基礎ゼミについて - 日本赤十字看護大学 · 基礎ゼミについて...

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― 129 ― 基礎ゼミⅠ 1 必修 遠藤 公久、井上 忠男、 川﨑 修一、小池 政行、佐藤 眞、 佐藤 裕子、逸見 功、越後 敬子、 緒形 ひとみ、熊澤 武志、 三具 淳子 1年次 前期 【授業の目的】 大学で学問を学ぶために必要な「聴く力」「話す力」「読む力」「書く力」「調べる力」の基本を身につける。 【到達目標】 1.人文・社会・自然科学の講義を聴いて内容を理解できる。 2.学術的な文章を読んでその内容を理解できる。 3.自分の意見をその根拠も含めて相手にわかりやすく説明できる。 4.調べたいテーマに関する文献を検索・収集できる。 5.テーマに即した論理的な文章を書くことができる。 【授業の進め方】 上記の到達目標が達成できるように、少人数のゼミにおいて個人やグループで課題に取り組む。 【授業スケジュール】 1.自己紹介を兼ねて「私はどのような大学生になりたいか。なぜそう考えるか。」等のテーマで自分の意見を発表する。 2.文献等(図書、雑誌、視聴覚資料)のパソコン検索方法(本学図書館OPAC、CiNii等)を学ぶ。本学図書館の図書、 雑誌、視聴覚資料の配置を覚える。 3.文献検索の反復練習と文献収集の練習を行う。 4.あるテーマについて賛成や反対の意見を理由(根拠)も述べながら討論する。 5.ミニ講義を聴き、その説明や見解等に対する自分の意見(その根拠)を発表する。 6.指定図書の指定個所を読み、著者の考えとその根拠(論拠)を読み取り、自分の意見(その根拠)を発表資料(レジ メ)にまとめ、発表する。 7.研究論文(目的、方法、結果、考察が明確に記述された論文)を読み、納得できた点、疑問点等を発表し討論する (1回目)。 8.Aグループ:レポート作成に必要なワードの基本操作を学ぶ。直接引用(短文)・直接引用(長文)・間接引用の3種 類の引用文およびAPA方式の引用注の書き方を学ぶ。 Bグループ:研究論文の読解、発表、討論(2回目)。 9.Aグループ:研究論文の読解、発表、討論(2回目)。 Bグループ:レポート作成に必要なワードの基本操作を学ぶ。直接引用(短文)・直接引用(長文)・間接引用の3種 類の引用文およびAPA方式の引用注の書き方を学ぶ。 10.直接引用(短文)・直接引用(長文)・間接引用の3種類の引用文およびAPA方式の引用注の書き方の練習問題に取り 組む。 11.レポート作成のための個別指導(1回目)。 12.レポート作成のための個別指導(2回目)と文章の書き方。 13.レポート中間発表会(自分のレポートの概要をプレゼンテーションする)。 14.レポート作成のための個別指導(3回目)(中間発表会のレジュメの訂正など含む)。 15.まとめ 【教科書】 なし(プリントを配布する)。 基礎ゼミについて 基礎ゼミは、「基礎ゼミⅠ」として1年生の前期、「基礎ゼミⅡ」として1年生の後期に開設される、少人数の演習 科目です。10を超えるゼミが開設されます。1年次の前期と後期の計2ゼミ(計2単位)を履修することになりま す。各ゼミ10数名程度を目安に調整します。 「基礎ゼミⅠ」(前期)は、大学で学問を学ぶために必要な基礎的能力を身につけてもらう科目です。授業の進め 方は各ゼミ共通です。授業は指定された担当教員のゼミを履修します。初回授業(4月8日(水)5時限)までに、 担当教員と教室を掲示しますので確認してください。 「基礎ゼミⅡ」(後期)は、さまざまな分野・領域にわたって開設されます。学生の希望によってゼミを振り分け ることを原則としますが、各ゼミの人数が10数名程度になるように調整を行います。初回授業日(9月30日(水) 5時限)に授業内容や登録等の説明会を行いますので、この説明会には必ず出席してください。

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Page 1: 基礎ゼミについて - 日本赤十字看護大学 · 基礎ゼミについて 基礎ゼミは、「基礎ゼミⅠ」として1年生の前期、「基礎ゼミⅡ」として1年生の後期に開設される、少人数の演習

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基礎ゼミⅠ1

必修

○○○遠藤 公久、井上 忠男、川﨑 修一、小池 政行、佐藤 眞、佐藤 裕子、逸見 功、越後 敬子、緒形 ひとみ、熊澤 武志、三具 淳子

1年次前期

【授業の目的】大学で学問を学ぶために必要な「聴く力」「話す力」「読む力」「書く力」「調べる力」の基本を身につける。

【到達目標】1.人文・社会・自然科学の講義を聴いて内容を理解できる。2.学術的な文章を読んでその内容を理解できる。3.自分の意見をその根拠も含めて相手にわかりやすく説明できる。4.調べたいテーマに関する文献を検索・収集できる。5.テーマに即した論理的な文章を書くことができる。

【授業の進め方】上記の到達目標が達成できるように、少人数のゼミにおいて個人やグループで課題に取り組む。

【授業スケジュール】1.自己紹介を兼ねて「私はどのような大学生になりたいか。なぜそう考えるか。」等のテーマで自分の意見を発表する。2.文献等(図書、雑誌、視聴覚資料)のパソコン検索方法(本学図書館OPAC、CiNii等)を学ぶ。本学図書館の図書、

雑誌、視聴覚資料の配置を覚える。3.文献検索の反復練習と文献収集の練習を行う。4.あるテーマについて賛成や反対の意見を理由(根拠)も述べながら討論する。5.ミニ講義を聴き、その説明や見解等に対する自分の意見(その根拠)を発表する。6.指定図書の指定個所を読み、著者の考えとその根拠(論拠)を読み取り、自分の意見(その根拠)を発表資料(レジ

メ)にまとめ、発表する。7.研究論文(目的、方法、結果、考察が明確に記述された論文)を読み、納得できた点、疑問点等を発表し討論する

(1回目)。8.Aグループ: レポート作成に必要なワードの基本操作を学ぶ。直接引用(短文)・直接引用(長文)・間接引用の3種

類の引用文およびAPA方式の引用注の書き方を学ぶ。  Bグループ: 研究論文の読解、発表、討論(2回目)。9.Aグループ: 研究論文の読解、発表、討論(2回目)。  Bグループ: レポート作成に必要なワードの基本操作を学ぶ。直接引用(短文)・直接引用(長文)・間接引用の3種

類の引用文およびAPA方式の引用注の書き方を学ぶ。10.直接引用(短文)・直接引用(長文)・間接引用の3種類の引用文およびAPA方式の引用注の書き方の練習問題に取り

組む。11.レポート作成のための個別指導(1回目)。12.レポート作成のための個別指導(2回目)と文章の書き方。13.レポート中間発表会(自分のレポートの概要をプレゼンテーションする)。14.レポート作成のための個別指導(3回目)(中間発表会のレジュメの訂正など含む)。15.まとめ

【教科書】なし(プリントを配布する)。

Ⅲ シラバス

基礎ゼミについて

基礎ゼミは、「基礎ゼミⅠ」として1年生の前期、「基礎ゼミⅡ」として1年生の後期に開設される、少人数の演習科目です。10を超えるゼミが開設されます。1年次の前期と後期の計2ゼミ(計2単位)を履修することになります。各ゼミ10数名程度を目安に調整します。 「基礎ゼミⅠ」(前期)は、大学で学問を学ぶために必要な基礎的能力を身につけてもらう科目です。授業の進め方は各ゼミ共通です。授業は指定された担当教員のゼミを履修します。初回授業(4月8日(水)5時限)までに、担当教員と教室を掲示しますので確認してください。 「基礎ゼミⅡ」(後期)は、さまざまな分野・領域にわたって開設されます。学生の希望によってゼミを振り分けることを原則としますが、各ゼミの人数が10数名程度になるように調整を行います。初回授業日(9月30日(水)5時限)に授業内容や登録等の説明会を行いますので、この説明会には必ず出席してください。

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【参考書、参考資料等】必要に応じて紹介する。

【履修に必要な事前知識】各回の授業の最後に提示される課題を次回の授業までに行ってくる。

【成績評価の仕方】授業スケジュールの1~10の課題を達成した合計が50点、レポート評価が50点(レポート中間発表会でのプレゼンテーション評価10点を含む)。

【キーワード】文献検索・文献収集、プレゼンテーション、発表資料(レジメ)作成法、レポート作成法

【オフィスアワー・研究室等】授業開講日の12:30~13:00に、佐藤眞(401研究室)、川﨑(402研究室)、小池(403研究室)、遠藤(404研究室)、逸見(407研究室)、佐藤裕子(409研究室)、井上(410研究室)、非常勤講師(授業終了後、各教室)。

【受講上の注意事項】*指定された担当教員のゼミを履修する。

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基礎ゼミⅠ1必修

○○○遠藤 公久 編入3年次前期

【授業の目的】大学におけるゼミ形式における発表法について学ぶ。

【到達目標】1.人前での発表ができる。2.論理的思考ができる。3.自分の意見をその根拠を含めてわかりやすく述べられる。

【授業の進め方】ヒューマン・ケアに関わる文献を輪講する形式で授業を進める。担当者が文献の内容を紹介し、その発表をもとに話題を発展させてゼミ生で討議する。

【授業スケジュール】1.  オリエンテーション(文献の選定など)2~15.発表、グループ討議など

【参考書、参考資料等】ヒューマン・ケア心理学会に関わるシリーズ(至文堂)『ケア学』『ケアを問い直す』(ともに広井良典)

【履修に必要な事前知識】発表担当者は発表内容をまとめたレジュメを作成し、配付資料として用意しておくこと。授業前に、教科書に目を通しておくこと。

【成績評価の仕方】発表 30%、レジュメ 20%、討議への参加 50%

【オフィスアワー・研究室等】研究室:404号室。授業中にコンタクト可能な時間帯を決定します。メールで予約をとってください。(email:[email protected]

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○井上 忠男 1年次後期

【授業の目的】テーマ:人間の幸福とは何か~「幸福論」から読み解くシアワセのカタチ~<趣旨と目的>人間のあらゆる営みは「人間にとって幸福とは何か」という問いに行き着くといえる。古代より人間の永遠のテーマである「幸福」の問題を考えることは、命と健康への関与を通して人間の幸福に寄与しようとする医療人にとり最も普遍的なテーマである。本ゼミでは、学生諸君が自ら選んだ本の中で展開される幸福論、人生観、死生観などを各自が読み解き、互いに発表しあい、ディスカッションを通して様々な「シアワセの形」について考察し、人間への理解を深める。

【到達目標】1.人間の幸福観に影響する内在的、社会的要因等について理解を深める。2.多様な人間の生き方から幸福の形が一様でないことを学び、それぞれの幸福感への受容と共感の態度を養う。3.ディスカッション、プレゼンを通して自己の考えを他者に明確に伝えるための技法や態度を培う。

【授業の進め方】・授業は、(1)個人作業としての自選書の読書 (2)ゼミでのグループ・ディスカッションおよび若干の講義 (3) 各自のプレゼン の3つの要素から展開される。参加者は、自らの意見を積極的に発言することが期待される。・討論テーマは、その都度事前に提示する。ドキュメント映像等も活用し、様々な社会状況の中で生きる人々の生き方 を題材にディスカッションも行う。・必要により、幸福の社会理論についての講義も行う。・各自のプレゼンは、原則としてパワーポイントを活用する。

【授業スケジュール】1.ガイダンス~ゼミの進め方について~選書についての説明ほか2.自己紹介と自選書のプレゼン:全体発表、グループワーク3.私が考える幸福とは:各自の幸福感の発表とディスカッション4.幸福の理論(1)私らしさ(アイデンティティ)と幸福:ディスカッション *討論テーマは変わる場合があります。5.  同   (2)幸福の測り方:ディスカッション6.  同   (3)グローバリズムと人間の幸福:ディスカッション7.  同   (4)ブータンに見る幸福の形~その人と暮らし:講義とディスカッション8.読書中間報告:各自の自選書の読書中間発表9.幸福の理論(5)ビデオ鑑賞:ディスカッション10.  同   (6)安心・安全と幸福:ディスカッション11.  同   (7)幸福感の現状:ディスカッション12.  同   (8)ビデオ鑑賞、ディスカッション13.ビブリオバトル形式のプレゼンRound(1)質疑、講評 (自選書の内容に関する各自の最終プレゼン)14.       同      Round(2)質疑、講評         同    15.       同      Round(3)質疑、講評         同    

【教科書】なし。必要な教材は授業にて配布予定。

【参考書、参考資料等】・「幸福の社会理論」(高坂健次著:放送大学)・その他、必要な場合には指示します。

【履修に必要な事前知識】・自分が読みたい幸福論、人生論、死生観などに関する書籍を事前に選んでおく。また新聞、雑誌、テレビ等で紹介され る人間の生き方に関するトピックは日頃から関心をもってフォローしておくこと。・人を魅了する効果的なプレゼンの手法などについても、各自研究しておくこと。

【成績評価の仕方】・ゼミへの参加姿勢(討論参加状況、発言状況、聞くマナーなど):60%   ・プレゼン評価:40%

【キーワード】幸福  人生  死生観  アイデンティティ  他者理解

【オフィスアワー・研究室等】初回の授業時にお知らせします。

【受講上の注意事項】・生きることに様々な疑問のある人、来たれ!ともに悩み、考え、たった一度の人生を豊かに生きるヒントを見つけましょう。

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○井上 陽介 1年次後期

【授業の目的】テーマ:格差社会と健康わが国でも、また世界の状況を見渡してみても、豊かな人と貧しい人のあいだの格差は拡大傾向にあります。こうした格差は人びとにどのような健康影響をおよぼすのでしょうか? その答えを得るヒントを与えてくれるのが社会疫学(Social Epidemiology)という学問分野です。これまでの研究で分かってきたことは、貧困層に属する人びとにとってだけでなく、富裕層も含めた社会全体の健康にとって格差社会が悪いということです。このゼミでは、格差の存在が引き起こす健康影響について詳しく学び、人びとの持続的な健康を達成するうえで必要なことを考えます。さらにその中で、自分の調べたことや考えをまとめ、多くの人に効果的に伝える能力を鍛えます。一生使えるプレゼンテーション技術を身につけましょう。

【到達目標】(1) 社会疫学の概論を理解すること。(2) 自分が分かっていること・分かっていないことをしっかり区別し、分かっていないことを明らかにする方法を知るこ  と。(3) 調べた内容をまわりの人びとにしっかり伝える方法を明らかにすること。

【授業の進め方】配布資料を読みながらみなさんが持った疑問・問題意識について詳しく調べてもらい、その内容についてプレゼンテーションをしてもらいます。プレゼンテーションへのフィードバックはみなさん同士で行います。2~15回目のゼミのうち、偶数回は配布資料の理解とプレゼンテーションの準備のために、奇数回はプレゼンテーションとフィードバックのためにそれぞれ使用します。

【授業スケジュール】1.  オリエンテーション、効果的なプレゼンテーションについて2~15.資料、視聴覚教材をもとにしたプレゼンテーションとディスカッション

【教科書】使用しない。

【参考書、参考資料等】イチロー・カワチ『命の格差は止められるか』(小学館101新書、定価720円+税)イチロー・カワチ、ブルース・P・ケネディ『不平等が健康を損なう』(日本評論社、定価2,400円+税)

【履修に必要な事前知識】特になし。

【成績評価の仕方】①プレゼンテーション(全体の50%)、②質問・発言(全体の50%)による総合評価。

【キーワード】格差、健康格差、社会疫学、健康の社会的決定要因、プレゼンテーション

【オフィスアワー・研究室等】リクエストに応じて授業の前後に対応する。

【受講上の注意事項】特になし。

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○越後 敬子 1年次後期

【授業の目的】テーマ:歴史を通して現代日本の問題を考える。江戸時代の人々は、衣食住からエネルギーまで、あらゆるものをリサイクルしながら生活していたという。江戸時代の知恵を学びながら、現代のさまざまな問題について考えよう。

【到達目標】1.江戸時代の文化、慣習、風俗、リサイクル生活等について学ぶ。2.江戸時代の生活を通して、現代日本の問題を考える。

【授業の進め方】1.テキストを読み進めながら、江戸時代のリサイクル事情等について学習する。2.1をもとにして、各自が現代日本の問題点についてテーマを設定する。3.テーマにそって口頭発表を行う。

【授業スケジュール】1.オリエンテーション2.テキスト講読①3.テキスト講読②4.テキスト講読③5.テキスト講読④・各自のテーマ発表6.テキスト講読⑤7.テキスト講読⑥8.テキスト講読⑦9.中間報告10.テキスト講読⑧11.テキスト講読⑨12.テキスト講読⑩13.口頭発表①14.口頭発表②15.まとめ

【教科書】石川英輔著『大江戸リサイクル事情』(講談社文庫、1997)

【参考書、参考資料等】石川英輔著『大江戸えねるぎー事情』(講談社文庫、1993)石川英輔著『大江戸えころじー事情』(講談社文庫、2003)石川英輔著『大江戸省エネ事情』(講談社文庫、2009)菅野俊輔著『頭のいい江戸のエコ生活』(青春新書インテリジェンス、2010) 等

【履修に必要な事前知識】特になし

【成績評価の仕方】授業への取り組み 30%、口頭発表 30%、レポート40%

【キーワード】江戸時代、エネルギー、エコロジー、リサイクル、

【オフィスアワー・研究室等】随時、電子メール等で質問を受け付ける。

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○遠藤 公久 1年次後期

【授業の目的】テーマ:こころの研究室2015 日常生活における様々な対人関係やコミュニケーションに関わる現象や問題について、実験法、観察法、あるいは質問紙法を用いて調べる。本ゼミでは、研究の厳密さの追求というよりも、あくまで研究の面白さや困難さを体験することを目的とする。

【到達目標】1.日常の対人関係やコミュニケーションの問題に興味や疑問を具体化する。2.具体化された問題を調べるための仮説を導き出す。3.仮説を検証するための研究手段について理解する。4.得られた結果について、効果的なプレゼンテーションができる。

【授業の進め方】授業は身近なテーマについて学生自身の興味や疑問点をも持ち合い、共通のテーマについて数名のグループを構成する。構成されたメンバー同士でディスカッションや文献検索を通して、疑問点を明確化していく。仮説をたて、具体的にデータをとって分析結果について、各グループごとに発表する。

【授業スケジュール】第1回~第2回 対人関係、あるいは対人的コミュニケーションにかかわるテーマから、興味あるテーマについて、ディ

スカッションを通して各人が問題意識を明確にしていく。第3回~第4回 各人の発表をもとに、グループを作成する。第5回~第7回 グループごとに、ディスカッションや文献検討などして、再度仮説や研究方法について検討する。第8回~第14回 データをとり、エクセルなどによって分析してみる。第15回グループごとにその結果をもとにパワーポイントに要点をまとめて発表する。発表をもとに、ゼミ生全体でディス

カッションを試みる。その後、発表原稿を修正して提出する。

【履修に必要な事前知識】授業時に指示します。

【成績評価の仕方】1.授業参加度20% 2.課題の取り組み30% 3.発表50%を総合して評価する。

【キーワード】対人関係、対人的コミュニケーション、研究方法、

【オフィスアワー・研究室等】予約メール:[email protected]

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○川﨑 修一 1年次後期

【授業の目的】テーマ:日本語の「ふしぎ」に焦点を当て、その背後にある仕組みを探る(1)先行研究を理解する (2)自分の意見をわかりやすく発表する

【到達目標】先行研究を分析し、自分の意見をわかりやすく発表できるようになる

【授業の進め方】日本語の表現には、いまだ規則らしきものが発見されず「ふしぎ」のままの現象が数多く存在しています。この授業では、これらの様々な「ふしぎ」に焦点を当て、分析し、疑問に感じたことなどを議論していきたいと思っています。といっても、なにも小難しいことをやるわけではありません。ごく身近な表現を取り上げ、言語研究者がどのように分析しているかをわかり易く解説した上で、代替案の可能性を探っていきます。

【授業スケジュール】1.「全然+肯定」― 「全然大丈夫!」は全然大丈夫か?2.「~かけの~」― 「立ちかけのキリンを写真に撮った」は自然な日本語か?3.「~ている」― 「桜の花が散っている」はなぜ曖昧か?4.「ろくな~しない」― 「ろくなタレントがふざけなかった」はなぜヘン?5.最近の気になる日本語6.日本語に対する「直感」7.これはゴミ箱なので、それ以外のものはすてちゃダメ!-“それ”=“ごみ”の解釈は可能か?8.なぜ音楽は「甘い」?-共感覚表現9.「た」の意味10.「モノ」と「場所」の交替11.「子供がいっぱい走った」はなぜ曖昧か?12.「川で泳いだ」と「川を泳いだ」の違いは?13.「降りさえ雨がした」はなぜ変?14.「公久は眞に自分の部屋で殴られた」はどっちの部屋で殴られた?15.総括

【教科書】下記の参考書を基にしたプリントを配布しますので、購入の必要はありません。

【参考書、参考資料等】「日本語機能的構文研究」久野暲・高見健一(著)大修館書店「ケジメのない日本語」景山太郎(著)岩波書店「ふしぎなことば ことばのふしぎ」池上嘉彦(著)筑摩書房

【履修に必要な事前知識】必ず課題をやってくること。

【成績評価の仕方】毎回の課題のポートフォリオに基づくプレゼン80%授業参加度 20%

【キーワード】日本語分析、文献検討、分析、代案の提案、プレゼンテーション

【オフィスアワー・研究室等】特に決まっていません。いつでも連絡して下さい。[email protected]

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○國頭 英夫 1年次後期

【授業の目的】テーマ:患者と話す・死にゆく人と言葉を交わす進行癌をはじめとして、病院の患者の多くは予後不良です。つまり、間もなく死んでいく人たちです。私たちはそういう患者さんに、どう接したらいいのでしょうか?考えたら怖くなります。実際、不用意な一言から「地雷を踏んでしまう」ことも少なくありません。ただ腫れ物にさわるようにする、もしくは「お客様」として患者を扱う、ということでは解決にならないどころか明らかに逆効果です。必要なのは、知識と、技術と、経験それに幸運です。ここでは前二者を目的とします。

【到達目標】1.患者とのコミュニケーションの基礎を習得する。2.予後不良の患者と接する際の注意事項を知る。3.予後不良の患者との対話を忌避しない姿勢を培う。4.自分なりの死生観を持つべく努力する。

【授業の進め方】DVDなどを教材とし、実臨床のコミュニケーションについて講義を行った後、資料に提示された問題点について考察・討論を行います。後半は、各人にテーマを割り振り、仮レポートとそれに基づいた発表をしてもらいます。教材はなるべく親しみやすいものを採るつもりですが、一部に英語のDVDが含まれることを予めお断りしておきます(もちろん解説はいたしますが)。

【授業スケジュール】第1回    :オリエンテーション第2回~第3回:実臨床のコミュニケーションの解説:講義形式第4回~第6回:臨床における困難な状況の提示、面談のシミュレーション、仮レポート提出第7回    :仮レポートに対するコメントと発表課題の割り当て第8回~第10回:終末期の問題点について講義と討論第11回~第13回:各人のテーマについての発表と討論第14回~第15回:死をめぐる総合討論と、今後(卒業するまで、卒業した後)の課題の明確化

【教科書】このゼミで取り上げる内容の多くは、月刊誌「新潮45」に2014年5月号から連載中で、2015年秋に新書として出版予定ですが、必要な際にはコピーして渡すので買う必要はありません。

【参考書、参考資料等】一般的な必読図書としてオルダス・ハクスリー「すばらしい新世界」(光文社古典新訳文庫または講談社文庫)岸本英夫「死を見つめる心」(講談社文庫)

【履修に必要な事前知識】2003年10月~2004年3月放映のフジテレビ「白い巨塔」、もしくは2010年1月~3月放映のフジテレビ「コードブルー(シーズン2)」を視聴したことがあれば馴染みやすいと思われます。

【成績評価の仕方】授業参加30%、討論と発表40%、レポート30%(途中の仮レポートは採点対象にしません)

【キーワード】コミュニケーション、末期医療、死生観、医療倫理、癌診療

【オフィスアワー・研究室等】日赤医療センターの臨床医でありますので、毎日日赤には来ておりますが時間はきわめて不規則です。メールでアポをとってください。[email protected]

【受講上の注意事項】「患者様」という用語は医療者の堕落を端的に示す、唾棄すべき言葉であり、断じて使うべきではありません。これを使ったら警告を発します。意図的かつ継続的な使用の場合は、落第とすることもありえます。この場合の救済措置はありません。

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○小池 政行 1年次後期

【授業の目的】テーマ:「マスメディアを知る」   我々を取り巻く多くの報道、それらを正しく理解して、自分自身の判断を形作ってゆくことの大切さを議議し、これらの報道や情報を発信するテレビ、新聞、雑誌などのマスメディアの実態について解説し、国内政治ニュース、国際関係のニュースなどに対して自ら理解し、自らの意見を構築できることを目標とする。何故このようなことを行うかの理由は幾つかあるが、我々が多くの事件を知る唯一絶対の手段となっているテレビや新聞のニュースがどのように作られているのかを理解することにより、マスメディアに流されない、マスメディアに惑わされない、これらが可能となるような基礎的な知識を得ることを目的とし、そのためにマスメディアの実態を知ることの大切さを実感してもらいたい。

【到達目標】世論形成に絶対的影響力を有するマスメディアの実態を知ることにより、報道のあり方、様々な社会の事象に対して自らの意見、考えを形成する力、知識を獲得する。

【授業の進め方】何回か現在のテレビ放送や新聞紙面作成の実態を説明する。その後自らが興味を持つニュースを選択してもらい、そのニュースがどのように報じられているのか討議したい。また適宜、テレビ朝日、NHK、朝日新聞、毎日新聞、などの友人・知人の協力を得て、実際のテレビ朝日の「ニュース」の生放送の現場を見学したり、これらテレビ局や新聞社のディレクターやアナウンサー、記者をゼミに招き、実際のマスメディアに従事する人々から直接話しを聞いたり、質疑応答する機会を設ける予定である。

【授業スケジュール】1.メディアとはー基礎的概念1回2.メディアとはー基本的知識1回3.活字メディアについて1回目4.活字メディアについて2回目5.放送メディアについて1回目6.放送メディアについて2回目7.自分たちとメディアの現代社会における影響と関わり1回目8.自分たちとメディアの現代社会における影響と関わり2回目9.テレビ朝日「ニュース」放送見学1回10.テレビ、新聞、週刊・総合雑誌のアナウンサー、ディレクター、記者、編集者との質疑応答1回目11.テレビ、新聞、週刊・総合雑誌のアナウンサー、ディレクター、記者、編集者との質疑応答2回目12.テレビ、新聞、週刊・総合雑誌のアナウンサー、ディレクター、記者、編集者との質疑応答3回目13.上記を踏まえての自らニュースを選択してのプレゼン1回目14.上記を踏まえての自らニュースを選択してのプレゼン2回目15.上記を踏まえての自らのニュースを選択してのプレゼン3回目以上は各授業・見学前に「小池政行講義資料」HP http://www015.upp.so-net.ne.jp/m_koike/に詳細掲載する。

【教科書】小池政行講義資料のホームページ(http://www015.upp.so-net.ne.jp/m_koike/)に適宜事前に掲示します。

【参考書、参考資料等】特に指定しないが「小池政行講義資料HP」に適宜紹介する。

【履修に必要な事前知識】このような機会でなければ経験できない、テレビ局報道番組の生放送の見学、マスメディア関係者との質疑応答などの機会を有効に活用してほしい。

【成績評価の仕方】講義・演習(見学)参加への態度30%、ニュースについてのプレゼン70%の総合評価。

【キーワード】マスメディア、報道とは何か、そして我々はどのように世論形成しているのか。

【オフィスアワー・研究室等】[email protected]にて事前にアポを取ってくれればいつでも応じる。

【受講上の注意事項】必須の連絡事項、ゼミ参考資料などを小池HPに掲示するので必ず事前にチェックすること。

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○佐藤 眞 1年次後期

【授業の目的】明治時代の日本人の生活、風習、文化、歴史を写真を通して考える

【到達目標】1)明治時代と現代のさまざまな違いに気づく2)明治時代と現代の違いの背景を知る

【授業の進め方】イギリス人写真家の撮影した写真を見、彼自身による説明を読んでいく。学生は分担部分について発表する。写真に関する説明を要約すると同時に、写真に写る明治の光景と現代の違いを発見し、説明を加える。それを基に学生間で議論を進める。

【授業スケジュール】1. オリエンテーション2. ゼミの進め方、発表について、調べ方について等の説明3. 第1章 東京湾/ 第2章 京都の寺(1)4. 第2章 京都の寺(2)5. 第3章 京都の名工(1)6. 第3章 京都の名工(2)/ 第4章 保津川の急流7. 第5章 阿蘇山と浅間山(1)8. 第5章 阿蘇山と浅間山(2)/第6章 精進湖と富士山麓(1)9. 第6章 精進湖と富士山麓(2)10. 第7章 富士登山(1)11. 第7章 富士登山(2)12. 第8章 日本の婦人について(1)13. 第8章 日本の婦人について(2)14. 第9章 鎌倉と江ノ島15. 第10章 江浦湾と宮島/まとめ

【教科書】H.G.ポンティング『英国人写真家の見た明治日本』(2005) 講談社学術文庫 1100円 ISBN4-06-159710-8

【参考書、参考資料等】必要に応じて紹介します

【履修に必要な事前知識】特にありません。

【成績評価の仕方】授業での発表 60% と授業への貢献度(意見、質問等)40% を総合して評価とします。

【キーワード】日本文化、比較文化、明治時代、現代

【オフィスアワー・研究室等】毎日の昼休み (12:30 - 13:10)。 研究室のドアに張ってある週間予定表を見て、在室時間帯にいつでもどうぞ。研究室は4階401号室。メールアドレスは [email protected]

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○佐藤 裕子 1年次後期

【授業の目的】当基礎ゼミでは、少人数のグループであることを生かして、討論スキルを磨くことを目標とします。

【到達目標】討論スキル(短時間に自分の意見をまとめて、他人にわかり易く発表する力、他人の意見を聞き、賛成・反対の意見を論理的に発表する力)を磨くことを目標とする。

【授業の進め方】1.予め、皆で興味の持てるテーマを選ぶ(日頃から疑問に思っていたこと、他人の意見を聞いてみたいと思っていたこ

と、最近、社会で話題にのぼっていること、など)。2.2人1組(人数が多い場合には3人1組)となって、担当するテーマと発表日を決める。3.次回の討論テーマが決まったら、皆でそのテーマについて調べてきて欲しい点、質問事項を出し合い、担当者に伝え

る。担当者は最低限、皆の要求に答えることができるように検索を進めるが、それとは別に「担当者の意見・見解」をまとめて発表することとする。

4.担当者は発表日までに、WEB、図書館などを駆使して担当テーマについて、検索し、発表のための資料作成をする。5.当日は、まず、担当者が参考資料を皆に配布し、質問事項を中心にして、検索結果を発表する。出席者はそれに対し

て質疑応答を行う。最後に、担当者が「自分の見解」を発表する。教官が全体のコメントをする。過去に討論したテーマ1) エイズ感染の実態 2) 臓器移植のその後 3) 看護師としての活躍の舞台(国際的に活動の場を広げることや、生涯賃金も含めて) 4) 消費税の増税について 5)コミニュケーションの仕方(看護師として、職場で、親しい人間関係で、日本人の欠点を踏まえて) 6)男女の友情 7)人身事故のその後 8)本大学の在り方 9)年金制度 10)看護師としてのキャリア開発法と労働条件 11)格差社会 12)代理出産 13)幼児虐待 14) 看護学生の喫煙 15) 再生医療と骨髄バンク 16) ストーカー 17) 女性専用車両 18) 慢性期の災害看護に 19) 難民問題 20) 脳死 21) 死刑制度 22) 出生前診断(社会における障碍者の許容について) 23) 原発 24) 外国人看護師の問題 25) チーム医療における看護師の役割 26) オリンピックのもたらす効果 27) オウム真理教 28) iPS細胞研究の伸展と現状 29) ダウン症(社会における障碍者の許容について) 30) 動物実験の是非 31) 不妊 32) クローン人間 33) 若者の自殺といじめの実態 34) 終末期医療 35) 放射線障害 36) 植物状態と臓器移植 37) 血液透析と腎移植 38) 痴漢裁判の実態 39) 日本人でよかったか 40) 宗教について 41) フリーメイソンについて 42) 方言について

【授業スケジュール】1回目:グループ作成 討論すべきテーマの選定2~15回目:計画に沿って、各々グループによるテーマと検索結果の発表と出席者全員による討論。1グループあたり、3-4回の発表(毎回1つのテーマの場合には1-2回の発表、2つのテーマを扱う場合には3-4回の発表となります)となります(1回の授業でのテーマ数は皆さんの討論にかける時間を見てから、考えます)。

【教科書】なし

【参考書、参考資料等】なし

【履修に必要な事前知識】自分の意見を他人に分かり易く伝えること、他人の意見に対して、自分の立場を明確にする(賛成・反対の意見をいう)力は社会人としての必須のスキルです。しかし、さらに進んで自分と利害関係が異なる人、異なった意見を持っている人を説得することは、容易ではありません(殆ど、不可能な場合が多いです。私は説得力とは究極的にはテクニックではなく、その人が多種多様な人生経験を通じて身につけた総合的な「人間力」の結果として生まれるものだ、と考えているのですが)。このゼミでは、一番容易な人間関係である友人同士で(利害関係がないので)、自分の意見をしっかりと相手に伝え、相手の意見をしっかりと受け止めて深い討論ができるような練習をしましょう。

【成績評価の仕方】①授業への取り組み(45%)②担当したテーマについて、どの程度、深く検索し、考え、資料の準備を行ったか(35%)、③普段の討論への参加態度(活発に賛成/反対の意見を発表しているか)(20%)、などを評価の対象とし、合計点(100%)を出します。

【オフィスアワー・研究室等】オフィスアワーは定めません。佐藤研究室の扉に1週間の日程が貼ってありますので,合間を縫ってアポをとって下さい。不在時の連絡先も貼っておきます。

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○逸見 功 1年次後期

【授業の目的】・代替医療について学ぶ。・根拠に基づく医療の考え方について学ぶ。・ゼミ形式における発表法について学ぶ。

【到達目標】1.人前での発表ができる。2.論理的思考ができる。3.根拠に基づく医療の考え方を理解できる。

【授業の進め方】教科書を輪講する形式で授業を進める。担当者が教科書の内容を紹介し、その発表をもとに話題を発展させてゼミ生で討議する。

【授業スケジュール】1.  オリエンテーション2~15.発表、グループ討議など

【教科書】サイモン・シン、エツァート・エルンスト(2008)/青木薫訳(2013).代替医療解剖.新潮社.

【履修に必要な事前知識】発表担当者は発表内容をまとめたレジュメを作成し、配付資料として用意しておくこと。授業前に、教科書に目を通しておくこと。

【成績評価の仕方】発表 30%、レジュメ 20%、討議への参加 50%

【キーワード】根拠に基づく医療、代替医療、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法

【オフィスアワー・研究室等】研究室:407号室。オフィスアワー:火曜14:50-16:10、金曜12:40-14:20。オフィスアワー外の時はメールであらかじめ連絡して下さい(email:[email protected])。

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○三好 洋 1年次後期

【授業の目的】日進月歩の医療の進歩に遅れないように、医療従事者として生涯にわたり学習し続けるために、必要な学習項目を自分で発見し、学ぶ能力(自学自習の能力)を養う。自分の意見を科学的に理解して他の人に伝える能力を養う。

【到達目標】1.課題に対して、すでに持っている知識を整理し、説明できる。2.問題点や疑問点を自ら見出し、指摘できる。3.自習すべき事柄に順位をつけて列挙できる。4.必要な情報を適切な方法で検索できる。5.得られた情報を吟味し、整理できる。6.グループ討論に積極的に参加し、成果を発表できる。7.調べてきたことを自分の言葉で分り易く説明できる。8.他者の話を理解して、考えの違いを論述できる。

【授業の進め方】従来の「講義」と「実験・演習」の積み上げでは現在の情報過多となっている医療分野を網羅できないばかりか、逆に多くの学生が目的を見失って意欲を削がれる結果となりかねない。PBL(Project-Based Learning)「課題解決型学習」は個々の学生に適した方法論の習得と確立を重視する方法で、課題解決という目標に向かって学生は自主的に意欲的に取り組むことができ、その過程で自分の方法論を獲得する学習法である。このPBLの手法に沿って学習を行っていく。平易な言葉で置き換えれば、「自学自習」である。1.先ず教員が準備した課題を配り、可能であれば2グループに分かれて、学生全員で問題点や疑問を抽出する。2.その場で抽出した問題点や疑問を共有し、調査すべき事項に優先順位を付ける。学生各自が優先順位に基づいて調査

を行う。3.調査した事柄を持ち寄って、グループ全員で議論を行って、意見を集約する。4.集約した意見を教員および学生全員の前で発表・説明し、グループ間での議論を行う。

【授業スケジュール】課題テーマは、社会的・倫理的、あるいは健康などの医療分野のものを取り上げる。また、時事的な話題も取り上げる。題目は予定である。1.オリエンテーション2.PBLの概要や進め方の説明、グループ分け、課題1(マナー)の論点抽出・自己学習項目決定3.課題1の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表4.課題2(化粧品・健康食品)の論点抽出・自己学習項目決定5.課題2の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表6.課題3(感染症)の論点抽出・自己学習項目決定7.課題3の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表8.課題4(放射線)の論点抽出・自己学習項目決定9.課題4の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表10.課題5(薬・薬品)の論点抽出・自己学習項目決定11.課題5の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表12.課題6(授業の進度に応じて題目決定)の論点抽出・自己学習項目決定13.課題6の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表14.課題7(授業の進度に応じて題目決定)の論点抽出・自己学習項目決定15.課題7の自己学習項目の討論、学習成果の整理と発表

【教科書】教員が課題シートを用意する。

【参考書、参考資料等】様々な辞書、教科書、雑誌、インターネットからの情報などが資料となる。

【履修に必要な事前知識】特にないが、抽出した論点・自己学習項目を必ず次週の授業までに必ず調査して討論出来るようにしておくこと。スマホを所有していることが望ましい。

【成績評価の仕方】論点抽出・自己学習(ノートの作成など)・自己学習項目の討論(50%)、学習成果の整理と発表など(50%)の授業に対する取組(計100%)で評価する。試験:なし。

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【キーワード】マナー、喫煙、化粧品・健康食品、放射線、感染症、薬・薬品、グループ議論、PBL

【オフィスアワー・研究室等】非常勤講師なので研究室はありません。また、電子メールによる問い合わせに応じます。

【受講上の注意事項】自分の意見を、他の人に正確に「伝える」ことの難しさを学んでほしいと思います。また、「伝える」ためには科学的な理論を正確に理解することや噛み砕いて自分の言葉に置き換えることを学んで欲しいと思います。皆さんが卒業後実社会に出た時に、物事を正確に説明できる練習をしましょう。

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○山﨑 裕二 1年次後期

【授業の目的】テーマ:戦争と看護師日中戦争・太平洋戦争時の看護師の実態について調査する。

【到達目標】1.戦時下の看護師の実態がわかる史料を探すことができる。2.それらの史料を読み、看護師がおかれた状況について整理して記述することができる。3.戦争が看護師にどのような影響を及ぼしたか考察することができる。

【授業の進め方】今年は戦後70年目にあたる。そこで「戦争と看護師」というテーマを選んだ。具体的には、日中戦争・太平洋戦争が日本の看護師たちにどのような影響を及ぼしたのか、その実態がわかる史料を収集し、それらを読みながら実態とその考察について記述し、調査報告書としてまとめる。

【授業スケジュール】1.  オリエンテーション2.  調査計画の検討3~6.史料収集7~10.史料を読み、必要に応じて討論を行う。11~13.調査報告書の原稿を作成する。14~15.戦争関係資料館の見学

【教科書】なし

【参考書、参考資料等】必要に応じて紹介する。

【履修に必要な事前知識】高校の「日本史」「世界史」の知識があるとよい。

【成績評価の仕方】授業(見学を含む)への参加度(50%)、調査報告書の作成(50%)

【キーワード】戦争と看護師、日中戦争、太平洋戦争、戦時救護

【オフィスアワー・研究室等】授業開講日の12:30~13:00。メールでの質問はいつでもOK([email protected])。

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○吉田 健一 1年次後期

【授業の目的】生命科学に関するテーマについて、自ら調べ、議論を通して理解を深める。

【到達目標】1.各自が興味を持った話題や事柄を調べる手段と方法を身につける。2.発表に関する基礎的なスキルを習得し、論理的に思考するための能力を高める。

【授業の進め方】1.『授業の展開』:生命科学に関する諸テーマ、例えば、「生命とは」、「進化とは」、「遺伝子工学とは」などに関して、  資料を調査するだけでなく、議論する時間を積極的に設けて深く概念を理解する。2.『感想・意見の記入』:授業の終了前に用紙を配付し、学生が感想・意見を記入することで、授業内容を振り返ること  ができるようにする。次の講義時に感想・意見を紹介し、補足的な説明を加えることで、学習への積極的な取り組み  を促す。

【授業スケジュール】1.  オリエンテーション2~15.テーマ設定、資料の読解と調査、グループでの発表と討議など

【教科書】特定の教科書は使いません。

【参考書、参考資料等】講義の中で適宜紹介します。

【履修に必要な事前知識】生物学Ⅰを履修しておくことが望ましい。

【成績評価の仕方】授業への参加度(50%)、グループワークを通した課題への取り組みと発表の内容(50%)

【キーワード】生命、遺伝子、進化、遺伝、疾病

【オフィスアワー・研究室等】授業終了後に教室で質問を受け付ける。随時、電子メールで質問を受け付ける。

【受講上の注意事項】なし

Ⅲ シラバス

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○吉田 直正 1年次後期

【授業の目的】我が国の裁判に関係する法および制度について考える。

【到達目標】各自の見解をまとめる上での資料の収集、問題点の把握、整理法などが獲得できる。

【授業の進め方】第2回目以降の偶数回において基本知識の獲得、奇数回において展開検討する。

【授業スケジュール】第1回 オリエンテーション第2回 法に関する基本理論第3回 法に関する基本理論第4回 我が国司法制度の歴史第5回 我が国司法制度の歴史第6回 民事訴訟手続第7回 民事訴訟手続第8回 刑事訴訟手続第9回 刑事訴訟手続第10回 違憲審査制度第11回 違憲審査制度第12回 法曹制度第13回 法曹制度第14回 今後の司法制度の展望第15回 今後の司法制度の展望

【教科書】「裁判の法と手続[改訂版]」酒巻匡・山本和彦著 放送大学教育振興会、2008年,本体2,500円)ISBN978-4-595-30837-6

【参考書、参考資料等】使用しない

【履修に必要な事前知識】教科書該当項目の熟読 

【成績評価の仕方】レポート60% ゼミへの参加度40%

【キーワード】裁判 法曹 司法制度改革 ADR 捜査

【オフィスアワー・研究室等】ゼミの時間を活用すること。

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基礎ゼミⅡ1必修

○○○山﨑 裕二 編入3年次後期

【授業の目的】看護関係文献を読み、その文献の問題点や改善点などを考えるクリティーク能力を身につける。

【到達目標】1.文献のテーマや目的に関してクティークできる。2.文献の方法についてクリティークできる。3.文献の結果・考察についてクリティークできる。

【授業の進め方】各自の興味・関心にしたがって文献クリティークの対象となる看護関係文献(研究論文)を選び、そのテーマ、目的、結果、考察についてのクリティークを発表資料(レジメ)にまとめ、発表し、参加者との質疑応答を行う。

【授業スケジュール】1.  オリエンテーション2.  教員のデモンストレーション3~14.受講生による文献クリティークの発表と質疑応答15.  まとめ

【教科書】なし

【参考書、参考資料等】必要に応じて紹介する。

【履修に必要な事前知識】「看護研究」に関する基礎知識があるとよい。毎回、指定された文献を読んでくる。

【成績評価の仕方】授業への参加度(50%)、個人発表の内容(50%)

【キーワード】看護研究、文献クリティーク、研究目的、研究方法、結果・考察

【オフィスアワー・研究室等】原則として、授業開講日の12:30~13:00。また、メールでの質問等はいつでもOK。([email protected]

Ⅲ シラバス