学務部では「スーパー・サイエンス・スクール事業 ... · 2011. 5. 22. ·...
Post on 29-Aug-2020
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学務部では「スーパー・サイエンス・スクール事業」で サイエンス・コミュニケーター として
協力いただける若手研究者(PD 等)を募集しています
事業内容は以下のとおりです。
事業名に「サイエンス」とありますが、特に文系・理系の区別はしていません。
皆さんの積極的なご応募をお待ちしております。
◆事業概要
若手研究者を全国の小中高校へ派遣しての「出前授業」または京大を訪れた小中高校生に対しての
「オープン授業」という形で、あなたが研究している内容を、やさしくかつ児童・生徒たちが興味を持つように紹介していただきま
す。授業時間は1授業あたり90分(45分×2コマ)の構成です。授業は2回(2校)の実施を基本とします。
事前に研究内容を相手にわかりやすく伝えるための実践講座として、オリエンテーション及び事前研修(ミニ講義、模擬授業、
グループ討論等)を受けていただきます。
なお、応募者多数の場合は選考させていただくこともあります。
実施期間 : 2011年7月中旬~11月下旬までの間に2回 対 象 : 小学校5・6年生、中学生、高校生 実施場所 : 全国の小中高校又は京大内
◆謝金等
協力いただく若手研究者の方には、以下の経費を支出します。
● 謝金:63,000円(ただし、オリエンテーション、事前研修、出前・オープン授業、報告会のすべてに
参加いただき、授業を2回担当いただいた場合。)
● 交通費等 ● 教材準備費(限度額4万円)
【注】・謝金及び交通費等の支払い時には、所得税10%が源泉徴収されます。
・日本学術振興会特別研究員の方について、同会がアウトリーチ活動は無報酬で行うように定め ています。交通費等及び教材準備費は支給いたしますが、謝金のお支払いはできません。
応募に当たっては予めご承知ください。
http://www.jsps.go.jp/j-pd/data/tebiki/h23_tebiki.pdf
サイエンス・コミュニケーター:科学技術は日々進化を遂げ、私たちの生活を豊かにしてくれます。しかし、 その科学技術を理解することはますます困難になりつつあるのが現状です。高度な内容をわかりやすく伝えることにより科学技術と人との架け橋となる、それがサイエンス・コミュニケーターの役目です。
募集期間延長しました! ☆5月29日(日)まで☆
◆若手研究者にとってのメリット
・ 子どもたちへの授業を通して、「伝える力」、「企画力」、「共感力」 を磨くことができます。 ・ グループワークでは、異分野の若手研究者と交流が持て、自分と異なる世界や考え方に触れることができます。 ・ 特に、高度な内容をやさしく伝える体験は、どのような分野でも役立ちます。 ・ 「伝える力」、「企画力」、「共感力」は、今後研究を続けていく上で、学会での発表のみならず、共同研究や外部資金
調達などの場面において必須のスキルです。 ・ スキルアップにより、自分の研究の意義・重要性をよりわかりやすく、かつ正確に相手方に伝えることができ、そのことによ
ってよりよい研究環境を築いていけることが期待できます。
◆実施スケジュール
オリエンテーション (場所:吉田南1号館 1階会議室)
5月30日(月) 15:00~16:00
出前授業・オープン授業希望学校募集期間
6月13日(月)~ 6月29日(水)
事前研修〔模擬授業等〕(場所:吉田南1号館 1階会議室 他) 7月 8日(金)13:30~18:30
出前授業・オープン授業実施期間
〔具体的な授業実施日時・場所は講師と受講学校側とで調整のうえ決定します〕
7月14日(木)~ 11月25日(金)
実施報告書提出期限 11月28日(月)
報 告 会(場所:吉田南1号館 1階会議室) 11月30日(水)15:00~17:00
◆応募資格
以下のすべてを満たす方(以前に参加いただいた方の応募も可能です)
・ 応募締切日時点で本学の博士学位(課程博士・論文博士問わず)を取得済みの方〔本年 5月の取得者も応募可〕。
・ 本学において研究をしている方で(常勤教職員は除く)、少なくとも本年11月末まで継続雇用される方。
(なお、「特定助教」「特任講師」等は常勤扱いですので応募できません。 )
・ おおむね40歳以下の方。
・ オリエンテーション、事前研修、報告会等のすべてに参加できる方。
・ 授業を実施期間内に2回以上実施できる方。
◆応募方法
下記URLから応募フォーマットをダウンロードし、必要項目を入力して学務部教務企画課教務掛
(sc-demae@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp)あてにメール送信ください。
なお、メールの件名(見出し)は、”【若手研究者出前授業参加希望】”としてください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2011/110523_1.htm
募集期間:5月13日(金)~ 5月29日(日)5月23日(月)【期間延長】
◆個人情報の取り扱い
個人情報については、「京都大学における個人情報の保護に関する規程」に基づいて取り扱います。個人情報は、本プロジェクト
実施にかかる目的にのみ使用します。なお、本事業の報告書や本学ホームページ等に、氏名等の他、授業風景などの写真を掲載する
場合があります。報告書は授業実施校を含め、学内外に配布することがあります。
◆2010年度の実施状況
昨年度は全国の82校から応募があり、16名の講師が46校で49授業を実施しました。実施授業・対象等は以下のとおりです。
授 業 タ イ ト ル 実施場所 対 象
授 業 タ イ ト ル 実施場所 対 象
朝ごはんを食べないと勉強ができな
い。って本当?』
長崎県 小5・6
『木から学ぶ物理のはなし』 京大 高2
徳島県 高2
『ウミヘビとクジラの生物学―生物の
進化』と海洋環境適応―』
京都府 中1~3
京都府 中1~3
京大 高1
『ものごとの見方についていろいろと
考えてみよう!』
鳥取県 小5
静岡県 中1・2
徳島県 小5・6
『環境問題と地域の人々』 山形県 高1
京大 小5・6
京大 中2
『お茶のある風景とくらし』 京都府 小5
京大 中3
愛知県 小6
『サルはなぜ群れるのか?-サルの混
群を通して他種との共存を考えるー』
熊本県 中1
『牛乳とチーズはどこからくるのか:
モンゴル遊牧民と暮らした経験から考
える食育』
京大 高2
京都府 小6
京都府 中1・2
『きのこに学ぶ木の食べ方』 京大 高1
外国の学校生活:遊牧民の子どもはど
うやって学校に通うのか
京大 高1
愛知県 高1・2
愛知県 小6
京大 高2
兵庫県 高1~3
『土から環境問題を科学する』 佐賀県 高1・2
静岡県 小6
京大 高2
『江戸時代の人たちが見た世界』 長崎県 高 2
京大 高2
大阪府 小 6
『未来はどこまで予測可能か?~予測
可能性とその限界~』
熊本県 高1・2
大阪府 小 6
京大 高1
京都府 中 1
岐阜県 高1~3
『隣の中国のことどのくらい知ってい
ますか』
佐賀県 高1・2
『素数について』 山梨県 高1
高知県 高2
大阪府 高1・2
静岡県 高2
奈良県 中1~高3
『感情表現について学ぼうー怒りのコ
ントロール』
徳島県 中1
『とある世界の素粒子論』 熊本県 中2
鳥取県 中1
新潟県 中2
岐阜県 高1・2
京大 中2
◆大学教員になられた方からのメッセージ
新潟大学 教育学部 准教授 岸本 功 さん (2010年度参加)
中学生を対象に授業をするのは全く初めてのことであり、生徒さんだけでなく学校の
先生方との対応も(10年近くポスドクをしていた)私にはとても新鮮に感じられ楽しめ
ました。自分の研究分野に関することを非専門家に伝える良い機会になったと思います。
その直後、私は大変幸運にも教育学部の教員の職に就くことができました。この教育学
部では多くの学生が小中学校の教員を目指しており、そのような学生の指導にあたって、
サイエンス・コミュニケーターとして経験したことは、直接的に役に立つと思っています。
現在常勤職を得られていないポスドクの方々(特に長期に渡ってポスドクをしている方々)には、本プロジェクトに参加し、実
際に非専門家向けに授業をしてみることをお勧めいたします。自己の視野を大きく広げ今後の自分の可能性を探る上でもきっと有
用になるでしょう。
摂南大学 学生部 スポーツ振興センター 特任講師 藤林 真美 さん (2010年度参加) 本プロジェクトで、小学生に理解させるための授業準備、また一回限りの授業で内容
に興味をもってもらえたらいいなといった緊張感を味わえたことは、日ごろ研究室で経
験する事のできない貴重な機会でした。
子ども達の生き生きとした眼差しは、今でも鮮明に心に焼き付いています。
◆2010年度参加若手研究者の声
高校の生徒に講義する機会が得られ、教職員をめざしている私にとってとても貴重な経験になりました。
授業中の自分の姿勢等を確認でき、意識的に生徒たちの姿勢を観察することができました。
専門外の方に対するプレゼンの機会がしだいに増えつつあるため、今回のように聴衆の反応がじかに聞け
る機会は貴重である。得られた感想は全て、今後のプレゼンの参考にしたい。
私自身がどういう形で教育に関わっていくのかを考えるいいきっかけになったのではないかと思います。
教育のおもしろさと難しさを改めて感じた。多くの人に研究に興味をもってもらえるよう今後も努力した
い。
今後も積極的にこのようなチャンスを見つけて情報発信をしてきたい。
自分の研究活動の内容について、その出発点とも言うべき、様々な具体的な事例をこの機会に検討しなお
すことができた。
自分以外の研究についてもレビューする機会が得られ、一般向けにどのように情報を発信すべきかを学ぶ
ことが出来た。また、自分の研究と社会のつながりについて考えることができた。
自分の研究の位置づけ、社会との関わりを見直すきっかけになった。授業準備や質問を受ける中で、気づ
かされた点も多く今後の研究に役立てたい。
授業の経験が積めて、とても勉強になりました。
本事業にかかる問い合わせ先 学務部 教務企画課 教務掛 田平・清水 電話:075-753-2499 FAX:075-753-2485 e-Mail:sc-demae@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (教育推進部は事務組織改組により2011年4月1日から
学務部となりました)
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