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Page(s): 1/17 ________________________________________________ バックボーン・ソフトウエア株式会社 163-0711 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビル11Phone: (03) 5908-3511 Fax: (03) 5908-3512 URL: www.bakbone.co.jp Article ID: NVSI-040066JP Created: 2004/10/26 Revised: -- CLUSTERPRO Windows クラスタリング環境 NetVault ファイルシステム / Oracle バックアップ動作検証 1. はじめに NetVault 6.5 よりサポートされている Fallback-address 設定機能を使用し、Oracle 9i CLUSTERPRO により クラスタリングとして構築した環境において、CLUSTERPRO が行うサービスのフェイルオーバ機能と連動して、 NetVault クライアントによるファイルシステムおよび Oracle Online/RMAN APM を使用しての Oracle のオンラ インバックアップを行う事ができます。本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられています。本ドキ ュメントに関する内容については、バックボーン・ソフトウエア株式会社が保証するものではありません。 2. 検証環境 下図のような環境にて検証を行いました。 CLUSTERPRO [Node1] OS: Windows Server 2003 Enterprise Hardware: NEC Express5800-120Lf CLUSTERPRO SE for Win v7.06 Oracle9i R9.2.0.5 NetVault 7.1.0 Client R2004JUN01 Oracle Online v4.3, RMAN v3.9 CLUSTERPRO [Node2] OS: Windows Server 2003 Enterprise Hardware: NEC Express5800-120Lf CLUSTERPRO SE for Win v7.06 Oracle9i R9.2.0.5 NetVault 7.1.0 Client R2004JUN01 Oracle Online v4.3, RMAN v3.9 VTL(仮想テープライブラリ) NetVault Server:MA13T OS: Windows Server 2003 Hardware: NEC NetVault 7.1.0 Server R2004JUN01 ST12000 (FC 接続共有ディスク)

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Article ID: NVSI-040066JP Created: 2004/10/26 Revised: --

CLUSTERPRO Windows クラスタリング環境 NetVault ファイルシステム / Oracle バックアップ動作検証

1. はじめに

NetVault 6.5 よりサポートされている Fallback-address 設定機能を使用し、Oracle 9i を CLUSTERPRO により

クラスタリングとして構築した環境において、CLUSTERPRO が行うサービスのフェイルオーバ機能と連動して、

NetVault クライアントによるファイルシステムおよび Oracle Online/RMAN APM を使用しての Oracle のオンラ

インバックアップを行う事ができます。本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられています。本ドキ

ュメントに関する内容については、バックボーン・ソフトウエア株式会社が保証するものではありません。 2. 検証環境

下図のような環境にて検証を行いました。

CLUSTERPRO [Node1] OS: Windows Server 2003 Enterprise Hardware: NEC Express5800-120Lf CLUSTERPRO SE for Win v7.06 Oracle9i R9.2.0.5 NetVault 7.1.0 Client R2004JUN01 Oracle Online v4.3, RMAN v3.9

CLUSTERPRO [Node2] OS: Windows Server 2003 EnterpriseHardware: NEC Express5800-120Lf CLUSTERPRO SE for Win v7.06 Oracle9i R9.2.0.5 NetVault 7.1.0 Client R2004JUN01 Oracle Online v4.3, RMAN v3.9

VTL(仮想テープライブラリ)

NetVault Server:MA13T OS: Windows Server 2003 Hardware: NEC NetVault 7.1.0 Server R2004JUN01

ST12000 (FC 接続共有ディスク)

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3. アプリケーションの CLUSTERPRO 対応方法

CLUSTERPRO では、アプリケーションが CLUSTERPRO に容易に対応することができるようにするために、

GUI による CLUSTERPRO マネージャを提供しています。CLUSTERPRO マネージャより、アプリケーションの起

動/停止に関する適切なスクリプト記述を行い、各クラスタマシンへ転送し設定を適用することができます。 本検証に用いる CLUSTERPRO および Oracle のインストールおよび基本的なクラスタリングに関する設定はす

べて完了しているものとします。 4. NetVault Server のインストール

NetVault Server へのインストールにつきましては、別途 NetVault アドミニストレーターズ・ガイド等をご参照くだ

さい。なお、本検証ではバックアップ・デバイスとして、NetVault のハード・ディスクを仮想的なテープ・ライブラリと

して作成および登録することで、実践的な大規模データベース・バックアップ環境と同様の構成を実現しています。

5. NetVault Client の CLUSTERPRO 用セットアップ方法

CLUSTERPRO 制御下で Active-Standby 方式の登録を行い、NetVault Server からは 1 台の NetVault Clientとして稼動させるためには下記のような方法でインストールを行う必要があります。NetVault の各種ドキュメントを

ご参照ください。 手順 1 NetVault/CLUSTERPRO 事前確認 [Node1] [Node2] 手順 2 NetVault インストール [Node1] 手順 3 NetVault Oracle Online/RMAN APM インストール [Node1] 手順 4 NetVault サービス自動起動削除 [Node1] 手順 5 NetVault モジュールディレクトリのリネーム [Node1] 手順 6 CLUSTERPRO マネージャによるクラスタグループの移動 [Node1] 手順 7 NetVault インストール [Node2] 手順 8 NetVault Oracle Online/RMAN APM インストール [Node2] 手順 9 NetVault サービス自動起動削除 [Node2] 手順 10 NetVault Oracle Online/RMAN APM ライセンスファイルのコピー [Node2] 手順 11 NetVault リネームされたモジュールディレクトリの削除 [Node2] 手順 12 NetVault によるクラスタ用ネットワーク設定 [Node1] [Node2] 手順 13 CLUSTERPRO マネージャによるスクリプト編集 [Node1] または [Node2] 手順 14 クラスタグループのフェイルオーバ手動確認 [Node1] または [Node2] 手順 15 NetVault Server のインストール設定 手順 16 NetVault Client 登録 [NetVault Server] 手順 17 Oracle RMAN APM のための CLI ベースの設定 [NetVault Server]

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手順 1 NetVault/CLUSTERPRO 事前確認 [Node1][Node2] CLUSTERPRO にて NetVault を管理するには事前にいくつかの事柄を確認しておく必要があります。今回は以

下のような設定内容であると想定します。

表 1. NetVault インストール条件 項目 設定内容 概要 NetVault インストール先 Z:\NetVault 対象のファイルシステムは CLUSTERPRO 管理下の共有デ

ィスク領域を指定 Node1 ホスト名 120lf-1 Node1 のホスト名、CLUSTERPRO マネージャにて表示 Node2 ホスト名 120lf-2 Node2 のホスト名、CLUSTERPRO マネージャにて表示 NetVault Server ホスト名

MA13T NetVault Server のホスト名はそのまま、NetVault Server の

NetVault マシン名 CLUSTERPRO ノード 共通 NetVault マシン名

nvcluster NetVault サーバから参照した際の CLUSTERPRO によって

構成された 2 つのノードの共通 NetVault クライアント名 手順 2 NetVault インストール [Node1] まず、CLUSTERPRO マネージャを使用し、[Node1:120LF-1]が共有ディスク領域を参照できる状態にします。こ

こではすでに[GRP1]としてクラスタグループが作成されています。

120LF-1 から CD-ROM(またはダウンロード後解凍したモジュール)が認識できる状態にします。 対象の OS のディレクトリ内にある、Setup.exe をダブルクリックし、インストーラを起動します。インストールタイプ

としては、NetVault クライアントを指定します。

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NetVault マシン名には、2 つのノードで共通して使用する NetVault クライアント名を入力します。また、パスワー

ドの入力については、後からインストールを行ったノードのものが使用されますが、念のため同一にして設定して

おきます。

言語の設定では、「いいえ」を選択し、本環境では日本語を選択しています。次に、インストール・フォルダを選択

します。通常は、” C:\Program Files\BakBone Software\NetVault”がデフォルトでは指定されていますが、クラス

タ環境では共有ディスク上に NetVault のモジュールをインストールします。そのため、”z:\NetVault”を指定して

います。ドライブレターは環境によって異なるため事前に確認してください。

すべてのインストールが正常に終了することを確認します。

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手順 3 NetVault Oracle Online/Oracle RMAN APM インストール [Node1] Windows 用 Oracle Online APM v4.3 を使用します。ファイルとしては”orf4370.npk”になります。また、

Windows 用 Oracle RMAN APM については、v3.9 でファイル名は”orr3970.npk”を使用します。本検証では、両

方のオプションについて確認を行うため、同時にインストールを行っていますが通常の運用環境ではどちらか一

つを選択します。 [Node1]上で NetVault Configurator を起動し、「パッケージ」タブから「ソフトウェアインストール」を選択することで、

指定の APM を導入が可能です。

手順 4 NetVault サービス自動起動削除とログオンアカウントの変更 [Node1] NetVault はシステム起動時にサービスを起動するように OS 上で設定されていますが、サービスの起動/停止は

すべて CLUSTERPRO 側で制御を行う必要があるため設定を解除します。管理ツールのサービス設定から、

NetVault Process Manager に関するプロパティを開き、スタートアップの種類を「手動」に変更します。また、同時

にサービスを停止し、[Node2]側でのインストール作業に備えます。

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次に、Windows で Oracle RMAN APM を使用する際には、NetVault Process Manager のプロパティのログオ

ンタブから、デフォルトでローカルシステムアカウントになっているのを、アドミニストレータ・アカウントまたは

ORA_DBA グループのメンバー・アカウントでログオンするように変更します。なお、Oracle Online APM の場合

には設定変更は必要ありません。本検証では、アドミニストレータ・アカウントを使用しています。詳細については、

「Application Plugin Module ユーザーズ・ガイド」で確認してください。

手順 5 NetVault モジュールディレクトリのリネーム [Node1] [Node1]側でインストール後、[Node2]からも同一ディレクトリにインストールを行います。そのためにリネームをし

ます。削除を行わないのは、後でライセンスファイルをコピーするためです。ここでは、”NetVault”ディレクトリ

を”NetVault.120LF-1”とホスト名を追記した形でリネームしています。

手順 6 CLUSTERPRO マネージャによるクラスタグループの移動 [Node1] CLUSTERPRO マネージャを使用し、[Node1:120LF-1]から[Node2:120LF-2]へ”GRP1”クラスタグループを移

動します。

手順 7 NetVault インストール [Node2]

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[Node2]上で共有ディスク領域である Z ドライブのマウントを確認後、手順 2 とまったく同様に NetVault のインス

トールを行います。 手順 8 NetVault Oracle Online/Oracle RMAN APM インストール [Node2] [Node2]上で手順 3 と同様に、Oracle Online/Oracle RMAN APM を導入します。 手順 9 NetVault サービス自動起動削除とログオンアカウントの変更 [Node2] NetVault はシステム起動時にサービスを起動するように OS 上で設定されていますが、サービスの起動/停止は

すべて CLUSTERPRO 側で制御を行う必要があるため設定を解除します。また、Oracle RMAN APM を使用す

る際にはログオンアカウントの設定を変更します。手順 4 と同様です。 手順 10 NetVault Oracle Online/Oracle RMAN APM ライセンスファイルのコピー [Node2] APM を使用する場合には、個々のクライアント毎にライセンスが必要になるため、ライセンスファイルをコピーしま

す。リネームにより退避しておいたディレクトリから、コピーします。ここでは”z:\NetVault.120LF-1\db\bkl”ディレク

トリ以下にある、拡張子が bkl のライセンスファイルを”z:\NetVault\db\bkl”以下にコピーしています。

2 種類の APM を 2 ノード分のライセンスファイルとして保存してあるため、4 つのライセンスファイルになっていま

すが、通常 APM が 1 種類の場合には合計 2 つとなります。

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※正規のライセンスを適用する場合は、[Node1]で対象のアプリケーションを稼動させた状態で[Node1]用のライ

センスキーを適用し、さらにフェールオーバさせ、[Node2]側で[Node2]用のライセンスキーを適応してください。 手順 11 NetVault リネームされたモジュール・ディレクトリの削除 [Node2] ライセンスファイルをコピー後、不要となった[Node1]の退避ディレクトリを削除します。ディレクトリ以下をすべて削

除するため、十分に確認した上で実行してください。 手順 12 NetVault によるクラスタ用ネットワーク設定 [Node2] [Node2]上で NetVault Configurator を起動し、クラスタ用の IP アドレス設定を行います。最終的には、共有ディ

レクトリ上に反映されるため、現在稼動している[Node2]側のみで実行すれば問題ありません。 Network Manager タブ > Connections タブ内のいくつかの項目を設定する必要があります。

表 2. Network Manager の設定 項目 設定 概要 Comma separated list of barred address(es)

192.168.10.10 10.0.0.1 10.0.0.2

接続を行わない IP アドレスを指定します。通常クラス

タサービス用のアドレスやアプリケーション用のアドレ

スを指定します Comma separated list of fallback address(es)

192.168.10.1 192.168.10.2

フェイルオーバした際に、NetVault サーバが代行す

るホストの IP アドレスを指定します 複数指定する場合にはカンマ「,」で区切って入力可能です

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NetVault のフォールバック・アドレス項目に「Node1,Node2」指定した場合は下記のような動きをします。 手順 13 CLUSTERPRO マネージャによるスクリプト編集 [管理コンソール] NetVault のサービスを CLUSTERPRO マネージャを使用して、クラスタグループに登録します。 まず、現在[Node2]上で認識されているグループを開き、右クリックメニューから”プロパティ”を選択します。その後

表示されるメニューから”参照・更新”を選択します。

新規表示されるウィンドウ内の、スクリプトタブを選択し、スクリプトの編集を実行します。GUI 上で編集を選択す

るとあらかじめ決められたテキストエディタ(デフォルトはメモ帳)が起動され、自由に編集保存ができます。設定

後は、自動的に異なるノード側へもスクリプトが転送され同期されるようになっています。

NetVault Node 1

NetVault サーバ NetVault Node2

障害発生

NetVault サーバが対象の

クライアントにアクセスでき

ない場合に別のアドレスに

接続します

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start.bat および stop.bat をそれぞれ編集します。 あらかじめ、Oracle 用のフェイルオーバ設定がスクリプトに対して完了している場合を想定しています。まず、

start.bat に対して異常時フェイルオーバの際に、NetVault が起動されるよう、編集を行います。次に、stop.bat に

対して停止するためのスクリプト登録をそれぞれ2箇所行います。スクリプト内の詳細は環境によって異なるため

都度確認するようにしてください。

スクリプト名:start.bat REM ************************* REM * START.BAT * REM ************************* REM START CALL ARMLOAD OraServiceID_1 /S /M OracleServiceSID1 rem ARMLOAD OraListenerID_1 /S /M OracleOraHome92TNSListener set ORACLE_SID=SID1 sqlplus /nolog @Z:\oradata\sid1\startup.sql net start "NetVault Process Manager" REM END CALL

スクリプト名:stop.bat

REM ************************* REM * STOP.BAT * REM ************************* REM START CALL net stop "NetVault Process Manager" set ORACLE_SID=SID1 sqlplus /nolog @Z:\oradata\sid1\shutdown.sql rem ARMKILL OraListenerID_1 ARMKILL OraServiceID_1 REM END CALL

手順 14 クラスタグループのフェイルオーバ手動確認 [管理コンソール]

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手順 3 と同様に CLUSTERPRO マネージャを使用し、[Node2:120LF-2]から[Node1:120LF-1]へ”GRP1”クラス

タグループを移動します。起動・停止スクリプト内に NetVault の記述を行ったことで、各種ディスクリソース、

Oracle に合わせて、NetVault のサービスもフェイルオーバ時に自動起動することを確認します。

手順 15 NetVault Server のインストール設定 NetVault Server へのインストールおよび各種デバイス設定を行います。詳細については、弊社アドミニストレー

ターズ・ガイド等を確認してください。 手順 16 NetVault Client 登録 [NetVault Server] NetVault GUI の Client Management より、クラスタリング環境となっている 2 台の共通 NetVault マシン名が確

認できます。この例では[nvcluster]となっています。クライアント追加を行います。 その際には、インストール時に

設定したパスワード認証を求められますので、入力します。

クライアント追加後、[nvcluster]の詳細表示を確認して見ると NetVault マシン名が同一で、IP アドレスやネットワ

ーク名が異なっていることが、クラスタグループを変更した場合に確認できます。 [Node1:120lf-1 が Active]

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[Node2:120lf-2 が Active]

手順 17 Oracle RMAN APM のための CLI ベースの設定 [NetVault Server] デフォルトではアクセス制御のために、コマンドラインからバックアップ/リストアを実行するための機能が無効にな

っているため、nvpluginaccess コマンドを使用して、クラスタ化されたクライアントからの Oracle RMAN APM に

よる実行について権限を与えます。本例では nvpluginaccess コマンドは NetVault Server 上から実行

し、”nvcluster”の NetVault Client を指定し、ログオンアカウントとしては”default”アカウントを使用しています。詳

細については、「Application Plugin Module ユーザーズ・ガイド」で確認してください。

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6. Oracle Online/RMAN APM 設定方法 Oracle Online/RMAN APM を使用するにあたって、事前に Oracle 側でアーカイブログモードに設定しておく必

要があります。その後、NetVault の GUI から Oracle データベースの登録を行います。 手順 1 Oracle Online APM によるデータベースの登録とデータベースの表示の確認 必要な項目をマニュアルに従って入力していきます。ORACLE_HOME はそれぞれのローカルディスクですが、

アーカイブログディレクトリ等は共有ディスクということになります。また、登録後はアカウントとパスワードを入力し

て正しく表領域等が表示できるか確認します。

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手順 2 Oracle RMAN APM によるデータベースの登録とデータベースの表示の確認 必要な項目をマニュアルに従って入力していきます。ORACLE_HOME や RMAN コマンドのパスはそれぞれの

ローカルディスクですが、Init File(ここでは実際には、SPFILE を指定しています)は共有ディスクということになり

ます。また、登録後はアカウントとパスワードを入力して正しく表領域等が表示できるか確認します。

7. NetVault によるバックアップ検証 CLUSTERPRO にて NetVault を使用してバックアップする際の動作検証結果について記載します。 検証 1. CLUSTERPRO での基本検証

表 3. CLUSTERPRO 基本検証 項目 結果 趣旨 NetVault サービスを含むクラスタグル

ープの起動 正常稼動 CLUSTERPRO マネージャを使用して NetVault サ

ービスを含むクラスタグループの起動 NetVault サービスを含むクラスタグル

ープの移動 正常稼動 CLUSTERPRO マネージャを使用して NetVault サ

ービスを含むクラスタグループの移動 NetVault サービスを含むクラスタグル

ープの停止 正常稼動 CLUSTERPRO マネージャを使用して NetVault サ

ービスを含むクラスタグループの停止 検証 2. ファイルシステムプラグイン動作検証

表 4. ファイルシステムプラグイン基本検証 項目 結果 趣旨 基本バックアップ 正常稼動 各ノードでフェイルオーバを実施しバックアップ実施 基本リストア 正常稼動 各ノードでフェイルオーバを実施しリストア実施。ま

た、[Node1]で取得したバックアップを[Node2]でサー

ビスを起動させたリストア バックアップ中のフェイルオーバ 正常稼動 バックアップ中にフェイルオーバ処理が実施された場

合に次回バックアップ処理の検証(*) リストア中のフェイルオーバ 正常稼動 リストア中にフェイルオーバ処理が実施された場合に

次回リストア処理の検証(*) (*) 但し、バックアップ/リストア中のジョブはフェイルオーバ時には強制終了します。ジョブリトライの機能により、

自動的な再実行を行うことも可能です。詳細は、項目 8 の検証方法についてを参照してください。

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検証 3. Oracle Online APM 動作検証

表 9. CLUSTERPRO Oracle Online APM 検証 項目 結果 趣旨 オラクルバックアップ検証 1 正常稼動 ファイルシステム上にオラクルデータがある場合のバ

ックアップ検証 オラクルリストア検証 1 正常稼動 ファイルシステム上にオラクルデータがある場合のリ

ストア検証(DATA_TS 表領域) 検証 4. Oracle RMAN APM 動作検証

表 10. CLUSTERPRO Oracle RMAN APM 検証 項目 結果 趣旨 オラクルバックアップ検証 1 正常稼動 ファイルシステム上にオラクルデータがある場合のバ

ックアップ検証 オラクルリストア検証 1 正常稼動 ファイルシステム上にオラクルデータがある場合のリ

ストア検証(DATA_TS 表領域) 本検証で全てのテスト項目で正常稼動することを確認することができました。リストア処理については、項目 8 の

「検証方法について」を参照してください。DATA_TS 表領域は、リストア/リカバリ用に作成したテスト用の表領域

です。12 万件のテストデータを使用し、確認を行いました。 8. 検証方法について

検証方法 1. フェイルオーバ時のジョブリトライについて ジョブ作成時に、スケジュールタブのジョブオプションにて、NetVault7.1.0 よりの新機能であるジョブリトライの機

能を有効にすることで、フェイルオーバによりジョブが途中で失敗しても、あらかじめ指定した時間の間隔をあけて

再実行することが可能となります。再実行のタイミングはジョブが失敗した時間からリトライ間隔の時間を足した時

が新たにスケジュールされます。 なお、フェイルオーバ時には NetVault サーバからクラスタ化された NetVault クライアントが再認識されるまでに

3~5 分程度時間がかかる場合もあるため、あらかじめ簡単な検証を行った上で、リトライ間隔を設定するようにし

てください。

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検証方法 2. Oracle のリストア処理について Oracle Online APM および Oracle RMAN APM を利用したバックアップ/リストアを実施する際には以下のような

方法で実施しております。 1. データベース破損処理

Oracle 稼働中に対象の表領域を破損させます。 Windows の場合、ファイルロックによりファイル名のリネームや削除自体ができない場合があります。そのた

め、0 バイトの対象と同名のファイルを作成し、それを対象に上書きすることで擬似的な障害状態を発生させ

ました。

2. データベースの復旧作業 Oracle Online APM ではリストア処理を NetVault から実施し、破損した表領域のリストアを行った後オラク

ル側でリカバリ処理を実施しました。また、Oracle RMAN APM ではリストア処理およびリカバリ共に、

NetVault の GUI を使用して可能な限りの復旧を行いました。Oracle のリカバリでは状況に応じた判断を行う

必要がある場合もあり、その際にはオラクル側でのリカバリ処理も併用する必要があります。

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9. まとめ

以上で、Windows 環境の Oracle が CLUSTERPRO により Active-Standby のクラスタリングとなっている環境

にて、NetVault を使用して、別途設置したバックアップサーバにより、バックアップジョブを変更することなく1台の

マシンとして認識しバックアップ/リストアが行えることが確認できました。それぞれの製品に関する技術的な詳細

につきましては、各種ドキュメントをご参照ください。また、NetVault の基本的な操作方法等に付きましても

NetVault アドミニストレーターズ・ガイドをご覧ください。