aws 転送時間計測(手順付き参考例)

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AWS 転送時間計測 作業場 <-- EC2+EBS (手順付き参考例) 今は他職種の元システムエンジニア 斉藤之雄 2017/01/07 公開

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Page 1: Aws 転送時間計測(手順付き参考例)

AWS 転送時間計測作業場 <-- EC2+EBS(手順付き参考例)

今は他職種の元システムエンジニア 斉藤之雄

2017/01/07 公開

Page 2: Aws 転送時間計測(手順付き参考例)

はじめにもし貴方が自称含めシステムエンジニアならば、転送時間計測を何の

ために行うのか、足回り、ストレージ性能、プロトコル、運用面をトータルに考えたうえで勇気をもって行動して欲しいと願っています。

そして GUI 環境がないから「できない」という方も少なくありません。それは「できない」ではなく「わからない」というのが正しいでしょう。

CUIコマンド打ちがカッコいいのではなく、コマンド打ちのほうがシンプルであり目的はその計測の先にあり、道具は計測結果と計測を行うコマンド、そして環境ということに気付けば、本スライド説明は不要になると確信しています。

斉藤之雄

Page 3: Aws 転送時間計測(手順付き参考例)

計測条件1. 作業場: (自宅ではないのは確か)足回り:東日本フレッツ光ネクストマンション・ハイスピードタイプ収容ISP:NTTcom OCN 第6種(流量制限なし), UTM 経由(スループットは無問題)

気が向いたらWiMAX 2+/au 4G LTE (WiMAX2+ HS+A) でも試す。←今回対象外

2.クライアント:Windows 10 Education 64bit (作業場AD収容, モバイル時 Azure ADFS経由)CPU i7-4700MQ, RAM 16GB, SSD 960GB (空き 600GB以上), 足回りへ 5G 無線LAN経由(コンソールはすべて cygwin64 で行った。Teratermな人は適当に解釈してください)

3. AWS: EC2 t2.micro無償評価版 (Amzon-Linux-AMI 2016.09)vCPU Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2676 v3 @ 2.40GHz, bogomips 4800EBS 8GiB 無償評価版 IOPS 100 / 3000

気が向いたら本環境を串刺しして AWS S3 でも試す。(AWSから見てインバウンド、アウトバウンドとも) ←今回対象外

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手順1作業場から SSH 接続できること(別回線でのスクリーンショットなので *.or.jp 接続元)$ssh –I ./.ssh/Practice1-keypair.pem [email protected]

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手順2$sudo yum update

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手順3$df –m

Filesystem 1M-blocks Used Available Use% Mounted ondevtmpfs 488 1 488 1% /devtmpfs 498 0 498 0% /dev/shm/dev/xvda1 7934 1048 6788 14% /

遊べるのはオーバーヘッド考慮し、5GB 程度までと理解。

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手順4$mkdir dummybox$cd dummybox$time dd if=/dev/zero of=tempfile1GBfromAWS bs=1M count=1000

1000+0 records in1000+0 records out1048576000 bytes (1.0 GB) copied, 12.6723 s, 82.7 MB/s

1GB ダミーファイルを EC2 上に作成。

ちなみに、クライアント側からアップロードテストを行うなら Cygwin でも同じだが、ファイル名は明示的に tempfile1GBfromCygwin などのように区別しよう。

もしもWindows コマンドプロンプトなら>fsutil file createnew tempfile1GBfromWin 1073741824 とかで。

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手順5$ time scp -i /home/yukio/.ssh/Practice1-keypair.pem -r [email protected]:/home/ec2-user/dummybox/ /home/yukio/box

tempfile1GBfromAWS 100% 1000MB 1.1MB/s 14:55

real 14m58.596suser 0m21.078ssys 0m12.092s

この結果は、AWS EC2 から作業場までの 1GB SCP(ダウンロード時間)は 14分55秒を示す。

もしも 100GB なら単純に 100倍の時間では済まない。回線帯域や両ホストのストレージ負荷考慮が必要。

Page 9: Aws 転送時間計測(手順付き参考例)

まとめ本スライドでは

よくある BBA(ブロードバンドアクセス型)型 BE(ベストエフォート)回線によるインターネット接続型パブリック・クラウドサーバから

ブロックレベル・ストレージに格納されたダミー1GB ファイルの SCP (セキュアコピー)時間を

time コマンドを用い計測した。実時間は 14分55秒であった。

しかし、BBA/BE 回線であっても【閉域網+閉域プライベート・クラウドサーバ】では計測実時間はこれよりも良い可能性があるが、言及することはできない。クラウドサーバの性能そのものがメニューによって大きく異なるからだ。

安かろう悪かろうクラウドも存在する現在は、クラウドで何を実現(要求達成)したいのか。それさえ分かれば、計測方法(条件含む)が大きく変わってくる。今回はサクッと計測したに過ぎないが、 14分55秒を要したということ。一つの参考目安になれば幸いである。