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環境活動レポート 2016年度版 対象期間:2015年9月~2016年8月 2016年10月31日 発行 地球の そして 宇宙の未来に向かって ホップ・ステップ・ジャンプ 認証番号0007191

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環境活動レポート2016年度版

対象期間:2015年9月~2016年8月

2016年10月31日 発行

地球の そして 宇宙の未来に向かってホップ・ステップ・ジャンプ

認証番号0007191

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目 次

1.組織の概要・・・・・・・・・・・・・・ 22.EA21実施体制・・・・・・・・・・・・ 33.環境方針 ・・・・・・・・・・・・・・・ 44.当期環境目標及び中期目標・・・・・・・ 55.環境目標達成の状況・・・・・・・・・・ 66.環境目標達成のための計画と実績・・・・ 107.環境法規への違反・訴訟の有無・・・・・ 148.代表者による全体の評価と見直し・・・・ 159.環境活動への取り組み・・・・・・・・・ 16

当社は、1947年の創立以来69年にわたりプラスチックの金型製作と射出成形に取り組んで参りました。1995年から「世界中のどこに行ってもPPSという樹脂名が出た時に日本に『みやま』があると、言っていただける企業になる !」というビジョンを掲げ、金属の代替樹脂であるPPS(ポリフェニレンサルファイド)の成形技術を確立・商品化、さらに最近はお客様のご要望を受けて完成品の商品開発にも取り組みはじめており、業容は益々拡大基調にあります。

国際化が進む中、日本に土台を据え、固有の技術をしっかりと社内に培い、次の世代に受け継ぐためには、環境保護と生産活動が合致する取り組みが不可欠とのことで、エコアクション21の維持・改善活動を継続して参りました。業容が拡大する中で、エコアクション21で要求されている環境指標への活動は勿論のこと、経営方針・目標の達成が最終的にはCO2削減に役立つとの視点から方針管理の側面にも活動の幅を広げ、環境保護活動を益々充実させているところです。

はじめに

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表紙 「産卵中のキアゲハ」写真:湯田坂修二

今後も環境に優しいものづくりを通じて社会貢献していくとの強い想いをベースに、この活動を強化・継続していく所存です。

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●会社名 株式会社みやま●所在地 長野県茅野市ちの176-5

●代表者名 代表取締役社長 百瀬 真希●環境管理責任者 専務取締役工場長 百瀬 幸男

●連絡先 TEL 0266-72-3178FAX 0266-73-5473E-mail [email protected]

●事業内容 プラスチック射出成形

●認証の対象範囲 本社・本社工場

●事業規模

グループ会社●会社名 バーズィスジャパン 株式会社●事業内容 金型設計・製造

●会社名 株式会社 諏訪菜●事業内容 野菜工場システム開発

2016年度(53期)

売上額 6億9157万円

従業員数 49名

延床面積 3239㎡

敷地面積 4171㎡

本社・本社工場

PPSは金属の代替樹脂として誕生、耐薬品性を有し、強度も高い為、水周りのバルブ等に使用されています。

1.組織の概要

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2.EA21実施体制

役職・組織名 役割・責任・権限

環境最高責任者

①環境方針を策定し、全員に周知する②環境経営全般に関して、責任と権限を持つ③EA21の全体の評価と見直しを行う④環境管理責任者を定め、必要な責任者を任命する

環境管理責任者

①EA21の取組みの実行責任者として活動を進める②環境推進委員会の招集を指示し、審議事項の承認③緊急事態対応訓練の計画を指示し、実施記録の承認④法規制等の遵守状況の管理

エコアクション21事務局長・委員

①EA21環境活動計画を作成し、実行を進める②環境への取組の自己チェックを実施する③環境会議を隔週に行い、状況の把握、見直し、記録集計する④環境管理責任者、実施部門と連携し、問題点等を会社に周知する

総務課推進委員

①グリーン購入比率の向上を進める②会社周辺地域の環境維持活動に積極的に参加する③紙の使用削減に努める④暖房の効率化を進める

営業管理課推進委員

①必要に応じた材料、資材の購入に努める②社有車輌の維持管理及び燃料の削減に努める

品質保証課推進委員

①客先クレーム、社内不具合発生件数の集計と低減をはかる②ペーパーレス化の推進③サンプルの保管期限と管理方法の仕組を構築する

技術課推進委員

①省資源、省エネに努める②情報システムの統括管理

製造課推進委員

①不良率を減らすことにより、材料購入の低減と廃プラの削減をはかる②生産の効率化(ショット数・稼働率の向上)による電力量削減を進める③冷房効率を高めLPGの削減に努める④化学物質削減、上水道の有効活用及び水使用量の削減に努める

代表者(環境最高責任者)

環境管理責任者

EA21推進委員会

EA21事務局

営業管理課推進委員

技術課推進委員

品質保証課推進委員

総務課推進委員

製造課推進委員

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3.環境方針

【基本理念】

当社は八ヶ岳に抱かれ、諏訪湖を臨む素晴らしい自然環境に恵まれた地域に立地し、環境にやさしいものづくりを通して経済発展と環境保全活動に貢献します。

【環境行動方針】

当社の事業活動・製品・サービスで下記を重点事項として行動します。

1.二酸化炭素排出量の削減に取り組みます。

2.自らの事業活動による効率的な生産を追及し、廃棄物の削減とリサイクル化を進めます。

3.グリーン購入やグリーン調達を積極的に進めます。

4.環境関連法を遵守し環境への意識向上をはかり、地域社会に貢献します。

5.社員全員で環境保全活動に取り組み、環境活動レポートとして情報開示し、社会とのコミュニケーションに努めます。

6.節水に努め、水の有効活用を目指します。

7.化学物質使用量の抑制に努め、その管理を徹底します。

制定日 2010年9月1日株式会社みやま

代表取締役社長

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4.当期環境目標及び中期目標

年度__項目

第51期(基準年度)

第53期(当期目標値)

第54期 第55期

CO2

排出量の削減

ガソリンは製品売上のみでの計算になっております

kg-CO2/百万円1318.22

1207.01 ▲8.44%

1168.02▲10.96%

1168.02▲10.96%

電力によるCO2排出量の削減

kg-CO2/百万円1255.44 1147.14

▲8.63%1114.91▲11.19%

1114.91▲11.19%

LPGによるCO2排出量の削減

kg-CO2/百万円8.50 8.53

維持管理8.47

▲0.74%8.47

▲0.74%

ガソリンによるCO2排出量の削減

金型売り上げも入っています

kg-CO2/百万円16.83 17.66

+4.94%16.73

▲0.59%16.73

▲0.59%

軽油によるCO2排出量の削減

kg-CO2/百万円8.46 10.95

+29.43%5.46

▲35.48%5.46

▲35.48%

灯油によるCO2排出量の削減

kg-CO2/百万円22.54 22.73

+0.88%22.46

▲0.35%22.46

▲0.35%

水道使用量の削減

㎥/百万円0.61 0.70

+13.62%0.61

▲1.21%0.61

▲1.21%

廃プラ排出量の削減

㎏/百万円73.84 73.35

▲0.67%30.33

▲58.92%30.33

▲58.92%

可燃物排出量の削減

㎏/百万円0.71 0.73

+3.11%0.61

▲14.72%0.61

▲14.72%

化学物質使用量の削減

ℓ/百万円0.51 0.45

▲11.61%0.49

▲4.09%0.49

▲4.09%

* グリーン調達グリーン商品

購入比率-

90%以上維持管理

90%以上維持管理

90%以上維持管理

環境美化活動春-上川土手清掃(上原区主催)夏-清水川清掃(飯島区主催)上川 江川橋清掃活動

2回参加1回参加月1回実施

2回参加1回参加月1回実施

2回参加1回参加月1回実施

2回参加1回参加月1回実施

• 第51期を基準年度に再設定し、管理しています。また、2014年7月に中部電力より公開されたCO2原単位に基づき、51期以降のCO2排出量を計算しています。

• 以降基準年度の見直しがされるまでの間は、比較容易性を確保するために、2014年の中部電力発表CO2原単位を活用することとします。

• 目標値は売上100万円当たりの使用/排出量 としています。

* グリーン調達について51期までは「グリーン商品を購入すること」が目標、 52期から「グリーン商品購入比率」の数値目標を定める。

* 53期は、諸事情で売上減となったため、基準年比+となる項目が発生した。

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5.環境目標の達成状況

53期目標値 実績 判定

1207.01 kg-CO2/百万円 1292.47 kg-CO2/百万円 ×

結果と次年度の取り組み

・個別項目の評価結果がCO₂排出量に寄与している。・電力使用量がCO₂削減に大きく寄与する為、電力削減に重点的に取り組む。

1318.22 1317.69

1292.47

1250

1300

1350

第51期 第52期 第53期

CO2排出量の推移 kg-CO₂/百万円

53期目標値 実績 判定

1147.14 kg-CO2/百万円 1,223.05 kg-CO2/百万円 △

結果と次年度の取り組み

・省電力の新型成形機2台を導入したことにより、使用電力が低減できた。また、不良削減に努めたことにより、成形機稼働時間のムダを削減できた。

・成形機・付帯設備の効率化、省電力化の効果が大きい為、削減手段を検討し取り組む。

1255.44 1253.99

1223.05

1200

1220

1240

1260

第51期 第52期 第53期

電力によるCO2排出量の推移 kg-CO₂/百万円

二酸化炭素排出量の削減

電力による二酸化炭素排出量の削減

【評価基準】 目標達成 = 〇基準年実績~目標値の間 = △目標未達成 = ×

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53期目標値 実績 判定

67.17 kg-CO2/百万円 69.42 kg-CO2/百万円 ×

項目 ガソリン 軽油 灯油 LPG

判定 △ 〇 × 〇

結果と次年度の取り組み

・ガソリン、灯油は売上減の影響が大きく、目標値達成に至らなかった。・軽油は輸送業者の活用によりトラックの使用が減ったことが、目標達成に結びついた。・LPGは工場内外の温度管理、外気の取り入れ等による冷房費削減により目標を達成した。・次年度は、売上増により単位売上額あたりの使用量低減を目指す。

62.78 63.71 69.42

0

20

40

60

80

100

第51期 第52期 第53期

化石燃料によるCO2排出量の推移 kg-CO₂/百万円

53期目標値 実績 判定

0.73 kg/百万円 0.72 kg/百万円 〇

結果と次年度の取り組み

・全社5S活動時に排出量は増えるものの、毎月ほぼ一定量の排出となっており、目標が達成できた。

・次年度も継続して5S活動に取り組み、ゴミの分別、個人のゴミの持ち帰りを徹底し、排出量低減を図る。

0.71

1.14

0.72

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

第51期 第52期 第53期

可燃物排出量の推移 ㎏/百万円

化石燃料による二酸化炭素排出量の削減

可燃物排出量の削減

5.環境目標の達成状況

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53期目標値 実績 判定

0.45 ℓ/百万円 0.55 ℓ/百万円 ×

結果と次年度の取り組み

・金型メンテナンス台数の増加に伴い化学物質の使用量が増加した。・次年度の使用量目標を53期水準とし、売上増により単位売上あたりの使用量低減をめざす。

0.51 0.450.55

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

第51期 第52期 第53期

化学物質使用量の推移 ℓ/百万円

53期目標値 実績 判定

0.70 ㎥/百万円 0.73 ㎥/百万円 △

結果と次年度の取り組み

・1月にトイレの水の流れっ放しによる増加が発生したが、他の月の使用量はほぼ一定。売上減の影響が大きく、目標未達となった。

・使用量はサチレーション状態である為、次年度は売上増により単位売上高当たりの使用量低減を目指す。

0.610.79 0.73

0.0

0.5

1.0

第51期 第52期 第53期

水道使用量の推移 ㎥/百万円

化学物質使用量の削減

水道使用量の削減

5.環境目標の達成状況

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53期目標値 実績 判定

73.35 kg/百万円 31.10 kg/百万円 〇

結果と次年度の取り組み

・51期(基準年)に比べ前期、今期ともに大幅低減している。不良の削減、分別等により廃棄物を減らす活動が成果として表れてきている。

・今後、大型部品の受注により増加する可能性はあるが、次年度は53期並みを目標として取り組む。

73.84

27.04 31.1

0

20

40

60

80

第51期 第52期 第53期

廃プラ排出量の推移 ㎏/百万円

廃プラ排出量の削減

5.環境目標の達成状況

53期目標値 実績 判定

90%以上 93.3% 〇

結果と次年度の取り組み

・51期は定義を明確にし、52期・53期と活動してきた結果、目標達成することができた。・次年度は、グリーン商品の購入を定着化させ、グリーン商品購入率の更なる向上を目指す。

グリーン購入

90.893.3

0

20

40

60

80

100

第51期 第52期 第53期

グリーン購入比率の推移 %

グリーン商品の定義の明確化と促進

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総務課

6.環境目標達成のための計画と実績

目 標 実施項目 実施結果と次年度取り組み

1.経費の節減・電力費・諸経費

①新電力会社との一部供給契約を締結

②会議費・消耗品費等の削減

・前年比▲6万円以上/月の効果。・価格比較、ネット購入、一括購入等

により経費削減を達成。・次年度はもう一段上を目指す。

2.経営数値の速報性 ①毎月10日完成を目標とする②業者への請求書期限徹底

・速報システムにより、毎月10日の完成を定着化。

・次年度は、前工程への意識付け、前月からの準備により期限厳守。

3.数値の見える化・生産管理シス

テムの活用

①新旧システムのデータ突合②売上管理の新システムへの

切替え

・ほぼスケジュール通りに切替えを完了。・次年度は、他の機能の活用も検討。

4.人事評価制度と目標管理の連動

①目標管理制度による評価基準を設ける

②導入前の趣旨説明と理解の徹底

・内容を見直し、2月に社員説明会。試行期間を設け、未実行者への催促、指導を実施。

・次年度も継続指導し、定着化を図る。

5.定期教育実施 ①社員向けの学習機会を設ける ・作成した年間計画に従い、社員のビデオ学習を定着化させた。

・次年度も継続して学習機会を検討。

弊社では、本来業務の達成率を高めることによってCO2排出量が低減できるとの考え方の下、EA21活動の目玉として本来業務の改善に重点を置いて取り組んでいます。

53期は、下記のような本来業務の改善に取り組みましたが、製品売上額が目標を下回ってしまったことにより、単位売上高あたりのCO2排出量を思うように低減させることができませんでした。

54期は、本来業務達成を必達として取組み、単位売上額あたりのCO2排出量の低減を目指して参ります。

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6.環境目標達成のための計画と実績

営業管理課

目 標 実施項目 実施結果と次年度取り組み

1.売上目標の必達

①移管金型の取り込み②訪問営業による積極的

受注活動③新規金型業者の開拓

・①は6型の移管を取り込み、売上に貢献するも売上目標達成に至らず。

・②により情報収集が促進され、新製品受注に繋げる成果も出てきた。売上確保のため、車による移動が頻繁となり、ガソリン使用量が増加した。

・次年度も移管金型の取り込み、営業マップ作成による営業訪問の効率化等により、費用対効果の効率をアップさせる。また、新規金型業者開拓にも引き続き取り組む。

2.新規顧客の開拓

①展示会の活用による営業強化

・従来の機械要素展、諏訪圏工業メッセとは異なる、的を絞った展示会にも出展し、大型製品もPRするなど展示方法を工夫した。結果、来訪者の中から新規顧客獲得が見えてきている。

・次年度は、展示会に加えてホームページのリニューアルにも力を入れ、新規顧客と接する機会を増やしていく。

3.生産管理システムの定着化と有効活用

①入力の徹底と活用の為の仕組み作り

・管理システムによる必要量の材料手配が定着。・管理システムによる金型受発注管理も開始。・注文入力データから、翌月の売上予測ができる

システムを作成し、運用開始。・次年度も、引き続きシステム活用の仕組みを強

化し、業務の効率化を図る。

4営業業務の標準化

①業務の統一化②DR実施の徹底

・①、②共に試行錯誤しながら進めた。②のDRについては、完全実施にまで至らなかった。

・次年度は、ISO認証取得活動に同期させて業務フローを標準化し、実施に不備なきように推進し、業務の効率化を目指す。

売上推移表の掲示による情報の共有化

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展示会での展示状況

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6.環境目標達成のための計画と実績

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品質保証課

目 標 実施項目 実施結果と次年度取り組み

1.品質問題削減 ①客先クレーム件数、Fコスト削減

②赤伝件数、Fコスト削減③社内検査不良、Fコスト

の削減(集計と掲示)成形不良金額の把握、削減(集計と掲示)

④品質会議の定例開催による質問題解決活動の促進

・成形不良金額は、掌握の対象を全製品とし、統計的手法を用いて分析・対策を行った。また、これら品質情報を社内掲示板にて毎月公開し、全社員が改善に取り組んだ。結果、

①は前年度比▲18.8%、②は▲32.2%、③は▲16.6% と成果に結びついた。

・毎週品質会議を開催し、チームによる問題解決活動を展開したところ、関係者に品質意識を植え付けることができ、大きな成果となった。

・次年度も目標達成できるよう品質改善に取組む。

2.生産管理システムの有効活用

①検査データ入力を100%実施する②入力データの有効活用

・検査結果入力は、100%実施。・入力されたデータを活用し、社内ワースト製品

への対策活動に貢献した。・次年度も、入力の継続とデータ活用により、重

点志向で対策活動を強化・推進する。

3.スキルUP ①朝礼・昼礼の活用②QC検定勉強会

・スキル表の評価点アップを目指し、朝礼、昼礼にて教育実施。目標達成率 97.5%

・QC検定合格を目指した勉強会により、2級1名、3級8名、4級4名が合格。

・次年度も積極的に検定に挑戦し、3級以上の合格者増を目指す。

技術課

目 標 実施項目 実施結果と次年度取り組み

1.金型修正を3回にする

①修正値、設計値の見直し ・修正量に応じた修正方法を採用・運用。・次年度も継続実施。

2.新規品DRの導入 ①受注前、後のDRを実施する

・営業管理課との協働で実施。・次年度も継続実施。

3.PPS材のガス対策

①ガス抜き方法の改善 ・バリが成長し易い従来の方法から、成長させない(バリ取り不要にする)方法を導入。

・次年度は、耐久性向上の方法を検討し、導入を図る。

社内勉強会風景品質情報を毎月掲示 保有資格一覧表

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LPGの使用量とエアコン稼働時間月日 外気温℃ 室温(ON前)℃ 室温(ON後)℃ LPGメーター①㎥ LPGメーター②㎥ 使用量㎥ 稼働時間H

7月5日 33 37.5 32.5~34.0 900.05 913.39 13.34 4.5

7月6日 30 34.6 30.2~32.8 913.39 947.05 33.66 7.57月7日 34 38.5 33.1~35.2 947.05 1001.01 53.96 13.57月8日 未稼働

13

製造課

6.環境目標達成のための計画と実績

目 標 実施項目 実施結果と次年度取り組み

1.段取時間の視える化

①段取り、生産計画<3日分まで>し、効率化を図る

②スライドメンテ作業現場での対応化

・段取り予定をホワイトボードに明確化し、見える化を図った。

・次年度は、スライドメンテへの対応を確実に行う。

2.段取時間の短縮 ①機械別段取時間の集計②段取者の育成 2名③段取の改善と時間短縮

・段取時間を自己申告させ、現状把握ができた。

・段取者増員教育を行い、段取スキルを習得。(1名)

・次年度は、現状把握結果に基づく段取時間の改善を促進させる。

3.機械稼働の視える化と稼働率UP

①生産管理システムからの24H成形機械稼働率集計視える化

・生産管理システムデータから24H稼働率を算出し、稼働率データを提供した。

・成形機2台入れ替えで電力削減に貢献。・次年度は、稼働率算出方法を改良する。

4.人的要因不良削減

①段取者&作業者の品質教育②寸法確認の仕組み構築実施③外観不良の撲滅

・段取者、新人含む作業者2名に教育実施。(品質、図面、機械操作)

・寸法測定場所と測定機器を設置。・外観不良のサンプル置き場を設置。・承認サンプルの整備を実施。・次年度は、寸法測定の仕組みを充実さ

せる取組を継続実施。

5.スキル表目標平均20%UP

①スキル表に基づく教育と視える化

・スキルシートに基づく評価点は、27%アップ。

・次年度も計画的にスキルUPを目指す。

金型段取り教育ホワイトボードに段取り予定の掲示

工場のシャッターに虫除けネットを張り、夏季の冷房使用を削減

工場内外の温度とエアコン稼働記録

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7.環境法規への違反・訴訟の有無

以下の法が適用されるため、2016年8月31日に遵守確認を行ったところ下記の結果でした。また、環境に関するステークホルダーからの苦情は、本年度もありませんでした。

適用法 法規則内容 評価結果 判定

廃掃法 産業廃棄物の処理

・産業廃棄物処理委託契約の有効性を確認し、処理実態に問題はありませんでした。

・マニフェスト保管に問題はありませんでした。○

騒音規制法射出成形機コンプレッサー設備

・測定値は茅野市の騒音規制値内にあります。

振動規制法射出成形機コンプレッサー設備

・測定値は茅野市の騒音規制値内にあります。

消防法 消火器設置確認

・2015年12月消防署立ち入り調査あり。①消火器へのアクセス経路に障害物あり。

⇒ 是正済②消火器使用期限間近のものあり。

⇒ 順次交換の予定・灯油の地上タンクは管理状態にあります。

PCB廃棄物の特別措置法

PCB使用コンデンサーの

保管義務

・保管場所等、適切に処理及び届出済です。今後、国の方針に従って早期の廃棄処理を行うべく、手続きを行っています。

グリーン調達基準 特定化学物質の管理

・グリーンマーク商品の購入、顧客要求に基づく特定化学物質非含有材料の使用を推進しています。

家電リサイクル法小型家電

リサイクル法廃棄時の記録管理等

・廃棄時の記録を残し、専門業者に廃棄を依頼しています。今期は大型家電の廃棄はありませんでした。

労働安全衛生法特定化学物質障害予防規則等

・リスクアセスメント義務化対象となる化学物質についてのリスクアセスメントを実施しました。①メタノール ②アルカリ溶液SK-501

フロン排出抑制法冷媒漏洩点検・整備記録等

・実施しました。

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8.代表者による全体の評価と見直し

本来業務の改善が環境活動の成果につながると位置づけて、目標管理を推進し、今期6年目を迎えることが出来ました。活動初期から在籍している社員の皆さんのみならず、中途採用の方にも当社の環境活動は本来業務の改善であることを意識付けしていく事が徹底でき、5Sとカイゼン活動の活発化等、確実に社員一人一人の行動が結果に結びつく事を実感できた年になりました。

しかし53期は52期の製品売り上げ減を受けて営業活動に重点を置いた一年となった為、営業活動が活発化することにより得意先訪問に使用した車のガソリン使用量、小口品目の受注を積極的に受けたことにより金型メンテにかかる化学物質の使用量の増加等、未だ売り上げ回復が出来ていない今期の中では、目標値を超える結果となってしまいました。

小口品目の生産の効率化や得意先訪問の交通手段の見直し等、来期は売り上げの回復とともに環境目標の達成の連動を見極めていくことが重要です。また、新規事業が来期に立ち上がることもあり、原単位での評価をどう行っていくか今後の課題です。

エコアクション事務局が新体制になり、若い力がエコアクション推進の主力になっていく来期は、過去のやり方にとらわれずに、CO2の削減に邁進する一年にしていく必要があります。

一人一人の意識が高まった今こそ聖域無き取り組みをすることで、会社の成長につながると確信をするところであります。

代表取締役 百瀬 真希

イラスト:斉藤千代

みやまEA21推進キャラクター「eco2郎」

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9.環境活動への取り組み

5Sと改善活動

「全員参加で5Sの徹底」~品質を向上させ信頼される会社になろう!~を活動テーマに、全員で5S活動に取り組みました。

毎日の「10分間5Sと改善の時間」や、ペンキ塗り等の修繕、5Sと改善プロジェクトメンバーによる5Sパトロールにより、社内の5S環境を維持しています。

工場の床磨き 製品用台車を1台ずつ洗浄 5Sパトロールの実施

天井のペンキ塗り 5Sと改善掲示板 カイゼン活動にも力を入れました

緊急時対応訓練

避難訓練、消火栓による消火訓練、油漏れ対応訓練を実施しました。

みやま改善活動推進キャラクター「みちがえる」

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環境活動への取り組み

地域社会への貢献

毎年の恒例行事である地域環境維持活動として、地元上原区の上川右岸を守る会等に積極的に参加し、地域へ貢献活動を展開しました。清水川の河川清掃、社員の通勤路である江川橋の定期清掃、周辺道路の雪かき等により、会社周辺の美化にも努めています。また、地域の祭りにも積極的に参加し、地域住民と共にエネルギーを蓄えます。

グリーンカーテンの設置・緑化活動

みんなで参加 第41回茅野どんばん

本年も総務課窓際にゴーヤ、きゅうり、トマト、朝顔などによるグリーンカーテンを設置しました。順調に生育し、遮光の役割を十分に果たしました。収穫した野菜は皆でおいしくいただきました。