★古い道具と昔のくらし‚たし...( 8 ) 古い道具と昔のくらし ど う ぐ...

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(8) ★ 古い道具と昔のくらし むかし ○唐人がらい ○石臼 とうじん いしうす 山仕事や農作 業 で使う道 石の真ん中にある穴から しごと のう ぎょう つか どう あな 具などを運ぶための道具 米や大豆を入れ、石を回 はこ どうぐ で、背中に背負って物を してすりつぶし米の粉や せなか 運びました。 きな粉にしました。 はこ ○はみ切り ○馬鍬 牛・馬などの家畜のえさ 代掻きする時、牛や馬に かちく しろか となる藁を切る道具。学 引かせた農機具。 うまく わら どうぐ 校にあるカッターと同じ まんがまが使い方をします。 と変化していきました。 へんか ○鋤 ○屋根ごて すき 田植え前の田んぼの田起 昔はわらぶき屋根が多く、 むかし こしをする道具。牛や馬 藁のふき替えをする時は どうぐ わら に引かせて使いました。 これで叩いて屋根の形を つか たた 整 えました。 ととの ○バリカン 髪の毛を切るための道具。 ○天秤ばかり かみ どうぐ てんびん 牛や馬の毛を切るのにも 農作物や商品などの重さ のうさくもつ しょうひん おも 使われました。 を量るための道具。おも つか はか どうぐ りを左右に動かして棒の うご ぼう ○鋸 目盛りを読みました。 のこぎり 山で大木を切り出すのに たいぼく 使った鋸。今ではチェー ○轡 つか のこ くつわ ンソーが使われています。 牛や馬の手綱をつなぐ道 つか たづな どう 口にくわえさせるこ ○手鉤 とからつけられた名前。 てかぎ 米俵や藁の束などを運 こめだわら わら たば はこ んだり動かしたりする ○猫炬燵 ねここたつ 時に使われた道具。 ネコが入らないように柵 つか どうぐ さく があったり、 傾 いても中 かたむ ○箕 の炭がこぼれないような すみ 収穫した米・大豆・小豆な 工夫がしてあります。 しゅうかく ダイズ アズキ くふう どの実と殻を分ける道具。 から どうぐ 風を利用して、殻だけを飛 ○蓑 よう から みの ばしました。 昔 の雨具。首のところで むかし あまぐ くび ひもで結んで着ました。 むす ○千歯こき 茅やシュロの皮などで作 せんば かや かわ 籾を外す道具。今は、トラ れています。 もみ はず どうぐ クターを使い、稲刈りをし つか いねか ながら 行 うことが多い。 おこな

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Page 1: ★古い道具と昔のくらし‚たし...( 8 ) 古い道具と昔のくらし ど う ぐ むかし 唐人がらい 石臼 とうじん いしうす 山仕事や農作業で使う道

( 8 )

★ 古い道具と昔のくらしど う ぐ むかし

○唐人がらい ○石臼とうじん いしうす

山仕事や農作業で使う道 石の真ん中にある穴からし ご と のう さ ぎょう つか どう ま あな

具などを運ぶための道具 米や大豆を入れ、石を回ぐ はこ ど う ぐ ダ イ ズ

で、背中に背負って物を してすりつぶし米の粉やせ な か せ お こ

運びました。 きな粉にしました。はこ こ

○はみ切り ○馬鍬ま が

牛・馬などの家畜のえさ 代掻きする時、牛や馬にか ち く し ろ か

となる藁を切る道具。学 引かせた農機具。「うまくわら ど う ぐ の う き ぐ

校にあるカッターと同じ わ」→「まんが」→「まが」

使い方をします。 と変化していきました。へ ん か

○鋤 ○屋根ごてすき や ね

田植え前の田んぼの田起 昔はわらぶき屋根が多く、う お むかし や ね

こしをする道具。牛や馬 藁のふき替えをする時はど う ぐ わら か

に に引かせて使いました。 これで叩いて屋根の形をつか たた や ね

整えました。ととの

○バリカン

髪の毛を切るための道具。 ○天秤ばかりかみ ど う ぐ てんびん

牛や馬の毛を切るのにも 農作物や商品などの重さのうさくもつ しょうひん おも

使われました。 を量るための道具。おもつか はか ど う ぐ

りを左右に動かして棒のうご ぼう

○ 鋸 目盛りを読みました。のこぎり め も よ

山で大木を切り出すのにたいぼく

使った鋸。今ではチェー ○轡つか のこ くつわ

ンソーが使われています。 牛や馬の手綱をつなぐ道つか た づ な どう

具。口にくわえさせるこぐ

○手鉤 とからつけられた名前。て か ぎ

米俵や藁の束などを運こめだわら わら たば はこ

んだり動かしたりする ○猫炬燵ね こ こ た つ

時に使われた道具。 ネコが入らないように柵つか ど う ぐ さく

があったり、傾いても中かたむ

○箕 の炭がこぼれないようなみ すみ

収穫した米・大豆・小豆な 工夫がしてあります。しゅうかく ダ イ ズ ア ズ キ く ふ う

どの実と殻を分ける道具。み から ど う ぐ

風を利用して、殻だけを飛 ○蓑り よう から と みの

ばしました。 昔の雨具。首のところでむかし あ ま ぐ くび

ひもで結んで着ました。むす き

○千歯こき 茅やシュロの皮などで作せ ん ば かや かわ

籾を外す道具。今は、トラ ら れています。もみ はず ど う ぐ

クターを使い、稲刈りをしつか い ね か

ながら行うことが多い。おこな

Page 2: ★古い道具と昔のくらし‚たし...( 8 ) 古い道具と昔のくらし ど う ぐ むかし 唐人がらい 石臼 とうじん いしうす 山仕事や農作業で使う道

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○釣瓶 ○アイロンつ る べ

水道がまだ引かれていなか 今みたいに電気を使うで ん き つか

った時代に井戸の水をくみ のではなく、中に炭をじ だ い すみ

上げるために使われた道具。 入れてその熱でアイロつか ど う ぐ ねつ

ンを熱して使いました。ねっ つか

○馬車の荷台に だ い

まだ自動車がなかった時 ○ラジオじ ど う し ゃ じ

代には、馬が材木などの 下の箱のダイヤルを回しだい ざいもく はこ

重い荷物をこれにのせて て放送を聞きました。音は、に も つ ほうそう き

運んでいました。 上のラッパみたいなとこはこ

ろから出ます。

○電話交換機で ん わ こ う か ん き

電話は、この機械がある ○鉄兜で ん わ き か い てつかぶと

郵便局などに相手の電話 戦争中に使われた頭をゆうびんきょく あ い て で ん わ せんそう つか

番号を言ってつないでも 守るための道具。鉄製ばんごう まも ど う ぐ てっせい

らいました。 でとても重い。おも

○太政官布告の原板だじょうかん ふ こ く げんばん

武士の時代が ◆第2札ぶ し じ だ い だい さつ

終わって明治の ○ みんなで集まってお め い じ あつ

世の中になった 騒いだり、勝手に住よ さわ か っ て す

のは、今から 150 まいを変えたりしてか

年くらい前(1868 はいけません。

年)のことです。 ◆第3札だい さつ

その時、太政官布告が出され、そ ○ キリスト教を信仰することは禁じだじょうかん ふ こ く しんこう きん

の御触書が街角などの人が集まるよ られています。お ふ れ が き まちかど あつ

うな場所に張り出されました。 ◆第4札ば し ょ は だい さつ

左上の写真が実物です。大きな板 ○ 明治政府は、これまでに外国と結んだしゃしん じつぶつ いた め い じ せ い ふ むす

に墨で書いてありますが、長い年月 条約にしたがい政治を行っていきます。すみ せ い じ

の間に文字は消えかかってました。 ◆第5札き だい さつ

ここには、五榜の掲示の1つ目のこ ○ たとえ誰であろうと、勝手に国を抜けご ぼ う け い じ だれ か っ て ぬ

とがらが書かれており、五榜の掲示 出すようなことをしてはいけません。ご ぼ う け い じ

は第1札から第5札まであります。だい さつ だい さつ

※ 太政官布告だじょうかん ふ こ く

◆第1札 太政官とは、今の政府にあたります。だい さつ だじょうかん せ い ふ

○ 人として正しい行いをしなさい。 その政府が出した法律が太政官布告です。せ い ふ ほうりつ だじょうかんふ こ く

○ 一人住まいの人や体の弱い人に ※ 御触書ず よわ お ふ れ が き

親切にしなさい。 法律などを人々に伝える文書のこと。しんせつ ほうりつ ひとびと つた ぶんしょ

○ 殺人や放火や強盗をしてはいけ ※ 五榜の掲示さつじん ほ う か ごうとう ご ぼ う け い じ

ません。 明治政府の考えを人々に知らせるものめ い じせ い ふ かんが ひとびと