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ASHRAE基準によるヒュームフードの性能テスト方法 1 08 06 04 02 0 Position A-1 0.54 AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position A-2 0.52 AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position A-3 0.54 AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position A-4 0.56  AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position B-1 0.55 AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position B-4 0.52 AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position B-2 0.51 AVERAGE= m/s 1 08 06 04 02 0 Position B-3 0.50 AVERAGE= m/s 0.54 0.55 0.52 0.51 0.54 0.50 0.56 0.52 Average Face velocity 0.53 m/s 表 -1 面速測定データ FACE VELOCITY:Measuring 100 Second ASHRAE基準ではヒュームフードの性能テスト方法だけでな く、テストを行うテストルームの基準も定めており、テスト結果の 信用度を高めています。その条件下において 1)面速測定 2)スモークテスト この測定はヒュームフードの大き さに応じて、それぞれの測定ポイ ントを定めて行います(労働安全 衛生法の有機則・特化則・ SEFA 基準もほぼ同じ方法です)。アズ ワンのA SSREヒュームフードで は、多点同時面速測定分析計を 用いて、各ポイントを同時測定し ます。測定結果はコンピュータで 解析し、グラフ表示しています(表 -1参照)。 1)面速測定 面速測定と同条件で、有視煙による目視テストを行うものです。 スモークマシンなどの煙発生器を用いて、フード内に不適切な 乱流がないか、フード内の空気が外部へ流出しないかを調べます。 このテストで、スモークが外部へ流出するのが目視されれば、不合格 品として次のテストに入ることができません。 2)スモークテスト 3)トレーサーガスによる化学的安全性テスト を行います。 これらのテストはAM As Manufacture テストと呼ばれ、メー カーが保証することになっています。その後、設置場所において 4)トレーサーガスによるフィールドテスト を行います。

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Page 1: ASHRAE基準によるヒュームフードの性能テスト方法Ÿº準によるヒュームフードの性能テスト方法 ヒュームフードの性能テストデータ このテストは、面速測定およびスモークテストで合格を確認した後

ASHRAE基準によるヒュームフードの性能テスト方法

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Position A-1

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0.54

0.55

0.52

0.51

0.54

0.50

0.56

0.52

Average Face velocity 0.53 m/s

表 -1 面速測定データFACE VELOCITY:Measuring 100 Second

ASHRAE基準ではヒュームフードの性能テスト方法だけでな

く、テストを行うテストルームの基準も定めており、テスト結果の

信用度を高めています。その条件下において

1)面速測定

2)スモークテスト

この測定はヒュームフードの大き

さに応じて、それぞれの測定ポイ

ントを定めて行います(労働安全

衛生法の有機則・特化則・SEFA

基準もほぼ同じ方法です)。アズ

ワンのASSREヒュームフードで

は、多点同時面速測定分析計を

用いて、各ポイントを同時測定し

ます。測定結果はコンピュータで

解析し、グラフ表示しています(表

-1参照)。

1)面速測定

面速測定と同条件で、有視煙による目視テストを行うものです。

スモークマシンなどの煙発生器を用いて、フード内に不適切な

乱流がないか、フード内の空気が外部へ流出しないかを調べます。

このテストで、スモークが外部へ流出するのが目視されれば、不合格

品として次のテストに入ることができません。

2)スモークテスト

3)トレーサーガスによる化学的安全性テスト

を行います。

これらのテストはAM(As Manufacture )テストと呼ばれ、メー

カーが保証することになっています。その後、設置場所において

4)トレーサーガスによるフィールドテスト

を行います。

Page 2: ASHRAE基準によるヒュームフードの性能テスト方法Ÿº準によるヒュームフードの性能テスト方法 ヒュームフードの性能テストデータ このテストは、面速測定およびスモークテストで合格を確認した後

ASHRAE基準によるヒュームフードの性能テスト方法

ヒュームフードの性能テストデータ

このテストは、面速測定およびスモークテストで合格を確認した後

に行われます。

ヒュームフード内にトレーサーガスSF 6(六弗化硫黄)の発生器

(エジェクター)を置き、一定量のトレーサーガスを発生させます。

そして作業員に似せた等身大のマネキンをヒュームフード前面の

サッシ近くに立たせて、その呼吸域でトレーサーガスの濃度がどの

くらい検知されるかを測定するものです(図-1参照)。

この測定はヒュームフードの中央・左・右の3カ所で行い、その

データはすべてコンピュータで管理・解析し化学的安全性を確

認しています(表-2参照)。

3)トレーサーガスによる化学的安全性テスト

以上の方法でテストした結果は、下記の様に『テストデータ』

として記録されます。

ヒュームフードを実験室内の所定の場所に納入設置し、運転を開始

した後、次の2段階で行います。

トステ)dellatsnI sA(IA /階段1第 

実験室内の空調設備など、すべての設備の施工が完了後に、それ

らが稼働している条件下で測定するテストです。これは、設備の設計

責任者および施工者のためのテストです。

 第2段階/ AU(As Used)テスト

実験室内でヒュームフードの使用を開始した後に行うテストです。

フード内に設置された機器または装置が気流を乱して、有害ガスの

外部流出の原因になっていないかを調べます。

これは、実験室の使用者および管理者のためのテストです。

参考文献 be well 2号 1995 株式会社井内盛栄堂

4)トレーサーガスによるフィールドテスト

図 -1 ディテクターの位置

CENTER POSITION

0 1 2 3 4 5 Time,Minutes

Concentration, ppm

濃度PPM

00.010.020.030.040.050.060.070.080.090.1

Average = 0.003PPM

表 -2 化学的安全性テストデータ