物流の最新事情2 流通とシステム no.173 2018.1...

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No.173/2018 Contents 物流の最新事情 3 変貌する物流環境と GS1標準 齋藤靜一 7 サプライチェーン最適化への取り組み 松本寿一 13 食品メーカーと卸売業間における検品レスの取り組み 山本智元、森本雄介 17 欧米における SSCC 活用事例 真間則行 21 日用品共同物流の歴史と将来展望 木下陽児 27 ビールメーカーの共同物流の取り組み 福間直哉 31 東邦薬品の物流現場における自動化の現状 森久保光男 特別報告 製・配・販連携協議会 第₂回サプライチェーン イノベーション大賞 大賞受賞 37 ・配・販連携による効率化活動におけるサプライチェーン最適化事例 吉田大吾 海外流通の動き 43 ダイレクト部門の売上高が50%を超えているウィリアムズ・ソノマ ジェイ広山 GS1レポート 53 GS1インダストリー&スタンダード・ イベント 秋季会議報告 55 GS1ヘルスケア国際会議報告 58 GS1アジア太平洋地域会議2017 レポート 流通政策の動き 61 医療用医薬品および医療機器等の バーコード表示調査結果 産業界の動き 62 「セルフメディケーション・データベース センター(JSM-DBC)」の活動状況 センターニュース 64 流通システム開発センター情報交換会2017を開催 65 第20回 卸研フォーラム2017 開催される 流通レーダー 66 小売業 67 総合政策 68 物流 69 海外 調査研究 70 医療機関における GS1標準活用事例 前川ふみ

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Page 1: 物流の最新事情2 流通とシステム No.173 2018.1 今回の特別企画は、物流の最新事情について取り上げている。これまで当 センターは永年にわたり、流通情報に関するインフラの整備を行ってきてい

No.173/2018

Contents

物流の最新事情

3 変貌する物流環境とGS1標準 齋藤靜一7 サプライチェーン最適化への取り組み 松本寿一13 食品メーカーと卸売業間における検品レスの取り組み 山本智元、森本雄介17 欧米における SSCC 活用事例 真間則行21 日用品共同物流の歴史と将来展望 木下陽児27 ビールメーカーの共同物流の取り組み 福間直哉31 東邦薬品の物流現場における自動化の現状 森久保光男

特別報告製・配・販連携協議会 第₂回サプライチェーン イノベーション大賞 大賞受賞

37 製・配・販連携による効率化活動におけるサプライチェーン最適化事例 吉田大吾

海外流通の動き

43 ダイレクト部門の売上高が50%を超えているウィリアムズ・ソノマ ジェイ広山

GS1レポート

53 GS1インダストリー&スタンダード・イベント 秋季会議報告

55 GS1ヘルスケア国際会議報告58 GS1アジア太平洋地域会議2017 レポート

流通政策の動き

61 医療用医薬品および医療機器等のバーコード表示調査結果

産業界の動き

62 「セルフメディケーション・データベース センター(JSM-DBC)」の活動状況

センターニュース

64 流通システム開発センター情報交換会2017を開催65 第20回 卸研フォーラム2017 開催される

流通レーダー

66 小売業67 総合政策68 物流69 海外

調査研究

70 医療機関におけるGS1標準活用事例 前川ふみ

Page 2: 物流の最新事情2 流通とシステム No.173 2018.1 今回の特別企画は、物流の最新事情について取り上げている。これまで当 センターは永年にわたり、流通情報に関するインフラの整備を行ってきてい

2 流通とシステム No.173 2018.1

 今回の特別企画は、物流の最新事情について取り上げている。これまで当センターは永年にわたり、流通情報に関するインフラの整備を行ってきているが、流通情報の中には物流に関するインフラも数多く含まれている。現在、当センターが推進している物流インフラがわが国の物流活動のベースとなっている。今回はわが国の物流がどのような状況で進展しているのか、また、今後はどのようなインフラの整備が必要になっていくのかについて展望するものである。 総論として物流の最新動向を概観するが、物流のインフラとしては GTIN、JAN シンボル、集合包装用商品コード、ITF シンボルなどが定着している状況を解説。また、欧米で定着している SSCC(出荷梱包シリアル番号)の紹介、さらには、この SSCC をわが国で利用していく方法や課題について言及している。 ₂番目は、日用品卸売業のフジモト HD における物流の取り組み事例を同社松本寿一執行役員が解説している。同社では、バラピッキングに対応するためにピッキングカートを利用することで生産性を上げており、在庫の削減に取り組んだ内容も紹介している。 ₃番目は、食品メーカーと卸売業間における検品レスの取り組みを加藤産業の山本智元氏とキユーピーの森本雄介氏から紹介。キユーピーは得意先の加藤産業との間で ASN(事前出荷明細)を活用し、加藤産業では検品レスで入荷処理を行っているが、この実態と今後の展望について紹介している。 ₄番目は、当センターの真間則行主幹研究員が欧米の SSCC の利用動向の実態を解説。米国のアパレルメーカーであるハーマン・ケイが米国の百貨店であるメーシーズとの間で RFID に使われている SSCC と ASN を利用することにより、売り手、買い手とも物流活動が効率化している状況について紹介している。 ₅番目は、日用品メーカーであるライオンの木下陽児氏が日用品の共同物流の歴史と将来の展望について紹介している。日用品共同物流のプラネット物流は2016年に解散したが、現在も各地の物流事業者が事業を継承し、有効に稼働している。それを踏まえて、今後の共同物流のあり方について言及している。 ₆番目は、ビールメーカーであるキリンの福間直哉氏がビールメーカーの共同物流の取り組みと題して、直近のアサヒ、キリンの北陸地区の共同物流について取り組みのポイントを紹介している。 そして、₇番目は医薬品卸売業の東邦ホールディングスの森久保光男専務取締役が自社の物流センターに導入したロボットの利用実態について紹介している。同社ではバラピッキングに関してもロボットを利用し、ロボットの利用上の課題についても言及している。

物流の最新事情