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調 第9回 くすりと製薬産業に関する生活者意識調査 2015年7月 日本製薬工業協会

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  • 調査結果報告書

    第9回

    くすりと製薬産業に関する生活者意識調査

    2015年7月

    日本製薬工業協会

  • はじめに 日本製薬工業協会(製薬協)広報委員会では、一般生活者を対象として、く

    すりや製薬産業に対する意識調査を 1996 年から行っており、今回は 9 回目の調査となります。 2015 年 6 月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針 2015(骨太方針 2015」」にもありますように、近年、医療を取り巻く環境や生活者自身の健康への意識は変化し、「医療の見える化」がキーワードとなり、家族やご自身

    が健康に生活するために必要な情報を求める傾向が強くなってきています。 今回の調査でも引き続き、製薬産業の社会的必要性や技術力、新薬の研究開

    発への熱心さに対しては高い評価をいただきました。一方、製薬産業への信頼

    度につきましては、昨年の調査に比べ上昇に転じたものの、利益優先、情報が

    非公開などの自由意見は依然として多数いただいております。製薬産業や製薬

    会社に対して期待することの最上位にある「よく効く薬・早く効く薬を作って

    ほしい」、「安全な薬・副作用の少ない薬の開発」といった患者さんやご家族の

    期待に応えられるよう、今後、さらなる取り組みが求められています。 また、昨年新たに調査を開始した「新薬創出時の業務連携先への金銭支払い」

    を公開することに対する評価率は 70%となりましたが、一層の努力が必要と考えています。 製薬協は、研究開発志向型の製薬会社 72 社(2015 年 7 月現在)が加盟する任意団体です。患者さんにとって価値のある革新的な新薬の研究開発を通じて、

    世界の医療に貢献していきたいと考えています。 「健康長寿社会の実現」「経済成長への寄与」「科学技術の発展・波及」「グロ

    ーバルヘルスへの寄与」などの重要な課題を解決し「生命関連産業としての使

    命」を果たしていく上で、くすりや製薬産業に対してより理解を得ることが必

    要であり、「情報の公開・提供」を中心とする双方向のコミュニケーションが重

    要です。 「世界の医療に貢献する産業」を実現し、製薬産業が 21 世紀のリーディング産業としてより一層認知されるよう、今回の調査結果を今後の活動に反映させ

    ていきたいと考えています。ぜひ、この報告書をご一読いただき、皆様から多

    くのご教示をいただければ幸いです。

    2015 年 10 月 日本製薬工業協会

    広報委員会 委員長 高田 義博

  • I 調査実施要領   1. 調査目的 7

       2. 調査設計 7

       3. 回収結果 7

       4. 回答者のプロフィール 7

       5. 調査結果の見方 8

    II 調査結果の要約 11

    III 調査結果の解説

    第1章 処方薬の情報とイメージ   1. 処方薬についての説明

       (1)医師・薬剤師からの説明程度【問3】 21

       (2)説明の内容【問3-1】 22

       (3)患者側からの質問実態【問4】 23

       (4)質問の内容【問4-1】 24

       (5)質問しなかった理由【問4-2】 25

       (6)医師・薬剤師からの説明満足度【問5】 26

       2. 処方薬の誤使用実態

       (1)医師の指示遵守度【問11】 27

       (2)処方薬の誤使用経験【問14】 28

       3. 副作用の経験・認識

       (1)副作用の経験【問13】 30

       (2)副作用を経験した時の対応【問13-1】 31

       (3)副作用への関心【問12】 32

       4. 処方された薬のメーカー名の認知意向

       (1)処方された薬のメーカー名の認知意向【問8】 33

       (2)処方された薬のメーカー名を知りたいと思った理由【問8-1】 34

       (3)処方された薬のメーカー名の認知度【問9】 35

       (4)処方された薬のメーカー名の認知経路【問9-1】 36

       5. 入手したい処方薬情報

       (1)入手したい処方薬情報【問17】 37

       (2)医師・薬剤師以外からの処方薬の情報源【問16】 38

       (3)インターネットの情報入手先ホームページ【問16-1】 39

       (4)「くすり相談窓口」の認知【問16-2】 40

       (5)「くすり相談窓口」の認知経路【問16-3】 41

       (6)「くすり相談窓口」の利用【問16-4】 42

       (7)「くすり相談窓口」の利用状況と満足度【問16-5、6、7】 43

       (8)「新薬」と「ジェネリック医薬品」の認知と服用薬についての認識【問10、問10-1】 44

       (9)「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択意向【問10-2】 45

       (10)「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択理由【問10-3】 46

       6. 処方薬のイメージ

       (1)処方薬のイメージ【問15】 47

       (2)処方薬の信頼感【問15-(7)】 49

       (3)処方薬の信頼感に与える要因分析【問15-(7)】 51

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    目 次

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  • 第2章 製薬産業のイメージと期待   1. 製薬産業のイメージ

       (1)製薬産業のイメージ【問20】 55

       (2)製薬産業に対する信頼感【問21】 57

       (3)重回帰分析による製薬産業の信頼感形成要因分析【問20】 59

       (4)信頼する理由、不信の理由【問21-1自由意見】 60

       2. 製薬産業を知るための情報源

       (1)製薬産業を知るための情報源【問22】 61

       (2)製薬産業からの情報入手意向【問23】 63

       (3)製薬産業(会社)から入手したい情報【問23-1】 64

       3. 新薬開発・治験についての意見、考え方

       (1)新薬開発についての意見【問24】 66

       (2)新薬創出の業務連携に関わる金銭支払い及びその公開の認知【問25、問26】 69

       (3)新薬創出の業務連携に関わる金銭支払い公開の評価【問27】 70

       (4)治験の認知度【問28】 71

       (5)治験の認知経路【問28-1】 72

       (6)治験に対する考え方【問29】 73

       (7)治験への参加意向【問30】 75

       (8)治験に参加してもよい理由/参加したくない理由【問30-1/問30-2 】 76

       4. 製薬産業や製薬会社への期待

       (1)製薬産業や製薬会社に対して期待すること【問31自由意見】 77

       (2)どのような病気に効く薬を作って欲しいか【問32自由意見】 78

    第3章 生活者の健康と薬・医療とのかかわり   1. 健康状態と受診経験

       (1)健康状態【F5】 81

       (2)受診経験【問1-(1)*(2)】 82

       (3)処方薬の服用経験【問2】 83

       (4)かかりつけ薬局の有無【問6】 84

       (5)利用している薬局に対する要望【問7自由意見】 85

       2. 「患者参加型医療」に対する認識

       (1)「患者参加型医療」の認知【問18】 86

       (2)「患者参加型医療」に必要なこと【問19】 87

    IV 使用した調査票

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  • I 調査実施要領

  • 1. 調査目的 医療用医薬品や製薬産業(会社)に対する患者・生活者の理解や認識の実態を把握し、医薬品や製薬

     産業に対する信頼感を高めるための広報活動の基礎資料とする。今回は2014年(平成26年)調査に続く

     第9回目の調査である。

    2. 調査設計  ①調査地域      首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)

                京阪神圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)

     ②対象 満20歳以上の男女(ただし、医療関係者・製薬企業従事者等は除く)

     ③標本数 2,000人

     ④抽出方法  インターネット調査用パネルより無作為抽出

     ⑤調査方法 インターネット調査

     ⑥調査期間 2015年(平成27年)6月25日~6月27日

     ⑦調査機関 GMO リサーチ株式会社

    ※第5回調査までは訪問留置記入依頼法で調査を実施。第6回調査より調査手法をオンライン調査へ変更

    3. 回収結果

    全配信数 41,732 100.0% 27,811 66.6% 13,921 33.4%

    調査参加者数 3,112 7.5% 2,101 67.5% 1,011 32.5%

    回収サンプル数 2,000 4.8% 1,388 69.4% 612 30.6%

    4. 回答者のプロフィール

    ①地域別

    総数 東京都区部横浜市・川崎市

    その他首都圏

    大阪市京都市・神戸市

    その他京阪神圏

    調査結果 2,000 18.8% 10.6% 40.0% 5.7% 3.5% 21.4%

    推定母集団 44,062,612 16.9% 9.5% 39.9% 4.9% 5.4% 23.4%

    ②性別

    総数 男性 女性

    調査結果 2,000 48.2% 51.9%

    推定母集団 44,062,612 48.9% 51.1%

    ③年代別

    総数 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上

    調査結果 2,000 15.3% 17.9% 15.4% 18.5% 15.5% 17.5%

    推定母集団 44,062,612 12.9% 16.5% 19.3% 14.3% 16.3% 20.8%

    全体 首都圏 京阪神圏

    -7-

  •  

    ④職業別

    農林漁業

    商工・サー

    ビス業

    自由業

    経営・管理職

    専門技術職・教員

    事務職

    労務職

    販売・サー

    ビス職

    パー

    ト・アルバイト

    専業主婦

    学生

    年金・恩給生活者

    その他無職

    2,000 0.2% 5.1% 3.7% 5.3% 5.3% 14.8% 3.5% 4.1% 11.0% 24.1% 2.2% 10.0% 11.0%

    ⑤家族構成別

    調査結果

    5. 調査結果の見方

    用語

    ・基数 実数値。グラフや数表中の( )内の数値で、%値算出の際の母数。

    一部、「調査数」「N」「n」等で表示しているところもある。

    ・本問と付問 「本問」は、回答者全員を対象とした質問。「付問」は、本問に関連した質問で、

    本問の回答結果により回答する人を限定した質問。「問13-1」のように、本問の

    番号の後に-(ハイフン)で続けて番号が記している場合は付問であることを示す。

    ・全体 14年または12年、10年、08年、05年と表示。「本問」または「付問」の回答者全員の

    単純集計結果であることを示している。

    ・属性別と要因別 クロス集計における「属性別」とは、性別や年代別のように回答者の特性を表す質問

    (一般的にフェイスシートと呼ばれている)を分析軸(表側)にした場合の表現。

    「要因別」は、「属性別」以外の意識、実態質問を分析軸(表側)にした場合の表現

    (一般的には質問間クロスと呼ばれている)である。

    ・複数回答 質問に対し、複数の回答を認めたもので、%値の合計は100%を超えることが多い。

    数値

    ・%値 基数を100%とし、原則としては小数第2位を四捨五入して少数第1位まで表示した。

    四捨五入していることから合計が100%にならない場合がある。また、グラフ中で数値

    の低いものについては数値を表記していない場合がある。また、2つ以上の選択肢の

    %を加える場合、実数から再算出するので、表示上の%を加算した数値と一致しない

    ことがある。

    ・0、-、無印 %値が0、または0.05に満たなかったものを表示。

    総数

    自営業・家族従業員(9.0%) 勤め人(44.0%)

    27.0% 46.8%

    総数親と子と孫の3世代世帯

    その他(47.3%)

    その他夫婦だけ世帯親と子の

    2世代世帯

    5.4% 2.1%2,000

    1人住まい世帯

    18.9%

    -8-

  • II 調査結果の要約

  • ■ 医療関係者から処方薬についての説明を受けた人の割合は過去5回調査で最多。説明満足度は前回とほぼ変わらず。

    ・説明実施率 94.9%(0.9ポイント増)・説明満足度 92.1%(0.5ポイント減)

    ■ 副作用経験率は前回より増加、副作用関心度も微増。・副作用経験率 37.9%(2.5ポイント増)・副作用関心度 59.3%(0.6ポイント増)

    ■ 処方された薬のメーカー名の認知意向率、認知率はともに増加。・認知意向率 29.3%(0.4ポイント増)・認知率 「全て知っている」+「大体知っている」・・・22.2%(2.6ポイント増)

    「全く知らない」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35.7%(1.4ポイント減)

    ■ 入手したい処方薬情報上位は「薬の副作用」「薬の効能・効果」「薬の飲み合わせの注意」「薬の種類・成分・特長」

    医療関係者からの説明上位は「薬の服用方法」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」

    患者側の情報ニーズとのギャップが大きいのは「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」

    ■ 処方薬の情報源は「インターネット(ウェブサイト)」が圧倒的に多い「インターネット(ウェブサイト)」での情報入手率が高いのは40代

    ■ 製薬会社の「くすり相談窓口」の認知は21.0%。利用者満足層の割合は91.3%(15年調査新設)・認知経路 「インターネット」62.3% (認知者ベース)・利用率 11.0% (認知者ベース)・利用理由は「くすりに関しては製薬会社が十分情報を持っている」69.6%(利用者ベース)・問い合わせ内容上位は

    「効能・効果」「副作用」「成分・特徴」「飲み合わせの注意」「服用方法」(利用者ベース)・対応満足度 「とても満足」34.8% 「まあ満足」56.5%(利用者ベース)

    ■ 「新薬」「ジェネリック医薬品」の認知 91.4%(1.0ポイント増)服用薬が「新薬」か「ジェネリック医薬品」かの認知 81.9%(6.1ポイント増)選択意向 「ジェネリック医薬品」 54.4%(2.1ポイント増)

    「医師にまかせる」 28.0%(5.8ポイント減)「新薬」 12.4%(3.5ポイント増)

    選択理由「新薬」・・・・・・・・・・・・・ 「品質」71.1% 「信頼」68.2%「ジェネリック医薬品」・・「価格」87.1%

    ■ 処方薬への信頼層は90.3%。前回から横ばい。「安心」「よく効く」等のイメージで支持が高い。・処方薬への信頼感 90.3%(0.3ポイント増)・処方薬のイメージ

    「医師が処方してくれるので安心」・・・・92.3%(0.5ポイント減)「市販の薬よりもよく効く」・・・・・・・・・・・88.6%(0.4ポイント減)

    第1章 処方薬の情報とイメージ P21-51

    *( )内は14年調査との比較

    -11-

  • 1. 処方薬についての説明 P21-26

    ◆処方薬についての説明

    医師や薬剤師から処方された薬について説明を受けたのは94.9%。「説明された」層の比率は、過去5回の調査結果の中で今回が最も高い。

    ◆説明の内容

    ① 「薬の服用方法」81.5% ②「薬の効能・効果」76.0% ③ 「薬の種類・成分・特長」72.3%「薬の種類・成分・特長」は前回より大きく増加している。

    ◆患者からの質問

    処方された薬をもらった時に、医師や薬剤師に

    「必ず質問していた」4.9% 「質問したことが多い」18.6%⇒「積極層」23.5%積極層の割合は時系列で減少傾向だったが、今回やや上向く。

    ◆患者からの質問内容

    ① 「薬の服用方法」52.2% ②「薬の副作用」50.0% ③「薬の効能・効果」46.9%対14年 ↑「薬の服用方法」「薬の飲み合わせの注意」

    ↓「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」

    ◆患者が質問しなかった理由

    ①「十分説明してくれるので」39.5% ②「病院や薬局で作った説明書をもらったので」38.6%③「医師や薬剤師を信頼しているので」17.5%「聞いてもわからないので」は時系列でみて増加傾向にある。

    「医師や薬剤師を信頼しているので」は減少傾向。

    ◆医師・薬剤師からの説明満足度

    医師や薬剤師からの説明に昨年同様に92%が満足している。

    2. 処方薬の誤使用実態 P27-29

    ◆医師の指示遵守度

    「指示どおり飲んでいる」「まあ指示どおり飲んでいる」合計は97.4%で、14年調査と変化はない。年代別では「指示どおり飲んでいる」割合は60代が68.4%と高く、30代が最も低い。

    ◆処方薬の誤使用経験

    ①「指示された回数どおりに飲まなかったことがある」38.7% ②「症状がよくなり、自分の判断で服用を中止したことがある」29.1% ③「ジュースや牛乳等で飲んだことがある」22.6%前回に比べ、「前と同じ症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」が減少している。

    3. 副作用の経験・認識 P30-32

    ◆副作用の経験

    副作用と思われる症状を経験したことが「時々ある」「1~2度ある」合計は37.9%。14年調査より2.5ポイント増加。 女性42.9% > 男性32.4%

    ◆副作用を経験した時の対応

    「医師に相談したことがある」61.0% 「相談しなかった」31.4% 「薬剤師に相談したことがある」21.1%「医師に相談」は過去調査5回の中で最も低く、「薬剤師に相談したことがある」割合は最も高い。

    ◆副作用への関心

    処方薬を飲む時に副作用について

    「非常に気にしている」13.7% 「まあ気にしている」45.6%⇒「副作用関心層」59.3%。14年調査から微増。女性64.7% > 男性53.4% 特に女性40代の関心が高い。

    -12-

  • 4. 処方された薬のメーカー名の認知意向 P33-36

    ◆処方された薬のメーカー名の認知意向

    処方された薬についてメーカー名を「知りたい」と思ったのは29.3%14年調査とほぼ変わらず。

    ◆メーカー名を知りたい理由

    ① 「知っていると安心だから」74.0% ②「副作用が起きた時のために知っておきたいから」39.3%◆処方薬のメーカー名の認知度

    処方された薬のメーカー名を

    「全て知っている」3.6% 「大体知っている」18.6%⇒「高認知層」22.2%「高認知層」+「多少知っている」42.1%⇒「認知層」64.3%。14年調査より1.4ポイント増加。

    ◆処方された薬のメーカー名の認知経路

    ① 「薬の包装にある製薬会社のマーク」56.5% ②「インターネットで調べて」38.9%「高認知層」は「院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて」「医師に聞いて」等の認知経路

    が高いのが特徴的である。

    5. 入手したい処方薬情報 P37-46

    ◆入手したい処方薬情報

    ①「薬の副作用」56.9% ②「薬の効能・効果」53.5% ③「薬の飲み合わせの注意」45.6%④「薬の種類・成分・特長」45.5% ⑤「薬の服用方法」34.4%患者側の入手意向より医師・薬剤師からの説明実態が大きく下回っているのは

    「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」である。

    ◆医師・薬剤師以外からの処方薬の情報源

    ①「インターネット(ウェブサイト)」47.6% ②「テレビ、ラジオで」18.1% ③「新聞で」14.3%◆インターネットの情報入手ホームページ

    ①「民間の情報サイト」55.0% ②「製薬会社」47.9% ②「マスメディアが運営する医療情報サイト」24.5%◆「くすり相談窓口」(15年調査新設)

    認知は21.0% 認知経路は「インターネット」62.3% 利用率 11.0% 満足度層 91.3%利用理由「くすりに関しては製薬会社が十分情報を持っている」69.6%問い合わせ内容「効能・効果」43.5% 「副作用」41.3% 「成分・特徴」37.0%

    ◆「新薬」と「ジェネリック医薬品」の認知

    「新薬」「ジェネリック医薬品」があることの認知は91.4% 14年調査に比べ微増。◆服用薬についての認知

    「新薬」か「ジェネリック医薬品」かを知っている 81.9%。14年調査より6.1ポイント増加。◆「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択意向

    「ジェネリック医薬品」54.4%>「医師にまかせる」28.0%>「新薬」12.4%◆選択理由

    「新薬」⇒「品質」71.1% 「信頼」68.2% 「ジェネリック医薬品」⇒「価格」87.1%

    6. 処方薬のイメージ P47-51

    ◆処方薬のイメージ(同意率)

    ①「医師が処方してくれるので安心」92.3%②「総合的にみて、病院や診療所(医院)で処方される薬は信頼できる」90.3%プラスイメージは時系列でみて安定している。

    対14年 ↓「製薬会社の名前が分からないので何となく不安」「薬が必要以上に多く使われている」◆処方薬の信頼感に与える要因分析

    重回帰分析⇒「医師が処方してくれるので安心」「市販の薬よりもよく効く」という要因が処方薬の信頼を高めるのに大きな影響を持っているという結果となった。

    -13-

  • 第2章 製薬産業のイメージと期待 P55-78

    ■ 製薬産業への信頼度は、10年調査から下降傾向だったが、今回は3.3ポイント上昇。製薬産業のイメージは、社会的必要性、技術力、研究開発への熱心さ等に対する高評価を維持している。 一方で、自然環境への取り組み、消費者の声を聞く、情報公開等の評価は低いが、これらのイメージは時系列で上向きである。

    ・製薬産業に対する信頼感 84.2%(3.3ポイント増)・イメージ上位

    ・ 「社会的に必要性が高い産業」 93.8%(0.8ポイント増)・ 「技術力が高い産業」 93.1%(1.3ポイント増)・ 「研究開発に熱心な産業」 88.9%(2.1ポイント増)

    ・評価上昇の大きいイメージ・ 「企業の倫理性が高い産業」 62.5%(5.6ポイント増)・ 「消費者の声を聞こうとしている産業」 48.7%(4.8ポイント増)・ 「社会貢献に熱心な産業」 58.8%(4.2ポイント増)

    ■ 製薬産業を知る情報源として以下の3つが多い。・ 「インターネット(ウェブサイト)で」39.7%(6.5ポイント増)・ 「テレビ、ラジオのニュースや番組で」38.1%(0.6ポイント増)・ 「新聞の記事で」31.0%(3.7ポイント減)

    ■ 製薬産業からの情報入手意向は71.1%(2.4ポイント増)。

    ■ 新薬開発について「長い年月や莫大な費用をかけても新薬開発は必要」という考え方を肯定する人は93.8%(0.8ポイント増)、「製薬会社は新薬開発について内容を知らせるべき」は85.1%(0.3ポイント増)、「欧米等が進んでいるので、日本がやることはない」に対しては73.9%(0.9ポイント減)が否定している。(15年調査新設)「十分な治療薬がない疾患への治療薬を開発することは社会にとっても意義があることである」の肯定は92.8%、「資源が少ない日本にとって新薬の開発はこれからも必要である」93.1%。

    ■ 新薬創出時の業務連携先への金銭支払について支払についての認知率は48.1%(0.1ポイント増)、 支払を公開していることの認知は22.0%(0.9ポイント増)支払情報公開についての評価率は70.4%(5.3ポイント増)(「評価できる」+「ある程度評価できる」)

    ■ 「治験」について「ある程度知っている」「治験という言葉は知っている」の双方を合わせた認知層の割合は、82.1%(2.4ポイント減)で前回よりやや減少。

    ■ 「治験」に対する考え方では、「新薬開発にとって必要不可欠である」が60.7%(4.1ポイント増)で最も多く、次いで「開発中の薬を投与するので不安がある」35.7%(2.2ポイント増)、「治験にともなう副作用等のリスクを説明してもらっているか不安がある」32.2%(2.8ポイント増)と続く。また、「治験に関心を持っている」は23.8%(1.1ポイント減)である。

    ■ 「治験」への参加意向は30.7%(3.7ポイント減)。参加してもよいと思う理由は、「社会の役に立つ」61.6%(5.6ポイント増)、「新しい薬を試すことができる」48.5%(2.1ポイント減)。

    ■ 製薬産業、製薬会社への期待点としては「よく効く・早く効く薬の開発」「安全な、副作用の少ない薬の開発」「新薬の開発/さらなる研究開発」「情報開示」「薬価の引き下げ」等が上位。

    ■ 作ってほしい薬では、「がんに効く薬」が圧倒的に多い。大きく離れて、他に「認知症・アルツハイマー」「難病」等が上位にあげられた。

    *( )内は14年調査との比較

    -14-

  • 2. 製薬産業を知るための情報源 P61-65

    ◆製薬産業を知るための情報源

    ①「インターネット(ウェブサイト)」39.7% ①「テレビ、ラジオのニュースや番組で」38.1%③「新聞の記事で」31.0%対14年 ↑「インターネット(ウェブサイト)」6.5ポイント 「テレビ、ラジオのニュースや番組で」0.6ポイント

    ↓「新聞の記事で」3.7ポイント◆製薬産業からの情報入手意向

    製薬会社から薬や製薬産業に関する情報を

    「ぜひ入手したい」7.7% 「機会があれば入手したい」63.4%⇒「入手意向層」71.1% 対14年2.4ポイント増◆製薬産業から入手したい情報

    ①「自分がもらっている薬について」63.2% ②「薬についての基本的知識」56.2%③「薬の正しい使い方」45.8% ④「ジェネリック医薬品」35.5% ⑤「薬価の仕組み」35.0%対14年 ↑「自分がもらっている薬について」2.2ポイント増で増加傾向が続く。

    3. 新薬開発・治験についての意見、考え方 P66-76

    ◆新薬開発についての意見(同意率)

    「長い年月や莫大な費用をかけても新薬開発は必要」93.8% (増加傾向)「製薬会社は新薬開発について内容を知らせるべき」85.1% (対14年0.3ポイント減少増加)「欧米等の方が開発の体制や技術が進んでいるので日本がやることはない」26.1%(否定73.9%)

    (同意率対14年0.9ポイント増加)「十分な治療薬がない疾患に対する治療薬を開発することは社会にとっても意義がある」92.8%「資源が少ない日本にとって新薬の開発はこれからも必要である」93.1% (15年調査新設)

    ◆新薬創出時の業務連携に関わる金銭支払

    認知率48.1%(0.1ポイント増) 支払情報公開認知率22.0%(0.9ポイント増)支払情報公開評価率70.4%(5.3ポイント増)(「評価できる」+「ある程度評価できる」)

    ◆治験の認知度

    「ある程度知っている」33.0% 「治験という言葉は知っている」49.1%⇒「認知層」82.1%(対14年2.4ポイント減少)

    ◆治験の認知経路

    ①「製薬会社等のHP(ウェブサイト)」37.6% ②「テレビ、ラジオの番組」31.3%

    1. 製薬産業のイメージ P55-60

    ◆製薬産業のイメージ(肯定比率)

    ①「社会的に必要性が高い産業」93.8% ②「技術力が高い産業」93.1% ③「研究開発に熱心な産業」88.9% ④「将来性がある産業」88.7% ⑤「高収益をあげている産業」88.3%対14年 ↑「企業の倫理性が高い産業」5.6ポイント 「消費者の声を聞こうとしている産業」

    4.8ポイント 「社会貢献に熱心な産業」4.2ポイント◆製薬産業に対する信頼感

    総合的にみて製薬産業は「信頼できる」84.2% 対14年3.3ポイント増加◆製薬産業の信頼感形成要因分析

    重回帰分析⇒「企業の倫理性が高い産業」「社会的に必要性が高い産業」「技術力が高い産業」

    「社会貢献に熱心な産業」等が、信頼感にプラスの影響を与えている要因

    ▼マイナスの影響を与えている要因は、「高収益をあげている産業」◆信頼する理由・不信の理由(自由意見)

    信頼する理由① 「信頼するしかない」 ②「なんとなく」 ③「人の生命に関わることだから」 ④「新薬の開発に力を入れているから」「特に問題がなかったから」信頼できない理由①「利益優先だから」 ②「情報が非公開だから」 ③「臨床試験のデータ改ざん事件があったから」④「癒着事件が多いから」

    -15-

  • ◆治験に対する考え方

    ①「治験は新薬開発にとって必要不可欠」60.7% ②「開発中の薬を投与するので不安がある」35.9%③「治験にともなう副作用等のリスクの説明をしてもらっているか不安」32.2%対14年 ↑「治験は新薬開発にとって必要不可欠」4.1ポイント

    ↓「治験に関心を持っている」1.1ポイント 時系列で下降傾向。◆治験への参加意向

    「参加してもよい」30.7% 対14年3.7ポイント減少◆治験に参加してもよい理由/参加したくない理由

    参加してもよいと思う理由

    ①「社会の役に立つ」61.6% ②「新しい薬を試すことができる」48.5% ③「次の世代のためになる」47.9%対14年 ↑「社会の役に立つ」5.6ポイント 「次の世代のためになる」6.0ポイント参加したくないと思う理由

    ①「不安がある」64.5% ②「怖い」39.4%

    4. 製薬産業や製薬会社への期待 P77-78

    ◆製薬産業や製薬会社に対して期待すること (自由意見)

    ①「よく効く薬・早く効く薬を作ってほしい」 ②「安全な薬・副作用の少ない薬の開発」

    ③「新薬の開発/更なる研究開発」 ④「情報開示」 ⑤「薬価の引き下げ」◆どのような病気に効く薬を作ってほしいか (自由意見)

    ①「がん」(736件) ②「認知症・アルツハイマー」(171件) ②「難病」(171件)④「糖尿病/高血圧/生活習慣病」(104件)

    第3章 生活者の健康と薬・医療とのかかわり P81-88

    ■ 「入院」および「通院」したことがある受診経験率は、74.9%(0.3ポイント増)。

    ■ 処方薬の服用経験率は88.6%(0.4ポイント増)。

    ■ かかりつけの薬局のある人は34.4%(4.5ポイント増)。

    ■ 「患者参加型医療」に対する認知は「知っている」「ある程度知っている」「言葉は知っている」合計 26.4%(0.9ポイント減)

    ■ 「患者参加型医療」に必要なことは、「診療(カルテ)情報を患者に開示する」44.4%(6.3ポイント増)、「セカンド・オピニオンを受けやすくする」44.3%(4.7ポイント増)、「医師、薬剤師が疾患や治療法の情報を説明し患者が選択」43.2%(1.7ポイント増)、「医師、薬剤師、製薬会社が医薬品や副作用の情報を提供」40.6%(4.0ポイント増)、「インフォームド・コンセントを徹底する」39.0%(2.1ポイント増)が上位項目。

    -16-

  • 1. 健康状態と受診経験 P81-85

    ◆健康状態

    「健康」を自覚しているのは78.6%で、14年調査よりやや減少。年代が上になる程、「非常に健康」の割合が減少。

    ◆受診経験

    「入院」および「通院」したことがある受診経験層74.9% 対14年0.3ポイント増。「入院・通院とも経験」の割合は、男性70代が最多。

    ◆処方薬の服用経験率

    服用経験率 88.6% (対14年0.4ポイント増加)

    ◆かかりつけ薬局の有無

    かかりつけの薬局があるのは34.4%で、対14年4.5ポイント増加。性別では女性、年代別では70代以上が高い。

    ◆利用している薬局に対する要望 (自由意見)

    「待ち時間の短縮」が圧倒的に多い。次いで「薬や副作用についての十分な説明を」。

    2. 「患者参加型医療」に対する認識 P86-88

    ◆「患者参加型医療」の認知

    「知っている」3.3% 「ある程度知っている」12.3% 「言葉は知っている」10.8% 「ほとんど知らない」73.7%認知層 26.4%。女性より男性の方が高い。年代別では70代以上が最も多い。

    ◆「患者参加型医療」に必要なこと

    患者や家族の立場として「患者参加型医療」に必要なことに対する回答結果は、

    ①「診療(カルテ)情報を患者に開示する」44.4%②「セカンド・オピニオンを受けやすくする」44.3%③「医師、薬剤師が疾患や治療法の情報を説明し患者が選択」43.2%④「医師、薬剤師、製薬会社が医薬品や副作用の情報を提供」40.6%⑤「インフォームド・コンセントを徹底する」39.0%

    -17-

  • 処方薬の情報とイメージ

    第1章

  • 調査数

    15年 1722

    14年 1764

    12年 1829

    10年 1852

    08年 1364

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    調査数

    15年 1722

    14年 1764

    12年 1829

    10年 1852

    08年 1364

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    年代別

    地域別

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    地域別

    全体(調査年別)

    性別

    94.9

    94.0

    93.1

    93.5

    92.4

    93.5

    96.2

    94.4

    95.2

    94.2

    94.4

    95.5

    95.7

    95.4

    93.8

    5.1

    6.0

    6.9

    6.5

    7.6

    6.5

    3.8

    5.6

    4.8

    5.8

    5.6

    4.5

    4.3

    4.6

    6.2

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    説明された層 説明されなかった層

    1 処方薬についての説明

    (1) 医師・薬剤師からの説明程度 [ 問3 ]

    処方薬について医師・薬剤師から説明を受けているのは全体の95%

    ■処方された薬について医師や薬剤師が「必ず説明してくれた」と回答した人は62.9%、「説明してくれたことが多い」が32.1%で、「説明された層」は94.9%である。

    ■「説明された」層の比率は、時系列でみると過去5回の調査結果の中で今回が最も高い。前回増加した「必ず説明してくれた」との回答の割合は今回も微増している。

    図表1. 医師・薬剤師からの説明程度 (全体/属性別)

    注1) 「無回答」除く

    注2) 「説明された層」=「必ず説明してくれた」「説明してくれたことが多い」の合計比率

    「説明されなかった層」=「説明してくれなかったことが多い」「ほとんど説明してくれなかった」の合計比率

    図表2. 医師・薬剤師からの説明程度 (全体/属性別/項目)

    62.9

    61.2

    56.9

    57.0

    60.4

    60.7

    64.8

    64.1

    64.1

    64.6

    62.9

    59.9

    61.7

    63.6

    61.3

    32.1

    32.8

    36.2

    36.5

    32.0

    32.8

    31.4

    30.3

    31.1

    29.6

    31.5

    35.7

    34.0

    31.9

    32.5

    4.0

    4.9

    5.6

    4.8

    5.3

    4.6

    3.5

    4.4

    3.5

    5.1

    4.5

    3.3

    3.4

    3.9

    4.2

    1.1

    1.1

    1.4

    1.7

    2.3

    1.9

    0.3

    1.2

    1.3

    0.7

    1.2

    1.1

    0.9

    0.7

    2.0

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    必ず説明してくれた 説明してくれたことが多い

    説明してくれなかったことが多い ほとんど説明してくれなかった

    注1) 「無回答」除く

    -21-

  • (2) 説明の内容 [ 問3-1 ]

    「薬の名前」と「ジェネリック医薬品」は時系列で増加傾向

    ■処方薬の説明の内容で、「薬の服用方法」が81.5%で最も多く、次いで「薬の効能・効果」76.0%、以下、「薬の種類・成分・特長」72.3%、「薬の名前」49.9%、「薬の副作用」28.3%と続く。

    ■時系列でみて、各項目の順位に変動はないが、今回はいずれの項目も前回に比べて増加している。特に「薬の種類・成分・特長」が増加している。また、「薬の名前」と「ジェネリック医薬品に関する情報」は時系列で増加傾向が続いている。

    図表3. 説明の内容 (全体/15年/14年/12年/10年/08年) 【複数回答】

    注1) 「ジェネリック医薬品」は08年調査で新設注2) 「無回答」除く

    81.5

    76.0

    72.3

    49.9

    28.3

    25.3

    18.5

    8.7

    6.0

    0.2

    78.5

    74.6

    68.5

    49.0

    27.3

    23.9

    18.4

    6.3

    4.5

    0.2

    81.5

    76.1

    69.1

    43.7

    29.7

    18.1

    19.1

    8.6

    3.3

    0.2

    82.7

    77.2

    65.5

    41.2

    30.2

    12.7

    17.8

    7.2

    3.3

    0.1

    86.2

    80.6

    67.7

    41.9

    29.9

    3.8

    17.4

    10.2

    1.3

    0.6

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    薬の服用方法

    薬の効能・効果

    薬の種類・成分・特長

    薬の名前

    薬の副作用

    ジェネリック医薬品に

    関する情報

    薬の飲み合わせの注意

    薬の保管方法

    薬のメーカー名

    その他

    15年(1682)

    14年(1659)

    12年(1702)

    10年(1732)

    08年(1260)

    -22-

  • 調査数

    15年 1772

    14年 1764

    12年 1829

    10年 1732

    08年 1364

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    調査数

    15年 1772

    14年 1764

    12年 1829

    10年 1732

    08年 1364

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    年代別

    地域別

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    地域別

    全体(調査年別)

    性別

    (3) 患者側からの質問実態 [ 問4 ]

    医師や薬剤師への処方薬についての質問割合は今回やや増加

    ■処方された薬をもらった時に、医師や薬剤師に「必ず質問していた」が4.9%、「質問したことが多い」が18.6%で、両層を合計した「積極層」は23.5%。この「積極層」の割合は時系列でみて減少の傾向があったが、今回はやや上向きとなっている。

    ■属性別でみると、「積極層」の割合は、年代別では、50代と70代以上が26.7%で最も高く、反対に最も低いのは60代の19.3%である。

    図表4. 患者側からの質問実態 (全体/属性別)

    注1) 「無回答」除く

    注2) 「積極層」=「必ず質問していた」「質問したことが多い」の合計比率

    「消極層」=「質問しなかったことが多い」「まったく質問していなかった」の合計比率

    図表5. 患者側からの質問実態 (全体/属性別/項目)

    注) 「無回答」除く

    23.5

    21.5

    23.9

    25.1

    27.9

    20.8

    25.9

    19.9

    22.1

    24.5

    26.7

    19.3

    26.7

    24.9

    20.3

    76.5

    78.5

    76.1

    74.9

    67.6

    79.2

    74.1

    80.1

    77.9

    75.5

    73.3

    80.7

    73.3

    75.1

    79.7

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    積極層 消極層

    4.9

    3.6

    3.0

    4.3

    5.9

    5.0

    4.7

    6.0

    5.4

    3.6

    8.0

    3.3

    2.5

    5.3

    3.8

    18.6

    17.9

    20.9

    20.8

    22.0

    15.9

    21.1

    13.9

    16.7

    20.9

    18.7

    16.0

    24.2

    19.6

    16.5

    55.2

    55.4

    55.2

    54.7

    51.3

    53.6

    56.6

    47.0

    51.9

    57.0

    54.9

    61.0

    58.6

    54.4

    57.0

    21.3

    23.1

    20.9

    20.2

    16.3

    25.6

    17.5

    33.1

    26.0

    18.4

    18.4

    19.7

    14.7

    20.7

    22.7

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    必ず質問していた 質問したことが多い

    質問しなかったことが多い まったく質問していなかった

    -23-

  • 52.2

    50.0

    46.9

    43.3

    30.8

    23.8

    9.9

    8.2

    6.3

    0.0

    44.7

    49.2

    52.4

    40.5

    34.7

    21.8

    7.4

    11.3

    5.0

    1.1

    47.6

    54.2

    49.7

    41.2

    34.8

    17.8

    6.6

    8.7

    3.9

    0.7

    49.3

    54.4

    46.8

    40.8

    28.8

    14.1

    9.9

    8.5

    3.9

    1.4

    51.2

    42.3

    59.1

    37.8

    39.9

    6.6

    10.0

    12.6

    0.8

    2.6

    0.0 25.0 50.0 75.0

    薬の服用方法

    薬の副作用

    薬の効能・効果

    薬の飲み合わせの注意

    薬の種類・成分・特長

    ジェネリック医薬品について

    薬の保管方法

    薬の名前

    薬のメーカー名

    その他

    15年(416)

    14年(380)

    12年(437)

    10年(434)

    08年(381)

    (4) 質問の内容 [ 問4-1 ]

    質問内容は「薬の服用方法」が最多。次いで「薬の副作用」

    ■患者からの質問内容で最も多かったのは、「薬の服用方法」で52.2%、次いで「薬の副作用」が50.0%、「薬の効能・効果」が46.9%と続く。

    ■前回最も多かった「薬の効能・効果」は、今回5.5ポイント減少して3位に、「薬の服用方法」は7.5ポイント増加して最多となっている。「薬の服用方法」は減少傾向だったが、今回大きく伸長している。時系列でみて「ジェネリック医薬品について」は増加傾向が続いている。

    図表6. 患者側からの質問内容 (全体/15年/14年/12年/10年/08年) 【複数回答】

    注1) 母数は「積極質問層」

    注2) 「無回答」除く

    -24-

  • 調査数

    十分説明してく

    れるので

    病院や薬局で

    った説明書を

    もら

    ったので

    医師や薬剤師を

    信頼しているの

    で 聞いてもわから

    ないので

    聞かなくてもわ

    っているので

    何となく聞きに

    くいので

    その他

    15年 1356 39.5 38.6 17.5 14.0 13.8 10.5 1.7

    14年 1384 41.0 37.8 18.5 13.2 14.3 11.1 1.2

    男 669 35.7 32.1 19.4 18.1 16.1 10.8 1.3

    女 687 43.2 45.0 15.6 10.0 11.5 10.2 2.0

    20代 201 49.8 32.8 8.5 22.9 11.9 13.9 1.0

    30代 243 42.0 33.7 12.3 18.1 13.6 12.8 1.6

    40代 209 49.3 41.6 15.3 11.5 10.0 8.1 2.9

    50代 247 36.0 38.9 19.4 15.4 13.8 10.9 1.6

    60代 217 33.6 45.6 19.8 6.9 14.3 10.1 2.3

    70代以上 239 28.9 39.3 28.0 9.6 18.4 7.1 0.8

    首都圏 917 40.9 38.8 17.0 14.0 14.3 9.7 1.6

    京阪神圏 439 36.7 38.3 18.5 14.1 12.8 12.1 1.8

    全体

    性別

    年代別

    地域別

    39.5

    38.6

    17.5

    14.0

    13.8

    10.5

    1.7

    41.0

    37.8

    18.5

    13.2

    14.3

    11.1

    1.2

    36.9

    43.8

    19.5

    12.3

    13.7

    11.9

    1.8

    39.8

    45.5

    21.3

    9.8

    11.3

    10.6

    1.8

    36.3

    57.8

    29.3

    8.4

    7.8

    7.9

    2.7

    0.0 20.0 40.0 60.0

    十分説明してくれるので

    病院や薬局で作った説明書をもらったので

    医師や薬剤師を信頼しているので

    聞いてもわからないので

    聞かなくてもわかっているので

    何となく聞きにくいので

    その他

    15年(1356)

    14年(1384)

    12年(1392)

    10年(1298)

    08年(922)

    (5) 質問しなかった理由 [ 問4-2 ]

    質問しなかった理由は「十分説明」と「説明書をもらった」が上位

    ■質問をしなかった理由で最も多かったのは、「十分説明してくれるので」が39.5%、次いで「病院や薬局で作った説明書をもらったので」が38.6%と続いている。

    ■「医師や薬剤師を信頼しているので」は減少傾向、反対に「聞いてもわからないので」は増加傾向である。■年代別でみると「十分説明してくれるので」は40代以下の3層が50代以上の3層より多い。また、「医

    師や薬剤師を信頼しているので」は年代が上になるほど高くなる傾向があり、20代では8.5%なのに対し、70代以上は28.0%と高い。

    図表7. 質問をしなかった理由 (全体/15年/14年/12年/10年/08年) 【複数回答】

    注) 「無回答」除く

    図表8. 質問をしなかった理由 (全体/属性別) 【複数回答】(単位:%)

    注) 「無回答」除く ※ 15年全体より5ポイント以上高い数値に網掛け

    -25-

  • 調査数

    15年 1772

    14年 1764

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    全体

    性別

    年代別

    地域別

    (6) 医師・薬剤師からの説明満足度 [ 問5 ]

    医師や薬剤師からの説明に92%が満足している

    ■処方された薬について、医師や薬剤師からの説明に満足している人は92.1%で、前回調査と変動はない。

    ■属性別でみると、満足層の割合に大きな差はみられないが、「とても満足している」という強い満足を示した割合は、年代別では20代が高く、60代以上の2層は低い。

    図表9. 医師・薬剤師からの説明満足度 (全体/15年/14年/12年/10年/08年)

    注1) 「無回答」除く

    注2) 「満足層」=「とても満足している」「まあ満足している」の合計比率

    「不満層」=「やや不満である」「まったく不満である」の合計比率

    図表10. 医師・薬剤師からの説明満足度 (全体/属性別/項目)

    15.9

    12.0

    14.9

    16.7

    24.3

    17.6

    17.7

    14.2

    11.2

    11.7

    16.0

    15.6

    76.2

    80.7

    75.4

    77.0

    68.5

    73.7

    72.9

    78.0

    79.9

    82.5

    75.8

    77.1

    6.7

    6.5

    8.3

    5.3

    6.0

    8.0

    7.2

    6.5

    7.1

    5.5

    6.7

    6.7

    1.2

    0.9

    1.4

    1.0

    1.2

    0.6

    2.2

    1.2

    1.9

    0.3

    1.5

    0.5

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    とても満足している まあ満足している やや不満である 全く不満である

    92.1

    92.6

    90.6

    94.1

    89.1

    7.9

    7.4

    9.4

    5.9

    6.2

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    15年(1772)

    14年(1764)

    12年(1829)

    10年(1732)

    08年(1364)

    満足層 不満層

    注) 「無回答」除く

    -26-

  • 調査数

    15年 1772

    14年 1764

    12年 1829

    10年 1852

    08年 1364

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    満足層 1632

    不満足層 140

    医師・薬剤師からの説明満足度

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    地域別

    2 処方薬の誤使用実態

    (1) 医師の指示遵守度 [ 問11 ]

    全体の59.1%が医師や薬剤師の「指示どおり薬を飲んでいる」

    ■処方された薬を医師や薬剤師の「指示どおり飲んでいる」は59.1%、「まあ指示どおり飲んでいる」は38.3%で、その合計は97.4%である。肯定層の割合は時系列でみて横ばいが続いている。

    ■年代別にみると、「指示どおり飲んでいる」割合は60代が68.4%と高く、次いで70代以上の66.9%。最も割合が低いのは30代で48.1%である。

    ■医師・薬剤師からの説明満足度別では、説明への不満層の「指示どおり飲んでいる」との回答割合が、満足層に比べて顕著に低い。

    図表11. 医師の指示遵守度 (全体/15年/14年/12年/10年/08年)

    注1) 「無回答」除く

    注2) 「肯定層」=「指示どおり飲んでいる」「まあ指示どおり飲んでいる」の合計比率

    「否定層」=「あまり指示どおりには飲まない」「指示どおり飲まない」の合計比率

    注3) 12年調査から「~飲んでいた」を「~飲んでいる」、「~飲まなかった」を「~飲まない」に変更

    図表12. 医師の指示遵守度 (全体/属性別/要因別)

    97.4

    97.4

    97.4

    97.0

    96.1

    2.6

    2.6

    2.6

    3.0

    3.7

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    15年(1772)

    14年(1764)

    12年(1829)

    10年(1852)

    08年(1364)

    肯定層 否定層

    59.1

    57.3

    55.2

    53.6

    56.7

    59.4

    58.8

    54.2

    48.1

    55.6

    60.8

    68.4

    66.9

    60.6

    55.7

    60.3

    45.0

    38.3

    40.1

    42.2

    43.5

    39.4

    38.0

    38.6

    40.6

    48.4

    43.3

    37.1

    29.7

    31.0

    36.7

    41.9

    37.3

    50.0

    2.0

    2.2

    2.1

    2.6

    3.2

    1.8

    2.3

    4.0

    1.9

    0.7

    2.1

    1.9

    1.8

    2.1

    1.8

    1.8

    5.0

    0.6

    0.5

    0.5

    0.3

    0.5

    0.8

    0.3

    1.2

    1.6

    0.4

    0.0

    0.0

    0.3

    0.6

    0.5

    0.6

    0.0

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    指示どおり飲んでいる まあ指示どおり飲んでいる

    あまり指示どおりには飲まない 指示どおり飲まない

    注1) 「無回答」除く

    注2) 12年調査から「指示どおり飲んでいた」を「指示どおり飲んでいる」、「まあ指示どおり飲んていた」を「まあ指示どおり飲んでいる」、「あまり指示どおり飲まなかった」を「あまり指示どおりには飲まない」、「指示どおり飲まなかった」を「指示どおり飲まない」に変更。

    -27-

  • 38.7

    29.1

    22.6

    21.9

    12.4

    10.7

    9.8

    8.9

    8.0

    7.9

    5.0

    4.0

    3.8

    2.7

    31.8

    37.0

    29.4

    21.7

    22.9

    12.0

    9.6

    9.2

    9.6

    7.1

    7.7

    4.4

    3.2

    3.5

    2.3

    32.5

    44.4

    36.0

    25.5

    28.1

    13.6

    13.3

    11.9

    12.7

    10.1

    9.3

    5.2

    4.4

    3.8

    2.2

    24.4

    49.0

    41.2

    27.9

    31.0

    15.5

    14.3

    13.9

    12.9

    11.5

    10.6

    4.8

    4.1

    3.8

    2.7

    20.0

    58.0

    57.2

    23.9

    38.9

    17.0

    13.9

    13.0

    17.7

    16.2

    13.9

    4.0

    4.9

    3.0

    2.3

    12.3

    0.0 25.0 50.0 75.0

    指示された回数どおりに

    飲まなかったことがある

    症状がよくなったので、

    自分の判断で服用を中止した

    ジュースや牛乳等で

    飲んだことがある

    前と同じ症状が出たので、

    前にもらった薬を飲んだ

    自分の判断で、薬の服用量を

    加減して飲んだことがある

    薬をもらいに行けずに、

    飲まなかったことがある

    錠剤やカプセル剤を水なしで

    そのまま飲んだことがある

    自分の判断で、薬の種類を

    減らして飲んだことがある

    家族等に同じ症状の人がいたので、

    自分の薬を与えた

    他人が処方してもらった薬を、

    症状が同じなので飲んだ

    前回飲み忘れた分を、

    次回に一緒に飲んだことがある

    自分の判断で、市販の薬を

    あわせて飲んだことがある

    錠剤をかみ砕いて

    飲んだことがある

    カプセル剤の中身を

    出して飲んだことがある

    上記のようなことは

    ひとつもない

    15年(1772)

    14年(1764)

    12年(1829)

    10年(1852)

    08年(1364)

    (2) 処方薬の誤使用経験 [ 問14 ]

    処方薬の誤使用経験率は前回に引き続き70%弱

    ■処方薬の誤使用経験で最も多かったのは、「指示された回数どおりに飲まなかったことがある」で38.7%。次いで、「症状がよくなったので、自分の判断で服用を中止したことがある」が29.1%、「ジュースや牛乳等で飲んだことがある」22.6%、「前と同じ症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」が21.9%と続く。

    ■「ひとつもない」は31.8%で前回とほぼ変わらない。「症状がよくなったので、自分の判断で服用を中止したことがある」「前と同じ症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」「自分の判断で、薬の種類を減らして飲んだことがある」は時系列で減少傾向である。

    図表13. 処方薬の誤使用経験 (全体/15年/14年/12年/10年/08年) 【複数回答】

    注) 「無回答」除く

    -28-

  • 調査数

    15年 1772

    14年 1764

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    調査数

    指示された回数どおり

    に飲まなか

    ったことが

    ある

    症状がよくな

    ったの

    、自分の判断で服用

    を中止した

    ュー

    スや牛乳等で飲

    んだことがある

    前と同じ症状が出たの

    、前にもら

    った薬を

    飲んだ

    自分の判断で

    、薬の服

    用量を加減して飲んだ

    ことがある

    薬をもらいに行くこと

    ができずに

    、飲まな

    った

    錠剤やカプセル剤を水

    なしで

    、そのまま飲ん

    だ 自分の判断で

    、薬の種

    類を減らして飲んだこ

    とがある

    家族等に同じ症状の人

    がいたので

    、自分の薬

    を与えた

    他人が処方してもら

    た薬を

    、症状が同じな

    ので飲んだ

    15年 1772 38.7 29.1 22.6 21.9 12.4 10.7 9.8 8.9 8.0 7.9

    14年 1764 37.0 29.4 21.7 22.9 12.0 9.6 9.2 9.6 7.1 7.7

    男 845 36.6 23.2 22.2 15.4 12.1 9.1 12.2 7.3 5.1 5.6

    女 927 40.6 34.4 22.9 27.8 12.7 12.1 7.7 10.4 10.6 10.0

    20代 251 39.4 31.9 23.5 16.3 10.4 8.4 10.0 7.6 5.6 8.0

    30代 312 44.9 34.3 27.2 27.6 14.4 11.2 11.9 9.6 12.2 10.9

    40代 277 44.0 30.3 28.2 25.6 15.2 15.2 10.1 10.1 10.5 9.7

    50代 337 40.9 30.6 26.7 23.7 13.4 13.6 7.7 10.1 9.2 6.5

    60代 269 27.1 26.0 16.7 17.1 7.1 9.3 11.2 5.2 4.5 7.1

    70代以上 326 34.7 21.8 13.2 19.6 13.2 6.1 8.6 10.1 5.2 5.5

    首都圏 1221 37.3 27.7 22.4 21.5 12.1 9.9 9.7 8.8 6.9 7.1

    京阪神圏 551 41.7 32.1 23.0 22.7 13.1 12.3 10.2 9.3 10.3 9.6

    副作用経験層 672 45.5 34.8 27.5 27.5 19.2 13.8 11.0 13.8 10.6 10.7

    副作用未経験層 1100 34.5 25.5 19.5 18.5 8.3 8.7 9.1 5.9 6.4 6.2

    ある 610 37.4 23.8 21.6 20.8 15.1 12.8 10.3 11.1 7.9 5.9

    ない 766 40.3 33.9 24.8 21.5 11.6 8.4 9.1 8.4 7.0 9.0

    どちらとも言えない 396 37.4 27.8 19.7 24.2 9.8 11.9 10.4 6.6 9.8 8.8

    説明された層 1682 38.6 29.3 22.7 21.9 12.2 10.8 9.9 8.9 8.1 7.8

    説明されなかった層 90 40.0 24.4 21.1 21.1 15.6 8.9 7.8 8.9 5.6 10.0

    医師・薬剤師からの説明程度

    全体

    性別

    年代別

    地域別

    全体

    性別

    年代別

    地域別

    副作用経験別

    かかりつけの薬局の有無

    68.2

    67.5

    64.4

    71.7

    69.3

    76.3

    74.4

    70.0

    61.3

    58.3

    67.6

    69.5

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    ■属性別でみると、性別では女性の方が男性より誤使用率が高い。具体的には「症状がよくなったので、自分の判断で服用を中止した」「前と同じ症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」等が高い。年代別では30代、40代で誤使用経験率が高い。具体的には、両層とも「指示された回数どおりに飲まなかったことがある」等が全体より高めである。

    ■要因別でみると、副作用経験別では副作用経験層の方が、未経験層より「指示された回数どおりに飲まなかったことがある」「自分の判断で、薬の服用量を加減して飲んだことがある」等の誤使用経験率が高くなっている。

    図表14. 処方薬の誤使用経験層-何らかの誤使用経験率 (全体/属性別) 【複数回答】

    図表15. 処方薬の誤使用経験率-上位10項目 (全体/属性別/要因) 【複数回答】

    (単位:%)

    ※ 15年全体より5ポイント以上高い数値に網掛け

    -29-

  • 調査数 副作用経験者(%)

    15年 1772 37.9

    14年 1764 35.4

    12年 1829 38.1

    10年 1852 38.2

    08年 1364 32.8

    男 845 32.4

    女 927 42.9

    20代 251 41.0

    30代 312 45.8

    40代 277 40.8

    50代 337 37.1

    60代 269 28.6

    70代以上 326 34.0

    男・20代 118 34.7

    30代 146 44.5

    40代 136 32.4

    50代 158 31.0

    60代 128 23.4

    70代以上 159 28.3

    女・20代 133 46.6

    30代 166 47.0

    40代 141 48.9

    50代 179 42.5

    60代 141 33.3

    70代以上 167 39.5

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    性・年代別

    3 副作用の経験・認識

    (1) 副作用の経験 [ 問13 ]

    副作用経験率は全体の37.9%。女性の方が男性より高い

    ■副作用と思われる症状を経験したことが、「時々ある」「1~2度ある」と回答した人の合計は37.9%で、前回よりやや増加している。

    ■属性別でみると、性別では女性の方が男性より10.5ポイント高い。女性を年代別でみると20代から40代は40%台の後半で他3層より高い。男性の中で最も高いのは30代の44.5%である。

    図表16. 副作用の経験 (全体/属性別)

    注) 「無回答」除く

    14.7

    12.9

    14.3

    14.8

    12.0

    12.3

    16.9

    17.1

    23.1

    14.8

    14.2

    9.3

    9.8

    14.4

    20.5

    12.5

    12.0

    8.6

    6.3

    19.5

    25.3

    17.0

    16.2

    9.9

    13.2

    23.2

    22.5

    23.7

    23.3

    20.8

    20.1

    26.0

    23.9

    22.8

    26.0

    22.8

    19.3

    24.2

    20.3

    24.0

    19.9

    19.0

    14.8

    22.0

    27.1

    21.7

    31.9

    26.3

    23.4

    26.3

    62.1

    64.6

    61.9

    61.8

    67.2

    67.6

    57.1

    59.0

    54.2

    59.2

    62.9

    71.4

    66.0

    65.3

    55.5

    67.6

    69.0

    76.6

    71.7

    53.4

    53.0

    51.1

    57.5

    66.7

    60.5

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    時々ある 1~2度ある ない

    -30-

  • 調査数

    15年 672

    14年 624

    12年 696

    10年 707

    08年 447

    男 274

    女 398

    20代 103

    30代 143

    40代 113

    50代 125

    60代 77

    70歳以上 111

    男・20代 41

    30代 65

    40代 44

    50代 49

    60代 30

    70代以上 45

    女・20代 62

    30代 78

    40代 69

    50代 76

    60代 47

    70代以上 66

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    性・年代別

    61.0

    61.7

    63.1

    66.8

    66.2

    56.6

    64.1

    43.7

    58.0

    62.8

    62.4

    68.8

    72.1

    31.7

    55.4

    65.9

    57.1

    63.3

    66.7

    51.6

    60.3

    60.9

    65.8

    72.3

    75.8

    21.1

    14.3

    15.4

    18.2

    12.8

    20.4

    21.6

    16.5

    18.2

    23.9

    28.0

    20.8

    18.9

    19.5

    13.8

    25.0

    30.6

    20.0

    15.6

    14.5

    21.8

    23.2

    26.3

    21.3

    21.2

    31.4

    32.2

    30.9

    27.0

    28.4

    36.5

    27.9

    49.5

    37.1

    31.0

    25.6

    23.4

    19.8

    58.5

    41.5

    31.8

    28.6

    30.0

    26.7

    43.5

    33.3

    30.4

    23.7

    19.1

    15.2

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0 125.0

    医師に相談したことがある 薬剤師に相談したことがある どちらにも相談しなかった

    (2) 副作用を経験した時の対応 [ 問13-1 ]

    副作用について「医師に相談」61.0%、「相談せず」31.4%

    ■副作用を経験した時の対応では、「医師に相談したことがある」が最も多く61.0%、「薬剤師に相談したことがある」が21.1%、「どちらにも相談しなかった」は31.4%である。

    ■時系列でみると、「医師に相談したことがある」割合は過去5回の調査結果の中で最も低く、「薬剤師に相談したことがある」割合は最も高い。

    ■年代別では、「医師に相談したことがある」割合は70代以上で72.1%と最も高く、反対に20代は43.7%と低い。

    ■性・年代別でみると、「医師に相談したことがある」割合は、女性は年代が上になるほど高くなる。女性は最も低い20代でも51.6%なのに対し、男性20代は31.7%と目立って低い。

    図表17. 副作用を経験した時の対応 (全体/属性別) 【複数回答】

    注) 「無回答」除く

    -31-

  • 調査数 副作用関心者(%)

    15年 1772 59.3

    14年 1764 58.7

    12年 1829 57.5

    10年 1852 57.7

    08年 1364 61.1

    男 845 53.4

    女 927 64.7

    20代 251 57.8

    30代 312 60.6

    40代 277 64.3

    50代 337 56.1

    60代 269 59.9

    70代以上 326 58.0

    男・20代 118 61.0

    30代 146 58.2

    40代 136 55.9

    50代 158 43.0

    60代 128 53.9

    70代以上 159 50.9

    女・20代 133 54.9

    30代 166 62.7

    40代 141 72.3

    50代 179 67.6

    60代 141 65.2

    70代以上 167 64.7

    健康層 1372 57.2

    不健康層 400 66.5

    副作用経験層 672 78.7

    副作用未経験層 1100 47.5副作用経験別

    健康状態別

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    性・年代別

    (3) 副作用への関心 [ 問12 ]

    副作用を気にするのは59%。女性は男性より関心が高い

    ■処方された薬を飲むとき、副作用について「非常に気にしている」のは13.7%、「まあ気にしている」が45.6%。副作用関心層は全体の59.3%で、前回より微増している。

    ■性別では、男性の関心度が53.4%なのに対し、副作用経験率が男性より高い女性は64.7%と副作用に対する関心度も高い。

    ■性・年代別でみると、副作用経験率の最も高い女性40代の関心度が72.3%と最多である。■健康状態別では不健康層の関心度が66.5%、副作用経験別では副作用経験層の関心度が78.7%と高い(副作用未経験層は47.5%)。

    図表18. 副作用への関心 (全体/属性別)

    注) 「無回答」除く

    13.7

    12.0

    13.3

    12.0

    18.6

    11.2

    16.0

    11.2

    11.9

    17.3

    13.1

    12.6

    16.0

    12.7

    8.9

    14.7

    10.1

    10.9

    10.7

    9.8

    14.5

    19.9

    15.6

    14.2

    21.0

    11.1

    22.8

    23.8

    7.5

    45.6

    46.7

    44.1

    45.7

    42.5

    42.1

    48.8

    46.6

    48.7

    46.9

    43.0

    47.2

    42.0

    48.3

    49.3

    41.2

    32.9

    43.0

    40.3

    45.1

    48.2

    52.5

    52.0

    51.1

    43.7

    46.1

    43.8

    54.9

    39.9

    35.0

    36.2

    38.7

    37.6

    34.3

    38.7

    31.6

    36.3

    33.7

    28.2

    38.6

    34.9

    37.4

    31.4

    33.6

    32.4

    50.6

    37.5

    43.4

    40.6

    33.7

    24.1

    27.9

    32.6

    31.7

    37.1

    27.8

    20.4

    43.9

    5.7

    5.1

    3.9

    4.7

    4.2

    7.9

    3.7

    6.0

    5.8

    7.6

    5.3

    5.2

    4.6

    7.6

    8.2

    11.8

    6.3

    8.6

    5.7

    4.5

    3.6

    3.5

    4.5

    2.1

    3.6

    5.7

    5.8

    0.9

    8.6

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    非常に気にしている まあ気にしている あまり気にしていない まったく気にしていない

    -32-

  • 調査数

    15年 1772

    14年 1764

    12年 1829

    10年 1852

    08年 1364

    男 845

    女 927

    20代 251

    30代 312

    40代 277

    50代 337

    60代 269

    70代以上 326

    首都圏 1221

    京阪神圏 551

    副作用経験層 672

    副作用未経験層 1100

    ある 610

    ない 766

    どちらとも言えない 396

    そう思う 85

    まあそう思う 355

    あまりそう思わない 1052

    そう思わない 280

    製薬会社の名前が分からないので何となく

    不安

    全体(調査年別)

    性別

    年代別

    地域別

    副作用経験別

    かかりつけの薬局の有無別

    4 処方された薬のメーカー名の認知意向

    (1) 処方された薬のメーカー名の認知意向 [ 問8 ]

    処方された薬のメーカー名を「知りたいと思った」のは29%

    ■処方された薬のメーカー名については、知りたいと「思った」人が全体の29.3%で、前回と比べて変化はない。

    ■性別では男女にあまり差はなく、年代別でみると、50代と70代以上の意向が高い。■副作用経験別では、副作用経験層の38.2%に認知意向がある。(未経験層は23.8%)■『製薬会社の名前が分からないので何となく不安』の肯定、否定別では、「そう思う」層で60.0%、

    「まあそう思う」層で51.5%が認知意向を示しており、「あまりそう思わない」23.1%、「そう思わない」15.0%と、不安度の度合いと認知意向の高さは連動している。

    図表19. 処方された薬のメーカー名の認知意向 (全体/属性別/要因別)

    注) 「無回答」除く

    29.3

    28.9

    31.5

    32.6

    31.0

    28.6

    29.9

    25.9

    26.9

    28.9

    32.6

    28.6

    31.6

    29.7

    28.3

    38.2

    23.8

    32.6

    27.9

    26.8

    60.0

    51.5

    23.1

    15.0

    70.7

    71.1

    68.5

    67.4

    68.8

    71.4

    70.1

    74.1

    73.1

    71.1

    67.4

    71.4

    68.4

    70.3

    71.7

    61.8

    76.2

    67.4

    72.1

    73.2

    40.0

    48.5

    76.9

    85.0

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    知りたいと思った 思わなかった

    -33-

  • 74.0

    39.3

    24.1

    15.8

    2.1

    74.9

    39.2

    26.5

    15.1

    2.7

    74.0

    35.9

    18.2

    16.5

    4.9

    78.6

    38.3

    18.1

    16.9

    3.0

    74.0

    45.4

    17.5

    22.7

    5.0

    0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

    知っていると安心だから

    副作用が起きた時のために知っておきたいから

    信頼できないメーカー(製薬会社)があるから

    問い合わせ先を知りたいから

    その他

    15年(519)

    14年(510)

    12年(577)

    10年(603)

    08年(417)

    (2) 処方された薬のメーカー名を知りたいと思った理由 [ 問8-1 ]

    「知っていると安心だから」メーカー名を知りたい

    ■処方された薬のメーカー名の認知意向者の、知りたいと思った理由は「知っていると安心だから」が74.0%で最も多い。次いで、「副作用が起きた時のために知っておきたいから」が39.3%、「信頼できないメーカー(製薬会社)があるから」が24.1%、「問合せ先を知りたいから」が15.8%と続く。

    ■時系列でみると、「知っていると安心だから」は前回より微減で12年調査結果と同じ数値。前回大きく増加した「信頼できないメーカー(製薬会社)があるから」は、今回やや減少している。

    図表20. 知りたいと思った理由 (全体/15年/14年/12年/10年/08年) 【複数回答】

    注) 「無回答」除く

    -34-

  • 調査数

    15年 1772 64.3

    14年 1764 62.9

    男 845 65.4

    女 927 63.2

    20代 251 48.2

    30代 312 56.4

    40代 277 65.0

    50代 337 68.0

    60代 269 74.0

    70代以上 326 71.8

    首都圏 1221 63.8

    京阪神圏 551 65.3

    全体

    性別

    年代別

    地域別

    (3) 処方された薬のメーカー名の認知度 [ 問9 ]

    処方された薬のメーカー名の認知層割合は64%

    ■処方された薬のメーカー名を「全て知っている」は3.6%、「大体知っている」が18.6%で、「高認知層」は22.2%である。「多少知っている」の42.1%を合計した認知層は64.3%で、前回よりやや増加している。

    ■属性別にみると、認知層の割合は、年代別では60代が74.0%で最多。次いで70代以上の71.8%、以下、年代が若いほど低くなる。高認知層の割合も、年代が上の方が高い。

    図表21. 処方された薬のメーカー名の認知度 (全体/15年/14年/12年/10年/08年)

    図表22. 処方された薬のメーカー名の認知度 (全体/属性別)

    注) 「無回答」除く

    注) 「無回答」除く

    3.6

    3.1

    2.6

    2.8

    0.5

    18.6

    16.5

    17.7

    16.7

    8.6

    42.1

    43.4

    44.0

    43.3

    43.3

    35.7

    37.1

    35.7

    37.2

    47.5

    0.0% 25.0% 50.0% 75.0% 100.0%

    15年(1772)

    14年(1764)

    12年(1829)

    10年(1852)

    08年(1364)

    全て知っている 大体知っている 多少知っている 全く知らない

    3.6

    3.1

    4.0

    3.2

    1.2

    2.2

    1.8

    6.8

    3.7

    4.9

    4.1

    2.5

    18.6

    16.5

    20.6

    16.7

    11.2

    12.5

    15.9

    19.3

    24.2

    27.0

    17.9

    20.1

    42.1

    43.4

    40.8

    43.3

    35.9

    41.7

    47.3

    41.8

    46.1

    39.9

    41.9

    42.6

    35.7

    37.1

    34.6

    36.8

    51.8

    43.6

    35.0

    32.0

    26.0

    28.2

    36.2

    34.7

    0.0 25.0 50.0 75.0 100.0

    全て知っている 大体知っている 多少知っている 全く知らない

    62.9

    64.3

    62.8

    52.4

    認知層(%)

    認知層(%)%

    64.3

    -35-

  • 高認知層(393) 認知層(1139)

    53.2 56.541.0 38.918.8 15.314.0 9.510.4 9.07.9 5.43.6 4.74.1 3.42.5 2.5

    薬についての本で調べて

    新聞・雑誌等の報道を通じて

    看護師に聞いて

    その他

    認知経路

    薬の包装にある製薬会社のマークで

    インターネットで調べて

    院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて

    医師に聞いて

    病院や診療所(医院)の薬剤師に聞いて

    56.5

    38.9

    15.3

    9.5

    9.0

    5.4

    4.7

    3.4

    2.5

    55.6

    40.0

    15.6

    9.1

    7.9

    6.7

    5.8

    2.1

    3.7

    57.2

    43.3

    13.3

    8.8

    7.9

    7.1

    5.7

    2.0

    2.0

    62.4

    38.9

    13.8

    9.1

    8.3

    9.9

    6.4

    2.6

    2.1

    67.8

    11.6

    14.3

    11.8

    8.7

    13.0

    30.0

    3.4

    4.6

    0.0 20.0 40.0 60.0 80.0

    薬の包装にある製薬会社のマークで

    インターネットで調べて

    院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて

    医師に聞いて

    病院や診療所(医院)の薬剤師に聞いて

    薬についての本で調べて

    新聞・雑誌等の報道を通じて

    看護師に聞いて

    その他

    15年(1139)

    14年(1110)

    12年(1176)

    10年(1163)

    08年(714)

    (4) 処方された薬のメーカー名の認知経路 [ 問9-1 ]

    認知経路は「薬の包装にある製薬会社のマーク」

    ■処方された薬のメーカー名の認知経路は、「薬の包装にある製薬会社のマークで」が56.5%で最も高く、次いで「インターネットで調べて」の38.9%で、この2項目が主な認知経路といえる。

    ■時系列でみると、「薬の包装にある製薬会社のマークで」は減少傾向だったが今回やや増加、「インターネットで調べて」は僅かながら減少傾向である。

    ■認知経路を高認知層と認知層の認知度別に比べてみると、高認知層は認知層全体より「薬の包装にある製薬会社のマークで」以外の項目で殆ど高い。特に「医師に聞いて」「院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて」等が高い。

    図表23. 処方された薬のメーカー名の認知経路 (全体/15年/14年/12年/10年/08年) 【複数回答】

    注) 「無回答」除く

    図表24. 処方された薬のメーカー名の認知経路 (認知度別/15年) 【複数回答】(単位:%)

    -36-

  • ▲ 28.6

    22.5

    ▲ 27.0

    26.8

    47.2

    2.2

    28.9

    ▲ 12.3

    ▲ 8.4

    ▲ 0.2

    調査数

    薬の副作用

    薬の効能・

    効果

    薬の飲み合わ

    せの注意

    薬の種類・

    成分・特長

    薬の服用

    方法

    ェネリ

    ック

    医薬品

    薬の名前

    薬の

    メー

    カー

    薬の保管方法

    その他

    特にない

    15年 2000 56.9 53.5 45.6 45.5 34.4 23.2 21.0 18.4 17.2 0.4 25.4

    14年 2000 53.5 54.0 38.2 44.2 31.7 21.1 22.9 20.0 12.3 0.2 27.8

    12年 2000 60.4 60.7 45.3 48.3 35.0 24.7 23.7 21.5 15.4 0.6 22.3

    10年 2000 61.5 62.4 46.4 50.9 36.5 27.8 28.1 24.8 16.5 0.7 20.2

    08年 1420 68.7 70.4 50.5 52.4 40.8 26.1 28.2 21.4 17.3 1.3 12.7

    男 963 50.9 49.8 38.7 44.2 32.6 22.8 19.8 19.4 15.2 0.2 30.5

    女 1037 62.4 56.9 51.9 46.6 36.0 23.4 22.0 17.4 19.0 0.5 20.6

    20代 306 50.3 49.7 35.9 46.7 39.2 16.7 22.9 19.3 18.6 0.3 32.4

    30代 358 55.3 56.4 50.3 50.6 39.1 24.3 21.2 16.8 20.9 0.3 24.0

    40代 307 59.3 54.7 50.5 47.2 35.5 25.7 21.5 13.0 15.0 1.0 19.5

    50代 370 60.5 52.2 47.8 45.1 33.2 27.6 19.7 17.8 17.6 0.3 22.7

    60代 309 55.0 51.5 39.8 41.7 27.8 21.7 23.3 21.0 15.9 0.0 27.2

    70歳以上 350 59.7 56.0 47.4 41.1 31.1 22.0 17.7 22.0 14.6 0.3 27.1

    首都圏 1388 56.8 52.4 45.6 44.3 34.6 23.8 20.7 17.4 17.1 0.4 26.4

    京阪神圏 612 56.9 55.9 45.4 48.0 33.8 21.6 21.4 20.4 17.3 0.3 23.0

    健康層 1571 55.1 53.0 44.0 45.2 33.7 22.0 20.6 18.4 17.2 0.3 26.5

    不健康層 429 63.2 55.5 51.0 46.4 36.6 27.5 22.4 18.2 17.0 0.5 21.4

    受診経験なし層 503 42.7 45.3 33.0