(仮称)向島洋上風力発電事業...(仮称)向島洋上風力発電事業...
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会社名:西九州風力発電株式会社
所在地:唐津市二タ子3−1−1
設立:2016年4月18日
代表者:久原 研
設立目的:佐賀県出身者である代表者が佐賀県唐津市を中心とする九州北西部において、
地元貢献に資する風力発電事業を行うことを目的として、地元企業の協力のもと設立した。
事業内容:佐賀県、長崎県、熊本県の7地点において、風況観測を実施中若しくは実施済。
各プロジェクトにおいて九州電力と接続契約を締結。
*SPCについて
プロジェクト単位でSPCを組成し、SPCが事業主体(設備を所有し売電する)となります。
風力発電事業においては一般的な事業形態です。
本プロジェクトのSPCは、西九州風力発電株式会社、株式会社市民風力発電、株式会社
CSSが主要株主となります。
会社概要1.会社概要
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会社名:
所在地:
設立:
代表者:
事業内容:
株式会社市民風力発電
札幌市中央区北5条西2丁目5番地 JRタワービルオフィスプラザさっぽろ20F
2001年2月
鈴木亨
風力発電事業への投資および企画立案、各種調査、風況解析、電力協議、
ファイナンス組成など、開発業務全般
風力発電事業の管理運営および風力発電設備のオペレーション・メンテナンス業務な
ど、操業管理全般
会社名:
所在地:
設立:
代表者:
事業内容:
株式会社CSS
札幌市中央区宮の森2条7丁目1番47号宮の森ウルビス5階
2013年9月
吉住謙
発電事業の企画、開発、設計、発電事業の運営管理業務、発電事業の建設管理業務
など
会社概要1.会社概要
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▼事業名称:(仮称)向島洋上風力発電事業
▼事業目的佐賀県唐津市肥前町向島の周辺海域において複数の風力発電施設を設置し、電力を供給する事業です。向島の地域活性の一端を担うとともに、全国漁業協同組合連合会が提唱する地域貢献・漁業協調型洋上風力発電事業についての一つの事業モデルを構築することを目的としています。
▼事業の規模風力発電所の出力(総発電出力): 7,500kW未満風力発電施設の基数 : 最大4基▼事業実施想定区域の位置佐賀県唐津市肥前町に位置する向島沿岸
▼事業実施想定区域の選定根拠風況、水深等を踏まえ、漁場利用・操業に支障をきたさない適正な事業規模、適正な風車位置等の事業計画案を、佐賀玄海漁業協同組合及び向島在住の漁業者とともに検討し設定しました。以上の背景から、事業実施想定区域は単一案のみの設定としました。
事業内容2.事業計画の概要
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事業実施想定区域の絞り込み
事業性の配慮(風況条件)
【検討対象エリアの設定:風況条件】・6.5m/s以上の風況が分布する海域。・水深5m~25mの水深が分布する海域。
漁業者への配慮
・定置網漁、刺網漁を行なっている地域は除外。・候補海域(複数)につき玄海漁協の意見を聴取し、漁業との調整可能性がありそうな海域を選定。
・選定した海域の地元漁業者への説明会を開催し、意向を確認。
環境の配慮 ・洋上風力としては小規模な事業規模とした。
事業実施想定区域を選定
法令等の配慮 ・自然公園区域:国定公園特別地域を含まない。
・自然環境保全区域等:自然環境保全地域は存在しない。
・港湾法:港湾法の規制は存在しない。
・航路向島~星賀港の定期航路付近を除外した。
2.事業計画の概要
事業実施想定区域の位置
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社会的状況・人口54名、21世帯(唐津市町別人口・世帯数一覧表H30.9.1現在による)・入野小学校向島分校は平成24年から休校。・定期船が星賀港との間を1日3往復、所要時間10分。
漁業・全戸が漁協組合員・素潜り漁(貝類、海藻類)が中心。・島周辺においてさわら等の漁も行っている。
事業説明・平成29年3月15日、玄海漁協肥前支所において、ほぼ全戸出席のもと事業説明を行い、漁業への影響を最小限にすること、風車設置地点の決定は地元の同意を得ることを条件に洋上風力発電事業に賛同を得た(漁協作成の議事録あり)。漁業者からは洋上風力の設置の際に漁礁整備の要望があった。・同年7月24日、玄海漁協肥前支所において、ほぼ全戸出席のもと説明を行い、ボーリング調査実施について同意を得た。ボーリング調査は平成30年3月に完了した。・上記以外にも、島民が集まる集会において、進捗(各種調査)の報告を適宜行っている。
2.事業計画の概要
向島の概要
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風力発電設備の概要
項目 仕様
発電機出力 1,870 kW~3,740 kW
基数 2基~4基
ブレード枚数 3枚
ローター直径 80~110 m
ハブ高さ 65 m~90 m
高さ 105 m~145 m
風力発電機の概要
▼設置する風力発電機の概要(予定)
海面から基礎接合面までの
高さは5~7m程度
2.事業計画の概要
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105~
145m
65~
90m
地形及び地質の状況(海域)▼水深の状況 ▼海底の地質の状況
事業実施想定区域は水深5m~25mの範囲に位置
事業実施想定区域は大部分が岩、その周辺は概ね粗粒砂が分布
3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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「佐賀県玄海地区沿整基礎調査」(佐賀県)を使用して作成 「佐賀県玄海地区沿整基礎調査」(佐賀県)を使用して作成
動物①(向島周辺における鳥類の渡りの状況)3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省)を使用して作成
サシバ(春季) サシバ(秋季)
▼衛星追跡経路図(12 個体の結果)
事業実施想定区域 事業実施想定区域
動物②(向島周辺における鳥類の渡りの状況)3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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ハチクマ(春季)
「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省)を使用して作成
▼衛星追跡経路図(20 個体の結果)ハチクマ(秋季)
事業実施想定区域 事業実施想定区域
動物③(向島周辺における鳥類の渡りの状況)3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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ノスリ(春季) ノスリ(秋季)
「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省)を使用して作成
▼衛星追跡経路図(14個体の結果)
事業実施想定区域事業実施想定区域
動物⑥(海域動物の状況)
分類群 抽出種数 主な抽出種
海棲哺乳類 4科7種 コマッコウ、ザトウクジラ、ミンククジラ、カマイルカ、マダライルカ、コビレゴンドウ、ゴマフアザラシ
底生動物 49科54種
アラレタマビキガイ、フナムシ、アゴナガヨコエビ、イワフジツボ、コマキアゲエビスガイ、イワガニ、イボウミニナ、ケガキ、クログチガイ、イソガニ、クルマエビ科の一種、タテジマイソギンチャク、ヒメケハダヒザラガイ、ゴクラクミドリガイ、ホンヤドカリ、ヤッコカンザシ、カリガネエガイ、シボリガイ、トゲドロクダムシ、スガイ、ヒザラガイ、セミアサリ、イソゴカイ、ヤチウロコムシ、アサリ、モノシリス、トテノオガニ、ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン、イボニシ、チロリ科の一種、ヤスリヒザラガイ、テッポウエビ、チンチロフサゴカイ、アケノサシバ、カリガエネガイ、ムシロガイ、ヒメコザラガイ、ウミイサゴムシ、ニッポンフサゴカイ、イワムシ、ニッポンモバヨコエビ、オウギガニ、ハマダンゴムシ、キュウシュウナミノコガイ、ミナミスナホリガニ、ハマグリ、モクズヨコエビ、エゾオフェリア、イソチロリ、ヒメスナホリムシ、ニッポンモガニ、ワラジヘラムシ、ホソヘラムシ
その他の海域動物 5科5種 サワラ、アワビ、サザエ、ウニ、スルメイカ
重要な海域動物は確認されなかった
「海棲哺乳類ストランディングデータベース」(国立科学博物館ホームページ)、「漁業実態調査報告書」(特定非営利活動法人MATSRA)を使用して作成
3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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植物(海域植物の状況)向島の周辺海域では、ワカメ、ヒジキ、テングサなどが特産
「環境アセスメントデータベース」(環境省ホームページ)を使用
▼藻場の状況
向島の周辺には、アラメ・カジメ場が分布
3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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主要な景観資源及び眺望点
種類 名称
景観資源
・浜野浦の棚田
・廣島海中ダム
・椿の群生林
・馬渡島
・波戸岬・池崎海岸
・名護屋浦
眺望点
・三島公園
・浜野浦の棚田
・松浦市初崎キャンプ場
・玄海エネルギーパーク
・波戸岬
・波戸岬キャンプ場
・松浦市福島オートキャンプ場「唐津市景観計画」(平成20年告示、平成29年改正、唐津市)、「観光スポット」(玄海町ホームページ)、「松浦市景観計画」(平成28年、松浦市)、あそぼーさが(佐賀観光連盟ホームページ)を使用して作成
3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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自然関係法令等▼国定公園 ▼景観計画区域
「唐津市景観計画」(平成20年告示、平成29年改正、唐津市)に基づき、市内全域が景観計画区域に指定
3.事業実施想定区域及びその周囲の概要
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「環境アセスメントデータベース」(環境省ホームページ)を使用して作成
計画段階配慮事項の選定
事業特性及び地域特性を踏まえて、重大な影響のおそれのある環境要素を選定
工事の実施に関する影響要因を検討するための詳細な風車配置や工事計画は決定していないため、工事の実施による影響は対象としない。※「計画段階配慮手続に係る技術ガイド」(平成25年、環境省)を参考
ただし、方法書以降の手続きでは、工事計画の熟度を高め、「工事の実施」に係る予測及び評価を検討する。
▼選定方針
▼工事の実施について
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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計画段階配慮事項の選定理由①
環境要素 影響要因 選定 選定/非選定の理由
騒音及び超低周波音 施設の稼働 〇
事業実施想定区域の周囲に住居が存在し、施設の稼働に伴う騒音及び超低周波音による影響が及ぶ可能性があるため、計画段階配慮事項に選定する。
風車の影 施設の稼働 〇事業実施想定区域の周囲に住居が存在し、施設の稼働に伴う風車の影が影響を及ぼす可能性があることから計画段階配慮事項に選定する。
動物(海域に生息するものを除く。)
施設の稼働 〇
事業実施想定区域に陸域は含まれず、風車建設による直接的な改変はない。しかしながら、鳥類等は空域を飛翔することにより影響が生じる可能性があることから、計画段階配慮事項に選定する。
海域に生息する動物
地形改変及び施設の存在
〇風車の存在により、事業実施想定区域の海域に生息する動物に影響が生じる可能性があることから、計画段階配慮事項に選定する。
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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環境要素 影響要因 選定 選定/非選定の理由
海域に生育する植物
地形改変及び施設の存在
〇風車の存在により、事業実施想定区域の海域に生育する植物に影響が生じる可能性があることから、計画段階配慮事項に選定する。
生態系 - -
「発電所に係る環境影響評価の手引」(平成29年、経済産業省)によると、「海域の生態系については、種の多様性や種々の環境要因が複雑に関与し、最新の知見においても未解明な部分も多いことから参考項目として設定しない」とされており、予測及び評価の手法が確立されておらず、予測及び評価の実施が困難なため、計画段階配慮事項に選定しない。
景観地形改変及び施設の存在
〇
事業実施想定区域の周囲に主要な眺望点が存在し、これらの地点からの眺望景観に施設の存在が影響を及ぼす可能性があることから計画段階配慮事項に選定する。
計画段階配慮事項の選定理由②4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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騒音・超低周波音、風車の影の調査及び予測結果事業実施想定区域に隣接する向島には、
住居及び学校、医療施設が存在する。
ただし、学校は休校中であり、医療施設に
常駐者はいない。
「国土数値情報 学校、医療機関、福祉施設」(国土交通省ホームージ)及び「ゼンリン住宅地図」(ゼンリン)を使用して作成
事業実施により、騒音・超低周波音、
風車の影による影響が生じる可能性
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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動植物の調査及び予測結果①
▼向島在住の漁業関係者へヒアリング結果・対象者へヒアリングシートを送付し、回答を記入していただいた
・ヒアリングシートの質問内容(一部抜粋)
●スナメリ、ジュゴン等の海棲哺乳類は生息していますか。(はい/いいえ)●海藻等がまとまっている藻場がありますか。(はい/いいえ)●記載の動植物の生息又は生育地、よく見かける地点をご記入ください(自由記述)
分類群 種数 確認された漁業資源
魚類 25
マダイ、クエ、ヒラメ、カサゴ、アブラボウズ、クロダイ、スズキ、ボラ、カジキ
マグロ、ブリ、ヒラマサ、イシダイ、アンコウ、ダルマオコゼ、キジハタ、アカハ
タ、マハタ、クロアナゴ、アジ、アイゴ、メバル、サワラ、メジナ、カワハギ、イ
サキ
貝類
その他8
アワビ、サザエ、バテイラ、トコブシ、テングニシ、アカウニ、クロウニ、バフン
ウニ
カジメ属 1 カジメ
ホンダワラ属 2 アカモク、ヒジキ
その他 4 モズク、ノリ、アオサ、ワカメ
▼ヒアリング結果
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
33
動植物の調査及び予測結果②(空域を飛翔する動物)
風車の存在・稼働による移動経路の阻害、ブレード・タワーへの衝突
事業実施想定区域上空の改変空域の容積比率を算出
改変空域(Vm)
事業実施想定区域
全体空域(VW)
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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ここに、 Dd :予測に使用する安全側のタワー直径(m)D :ガイドブックに示される3,000kW級風車のタワー直径( 4.5 m)Pd:本事業における計画最大出力(= 3,740 kW)P :ガイドブックに示される参考出力(= 3,000 kW)
Dd = D × Pd/ P
動植物の調査及び予測結果③(空域を飛翔する動物)
▼計算方法
⇒ Dd = 4.5 × 3,740 / 3,000 = 5.61(m)
Vr = Vm / Vw× 100
ここに、Vr:改変空域の容積比率(%)Vm:改変空域の容積(km3)
Vm=(ローター回転体体積+タワー体積)×基数ローター回転体体積=4/3×π×(d/2)3
タワー体積=タワー断面積×ローター回転体下端から水面までの距離タワー断面積=π×(タワー半径)2
ローター回転体下端から水面までの距離=ハブ高さ-ローター半径Vw:全体の空域容積(km3)
Vw=事業実施想定区域面積×ローター回転体上端高さ
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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動植物の調査及び予測結果④(海域の動植物)
風車の構造部による生息地の改変
事業実施想定区域における改変区域の面積比率を算出
改変区域(Sm)
事業実施想定区域
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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ここに、Rd :予測に使用する安全側の基礎半径(m)R :ガイドブックに示される3,000kW級風車の基礎半径(m)
重力式:R = 8.50 m、モノパイル式:R = 2.35 mジャケット式:R = 1.00 m
Pd:本事業における計画最大出力(= 3,740 kW)P :ガイドブックに示される参考出力(= 3,000 kW)
Rd = R × Pd / P
動植物の調査及び予測結果⑤(海域の動植物)
▼計算方法
⇒ 重力式 Rd = 8.5 × 3,740 / 3,000 = 10.60(m)モノパイル式 Rd = 2.35 × 3,740 / 3,000 = 2.93(m)ジャケット式 Rd = 1.00 × 3,740 / 3,000 = 1.25(m)
Sr=Sm / Sw×100ここに、 Sr:改変区域の面積比率(%)
Sm:改変区域の面積(km2)Sm=基礎断面積×基数
基礎断面積=π×(基礎半径)2
Sw:事業実施想定区域面積(km2)
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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動植物の調査及び予測結果⑥▼計算結果
項目 値
改変空域の容積 Vm(km3) 0.00280km3
事業実施想定区域全体の空域 Vw(km3) 0.247km3
改変空域の容積比率 Vr(%) 1.1%
項目 重力式 モノパイル式 ジャケット式
改変区域の面積Sm(km2) 1.41×10-3 1.08×10-4 7.81×10-5
事業実施想定区域全体の面積Sw(km2)
1.63 1.63 1.63
改変区域の面積比率 Sr(%) 0.09 0.006 0.005
改変空域の算出結果
改変区域の算出結果
改変空域の容積比率 Vr = 1.1%改変区域の面積比率 Sr = 0.09%(重力式の場合)
改変空域、区域ともに、事業による改変比率は極めて小さい
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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総合評価と方法書以降の留意事項①
環境要素 評価結果 方法書以降の留意事項
騒音及び超低周波音
事業実施想定区域及びその周囲には、住居及び学校、医療施設が位置⇒風車の配置検討にあたっては、右に示す事項に留意することにより、重大な影響を回避又は低減できる可能性が高いと評価する。
現地調査により住居等の位置を確認し、保全対象となる住居及び学校、医療施設等からの離隔を十分にとるように風車の配置を検討する。超低周波音を含めた音環境の現況を把握し、風車の選定状況に応じたパワーレベルを設定したうえで適切に騒音及び超低周波音の影響の程度を予測し、必要に応じて「風車の配置計画」等の環境保全措置を検討する。
風車の影
事業実施想定区域及びその周囲には、住居及び学校、医療施設が位置⇒風車の配置検討にあたっては、右に示す事項に留意することにより、重大な影響を回避又は低減できる可能性が高いと評価する。
現地調査により住居等の位置を確認し、保全対象となる住居等からの離隔を十分にとるように風車の配置を検討する。適切に風車の影の影響の程度を予測し、必要に応じて「風車の配置計画」等の環境保全措置を検討する。
4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
40
環境要素 評価結果 方法書以降の留意事項
動植物
▼空域を飛翔する動物改変空域の容積比率は1.1%であり、98.9%の空域が残存する。⇒鳥類の移動経路を考慮した風車の配置等を事業者が実行可能な範囲で考慮することにより、重大な影響を回避又は低減することが可能と評価する。
▼海域の動植物について複数案(重力式、モノパイル式、ジャケット式)における改変区域の面積比率はそれぞれ0.09%、0.006%、0.005%であり、いずれの方式でもほとんどの区域が残存し、重大な影響を回避又は低減することが可能と評価する。
漁業関係者や専門家へのヒアリング及び現地調査を実施し、事業実施想定区域及びその周囲に生息/生育する動植物の状況を適切に把握する。把握した結果を踏まえて予測・評価を行い、必要に応じて事業者が実行可能な範囲で環境保全措置の検討を行う。
総合評価と方法書以降の留意事項②4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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環境要素 評価結果 方法書以降の留意事項
景観
景観資源は事業実施想定区域には認められない。主要な眺望景観の変化の程度については、垂直見込角1°以上の範囲に含まれる7箇所においては、視覚的変化が生じる可能性がある。よって、風車の配置検討にあたっては、右に示す事項に留意することにより、重大な影響を回避又は低減できる可能性が高いと評価する。
主要な眺望点からの位置関係及び眺望景観の状況や眺望の方向、眺望点の利用状況等を踏まえ、風車の配置エリアを検討する。フォトモンタージュ法により主要な眺望景観への影響の程度を予測し、必要に応じて「風車の配置計画」等の環境保全措置を検討する。
総合評価と方法書以降の留意事項③4.計画段階配慮事項の検討に係る調査、予測及び評価の結果
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