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遠隔地のB2Bアフターサービス 402 IVI公開シンポジウム2016 – Spring - 主査企業:㈱ニコン、アビームシステムズ㈱ 参加企業:日本ユニシス㈱、キャップジェミニ㈱、㈱リコー、 ㈱サトー、 住友電気工業㈱、三菱電機㈱、ブラザー工業㈱、㈱大竹製麺、㈱ダイフク、 IHI

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遠隔地のB2Bアフターサービス

402

IVI公開シンポジウム2016 – Spring -

主査企業:㈱ニコン、アビームシステムズ㈱ 参加企業:日本ユニシス㈱、キャップジェミニ㈱、㈱リコー、 ㈱サトー、 住友電気工業㈱、三菱電機㈱、ブラザー工業㈱、㈱大竹製麺、㈱ダイフク、㈱IHI

Copyright 2015 (IVI) Industrial Value Chain Initiative

つながる工場のネットワークによる企業間連携とは

設備 調達 生産 販売 物流 サービス

遠隔地のアフターサービスを リモート化,充実させ

スピードアップさせたい

BS402

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活動概要【遠隔地のB2Bアフターサービス】

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あるべき姿

• クレーム等に対してサービス担当がいちいち顧客先に訪問しているのが現状

• 遠隔地の顧客先へは、サービス担当が出向くのが困難で、サービスコストの増加やサービスレベルの低下が発生

課題

①リモートメンテナンス、②共同コールセンターの活用で、遠隔値でも提供できるシステム体制と、予防保存/装置利用性向上ができるアフターサービス

TO-BEシナリオ

予防保全

メーカー連携での装置 利用性稼働

AS-ISシナリオ

故障時の訪問修理

故障時のリモート修理

問合せ対処

定期点検

消耗品交換

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TO-BEシナリオ

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業務やり取り チャート

業務やり取り チャート

故障時のリモート修理 メーカー連携での装置利用性稼働

顧客 故障発生認知

故障認知 対処検討 リモート故

障対処 故障対処内容報告

故障対処内容確認

故障対処完了

共同コール センター

顧客先 装置

メーカー サービス

故障 発生

故障 対処依頼

リモート アクセス

リモート 修理

顧客 最適設定依頼

解析 依頼 最適化

解析 最適利用提案

提案内容確認・実施

解析結果報告 提案書送付

共同コール センター

顧客先装置

メーカー サービス

各種情報送付

稼働情報収集

A メーカー

B メーカー

C メーカー

故障対処報告

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IoTを活用したアフターサービス

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SATO Online Services

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IoTを活用したアフターサービス

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@Remote

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実証実験結果

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目的 シナリオにおける共同コールセンターに必要な要件の実現性を、ICTツールとメンバー企業の実事例を参考に検証する。

コールセンターと顧客間での接続事例

つなぐ手段の事例

<常時接続> インターネット、専用回線、等 <都度接続> プリンタLCDに表示されるQRコードをスキャンして、専用アプリで接続

セキュリティ手段事例

<データの暗号化で守られた通信> 全ての通信は SSL / TLS によりデータの暗号化 ※SSL(Secure Socket Layer)/ TLS(Transport Layer Security)

その他 <ネットワーク負荷は最小限> IoT や M2M の実現に適したシンプルで軽量プロトコルであるMQTT 等を採用 ※MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)

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コールセンター業務要件

コールセンターが顧客装置の エラー通知を受ける

複数メーカーに対応するための アクセス制限ができる

コールセンターがメーカー顧客情報に アクセス参照できる

コールセンターがメーカーのDB(サービス履歴)に 登録できる

コールセンターがリモートで顧客先装置状況を 取得できる

予防保全目的のログ収集で、顧客装置から 常時接続でコールセンターが集められる

予防保全の解析はメーカーが実施して、その結果を コールセンターが受け取れる

顧客側の環境情報と他社装置の情報を コールセンターで受け取れる

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実証実験結果

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1)故障発生の通知の事例 2)リモート診断した事例

㈱リコー殿 @Remote 資料より

QRスキャンによる都度接続 LANによる常時接続

㈱サトー殿 SATO Online Services 資料より

故障通知と 情報取得

リモート診断 結果レポート

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実証実験結果

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4)検証結果 コールセンター要件 日本オラクル(Oracle Service

Cloud)での実証確認 プリンター (サトーSOS: SATO

Online Services)での実証確認 コールセンターが顧客装置の

エラー通知を受ける カスタマイズ対応で実現可能 リアルタイムで状態監視可能

複数メーカーに対応するための アクセス制限ができる

レイヤ情報の変更で 管理権限ができる

アクセス権限設定はあるが、 自社のみの対応

コールセンターがメーカー顧客情報に アクセス参照できる

参照可能 顧客情報にアクセスできる

コールセンターがメーカーのDB (サービス履歴)に登録できる

参照可能

コールセンターから登録できる

コールセンターがリモートで顧客先装置 状況を取得できる

直接参照はできないが、装置から 外部にアップできていれば参照できる

常時接続であれば、リモートでの 取得を実現している

予防保全目的のログ収集で、顧客装置から 常時接続でコールセンターが集められる

メーカーで貯めるDBを準備して、 そこにたまった情報のアクセスは可能

常時接続での取得も行える

予防保全の解析はメーカーが実施して、その結果をコールセンターが受け取れる

メーカーからの分析結果を取り出す ことは可能

コールセンターでの分析を 実現している

顧客側の環境情報と他社装置の情報を コールセンターで受け取れる

各情報がアクセス可能な外部 ストレージにアップされていればできる

他社製品情報は取得しない

技術的には、コールセンターにIoTを活用した業務の実現性が確認できた

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実証にて確認できた課題

一部メーカーでは遠隔地アフターサービスは技術的には実現済だが、更なる普及や、共同コールセンターの実現には、以下の課題がある。 通信プロトコルやデータフォーマットが各社異なる

標準化 セキュリティレベルやアクセス認証が各社異なる

標準化 FA機器のインターネット接続やクラウドへの心理的抵抗 セキュリティの担保・強化

機密情報への配慮(機器稼働情報だけの取得) クラウドに蓄積されるデータのアクセス権限の設定 セキュリティ攻撃対策 日本としてのセキュリティへの認証制度

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Copyright 2015 (IVI) Industrial Value Chain Initiative

まとめ

IVIアプローチの価値 今回定義したリファレンスモデルにより、顧客先とコールセンターとメーカーの間で、必要な情報と活動を明確にすることができて、協調領域の活動・操作と、競争領域となる活動・操作が区分けできるようになった。

複数企業の共同作業として協調領域である活動/情報の標準モデル化したプラットフォームを作り上げることで、「ゆるやかな標準」の実現が図れると考えられる。

将来に向けた課題や可能性 技術的には、コールセンターにIoTを活用した業務の実現性が確認できたが、顧客装置とネットワーク接続することに対して、顧客に理解してもらうことが最重要。

メーカーごとの情報モデルが標準化できれば、共同コールセンターの扱う活動と情報の標準化がはかれるようになる。

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