11月 バス例会

平成16年 11月 21日 (日 )

主催 備陽史探訪の会 担当 小林浩二

一　．　ラ澤製

伝 浦上与次郎の墓 旧閑谷学校講堂

福山駅北 口集合 ―一一一―

福山駅北口出発 ――一一―

福山東インター ーーーー‐

瀬戸パーキング着 ―一一―

瀬戸パーキング発 ―一一―

和気インター ーーーーー

和気美 しい森着 ―一一――

美 しい森発 ―一一――

太鼓の丸 ――一一一一――

石 門

一 一 一 一 ― ― 一 一 ―

‐

堀 切

―

一 一 一 ― 一 ― 一 一 一

天神山本丸着 ―一一一一―

天神山本丸発 ―一一一一―

天瀬侍屋敷跡 ―一一一一―

天石門別神社 ―一一―一―

浦上与次郎の墓 ―一一―‐

天石門別神社 一―一一一

旧閑谷学校 ―一一一一―‐

旧閑谷学校 ―一一――一―

浦上村宗の宝筐印塔 ―一―

備前インター ーーーー■―

福山東インター ーーーーー

福山駅北 口着 ―一一―一―

時 間 割 行 程 表

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

時おおお飩”はい‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥…………

０

０

１

１

１

２

３

３

３

４

４

５

５

６

７

７

分

15305040(ト イ レ休憩 )

500020(ト イ レ有 )

30 (こ こか ら徒歩 )

50001530(昼 休憩後希望者 のみ百貫井戸跡へ案 内 )

40(簡 易 トイ レ有 るが 一一― )

20304000(バ スに乗車 )

30(ト イ レ有 )

3040000020

-1-

四

五

人

四

六

七

四

六

九

四

七

一

五

〇

二

五

一一一

五

〓一〇

五

〓一一

五

〓〓

一

五

〓〓二

五

〓一四

五

〓王ハ

五

〓一七

〃 四 三 二

四 七 五

一 四 五

浦 浦 浦 赤 赤 ⌒ 赤 赤 浦 浦 浦上 上 上 松 松 応 松 松 上 上 上

村 村 則 政 政 仁 政 満 則 宗 宗宗 宗 宗 則 則 の 則 祐 宗 安 隆｀ ｀

三 ｀侍 乱

｀ ｀ ｀ ｀ ｀

赤 備 石 播 所V神

六 備 備 備松 前 城 磨 の 璽 代 前 前 前

義 守 で 。 所 奪 将 守 守 守村 護 病 備 司 還 軍 護 護 護を 代 死 前 と の 足 代 代 代討 ⌒ 。 な 功 利 ⌒ ⌒ ⌒つ 二 美 り に 義 三 二 三

⌒ 石 作｀ よ 教 石 石 石

浦 城 の 浦 り 暗 城 城 城上 主 守 上 加 殺 主 主 主氏

V 護 則 賀 ⌒

V V Vの 職 宗 半 嘉

喜署蒼 がる3 i雪 曇晏V ら 代 護

V

詈‡ ] を:[開 葬 臼

夕台 る

浦上氏関係略年表

文

和

四年

文

中

三年

嘉

吉

元年

長

禄

二年

応

仁

元年

文

明

元年

文

明

三年

文亀

二年

〃　

　

七

月

大

永

元年

享

禄

三年

享

禄

四年

六

月

四

日

享

禄

五年

四

月

九

日

〃　

　

七

月

二十

日

天文

元年

七

月

下旬

天文

二年

天文

三

年

六

月

天文

五年

天

文

六

年

本

丸

。二

の丸

-2-

一五

〓一九

五

四

〓一

五

四

四

五

四

五

五

四

九

五

五

一

五

五

〓一

五

五

九

五

六

〇

五

六

一

五

六

一一

五

六

〓一

五

六

四

五

六

五

十「一二ハエハ

五

六

人

天

文

八

年

天

文

十

二

年

″　

　

　

人

月

〃　　　　人

月

〃　

　

人

月

永

禄

三年

永

禄

四年

永

禄

五年

〃　

　

人

月吉

日

永

禄

六

年

永

禄

七年

七

月

十

二

永

禄

八年

二

月

永

禄

九

年

永

禄

十

一年

永 天 天 天 天 天

禄 文 文 文 文 〃 文三 二 二 十 十 十

年 十 十 人 四 三

年 年 年

十年

月

天神山城増築、桜

の馬場

。鍛冶場

。大

手門

。百貫井戸

。長屋

の段を構築

（第

二期

工事）

天神山城増築、

三

の丸

・西櫓台

・下

の段を構築

（第

四期

工事）

宇喜多直家、宗景

に仕え

る

（十四歳）

宗景、赤松晴政と播州

にて戦う

直家

に乙子城

。禄

三百貫を与える

尼子勢美作

に進

入、三星城主防戦

浮

田大和、備中

に内通、直家

に討たす

浦

上松之丞誕生、与次郎宗

辰と称す

宗景

の命

により直家、沼村亀

山城主中山備中

の娘

を要

る

尼子晴久美作

に侵攻、浦上軍応戦

し撃退す

宗景

の命

により直家、亀

山城主中

山備中

（直家

の舅

）・砥

石城主島村

貫

阿弥

を倒す

長船孫右衛門尉清光、宗景

のため作

刀

（桶狭間

の合戦）

宗景、龍

ノ

ロ城を攻め

る

金川城主松

田将監、宗景と和睦

し、直家

の娘を嬰

る

室城主政宗

父子、赤松方

の宇

野下野守

に暗殺され、次男清宗相続す

長船孫右衛門尉清光、宗景

のため作

刀

宗景

の命

によ

り三星城主後藤勝

元、直家

の娘を嬰

る

宗景、龍

ノ

ロ城を兵糧攻め

長船孫右衛門尉清光、天神山

にお

いて宗景

のため作

刀

直家、尼子と組

しため、宗景、毛利

に援軍依頼

を不

景、直家

と不和

にな

る

-3-

五

六

九

五

七

〇

五

七

一

五

七

〓一

五

七

四

五

七

五

五

七

六

五

七

七

〃 〃

永禄十

二年

〃　　　二月

元亀

元年

元亀

二年春

天正元年

天 天 天 天〃 〃 〃 正 正 正 〃 ″ 正 〃

五 四 三 二

年 年 年 年

八 五 五 四 十 四 三 二

月 月 月 月 月 月 月 月

十 十 六 十

日 一́ 日 二

日 日

十 十 七

ノヽ 三 日

日 日

直家、金川城

を攻め松

田元輝

・元賢

父子を討

つ

（織

田信

長上洛）

直家、伊部城

。富

田松山城を攻略す

長船源兵衛

尉祐定、宗景

のため作

刀

宗景、金川城を攻撃

宗景、直家

と和睦

し直家

の娘

を与次郎

の妻

に迎え

る

宗景、織^

田信

長

に拝謁し、播磨

・備前

・美作三国所領

の朱印を賜

る

直家、沼城よ

り岡山城

に移

る

直家、播州

小塩城

の浦上久松丸

（九歳）を奉

じて、宗景攻略を謀計す

る

（室

町幕府滅ボ）

宗景、信長

の援

により毛利輝

元と戦う

宗景

の臣直家、毛利と和睦

し宗景と断

つ

直家、宗景配下

の伊部鯛山城

を攻撃

信長、

天神山城

へ兵糧を送

る

宗景

の四男与

五郎誕生

日笠

の青

山城、直家

に攻められ落城

与次郎、舅直家

に毒殺される

二十九歳

与次郎、長福寺

の僧

により川本景山に葬

られる

天神

山城落城

宗景播州

に逃

れる

宗景

の内室妙源院、

田原村

で没す

宗景

の娘、

日笠下山中

で自害

四男与

五郎

（二歳）、乳母と共

に邑久

郡飯

の城主高取備中

に託す

-4-

備前

浦

上家

略

系

図

（浦上家系図は十数種類あると一西われているが

『三石町誌』記載に従う）

政

一不

尚

一

一一

‐

久

松

丸

宗

隆

与

次

郎

与

五郎

成

宗

宗隆　守

護代、文和四

（一三二五）年～明徳年代

（一二九

二）

宗安

　守護代、永享年代

（一四

二九）、嘉吉

元

（一四四

一）年没

則宗　守護代、永享

九

（一四

二九）年生

～文亀

二

（一五〇

二）年没

宗助　守護代、

村宗　守護代、惣

領家

を継ぐ、文亀

三

（一五〇三）年～享禄

四

（一五三

一）年没

政宗　室山城主、永禄

七

（一五六四）年没

わ萱泉　天神

山城主、享禄

五

（一五三

二）年～天正五

（一五七七）年出奔

与次郎

　天正五

（一五七七）年没

与

五郎

　天正五年、乳母と共

に邑久

郡飯

の城主高取備中を頼

る、東須恵浦上祖

一 b~

一示旦泉

宇喜多

氏系図

春

家

女

子

忠家

秀 亀

家 松女

子

女

子

（

女

子

（浦上与次郎室

感応院

詮家

（坂崎出羽守直盛）

基家

能家

　備前

守

護代浦

上氏

の被

官

、

天文

三年

（一

五三

四）島

村豊

後守

に攻

めら

れ

砥

石城

に

て

自

刃す。

興家

　天文五年

（一五三六）

頃横

死す。

直家

　主家

浦

上

氏を滅ぼ

し備前

・美

作

の大

半を

手中

にす

る、毛利氏と交戦中

の天正九年

（一

五人

一）

二月十

四

日、

岡山城

に

て病

没

五十

二歳。

秀家

　豊

臣秀吉

の信

任

を得

て五大老

に列

せら

れ

たが

関

ケ原

の戦

に敗

れ人丈

島

に流

刑、

明暦

元年

（一六五五）十

一月没八十四歳。

-6-

戦国大名浦上氏

の支配

の仕組み

（永禄年間頃

「備前

軍記」「天神山記」ョ

一星軍伝記」「岡山県通史

し

（腑踏里不名）　　　⌒尋篤翌墜騒̈家一離お）

浦

上

与

次

郎

（御津郡平岡西城）

Ｆ同国□（和気町内）大

・中山の北山城

・衣笠山城、上道郡亀山城

▲戦国大名の組織をもっている家来

浦

上

宗

景

（天神山城）

―目園□（帥燎榔舶）

（和気郡内）

上　

　

一

上道郡の沼城および宇喜多氏の家来のたて

電魏稀癬鱈翼雛城．愛じ

硫黄山城ｅ口永町）・香登城（備前町）

宗 景 直 属 の 家 来

(奄甲蜃者T蓮農甲喬皐星簑)

浦

上

景

行

（片上の戸田松城）

（晴碑稚加名っ菫）　　　　　　　　　（有力名主の城）

上回圏日一（需亀）礎饗撃罐響相静赫理ぷ報

上―日‐同国

霜邸北）騰硼嚇禰難

一嶽磁軸続警

|

（糠俳疎南）窃硼榔初矩鰹峨お・ぉ撤師雌順・氏知眩媒詢社

一⌒鰤籠卿紳）惣保宮Jヒ

翁木山農城城城城⌒⌒⌒⌒

尋誓翼籍Yじ98黒 ・ ・ ・

雲盤授曇黒翁翁曾磐津戸永郡郡町町北VV▼

部V

-7-

浦

上

宗

景

と

宇

喜

多

直

家

浦上氏はもと播磨国浦上庄

の地頭から身を起

こし、南北朝

の頃より守護赤松氏

の有力な被官

であ

つた。応仁

の

頃からは赤松氏

のもと

で守護代を

つとめ、三石城を中心に東備に勢力を張

つていた。永正

の頃赤松氏が衰えると、

浦上村宗

は、赤松義村を大永元年

（一五二

一）に殺害して西播磨地方をその支配下に入れた。しかし細川管領家

の内紛に敗れた細川高国を助けて各地に転戦したが、享禄四年

（一五三

一）天王寺

の戦に討死し、その嫡子

の政

宗は播磨

の室津城

へ、次子宗景は天神山を本城としてその地方

の経略にあた

つた。やがて政宗は、宗景

の属城

で

あ

った三石城、　一族浦上国秀

の居城

であ

った片上

の戸田松城を奪取して、　宗景と対立したが永禄

五年

（一五七

三）播磨室津

で、赤松方

の旧臣宇野下野守に暗殺された。

一方

天神山にいた宗景は、備前南部より宇喜多直家、備前西部

・美作より毛利氏

の進出に脅かされたため、織

田信長

の威勢

に頼ろうとして、好みを通じ、天正元年

（一五七三）備前

・美作

・播磨

の所領安堵

の朱印状を信長

から得た。

宗景

が天文

二年

（一五三三）天神山に城を構え、　天正五年

（一五七七）

の落城

の時ま

で約四四年、おもな家

来は、　一族

の御津郡平岡西城主浦上与次郎、片上戸田松城主浦上景行をはじめ直属の者としては、大

田原実時

・

服部主膳

・岡本龍晴

。日笠頼房

。日笠頼恒

・日笠利左衛門

。

池土佐

・明石景之

。　明石景親

・延原弾正

・岡越前

守利季など

である。また備前、美作地方

の有力名主

（地侍）で家来に組み入れられた者には笹部

・中山

・小野田、

日笠

。明石

・後藤

・高取

。岡

。糠

田

・宇喜多

。松島などがあ

つた。彼等は山城を築き、土地の守りを固め

ていた。

この中糠

田与次右衛門は矢

田観音山城主

であ

つた。当時宇喜多直家は邑久郡沼城主

で、他

の家臣とは異な

り、多

く

の名主

（地侍）を率

いて宗景に仕え

ていた。宗景

の支配地域にはこうした複雑な家臣が多く住んでいた。

これ

が後に天神山の戦

いに宗景が直家に破れる

一つの原因にな

ったと考えられる。

また宗景は短慮

で家臣をあまり可愛がらなか

つたと伝えられている。

この性格が事実だとすれば、直家

の謀略

が容易

に成功する条件がかなり揃

っていたとも考えられる。

宇喜多氏は邑久郡豊原庄あたり

の上豪

であ

つたが、明応

の頃になると、宇喜多能家は備前守護代浦上宗助

・村

宗

の有力武将として活躍した。享禄四年

（一五三

一）浦上村宗が摂津天王寺

に戦死した後、能家

は故郷

の砥石城

-8-

田 勢 旭 う 景 た け に左 力 川 永 よ の

°て 隠

近 を 下 禄 り 命 永 自 退

将 強 流 十 は を 禄 刃 し

監 固 地 年｀

受 二 し て

元 な 域 ⌒ 戦 け 年 た い

fお 客三異頂2能 朱暴τ tt e負 曇量秀裏

ι実育英a皇 鷲松 配 ヽ

一｀

を の

部 直 増 襲将 家 し 撃と は て をい 宗 き 受

天

神

山

の

戦

い

大きく戦国大名

に成長した宇喜多直家

は、備前統

一の最後

の仕上げとして、旧主君天神山城主浦上宗景に戦

い

を挑んだ。

天正元年

（一五七三）播州室津

の城主浦上政宗

の孫浦上久松丸に父清宗

の仇

である宗景を討

つよう勧

めた。

天正五年

（一五七七）宗景

の子松之丞

（与次郎、直家

の娘婿）を岡山城に招

いて、毒酒を呑ませて後死亡

させた。現在岩戸字河本

の東北部

の山麓

に五輪

の石塔があり、与次郎

の墓と伝えられ

ている。

天正五年人月直家

は弟忠家らと数千

の大軍を率

いて父井原の国山付近から田原

の西山城

の線

に陣を布き、数千

の浦上久松丸

の軍は天神山

の揚め手より迫

った。

田土

の鉄砲

の段より鉄砲を撃ち矢を放

ったが、太鼓

の丸には依

然として城兵が見張りを続け、本丸には宗景が控え全軍を指揮、二の九

・三の丸には宗景腹心

の部下を配して雑

兵を指揮

した。亀

の甲には投

石のため小石を亀

の甲

の形に積み上げ

て置き、軍用石と

い

って四メートル四方

の巨

大な岩

石を敵に向か

って転がせるように配置し、用水確保

のため六メート

ル四方もある百貫井戸を掘り、雑兵

の

人員点呼をするため

二〇メートル四方

の石垣囲

い

（人桝）を作

って敵襲

に備えていた。

父井矢

口城に陣した宇喜多方は矢

田鉄砲

の壇、職尾に陣した軍勢と合流して天神山

の背後に追り、徐

々に包囲

-9-

を縮

め

て

い

つた。

そ

の間足軽を出

して城中

の様

子を探

り、時たま鉄砲を撃ち合

って、戦機が熟

す

る

のを待

つと

い

う情勢

であ

つた。

天正五年

人月九

日夜

、嵐が烈しく吹き荒

れると、突然城

の

一角

から火

の手が上が

つた。城兵が

消火

に向

かうとまた

一方

から火

の手があが

る。本丸

口に

いた宗景

を襲

う城兵

の

一団が突然

現れ

でた。火事

と風、

裏

切

り者

と忠

臣

の

一団

の死闘数時

間、夜

明けととも

に反逆組

は宇喜多方

の応援

を得

て大勝利を収めた。

宗景

は

日

笠頼

房ら

の老

臣数

人と城を脱

出

し

て益原

・和気

。大中山を経

て、播磨

へ落ち

のび

て行

った。直家

の謀略があま

り

兵力

の消耗な

く

し

て天神山を制

し

て備前統

一をな

しとげた。

この戦

いに参加

した多

く

の部

将

・兵士たち

の名前を

天神

山落

城記など

の史料

を通し

て見

るとｒ主な者

は次

の通り

であ

る。

日笠頼房

　

日笠頼恒

　

日笠利左衛門　大

田原実時　大

田原与

二郎　服部主膳　後藤

久之　後藤数

馬　一昌原六郎

林

九郎

兵衛

　岡本龍晴　岡本龍家

　池主殿　額

田与次右衛

門　下山正氏　管崎兵左衛門　奥

山源六　

久安

二郎

兵

衛　松島

　木村

　

田中　近藤

　山石井　岡

田　丸尾　青

山　小堀　彗戸田　香中　頓宮　難波　福

田　

石田　

西

田

岡

田途

中

から宇喜多方

に

ついた者

明石景

之　明

石景親

　明

石景季

　延原弾正　池土佐　橋本

四郎左衛門

戦

いの記録

１、浦

上

実

記

２、

天

　

神　　記

３、

天

神

山

記

４、

天

神

山

実

録

５、

天神山城実

記

６、

天神

山落城記

７、備

ユ削

軍

記

（土

肥経平著

）

葛佐伯町史』より）

-10-

天

神

山

城

天神

山城

は、美作

国

から備前

国東部を縦断

し

て瀬

戸

内海

に流

れ

る吉

井

川中流左岸

にあ

る急崚な

山塊

の天神

山山頂

一帯

に所在す

る典

型的

な連郭式

山城

で、総延長

五〇Ｏ

ｍに及ぶ本城と約

五〇Ｏ

ｍ離

れた出丸

の城郭施

設が構

築さ

れ

て

いる備前

国

のト

ツプ

クラ

スの城郭

であ

る。

天神

山

は吉

井川中流

に位置

し、美作

国南部と備前

国東部

と

を結

ぶ河川

交通

の院路

を占め

て

いるが、

足下

に盆

地や

小平

野、特

別な産業

地を控え

て

いるわけ

でも

な

く、

また、戦

国後期

の山陽道

からも遠

く離れ、戦略

的

要衝

と

ほど遠

い地

理的条

件

の地

であ

る。歴史的

・地

理的

環境

の見地

から

は必ず

しも

天神

山を拠点

にす

る

こ

と

の要

因を析

出

できな

いが

、逆

に

いえば

既存

の勢

力

・

体

制や

因習

の規制

にとらわ

れな

い所

でもあ

る。

この城

を中心

にし

て戦

国期後半

の備前

国

の歴史

が展開

し

て

い

る

こと

は事

実

であ

り、

そ

の意

味

では歴史

的、地理的

環

境

を

し

のぐ

政

治

的

利

点

が内

在

し

て

いた

のかも

しれな

い。天

神

山城

は、浦

上宗景

一代

限

り

の居城

であ

り、宗景

の栄枯

盛

衰

が城

の歴史

でもあ

る。

三石城を居城

にし

て

播磨

国

西部

から備前

国東部

を領有

化

した戦

国大名

の浦

上村

宗

が享

禄

四年

（一正三

一）大坂

の合戦

で討

死し、

跡

日

を

長

男

の政

宗

が

播

磨

国

室

津

を

居

城

に

し

て継

いだ

が、弟

の宗景

・国秀

と

不和

にな

り、宗景

が手勢

ど備前

国東部

の有力国人を引

き連

れ

て分立

し、

天神

山

に城

を

構えた

こと

に城

の歴史

が始

ま

る。

同年末

から翌

五年

の

初

め

の頃

に築城さ

れたも

のであ

る。

そし

て、

天正

五年

（一五七七）

に宇喜多直家

に攻められ

て落城す

るま

で

のわず

か四十五年間が城

の歴史

であ

り、城主

が数

氏

・

数代

に及ぶ

こと

の多

い戦

国期

の主要城郭

のうち

では稀

な例

であ

る。

しかし、　一代

四十

五年間

であ

つたと

は

い

え、現存す

る城郭遺

構

は築城期

のも

のと

は考

え難

く、

天神

山城

の城郭構造

の発掘

過程

は、宗景が備前

国

から

美作

国南部

を領有

化

した戦

国大名

に成長す

る過程

の節

目節

目に従

って改築さ

れ、最終的

に現存す

る近世的

城

郭

にな

ったも

のと判断さ

れる。

天神

山城

の経緯

はすな

わち浦

上宗景

の経

歴

であ

り、

そ

の備前国内

でト

ツプ

クラ

スの規模

と近世的

構造

と

の

形成が、宗景

の戦

国大名

への成長

と

一体

をな

し

て

いる

と考

え

られる

ので、宗景

の経緯

に

ついて記述

し

ておき

た

い。

宗景

が天神

山

に城

を構えた時期

は、

こ

の地域

を

支

配

して

いた戦国大

名

の息

子と

は

いえ、跡

目を継

いだ

長男

から

の

一方的独立

であ

り、備前

国東部

の有

力

国

人

層

を掌握

し

て

いたと

は

いえ、備前

国東部

の確

固た

る領

有権

を持

つていたわけ

ではな

く、強大な城郭

を構え

る

力

はな

か

つたと判断さ

れる。分離後すぐ

の享

禄

五年

に、

宗景

の兄

の政宗

は、離

反した弟

の宗景

。国秀

を討

つた

-11-

め備前

国

に出陣

し、宗景

の持城

であ

った

三石城を攻略

し、宗景

に従う国秀

の居城

の富

田松

山城をも降

し

て宗

景

と合

戦を行

い、勝負

が

つかず

に帰陣

して

いる

ので、

この頃

に本格的城郭構築

がなさ

れたとは考

え難

い。

通

説

では、

そ

の後、政宗

の勢

力

が衰え、も

つぱ

ら播磨

国

西部

の領有権

を確保す

る

のが精

一杯

で、備前

国東部

は

宗

景

が領有

し

ていた

とさ

れ

て

いるが、

天文年間

（一五

三

二～

五

五）ま

では政

宗

の備前

国東部

におけ

る執政

を

示す

下知状や感状

が残

ってお

り、分立

後

ほどなく

し

て

宗

景

の備前

国東半

の

一円知

行が完成

し

て

いたと

は判断

し難

い。　

天文

十

二年

（一五

四

三）

に備

前

国

の名

目的

守

護職

の赤

松晴政が備前

国侵攻を

はかるが、宗景

は

こ

れを撃

退

し

ており、

この播

磨勢

対備前勢

の合戦

にお

い

て、名

目的存在

であ

るにせよ守護職

を撃退

した

こと

は、

宗

景

の備前

国

におけ

る領主権

を確立す

る

一つの契

機

に

な

つたと考

え

られ

る。

そ

の後、

同

二十

二年

に出雲

国

の

尼

子勢

が備

中

国北部

を席巻

し、美作

国から播磨

国北

西

部

に侵攻

した時

に、宗景

は美

作南

部

の領有権

の確保と

備前

国東

部

への尼子勢

力

の浸透

を

阻止す

るため

に、備

前

国

・美

作

国

の兵

一万五千

を率

いて美作国

に出陣

し、

尼

子勢

と合戦

に及ん

で

いる。

合戦自体

には敗

れたが、

軍勢

が壊滅

したわ

け

ではな

く、

尼

子勢

の引き揚げ

た後

に奪

わ

れた美作

国南

部

の諸城

を取

り返

して

いる。

尼

子

勢

への対応姿勢な

ど

から

み

て、

宗景

は天文末年

頃

には

備前

国大半

および美作

国南

部

（吉

井川沿

い）

の

一円的

な領有権を確立

し、戦国大名

の地位

にあ

つたと判断さ

れ

る。

さら

に、永禄

三年

（一五六〇）

の史料

に、宗景

の父

の村宗

および

兄

の政宗

の下知状

を再認した宗景

の

下知状があ

り、

この頃

には完全

に備前

国領主権

を確

立

し

ていたも

のと考えられる。

した

が

つて、宗景

の戦

国

大名と

し

ての確立

は、

天文末年

頃

に求

める

のが妥当

で

あ

ろう。

そ

の後、宗景

は兄

の政

宗

の領地

にも侵攻

し、

領地と家

臣

の大半を掌中

に収め、元亀

二年

（一五七

一）

には上洛

し

て織

田信長

に出仕

し

て

いる。

しかし、宗景

の盛期も、天文末年頃から永禄

年間

（一五五人～七〇

）

ま

でで、宗景

の家

臣

であ

つた宇喜多

直家

が、永禄

二年

頃

から台頭

しだ

し、備前

国中南

部

を攻略

し

て戦

国大

名

に成長

し、

同十年頃

から

は公然

と宗景

に敵

対す

るよう

にな

り、宗景

の領主権

は相

対的

に後退

しだ

した。

同年

に宇喜多直家

が、備前

国西半を押

領

し

ていた松

田氏を

滅

亡さ

せてから

は、備前

国

の歴史的

展開

は、直家

の戦

国大

名と

し

て

の活動を中心

に動

くよう

にな

り、

天正初

年

頃

には戦

国大

名と

し

て

の力関

係が完全

に逆転

し

て

い

た。

やが

て、

天

正五年

（一五七

七）

に宇喜多

直家

は、

天神

山城

に旧主浦

上宗景

を攻

め、数

日間

の攻防戦

のす

え

に宗景方

に内応者

を出さ

せ

て落城さ

せ、宗景

を遁走

させた。

岡山平

野を本拠地とす

る直家

にと

つては、

天

神

山城

は戦術的価値

もな

く、攻

略後

に廃城

にした。

遁

-12-

走

した宗景

の落ち

行き先

に

ついては諸説あ

るが定

か

で

はな

い。

さ

て、

以上

の浦

上宗景

の動向

から

みて、

居城

の天神

山城

が担

つた存在意

義

は三期

に分

けられる。第

一期

は、分立直

後

のにわ

か仕立

ての居城

期、第

二期

は

天文十年

代

から末年

にかけ

ての戦

国大名

への成

長期

に

即応

した城郭

形成

期、第

二期

は永禄年間

から

天正五年

の落城

ま

で

の戦

国大名

と

し

て備前国

およ

び美作

国

。播

磨

国

の

一部

に君臨

した最盛

期

に即応

した城郭

形成期

で

あ

る。

当然

の

ことな

がら、

現存

す

る城郭遺構

は第

二期

のも

のに比定

さ

れ、永禄初年

に構築さ

れた

も

のと判断

さ

れ

る。

天神

山城

は吉

井

川中流左岸

の急峻

な

天神山山頂

に、

上部建

築物

を除

く城郭構造

が完全

に遺存

し、各

郭

の基

礎

地

形

の大

半

が

石垣構築

であ

る。

縄張

りは天神

山山頂

から北

西

に延

びる尾根続き

の別峰

山頂

（標高

三二人

ｍ）

にかけ

て細

長

い本

丸を構

え、本丸

から北

西

の山麓

に延

びた尾根稜線

上

に控

え

の段を置

いて、

五郭

からな

る二

の丸

の郭

群

が縦

列

に連

な

り、　ついで長屋

の段と桜

の馬

場

と称さ

れ

る尾根方

向

に沿う細長

い郭

が並

ぶ。

桜

の馬

場

の郭

は両側部

に腰曲輪

や

二段構築

の石垣や出曲輪、

さら

に山麓

部

への道

が総合

的

に構築さ

れ

ており、大

手

曲輪

と判

断さ

れ、長

屋

の壇と桜

の馬場

およびそ

の付

属

の曲

輪

とが大

手曲輪

の郭群

と考

えられ

る。

大

手曲輪

の

尾根先

側

には三段

下

って、

三

の丸と称さ

れ

る比較的大

型

の郭

を中心

に大

手曲輪

に上が

る

二段

の低

い曲輪

と、

尾根先

端側

に下る二段

の曲輸

からな

る三

の丸

の郭群

が

連な

る。

そ

の先端

は急峻

で狭

い自然

の稜線

が

山麓

へ延

び

て

いる。

本丸

から南東

に鞍

部

を置

いて天神

山主峰

に

つなが

る尾根筋

には、本丸

から

一段

下る腰曲輪

状

の郭

を

置

いた下に飛騨丸と称さ

れ

るやや広

い郭

があ

り、

そ

の下に広

の壇と称され

る細

長

い郭

が連な

る。広

の壇

の

外側

には、　一段高

い方形土壇

と稜線

に沿う細

長

い郭

お

よび南

西山腹

側

の帯曲輪

からな

り南

の壇

と称さ

れ

る郭

群

（南

の九と仮称）が続

く。南

の丸

の先端

の下

に稜線

を切断

した堀切が設け

てあ

る。

堀切から鞍部

を経

て天

神

山主峰

に至

る尾根筋

には、格

別

の城郭施

設

は認

めら

れな

いが、岩

石露頭場所

には城郭構築用

石材

の石切場

の跡

が数

か所確認さ

れ

る。

堀切

から約

五〇Ｏ

ｍの距離

にあ

り、

比高約

人Ｏ

ｍの天神

山主峰

山頂

の西端

には太

鼓

丸と称さ

れる石垣構築

の出

丸が構え

てあ

り、

揚

手筋

の備え

をな

し

て

いる。城郭

のプ

ラ

ンは両山腹

のそ

そり

立

つ急峻

な尾根筋

に、郭

を

縦列

に連

ね

て天然

の要害

を

利用

した典型的な

山城

で、

大

手筋

が本丸

から

山麓

に下

る稜線

上

の大

手曲輪

を経

由

し

て北東

山腹

側

に至

る道

筋

にあ

り、揚

手筋が南

東

山続

き

の主峰

側とな

って

いる。

本

丸

は石垣構築

で、長さ

五五

ｍ×最大幅

一七

ｍの長

方

形

を基本

にした郭

であ

るが、北

東外郭線

に

ひず

みや

張

り出

しな

ど

の曲折

を施

し、　歪

な

形

とな

って

いる。

-13-

本

丸

に

は建

物

の柱

間

の取

れ

る礎

石列

は確

認

でき

な

い

が、点

々と礎

石も遺存

し、南

寄

りに妙

見小祠

の所存

す

る六

ｍ×四

ｍの基壇

があ

り、

この付

近に天守

閣的な中

心櫓

が

所在

し

て

いたと推定さ

れ

る。本

丸

の北東側

面

に

小腰曲

輪

が

一か所設け

てあ

るが、

ほか

には側

面防備用

付

属施

設

は配

し

て

いな

い。

本

丸

の南

西側

面

の中央寄

り

に石段

が取

り付

け

てあ

り、

石段

は本

丸南

西側

面

の南

半

に設け

てあ

る大走

り状

の通路

を経

て本丸南

西下

の曲輪

に

通

じ

る

と

共

に

、

途

中

か

ら

分

か

れ

て

山

腹

へ下

り

九十

九折

の道

を経

て山麓

に至

る道

筋

に通

じ

ている。

こ

の道筋

は山麓

に門

か番所

の基礎

地形と考

えられ

る山寄

せ状

の石垣を伴

い、本丸

から吉

井川

へ至

る通路

であ

ろ

う。

本

丸

の二

の丸側

は、

西側

に歪みを施

し、

そ

の側

面

を経

て二

の丸

に至

る道

を

設け

て

いる。

二

の丸

は本

丸と

の間

に本丸

から

三

ｍ下

つた長さ

一四

ｍｘ幅

一〇

ｍの矩

形

の陥

没

した郭

を置

いて、

この郭

から

一・五

ｍ上

った

長さ

一六

ｍ×幅

一〇

ｍの胴張

り

の不整

形な長方

形を

し

た

石垣構

築

の郭

で、本丸側

に小桝形、大

手曲輪側

に櫓

か門

の基礎

地形と判断

でき

る長さ

四

ｍ×幅

三

・五

ｍの

矩

形地形

を施

し

て

いる。

二の丸

の大

手曲輸側

は、

二

ｍ

ｌ

一ｍｌ

一ｍと

三段

にわた

つて下

る石垣構築

の郭

が並

び、

そ

の先

に三

・五

ｍ下

つて幅広

い石垣構築

の腰曲輸

を設け

て

いる。

各郭

の構成

状態

から

み

て、

そ

の腰曲輸

ま

でが

二

の丸を中

心郭

にした

ひとまとま

り

の郭群

と判

断される。

二

の丸郭群

の両側

面には、な

んら

の付

属的

防備施

設を配

し

て

いな

い。

二

の九郭群

の尾根先

側

に長

さ

二五

ｍ×幅

人～

一〇

ｍの石垣構築

の細

長

い帯曲輸

状

の郭

を置

いて、長さ

七〇

ｍ×最大幅

二〇

ｍの載

頭砲

弾

形

の石垣構築

の大

手曲輪

が続

いて

いる。大

手曲輪

は北

西山腹側

に桝

形

の突

出や

歪みによ

る外郭線

の曲

折

を施

すと共

に、

下側

に大走

りを置

いた

二段

目

の石垣や

二か

所

の石垣構築

の腰曲輪

を備え

て

いる。

北東

山腹側

は北

半が鈎形

に張

り出

し、突

出部

の下側

に石垣構築

の大

型

腰曲輪

を設け、

この曲輪

の比高

一〇

ｍ下

に大

手通路

の

土壇築成

の出曲輪

を構え

ており、鈎

形

の屈折部

に小桝

形を設け、

ここに山麓

から

の通路

（大

手道

）

が取

り付

いて

いる。

また、南

東角

には桝形

状

に突

出す

る石垣構

築

の二段構成

の腰曲輪

を備え

て

いる。

大

手曲輪

の上

面

は、北西半分が

一段高

くな

って

いて多

く

の礎

石が残

っ

ており、特

に二

の丸側端面部付

近

に礎

石列が

残

り、

こ

の高ま

りに建

築物を集中

し

て設置

し

て

いたと推定

さ

れ

る。大

手曲輸

の先

は、

比高

三

・五

ｍ下

つて、

二段

に低

く下る石垣構築

の腰曲輪

状

の郭

を置

いて、

三

の丸

と考

えられ

る長さ

二六

ｍ×幅

一五

ｍの石垣構

築

の大

型郭

が

あ

り、

この郭

の先端

に

二間

×三間

の礎

石

。塚

石

の配列

が遺存

して

いる。

三

の丸

の先

は比高

四

ｍ下

って台

形

の

石垣構築

の出曲輸

があ

り、

この下

に比高

五

ｍ下

つて長

さ

一三

ｍ×幅

一七

ｍの台形

の石垣構築

の郭

があ

り、

こ

-14-

の郭

が城域

端部

をな

して

いる。大

手曲輪直

下

の郭

から

端部

の郭

ま

で

の二

の丸郭群

も、

両側

面

に付

属的防備施

設が配備さ

れ

ていな

い。

本丸

の南

西側

（主峰側）尾根筋

は、

比高

三

・五

ｍ下

って長さ

一六

ｍ×幅

一六

ｍの方

形

の郭

およびそ

の外

に

一・五

ｍ下

つて長さ

二四

ｍ×幅

人～

一七

ｍの細長

い台

形

の郭

（飛騨丸

）、さ

ら

に

二

・五

下

つて長

さ

二三

ｍＸ

幅

人

ｍの細

長

い郭

と、本丸

背後を

固め

る

石垣構築

の主

要郭を

三段

に備え

て

いる。

この郭群

にも両側

面

の付

属

的防備施

設

は備わ

って

いな

い。

三段

の郭

の先

は比高

が

三

ｍ高

く、

長さ

六

ｍ×幅七

ｍの方

形

の土地を中

心

にし

て、

尾根筋

側

に三

ｍ下

って長さ

二九

ｍ×幅

四～

二六

ｍ

の

一部

に石垣を伴

う細

長

い郭

を

設け、南

西

山腹側

にも

比高

四

ｍ下

って二段

からな

る長さ

三二

ｍ×幅

六

ｍの湾

曲

した土

地築成

の帯曲輪

を施

し

て

いる南

の丸

の郭群

を

配置

し

て

いる。南

の丸先端

から水

平距離

一三

ｍ、

比高

八

ｍ下

って、

上幅

四

ｍ、長さ

一三

ｍの堀

切を備え、本

城

の城域

を

画

し

て

いる。南

の丸

は人呼

び

の丘状

の小方

形

土壇

を中

心

にした郭群

で、土壇築

成

を主体

にし、曲

線

の曲輪

を伴

うな

ど中

世的

城郭

構造

の面影

を残す

も

の

であ

る。

出丸

の太鼓

丸

は周囲を

石垣

で構築

し、内

部

の

二段構成

にな

った単郭構造

であ

り、東方

尾根続

き側

に

門と

石段

を構

え

て

いる。

東

尾根筋

には少

し離

れ

て簡単

な

平坦

面と堀

切が設け

てあ

り、単

な

る出丸

にし

ては入

念

な

石垣構築

状態

にあ

る

こと

から

みると、

この郭

は出丸

と

いう

よ

り出城

と

し

て

の構築

であ

ったと考

えら

れ

る。

な

お、太鼓

丸

の石垣

（一部

石塁）

構築

は、　一部

に本城

の石垣と

異な

る古代的様

相

を

示す

大型

石材

の横

積

みが

認め

られ

る。

‐ 15-

天神

山城

の水

手と

し

ては、城内

に丼

戸

・池泉

な

ど

の

水利施

設

は確認さ

れな

いが、大

手曲輪

から約

五Ｏ

ｍ下

った北東

山腹

（長屋

の壇

の直

下）

に、岩場

を穿

った径

二

・六

ｍの井戸が所在

し、城郭

至近地

に水源

の確

保を

はか

って

いる。古

図

によ

ると、本丸

の南

西側

山腹

に百

貫井と記され

て

いるが、

現状

では未確認

であ

り、

この

井

戸を誤記

入した可能

性

が強

い。

な

お、

天神山城

の吉

井川側

山腹

の城郭

近く

に、軍用

石と称さ

れる根

元に小

石を

かま

し

て巨

石を立

て、有事

に小

石をはず

し

て転

落さ

せ

る仕掛けも残

って

いる。

さ

て、

天神

山城

の城

郭構造

は南

の丸を除

くと各

郭

の

基礎

地形が

石垣構築

であ

り、

瓦片

と礎

石

の遺

存

から、

上部

構築物

は中心郭

と主

要郭

の要所要所

に本

瓦葺

き建

築

物

を設け、各郭

の周

囲を土塀

で固めた半永

久的

構造

体

にな

ってお

り、近世城郭

の域

に達

したも

のであ

つた。

ま

た、城郭

の構成

は本

丸

を中心

にし

て南

西

に三段

の郭

からな

る郭群、

二

の丸

を中

心

にした郭

群、大

手曲輪

と

二

の丸を中心

にした郭群

、南

の丸

の郭群

と、本城

が

四

か所

の戦闘拠点を内

包

し、拠点

の多極化、　つま

り城郭

の多

元的防御構成

を

示

し、

この面にも城郭

の発達

状

況

が読

み取れる。な

お、現在

三

の丸と称さ

れる主

要郭

は、

全体

の構成

から

は大

手曲輪

の左翼

を固める出曲輪

の配

備

性

にあ

り、

二の丸

。三

の丸を本丸

に次

ぐ主要郭

とす

る観点

からは不適格

であ

り、あ

くま

で大

手曲輪

の中

心

郭

に伴

う従

属的な主

要郭

と判断さ

れ

る。

この観点

から

いえば

、本

丸南

西側

の三段

の主

要郭群

のほうが、

三

の

丸

と

し

て

の条

件

にかな

つており、

そう想

定す

る

ほうが

妥

当性が高

い。

天神

山城

は近世城郭

の内

容

を

示すも

のであ

るが、立

地

から

み

ても有事籠城

型

の性格

を強

く持ち

、平時

の政

治

の執務

や

日常

生

活

の場

は当然

山麓

の平地

に構え

てあ

ったと考

え

ら

れ

る。大

手由輪

の東

側山麓

には小屋

・木

戸

。鍛冶

屋な

ど

の居館

に関係

した

と推定

でき

る地名

が

あ

り、吉

井川沿

いの山麓

にも番

所跡

を

はじめ家

中屋敷

跡

と称さ

れ

る所や、

木戸

・張木

戸など

の地名

もぁ

り、

城

山

の両側

の山麓

に平時

の根

小屋

。家

臣団居宅

・工房

な

ど

の付

属施

設が設け

てあ

ったと推定さ

れ

るが、

それ

ら

の遺

構

は未確

認

であ

る。

ただ

し、

天神

山

の北

向

か

い

の山麓

に、浦

上宗景

の長男

で宇喜多

直家

に毒

殺さ

れ

た

浦

上与次郎

の墓

と

いわ

れる五輪

塔

が遺存

し

て

いる。

あ

る

いは、

この墓

が居館形成

地

から

ほど遠

くな

い地点

に

設けられた

可能性

もあ

り、東

山麓

に居館

の存在

し

て

い

た

ことを聞接的

に示す遺跡

と

見立

てる

こと

も

でき

る。

鳥

日本城郭

大系　広島

・岡山』

よ

り）

-16-

Ｎ

／σＹハ‐二

希山広

二各各

■率のオ

坂切

本ん

暫

九二市分

前期えネヤユ′戒琳(太共丸広 )

旧天神山城跡

天瀬侍屋敷配置図

ヽ11′ う■6^書 30 20

石 門

普段は通路として用いられているが、戦闘時には土砂などで埋めることを前提として作られた小さな門。

太共九広

上の形日 薇

煙台）

下

の嬌

‐「亀

のマ

率

のオ

ニロ土

一威なヰ′切

げft

石Pl 100

Ｎ′″ヽへ――十１１

下の石門

侍屋敷入口跡

スのス

□

て 死

①革J

襲やのスー

ド■．

一・一̈．↑一つ

し野鷲事一

ヽ，

一ギを

F:千‐～

'ユ三琳

:は':

①゛

ヽ

、

、、＼

日目目日目ロ

カ″

/ン

ヤ々

六TTll｀

TI TTITT二の丸

た/7〕

L=海抜330m

◎ らヽ F

至天瀬侍屋敷

こ~~~~~~~~⑤ ① ― 一 一 十 一 ~~~~― ―~β◎l― p③

=ァ、

°③

50m

尺ホヤユ′広島獄ロ(民エシ年頃の戒邦織条物

=復え的鰺た)

り「Ｉ「．・一一卍

゛

又

、

＼

Ｊ

・ 一一，

ヾ∬

⑬――――――― ― ―――― ①――〇 ― ― ①◎

天神山天瀬待屋敷

至

本

九

ん

〃

〃

〃

〃

ヽ

ゝ

ゝ

ヾ

ぐるみのlit

9

「呵Ｊ

こ叫

旧

閑

谷

学

校

岡山県備前市閑谷にあり、はじめ閑谷学問所と

いわ

れ、明治時代以後は閑谷精舎

・閑谷晏などと呼ばれた

が、現在

は

一般

に関谷学校と称す。寛文九年

（一六六

九）岡山城下に完成した藩校

（岡山学校）が

「国学」、

藩営

の関谷学校

は庶民教育としての

「郷学」

であり、

全国的

にも創立

は最も早

い。好学

の岡山藩主池

田光政

は、藩校

の創設と前後して、寛文八年に

「百姓小年

の

者学文

（問）す

べき所」として、領内郡中に

一二三

ケ

所

の手習所を設置した。

しかし、財政上

の理由などか

ら手習所は次第に削減、さらに全廃される羽日になり、

結果的

には閑谷学校

に統合された。同

一〇年光政

は学

校奉行津

田永忠

に、閑谷に学校設立を下命

し、且

つ、

この学校を後世ま

で存続されるように指令

した。土木

功者とうたわれた永忠

は、卓越した技量を駆使

し、自

ら立案建議

した社倉米

の制度

による財源を活用し、学

校建造

に精緻善美を

つくした。また、独立した学校領

（学

田

・学林）を設置して下作人

の制度を作るなどし

て、学校

の永世存続

の主命を果たす処置を講じた。延

宝

二年

（一六七四）

ころま

でに

一応竣

工したが、さら

に改築

。整備が施され、全容が完成した

のは着

工三〇

年後

の元禄

一四年

（一七〇

一）

である。

入学者

は庶民

の子供を主体とし、家中武士

の子弟

および他領者も含

まれ、在学者数は三〇～五〇名、藩校と同様に正統派

の朱

子学を守

り、課外には教授役など

の自宅

での会読

・研究が進められた。

ここを訪れた横井小楠

は

「江戸

の聖堂之外は、天下に如此壮麗之学校は御座あ

るまじ

く存ぜられ候」と感嘆したが、学校

の名声は

つと

に全

国に広まり、高上彦九郎

・頼山陽

。大塩平人郎なども

来観しており、大島圭介

・西周など

の他領者も来学

し

ている。現在は岡山県青少年教育

センター閑谷学校と

して、青少年教育

の道場として活用されており、そ

の

遺構

はほとんど完全に残存し、国指定

の特別史跡、建

造物は文化財

の宝庫とな

っている。　

（国史大辞典）

講堂　一九禄

一四年

（一七〇

一）完成、桁行五間

・梁間

五間、　一重、入母屋造、屋根はもとは黒色だ

つた

が、

のちに備前焼

の瓦に葺き替えられた、木組は

す

べて吹き漆仕上げ。

（国宝）

小

斎

　業語堂

の南

西にあ

る建物

で、藩主が来校

の時使

用した

（国重文）

し

ゆ

げ

いさ

い

習芸斎

・飲室

・文庫　講堂

の西にある建物

（国重文）

聖廟

一一棟

（大成殿

・東階

。西階

。中，原

・文庫

・厨

房

・外門

・繁牲石

・石階

・練塀

・校門）（国重文）

閑谷神社　池

田光政を祀る、本殿

・幣殿

・拝殿

・神庫

。中門

・繋牲

石

ｏ練塀

・石階

（国重文）

-19-

池

田

光

政

江戸時代前期

の備前岡

山藩

主。

幼名

は幸隆、通称

は

新太郎、

論

は芳

列公。慶

長

一四年

（一六〇九）

四月四

日岡山城

に生

まれ、

父は利隆、

母

は榊

原康政

の次女鶴

子。

利隆

は元和

二年

（一六

一六）

没し光政が遺領を継

いだ

が、翌三年因幡

・伯者

両国

三

二万石

へ減

封さ

れ

て

鳥

取

に入城

し、寛

永

五年

（一六

二人）本多忠刻

と将

軍

徳

川秀忠

の娘

千姫

と

の間

に

できた勝

子を嬰

つた。

同九

年

岡

山城

主

池

田忠

雄

は没

し嗣

子光

仲

が

幼

少

だ

つた

の

で、幕命

で因伯両国と備前

と

の国替

とな

り、光政

は同

年

七

月岡

山

に入城

し

て岡

山城

三

一万五千

三百石

の実質

的な

藩祖

とな

り、前

後

五〇年

にわた

つて藩政

の確立

を

主導

した。

彼

は賢

母と師博

の補

導

で明敏

な

天性

が磨

か

れ治

国

の要諦

を探

求

せんとす

る自覚

から修学

に志

し、

熊

沢蕃

山

・市浦毅斎

な

ど

に

ついて特

に儒学

を究

め

て、

仁

政

理念

を藩政

に体

現す

るととも

に、質素

を本旨とす

る

「備前

風」を内

外

に

ひろめた。承応

三年

（一六

五四）

備前

一帯

を襲

つた大

洪

水

で藩

政

が危

機

に直

面

した

と

き、地方知行制度

を変革

し

て家

臣統制

。領

民直接支

配

を強化

し、農政

では仁政

理念

に基づ

いて役

人を教導

し、

農

民を撫育

し

て民力を培養

し、年貢増徴

。小農

民自

立

化を促進

した。

また、光政

は稀

な

土木事業家

で、新

田

開

発

には土木

巧者

の津

田永

忠

を起

用

し

て、児島湾

沿岸

に大規模な藩営新

田を造成

し、用排

水路

の開削

にも努

めた

が、そ

の経費

の主体

は永忠

の建

議

による社倉

米

の

利息

であ

つた。　一方

光政

は政治

と学

問

・教育

の

一体

化

の見地から士庶

の教育

に異常な熱意

を注ぎ、全国

に先

駆

し

て寛永

一人年

（一六

四

一）家

臣修学

のため上道花

畠

に

「花畠教場」を設け

、これは寛

文九年

（一六六九）

本格的

な藩校

に発展

した。

また、

同八年庶

民

子弟

のた

め

に手習所を各

地

に設置

したが、

これはや

が

て藩営

の

郷学

と

し

て

の閑

谷学

校

に統合さ

れた。

また、

光政

はそ

の学問

・思想

の立

場

から寺院淘汰

・神社整

理

。キリ

シ

タ

ン神道請

制度

の採

用な

ど、大

胆な

宗教政策

を断行

し

た。

天和

三年

（一六

人

三）

五月

二

二日岡山城内

で没、

七

四歳。

和気

郡和意

谷

（和気

郡吉永

町和意

谷）

の墓

地

に儒法

で埋葬さ

れた。

『倫

過

録

』『帝

鑑

評』

の著

作

、『大

学』『中庸

』『論

語』

の要語解

や自筆

『池

田光政

日記』

のほか、儒書

・

歌書教典

の筆

写な

どきわめ

て多

い。

名

国史

大辞典

』

よ

り）

-20-

浦

上村

宗

の宝

筐

印

塔

観応

元年

（一二五〇）北朝

に属

した赤

松則祐

が備前

守護

とな

り重

臣浦

上宗隆

を備前守護代と

し

て三

石城

に

派遣

した、

これが備前浦上氏

の始

まり

であ

る。

六代将

軍足利義

教

の専

制政治

に疑心暗鬼

にな

った赤

松満祐

は、嘉

吉

元年

（一四四

一）

六月

二四

日、義教を

自邸

に招

いて暗殺

し、重

臣浦

上宗安

どとも

に播磨

に帰

った

（嘉

吉

の乱）。

満祐

は山名持

豊

に討

た

れ備前

守護

職

は山名教

之

に与え

られ、

小鳴大

和守

が守護代と

し

て

福

岡

（長船

町）

に入

り、

三

石城

には城番が置

かれた。

長禄

二年

（一四

五人）

人月赤

松氏

の旧臣が、南

朝か

ら神璽

を奪

い返

し、

この功

により赤松政

則が備前新

田

庄

と加

賀半国

の守護

職を与

えられた。応

仁

元年

（一四

六七）応

仁

の乱が起

こると、赤松政

則は播磨

・備前

・

美作

を攻略

し

て、浦

上則宗

を備前守護代

と

して三

石城

に入れ、松

田元隆

を西備前守護代

に命

じた。

則宗

の跡

を嫡

男

の宗助

が相続

し

て備前守

護代

にな

つ

ない麟動

「畔秋

し

て病

死

し、次男

の村宗

が跡を継ぎ

三

守護赤松義村

は永

正

一五年

（一五

一人）

一〇月、久

米近氏

の識

訴を受

け

て、村宗

討伐

のため

三

石

の船坂

に

兵を進

めたが、浦

上軍

の奇襲

を受

け壊滅的

な打撃を受

け敗走

した。村宗

は管

領細

川高

国と謀

り、永

正

一七年

一一月

に義村

を隠居さ

せ、

そ

の嫡男才松丸

（七歳

、

の

ち政村

）

を擁立

し

て播

・備

・美

三国

の実権

を握

った。

享

禄

三年

（一五三〇）中

頃、村

宗

は千余

騎

の軍を率

いて摂津

に上り、細

川高

国と共

に、細

川晴

元

・三好

元

長

の連合

軍と戦

つた。

この頃赤

松政村

は美作

に潜

ん

で

いたが、

父

の仇を討

つ好

機

到来

と思

い立ち、

翌

四年

六

月

二日、村宗支援

と偽

って摂津神

児寺

に布陣

した。

同

月

四

日、

天王寺

で村宗

は三好

元長と戦

つたが

赤松政村

に攻撃さ

れ

て

村

宗

軍

の中

の赤

松

の旧

臣達

は政村

の陣

に走

つ

た。

この戦

いで村

宗

は

戦

死、高

国は捕

らえ

ら

れ

て同月

八

日摂

津広徳

寺

で自

刃した。

村

宗

の遺児与

四郎政

宗

と弟

与

二郎宗景

は、

父

の遺骸

を迎

え、

和気

郡伊

里

の木谷

に葬

り、

播

州書

写山

で法会

を営

んだ。

名

和気

郡誌

』よ

り）

-21-

|イ軌)' /′

´

,¬

七ユ`・

′́・9

ど`

＼

惣 を

ヽヽ．■卜

，

｀ ノ ヽ .、 _/、

/｀

+‐、ヽニミミ、ミξミ:

ぃノ峠

尋I洒

¬｀嘔う

)ヽ、 ゝ

ご 諷 ッ 〆―・ご

・

ント く矢 _ 1 医王山義1

ち|ヽ天月 ),バ夭才ゴ姦〔3｀lyブhィンタノ 亀̀｀ 力ヽ)ル:「 "

/＼:ヽ

=fit 響̀;〉r./ゴ

ノ|:iOttLLu 、 メ ヽ| ,論た■ ゞ メヾて良せ齊_星鯰鰊乳 rゝ.は■炒

レゝ .ノ′′ノ44危:“ス』景許.イ メ

袢 鰤ノ 和気∫義:貫蘇

∫抑

}L/や 礼

`DI岬

叫p上MヾI・が イ晋:飛 贄 ′格琳ミト本riぎメ 1,イζ厖]静曇町″[ (

轟珈.響=竣 R彗

袋蝙又≪鰺六攣簑夕1楔二「｀゙ ドⅦT ^大田原』災議イモ

1出、二減量|キ曽根城写蒻獲」ン行日童

%よ /、、 1豊 く

跡 筆

《:ト メ々レ′嘔多を多宅″グ≒雙≪ヾ聾・・・

微 /´ ffl｀ミヽ ■,.、 (ラン″″ ‐`_

,ルノ ンrΨ・ り醐陥フ2-うヽ1、 天工綺 、「松

衣

最き 、、 覇ν ジィπ耐 中山 (北山)城 ヽ館r=｀卜___卜 f折ンィ餌驀くり

甲Ш J`し出

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卜…/・・ |

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2↓ 」・1111% りヽ多ず←竃

7晏｀`言蓬J婆ミき,ノ

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Ψi:1..サ キォ̂_/ /メ毛≠`ヽ ..ミ

¬ プhm亘塾りt li:1シ′ ゴ qゝ 中ア傘ぎ

・`l饉山 ~六‰ド《き役ミft/´ /″

ノ qゼ)、

4衛事・ず―話・ハ♪Tヽ、、き、ヽ

′//ク

:1/i

′ /。 ]λ ヽ ｀、、 ヽ

嗣と`■Jョ嘉脳鷹7■盆餞亀口【】l富田松山城|

/ヽ( 1二、イ⌒P(Iン(1｀″rL亀

山鵬 :`伊里ti遭舞/

骰閻hHI~衡くhJヽデ‐

l

酔 弓

ヽ

亀1“●,T■¬ンタr彦大ヽ

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`鮮亀 書

/・がFたり

讚 関 谷

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