東京dcにメディアを持ち込んでみました

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東京DCにメディアを持ち込んでみました (SoftLayer Data Transfer Service) たぶん、東京DC初事例 日本情報通信株式会社 クラウド&マネージドサービス事業部 遠藤 裕之

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東京DCにメディアを持ち込んでみました (SoftLayer Data Transfer Service)

たぶん、東京DC初事例

日本情報通信株式会社 クラウド&マネージドサービス事業部

遠藤 裕之

*

氏名 :遠藤 裕之(えんどう ひろゆき)

趣味 :サッカー観戦 子供と砂場遊び

ちなみに仕事はお客様や社内からのSL総合窓口(SLコンピテンシーセンター)をやってます。

*

Data Transfer Serviceとは

何ができるの?

何が送れるの?

使い方の注意

オーダーしてみましょう

データ転送してみましょう

返送してみましょう

到着

所感

*

Media Data Transfer Service(以下、DTS)とは データを保存したメディアを、SoftLayerのデータセンターに持ち込み プライベートNW上のiSCSI機器として利用できるようにするサービスです。

India

China Japan

Hong Kong

Singapore

Melbourne

Seattle

San Jose

Los Angeles

Mexico City

Denver

Chicago

Dallas

Houston

Toronto Montreal

BRAZIL

New York

City Washington

D.C.

Miami

London Frankfurt

Amsterdam

Paris

Sydney

Atlanta

データを保存したメディア

*SoftLayerのサーバへ大容量データ転送を、NW越しではなく、物理的に配送することができます。

SoftLayer DC

お客様拠点

NW越では転送速度が遅く時間が かかってしまうので

データを入れたメディアをSotLayerのDCに郵送してデータコピーができます。

コピー コピー

*CDやDVD、USB接続のHDDなどです。

機器の条件

・ CDブック・ケースなど可能な限りすべて一つの入れ物に収納し、各ディスクが個別識別ができること

⇒要は紛失しないように注意して。ということですね。

USB機器

・208V/220Vに互換性のある電力供給があること ・標準の120Vソケットに適合する電源プラグをこと(NEMA5-15P) ・USB2.0に互換性があること ・USBとUSBケーブルのオスコネクタを持つこと

⇒要は普通のUSB機器ですね。

※上記はKnowledgelayerの記事を参考に記載しています。

http://knowledgelayer.softlayer.com/learning/what-media-data-transfer-service

SoftLayer 東京DC

*

メディアを持ち込めるのは“利用中のデータセンター”のみです。

海外のデータセンターを利用していれば、そのデータセンターにメディアを送付することになります。

ただデータが入ったメディアを海外に郵送するのは、抵抗が少しありますよね。なので、一時的でいいので東京DCにサーバを作成すれば、東京DCにメディアを送付することができます。

SoftLayer シンガポールDC

お客様拠点

バックボーンNW

※注意点 上記の東京DCとシンガポールDCの環境は別々のVLANですので、バックボーンを利用して通信するためにはVLAN SPANINGが必要です。

VLAN SPANING

*

今回は、普通に家電量販点で購入したUSBのHDDを使ってみました。

データ転送のスピードを計測するために、100GBのダミーファイルを入れておきます。

*

今回は通常の宅配便で、メディアを送付します。

この番号は、後程利用するので、控えておいてください。

送付先の住所(東京DC)は、別途チケットで問い合わせるなど

確認をしておいてください。

*

いよいよDTSのオーダーです。 カスタマーポータルのStorageメニューの中に、Data Trancefer があるので、 クリックしてみましょう。

ちょっと見にくいですが、

“Data Trancefer”というメニューがあります。

*

DTSの画面に移動します。 依頼済のオーダーがないので、まだ何も表示されていません。 面右上にある”Order Data Trancefer Request”を押してください。

”Order Data Trancefer Request”を 押してください。

*

DTSのオーダーが画面です。まずは送付する機器の情報を入力します。

Device TypeCD,DVD,Hard Drive,USB,Otherから選択

送付する機器のシリアルナンバーを入力

Destinationには送付するDCを選択、Carrierは海外の配送会社しか指定できないので、DHLなどを選択しておきます。先ほど控えた伝票の番号をTracking Numberに入力

*

DTSのオーダー画面です。次に返送先の住所を入力して、Submit。

*

DTSのオーダーが画面です。この画面がでれば無事にオーダー登録はOKです。

このメッセージが表示されれば登録OK

*

合わせて “Data Transfer Request”というタイトルでチケットが作成されます。

これでオーダーは完了です。

DTSオーダーが受け付けられたとの内容でチケットが作成

されます。

*

SoftLayerへの依頼は完了しましたので、配送しましょう。

*

配送後、伝票番号を追跡して到着が確認しましたが、SoftLayerからの連絡がないのでチケットで問い合わせてみると、すぐにマウントをしてくれました。

送付したドライブを接続したとの連絡

*

DTSの画面を見てみると、確かにステータスが”Connected”になっています。

これでサーバからiSCSI機器として接続が可能な状態になりました。

ステータスがConnectedに変わります。

*

サーバから接続するために必要な情報をDTSの画面で確認します。

ここをクリックすると、接続されたメディアの情報が確認で

きます。

IPアドレスとユーザ名、パスワードを控えておいてください。

*

いよいよサーバから接続です。今回はSoftLayer上に作成したWindowsサーバに接続してみます。 SSL-VPNで接続し、RemoteDeskTopでWindowsサーバにログイン。あとは通常のiSCSIデバイスと同様に、ターゲットのIP・ユーザ/パスワードを利用して接続できます。

先ほど控えたIPで検索。ユーザ/パスワードを利用して

接続。

iSCSI機器の接続方法の詳細はここでは割愛します。

*

無事に接続が完了するとハードディスクの一つとして、表示されます。

先ほど控えたIPで検索。ユーザ/パスワードを利用して接続。 サーバからの接続が無事にできま

した。

*

SoftLayer 東京DC SoftLayer シンガポールDC

iSCSI機器のデータを サーバのローカルにコピー

① サーバのローカルディスク内のデータを バックボーンNWを経由してコピー

② iSCSI機器のデータを

バックボーンNWを経由してコピー

項目 転送時間(秒) 転送時間(分) 転送速度(Mbits/s)

1回目 11206.1秒 3時06分46秒 74.9Mbit/sec

2回目 10069.6秒 2時47分50秒 83.3Mbit/sec

3回目 10412.4秒 2時53分32秒 80.6Mbit/sec

平均 79.6Mbit/sec

項目 転送時間(秒) 転送時間(分) 転送速度(Mbits/s)

1回目 10395.3秒 2時53分15秒 80.7Mbit/sec

2回目 10705.6秒 2時58分26秒 78.4Mbit/sec

3回目 11389.2秒 3時09分49秒 73.7Mbit/sec

平均 77.6Mbit/sec

せっかく接続したので、データの転送スピードを試してみました。

バックボーンNWは やっぱり早い!

100GBのデータを移動させた時の計測結果。

*

接続時と同様に通常のiSCSIデバイスの接続解除してください。

接続したデバイスの接続を切断

デバイス情報の削除

*

接続時と同様に通常のiSCSIデバイスの接続解除してください。

切断・削除を行ったので、

ドライブとしての表示が消えます。

*

返送の依頼は、 DTSの画面から行います。

“Request Return”をクリックします。

*

返送をしていいかと確認が入りますが、Yesで進むと返送依頼が完了します。

返送の確認が入り、”Yes”にすると

返送依頼が正常に行われたとメッセージが表示されます。

*

返送依頼を受領したことのチケットが作成されます。 その後少し時間がかかりながらも、チケットでメディアの取り外しが行われたこと、メディアを配送処理したこと、配送会社さんから連絡行くので引き取り方法の調整をしてほしいことなどの連絡をもらえます。

*

配送処理が行われると、チケットに以下のような配送伝票のPDFが添付されます。その後配送会社さんから連絡があり、メディアが無事に返送されました。

一般的な配送会社さんではなく、大手倉庫会社さんが丁寧に配送してくれました。

これが定型化されたフローなのかは不明なので、今後は変わるかもしれません。

*【いいところ】

申請はとっても簡単、接続もとっても簡単!

データコピーも早くて使える!

しかも無料!

【今後に期待】

東京DCでの返送処理がフローがまだ固まっていない印象

【事前に確認をお勧めする点】

・機密データを配送する際には、運送会社さんにセキュア配送可否を確認 ・返送先が東京以外の時もOKか DTSのオーダーの前に、返送先

住所を伝えたうえで、返送方法はチケットで確認することをお勧

めします!

Speed and Change

SoftLayerの構築から運用まで

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ご清聴ありがとうございました