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Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. AI活用のポイントと食品関連産業における動向 2018125フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP) 第3回 食の安全・信頼に関する新たな知見の蓄積勉強会 社会ICTイノベーション本部 寺邊 正大

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AI活用のポイントと食品関連産業における動向2018年12月5日

フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)第3回 食の安全・信頼に関する新たな知見の蓄積勉強会

社会ICTイノベーション本部寺邊 正大

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目次

• MRIのご紹介

• AI(人工知能)とは

• AI活用の取り組み方と成功へのポイント

• 食品分野のAI活用事例

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MRIのご紹介

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AI(人工知能)とは

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はじめに ~AI活用できてますか?~

Q1: 国内のAI活用は上手く進んでいますか?

Q2: 自社のAI活用は上手く進んでいますか(進められそうですか)?

生産性改善のためわが社も取り組みましょ!時代はAIでしょ! AIって何だ?

何ができるんだ?どう取り組めばいいんだ?

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デジタル技術は「三位一体」

AI

IoTビッグデータ

学習

データ収集・蓄積

自動化

デジタル技術が飛躍的に進化。個別課題にどのように活用し、イノベーションを起こすかに焦点

AIをはじめとしたデジタル技術はあくまでも「手段」どのように活用すべきかがポイント

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第3次AIブームの到来

第1次AIブーム(1956年~1960年代)• ダートマス会議(「人工知能」の誕生)• 人間の推論手順をモデル化

第2次AIブーム(1980年代)• エキスパートシステム• 人間の知識を記述→知識ベース• 第5世代コンピューティング(1982~1992まで、通産省570億円)

第3次AIブーム(2013年~?)• インターネット&ビッグデータ• 機械学習(例:ディープラーニング)

いま、人工知能は第3次ブーム。きっかけは機械学習、深層学習

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第3次AIブームの到来 ~学会参加者数~

出典:2017 Artificial Intelligence Index 2017 Annual Reporthttp://ai-index-cdn.s3-us-west-1.amazonaws.com/2017-report.pdf

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画像や文書を扱う学習する

コミュニケーションする カラダを持っている

活用が拡がるAI「人間の知能による作業をコンピュータにさせたもの」を総括して、AI(人工知能)とよばれており、多様な機能や特徴をもつAIがある

AI人工知能

出典:https://www.softbank.jp/

出典:http://monoist.atmarkit.co.jp/

出典:http://www.atmarkit.co.jp/ 出典:

http://jp.wsj.com/

出典:http://newswitch.jp/p/1799

出典:http://jpn.nec.com/profile/vision/case/01.html

出典:http://www.mri.co.jp/news/press/public_office/023053.html

画像による異物検知 画像を介した機械翻訳

人型ロボット産業用ロボット

異常診断将棋AI

質問対応(チャットボット)クイズ回答

出典:http://dwango.co.jp/pi/ns/2017/0403/index2.html

判断する・推論する

どのような機能を持つAIか、認識することがポイント

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AIに期待する役割人工知能は人間を「代替」するものから、互いを補完し、「協働」する存在へと拡がり

効率化

高信頼化

高付加価値化

素早く、連続的に

漏れなく、間違いなく

人間の気づきを支援(先導役)

1

2

3 互いに補完⇒協働

AIに期待する役割

AI優位⇒代替

人間との関係

AIによる「代替」のみに注目していると、活用機会を逸している可能性がある

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ものづくり分野におけるAI活用シーンこれまでの生産・製造中心から、設計・開発や品質保証など活用シーンが拡大している

生産・製造

生産(在庫)計画

異常予兆検知

歩留まり改善

運転効率最適化

従来

活用シーン

活用テーマ

設計・開発

新商品開発支援

技術知識伝承

設計支援

特許分析

展開

品質保証・保全

検査自動化

トラブル情報活用

保全ノウハウ活用

展開

シグナル検出

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(参考)製造業のスマイルカーブとAI・機械学習によるデータ活用

事業プロセス 設計・開発 生産・製造 保守・サービスグローバル化時代の課題 高付加価値化 効率化 高付加価値化

学習データの蓄積

少ない(類似事例のデータ) 多い 少ない

(異常事象の実績データ)

AI・機械学習によるデータ活用 遅れている 進んでいる 遅れている

付加価値

現在

70~80年代

グローバル化

製造業における「スマイルカーブ」

新しい価値源泉

新しい価値源泉

効率化

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AIの開発方法AIの開発方法はさまざま。準備できるデータ、知見等の条件を踏まえて最適なアプローチを選択

知見 知識獲得 知識ベース 結論推論

知識ベース型AI

データ 学習 ロジック/モデル 推論 結論

機械学習型AI

事例 学習 事例ベース 結論推論事例ベース型

AI

タイプ 開発・推論方式

常に機械学習型が最適とは限らない。ハイブリッド型・高度化を含めて検討

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まとめ 第3次AIブームが到来し、AI活用の流れが定着

さまざまな人間の知能による作業を代替するAIが提案、提供されている

AIと人間の関係も代替だけでなく、協働へと拡がり

AI開発方法は、データを用いた機械学習型が主流。ただし、常に最適とは限らない

<ポイント> 「AI活用する」をもう一段ブレイクダウン

「どのような課題」、「どのような関係」、「どのようなAI」、「どのように開発」・・・

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AI活用の取り組み方と成功へのポイント

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AI活用実現

【Step3】開発・運用

【Step2】PoC(試行検証)

AI活用に向けた取り組み方初期から大きな投資を行うのではなく、仮説検証を繰り返し、AIの価値に対する理解を深めながら展開していくのが一般的

関係者で目的・目標、マイルストーンを共有

AIに対する理解深化と投資判断

業務担当者を巻き込んだリーンな開発Point

概要

現状の業務課題を起点に、AI活用の目標を設定

AIの機能と構築方法を具体化

AI活用実現に向けた計画を策定

スコープを絞りこみ、実際にAIを構築、活用を試行

試行結果を分析し、残課題を洗いだし、対応

(仮説検証の繰り返し)

AIプロトタイプを開発 実際に業務で使用しながら、運用を高度化

AI活用のスコープを拡大

【Step1】構想・計画

AI活用実現に向けた取り組みの流れ

「構想・計画」段階の十分な検討が、AI活用の成否のポイント

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課題解決の方法を見極める業務や課題を要素分解し、個別課題について実現可能性・レベル、時間・費用的なコストを見積り、最適なアプローチを見極める。常にAI/データ活用が最適な選択肢というわけではない。

業務/課題①需要予測の精度向上

業務/課題②車両、ドライバー運用効率化

業務/課題③需要変動への柔軟な対応

<アプローチ①>AIによる自動化

<アプローチ③>データ収集、分析(見える化)

<アプローチ②>ルール化に基づく自動化

<アプローチ④>人間による対応(技能伝承)

・・・・

1. 課題(AI活用の目的) 2.個別課題へブレイクダウン 3. 最適なアプローチの選択

「AI活用」は手段の1つ。目的のために最適なアプローチを選択することが肝要

安定した商品供給

課題を起点とした最適なアプローチの選択(例:物流部門)

機能、構築方法、使用ツール

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AI活用機会を探索するためのポイント ~課題・目的起点~課題・目的起点で取り組みをブレイクダウンし、PDCAをまわしながら着実にステップアップすることが重要。さらに、社内の共通課題・共通目的を探索することで、 AI活用構想に広がりが生まれ、効果が最大化

~「なんちゃって」連携~目的を定めずやれることをやり、取組が発散

解決したい課題?

AIで解決できた課題が判明

提携先が得意な要素技術を適用

連携先から提案が持ち込まれる

とりあえずPoCする・・(やっつけPoC)

とりあえずAIしてみた・・

そもそも解決すべき課題か?

成功の確率が低下。また、取り組みが単発的になりがちで、実施効果の広がりが限定的

「目的起点」「取組マネジメント」

~あるべき連携・取組方~目的(課題)起点で取組をブレイクダウン

解決すべき課題を明確にする

AIで解決すべき課題を抽出

必要な要素技術を抽出

連携先を選択する

AIで解決すべき課題は?

必要な要素技術は?

内製?外部連携?

課題を明確にすることで、共通課題を見出しやすく、取り組みに広がりが生まれ、実施効果が増大

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AI活用機会を探索するためのポイント ~関係者間連携~AI活用機会の探索には、「対象領域」、「AI技術」両方の知識が必要。関係者がそれぞれの役割で貢献し、効果的な連携を図り、探索することが成功の要諦

事業部門

研究開発部門

外部連携先

立場別の悩み

AIに何ができるのか分からない

どんな課題があるのか分からない

AI技術の全体像が掴みきれない

~よくあるケース~各々の立場では力を発揮しにくいところで悩んでいる

事業部門

研究開発部門

外部連携先

「連携」による解決

AIで解決したい課題の定義

「技術」による課題解決の提案

AI技術と解決可能な課題の理解

AIで解決できること

解決したい課題

AIの最新技術

業務課題

技術理解 先端技術

~あるべき姿~各々の役割で貢献し、他者と連携しながら推進

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AI活用人材(ファシリテータ)

課題認識

AI技術有効性

体制面でのポイント ~AI活用人材~「AI活用人材」として、まず必要なのは対象課題を理解し、解決に有効なAI技術の目利きができる人(チーム)

課題がわかった

IoT・AI技術を使えば・・・AI技術でそんなことができるのか

ユーザ側 技術側(サプライヤ)

適用したい課題は・・・

弊社のAI技術は・・・

社内外の関係者間連携には、AI活用人材が必須

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まとめ AI活用の基本ステップは、「構想・計画」→「PoC」→「開発・運用」

課題・目的起点でAI活用で「やるべきこと」を明らかにし、PoCで具体化、経験蓄積

課題を理解し、AI技術の目利きができるAI活用人材(チーム)の確保がカギ

<ポイント> AIで「解決できる」課題ではなく、「解決すべき」課題を明確にする

新たに開発・導入すべき技術が具体化し、能動的な取り組みに

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食品分野のAI活用事例

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匠AI ~活用メリット・シーン~

開発・設計• 新製品開発支援(※食品会社事例)

• 配合設計

生産・組立• 需要予測/生産計画• 異常検出・診断• 歩留り改善

品質保証・メンテナンス• 検査自動化• ノウハウ・トラブル情報活用

1. 業務効率化・高度化<効率化> 簡易・類似事例のある課題は、匠AIが代替、自動化により効率化<高度化> 複雑・新規性の高い課題は候補案と参考事例を提示、匠AIが技術者の気づきを支援

2. 技能伝承• データベースは構築されるが、利活用が促進されないケース多数• 匠AIが仲介役となり、参照すべき類似事例を推薦・提示、データの利活用を促進

「匠AI」活用のメリット

「匠AI」の活用シーン

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匠AIが得意とする対象プロセス「メカニズムが明示的に説明できない」、 「シミュレータが構築できない」など、従来匠の経験と勘に頼らざるを得なかった対象プロセスに有効

条件 結果対象プロセス

対象プロセスの・・・• メカニズムを明示的に説明できない• シミュレータが構築できない

• これまで多くの事例を実際に経験。• 複雑なプロセスの知見を獲得。

• 過去事例データで仮想的に経験・学習• 学習で獲得した知識をロジックとして表現

人工知能(匠AI)事例

DBロジック

?

匠(熟練)技術者は・・・ 匠AIは・・・

ノウハウ

技術者経験

「匠技術者」は過去の類似事例を起点に新規課題の推論

「匠技術者」のプロセスを模倣=AI化

経験蓄積 機械学習

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新商品開発高度化 ~醸造匠AI(キリン・MRI)~ビール新商品開発(レシピ作成)業務に適用。醸造データを学習した「醸造匠AI」が結果を高精度に予測。試醸回数を削減、効率化。技術者は深堀にリソース集中することが可能に

醸造条件

(レシピ)結果

醸造条件

(レシピ)結果【経験知・理論】

解析機械学習

醸造匠AIアルゴリズム(新商品開発支援AI)

【醸造データ】

新商品開発効率化

効用データ・知見

エンジン

ロジックプラント

試作前に結果が予測できる! 参考事例が提示される!

技術伝承促進

・予測結果・参考事例

新商品開発技術者

日経新聞記事(201878/17朝刊):「職人技 AIで代替 キリン、ビールの味・香り調整」https://www.nikkei.com/article/DGKKASDZ16HHN_W7A810C1MM8000/ニュースリリース(2017/8/21):「ビール新商品開発技術者を支援する「醸造匠AI」のアルゴリズム開発に着手」http://www.mri.co.jp/news/press/public_office/023179.html日刊工業新聞(2017/10/27):「キリン、AI駆使して新ビール−役割分担、技術者を支援」https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00448310

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Take-Home Messages

AI活用は、まだ始まったばかり• 勝負はこれから• データは産業にとって21世紀の石油である

「課題起点」で能動的な取り組みを• 顕在化しているAI活用テーマは、まだほんの一部• どのような目的で、どのようなAIを、どのように開発するのか、、、などブレイクダウンして、構想・計画立案

学習により進化するAI:中長期的な計画を• 今後データをいかに蓄積していくか• データが集まる仕組みづくり