もはや“アメリカン・アイドル”出身などという肩書...

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Post on 13-Mar-2020

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  • もはや “アメリカン・アイドル” 出身などという肩書きは必要ない!普遍的なアメリカン・ロックを体現するDAUGHTRYによる美し過ぎる 3rd アルバム『Break The Spell』リリース! !

    Chris Daughtry は、全米で大人気のオーディション番組“アメリカン・アイドル”の season5

    (06 年 1 月から 5 月までの放映)で見事 4 位を獲得。バンド DAUGHTRY を結成してリリースした

    1st アルバムは、結果的に“アメリカン・アイドル season5”で優勝した Taylor Hicks の倍である

    ダブル・プラチナム (200 万枚 ) を記録。09 年には NICKELBACK や SHINEDOWN も参加した

    2nd アルバム『Leave This Town』をリリースして各国から更なる賞賛を浴び、最早“アメリカン・

    アイドル出身”ではなく、“アメリカン・ロックの象徴”と呼ばれるまでのビッグ・バンドへと成長した。

    そんな DAUGHTRY が、去年から加入した新ドラマーに Robin Diaz を迎え、前作から約 2 年半ぶ

    りとなる最新作『Break The Spell』をリリースする。『Break The Spell』というタイトルはトラッ

    クのタイトルにもあるが“呪縛を解く”という意味。なにやら思わせぶりなタイトルである。

    『Break The Spell』は、アドレナリン全開の「Renegade」で幕を開けるが、この曲は今作の中で

    は異質なナンバーだと言える。アルバム全体で見るとヘヴィなトラックはごく一部に限られており、

    断然透明感のある美しいミディアム・テンポのバラードに重点が置かれている。そのことを象徴する

    のが、AEROSMITH や DEF LEPPARD を手がけたことで有名な Marti Fredriksen との共作であるシングル「Crawling Back To You」

    だろう。AEROSMITH の王道ハードロック・バラードを彷彿とさせる、スケールの大きい感動的なナンバーだ。因みにこの曲は既に PV が公

    開されているが、剥き出しの蛍光灯や打ちっぱなしの壁が目に入ってくる殺風景なフロアで 5 人のメンバーが演奏しているだけという、とて

    もシンプルな作りになっている。自分たちの曲に圧倒的な自信がなければこのようなギミック全くナシの PV は作れないだろう。

    特に秀逸な展開は、後半の Track.11「Louder Than Ever」から Track.12「Spaceship」への流れだろう(オリジナル盤は Track.12 で

    終了)。この 2 曲の存在が作品の心地よさに一役も二役も買っているのは間違いない。ダイナミズムを追求しているアルバムではないが、アル

    バムを通して聴いた後の清涼感が非常に心地良い。

    なお、日本盤にはデラックス・エディション仕様の輸入盤に付いている 4 曲と日本盤のみに収録されている Track.14「Never Die」の、計

    5 曲のボーナス・トラックが収録されている。ちなみに「Never Die」はなぜ本編に入らなかったのかと不思議に思うくらい素晴らしい曲な

    ので購入の際はぜひとも国内盤をお勧めしたい。

    未だ来日したことがない DAUGHTRY だが、この普遍的なアメリカン・ロックを生で体感出来る日が来ることを切実に願う。(KAORU )

    DAUGHTRY『Break The Spell』SONY MUSIC JAPAN¥2,520(税込)

    2012.1.18 ON SAL E ! !