工学研究院グループ研究 マルチエージェントシステム技術を...

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マルチエージェントシステム技術を用いた 地域エネルギーシステムの電力取引支援システムの研究 グループ代表者:大山 力 大量の分散型電源を含大量の分散型電源を含新しい電力需給制御システ新しい電力需給制御システ工学研究院グループ研究 自然エネルギー利用型を含む分散型電源の大量導入 需給制御の全体像 リアルタイム制御 前日の電力取引 連系線潮流の急峻な変動による上位系統への悪影響 一日前市場取引にて 経済的に出力分配 当日の需給不均衡を 相対取引によって支援 リアルタイム制御 連系線潮流制御 マイクグリッド内にて電力需給の バランスをとり、影響抑制 分散型電源の運用は各設置者の意向に基づくため、 経済性も加味した需給制御を考案 連系線の潮流変動を 一定にするために 蓄電池にて支援 を利用したリアルタイム需給制御を提案 MAG MAG用いたリアルタイム需給制御 用いたリアルタイム需給制御 情報通信ネットワーク 内を自由に移動 移動先で プログラムの実行 複製化 消滅 連系線潮流 上位系統 マイクログリッド D MAG MAG用いたリアルタイム需給制御 用いたリアルタイム需給制御 需要家AG DG D DG D D PV x [kW] 消費でMAGx 個送出 (初期価格 y [/kWh] DG 不可制御なPV出力を上位系統が 全量買い取ると連系線潮流が増大する MAGの初期価格を 学習にて決定 マイクログリッド内の他の可制御な DGに出力減少の依頼 電力量価値 (1[kW]) と価格を併せ持つ トワ ク内を移動し取引相手を探す DG 発電機AG MAG D DG D PV 自身の発電コストと比較し、 有益な場合MAG及び-MAG取得し出力 PV DG NMAG PV AG 学習にて決定 x [kW] 出力でNMAGx 個送出 (初期価格 y [/kWh] DGに出力減少の依頼 NMAG(Negative MAG)により実現 金銭的価値は時間と共に上昇 トワク内を移動し取引相手を探す シミュレーションモデル MAGを取得するタイミング は学習にて決定 40 50 60 70 80 90 ower [kW] PV DG5 DG4 10 12 14 16 18 en/kWh] DG1 DG2 DG3 DG4 DG5 10 12 14 16 18 en/kWh] DG4 DG2 DG3 DG4 DG5 MAGの初期価格を 学習にて決定 0 10 20 30 40 1 77 153 229 305 381 457 533 609 685 761 837 913 989 1065 1141 1217 1293 1369 electric po time [min] DG3 DG2 DG1 demand 30 35 40 45 r [kW] DG5 DG4 DG3 0 2 4 6 8 0 5 10 15 20 25 30 35 40 price [ye electric power [kWh] 0 2 4 6 8 0 10 20 30 40 50 60 70 80 price [ye electric power [kWh] DGにおける価格毎の取引量 オフピーク帯:7:008:00 ピーク帯:14:0015:00 需給曲線 負荷変動に対して 追従して供給 0 5 10 15 20 25 1 67 133 199 265 331 397 463 529 595 661 727 793 859 925 991 1057 1123 1189 1255 1321 1387 electric powe time [min] DG3 DG2 DG1 PV DGの出力減少量 オフピーク時間帯:各DGが競争的にMAGを奪いあい、 取引価格が低くなる ピーク時間帯 :需要が十分にあることによって、 DG群が競合的に 価格を引き上げる PV出力に対して 適切に可制御な DGが出力を減少

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  • マルチエージェントシステム技術を用いた地域エネルギーシステムの電力取引支援システムの研究

    グループ代表者:大山 力大量の分散型電源を含む大量の分散型電源を含む新しい電力需給制御システム新しい電力需給制御システム

    工学研究院グループ研究

    自然エネルギー利用型を含む分散型電源の大量導入

    需給制御の全体像

    リアルタイム制御

    前日の電力取引

    連系線潮流の急峻な変動による上位系統への悪影響

    一日前市場取引にて経済的に出力分配

    当日の需給不均衡を相対取引によって支援

    リアルタイム制御

    連系線潮流制御

    マイクグリッド内にて電力需給のバランスをとり、影響抑制

    分散型電源の運用は各設置者の意向に基づくため、経済性も加味した需給制御を考案

    連系線の潮流変動を一定にするために蓄電池にて支援

    を利用したリアルタイム需給制御を提案

    MAGMAGをを用いたリアルタイム需給制御用いたリアルタイム需給制御

    情報通信ネットワーク内を自由に移動

    移動先でプログラムの実行

    複製化 消滅連系線潮流

    上位系統

    マイクログリッド

    D

    MAGMAGをを用いたリアルタイム需給制御用いたリアルタイム需給制御

    需要家AGDG

    D

    DGDD

    PVx [kW] 消費でMAGをx 個送出(初期価格 y [円/kWh] ) DG

    不可制御なPV出力を上位系統が全量買い取ると連系線潮流が増大する

    MAGの初期価格を学習にて決定

    マイクログリッド内の他の可制御なDGに出力減少の依頼

    電力量価値 (1[kW]) と価格を併せ持つネ トワ ク内を移動し取引相手を探す

    DG 発電機AG

    MAG

    D

    DGD PV

    自身の発電コストと比較し、有益な場合MAG及び-MAGを取得し出力

    PV

    DG

    NMAGPV AG

    学習にて決定

    x [kW] 出力でNMAGをx 個送出(初期価格 y [円/kWh] )

    DGに出力減少の依頼

    NMAG(Negative MAG)により実現

    金銭的価値は時間と共に上昇

    ネットワーク内を移動し取引相手を探す

    シミュレーションモデル

    MAGを取得するタイミングは学習にて決定

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    ower [kW]

    PV

    DG5

    DG4 1012

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    en/kWh]

    DG1 DG2 DG3 DG4 DG5

    10

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    14

    16

    18

    en/kWh]

    DG4 DG2 DG3 DG4 DG5

    y [ ]-MAGの初期価格を学習にて決定

    0

    10

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    30

    40

    1 77 153

    229

    305

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    457

    533

    609

    685

    761

    837

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    electric po

    time [min]

    DG3

    DG2

    DG1

    demand

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    35

    40

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    ] DG5DG4

    DG3

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    0 5 10 15 20 25 30 35 40

    price [ye

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    price [ye

    electric power [kWh]

    各DGにおける価格毎の取引量

    オフピーク帯:7:00~8:00 ピーク帯:14:00~15:00 需給曲線

    負荷変動に対して追従して供給

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    1321

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    electric pow

    e

    time [min]

    DG3

    DG2

    DG1

    PV

    各DGの出力減少量

    オフピーク時間帯:各DGが競争的にMAGを奪いあい、取引価格が低くなる

    ピーク時間帯 :需要が十分にあることによって、DG群が競合的に 価格を引き上げる

    PV出力に対して適切に可制御なDGが出力を減少