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BEST専門版[建築]プログラム 初級
編集上の便利な機能BEST専門版[建築]プログラム 初級
編集上の便利な機能
2017/9/21
前田建設工業 小林信裕
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内容内容
1. コピー機能
2. 他物件取込み機能
3. 様々な気象データの利用方法
4. 3Dグラフ機能
付録.ユーザーによる気象データの作成方法
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1.コピー機能1.コピー機能
BEST専門版[建築]プログラムの使い方 初級
編集上の便利な機能
要素(エレメント)のコピー
空間要素単位のコピー
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1. コピー機能
要素(エレメント)のコピー1. コピー機能
要素(エレメント)のコピー
同一モデル内で、同じ種類の要素(エレメント)のコピーや移動が出来ます。
【操作例】既存の窓をコピーして、仕様の異なる窓を追加する
① [ペリメータ]ゾーンに登録されている[窓]を右クリックして『コピー』を選択します。
② 『コピー先』として[ペリメータ]ゾーンを選択します。※異なるゾーンにコピーすることもできます。
③ 『コピー先名称』に「窓(2)」と入力して《OK》ボタンをクリックします。
④ [ペリメータ]ゾーンに[窓(2)]が追加されます。
⑤ [窓(2)]をダブルクリックして、必要箇所を適宜変更します。
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1. コピー機能
要素(エレメント)のコピー1. コピー機能
要素(エレメント)のコピー
①
②
③
④
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1. コピー機能
要素(エレメント)のコピー1. コピー機能
要素(エレメント)のコピー
【注意】コピーできない要素(エレメント)
単一の設定が基本であるもの
[共通条件]特別休日
[建築・基本条件]計算時間間隔/軒高など
/建築計算のデータ保存
[建築・一括仕様設定](すべて)※新規作成で複数の設定をすることは可能
[建築・ゾーン設定]ゾーン空調条件/ゾーン結果出力※異なるゾーンへコピーすることは可能(各ゾーンに1つまで)
【注意】[内壁]や[ゾーン間換気]は、コピー後に「隣接ゾーン」等の設定を再確認する必要あり
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1. コピー機能
空間要素単位のコピー1. コピー機能
空間要素単位のコピー
同一モデル内で、空間要素単位(室グループ、室、ゾーン)のコピーや移動が出来ます。
【操作例】既存の室をコピーして、外壁方位の異なる室を追加する
① 既存の室グループ[事務所ビル]を右クリックして『室追加』を選択し、新しい室[基準階(西)]を作成します。
② コピー元の室[基準階]を右クリックして『コピー』を選択します。
③ 『コピー先』として室の[基準階(西)]を選択します。
④ コピー元ゾーンの『コピー先名称』に、それぞれ「インテリア(西)」、「ペリメータ(西)」と入力して《OK》ボタンをクリックします。
⑤ コピー先の室[基準階(西)]にゾーン [インテリア(西)]と[ペリメータ(西)]が、それぞれの属性要素とともに追加されます。
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1. コピー機能
空間要素単位のコピー1. コピー機能
空間要素単位のコピー
②
③ ④
① ④
⑤
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1. コピー機能
空間要素単位のコピー1. コピー機能
空間要素単位のコピー
【注意】要素(エレメント)のコピーとの違い
コピーや移動する前に、受け皿となる新しい空間要素
(ゾーンなど)を作成しておく。
【注意】コピー後に隣接ゾーンなどの確認を忘れずに
[内壁]や[ゾーン間換気]自体や、それらを含むゾー
ンのコピーや移動では、「隣接ゾーン名」の指定が不定
となるので、コピーや移動後に[内壁]や[ゾーン間換
気]での「隣接ゾーン名」の設定内容を確認することが
必要。
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1. コピー機能
標準スパンからフロアへの展開例1. コピー機能
標準スパンからフロアへの展開例
W E
S
N
【注意】隣接するゾーン関係を確認すること!
②[外壁N]追加
⑤外壁[
E]
追加
①[室]コピー後方位修正
[室]基準階
[ゾーン]インテリア
[ゾーン]ペリメータ
[室]基準階W
[ゾーン]インテリアW
[ゾーン]インテリアSW
[ゾーン]ペリメータWSW
[ゾーン]ペリメータSSW
[ゾーン]ペリメータW
標準スパン
[室]基準階SE
[ゾーン]インテリアSE
[ゾーン]ペリメータSE
④[室]コピー
③
③
③[ゾーン]コピー後各所修正
[室]基準階SW
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2.他物件取込み機能2.他物件取込み機能
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2. 他物件取込み機能
作業手順2. 他物件取込み機能
作業手順
別モデルのデータから、要素単位や要素グループ単位で設定条件を取込むことが出来ます。
【操作例】別モデルのデータから時刻変動スケジュール一式を取込む※ここでは『例題Ⅱ』に『例題Ⅲ』のデータから取込む例を示します
① メニューバー[ツール(T)]から[他物件取込(H)]を選択します。
② 取込む元となるデータファイル(BESTのデータファイル)を選択します。
③ 別ウィンドウで取込み元となるデータのワークスペース画面が開きますので、取込みたい対象を右クリックして『コピー』を選択します。※ここでは『時刻変動スケジュール』のフォルダーに対して『コピー』を
選択します
④ 取込み先のワークスペースに、取込みたい対象がコピーされて追加されます。
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2. 他物件取込み機能
作業手順2. 他物件取込み機能
作業手順
②
③
①
④
取込み先
取込み先取込み元
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2. 他物件取込み機能
利用例と注意2. 他物件取込み機能
利用例と注意
新規作成時の入力作業省力化
『共通データ』や『建築基本データ』など、計算に必須だが汎用的な内容のものについては、最初にまとめて取込んで省力化を図る。
作成済みの要素(エレメント)の再利用
『時刻変動スケジュール』や『壁体構造』など、比較的入力に時間がかかる要素は、他物件で作成したものから必要なものを取込んで省力化を図る。(入力ミスを免れる利点も有る。)
【注意】参照先の確認を忘れずに
他物件から取込んだ要素の設定で指定されている『スケジュール名』などは不定となる可能性があるので、取込み後に設定内容を確認することが必要。
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3.様々な気象データの利用法3.様々な気象データの利用法
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データタイプ
データ名称 計算用途データ間隔
対象地点・年など
実在年データ
BEST1分値 年間計算 1分 2006年の東京のみ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~2005の各年(国内842地点)2001~2007の各年(国内836地点)2008~2010の各年(国内831地点)
標準年データ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~1995の標準年(国内842地点)1991~2000の標準年(国内842地点)2001~2010の標準年(国内836地点)
EPW 年間計算 1時間 世界2100地点以上
月代表日データ
WEADAC年間計算
(月代表日)1時間 世界3726地点
設計用データ
拡張アメダス60分値
最大計算 1時間国内842地点暖房2タイプ+冷房3タイプ
WEADAC 最大計算 1時間 世界3726地点
3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
ウ ェ ダ ッ ク
ウ ェ ダ ッ ク
イーピーダブリュー
BEST専門版に標準搭載されている気象データ
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データタイプ
データ名称 計算用途データ間隔
対象地点・年など
実在年データ
BEST1分値 年間計算 1分 2006年の東京のみ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~2005の各年(国内842地点)2001~2007の各年(国内836地点)2008~2010の各年(国内831地点)
標準年データ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~1995の標準年(国内842地点)1991~2000の標準年(国内842地点)2001~2010の標準年(国内836地点)
EPW 年間計算 1時間 世界2100地点以上
月代表日データ
WEADAC年間計算
(月代表日)1時間 世界3726地点
設計用データ
拡張アメダス60分値
最大計算 1時間国内842地点暖房2タイプ+冷房3タイプ
WEADAC 最大計算 1時間 世界3726地点
3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
ウ ェ ダ ッ ク
ウ ェ ダ ッ ク
イーピーダブリュー
(株)気象データシステムから購入できる気象データ
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データタイプ
データ名称 計算用途データ間隔
対象地点・年など
実在年データ
BEST1分値 年間計算 1分 2006年の東京のみ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~2005の各年(国内842地点)2001~2007の各年(国内836地点)2008~2010の各年(国内831地点)
標準年データ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~1995の標準年(国内842地点)1991~2000の標準年(国内842地点)2001~2010の標準年(国内836地点)
EPW 年間計算 1時間 世界2100地点以上
月代表日データ
WEADAC年間計算
(月代表日)1時間 世界3726地点
設計用データ
拡張アメダス60分値
最大計算 1時間国内842地点暖房2タイプ+冷房3タイプ
WEADAC 最大計算 1時間 世界3726地点
3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
ウ ェ ダ ッ ク
ウ ェ ダ ッ ク
イーピーダブリュー
米国エネルギー省のHPから無償でダウンロードできる気象データ
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3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
EPWデータEnergyPlus Weather data
米国エネルギー省のエネルギー消費量算出ツール「EnergyPlus」で使用される気象データ
データはCSV形式のテキストデータ
データ数は、アメリカ1,042地点、カナダ71地点をはじめ、その他100カ国以上の1,000地点以上
米国エネルギー省のHPから無償でダウンロード可能https://energyplus.net/weather
《計算例》年間熱負荷計算結果
《計算例》計算対象地点
高橋ほか「外皮・躯体と設備・機器の総合エネルギーシミュレーションツール「BEST」の開発(その68)EPWデータを利用した世界主要都市の気候と熱負荷解析」(2010年空気調和・衛生工学会大会学術講演論文)より
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東京
モスクワ
サンフランシスコ
3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
WEADACデータ
WEADAC(世界の気象データ発生ソフトウェア)が作成する気象データ
WEADACにて設計熱負荷計算及び平均熱負荷計算のための気象データを作成可能(BEST用気象データも作成可能)
世界3726都市の気象データを収録
(株)気象データシステムにて販売(試用版有)http://www.metds.co.jp/product/weadac
《計算例》BESTでの最大熱負荷計算結果
暖房計算
暖房計算
冷房計算
冷房計算
ウ ェ ダ ッ ク
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データタイプ
データ名称 計算用途データ間隔
対象地点・年など
実在年データ
BEST1分値 年間計算 1分 2006年の東京のみ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~2005の各年(国内842地点)2001~2007の各年(国内836地点)2008~2010の各年(国内831地点)
標準年データ
拡張アメダス60分値
年間計算 1時間1981~1995の標準年(国内842地点)1991~2000の標準年(国内842地点)2001~2010の標準年(国内836地点)
EPW 年間計算 1時間 世界2100地点以上
月代表日データ
WEADAC年間計算
(月代表日)1時間 世界3726地点
設計用データ
拡張アメダス60分値
最大計算 1時間国内842地点暖房2タイプ+冷房3タイプ
WEADAC 最大計算 1時間 世界3726地点
3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
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世界6都市の空調熱負荷の予測(各月の平均日気象データに基づく。)
3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
WEADACデータウ ェ ダ ッ ク
(株式会社 気象データシステムのホームページより)
各月の代表日1日が12ヶ月分
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3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ3. 様々な気象データの利用法
BESTで利用できる気象データ
EnergyPlusホームページ《EPW気象データ・ダウンロード》
(株)気象データシステムHP《拡張アメダス・WEADAC購入申し込み》
BESTホームページ《情報広場》
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EPWデータ形式を利用して、ユーザーが作成したデータをBESTの年間負荷計算に利用できます。
Excelなどを利用して、EPWデータの必要箇所を置き換えて作成「時系列順に連続したデータであること」など各種制約あり詳しくは「BEST-P建築操作マニュアル」(EPWデータの作成方法)※を参照※付録として収録しています。
EPWデータ形式=EnergyPlus気象データで使用されているカンマ区切りのテキストデータ(CSV)
4. 様々な気象データの利用法
ユーザーデータの利用4. 様々な気象データの利用法
ユーザーデータの利用
1行が1時間毎のデータ (1年8760時間分のデータ)
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4.3Dグラフ機能4.3Dグラフ機能
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4. 3Dグラフ機能
3Dグラフの種類4. 3Dグラフ機能
3Dグラフの種類
3D棒グラフ
3Dリボングラフ
3D面グラフ
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4. 3Dグラフ機能
作成手順4. 3Dグラフ機能
作成手順
① メニューバー[結果出力(O)]から[結果3Dグラフ出力(3)]を選択します。
② データファイルで“bestBuilH.csv”を選択して《読込》ボタンをクリックします。【注意】建築単独計算では「1時間間隔の結果」の出力が必要です。
③ 表示項目選択欄から表示したい項目を選択し《選択》ボタンをクリックします。
④ 『グラフ種類』,『軸設定と期間』を選択します。【注意】建築単独計算では『軸設定』は「日⇔時間軸」のみ選択
できます。
⑤ 《グラフ表示》ボタンをクリックします。
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4. 3Dグラフ機能
作成手順4. 3Dグラフ機能
作成手順
①
②-1④
⑤
②-2
③-1
③-2
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4. 3Dグラフ機能
グラフの操作4. 3Dグラフ機能
グラフの操作
マウスの左ボタンを押してドラッグすると3D回転
マウスの右ボタンを押してドラッグすると平行移動
マウスのホイールを押して上下にドラッグすると拡大縮小
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おつかれさまでしたおつかれさまでした
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