csp cache server page)設定手順 - ようこそ エ...
TRANSCRIPT
1 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
CSP(Cache Server Page)設定手順
本書では、CSPを使用してWebアプリケーションを構築する場合の設定手順について記
載しています。
CSPを正常に動作させるためには、Cache、CSPゲートウェイ (Cache サーバーページ ウ
ェブゲートウェイ)、Webサーバのそれぞれに整合性を保って設定する必要があります。一
度にすべての設定を完全に実施することは難しいかも知れませんが、本書ではそれぞれの
機能単位に設定方法と確認方法を記載していますので、一度は本書の手順に従って操作さ
れることをおすすめします。
本書作成時の環境は下記の通りです。
O/S WindowsServer2008 Standard
Webサーバ IIS7 WindowsServer2008に添付
Cache Cache2010.1.1.503.0 Unicode版
ブラウザ Firefox3.6
CSPアプリケー
ション名称
/test
※本書をご利用頂き CSPアプリケーションの設定・動作確認をする場合には、事前に下
記の設定(セットアップ)を事前に実施しておいて下さい。
(1)WindowsServer2008のセットアップ
(2)IIS7のセットアップ
(注意事項)
本書では IIS7 にセキュリティ設定を実施した状態で CSP アプリケーションの設定を
実施していますので、ブラウザのアドレスに「https://~」と入力しています。なお、
セキュリティ設定は必須ではありませんので、Webサーバにセキュリティ設定をせず
に CSPアプリケーションの設定をされる場合には、ブラウザのアドレスに「http://~」
と入力して下さい。
(3)Cache のインストール(IIS7 をセットアップした後に Cache のインストールをおすす
めします。CSP 関連の設定が自動的に実施されますので、この手順をおすすめしま
す。)
(4)ブラウザ(Firefox)のセットアップ
Firefoxは次の URLから最新版をダウンロードしてインストールすることが可能
です。
http://mozilla.jp/firefox/
2 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
目次
1. Cacheの設定 ............................................................................................................................... 3 1.1ネームスペースの設定 ............................................................................................................. 4 1.2データベースの設定................................................................................................................. 9 1.3ネームスペース、データベースの確認 ............................................................................... 14 1.4 CSPアプリケーションの設定 .............................................................................................. 15 1.5 CSPアプリケーションの動作確認....................................................................................... 21
2. IISの設定 ................................................................................................................................... 23 2.1 仮想ディレクトリの設定 ...................................................................................................... 23 2.2 Webサーバの動作確認 .......................................................................................................... 27
3. Webサーバと Cacheの連携設定 ............................................................................................ 28 3.1 CSPゲートウェイ の設定 .................................................................................................... 28 3.2 ハンドラマッピングの設定(IIS) .......................................................................................... 38 3.3 CSPアプリケーションの動作確認....................................................................................... 45 3.4 エラーメッセージが表示される時には… .......................................................................... 46 参考1 CSP概念図 .......................................................................................................................... 48 本書に関するお問い合わせ............................................................................................................. 49
3 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
1. Cacheの設定 CSPアプリケーションを構築する場合には、まず、Cacheでネームスペース、データベ
ースを作成する必要があります。その後、Cache管理ポータルから CSPアプリケーショ
ンの作成をします。(既存のネームスペース、データベースを利用することもできますが、
本書では新規作成の手順について記載しています。)
本書では、CSP アプリケーション「/test」を実行するために新規にネームスペース「NSTEST」の作成を実施します。また、ネームスペース「NSTEST」で使用するデータベース「DBTEST」を新規に作成する手順を順番に解説しています。なお、CSP
アプリケーション、ネームスペース、データベース等の名称は、数字とアルファベット
で自由に設定することが可能です。
ネームスペース、データベースの名称は、小文字で入力しても自動的に大文字に変換
されます。(例えば、「nstest」は「NSTEST」に変換されます。)
[アプリケーションとネームスペースの概念図]
Cache
ネームスペース:
NSTEST
(本書で設定する
ネームスペース)
ネームスペース:
NSSAMPLE
(2つのデータベースを
利用する設定が可能)
データベース:USER
データベース:SAMPLES
データベース:DBTEST
アプリケーションは
ネームスペースに接続
アプリケーションからはデータが管理されて
いるデータベースを直接アクセスできない。 アプリケーションからは、ネームスペースが
実質的なデータベースとして扱われる。
4 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
1.1ネームスペースの設定
Cache に新しいネームスペース「NSTEST」を設定するために、Cache キューブをク
リック(左クリック)して表示されるメニューから「システム管理ポータル(P)」を選択
(クリック)して開始します。
Cacheキューブは、Cacheをインストールすると、Windowsのタスクトレイに表示され
るようになります。
補足:
もし、Cache キューブが灰色表示されている場合(Cache 停止中を示します)に
は、Cacheキューブをクリックしてメニューを表示し「Cacheの開始(S)」を選択(ク
リック)して下さい。この操作をしても Cacheキューブが青色表示にならない場合
には、Cacheに重大な問題が発生している可能性がありますので、Cache販売店に
お問い合わせされることをおすすめします。
Cacheキューブをクリックしてメニューを表示し「システム管理ポータル(P)」を選択(ク
リック)します。
5 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
Cacheキューブをクリックしてメニューを表示し「システム管理ポータル(P)」を選択(ク
リック)すると、下記のような画面が表示されます。
ネームスペースの作成は、「システム管理」の中にある「構成」から開始します。
画面上の「構成」を選択(クリック)します。
6 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「システム構成」画面が表示されたら「ネームスペース」を選択(クリック)します。
※この「システム構成」画面では、Cacheのシステム運用に関係する種々の項目につい
て設定、参照をすることが可能です。
7 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「ネームスペース」画面が表示されたら「新規ネームスペース作成」を選択(クリッ
ク)します。
※「新規ネームスペース作成」と表示された文字列の上にカーソルをあてると、文字
列が赤色に変色します。
8 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「新規ネームスペース」画面が表示されたら、ネームスペースの名称を「ネームスペ
ース名:」の右横にある入力欄に「NSTEST」と入力します。
9 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
1.2データベースの設定
本書では、新規にネームスペースを作成した時に、同時にデータベースの設定も実施
します。そこで、画面上の[新規データベース作成]ボタンをクリックします。
補足:
本書では、新規にデータベースを作成する手順を紹介していますが、既存のデー
タベースを新しいネームスペース(本書では「NSTEST」)で利用することが可能です。
例えば、Cache をインストールすると自動的にデータベース「USER」「SAMPLES」が生成されます。これらのデータベースを新しいネームスペース(例えば、「NSTEST」)で利用する場合には、上記画面の「既存のデータベースを選択してください:」で「USER - …」で指定します。このようにデータベー
スを複数のネームスペースで共有すると、顧客マスター等の重要な情報を共有す
ることが可能となります。(情報の更新も可能です。)
10 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「データベースウィザード」画面が表示されたら「データベースの名前を入力してく
ださい。」の右横の入力欄にデータベースの名称を入力します。本書では「DBTEST」と入力します。
次に、データベースを保存する場所を指定します。「データベースディレクトリ:」の
右横の入力欄にある[参照]ボタンをクリックして保存場所を指定することができます。
(直接保存場所を入力することも可能です。)
本書では、データベースの保存場所を「C:¥DBTEST」とします。
11 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「データベース ウィザード」画面で指定した内容を確認し[次へ]ボタンをクリック
します。
補足:
Cacheではデータベースを暗号化する機能が提供されています。
暗号化に関する詳細についてはお問い合わせください。
12 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
次に、データベースの初期サイズを指定します。データベースの初期サイズは 1MBか
ら始めることができます。データベースは必要に応じて自動的に領域拡張されますので、
1MBから始めても問題はありません。ただし、データベースの領域拡張を実施する時に
領域拡張のための処理時間が必要になりますので、すこし大きめのサイズで指定した方
が良いと考えられます。(テスト目的の場合には 100MBで十分だと考えられます。)
画面上に「このデータベースのグローバルをジャーナルしますか?」という項目があ
ります。特別な理由がない場合には「はい」を指定して下さい。
画面上の内容を確認し[完了]ボタンをクリックします。
補足:
「このデータベースのグローバルをジャーナルしますか?」という項目について。
Cacheではデータベースで管理される情報をクラスという単位で表現します。
クラスは、クラス定義情報とクラスデータの組み合わせで構成されます。このク
ラスデータは、内部的に「グローバル(グローバル変数)」と呼ばれています。従
って、「グローバルをジャーナルする」とは、クラスデータをジャーナル(記録)
する、という意味になります。なお、データベースの更新を実施するアプリケー
ションの場合には、ジャーナルすることをおすすめします。参照のみを実施する
アプリケーションの場合には、ジャーナルしない、という選択でも良いかも知れ
ません。(基本的には、ジャーナルする、と設定すると良いと考えられます。)
13 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
以上の手順でネームスペースとデータベースの設定が完了です。
なお、画面上の「このネームスペースにデフォルト CSPアプリケーションを作成する」
はチェックを外して(☑→□)おいて下さい。
画面上の内容を確認し[保存]ボタンをクリックします。
14 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
1.3ネームスペース、データベースの確認
これまでの手順が正しく実施されると、下記のネームスペース画面に追加したネーム
スペース、データベースが表示されます。
画面の内容を確認後、この画面を終了して下さい。(ブラウザを閉じて下さい。)
以上でネームスペース、データベースの設定手順は終了です。
15 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
1.4 CSPアプリケーションの設定
CSPアプリケーションの設定を実施します。
Cacheキューブから「システム管理ポータル(P)」を選択(クリック)して、「システム
管理ポータル」画面を表示します。
「システム管理ポータル」画面が表示されたら、「システム管理」部にある「セキュリ
ティ管理」を選択(クリック)します。
16 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「セキュリティ管理」画面が表示されたら「アプリケーション定義」部にある「CSP
アプリケーション」を選択(クリック)します。
17 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「CSPアプリケーション」画面が表示されたら、「新規 CSPアプリケーション作成」をクリ
ックします。
18 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「CSPアプリケーション編集」画面が表示されたら、下記の項目を設定します。
・CSPアプリケーション名:「/test」(”/”を付けて小文字で入力します。)
・ネームスペース:「NSTEST」(一覧から選択します。)
・CSPファイル物理パス:C:¥DBTEST¥CSP
他の項目は画面の初期値のままとします。
画面の内容を確認し[保存]ボタンをクリックします。
19 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
CSPアプリケーションの保存が正常に実施されると、「CSPアプリケーション /test
の定義情報」画面が表示されます。画面左下に「保存されました」と表示されます。
画面の内容を確認し[閉じる]ボタンをクリックします。
20 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「CSP アプリケーション」画面に設定した CSP アプリケーション「/test」が追加されたことが確認できます。
画面の内容を確認後、この画面を終了して下さい。(ブラウザを閉じて下さい。)
以上で CSPアプリケーションの設定手順は終了です。
21 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
1.5 CSPアプリケーションの動作確認
ここまでの設定内容が正しいかを確認します。
まず、動作確認に使用する CSPプログラムを/csp/samples(Cacheインストー
ル時に自動作成される CSP アプリケーション)からコピーして、新規に設定した CSP
アプリケーション「/test」にコピーします。
CSPアプリケーション「/csp/samples」で使用する CSPプログラムは、次のフ
ォルダに保存されています。(Cacheを既定値でインストールした場合のフォルダです。)
C:¥InterSystems¥Cache¥CSP¥samples このフォルダにある「loop.csp」ファイルを CSPアプリケーション「/test」ので指定した CSPファイル物理パス(C:¥DBTEST¥CSP)にコピーします。
ブラウザを起動して、アドレスに
「http://localhost:57772/test/loop.csp」
と入力して Enterキーを押下します。
下記のような画面が表示されれば、CSP アプリケーションに関する設定は正しく実施
されています。
注意:
アドレスを入力する時、「localhost」に続けて「:57772」を忘れずに指定して下さい。
22 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
この画面で、「TO」に「10」と入力して、[Go]ボタンをクリックすると、下記のよう
な画面が表示されます。下記の画面のように表示内容が変わったら、CSP プログラムが
正常に動作していることを示します。
補足:
ブラウザのアドレスに入力した値(URL)について。
http://localhost:57772/test/loop.csp 値 内容
http ブラウザから CSP アプリケーションにアクセスする時に使
用するプロトコルを指定します。
セキュリティ設定がされている時には「https」となります。
localhost ブラウザが動作しているのと同じコンピュータと指定しています。
:57772 Cache をインストールした時に自動的にインストールされる
スーパーサーバーへの接続を示します。スーパーサーバーは
ポート 57772で処理待ちをしています。
/test 接続する CSPアプリケーションを指定しています。
/loop.csp 実行したい CSPプログラムを指定しています。
この URLの場合、Webサーバ(IIS7)は経由せずに、直接 Cacheに CSPプログ
ラム実行を依頼しています。
23 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
2. IISの設定 ブラウザからWebサーバにアクセスできるように仮想ディレクトリを設定します。
CSP アプリケーションでは、html ファイル、js ファイル、その他、画像データファイ
ルなどはWebサーバの仮想ディレクトリを利用します。
2.1 仮想ディレクトリの設定
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを起動します。
WindowsServer2008 の[スタート]ボタンをクリックして、「管理ツール」→「インタ
ーネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ」を選択(クリック)しま
す。
24 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ」画面が表示さ
れたら、コンピュータ名(本書では「WS2008STD」)→「サイト」→「Default Web Site」
を選択(クリック)します。
「Default Web Site」上で右クリックすると、メニューが表示されますので「アプリケー
ションの追加…」を選択(クリック)します。
25 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「アプリケーションの追加」画面が表示されたら、下記の項目を指定します。
・エイリアス(A):test(CSPアプリケーション名と一致するようにします。)
・物理パス(P):C:¥DBTEST¥CSP(CSPアプリケーション設定時に指定した「CSP
ファイル物理パス」の値と一致するようにします。)
画面上の値を確認し[OK]ボタンをクリックします。
26 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
Webサーバを再起動します。
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ画面で設定した内
容を反映させるために、一度、Webサーバを再起動します。
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ画面で、コンピュ
ータ(本書では「WS2008STD」)を選択(クリック)すると、画面右側に「サーバー管
理」が表示されますので「再起動」をクリックします。
27 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
2.2 Webサーバの動作確認
Web サーバを再起動したら、C:¥InterSystems¥Cache¥CSP¥docbook フォルダにある
「copyright.html」を C:¥DBTEST¥CSPにコピーして、ブラウザで copyright.htmlファイル
の内容が正しく表示されることを確認します。
ブラウザを起動してアドレスに
「https://localhost/test/copyright.html」
と入力して Enterキーを押下します。
Webサーバの設定が正しい場合には、下記のような画面が表示されます。
補足:
本書ではWebサーバにセキュリティ設定を実施していますので、
「https://~」
と入力しています。ご利用の Web サーバにセキュリティ設定がされていない場
合には、
「http://~」
と入力して下さい。
28 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
3. Webサーバと Cacheの連携設定 CSP アプリケーションでは、Web サーバと Cache が連携して処理を実施します。そこ
で、Webサーバと Cacheが連動するための処理を実施します。
3.1 CSPゲートウェイ の設定
Cacheキューブから「システム管理ポータル(P)」を選択(クリック)して、システム管
理ポータル画面を表示します。
システム管理ポータル画面が表示されたら「システム管理」部に表示されている「構
成」を選択(クリック)します。
29 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「構成」画面が表示されたら「接続性」部に表示されている「CSPゲートウェイ 管理」
を選択(クリック)します。
30 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
CSPゲートウェイ の設定画面として下記のような画面が表示されます。
注意事項:
この画面を利用しても CSPゲートウェイ の設定はできません。
この画面を確認して頂くと、「ウェブサーバのタイプ:」に「Apache…」と表示されて
います。
本書ではWebサーバに IISを利用していますが、この画面では IISではなく Apacheが
動作していることを示しています。この Apacheは Cacheをインストールした時に自動的
にインストールされる「スーパーサーバー」として動作しています。
そこで、本来の IIS用に CSPゲートウェイ 設定をするために、アドレスを変更入力し
て Enterキーを押下します。
(現在)
http://localhost:57772/csp/bin/Systems/Module.cxw?CSPSYS=0&CSPSYSreferer=/csp/sys/mgr/UtilConfigHome.csp (変更後)
https://localhost/csp/bin/Systems/Module.cxw?CSPSYS=0&CSPSYSreferer=/csp/sys/mgr/UtilConfigHome.csp
31 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
《相違点》
・http:// → https:// (ご利用のWebサーバにセキュリティ設定が実施さ
れていない場合は、http:// のままで結構です。)
・localhost:57772/ → localhost/
変更後のアドレスを入力すると、下記のような CSPゲートウェイ 画面が表示されます。
「ウェブサーバのタイプ:」が「マイクロソフト(または ISAPI互換)ウェブサーバ:
~」と表示されていることを確認して下さい。
32 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
Cache サーバーページ画面の左側に表示されている「構成」の「サーバ接続」を選択
(クリック)します。
「サーバ接続」画面が表示されたら、サーバに「CACHE」を選択(クリック)、サーバ
編集をチェックし[実行]ボタンをクリックします。
33 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
下記のような「サーバ接続」画面が表示されることを確認して下さい。
本書ではWebサーバと Cacheを同じコンピュータ上で実行していますので、IPアドレ
スには「127.0.0.1」を指定します。
Webサーバと Cacheを別々のコンピュータで実行する場合には、Cacheが実行するコン
ピュータの IPアドレスを指定して下さい。
TCPポートは「1972」を指定して下さい。もし、「1972」以外のポートを指定する場合
には、Cache 構成情報の「スーパーサーバポート番号」も変更する必要があります。詳
細な手順についてはお問い合わせ下さい。
35 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「アプリケーションアクセス」画面が表示されたら、「既存のアプリケーション」リス
トに表示されている「/csp」を選択(クリック)、「アプリケーションコピー」をチェックし[実行]ボタンをクリックします。
補足:
画面上の[アプリケーション追加]ボタンをクリックして「アプリケーションア
クセス情報」を設定することも可能です。
36 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「アプリケーションアクセス」画面で下記の項目を入力し[設定を保存]ボタンをク
リックします。
・アプリケーションパス:/test(アプリケーションパスは、IISで設定した仮想デ
ィレクトリの名称に一致させます。)
他の項目は初期値のままで結構です。
37 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
アプリケーションアクセス画面で設定した内容が正常に保存されると、下記のような
画面が表示されます。
設定した「アプリケーションパス」を確認するために、左側に表示されている「構成」
の「アプリケーションアクセス」を選択(クリック)します。
下記の画面のように「既存のアプリケーション」リストに「/test」が表示されることを確認して下さい。
38 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
3.2 ハンドラマッピングの設定(IIS)
IISに追加した仮想ディレクトリ「test」に CSPゲートウェイ と連携するための「ハ
ンドラマッピング」設定を実施します。
WindowsServer2008の[スタート]ボタン
┗「管理ツール」
┗「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ」
を選択(クリック)して、インターネット インフォメーション サービス(IIS)マ
ネージャ画面を表示します。
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ画面が表示された
ら、仮想ディレクトリ「test」を選択(クリック)します。
画面中央に表示された「/test ホーム」部の「ハンドラ マッピング」をクリックします。
39 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「ハンドラ マッピング」画面が表示されたら、画面右側の「操作」部に表示されてい
る「モジュール マップの追加」をクリックします。
40 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
「モジュール マップの追加」画面が表示されたら、下記の項目を入力します。
・要求パス:*.csp
・モジュール:CSPms(右端の▼をクリックして、一覧リストから選択します。)
・名前:CSPGateway_*.csp(名前は任意の名称を指定できます。)
※実行可能ファイルは空白とします。(設定なし。)
画面上の値を確認し[OK]ボタンをクリックします。
補足:
この「モジュール マップの追加」画面で指定した内容の意味は通りです。
ブラウザから送信された URLをWebサーバ(IIS)が受け取った時、URLで指定さ
れたファイルの拡張子が「csp」の場合には、モジュール CSPmsにその内容を引き
渡します。
モジュール CSPmsはWebサーバ(IIS)に組み込まれた Cacheの CSP連携処理プロ
グラムです。
また、csp 以外にも、例えば、cls、zen といった拡張子を指定することも可能で
す。2 つ以上の拡張子を設定する場合には、必要分だけ「モジュール マップの追
加」画面で設定情報を追加して下さい。
41 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
ハンドラマッピングの設定順序の確認をします。設定順序が正しくないと CSP ゲート
ウェイ が正常に機能しません。
「ハンドラマッピング」画面の右側に表示されている「操作」部の「順序設定された
一覧の表示…」をクリックします。
補足:
このハンドラ マッピング画面の中央部に表示されている一覧表の表示順序は、
実際に設定されているハンドラマッピングの順序とは無関係です。
42 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
ハンドラ マッピング画面の中央に表示されるハンドラの順序を確認して下さい。
パス「*.csp」の設定が最上位に位置づけられるように、「上へ移動」「下へ移動」を実
施して下さい。
43 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
Webサーバを再起動して設定内容を反映します。
ハンドラ マッピングの設定が完了したら、Webサーバを再起動します。
Webサーバの再起動は、インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージ
ャ画面の「再起動」で実施します。
なお、より完全なWebサーバの再起動を実施する場合には、WindowsServer2008のサー
ビス画面を表示し、「World Wide Web Publishing Service」を選択(クリック)して「再起
動」を実施する方法をご利用下さい。
44 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
WindowsServer2008のサービス画面で、「World Wide Web Publishing Service」を選択(ク
リック)して「再起動」を実施した方が確実に設定した情報を反映させることができま
す。
45 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
3.3 CSPアプリケーションの動作確認
CSPに関する各種情報が正しく設定されていることをブラウザを使用して確認します。
ブラウザを起動しアドレスに
「https://localhost/test/loop.csp」
と入力して Enterキーを押下します。(本書ではWebサーバにセキュリティ設定してい
ますので、https://~ と入力していますが、ご利用のWebサーバにセキュリティ設定がさ
れていない場合には、http://~ と入力して下さい。)
補足:
このアドレスで指定している「loop.csp」ファイルは、本書「1.5 CSPアプリケー
ションの動作確認」で/testに設定されている保存場所にコピー済みです。
上記の画面が表示されれば、CSPに関する各種設定が正常に実施されています。
お疲れさまでした。
46 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
3.4 エラーメッセージが表示される時には…
ブラウザのアドレスに正しいアドレスを入力している、Cache(CSP)の設定も正しい、
Web サーバの設定も正しいと思われるにも関わらず、下記のようなエラーメッセージが
表示される場合があります。
このようなエラーメッセージが表示された場合には、
C:¥inetpub¥CSPGatewayフォルダのCSP.iniファイルの内容を確認して下さい。(Cacheを既定値でインストールした場合のフォルダです。)
もし、CSP.iniファイルに下記のような記載がありましたら「有効」を「Enabled」に書き換えて保存した後、Web サーバを再起動して下さい。WindowsServer2008 のサー
ビスからWebサーバの再起動をして下さい。
[CSP.iniファイルの内容]
:
[APP_PATH_INDEX] /=Enabled /csp=Enabled /cache=Enabled /test=有効 ← Enabled に変更して下さい :
47 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
なお、この現象は Cache2010.1.1で発生する現象とのことです。次期リリース版にて修
正される予定のようです。
48 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
参考1 CSP概念図
CSPの実行環境は下記のような概念となります。
ブラウザ
接続先 URLを入力して Enterキーを押下
インターネット
または、LAN
Webサーバ
URL で指定されるているファイルの拡張子を確認
CSPゲートウェイ
cspの場合
指定されたCSPファイルを
コンパイル(更新時)
処理を実行(データベース
アクセス、など)
結果情報を編集
編集結果を Web サーバに
通知
Cache
49 / 50 Copyright © 2010 MVB All Rights Reserved.
本書に関するお問い合わせ
本書に関するお問い合わせは、有限会社 エムブィビィまでメールでお願い致し
ます。なお、お問い合わせ内容によっては調査のためのお時間がかかることが御
座いますので、ご了承願います。
問合せ先メールアドレス:[email protected]
弊社ホームページ:http://www.mvb.jp
改版履歴
初版 2008年 4月 24日