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2011年度 水産学科海洋実習Ⅲレポート

Keywords:海洋実習,深海魚,甲殻類,マイクロネクトン,望星丸

2011年10月1日から10月7日に、水産学科海洋実習Ⅲが行われました。その実習風景の一部を、写真と共に紹介します。

【観測項目】

気象海象:天候や風速、風向、うねりの階級や向きを調べます。航海を行う上で、大切な観測です。

表面観測:透明度や塩分、水温を測定します。海域による水質の違いを、自分の目で見ることができます。

CTD:CTD(電気伝導度水温水深計)を用いて、海洋の鉛直

構造を調べます。表層から深層への、水の変化を観測できます。

マイクロネクトン:リングネットで表層のマイクロネクトンを、IKMTを用いて中深層性のマイクロネクトンを採集します。貴

重な深海魚や中深層性の甲殻類を実際に見られる、海洋実習Ⅲのメインイベントです。

気象海象

ただ波と天気を見るだけ?いいえ、そんなことはありません!先輩達と協力して、ちゃんと数値と記号で表します。これが結構むずかしいんですよね・・・。

表面観測

透明度を測定中・・・。人数が多いので、復唱も大きな声で!

左の写真がCTD(電気伝導度水温水深計)。

これを海に沈めながら、リアルタイムで水温や塩分、溶存酸素量などを測定します。

周りについているボトルで、深層水の採水もできる、優れものです。

CTD

深海まで行ってらっしゃい! 沈むCTDを携帯で撮影。

「先輩!いま何メートルですか?」「1500mくらいじゃないかな?」

水深2000mの長旅を終えて・・・。

おかえりなさい!

○この袋の中にはカップ麺の空き容器が!実はCTDと一緒

に沈めていたのです!中身はどうなっているかな?

「やっべー!ちっちぇー!」「深海からのお土産だね」

マイクロネクトン

1.3mリングネット

表層を水平曳きして、仔稚魚や甲殻類幼生、その他の動物プランクトンを採取します。

IKMT

アイザックス・キッド中層トロールの略称。

リングネットよりも大きなネットです。傾斜曳きで、深海魚や甲殻類を採取します。

IKMT投入

まずはIKMTを投入!着水すると、どんどん潜っていきます。これから何時間もかけてネットを曳きます。

成果を信じてひたすら待つ!はたして何が取れるのでしょうか?武藤先生もじっとワイヤーを見つめます。

待ち時間でリングネットを投入。仔稚魚やゾウクラゲなどを採集できました。

そして数時間が経過し・・・。

そろそろ戻ってくる時間! 見えた!!

船上に引き上げて・・・。

みんなお待ちかねの、先生によるサンプル紹介!

どんな生き物が採れたのでしょうか?

深海魚や深海エビ、いろいろ採れました!

駿河湾ではみなさんお馴染みのサクラエビも採れました。

特徴的な口の、クロシギウナギ。

ムネエソ(左)とハダカイワシ(右)。数も種類も多く、IKMT常連です。

写真右側は深海性の貝形虫。こんな変な奴らも採れるんです。

その他の実習風景

出入港時の登舷礼。これも大事な実習の一つです。

お掃除だって頑張ります!

先輩による採集物紹介。みんな興味深々です。

採れたサンプルから、魚類のみをソーティング。

一週間の乗船で、海の凄さや、船内生活など、様々なことを学ぶことができました!

浮遊生物学研究室補助学生中村駿記

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