喫煙ブース 延べ客数2億 万人神 奈 川 県 観 光 振 興 対 策 協 議 会 発 表...

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Page 1: 喫煙ブース 延べ客数2億 万人神 奈 川 県 観 光 振 興 対 策 協 議 会 発 表 宿 泊 客 過 去 最 高 の 万 人 日 帰 り 客 は 前 年 比 微 減 に

神奈川県観光振興対策協議会発表

宿泊客過去最高の万人

日帰り客は前年比微減に

延べ客数2億万人前年比.%減少

平成年 神奈川県入込観光客調査

美しいデザイン

Fujitaka

喫煙ブース

日本システム企画

赤さび防止・配管更正装置

宿泊施設など棟が導入

旅館・ホテルの「設備」特集

スモークポイントの設置例

 社会の分煙化傾向が年々進

む中、Fujitaka(フ

ジタカコーポレーション、京

都市)は、充実した機能だけ

ではなく、周囲の環境に合っ

たデザインを兼ね備えた最新

の喫煙ブース「SMOKE 

POINT(スモークポイン

ト)」を提案している。

 かつての喫煙ブースは、禁

煙と喫煙の空間を分離するこ

とに重点を置いた。そのため

デザインが建物の雰囲気に合

わず管理者が導入を見送った

り、煙が漏れ出すなど性能が

低かったりするものも一部で

見られた。

 スモークポイントは、デン

マーク生まれのスタイリッシ

ュなデザイン。周囲を開放感

ある透明ガラスで囲み、美し

いインテリア空間を生み出

す。また、国の脱煙機能付き

喫煙ブースの基準である「T

VOC(総揮発性有機化合物)

の除去率%以上」「非喫煙

場所から喫煙場所への気流が

毎秒0・2㍍以上」「排気粉

塵じん

量が1立方㍍当たり0・0

15㍉㌘以下」の基準をクリ

アしている。

 さらに、大容量の吸い殻入

れ設置や静音・省エネ設計な

ど性能も高い。移設も簡単に

できる。また、清掃・メンテ

ナンス制度もあり、導入施設

はこの制度を利用し、いつで

も快適な分煙環境を維持でき

る。スモークポイントの中で

紫煙をくゆらす喫煙者と、す

ぐ外にいる非喫煙者が、近く

にいながら互いに嫌な思いを

せずにコミュニケーションを

とることが可能だ。

 ラインアップは、「セミオ

ープン」タイプ、「ドア」タ

イプに加え、小型の「キュー

ブ」タイプの3種。組み合わ

せて大人数が利用できるよう

にカスタマイズにも対応でき

る。キューブは、約0・5坪

の狭小スペースにも設置が可

能。1~2人対応の喫煙ブー

スで、ブース内からたばこの

煙の流出を防ぐため、スライ

ドドアを標準装備した。

ホテルサーブ渋谷

 日本システム企画(東京都

渋谷区)の「NMRパイプテ

クター」はホテル・旅館の空

調冷温水管、給水管の赤さび

劣化を防止し、延命する画期

的製品。英国では、バッキン

ガム宮殿、国会議事堂、大英

博物館に設置されているほ

か、マリオットホテル、マン

ダリン・オリエンタル・ハイ

ドパーク・ロンドンといった

5つ星ホテルでも採用されて

いる。

 同製品の原理は、NMR共

鳴エネルギーにより、水分子

間に発生したマイナス電子が

赤さびを黒さびに変え、赤水

を解消し、配管を保護、延命

するというもの。

 国内外の導入実績は、宿泊

施設に加えて、病院、マンシ

ョン、学校、工場など410

0棟以上。ホテルサーブ渋谷、

ホテル椿山荘東京、函館湯の

川温泉・湯元啄木亭も

ユーザーだ。

 ホテルサーブ渋谷

(運営会社・サーブホ

テルズ)では、年の

夏に空調冷温水系統

(循環水)に同製品を

設置した。同社の八木

豊社長は採用の経緯に

ついて次のように語る。「配

管の寿命が来ていたが、全交

換するためには、約1年かけ

て各フロアを順次工事する必

要があり、費用も1億円以上

かかる。それに対し、NMR

パイプテクターの設置工事は

熱源設備の根本のパイプに外

付けするだけで済んだ。しか

も費用は全交換の場合の分

の1だった」「最初は半信半

疑だったが、『1年後に効果

が認められなかったら全額返

金しても良い』とまで言われ、

設置をお願いした」

 結果については、「満足し

ている。同社独自の特許技術

による製品で、実際に効果が

あった。当ホテルでは空調冷

温水系統に設置したが、ホテ

ル・旅館では、給湯・ボイラ

ー系統、給水系統の配管にも

効果的だと思う」と話してい

る。

(8)第3009号 第3種郵便物認可 2019年(令和元年)11月9日(土曜日)

 神奈川県観光振興対策

協議会の発表によると、

平成年(1~月)に

同県を訪れた観光客の推

計延べ人数は2億万人

で、前年(2億万人)

に比べ0・2%減少した。

このうち日帰り観光客は

1億8235万人で、同

0・9%減少。宿泊観光

客は1791万人で、同

7・6%増加し、過去最

高を更新した。

 延べ観光客数は横浜博

覧会が開催された平成元

年の1億6065万人を

ピークに減少傾向を示

し、同年には1億4千

万人台前半まで減少し

た。

 しかし、その後増加傾

向を示し、同年には開

港博Y150に伴う集客

効果などにより過去最高

の1億8357万人を記

録したものの、同年に

は東日本大震災の影響を

受けて1億5197万人

まで減少した。

 同年以降は増加傾向

にあり、同年は初めて

2億人を突破し、過去最

高記録を更新するととも

に、神奈川県観光振興計

画に掲げた同年の目標

値2億人を前倒しで達成

した。

 ●日帰り客数

 平成元年の1億489

4万人をピークに減少傾

向を示し、同年に1億

2千万人台となったが、

同年以降はおおむね増

加傾向で推移し、同年

には1億7016万人と

なったが、同年は東日

本大震災発生の影響を受

けて大きく減少した。

 同年以降は増加傾向

にあり、同年は1億8

404万人と前年を大き

く増加し過去最高となっ

た。

 ●宿泊客数

 1791万人で、前年

に比べ126万人の増加

(7・6%増)となり、

過去最高を更新した。

 宿泊客数は同3年の1

292万人をピークに減

少傾向を示し、同年に

は1100万人台となっ

たが、同年以降は回復

傾向で推移し、同年に

は1300万人台に達し

た。

 同年は東日本大震災

の影響で大きく減少した

が、同年以降は毎年最

高記録を更新している。

   ◇   ◇

 【地域別に見た観光客

の状況】

 ●横浜・川崎地域

 延べ観光客数は674

8万人で、前年比5・5

%減。

 横浜市内で開催された

イベントの規模が縮小。

地域全体の日帰り客数が

減少した。宿泊者数は新

たな施設のオープンなど

で増加した。

 ●三浦半島地域

 延べ観光客数は167

5万人で、同3・5%増。

 「県立近代美術館葉山

館」の企画展が好調。夏

の天候にも恵まれ、三浦

海岸、逗子海岸などの客

数が増加した。

 ●湘南地域

 延べ観光客数は524

1万人で、同2・7%増。

 前年の台風被害による

減少からの回復や、夏場

の天候に恵まれたことで

湘南海岸・江の島、鎌倉

海岸、大磯海岸で客数が

増加した。猛暑の影響で

鎌倉市内の社寺を訪ねる

観光客は減少した。

 ●箱根・湯河原地域

 延べ観光客数は335

3万人で、同0・3%増。

 小田原市でイベント事

業が好調、宿泊施設のオ

ープンもあり客数が増加

した。箱根町は夏の猛暑

の影響を大きく受け、客

数が減少した。

 ●丹沢・大山地域

 延べ観光客数は162

5万人で、同・3%増。

 「未病バレー『ビオト

ピア』」がオープンした

大井町で客数が万人増

加。道の駅「清川」が積

極的な情報発信を行い、

清川村周辺の客数も万

人増加した。

 ●相模湖・相模川流域

 延べ観光客数は138

5万人で、同5・6%減。

 相模原市で前年悪天候

のため中止した「相模原

よさこいRANBU!」

が2年ぶりに開催。ただ、

天候不順の影響で「相模

原納涼花火大会」が中止

となった。

 旅館やホテルのリニューアルラッシュが続いてい

る。増加するインバウンド旅行者への対応や、バリア

フリーの推進など、その目的はさまざまだ。リニュー

アルの内容も、全館建て直し、耐震補強、一部リニュ

ーアル、設備入れ替えなどさまざまで、小規模のリニ

ューアルでは、ロビー周り、客室の改装などが数多く

実施されている。水回りの老朽化や、隣室、上階の騒

音はクレームにつながることも多く、早期に改修して

おきたい設備の代表格だ。今回の特集では、「施設の

設備」に焦点を当てて、最新の商品を紹介する。

Page 2: 喫煙ブース 延べ客数2億 万人神 奈 川 県 観 光 振 興 対 策 協 議 会 発 表 宿 泊 客 過 去 最 高 の 万 人 日 帰 り 客 は 前 年 比 微 減 に

定期的メンテが不要

大建工業

内装用不燃ルーバー

YKK AP

高断熱樹脂窓

アルミ窓に比べ約3倍

管理、清掃の負担を軽減

TOTO

瞬間式ウォシュレット

新商品 紹介

グラビオルーバーUBの導入例

 大建工業は8月、加工性に

優れた木目柄内装用不燃ルー

バー「グラビオルーバーUB」

を発売した。

 ルーバーは建物の外壁や

窓、天井に使われる建材。細

長い板と隙間を空けていくつ

も並べ、日の光や人の目線を

遮断するほか、室内の風通し

を良くしたり、デザイン性を

高めたりする。近年は公共施

設や商業施設で採用するケー

スが増えている。

 これまでの内装用不燃ルー

バーは、不燃処理が施された

木材やアルミ基材製品が使わ

れていたが、難燃剤が溶け出

し、表面の意匠性を損なうこ

とから定期的なメンテナンス

が必要だったり、切断に専用

の工具が必要などの課題があ

った。

 今回の新製品は、表面仕上

げにコート紙を採用し、定期

的なメンテナンスを不要とし

た。基材には軽量で加工性に

優れたダイライト(鉱物繊維

や火山性ガラス質材料を原料

にした無機質素材)を使用。

手のこで簡単に切断できるな

ど、施工の省力化を実現した。

ダイライトは防火性、耐腐食

性にも優れている。

 表面仕上げのコート紙は

種類の豊富な木目柄をライン

アップ。床材や壁材など、同

社製品との同色柄コーディネ

ートが可能だ。

 また、同社では、床下を二

重構造にする必要がなく、床

材基材などに防音性能を高め

る特殊加工を施した天然木化

粧床材「コミュニケーション

タフ防音」や、機械すき和紙

でできた畳表で、い草に比べ

て汚れに強く、変色しにくい

うえ、ダニやカビの発生が少

ない「健やかおもて・清流」

なども提供している。

 今回発売されたグラビオル

ーバーUBと併せて、旅館・

ホテルへの提案を強化してい

る。

HOTEL MADOの「内

倒し・内開き窓」

 住宅・ビル建材のYKK 

APは、ホテル・旅館などの

宿泊施設専用の商品を強化し

ている。それが、高断熱樹脂

窓「HOTEL MADO

(ホテルマド)」と、客室と

廊下間の音漏れに配慮した

「HOTEL DOOR(ホ

テルドア)」だ。

 HOTEL MADOは、

ビル商品としては最上位クラ

スの高断熱性能が特徴。樹脂

フレームとLowE複層ガ

ラスにより、これまでの宿泊

施設で主流だったアルミ窓に

比べ、約3倍の断熱性能を実

現する。

 これにより「コールドドラ

フト」と呼ばれる窓辺からの

不快な冷気を抑え、暖かいく

つろぎ空間を届けるととも

に、空調効率の改善による冷

暖房費用の削減も期待でき

る。また、窓の高断熱化によ

り結露の発生を抑制し、眺望

や清潔感のある快適な客室を

維持することができる。この

ほか、窓が内側に開く仕様の

ため、管理者が外側のガラス

清掃を安全・容易に行えるよ

うになったことや、階建て

程度の高層ホテルにも対応す

る高強度仕様で、宿泊施設に

適した仕様となっている。

 一方のHOTEL DOO

Rは、客室ドアを閉めると、

扉下部からエアタイト材が下

降し床と密着して、ドアと床

の隙間をふさぐ。これにより

音や光漏れを防止し、快適な

安眠環境を提供する。また、

心地よい空間を美しくコーデ

ィネートする全色のドアカ

ラーデザインも特徴だ。

 両商品はともに、2019

年度のグッドデザイン賞も受

賞。「現代の宿泊施設に求め

られる機能を高い次元で具現

化した」と評価された。低炭

素社会への貢献や、期待され

ているインバウンド市場拡大

に向けて需要が高まる宿泊施

設にとって、環境面でも経済

面でも大きなメリットのある

商品だ。

 TOTOは、パブリックに

求められる機能、配慮を充実

させた瞬間式ウォシュレット

「アプリコットP」を販売し

ている。

 ウォシュレットの最上位モ

デル「アプリコット」は、ス

リムなデザインに加えてトイ

レを快適に使用するための清

潔機能を搭載。このアプリコ

ットには、不特定多数の利用

者に配慮した機能や操作性、

施設でのウォシュレットの維

持、管理のしやすさなど、パ

ブリックトイレならではの機

能を搭載したパブリック専用

モデルもラインアップされて

いる。

 押すたびに発電し、乾電池

交換や電源工事が不要の「エ

コリモコン」に加え、利用者

のプライバシーに配慮した擬

音装置「音姫」を標準搭載。

さらに、ウォシュレットを複

数台、複数機種設置している

パブリックトイレの管理、清

掃に便利な「ウォシュレット

管理清掃用リモコン」も用意

(別売り)。リモコン一つで

連続して複数のウォシュレッ

トの設定、操作が可能だ。

 パブリックトイレとは、宿

泊施設や交通機関など、住宅

設置以外のトイレのこと。住

宅用とは異なり、利用者、管

理者、施主が違うため、それ

ぞれに配慮が必要とされる。

同社はこれまでも、住宅トイ

レと異なる配慮ポイントに対

応すべく、パブリックトイレ

用商品を進化させており、最

新機種ではさらなる機能充実

が図られている。

 また、同社では、より多く

の空間に調和し、より多くの

人に使いやすいパブリックト

イレを実現できる商品群「P

UBLIC RESTROO

M ITEMS(パブリック

レストルームアイテムズ)」

を展開している。

別売りの管理者専用リモコンで複数台の管理が可能

(9) 第3009号第3種郵便物認可2019年(令和元年)11月9日(土曜日)