豊かな表現力をもつarアプリaug!(オーグ)導入のポイント

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第1.1版 2015年7月30日(木) 亀山 悦治 (Etsuji Kameyama) AR(拡張現実) アプリ aug!(オーグ)の豊かな表現力と 活用方法 ~導入のためのポイント~

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第1.1版 2015年7月30日(木)

亀山 悦治 (Etsuji Kameyama)

AR(拡張現実)アプリ aug!(オーグ)の豊かな表現力と活用方法

~導入のためのポイント~

目 次

1. aug!について

2. aug!の表現力

3. aug!の活用方法・利用シーン

4. aug!の採用事例

5. aug!基盤でオリジナルアプリ

6.付録2

1.aug!について

aug! について

aug!の機能概要 高度な認識と高度な追従性 様々なタイプのコンテンツ表示と組立てが可能 認識対象から外れても継続して再生可能 コンテンツキャッシュ機能による利便性向上 撮影機能とSNSシェア機能 認識回数等のログ情報提供 安価・短期間で導入可能

AppStore,GooglePlay “aug!” で検索

aug!とは…シンプルなAR動画再生から高精細なARコンテンツまで幅広く対応することができる、無料で配布されているAR(拡張現実)アプリ。ナレッジワークス株式会社がアプリの開発と運営を行っている。

aug! の画面イメージ

AppStore,GooglePlay “aug!” で検索

起動画面 認識中 認識中(メニュー画面) 認識中(読み込み中) 認識後(シェア画面)

aug!の仕様

公式サイト:http://hp.knowledge-works.co.jp/portfolio/aug/

対応端末 / OS:iPhone, iPad / iOS4以上、Android Phone / OS6以上

※2015年7月26日現在

AR認識方法:画像認識(特徴点型)

対応しているARコンテンツ:静止画、動画、背景透過2Dアニメーション、3DCG、音声、Webサイト(アプリ内ブラウザ/アプリ外ブラウザ)

2014年6月ナレッジワークス株式会社は Vuforia  Preferred  Developer  を取得  

(2014年6月時点では、日本では2社のみが取得)  

日本では、Vuforiaを使用したARアプリの開発実績がトップクラス。  

AR開発・導入を検討中の方は、ぜひご相談ください。

aug!で採用されているデータ形式画像認識タイプのARで取り扱える一般的なデータ形式は、静止画像、動画、動画(背景透明)、音声、3DCGです。下記にaug!の標準的なデータ形式を記載します。

静止画像:png(背景透明のタイプも同様)

動画:mp4(背景透明のタイプも同様:多少特殊な変換が必要) など

2.5D:png(背景透明の2D画像を2種類)

3D:fbx

音声:mp3

Webサイト:動画再生後、再生中に動画本体や画面ボタンをタップすることで、Webサイトへ遷移させることが可能。遷移させたいサイトのURLを用意します。aug!では、Webサイトをアプリ内ブラウザー又はアプリ外ブラウザー(iOSの場合はSafari)の起動を分けることが可能。

aug!が採用する画像認識技術

aug!では米国クアルコム社のAR SDK - Vuforia Cloudを採用。

認識方法は特徴点一致タイプ(2015年7月26日現在):この方式は、画像上で濃淡がはっきりしているエッジの部分を自動解析しバランスよく認識される。

カメラで撮影中、点々が見える箇所がその特徴点部分に該当(厳密に見た目よりも多くの情報が生成されている)。特徴的一致の方式では、認識時に一旦端末内でカラー画像をグレースケール画像に変換後、特徴点データを生成する方式。

光の反射が有るような状態でも、30-50%程度の特徴点一致箇所が見つかると認識されるため、利用者はストレスなく自然に操作することができる。

印刷物の場合、デザイン確定前、入稿前の事前検証が必須。印刷済みのものでも利用可能だが、これから印刷する場合はクリエイティブの認識率を調整することが必要。次ページに解析結果のサンプルを掲載。

aug!の画像認識状態(サンプル)

※上記サンプルは、Vuforiaで解析した場合に得られる情報です。向かって左側が基の画像、左側が解析後のデータです。認識点が多い場合でも必ずしも認識率が高いとはいえない場合が有るため、認識箇所の決定前には必ず事前の確認が必要です。

※認識されない・認識率がかなり低い ※認識されるが追従性は低い可能性あり

※問題なく認識・追従される

※普通に認識・追従される

※問題なく認識・追従される

aug!がこだわるARの認識精度と品質

aug! は…エンドユーザーにとって残念な体験とならないよう、依頼企業にとっ成功するよう、導入前の要件定義、デザイン決定前の事前認識チェック、クリエイティブに対するアドバイスなどを実施。

運営会社:  ナレッジワークス

ご利用企業A

ご利用企業B

ご利用企業C

認識チェック ・認識可否チェック ・誤認識チェック ・重複認識チェック

データ登録予め誤認識さないよう、チェックされているため正しいコンテンツが表示される。

同じデザインのターゲット画像が契約企業から提示された場合は差し戻します

2.aug!の表現力

aug!の表現力:動画(一般的な動画)

モノクロがカラーになるレトロ テレビ(動画)

aug! 認識ターゲット画像(お試し用)

展示会場でのサイネージの動作(動画+リンクボタン)

紙面等を認識し動画を再生。設定により様々な動画再生表現を実現。例えば、認識したら「紙面に貼りついたように再生」「最初から全画面表示で再生」「紙面に貼りついた状態で一定時間再生後に全画面切替え」「再生が終わったら自動的にWebへ遷移」「ランダムに動画を再生」など。

左:紙面に貼りついたよう/右:紙面から離れても継続再生

aug!の表現力:背景透明動画

トッパンフォームズ様コンテンツ (アルグラス製品をウチワという形で販売促進)

aug! 認識ターゲット画像(お試し用)

紙面等を認識し背景を透明にした動画やアニメーションを再生。紙面や背景の景色などを生かした表現が可能。例えば、認識したら「紙面に貼りついたように再生」「紙面に貼りついた状態で一定時間再生後に別の動画を全画面再生」「再生が終わったら自動的にWebへ遷移」「ランダムに再生」など。

丸いウチワに貼りついたように表示される

aug!の表現力:静止画像

ペンギンと記念撮影

aug! 認識ターゲット画像(お試し用)

紙面や壁面のイラストや写真を認識し静止画像を表示。設定により必ずかざしていないと表示されないようにしたり、画面上の固定表示することも可能。様々な動画再生表現を実現。例えば、「タップしたら自動的にWebへ遷移」「ランダムに静止画像を表示」など。

ターゲットを認識し画面固定で静止画像ペンギンが出現。

aug!の表現力:2.5D(2D画像の3D表現)

印刷物が歌って踊る、羊のペラリーヌ嬢(3D+BGM)

aug! 認識ターゲット画像(お試し用)

紙面等を認識し、ペラペラした2Dの画像が紙面から起き上がったように表現することが可能。タップすることで、10種類までの動作を行う設定が可能。アニメーション本体は予め用意されているパターンから選ぶ必要があるが、バックミュージックはオリジナルで設定可能。

紙面を認識すると、ペラリと起き上がる

aug!の表現力:3DCGアニメーション

3DCGのペンギンが飛び出して、タップすると泳ぎ出す

aug! 認識ターゲット画像(お試し用)

紙面等を認識し3DCGを出現させることが可能。タップにより、異なるアニメーションへ切り替えたり、Webサイトへ遷移させることなどが可能。自動車の3DCG表現では、出現したARコンテンツを1タップすることで回転、2タップすることで色変えを実施。

紙面を認識すると、3DCGが飛び出しアニメーション開始

aug! ARコンテンツの組立て例

動画(繰り返し) Webサイト

動画

動画-1

動画-2

動画-3

Webサイト

電話

メール

ボタンタップ

ランダム表示

動画 Webサイト再生終了

動画(1)

(貼り着き)

動画(1)

(全画面)

 例)3秒間

動画(1)

動画(2)

動画(3)

動画(1)(2)(3)の連続再生

動画(貼り着き)

動画(全画面)

Webサイト

Webサイト

静止画像

音声

※上記は一例です。設定により様々な組立てが可能です。

3.aug!の活用方法・利用シーン

aug!の導入で効果的な領域

商品プロモーション 店舗内での商品説明 カタログからの商品説明・Webサイトへの誘引 営業支援 教育関連 博物館・美術館 展示会 イベント会場 観光・工場見学 シミュレーション(什器・家具配置・試着)

ご利用シーンチラシ・新聞・フリーペーパー・カタログ

- チラシや新聞に掲載するロゴや写真、イラストを認識し、動画を再生することができるだけでなく、その情報のWebサイトへの遷移、電話、メール送信などを即座に行うこともできます。

店頭告知の物件からWebへ誘導

- 画像認識ARの技術により、店頭や特設コーナーのイラストや画像を認識し、写真では分かりにくい情報や動画などを表示することが可能。そのため利用者自身で情報を見ることができ、サービス満足度が向上します。

展示場・イベント会場のツールとして

- 展示場やイベント会場では、AR宝探し、スタンプラリー(オプション機能)などを使用して、イベントツールとして使用することできます。

- T-シャツ、シール、看板、建物等の画像を登録すると楽しいスマートフォンの企画が実施できます。一般の方がアプリケーションをインストールして起動するだけで体験いただけます。

営業ツールとして

- 商談等の際に、予め画像を認識するだけでWebサイトを表示したり動画を再生することができます。検索ワードやブックマークのような煩わしい入力を行わずとも、画像にかざすだけで表示されるため、よりスマートに商談が行えます。

4.aug!(オーグ)の事例紹介

<Webサイトで公開された事例のみ>

Clearasil x KAGEROU PROJECT

引用元:http://kagerou.clearasil.jp/cp/ar.html

スマートフォンアプリ「aug!」を使って、クレアラシルのパッケージを読み取ると、大人気アイドルのモモさんがあなたのスマホで特別ライブを披露!

ブラックサンダープレミアム

引用元:http://www.koakisan.com/color-and-design/product/article-7247.html

2014年1月からセブンイレブンにて期間限定で販売された、有楽製菓株式会社 ブラックサンダーの「プレミアムビター」「プレミアムミルク」でベルギー美女が囁きかけ、一緒に写真が撮れるARが実施。普通のブラックサンダーは1個30円だが、こちらは40円で販売された。

https://www.youtube.com/watch?v=M9GJEDnVGH0https://www.youtube.com/watch?v=3q0RyISYY00

AR機能搭載のカップ入り即席麺

引用元:http://m-78.jp/news/n-3163/

ウルトラマンとマルちゃんがコラボ!AR機能搭載のカップ入り即席麺 「来たぞ我らの!ウルトラ食堂」が7月6日(月)より全国で発売!

CDの付録でAR(キュウソネコカミ)キュウソネコカミとネズミくんが茶番劇! シングルにARコンテンツが搭載

2015年7月22日にリリースされたキュウソネコカミの両A面シングル『MEGA

SHAKE IT ! / ハッピーポンコツ』に、スマートフォンで楽しめるAR(※拡張現実)コンテンツの“キュウソ茶番劇”が搭載。ライブ会場では、AR対応のTシャツ「FES‘15 Tシャツ」も販売された。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150711-00084432-lisn-musi

http://blog.livedoor.jp/rockandroll696/

Audi A3 Real Size Campaign

引用元:http://audi-realsize.jp/

2015年4月17日の朝日新聞の朝刊で、世界最大の広告で実物大のARを実施し、この広告はギネスにも認定された

中村中学校・高等学校

引用元:http://www.nakamura.ed.jp/new_news/without_rss/ar-aug

学校案内での利用(ARアプリjunaioのサービス停止により変更となった事例)

教育同人社のプロモーション

引用元:http://tatsuyamori.com/?p=4442

来年度の教材紹介をARでやってみようということです。このこと自体「革命」かとも思い、思いきってこの言葉を使っています。下の「教材革命2015」の部分にARアプリを開いて、かざしてみてください。

「CO・OP知っ得情報」

引用元:http://chuo.rokin.com/about/available/coop/__icsFiles/afieldfile/2014/09/26/coop_AR_.pdf

2014年10~11月号の生協会員向け情報誌「CO・OP知っ得情報」で利用されたAR

東京ハニーシュガー

引用元:http://www.yokumoku.co.jp/products/ar.html

東京ハニーシュガー オリジナルAR 期間限定で公開

クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ

引用元:http://www.yasuhironakashima.com/news/2014/10/27/rpg-

『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』と江崎グリコのコラボ企画でナカシマ作曲の音楽が初ゲーム内実装!

タカミヤPoint鳥取 ARクーポン企画

引用元:http://www.point-i.jp/index.php?id=tottori-blog01&tx_ttnews%5Btt_news%5D=260758&tx_ttnews%5BbackPid%5D=5&cHash=47c5cf6957

タカミヤが66周年を迎えて、大々的な企画を実施。その1つがARクーポン

5.aug!基盤でオリジナルアプリ

aug!を基盤したオリジナルアプリ制作

aug!を共有型として複数のお客様にご利用いただくこと以外に、ナレッジワークス株式会社では aug!の技術を基盤とたオリジナルのアプリの制作と運用を行っており、10以上のアプリがすでに公開・運営されている。

アプリごとに、ブラウザで設定できる管理機能の提供も行っているため、お客様自身がARコンテンツをほぼ無制限に登録することが可能となっている。

高いブランディング効果

顧客接点の継続的強化・話題性による新規顧客の獲得

アプリの拡張性

継続的運営による費用対効果

画像誤認識の防止(画像認識でクラウドタイプの場合)

オリジナルアプリにするメリット

オリジナルアプリの機能構成(例)

起動画面 メニュー

音声検索

AR機能 WebサイトAR機能(カメラ)

Webサイト

QRcode読取り

(カメラ)Webサイト

PUSH(GEO/

GEO Fance)Webサイト

(画像認識)

pushサービスapi呼び出し

Google api呼び出し

Webサイト

-キーワード検索-カテゴリー検索

画像、動画、PDFなど

Webサイト

バナー

バナークリック

コーディネート機能

スタンプラリー機能

動画自動生成機能

【決めること】・どの機能を実現する?・アプリのコンセプトは?・アプリ名は?・アプリデザインは?・コンテンツはどこに配置?・アプリケーション保守は?など

PUSH(Beacon)

Webサイト

(又はアプリ内処理)

ARぬりえ機能360度

ビュワー(ハコスコ)

6.付録

初のAR記事:2009年2月13日【2009-2-26 世界初開催!AR(拡張現実)ビジネスの最前線】個人運営、現在約6千4百件以上のAR記事、世界50カ国からアクセス、多くのSNSサイトにより拡散http://development.blog.shinobi.jp/

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付録:亀山悦治について

私が関係しているサイト・SNS

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- デジタルサイネージとAR

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2009年より、AR(拡張現実)の普及のために、ARブログの運営、セミナーへの登壇、AR関連書籍の執筆、AR技術を使用した企画・提案・開発等幅広い活動を行っています。現在はナレッジワークス株式会社の取締役に就任しています。AR導入に関するご相談・ご質問は、[email protected] 又は[email protected]までお気軽にどうぞ。

付録:亀山悦治について

http://www.nts-book.co.jp/item/detail/summary/it/20140700_19.html

次世代のプロモーション手法として注目を集めるほか、医療や教育といった他分野への幅広い活用・発展が期待されているAR〈拡張現実〉の世界がよくわかる入門書が電子書籍で登場。ARとはカメラなどを通して見た現実の映像にCGや位置情報といったデジタル情報を重ねて表示する技術のこと。本書はその基本的な仕組みから歴史やさまざまな活用事例、ARを体験できるアプリの紹介、未来の可能性まで幅広くわかりやすく解説 ---下記の執筆を担当--- 第2章 ARを体験する:代表的なアプリやサービス紹介 第3章 ARの活用例を知る:消費とAR/観光とAR/メディアとAR/ビジネスとAR/教育・医療とAR/公共空間とAR/新しいコミュニケーションツールとしてのAR/新しいエンターテイメントとして

http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=96001

---下記の執筆を担当--- 第3編 感覚デバイスが創る未来生活 / 第3章 コミュニケーション 1.コミュニケーション手法としての言語に関する限界 2.さまざまなコミュニケーション・ツールの出現 3.言語とコミュニケーション 4.心理療法とコミュニケーション 5.コミュニケーションボードが家庭に入り込む 6.学生生活と教育とコミュニケーション 7.家庭内ロボットの居る風景とコミュニケーション 8.遠隔でのコミュニケーション〈ワープして別の土地をリアルタイムに体験する〉 9.食/トレーサビリティとコミュニケーション 10.感覚デバイスの課題