第3種郵便物認可 車 荷物が多い、鉄道 距離が遠い2015/06/13 ·...
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旅行手段として利用した理由 車 荷物が多い、鉄道 距離が遠い
ドライブ旅行と鉄道旅行の実態
JTB総合研究所 調査
(4)第2801号 第3種郵便物認可 2015年(平成27年)6月13日(土曜日)
宿泊観光における主な交通手段として自家用車を利用した割合は・2
%と半数近くを占める(日本観光振興協会「2013年度版 観光の実態
と志向」)。一方、近年、「ななつ星in九州」をはじめ、乗ること自体
が旅の目的となるような観光列車が次々と導入されるなど、鉄道を利用し
た旅も人気を博している。では、人々はどのように車と鉄道を使い分け、
旅を楽しんでいるのか。JTB総合研究所は、「クルマと鉄道、どう使い
分ける? ドライブ旅行と鉄道旅行の実態と今後の意向調査」を実施した。
この2年間の宿泊を伴
う旅行で利用した交通手
段(複数回答)=図1=
を見てみると、自家用車
やレンタカー、友人・知
人の車を利用して自宅近
くから出発するドライブ
旅行へ出かけた人は全体
の・8%。鉄道旅行は
・0%、飛行機は・
6%と続いた。地域別で
は、都市部である東名大
(首都圏、名古屋圏、大
阪圏)の地域では、鉄道
旅行の割合が・6%と
高くなっている。
性年代別に利用した主
な交通手段=図2=を見
てみると、代の男性、
~代の女性で比較的
自宅近くからレンタカー
や友知人の車を借りて出
かけるドライブ旅行や、
鉄道旅行、飛行機旅行の
割合が高くなった。
直近のドライブ旅行と
鉄道旅行で、それぞれの
交通手段を選んだ理由=
図3=を聞いてみると、
自動車を利用した理由の
1位は「荷物が多いから
(・0%)」、2位は
「車が好きだから(・
6%)」、3位は「いろ
いろな観光地を回りたか
ったから(・4%)」
となった。一方、鉄道を
利用した理由の1位は
「距離が遠いから(・
5%)」、2位は「旅先
での交通の便が良さそう
だから(・8%)」、
3位は「列車が好きだか
ら」(・7%)だった。
旅行を快適に楽しんで
もらうためには、不満を
いかに改善するかも重要
な要素の一つ。では、旅
行者はそれぞれの旅行手
段で、どのような不満を
持っているのか。ドライ
ブ旅行の不満=図4=は
「駐車場を見つけるのが
大変(・2%)」「渋
滞(・1%)」「酒が
飲めない(・1%)」
が1~3位となった。
一方、鉄道旅行の不満
のトップ3は「二次交通
が不便(・9%)」
「荷物の持ち運び(・
6%)」「案内情報の不
足(9・4%)」だった。
駐車場を簡単に探せるア
プリやナビゲーションな
どもあるが、ピーク時に
は満車であるなど、現状
ではまだ十分に解決しき
れていない問題と言える
だろう。鉄道旅行では
「二次交通が不便」が
・9%と過半数近くに。
また、ドライブ旅行の不
満としても、特に代で
は・6%となった。
代は、旅行先で公共交通
機関を併用して動く人も
・0%と比較的多く見
られることから、不満も
高くなっているのだと考
えられる。また、鉄道旅
行に関する不満も他の年
代よりも代で高いとい
うことが分かった。
酒が飲めないという不
満が全年代を通じて最も
低いことは、昨今の若者
事情を反映していると言
えるかもしれない。
旅行先であったら便利
だと思うサービスを調査
対象者全員に聞いたとこ
ろ、1位は、「頻繁に観
光地を巡ってくれる循環
バス」・5%で、2位
の「旅先で気軽に利用で
きるレンタサイクル」
・0%を・5㌽上回っ
た。二次交通の不便さが
鉄道旅行の1位に上がっ
たことからも分かる通
り、旅行先で効率的に自
分の行きたいところへ行
くことができる「足」を
求める気持ちが強いこと
がうかがえる=図5。
【調査概要】
調査対象者は、日本全
国に居住する歳以上の
男女で、過去2年以内に
宿泊を伴うドライブ旅行
をした人1185人、宿
泊を伴う鉄道旅行をした
人928人(重複あり)
を1万人の調査パネルか
ら抽出。インターネット
アンケート調査で年5
月8~日に実施。