取得に必要な科目の履修

    希望者のうち成績上位約15名

    臨床検査技術師課程開講科目の履修(3~4年次)

    臨床検査技師国家試験受験資格の取得

    国家試験の受験 合 格

    教員免許状

    進路ガイダンス[年4回]学内企業合同説明会3・4年生全員と就職主任の個別相談学内企業説明&一次選考会資格対策講座卒業生と在学生との就職懇談会就活ステップアップ講座生物学科主催進路ガイダンス(年2回)生物学科主催業界研究セミナー

    大学院進学

    進路・資格状況

    インターンシップ

    キャリアセンター

    日本ジェネリック/アインホールディングス/トライアドジャパン/埼玉縣信用金庫/フーレイ/田中貴金属グループTANAKAホールディングス/コンヴァノ/はま寿司/ベネッセスタイルケア/サイサン/裕幸計装/京葉興業/物語コーポレーション/ネットコムBB/K・R・M/Alsok/エイム/アドバンテック/パーソルテンプスタッフ/環境コントロールセンター/funtable/エバークリーン/インゲート/カバヤ食品/東京めいらく/旭物産/イニシオフーズ/マルコメ/UCC上島珈琲/関東日本フード/レノボ・ジャパン/マルエツ/カスミ/リツビ/テラスカイ/エヌデーデー/ナショナルソフトウェア/トランプソフト/クローバー・ネットワーク・コム/エスワイシステム/日本デイリーネット/日本瓦斯/東京パワーテクノロジー/K&Oエナジーグループ/システムコンサルタント/ケージー情報システム

    東京都教育委員会/千葉県教育委員会/錦城学園高等学校

    民間企業等

    学校・教育

    足立区役所公務員

    医療法人社団トウジ会みやこ整形外科クリニック/沖縄徳洲会千葉西総合病院/玄々堂君津病院/国立大学法人筑波大学附属病院/板橋中央総合病院グループ/東邦大学医療センター大森病院/サンリツ/LSIメディエンス

    病院・検査センター

    2021年3月2日現在の実績 2020年3月の卒業生実績の最新情報は、ホームページをご覧ください。▶ https://www.ncareer. toho-u.ac. jp/

    部学理

     

    科学物生

    主な就職支援プログラム

    医療系合同セミナーの様子

    インターンシップに参加して

    臨床検査技師の声 国際医療福祉大学病院検査室主任

    (2級血液検査技師・緊急検査士)

    2014年度生物学科卒業

    荻谷 健也さん

    11 TOHO UNIVERSITY 12D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

     現在、私は大学病院の検体検査室で血液検査や尿検査、検査データの総合管理などを担当し、データ精度の解析や白血病、悪性リンパ腫の診療に携わっています。医学の世界では「evidence-based medicine」という考え方があります。血液中のタンパク質やホルモンなどの物質の測定は機械が行いますが、臨床検査技師はその測定結果を理論的に解析し、より有用な結果として提供する使命があります。理学部でしか経験できない徹底的な講義・実習や卒業研究で得た理論的な考え方が現場でそのまま生かせており、私の一生の財産になりました。特に病院で働く臨床検査技師の方々を招いての講義は実践的であり、貴重でした。

     理学部で臨床検査技師国家試験受験資格が得られるのは全国で当大学を含めて2校しかありません。希望者のうち成績順に上位約15名が、3~4年次に開講される臨床検査技師課程に入ることができ、所定の講義・実習の単位を修得することで、臨床検査技師国家試験の受験資格が得られます。国家試験に合格すれば臨床検査技師免許が得られます。卒業生から病院の検査室の中心的な人材が育ってきており、遺伝子検査や先端的な検査にも関わっています。

     教員養成課程の所定の単位を取得することで、中学校教諭一種免許状(理科)と高等学校教諭一種免許状(理科)の免許を取得できます。また、聖徳大学との連携による科目等履修生制度を活用し、小学校教諭一種免許状をあわせて取得することができます。教員免許取得者が、必要な単位を取得し、博士前期課程を修了すると、中学校教諭専修免許状(理科)と高等学校教諭専修免許状(理科)を取得することもできます。        *教員養成課

     生物学科出身者は、食品、製薬、化学工業、情報サービス、さらに環境調査など幅広い分野で活躍しています。最近の傾向として、受託臨床検査や治験といった医療・保健分野の企業も増えています。また、臨床検査技師の資格を取得して病院などの医療機関、検査機関に就職していく学生が多いのも特徴です。生物学科では、キャリアセンターと教員が連携しながら、学生の資質を伸ばすような教育に力を入れ、就職活動を支援しています。

     東邦大学には大学院理学研究科生物学専攻が設置されており、卒業生の 2 ~ 3 割は、大学院へ進学して研究者や技術専門職を目指しています。学部の成績優秀者には、推薦入学の道も開かれています。

     学生が一定期間、実際の会社の仕事を体験するなかで、学生は会社や仕事について具体的に知ることができます。特に、教養教育科目に「キャリアデザインⅢ(インターンシップ)」を開講し、受け入れ企業とのマッチングから事前研修、成果報告会まで万全の指導を行っています。

     私が参加したインターンシップでは、谷津干潟自然観察センターの職員として主に来館者への接客を行いました。接客では干潟の野鳥や施設についてお話をしたのですが、観察センターを訪れる方の年齢層は幅広く、野鳥の知識も人それぞれで、個人に合わせた説明を行うことに苦労しました。その中で、どんな人にも施設を楽しんでもらおうと考えながら接客を行ったことで、自分の持っている知識を相手に合わせてわかりやすく伝えられる能力が高まったと感じています。その後の就職活動では、自身の学んでいることや研究内容を初めて聞く相手にわかりやすく伝えなければならない場面があったため、この経験はとても活かされたと感じています。

    京葉興業

    2020年度生物学科卒業

    堀越大地さん

     キャリアセンターには専任スタッフとキャリアカウンセラーを配置し、学生への求人情報の提供、就職相談や就職活動資料の貸し出しまで幅広く学生の進路選択・就職活動を支援しています。また、理学部就職担当教員とも密に連携し、右に示すような多彩な就職支援プログラムを実施しています。

    内定者の声UCC上島珈琲株式会社

    2020年度生物学科卒業

    舛井 翔さん  私が食品業界を志望した理由は、人間生活の基盤である“食”を通して人々を幸せにしたいと考えたからです。大学で生物学を学ぶ中で、人と食との切り離せない繋がりを再認識するとともに、研究活動を通じて一つのことに取り組むことの素晴らしさを実感し、人生の中で“食”について突き詰めたいと思うようになりました。就職活動では様々な食品の分野に触れ、自身の適性を見極めることができました。今後は、生物学科で学んだ知識や技術を活かし、一社会人としてさらに飛躍したいと思います。

    株式会社環境コントロールセンター

    2020年度生物学科卒業

    宮﨑 美佳さん  私はやりたいことが漠然としていたため、志望業界を決められずにいました。そのため、4年間で学んできた生物学の知識や実習・研究活動で得た経験を生かせる仕事に就きたいという考えを軸に、就職活動を進めました。その中で見つけたのが環境業界でした。私にとって生物学科は、自分の視野を広げ、将来の選択にきっかけを与えてくれた場所です。卒業後は、在学中に養った論理的思考や探求心を生かし、調査・分析業務を通して人々の安心・安全を守るために尽力したいです。

    食品 8%機械・電気・精密 1%

    運輸 1%

    卸売・小売・商社 5%情報・通信 4%

    CRO・SMO・検査センター 6%病院 10%

    金融・保険 1%教育 5%官公庁・公務員 1%

    エネルギー 4%

    進学 21%製薬・医療品 4%

    その他 23%83名

  • 臨床検査技師受験資格

    業種別就職状況

    学生の一人ひとりの人生を見すえた、キャリア形成支援をめざす

    2020年度の主な就職先

    臨床検査技術師国家試験受験までの流れ

    臨床検査技術師国家試験受験資格取得に必要な科目の履修

    希望者のうち成績上位約15名

    臨床検査技術師課程開講科目の履修(3~4年次)

    臨床検査技師国家試験受験資格の取得

    国家試験の受験 合 格

    教員免許状

    進路ガイダンス[年4回]学内企業合同説明会3・4年生全員と就職主任の個別相談学内企業説明&一次選考会資格対策講座卒業生と在学生との就職懇談会就活ステップアップ講座生物学科主催進路ガイダンス(年2回)生物学科主催業界研究セミナー

    大学院進学

    進路・資格状況

    インターンシップ

    キャリアセンター

    日本ジェネリック/アインホールディングス/トライアドジャパン/埼玉縣信用金庫/フーレイ/田中貴金属グループTANAKAホールディングス/コンヴァノ/はま寿司/ベネッセスタイルケア/サイサン/裕幸計装/京葉興業/物語コーポレーション/ネットコムBB/K・R・M/Alsok/エイム/アドバンテック/パーソルテンプスタッフ/環境コントロールセンター/funtable/エバークリーン/インゲート/カバヤ食品/東京めいらく/旭物産/イニシオフーズ/マルコメ/UCC上島珈琲/関東日本フード/レノボ・ジャパン/マルエツ/カスミ/リツビ/テラスカイ/エヌデーデー/ナショナルソフトウェア/トランプソフト/クローバー・ネットワーク・コム/エスワイシステム/日本デイリーネット/日本瓦斯/東京パワーテクノロジー/K&Oエナジーグループ/システムコンサルタント/ケージー情報システム

    東京都教育委員会/千葉県教育委員会/錦城学園高等学校

    民間企業等

    学校・教育

    足立区役所公務員

    医療法人社団トウジ会みやこ整形外科クリニック/沖縄徳洲会千葉西総合病院/玄々堂君津病院/国立大学法人筑波大学附属病院/板橋中央総合病院グループ/東邦大学医療センター大森病院/サンリツ/LSIメディエンス

    病院・検査センター

    2021年3月2日現在の実績 2020年3月の卒業生実績の最新情報は、ホームページをご覧ください。▶ https://www.ncareer. toho-u.ac. jp/

    部学理

     

    科学物生

    主な就職支援プログラム

    医療系合同セミナーの様子

    インターンシップに参加して

    臨床検査技師の声 国際医療福祉大学病院検査室主任

    (2級血液検査技師・緊急検査士)

    2014年度生物学科卒業

    荻谷 健也さん

    11 TOHO UNIVERSITY 12D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

     現在、私は大学病院の検体検査室で血液検査や尿検査、検査データの総合管理などを担当し、データ精度の解析や白血病、悪性リンパ腫の診療に携わっています。医学の世界では「evidence-based medicine」という考え方があります。血液中のタンパク質やホルモンなどの物質の測定は機械が行いますが、臨床検査技師はその測定結果を理論的に解析し、より有用な結果として提供する使命があります。理学部でしか経験できない徹底的な講義・実習や卒業研究で得た理論的な考え方が現場でそのまま生かせており、私の一生の財産になりました。特に病院で働く臨床検査技師の方々を招いての講義は実践的であり、貴重でした。

     理学部で臨床検査技師国家試験受験資格が得られるのは全国で当大学を含めて2校しかありません。希望者のうち成績順に上位約15名が、3~4年次に開講される臨床検査技師課程に入ることができ、所定の講義・実習の単位を修得することで、臨床検査技師国家試験の受験資格が得られます。国家試験に合格すれば臨床検査技師免許が得られます。卒業生から病院の検査室の中心的な人材が育ってきており、遺伝子検査や先端的な検査にも関わっています。

     教員養成課程の所定の単位を取得することで、中学校教諭一種免許状(理科)と高等学校教諭一種免許状(理科)の免許を取得できます。また、聖徳大学との連携による科目等履修生制度を活用し、小学校教諭一種免許状をあわせて取得することができます。教員免許取得者が、必要な単位を取得し、博士前期課程を修了すると、中学校教諭専修免許状(理科)と高等学校教諭専修免許状(理科)を取得することもできます。        *教員養成課

     生物学科出身者は、食品、製薬、化学工業、情報サービス、さらに環境調査など幅広い分野で活躍しています。最近の傾向として、受託臨床検査や治験といった医療・保健分野の企業も増えています。また、臨床検査技師の資格を取得して病院などの医療機関、検査機関に就職していく学生が多いのも特徴です。生物学科では、キャリアセンターと教員が連携しながら、学生の資質を伸ばすような教育に力を入れ、就職活動を支援しています。

     東邦大学には大学院理学研究科生物学専攻が設置されており、卒業生の 2 ~ 3 割は、大学院へ進学して研究者や技術専門職を目指しています。学部の成績優秀者には、推薦入学の道も開かれています。

     学生が一定期間、実際の会社の仕事を体験するなかで、学生は会社や仕事について具体的に知ることができます。特に、教養教育科目に「キャリアデザインⅢ(インターンシップ)」を開講し、受け入れ企業とのマッチングから事前研修、成果報告会まで万全の指導を行っています。

     私が参加したインターンシップでは、谷津干潟自然観察センターの職員として主に来館者への接客を行いました。接客では干潟の野鳥や施設についてお話をしたのですが、観察センターを訪れる方の年齢層は幅広く、野鳥の知識も人それぞれで、個人に合わせた説明を行うことに苦労しました。その中で、どんな人にも施設を楽しんでもらおうと考えながら接客を行ったことで、自分の持っている知識を相手に合わせてわかりやすく伝えられる能力が高まったと感じています。その後の就職活動では、自身の学んでいることや研究内容を初めて聞く相手にわかりやすく伝えなければならない場面があったため、この経験はとても活かされたと感じています。

    京葉興業

    2020年度生物学科卒業

    堀越大地さん

     キャリアセンターには専任スタッフとキャリアカウンセラーを配置し、学生への求人情報の提供、就職相談や就職活動資料の貸し出しまで幅広く学生の進路選択・就職活動を支援しています。また、理学部就職担当教員とも密に連携し、右に示すような多彩な就職支援プログラムを実施しています。

    内定者の声UCC上島珈琲株式会社

    2020年度生物学科卒業

    舛井 翔さん  私が食品業界を志望した理由は、人間生活の基盤である“食”を通して人々を幸せにしたいと考えたからです。大学で生物学を学ぶ中で、人と食との切り離せない繋がりを再認識するとともに、研究活動を通じて一つのことに取り組むことの素晴らしさを実感し、人生の中で“食”について突き詰めたいと思うようになりました。就職活動では様々な食品の分野に触れ、自身の適性を見極めることができました。今後は、生物学科で学んだ知識や技術を活かし、一社会人としてさらに飛躍したいと思います。

    株式会社環境コントロールセンター

    2020年度生物学科卒業

    宮﨑 美佳さん  私はやりたいことが漠然としていたため、志望業界を決められずにいました。そのため、4年間で学んできた生物学の知識や実習・研究活動で得た経験を生かせる仕事に就きたいという考えを軸に、就職活動を進めました。その中で見つけたのが環境業界でした。私にとって生物学科は、自分の視野を広げ、将来の選択にきっかけを与えてくれた場所です。卒業後は、在学中に養った論理的思考や探求心を生かし、調査・分析業務を通して人々の安心・安全を守るために尽力したいです。

    食品 8%機械・電気・精密 1%

    運輸 1%

    卸売・小売・商社 5%情報・通信 4%

    CRO・SMO・検査センター 6%病院 10%

    金融・保険 1%教育 5%官公庁・公務員 1%

    エネルギー 4%

    進学 21%製薬・医療品 4%

    その他 23%83名

  • 2022年度 入試日程

    募集人数は今後変更になる可能性があります。その他入試の詳細についても、必ず学生募集要項でご確認ください。また、入試に関する最新情報はホームページからも入手できます。 https://www.toho-u.ac.jp/sci/info_exam/index.html

    部学理

     

    科学物生

    http://juken.toho-u.ac.jp詳しくはこちらをご覧ください

    学科主任メッセージMessage

    13 TOHO UNIVERSITY 14D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    早期卒業制度

    特待生制度 東邦大学理学部各学科には、2年次生以上の学生のうち、前年度の学業成績が最上位の者1名について、授業料の1年分を全額免除するという、特待生制度があります。生物学科でも毎年各学年から特待生が選ばれていますが、上位者2名の成績に優劣がつけ難く、それぞれを特待生として半期分ずつの授業料を免除するという場合もあります。また、この制度は前年度の成績のみが審査対象となりますので、2年次に採用されなくても、3年次に選ばれることもありますので、勉学の励みになります。

    学部の特徴

    新秩序創生に向き合って~しなやかにつよく~

    生物学科主任 久保田 宗一郎

    久保田 宗一郎 学科主任

     東邦大学の教育理念は「自然に対する畏敬の念を持ち、生命の尊厳を自覚し、人間の謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守るための豊かな人間性と均衡のとれた知識・技能を育成する」です。この教育理念のもとで、生物学科は今年2021年に新制大学として創立71周年を迎えた伝統ある学科です。この70年あまりの歳月を振り返って見たとき、科学を追究する学問領域である理学の中で、生物学が最も大きな変貌を遂げた分野の一つであることに間違いはありません。それは、生命科学と呼ばれる大きな学問分野に発展したことに留まらず、医学や農学や、進化学や考古学など多くの関連分野に革命的な進歩をもたらし、人類の思考体系にもパラダイムシフトを促しました。 大学で生物学を学ぶには、生き物や自然と向き合う学問分野の原点から最新の動向までを視野に入れつつ、時流に流されないものと、流れに乗って進んでいくものを、冷静に見極め理解していかなくてはなりません。それが21世紀に生物学を学ぶ者の心得です。本生物学科はその心得に沿って、多様で多彩でありながら系統だった講義・実習を常に改変・改良し展開してきました。具体的には、この20年間で6度の、この10年間では4度のカリキュラム改定を行いました。この改定では、低年次へのリメディアル教育(高校理科補修科目)等の導入科目を充実、また高年次へは資格取得にも配慮した講義・実習科目も新設・改廃を進めてきました。 現在、大学は、日本は、世界は、新型コロナウイルスの感染症の流行・蔓延という誰も予想しなかった大きな危機の中にいます。ワクチンの開発は急速に進んでいますが、まだまだ先行きは不透明です。リモート・ワークの浸透や多分野でのAIの導入等々、世の中の多くの既成概念が崩壊する中、脱炭素社会への急激な舵取りに加え、世界の勢力図も変化し、新世界秩序の模索が始まっています。大学の教育現場も2020年度は、長期にわたる休講と急速なオンライン教育の導入による大きな混乱の渦の中、暗中模索の日々を費やしました。現在、生物学科ひいては理学部の教員が一丸となって、2021年度に向け一歩一歩教育現場の再生・再起を目指しています。 現在の日本において、大学生活の4年間は高等学校から社会人への通過点に存在しますが、決して就職予備校のような存在ではなく腰を据えて学問に真摯に向きあえる大切な時間です。このかけがえのない時間を、コロナ禍の中で過ごさなくてはいけない皆さんには、思ってもいない困難や難題が待ち構えているかもしれません。求められるものは、教える側も教わる側も、既存の手技手法に固執せず多様な教育媒体や技術を受け入れる「しなやかさ」とそれを貫く「つよい」意思です。伝統のある教育理念を生物学科に所属する15名の教員と共有し、多様な媒体を柔軟に駆使し、新秩序創生の時代を生き抜く新しい自分を探求、創造してみませんか。

    キャンパス見学会・入試説明会日程

     優秀な成績で卒業所要単位を修得した学生には、3年または3年半で卒業できる早期卒業制度が適用されることがあります。

    ユニークな担任制度 生物学科は、学生の教育にとても熱心な学科です。すべての教員が各学年6名程度の学生の担任となり、講義科目の説明をはじめ、将来の進路や生活上の問題などの相談相手になります。教員と学生との距離が非常に近く、密にコミュニケーションを取っています。

  • 2022年度 入試日程

    募集人数は今後変更になる可能性があります。その他入試の詳細についても、必ず学生募集要項でご確認ください。また、入試に関する最新情報はホームページからも入手できます。 https://www.toho-u.ac.jp/sci/info_exam/index.html

    部学理

     

    科学物生

    http://juken.toho-u.ac.jp詳しくはこちらをご覧ください

    学科主任メッセージMessage

    13 TOHO UNIVERSITY 14D e p a r t m e n t o f B i o l o g y

    早期卒業制度

    特待生制度 東邦大学理学部各学科には、2年次生以上の学生のうち、前年度の学業成績が最上位の者1名について、授業料の1年分を全額免除するという、特待生制度があります。生物学科でも毎年各学年から特待生が選ばれていますが、上位者2名の成績に優劣がつけ難く、それぞれを特待生として半期分ずつの授業料を免除するという場合もあります。また、この制度は前年度の成績のみが審査対象となりますので、2年次に採用されなくても、3年次に選ばれることもありますので、勉学の励みになります。

    学部の特徴

    新秩序創生に向き合って~しなやかにつよく~

    生物学科主任 久保田 宗一郎

    久保田 宗一郎 学科主任

     東邦大学の教育理念は「自然に対する畏敬の念を持ち、生命の尊厳を自覚し、人間の謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守るための豊かな人間性と均衡のとれた知識・技能を育成する」です。この教育理念のもとで、生物学科は今年2021年に新制大学として創立71周年を迎えた伝統ある学科です。この70年あまりの歳月を振り返って見たとき、科学を追究する学問領域である理学の中で、生物学が最も大きな変貌を遂げた分野の一つであることに間違いはありません。それは、生命科学と呼ばれる大きな学問分野に発展したことに留まらず、医学や農学や、進化学や考古学など多くの関連分野に革命的な進歩をもたらし、人類の思考体系にもパラダイムシフトを促しました。 大学で生物学を学ぶには、生き物や自然と向き合う学問分野の原点から最新の動向までを視野に入れつつ、時流に流されないものと、流れに乗って進んでいくものを、冷静に見極め理解していかなくてはなりません。それが21世紀に生物学を学ぶ者の心得です。本生物学科はその心得に沿って、多様で多彩でありながら系統だった講義・実習を常に改変・改良し展開してきました。具体的には、この20年間で6度の、この10年間では4度のカリキュラム改定を行いました。この改定では、低年次へのリメディアル教育(高校理科補修科目)等の導入科目を充実、また高年次へは資格取得にも配慮した講義・実習科目も新設・改廃を進めてきました。 現在、大学は、日本は、世界は、新型コロナウイルスの感染症の流行・蔓延という誰も予想しなかった大きな危機の中にいます。ワクチンの開発は急速に進んでいますが、まだまだ先行きは不透明です。リモート・ワークの浸透や多分野でのAIの導入等々、世の中の多くの既成概念が崩壊する中、脱炭素社会への急激な舵取りに加え、世界の勢力図も変化し、新世界秩序の模索が始まっています。大学の教育現場も2020年度は、長期にわたる休講と急速なオンライン教育の導入による大きな混乱の渦の中、暗中模索の日々を費やしました。現在、生物学科ひいては理学部の教員が一丸となって、2021年度に向け一歩一歩教育現場の再生・再起を目指しています。 現在の日本において、大学生活の4年間は高等学校から社会人への通過点に存在しますが、決して就職予備校のような存在ではなく腰を据えて学問に真摯に向きあえる大切な時間です。このかけがえのない時間を、コロナ禍の中で過ごさなくてはいけない皆さんには、思ってもいない困難や難題が待ち構えているかもしれません。求められるものは、教える側も教わる側も、既存の手技手法に固執せず多様な教育媒体や技術を受け入れる「しなやかさ」とそれを貫く「つよい」意思です。伝統のある教育理念を生物学科に所属する15名の教員と共有し、多様な媒体を柔軟に駆使し、新秩序創生の時代を生き抜く新しい自分を探求、創造してみませんか。

    キャンパス見学会・入試説明会日程

     優秀な成績で卒業所要単位を修得した学生には、3年または3年半で卒業できる早期卒業制度が適用されることがあります。

    ユニークな担任制度 生物学科は、学生の教育にとても熱心な学科です。すべての教員が各学年6名程度の学生の担任となり、講義科目の説明をはじめ、将来の進路や生活上の問題などの相談相手になります。教員と学生との距離が非常に近く、密にコミュニケーションを取っています。

    開催時刻/13:00、15:00(1日2回開催)の予定オープンキャンパスでは10:00〜15:00の間に実施の予定上記日程以外にオンラインによる説明会を2回程度実施予定(日程未定)

    試験区分 募集人数 出願期間 試 験 日 合格発表日 手続期限

    総 合 入 試

    併願制16

    2021年9月1日㈬〜9月9日㈭ 必着

    一次 書類選考 一次 2021年9月18日㈯2021年11月8日㈪二次 2021年9月25日㈯ 二次 2021年10月1日㈮

    最終 2021年11月1日㈪

    専願制 2021年10月25日㈪〜11月4日㈭必着一次 書類選考 一次 2021年11月13日㈯

    2021年12月9日㈭二次 2021年11月20日㈯ 二次 2021年12月1日㈬

    推薦入試(指定校制) 12 2021年11月1日㈪〜11月12日㈮必着 2021年11月21日㈰ 2021年12月1日㈬ 2021年12月9日㈭

    一般入試(A) 222021年12月13日㈪〜2022年1月20日㈭Web締切〜2022年1月21日㈮必着

    2022年2月1日㈫ 2022年2月10日㈭ 2022年2月18日㈮

    一般入試(B) 142021年12月13日㈪〜2022年1月20日㈭Web締切〜2022年1月21日㈮必着

    2022年2月2日㈬ 2022年2月10日㈭ 2022年2月25日㈮

    一般入試(C)理学部全体24

    2021年12月13日㈪〜2022年2月11日㈮Web締切〜2022年2月12日㈯必着

    2022年2月18日㈮ 2022年2月25日㈮ 2022年3月7日㈪

    共通テスト利用入試(前期・前期+) 10

    2021年12月13日㈪〜2022年1月14日㈮消印有効 2022年2月10日㈭ 2022年2月18日㈮

    共通テスト利用入試(後期) 2

    2022年2月16日㈬〜2022年3月7日㈪必着 2022年3月14日㈪ 2022年3月22日㈫

    日 付 キャンパス見学会 入試説明会

    6月12日㈯土曜キャンパス見学会

    総合入試

    (併願制・専願制・高大接続)

    7月17日㈯

    8月7日㈯〜8日㈰ オープンキャンパス

    8月28日㈯

    土曜キャンパス見学会9月18日㈯総合入試(専願制)

    10月9日㈯

  • 東邦大学 理学部 生物学科〒274-8510 千葉県船橋市三山 2-2-1

    】課報広試入【 6660-274-740.LETFAX.047-479-5661

    ■JRからのアクセス「津田沼駅(JR総武線快速・各停)」下車、北口4番・5番 バス乗り場から、

    。車下」前学大邦東「分01約車し乗にかれずいの」行籾実大日「」行駅台代千八「」行社神宮二「」行所張出野志習スバ成京「」行庫車山三「 。※JR津田沼駅方面へお帰りの際は、バス停「大久保十字路」をご利用ください。

    ■京成本線からのアクセス「京成大久保駅」下車、徒歩約10分。

    Department of BiologyFaculty of ScienceToho University

    東 邦 大 学理 学 部生 物 学 科

    チノイ

    ガカ

    ヤク

    イラミ

    A c c e s s

    理学部・薬学部・健康科学部

    105070

    306045柏

    2021.4.1 正