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CHARM Pad新人看護師研修パッケージ

・大阪大学旧溝口研究室（現北陸先端科学技術大学院大学溝口理一郎先生）が開発したCHARM技術をベースに開発

・服部兼敏先生・平尾明美先生（神戸市看護大）の指導のもと、大阪厚生年金病院の協力を得て、コンテンツを開発・洗練

2013年4月5日

（株）YMPムンダス

K-Factoryカンパニー


問題提起

• 病院では

– 新人看護師のインシデント率が高い

– 座学と臨地の溝がある

– 結果としてプリセプターなどベテランに負担

• 看護教育機関においては

– 入職までに十分な臨地実習が受けられないことがある• 場：看護学校の増加にともなう、臨地研修受け入れ施設の不足に対応

するためにも、レベルの高い学生を輩出する必要がある

• 機会：入院患者の状態により必要な経験を積めるとは限らない

– 座学と臨地の溝を埋める教育が必要

⇒解決策として「看護師研修パッケージ」

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看護師研修パッケージ −目的と達成手段−

• 看護師研修パッケージの目的

– 新人看護師・看護学生における座学と臨地の溝を埋める

– 新人看護師に起因するインシデントを減少させる

– ベテラン看護師の新人看護師教育（OJT）の負担を軽減させる

• 目的を達成する手段

– CHARM形式で看護マニュアルを構造化• 全体の看護手順の中での行為の目的、目的を達成する手段の選択、

手段の実施手順、留意事項などを整理して提示可能

– 一般的な教材ではなく、施設に即したカスタマイズが可能

– タブレット上で閲覧できる（いつでも、どこでも）。

• 以下、「新人」看護師を例としてご紹介

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座学と臨床の溝を埋めたい

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なぜ「新人看護師技術研修パッケージ」か

新人看護師によるインシデント発生

を減らしたい

研修にかけるベテラン看護師の負担

を減らしたい

CHARMによる「新人看護師技術研修パッケージ」がそれを実現する一助となります

座学では伝えることが困難で、実習するには大がかりすぎて難しい個々の状況（コンテキスト）に対応した知識・技能

習得を可能にする

・構造化したグラフ表現で行為を一覧できる（表示の集約、展開）・目的・理由、代替案の存在、不具合事象の想起、不具合事象の防止などを明示的に学べる

適切なコンテキストの下で必要な情報へのインデックスとなる

・CHARMに現れる重要キーワード、装置名、器具の収納箇所などをクリックすると看護ガイドラインの説明箇所や画像を参照することができる

より深い理解より早い理解

A病院での新人看護師研修より

看護の質

教育コスト


⑨市販LMSと連携した教育管理が可能

新人看護師技術研修パッケージの特徴

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②タブレット端末でいつでもどこでも学習できる

①新人看護職員研修ガイドライン（平成23年2月）の

内容を網羅

③看護行為を主体にした教材（CHARM）

目的や手段の明示化により、座学と臨地の

溝を埋める

⑦既存の研修資料やマニュアルとリンクできる

⑧事例データベースなどとリンクできる

⑤ビデオを使った振り返り学習ができる

④具体的な手段をテキスト、写真、ビ

デオで示せる

⑥事前研修、研修中、事後研修の全フェーズ

で利用できる

⑩クリニカルラダーモデルに基づいた目標管理

ができるA病院での新人看護師研修より

※LMS (Learning Management System）：学習管理システム※クリニカルラダー：看護師としての専門知識や技術を段階的に身につけられるよう計画された、キャリア開発プランのこと


新人看護職員研修ガイドラインの内容を網羅

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新人看護職員研修ガイドライン（平成23年2月厚生労働省）より


新人看護師研修パッケージCHARM PAD NURSINGの機能

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研修パッケージ運用フェーズ

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研修準備

事前学習

研修中利用（受講者）

ポストテスト

事後学習

研修に必要な教材を準備する

研修内容をあらかじめ学習してもらい受講者の知識レベルを揃える

受講者の知識レベル、弱点などを把握する

研修全体の成果を把握する

振り返り学習や設問など復習により知識を定着させる

プレテスト

オンザジョブでコンテクストに応じたメモを追記する実習時のビデオを使った振り返り学習をする

休憩時間や1日の研修終了後に復習をしてもらう

（目標管理）研修の成果を目標管理に反映する

フェーズ技術研修パッケージの利用方法


研修パッケージ機能 1/4

• 利用者のための機能（新人看護師、看護学校生など）– 看護行為全体を行為と達成方式で構成したグラフ表現（CHARMツリー）による閲覧

• ある看護行為を達成する場面において、目的や手段を理解できます。• 達成手段ごとに、前提条件（必要機材など）、不都合の発生の可能性などを確認すること

ができます。さらに不都合への対処方法も示されるため、意志決定の支援ができます。• 行為そのものの手順ややり方は、写真や動画、イラストなどで確認できます。• 行為に関係する資料（研修資料や事例）を閲覧することができます。• 資料はCHARMツリーから容易に見つけることができます。また、文字検索でも検索でき

ます。

– 学習履歴の確認• 設問により理解度を確認するとともに、チェックリストで自己評価できます。• 自己評価に対する、教育担当者のコメントを閲覧できます。• 閲覧履歴や設問の結果を確認することができます。

– 成長する教科書• CHARMツリーの必要な部分を選択して、カスタムマニュアル（テキスト形式）として利用す

ることができます。• ロールプレイ研修のビデオをCHARMツリーと関連付けて振り返り学習ができます。

• 利用者それぞれが書いたメモ（直接タブレットに書き込んだもの、手書きのものをタブレットに取り込んだもの）をCHARMに貼り込み、利用者それぞれの教科書として育てていくことができます。

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• 教育担当者のための機能– 学習範囲の指定

• 受講者単位で、学習してほしい範囲を指定することができます。また、受講者のグループ単位で閲覧できる資料を指定（制限）できます。

• 病院外で閲覧できる資料を制限できます。

– チェックリスト評価の記入

• 受講者のチェックリスト記載を確認し、それに対してコメントをできます。

– 学習状況の確認・CHARMノードの閲覧情報などから、学習状況を確認できます。

– レポート・出力機能

• 学習履歴や設問への回答結果をエクスポートできます。（外部LMSへのデータ

提供）

– 目標管理支援機能

• クリニカルラダー（やスキル体系）とCHARMマニュアルを連動させて、目標管理

の支援（自己申告、面談、評価、目標設定）ができます。

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• コンテンツカスタマイズサービス– CHARMコンテンツのカスタマイズ

• 標準のコンテンツパーツを組み合わせて、施設独自のCHARMコンテンツを作

れます。

– 特殊な診療科の手順や病院独自の医療機器の使い方などを反映できます。

– CHARMコンテンツにコンテンツを追加できます。

• ノードにマルチメディアコンテンツ（手順、動画、チェックリスト等の項目）を貼りつけることができます。

• ノードから研修資料などへのリンク付けができます。

• ノードから事例データベースなど外部データベースへのリンク付けができます。

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• 管理機能（教育担当者)– ユーザ登録・変更

• 受講者を追加したり、教育担当者の権限の変更や登録されているメールアドレス、パスワードなどを変更することができますエクセルファイルのアップロードで簡単に作成することもできます。

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研修パッケージ利用の流れ

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（初期構築）

看護マニュアルの

CHARM化

既存資料のCHARMか

らのリンク

年間ライセンス

サーバ運用

看護マニュアルや資料などの改訂

のCHARMへの反

映

年間ライセンス

サーバ運用

導入年度 2年目以降

研修準備

事前学習、プレテスト、研修中利用、ポストテスト、

事後学習、（目標管理）

システム運用

研修運用

研修準備

事前学習、プレテスト、研修中利用、ポストテスト、

事後学習、（目標管理）


タブレット CHARM Padによるデモ画面

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まとめパッケージ利用のメリット

• 構造化したグラフ表現で看護行為を見渡すことができ、各行為の位置づけ（目的や意味）を理解したうえで看護手順を学ぶことができる

– 座学では伝えることが困難で、実習するには大がかりすぎて難しい、個々の状況（コンテキスト）に対応した知識・技能習得を可能にする

• 構造化したグラフ表現で行為を一覧できる（表示の集約、展開）

• 目的・理由、代替案の存在、不具合事象の想起、不具合事象の防止などを明示的に学べる

• 適切なコンテキストの下で必要な情報を動画などのマルチメディアで学習することができる

– CHARM上で、重要キーワード、装置名、器具の収納箇所などをクリックすると看護ガイドラインの説明箇所や画像を参照することができる

– ロールプレイ実習におけるビデオを使った振り返り学習が、ロールプレイシナリオに沿った形で（コンテキストに応じて）できる

• 施設に応じた看護マニュアルの構築ができる

• いつでもどこでもアクセス

– タブレット端末を利用して、業務の空き時間や施設外でも学習できる

– セキュリティ（病院外で閲覧できるコンテンツを制限でき）

• 成長する教科書– 利用者それぞれが書いたメモ（直接タブレットに書き込んだもの、手書きのものをタブレットに取

り込んだもの）をCHARMに貼り込み、利用者それぞれの教科書として育てていくことができます。


まとめ教材としての特長

• 座学と臨地の溝を埋める教材– 目的などを明示できる構造化したマニュアル＋動画を含んだ資料を参照できる

• マルチメディア教材や資料に対して、コンテキストに応じてリンク

• 施設に応じた看護マニュアルの提供：学校に応じた教材＋臨地研修施設に応じた教材

– タブレット上でいつでもどこでも学習可能

– 学習状況の把握ができる

• 学習履歴（閲覧記録、チェックリスト、設問）、eラーニングとの連携

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ご参考

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看護師技術研修をとりまく状況

• 特定看護師制度など看護師の担当範囲の拡大と、医療技術の日進月歩に伴う看護技術の専門化

– （A)新人看護師研修における座学と臨床の溝

• より安心・安全が求められる社会

– （B)新人看護師によるインシデント発生件数が多い

• 医療においてもコストが意識される時代

– （C)新人研修教材作成や研修にかかる手間や時間やプリセプターにおけるベテランの手間や時間

• 看護に従事する人材の不足（介護も）※2035年の2000年比の就労人口は20％減、65歳以上の高齢者人口は20％

増（神戸市）

– （D）潜在看護師（中堅）の復職の促進


（A）座学と臨床の溝（１）

• 入職までに十分な臨地実習が受けられない（臨地実習のむずかしさ）

– 場

• 病院スタッフがこれまで以上に多忙になり看護学生の臨地実習に十分な時間とエネルギーを割けない

• 看護学生の学習キャパシティーが下がり、患者とのコミュニケーションがうまくとれない、基本的手技不足の学生が増えている

• スキルの低い看護学生が関わることを拒否する患者が増えている

• 病院がインシデント対策を充実させ、看護ケアの水準が向上したため業務が高度化しスキルの低い看護学生の病棟への受け入れが難しくなっている

• （看護系大学の増加にともない、臨地実習できる施設が不足している）

– 機会

• 教育的には実習を行う看護学生が担当する実際の入院患者の疾患、状態は様々で、学生にとって必要な経験をつめるかどうかは不確定であり、標準的な課題を必ずこなすという教育的品質管理ができない

課題解決には、ダミー研修、モックホスピタル研修の充実が有効この研修のシナリオ作成、シナリオ実行、振り返り学習にも

提案する手法（CHARM）は有効：特許出願中


（A）座学と臨床の溝（２）

• 新人は教えられた手順を行うだけで、目的を十分理解していない– 看護教育はこれまで手技の手順を教えることに重点が置かれてきた

– なぜこのような手技を用いるのかという手順の理解は、個々の看護師の学習と経験に任されていたため、高度化する医療、複雑化する疾患・症状への対処不十分になってきている

– トップレベルの看護師は、この手技をなぜ使うのか、なぜこれ以外の手技を使わないのかを理解しているが、新人は言われた手順を行うだけで、目的を十分理解していない

– 目的と手順を合わせて理解する指導が行われなかったことに起因すると考えられる事例

• 県立中央病院の２０歳代の女性看護師が、鼻や口で呼吸ができない７０歳代の男性入院患者ののどの部分に開けられていた穴を、通気性のないフィルムシートで誤ってふさいだため男性は窒息のため死亡した。


（B) 新人看護師のインシデント発生件数

（C)プリセプ

ターなど新人教育の結果で1年生

並みになっていると想

定しかし、ベテラン看護師の負担大

低減を図る

臨床における経験学習（現状）に加え本研修パッケージを用いると、0年生のプリセプターと同様にインシデントが下がる可能性がある併せてベテランの新人教育の負担が大きくならないようにできる

病院評価機構が2009年から2011年上期にインシデント件数を経験年数でまとめた

インシデント件数

経験年数

新人看護師技術研修パッケージ

1年生、2年生のインシデント発生件数が多い

※インシデント：医療現場において、誤った医療行為などが患者に実施される前に発見できた事例、又は誤った医療行為などが実施されたが結果として患者に影響を及ぼさずに済んだ事例をいう。ヒヤリ・ハット。※プリセプター・シップ：一人の新人看護職員（プリセプティ）に一人の先輩看護職員（プリセプター）が担当し、1年間を通じて行う教育指導。


新人看護師技術研修パッケージの効用

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①新人看護職員研修ガイドラインを網羅

②タブレット端末でいつでもどこでも学習できる

③CHARM教材

④具体的な手段をテキスト、写真、ビデオで示せる

⑤ビデオを使った振り返り学習ができる

⑥研修の全フェーズで利用できる

⑦既存の研修資料やマニュアルとリンクできる

⑧事例データベースなどとリンクできる

⑨市販LMSと連携した教育

管理が可能

⑩ラダーモデルに基づいた目標管理ができる

（A)新人看護師研修における座学と臨床の溝を埋める

（B)新人看護師によるインシデント発生件数を低減する

（C)新人研修にかかるベテラン看護師の負担を減らす

（D）潜在看護師（中堅）の復職を促進する

看護行為をより深く理解でき、

意志決定方法も学べる（看護行為の目的を明示化、治療法など方式の比較が容易、不具合の発生の可能性やその対処法

の明示化）

学習速度が上がり、

学習期間短縮が図れる

看護行為の目的や意

味を理解することに

より

インシデントを減らせる

既存の資料を活用することで

研修準備の負担が減る

復職希望者にとって復職研修の

ハードルが下がるとともに、ベテランの負担を減らせる

目標管理のための負担が減る

計算機による学習支援が可能で、自学自習の割合が増えベテランの負担

が減る

原因と結果

効用

機能

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