aacィムc サフシフセウノィッ hegglin...
TRANSCRIPT
-1742ー 千葉医学会雑誌 X~ 35巻
糖尿病および その他の疾患における Hegglin症候群
とくに エネノレギー性力学的心不全 (Hegglin)と
心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
千葉大学医学部第二内科教室(指導 斎藤十六教援)
得本真義
SHINGI TOKUMOTO
(昭和 34年 10月14日受付〕
目
章 1 Hegglin症候群エネルギー性力学的
心不全 (Hegglin)および心筋症
(Wuhrmann)の重なり合いlζついて
A はしがき
B 観察方法
C 結果
D ζの章の考案およびまとめ
章E 糖尿病における Hegglin症候群につ
いて
本支ならびに図表中の略号
A 緊張充進型調節(ldquoAnspannungsRe-
gulation )
ASZ 心緊張期(ldquo Anspannungszeit)
ATZ 心駆血期(ldquoAustreibungszeit)
BMR基礎代謝率 (Basalmetabolic Rate)
BS 血糖 (BloodSugar)
DAZ 心昇圧期(ldquo Druckanstiegszeit)
E 緊張低下型調節 (ldquo Entspann ung-
sregulation )
E 容積弾性率 (Volume Elasticity)
QII Q第2音時間 (Q-2nd Sound interval)
UFZ 心変形期(ldquo Umformungszeit )
Vm 分時送血量 (Minute Volume)
Vs 心拍出量 (Stroke Volume)
W 全未柏脈管抵抗 (Total peripheral
resistance)
章 1 Hegglin症候群エネルギー性力学的
心不全 (Hegglin)および心筋症
(Wuhrmann)の重なり合いについて
A は しがき
教室では 1昨年来日内総会および地方会Kお
いて Hegglin症候群の心脈管力学的数値の特徴
次
A lま しカ3 き
B 観察対象
C 観察方法
D 観察成績
E QT-QIIが 20σ 以上のものならび
以上を示したも004がQTc-QIIc[1
の》症例および検査成績の検討
F 乙の章の考案およびまとめ
全編のむすび
ならびに Hegglin症候群(5)(6)と Wuhrmannのい
う心筋症(21)との重り合いについてくりかえし発表
して来た (13)(14) (16) (22) (23) (24) (25)そのさい Hegglin
症候群が Hegglinのいうエネルギー性力学的心不
全 (EDHI)のほかに心不全なしにも生じうる
ととそれゆえ QII音短縮の意味どり Kは充分な
考慮が必要であると述べたわたくしは ζの小文
で心電曲線 QTとQII音の関係を各疾患別に
観察してえた 2~3 の知見(10) ならびに Wuhr司
mannの心筋症と Hegglin症候群ないしはエ
ネルギー性力学的心不全 (Hegglin)の関連(26)につ
いて述べる
B 観察方法
1 心脈管力学的分析
総頚大腿動脈波ならびに X線キモグラフよ
りえた大動脈断面積を用いる Wezler法の当教室
変法(11)1とよって末梢血行力学的分析をお乙ない
(18〉また同時に描記した心音および心電曲線
をも使って B1umberger-Hol1dack法による心力
〉ω学的分析をおこなった
QII音時闘を変形期 (UFZ)+昇圧期 (DAZ)=
緊張期 (ASZ)+駆出期 (ATZ)に分けたかよう
な心力学的数値の健常および病態時の変化につ
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群 ιくにエネル ー1743~キー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
いてはすでに協研者がいくつかの論文民発表し
ている(15)く29)(9)(30)
QJI音時間の短縮にかんする判定 a)教室の高
橋(仰が健常 77例におこなった推計学的数値をも
とにして心拍数が 50~120 でかりに 350~400
σをQll音の尋常範囲とした場合 b)高橋の成績
と Hed王~lBlumberger (32)式 Hegglin (1953)
Holldack(自l Reindell(3)および Jaeger(12) らの
成績を参照して心拍数が同様に 50 ~ 120で
Qll音時聞が 338σ(σ=1000つ以下のものをか
りに絶体的短縮とした場合の 2通りについて吟味し
たまた ]aeger にしたカfい QT-Qll=+40σ
を境にして各群における QTとQJI音の解離する
態度をも調べた Wuhrmannは氏の定義した Q
Tc-QEToncの適用を心拍数 50--90と定め
ているそれゆえ教室では Wuhrmannの式を
用いるときには論点を均一にするためまず乙
の定義にしたがった
2 心電曲線の分析
QT時間の異常を Hegglin-Holzmann式およ
び Bazett式によって定めたまた標準肢誘導
を同時に撮影してとった心電曲線から前額面投影平
均 Vectorならびに Ventricular Gradientを測
った (21) QTの測定をふつう教室では第E誘0
導曲線でおこなっているそのさいとくにU波 (27)
に注意し疑わしいときには 12誘導中の 1つの胸
誘導ふつう V3を参考Kしこさらにまぎらわ
しいさいには第E誘導 aVFおよび V2V4で
調べQaTあるいは Q-aUをくらべたかよう
な方法によっても計測ができない場合にはその例
を採用しなかったく730
3 血液化学
Tiselius電気泳動法 (Veronal緩衝液)1乙よって
血摂蛋白分劃を Beckmann火焔比色計法にょっ
て血清尿電解質をそれぞれ測定したまた
蛋白不安定性試験 (CoCdGros)および血球
沈降速度を Westergren法によっておこなった
4 組織標本
心筋の標本はパラフィ包埋でつくりヘマトキシ
リンエオジン重染色ワンギーソン染色マロ
リー染色 PAS染色クレシールエヒトピオレツ ト染色同時にズダンE染色をほどこしたo 漂本の
作成にあたってはいつも本学病理学教室各位の
御好意をいただいた
C 結 果
1 疾患別にみた QTとQII音の態度
観察対象は表 11ζ示す 10群計 232例で乙のう
ち A群から H群までは観察時点において異蛋
白血症または異電解質血症をもち 1群と A群
はそれらをもたない
Tab 1
A Essent Hypertension amp H C D 25 (with Dysprot or Dyselectrolyt)
B Malignant Neoplasm 28 H
C Hepatie Disease 3 11
D Valvular Disease 29 11
E Coronary Disease 12 H
F Metabolic Disease (Diabetes mell) ) 20
G Disease of Kidney 18 11
H Others 31 H
1 Normal 30
A Essent Hypertension amp H C D 36 (wlthout Dysprot or Dyselectrolyt)
Total 232
表 2は異蛋白血症または異電解質血症をもっ本
態性高圧症 および 高血圧性心疾患 計 25例
の QT-QII音と QTの関係を示す QT-QII音が
十40σ 以上のものは 4例 16でこのものはす
べてQTの延長をみた表 3は28例の Hepatom
Tab2
A Essential Hypertension and Hypertensive
Cardac Disease (with Dysproteinemia or
Dyselectrolytemia) 25 Cases
QT-QII m~mal rShorteni時
over + 40σ +40σ~O
Tab3
B Malignant Ne9Plasm 28Cases
(with Dysproteinemia or Dyselectrolytemia)
QTI ~_~1~_~~ 1 1 寸Q下 QE lprolonge引normal Ishorteniug
over + 40σ +40σ~O
1 (35)
-1744ー 千葉医 学会 雑誌 第 35巻
Tab4
Normal 30Cases 1
(without Dysproteinemia or
Dyselectrolytemia)
QlI QTI prω叫 normal shortening
0prolonged
riormal (350--400σ〉
shortening
(3
1 3)
を含めた悪性腫蕩群で +40σ 以上を示したものは
4例 ζのうち 3例 107に QTの延長をみ
た表4は対象とした 30例の健常群で +40σ 以
上のものはなく 24例 80はQT-QlI音が(ー〉
であった同様な方法で各疾患群を調べたさい
QTQII音が +40σ 以上でしかも QTの延長し
たものは図 1のように 232例中 15例であったο
かような方法で Hegglin症候群の出現を調べたと
乙ろこの観察の範囲内では固有の疾患群~[とく
にいちじるしくあらわれると結論しえなかったそ
こで疾患を度外視して各因子の組合せ分布を調
べた図 2の向って左は QT-QlI音と QTの関係
を右は QlI音絶対値の尋常範囲を 350--400σ と
したさいの QlI音と QTの関係を示す後者では
Qll音の短縮が QTの長短を度外視すると 236
に陽性となる乙れはたいして QT-QII音すな
わち Discrepanz(12)をみてゆくさいには +40σ
以上のものは QTの長短を度外視しでも 85を
示すすにぎない ζの値は Jaeger(12)の成績と
ほぼ一致するさらに QTの延長を加味して観察
Fig 1
Prolonged QT (Hegglin-Holzmann)
and QT-QJI gt+40σ
(15 of 232 Cseas)
旦 1η 15ぅ4 A EHMd HCD 園田盟国E瞳盟問盟問画壇哩盤調盟国 4
1 一てー 畠11
828 lignanNeoplosm十MZlB
He陣取sedse 十 j D VnlvulbT 1yens出 e 国留置 合
E Cor側llTYDiStllSe 422 F ト俊(也Pbtdeitι時 Vi間se副atsJe -2L曲 0
G D toisedse of Kidney B
8H Others 31
Fig2
QT and QJI in 232 Cases
Cコ1-1 1 N -Ibr筒al I C二コ ー地問時1 1 伊良曲 吋l
国国 0叶制叫 QT-QIl F 和由時d IltU 園 ー 加 申d QU
cl 0陪γ叫~ 1 S -5ror相嗣哩 cJ-s加世相宅J
すると前者では 64後者では 51となる
ただし乙のなかには Hegglinの指摘したような
臨症状のないものないしは心不全の兆のないもの
が少数ではあるが含まれるそれゆえ Hegglin
症候を文字どおりのエネ Jレ¥性力学的心不全と
したさいには QTの絶対的延長とともに教室で
健常 77例の心脈管力学的分析からわり Tごした 338
σ という Qll音を短縮限界とした方が より妥当
ではないかと考える(ただしこの限界値比は目
下さらに吟味を加えつつある)かような規約の
もとに調べると Hegglin陽性は 232例中表 5
表 61ζ示す 8例 34にすぎないこのうち 7例
は死亡し 6例は剖検によって心筋にムコイド変
性をみた(20)これらの各例は斎藤教授(23)をはじ
め協研者(35)および病理学教室(36)のかたがた
より報告されており近日教室の松丸らがこれら
をまとめて発表する予定である
aこの項のまとめ
i) 疾患別に 10群にわけで 232例の QTとQll
音の関係を調べた ζのさい Qll音の短縮限界を
350σ とした場合 QT-Qll =十40σ 以上とした場
合とによって Hegglin陽性率は 23685と
ことなるさらに QTの絶対的延長を加えて観察
すると前者は 51後者は 64と陽性率がへ
るしかしなお ζのなかには Hegglinが指摘
した臨床症状または心不全兆候のないものをも
合むそれゆえわれわれは Hegglin症候を文字
どおりのエネノレギー性力学的心不全の兆候とするさ
いには心拍数が 50~120 で QTの絶対的延長と
1 NOTmbl -aLo ともに Qll音が 338σ 以下のものをとった方がよ
K (~a~~n~~ ~~~~_~(J情w時宇耐)1)戸d出町It) 8i畠 り妥当ではないかと考えるかような規約のもとに
しらべると 232例中 8例 34にすぎず ζのう
第 4号 得本 糖尿病およびその他の疾患Kおける Hegglin症候群とくにエネル -1745ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab5 くみられる ζ とから今
Cardiovascular Dyamics of 8 Cases with Hegglin Syndrome までしばしば Wuhr-
NoN訓 E悠Di却nosis~~T 鉱努守隠密I~~I~I~ 立なfb易弘 mz 61 Retltuto
2084 111M広 m SaJcomd 35f 十 123 337 lt0018)46 76 120 217 332 33 208G lω13 76
2IMS 64
Myelomd 3Ss 十 135 308 (0069】s4 -13 81 227 276 32 yen131 1158 5 1189 80 m
343ITM f HyperhyroidiSIJJ403 +i26 309 ω118) 66 ~3 63 246 977 91 86B 2379 t 977 100
4INM 36 j MjIOCdrrJJiJthid340 十 116 322 (0025】118 56 172160 141 16 4910S2CO1お 1lI3~I
5ITK 26 m
SBEauncbdtOδeCcOruMitaeiltt5 401 +136 323 (0087) 63 32 ee227 409 39 20893510 1 943 1221
amp-ITM 26 HMuyarptee匂mrtn四aιdnStion-~ + 34 22d 29903凶1 995
自f 117 335 (0031) 76 110 4ao 47
71 18 47 MHyailrigfnean1Stion 375 十 111 鈴0 OJ)49τ8 26 104 226 55) 4ρ 払すSρ m 噌札0UilI
811T 冒4 Hejldtom 412 f
十 113 337 O08~ 12 23 96降41 369 269芝陣 ~且女子l 130 官|
( )αlculdtionbeyond断市mtmnsDefinitionofIheHedrtRdte
Tab6
Blood Chemistry of 8Cases With Hegglin Syndrome
t7例は死亡し剖検しえた 6例の心筋のすべて
にムコイド変性をみた 232例中異蛋白血症お
よび異電解質血症のあったものは 166例 71で
あったなおこの観察範囲内ではとくに一定固
有の疾患群Ir特殊的に Hegglin症候の陽性率が
高いという結果はえられなかった
ii) 剖検しえた EDHIをもっ例にかんするか
ぎりすべて心筋にムコイド変性をみたしかし
本症にかような所見がどんな病徴性をもってあら
われるかについてはなお保留すべき点がある
乙の点病理がわからの教示をますます仰ぎた
い一方生前 EDH1ないしは Hegglin症
候をもたない例にも組織学的1[ムコイド変性の
みられる例もある (20)協研者たちは EDHIが
異電解質血症具蛋白質血症をともなう症患に多
mannのいう心筋症と大
きな重なり合いをもっ ζと
を指摘してきた乙の小文
でも Hegglin症候心筋
症およびムコイド変性
の3者が見かけ上とき
どきおのおの独立して
認められる半面大きな童
なり合いを持つ乙とも明ら
かであるしかもかよう
な場合における Hegglin
症候はただ Hegglinの
定義したもの以外1[氏
のいう Energetischdyna-
mische Herzinsu血zienz
伊sex P協dsm同a I PllJsma PJotein iverFunction
SNBRtamotmoehd伽 Serum
NdII1e Didgnosis AII olθ d1f Gros I Co ICd KlINd1
11M広 61 RsaerticcotmItao- 75 378 213 107m lt4 128 19 amp13Rc1O1~争la6 445 1318
2IMs64 Myelomd 1~1 3364 57 678 68 11 li-4 R28物写1128 474 1435 m
3ITM 34
H炉d伽wJfsm 8A8 578 95 100 172 63 13 li-s R4~6 71ち255 445 1350 f
4INM 36
物的rd)dlh臼 676 457 82 132 23493 12 amp1匂Eamp10究42s6 4帥 1445f
5ITK 26 BESnuadbEEtaHec3Fu5iartdetitち 895 482 85 124 22ρ 89 17 Rl8 R 812311時 ー ーm
6ITM 25 HMuwra習temtgrttneaannstr叩 775 483 dO2ho 119 223 68 19 RI匂事 Vt21 101151400amp2 431年f
711847 MHyoWltsrmensmttow 796 (67 glsquoaa望~8丸Sh 110 1M 98 18 amp1-5amp4 10~旬 i89 1370 m
811154 Hes泊tom 785 321Za2M4a8回β岡~5s2A 88 (-amp B φd 四世 435 防空F
に相当することが多い ζと
を思わせたそれゆえ
Hegglin症候は 比較的
日常の臨床応みとめられる
ことではあるが Hegglin
のいう文字どおりの Ene-
rgetisch-dynamische He~
rzinsuffizienzは比較的
まれに経験されるピけであ
る
2 力学的心不全とエネ
ルギーl陸力学的心不
全の移りあい
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群にお
いて異蛋白血症または異電解質血症のあるな
しによって QIT音と QTの態度1[どのような変
化があらわれるかを調べた図 3の中史民示すよう
It異蛋白血症または異電解質血症をもたない
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群におい
では QIT音の延長例は 50を占め尋常例は 39
ζれにたいして異蛋白血症異電解質血症を
もつ群においてはむしろ QIT音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見図の左の健常
群の分布に似るようになるただし QTの延長例
は左から右にゆくにしたがいいちじるしく増す
また中央の QIT音短縮例の 11のすべては QT
が尋常であったが右の 8のすべては QTが延
長を示した以上本態性高血圧症および高血圧
-1746- 千 葉医 学会 雑誌 第 35巻
Fig 3 zinsu白zienzの8例中 7
QT and QII in 例は死亡し剖検しえた 6
ldquo ε tlnd
例のすべての心筋ICムコNormnl ιH lnd HC1gt HCD
(Wi伽 utJ抑制d叫出回聞い (wi的PysptOtOT1gtyselechul舛 イド変性をみたすでに心
30臼 5CS 36白 ses 25白 ses 筋症と Energetisch-dyna-
mische Herzinsu伍ziezn
は原因いろいろの臨床
検査所見において大きく
重なり合うことをしばし
ばのべてきたそれゆえ
心筋のムコイド変性を含め
た3者は見かげ上とき
民にコ NortmI( ) N_ Nor明白I 1 におのおの独立して認め(350-400tt) I
園田制叫ed ~ Q lI P ---1gt1 られるとはいえ大きな重伽qed~ 町(mL) ShDTtentng J j 5吋nl校ShmrJ
性心疾患において異蛋白血症または異電解質
血症が加わると QIT音のもっとも多く占める群
は延長群からふた〉び尋常群に移る事実
Dynamische Herzinsuffizienzをもっ 12例の本態
性高血圧症に Chlorothiazide または Hydro圃
chlorothiazideを使用し電解質代謝に異常をみ
たさい(17)(27九一過性にせよ Hegglin症候のあら
われたものが 5例もあった
D この章の者案およびまとめ
われわれは観察対象 232例を疾患別H 10群
応分けて QTとQIT音の態度を調べ Hegglin症
候の出現を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合 QT-
QII=+40σ 以上とした場合とによって Hegglin
陽性率は 23685とことなるさらに QTの
絶対的延長を加えて観察すると前者は 51後
者は 64と陽性率がへるしかしなお ζ の
なかには Hegglinが指摘した臨床症状または
心不全兆候のないものをも含むそれゆえわたく
しは Hegglin症候を文字どおりのエネルギー性力
学的心不全 (EDH1)とするさいには QTの絶
体的延長とともに QII音が 338σ 以下のものをと
った方がより妥当ではないかと考えるかような
規約のもとに調べると 232例中 8例すなわち
34にすぎなかった
2 この観察範囲ではとくに一定の固有な疾
症候の陽性率がとくに高いといHegglin乙l患群
う結果はえられなかった
3 1でのべた Energetisch圃 dynamischeHer-
なり合いをもっと信じる
4 異蛋白血症または
異電解質血症をもたない本態性高血圧症および
高血圧性心疾患群においては QII音の延長例が
50尋常例が 39を占める乙れにたいしても
つ群においてはむしろ QII音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見健常群の分
布と似るようになる QTの延長例は健常群異
蛋白血症または異電解質血症をもたない本態性
高血圧症および高血圧性心疾患群異蛋白血症
または異電解質血症をもっ本態性高血圧症およ
び高血圧性心疾患群の順に増加する
5 力学的心不全r合併症その他によってc
いちじるしい電解質異常が加わったさいには
Energetisch-dynamische Herzinsuffizienz Iζ もな
りうることを知った
章 II 糖尿病における Hegglin症候群について
A は しがき
わたくしは乙の章で糖尿病における Hegglin
症候群について観察しかつ Hegglin症候群を示
す例の心末梢脈管力学的分析空腹時血糖躍
患期間血紫蛋白分劃および血清電解質などに
ついて述べる
B 観察対象
被検者は千葉大学医学部第二内科に入院した糖
尿病患者を主体として過去2年聞にわたりとの
目的のために追究しえた 18例で症状の変化治療
の経過にしたがって計 41聞の検査を行った観
察例数の比較的少数な理由は以上の諸検査がい
つもほぼ同時点におこなわれなければ有意義
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とく 1(エネル第 4号 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについで
-1747-
な数値がえられないゆえ ζの条件l乙欠けた例は
惜みなく捨てたからである乙れらの諸検査は
協研者の没我的な援助のもとにのみ可能であった
C 観察方法
心力学的分析と末梢脈管力学的分析を厳密な意
味で同時に測定し血糖血清電解質血紫蛋白分
劃などの諸検査もできるだけ同時点K近いところ
でおとなった
1) 心末梢脈管力学的分析はは Blumberger-
Holldack(9)法ならびに Wezlerの新法を用いた
動学会の規定する Tiselh胞の装置を用い Veronal
緩衝液を使った
3) 血糖の測定は Hagedron-Jensenの法で測
り主として肘正中静脈血を使った
なお乙の論文中応用いた糖尿病の重症度は昭
和 33年第 1回糖尿病研究会の席上で東京女子医大
中山光重教授東京大学医学部葛谷講師らによって
示された基準を考慮し表7の分類法にしたがった
Tab7
DIω4宮崎町
r
I陥山見Urine Sugaず
telttuire附叫(tat叫 (0出血lIoet)
u司吋M
門 HdT~ Iε v 200 へ判 q
(1t De世ree】
門oderatf T~ P gtOへ 150201 ~OO 102q
(2M D司Y回)
5町 間 宮 Twre ヨ01- ヨ0-151 -t吾首 DIl国 3
(11)乙のさい血圧の測定にはしばしば Elect-
romanometer (Sanborn)を用いまた上行大
動脈断面積の測定には平面キモグラフィーを使っ
た乙れらの方法論については章 IIとおいて述べ
こ
2) 血清 NaKは Beckmann火焔比色計で測
ったまた血疑蛋白分劃の測定には日本電気泳
Tab8
W
m一日叩
利一叶-叶叫同同一則一叶同一叶叶叫叶一則則一叶一叫叶一叶
hart吋ム|唱
BK(
omCdv
LU
一1 一
Complication
1y |印| (ー)
140 47 4m |161 I (ー)
162 52 3m 1163 I (ー)
167 66 1m 1153 yen (ー)
160 68 1m 198 yen (ー)
164 64 1y 1211 (ー)
143 38 1y l222 I yen
myoklonus
161 45 15y l298 yen (ー〉
153 1 |18 I叫lmonaryTbc HyperteωnsS46 5y 鉛6 PU 匂印凶
149 4y | 175 IHype ion61 訂r匂伽附叫凶士
166 51 4y |323 Ip制 dotabes G叫 re即
151 49 25y |169 I Hypertension Reti
168 60 6y l131 yen Hyper刷 sion
6y l268 1 Diab Nephropa的
148 15y 1350 Diab Ne凶ropath43 I 164 50 I_yI 130 I (ー)
140 40 2y |250 [cataracta
153 40 ly I221 I (ー〉
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
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4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
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多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
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Tab 12
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13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
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8) QJI音について
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a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
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立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
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えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
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圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
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すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
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入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
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153 SO
JSO 5
15ヨElsquo E昔7f守
事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
21 KR 615- 守E 25 qι ヨ11 可時 501 q~lsquoヰ S官61へ 61
0晶 5q ヨ1 116 lq5 qョ 3611115 16官101脳50守-60 ヨ qlJ
oUt 566-IB qq 18 -守 ヨ18 可q 持軍 1212 宮古2
嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群 ιくにエネル ー1743~キー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
いてはすでに協研者がいくつかの論文民発表し
ている(15)く29)(9)(30)
QJI音時間の短縮にかんする判定 a)教室の高
橋(仰が健常 77例におこなった推計学的数値をも
とにして心拍数が 50~120 でかりに 350~400
σをQll音の尋常範囲とした場合 b)高橋の成績
と Hed王~lBlumberger (32)式 Hegglin (1953)
Holldack(自l Reindell(3)および Jaeger(12) らの
成績を参照して心拍数が同様に 50 ~ 120で
Qll音時聞が 338σ(σ=1000つ以下のものをか
りに絶体的短縮とした場合の 2通りについて吟味し
たまた ]aeger にしたカfい QT-Qll=+40σ
を境にして各群における QTとQJI音の解離する
態度をも調べた Wuhrmannは氏の定義した Q
Tc-QEToncの適用を心拍数 50--90と定め
ているそれゆえ教室では Wuhrmannの式を
用いるときには論点を均一にするためまず乙
の定義にしたがった
2 心電曲線の分析
QT時間の異常を Hegglin-Holzmann式およ
び Bazett式によって定めたまた標準肢誘導
を同時に撮影してとった心電曲線から前額面投影平
均 Vectorならびに Ventricular Gradientを測
った (21) QTの測定をふつう教室では第E誘0
導曲線でおこなっているそのさいとくにU波 (27)
に注意し疑わしいときには 12誘導中の 1つの胸
誘導ふつう V3を参考Kしこさらにまぎらわ
しいさいには第E誘導 aVFおよび V2V4で
調べQaTあるいは Q-aUをくらべたかよう
な方法によっても計測ができない場合にはその例
を採用しなかったく730
3 血液化学
Tiselius電気泳動法 (Veronal緩衝液)1乙よって
血摂蛋白分劃を Beckmann火焔比色計法にょっ
て血清尿電解質をそれぞれ測定したまた
蛋白不安定性試験 (CoCdGros)および血球
沈降速度を Westergren法によっておこなった
4 組織標本
心筋の標本はパラフィ包埋でつくりヘマトキシ
リンエオジン重染色ワンギーソン染色マロ
リー染色 PAS染色クレシールエヒトピオレツ ト染色同時にズダンE染色をほどこしたo 漂本の
作成にあたってはいつも本学病理学教室各位の
御好意をいただいた
C 結 果
1 疾患別にみた QTとQII音の態度
観察対象は表 11ζ示す 10群計 232例で乙のう
ち A群から H群までは観察時点において異蛋
白血症または異電解質血症をもち 1群と A群
はそれらをもたない
Tab 1
A Essent Hypertension amp H C D 25 (with Dysprot or Dyselectrolyt)
B Malignant Neoplasm 28 H
C Hepatie Disease 3 11
D Valvular Disease 29 11
E Coronary Disease 12 H
F Metabolic Disease (Diabetes mell) ) 20
G Disease of Kidney 18 11
H Others 31 H
1 Normal 30
A Essent Hypertension amp H C D 36 (wlthout Dysprot or Dyselectrolyt)
Total 232
表 2は異蛋白血症または異電解質血症をもっ本
態性高圧症 および 高血圧性心疾患 計 25例
の QT-QII音と QTの関係を示す QT-QII音が
十40σ 以上のものは 4例 16でこのものはす
べてQTの延長をみた表 3は28例の Hepatom
Tab2
A Essential Hypertension and Hypertensive
Cardac Disease (with Dysproteinemia or
Dyselectrolytemia) 25 Cases
QT-QII m~mal rShorteni時
over + 40σ +40σ~O
Tab3
B Malignant Ne9Plasm 28Cases
(with Dysproteinemia or Dyselectrolytemia)
QTI ~_~1~_~~ 1 1 寸Q下 QE lprolonge引normal Ishorteniug
over + 40σ +40σ~O
1 (35)
-1744ー 千葉医 学会 雑誌 第 35巻
Tab4
Normal 30Cases 1
(without Dysproteinemia or
Dyselectrolytemia)
QlI QTI prω叫 normal shortening
0prolonged
riormal (350--400σ〉
shortening
(3
1 3)
を含めた悪性腫蕩群で +40σ 以上を示したものは
4例 ζのうち 3例 107に QTの延長をみ
た表4は対象とした 30例の健常群で +40σ 以
上のものはなく 24例 80はQT-QlI音が(ー〉
であった同様な方法で各疾患群を調べたさい
QTQII音が +40σ 以上でしかも QTの延長し
たものは図 1のように 232例中 15例であったο
かような方法で Hegglin症候群の出現を調べたと
乙ろこの観察の範囲内では固有の疾患群~[とく
にいちじるしくあらわれると結論しえなかったそ
こで疾患を度外視して各因子の組合せ分布を調
べた図 2の向って左は QT-QlI音と QTの関係
を右は QlI音絶対値の尋常範囲を 350--400σ と
したさいの QlI音と QTの関係を示す後者では
Qll音の短縮が QTの長短を度外視すると 236
に陽性となる乙れはたいして QT-QII音すな
わち Discrepanz(12)をみてゆくさいには +40σ
以上のものは QTの長短を度外視しでも 85を
示すすにぎない ζの値は Jaeger(12)の成績と
ほぼ一致するさらに QTの延長を加味して観察
Fig 1
Prolonged QT (Hegglin-Holzmann)
and QT-QJI gt+40σ
(15 of 232 Cseas)
旦 1η 15ぅ4 A EHMd HCD 園田盟国E瞳盟問盟問画壇哩盤調盟国 4
1 一てー 畠11
828 lignanNeoplosm十MZlB
He陣取sedse 十 j D VnlvulbT 1yens出 e 国留置 合
E Cor側llTYDiStllSe 422 F ト俊(也Pbtdeitι時 Vi間se副atsJe -2L曲 0
G D toisedse of Kidney B
8H Others 31
Fig2
QT and QJI in 232 Cases
Cコ1-1 1 N -Ibr筒al I C二コ ー地問時1 1 伊良曲 吋l
国国 0叶制叫 QT-QIl F 和由時d IltU 園 ー 加 申d QU
cl 0陪γ叫~ 1 S -5ror相嗣哩 cJ-s加世相宅J
すると前者では 64後者では 51となる
ただし乙のなかには Hegglinの指摘したような
臨症状のないものないしは心不全の兆のないもの
が少数ではあるが含まれるそれゆえ Hegglin
症候を文字どおりのエネ Jレ¥性力学的心不全と
したさいには QTの絶対的延長とともに教室で
健常 77例の心脈管力学的分析からわり Tごした 338
σ という Qll音を短縮限界とした方が より妥当
ではないかと考える(ただしこの限界値比は目
下さらに吟味を加えつつある)かような規約の
もとに調べると Hegglin陽性は 232例中表 5
表 61ζ示す 8例 34にすぎないこのうち 7例
は死亡し 6例は剖検によって心筋にムコイド変
性をみた(20)これらの各例は斎藤教授(23)をはじ
め協研者(35)および病理学教室(36)のかたがた
より報告されており近日教室の松丸らがこれら
をまとめて発表する予定である
aこの項のまとめ
i) 疾患別に 10群にわけで 232例の QTとQll
音の関係を調べた ζのさい Qll音の短縮限界を
350σ とした場合 QT-Qll =十40σ 以上とした場
合とによって Hegglin陽性率は 23685と
ことなるさらに QTの絶対的延長を加えて観察
すると前者は 51後者は 64と陽性率がへ
るしかしなお ζのなかには Hegglinが指摘
した臨床症状または心不全兆候のないものをも
合むそれゆえわれわれは Hegglin症候を文字
どおりのエネノレギー性力学的心不全の兆候とするさ
いには心拍数が 50~120 で QTの絶対的延長と
1 NOTmbl -aLo ともに Qll音が 338σ 以下のものをとった方がよ
K (~a~~n~~ ~~~~_~(J情w時宇耐)1)戸d出町It) 8i畠 り妥当ではないかと考えるかような規約のもとに
しらべると 232例中 8例 34にすぎず ζのう
第 4号 得本 糖尿病およびその他の疾患Kおける Hegglin症候群とくにエネル -1745ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab5 くみられる ζ とから今
Cardiovascular Dyamics of 8 Cases with Hegglin Syndrome までしばしば Wuhr-
NoN訓 E悠Di却nosis~~T 鉱努守隠密I~~I~I~ 立なfb易弘 mz 61 Retltuto
2084 111M広 m SaJcomd 35f 十 123 337 lt0018)46 76 120 217 332 33 208G lω13 76
2IMS 64
Myelomd 3Ss 十 135 308 (0069】s4 -13 81 227 276 32 yen131 1158 5 1189 80 m
343ITM f HyperhyroidiSIJJ403 +i26 309 ω118) 66 ~3 63 246 977 91 86B 2379 t 977 100
4INM 36 j MjIOCdrrJJiJthid340 十 116 322 (0025】118 56 172160 141 16 4910S2CO1お 1lI3~I
5ITK 26 m
SBEauncbdtOδeCcOruMitaeiltt5 401 +136 323 (0087) 63 32 ee227 409 39 20893510 1 943 1221
amp-ITM 26 HMuyarptee匂mrtn四aιdnStion-~ + 34 22d 29903凶1 995
自f 117 335 (0031) 76 110 4ao 47
71 18 47 MHyailrigfnean1Stion 375 十 111 鈴0 OJ)49τ8 26 104 226 55) 4ρ 払すSρ m 噌札0UilI
811T 冒4 Hejldtom 412 f
十 113 337 O08~ 12 23 96降41 369 269芝陣 ~且女子l 130 官|
( )αlculdtionbeyond断市mtmnsDefinitionofIheHedrtRdte
Tab6
Blood Chemistry of 8Cases With Hegglin Syndrome
t7例は死亡し剖検しえた 6例の心筋のすべて
にムコイド変性をみた 232例中異蛋白血症お
よび異電解質血症のあったものは 166例 71で
あったなおこの観察範囲内ではとくに一定固
有の疾患群Ir特殊的に Hegglin症候の陽性率が
高いという結果はえられなかった
ii) 剖検しえた EDHIをもっ例にかんするか
ぎりすべて心筋にムコイド変性をみたしかし
本症にかような所見がどんな病徴性をもってあら
われるかについてはなお保留すべき点がある
乙の点病理がわからの教示をますます仰ぎた
い一方生前 EDH1ないしは Hegglin症
候をもたない例にも組織学的1[ムコイド変性の
みられる例もある (20)協研者たちは EDHIが
異電解質血症具蛋白質血症をともなう症患に多
mannのいう心筋症と大
きな重なり合いをもっ ζと
を指摘してきた乙の小文
でも Hegglin症候心筋
症およびムコイド変性
の3者が見かけ上とき
どきおのおの独立して
認められる半面大きな童
なり合いを持つ乙とも明ら
かであるしかもかよう
な場合における Hegglin
症候はただ Hegglinの
定義したもの以外1[氏
のいう Energetischdyna-
mische Herzinsu血zienz
伊sex P協dsm同a I PllJsma PJotein iverFunction
SNBRtamotmoehd伽 Serum
NdII1e Didgnosis AII olθ d1f Gros I Co ICd KlINd1
11M広 61 RsaerticcotmItao- 75 378 213 107m lt4 128 19 amp13Rc1O1~争la6 445 1318
2IMs64 Myelomd 1~1 3364 57 678 68 11 li-4 R28物写1128 474 1435 m
3ITM 34
H炉d伽wJfsm 8A8 578 95 100 172 63 13 li-s R4~6 71ち255 445 1350 f
4INM 36
物的rd)dlh臼 676 457 82 132 23493 12 amp1匂Eamp10究42s6 4帥 1445f
5ITK 26 BESnuadbEEtaHec3Fu5iartdetitち 895 482 85 124 22ρ 89 17 Rl8 R 812311時 ー ーm
6ITM 25 HMuwra習temtgrttneaannstr叩 775 483 dO2ho 119 223 68 19 RI匂事 Vt21 101151400amp2 431年f
711847 MHyoWltsrmensmttow 796 (67 glsquoaa望~8丸Sh 110 1M 98 18 amp1-5amp4 10~旬 i89 1370 m
811154 Hes泊tom 785 321Za2M4a8回β岡~5s2A 88 (-amp B φd 四世 435 防空F
に相当することが多い ζと
を思わせたそれゆえ
Hegglin症候は 比較的
日常の臨床応みとめられる
ことではあるが Hegglin
のいう文字どおりの Ene-
rgetisch-dynamische He~
rzinsuffizienzは比較的
まれに経験されるピけであ
る
2 力学的心不全とエネ
ルギーl陸力学的心不
全の移りあい
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群にお
いて異蛋白血症または異電解質血症のあるな
しによって QIT音と QTの態度1[どのような変
化があらわれるかを調べた図 3の中史民示すよう
It異蛋白血症または異電解質血症をもたない
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群におい
では QIT音の延長例は 50を占め尋常例は 39
ζれにたいして異蛋白血症異電解質血症を
もつ群においてはむしろ QIT音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見図の左の健常
群の分布に似るようになるただし QTの延長例
は左から右にゆくにしたがいいちじるしく増す
また中央の QIT音短縮例の 11のすべては QT
が尋常であったが右の 8のすべては QTが延
長を示した以上本態性高血圧症および高血圧
-1746- 千 葉医 学会 雑誌 第 35巻
Fig 3 zinsu白zienzの8例中 7
QT and QII in 例は死亡し剖検しえた 6
ldquo ε tlnd
例のすべての心筋ICムコNormnl ιH lnd HC1gt HCD
(Wi伽 utJ抑制d叫出回聞い (wi的PysptOtOT1gtyselechul舛 イド変性をみたすでに心
30臼 5CS 36白 ses 25白 ses 筋症と Energetisch-dyna-
mische Herzinsu伍ziezn
は原因いろいろの臨床
検査所見において大きく
重なり合うことをしばし
ばのべてきたそれゆえ
心筋のムコイド変性を含め
た3者は見かげ上とき
民にコ NortmI( ) N_ Nor明白I 1 におのおの独立して認め(350-400tt) I
園田制叫ed ~ Q lI P ---1gt1 られるとはいえ大きな重伽qed~ 町(mL) ShDTtentng J j 5吋nl校ShmrJ
性心疾患において異蛋白血症または異電解質
血症が加わると QIT音のもっとも多く占める群
は延長群からふた〉び尋常群に移る事実
Dynamische Herzinsuffizienzをもっ 12例の本態
性高血圧症に Chlorothiazide または Hydro圃
chlorothiazideを使用し電解質代謝に異常をみ
たさい(17)(27九一過性にせよ Hegglin症候のあら
われたものが 5例もあった
D この章の者案およびまとめ
われわれは観察対象 232例を疾患別H 10群
応分けて QTとQIT音の態度を調べ Hegglin症
候の出現を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合 QT-
QII=+40σ 以上とした場合とによって Hegglin
陽性率は 23685とことなるさらに QTの
絶対的延長を加えて観察すると前者は 51後
者は 64と陽性率がへるしかしなお ζ の
なかには Hegglinが指摘した臨床症状または
心不全兆候のないものをも含むそれゆえわたく
しは Hegglin症候を文字どおりのエネルギー性力
学的心不全 (EDH1)とするさいには QTの絶
体的延長とともに QII音が 338σ 以下のものをと
った方がより妥当ではないかと考えるかような
規約のもとに調べると 232例中 8例すなわち
34にすぎなかった
2 この観察範囲ではとくに一定の固有な疾
症候の陽性率がとくに高いといHegglin乙l患群
う結果はえられなかった
3 1でのべた Energetisch圃 dynamischeHer-
なり合いをもっと信じる
4 異蛋白血症または
異電解質血症をもたない本態性高血圧症および
高血圧性心疾患群においては QII音の延長例が
50尋常例が 39を占める乙れにたいしても
つ群においてはむしろ QII音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見健常群の分
布と似るようになる QTの延長例は健常群異
蛋白血症または異電解質血症をもたない本態性
高血圧症および高血圧性心疾患群異蛋白血症
または異電解質血症をもっ本態性高血圧症およ
び高血圧性心疾患群の順に増加する
5 力学的心不全r合併症その他によってc
いちじるしい電解質異常が加わったさいには
Energetisch-dynamische Herzinsuffizienz Iζ もな
りうることを知った
章 II 糖尿病における Hegglin症候群について
A は しがき
わたくしは乙の章で糖尿病における Hegglin
症候群について観察しかつ Hegglin症候群を示
す例の心末梢脈管力学的分析空腹時血糖躍
患期間血紫蛋白分劃および血清電解質などに
ついて述べる
B 観察対象
被検者は千葉大学医学部第二内科に入院した糖
尿病患者を主体として過去2年聞にわたりとの
目的のために追究しえた 18例で症状の変化治療
の経過にしたがって計 41聞の検査を行った観
察例数の比較的少数な理由は以上の諸検査がい
つもほぼ同時点におこなわれなければ有意義
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とく 1(エネル第 4号 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについで
-1747-
な数値がえられないゆえ ζの条件l乙欠けた例は
惜みなく捨てたからである乙れらの諸検査は
協研者の没我的な援助のもとにのみ可能であった
C 観察方法
心力学的分析と末梢脈管力学的分析を厳密な意
味で同時に測定し血糖血清電解質血紫蛋白分
劃などの諸検査もできるだけ同時点K近いところ
でおとなった
1) 心末梢脈管力学的分析はは Blumberger-
Holldack(9)法ならびに Wezlerの新法を用いた
動学会の規定する Tiselh胞の装置を用い Veronal
緩衝液を使った
3) 血糖の測定は Hagedron-Jensenの法で測
り主として肘正中静脈血を使った
なお乙の論文中応用いた糖尿病の重症度は昭
和 33年第 1回糖尿病研究会の席上で東京女子医大
中山光重教授東京大学医学部葛谷講師らによって
示された基準を考慮し表7の分類法にしたがった
Tab7
DIω4宮崎町
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門 HdT~ Iε v 200 へ判 q
(1t De世ree】
門oderatf T~ P gtOへ 150201 ~OO 102q
(2M D司Y回)
5町 間 宮 Twre ヨ01- ヨ0-151 -t吾首 DIl国 3
(11)乙のさい血圧の測定にはしばしば Elect-
romanometer (Sanborn)を用いまた上行大
動脈断面積の測定には平面キモグラフィーを使っ
た乙れらの方法論については章 IIとおいて述べ
こ
2) 血清 NaKは Beckmann火焔比色計で測
ったまた血疑蛋白分劃の測定には日本電気泳
Tab8
W
m一日叩
利一叶-叶叫同同一則一叶同一叶叶叫叶一則則一叶一叫叶一叶
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BK(
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LU
一1 一
Complication
1y |印| (ー)
140 47 4m |161 I (ー)
162 52 3m 1163 I (ー)
167 66 1m 1153 yen (ー)
160 68 1m 198 yen (ー)
164 64 1y 1211 (ー)
143 38 1y l222 I yen
myoklonus
161 45 15y l298 yen (ー〉
153 1 |18 I叫lmonaryTbc HyperteωnsS46 5y 鉛6 PU 匂印凶
149 4y | 175 IHype ion61 訂r匂伽附叫凶士
166 51 4y |323 Ip制 dotabes G叫 re即
151 49 25y |169 I Hypertension Reti
168 60 6y l131 yen Hyper刷 sion
6y l268 1 Diab Nephropa的
148 15y 1350 Diab Ne凶ropath43 I 164 50 I_yI 130 I (ー)
140 40 2y |250 [cataracta
153 40 ly I221 I (ー〉
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
官伽entIBood叫1IU附判明 hγeMt山h
numbe1 ot (dcCS
附 IAτ百pe 3 5 3
制町d1f百戸 I~ l 12
苦情棺 T百戸 ヨ ヨ ヨ
Ttl lsquo宮 Ig 18
4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
D野rroslashtei~嗣otildea
12caes
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8 +110 610 011 ヰ|
312 212 111
16 110 sI2 11 唱司L
多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
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日臼se
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QT I Qτ
Tab 12
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ヘヨ8胴 長J色
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51同 E屯IへR ヨ
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13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
阻ildTo唱pt l1Iaderate乃pe SegtIETlteT唖pe
ヨcases l2cases 3 ca es
befor 晶ftlfl b吋γ Q(使Y befv吋trr
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SI1町1 1lt1 S守 6 ヨ t S1512 I1 12 111 1
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
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8) QJI音について
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a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
IR官常い2 1 ヰ
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』町
えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
-ae帽 bullbull
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位回rle-lIiSlyen
町IGl駒由~ a割問唱t 回嗣刷却期柳
圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
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po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
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~ ~onr岨t 18 lsquoq 6 013 I 115 512 111 2111 lf1
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叩戸空It) 200_ 2 011 110 z
すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
2ndO日刊r~of官官f句 Eo-tD3rd D
輯包圃働軒 ofca~s 12 3 ョー
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ヨ
ヨ
入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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h担金 -QlI
T q3 lsquo5 122 2$ ~体 51 3lO2Qa 2回官制 令す 02
t ηI 3Q ~ 包 宮』 33722処8_ amp$8 1~ol66~ fllTI -a時 6q 133 0 326 主峰堂 1-2amp 6 ヲs2却時 噛鴨
三~整笠ヲsqYs 相620ヨ唱 ヰ
2~ 60 句 0事 32$ 宅6位互列島 61三掛田 01 相oT 句 25 q6 3q 3 与 言E事格 B田b T5 fI
ヨ吋R Bq ~マ q6 2司ト2 5SS ~ 5守50可B1161 01喝 66 6 可宮 ョDq 3B~ 圭ヨ6豆0
2 8S 6lsquoZI)SIVw127 1 01
lf1-llQS 5i1 28 2 3 与 ヨ唱Q13 2lt1qll I~~II 60 +守 守5I 1-11 3 265 毎ltgt12 毎 21得 25引 2 THORN1~ q82Ii~1656 令+同国叫
5~ 可6 S3 2Q 事0ト与a2ヨ6 S52QS 2宮t与18官 56 叫す -06
S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
η 5ヨ~ 281 処ltgt2格aヨ略 2601400 6事与ヨ届町 tflT +司V 4ldquo
S 6~ Iu 3iq主Ez
36略号Z号令 5q ヨ82683IjQ01l80 品ヨlsquo 01 -~ 0 3斗gt1 gt10 352ヨロEョη ヨ3ヲ司可明S ID26 lsquo 4酢 官三i守 66 I2lsquo 21ヨg ヨ~ 等J) 依2~百 明1
笠q峰J1S +
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NN日ま同柚 a笠q主寄与a争 36Ilト 60毎舟司
盟s主a主e lsquobullldquo1gt1白書 22 与S島之6 6ιヨ2調2写号 qz5 争令 00銅lsquo 11 0格282 387 ョq~ 得q 門担 輔副 q伺 $0 +守 0叫
官 6 ldquoヨ oqq ヨ~80 53弘同 制 Sgtl46 1i 1 N 6宮町 s 主27控4 Ij宮司 司H HIヨ60 H噛 26時163 マq + -0
53 82 3 与i 割 6 ヨ2岬Z21写q2$31 時ー事 +司V -ltgt宮Y 3q 153 12 害s亀021311 6Sョ26 1I1f 割6 5吋 H -00 q
毎630与川 句色202(05t亀 57 NIN 6 ヨヨ -司畠 321島之0格q sz争~l 百晶 1121 写lsquos 101 明-25q 56lsquo事 主2担込叫 42gt 63J闘相 2~明 ldquo 自
ldquo 守-00 ι主 句 8 q 1)臼 ~lsquo6 主ヨ主』ヰq噛抽 Is2守66 H N 1-0品
τH 宣82豆
31223 ヨIOSI主lsquo1 26同調E電t事0 N 1 fOo2 JI 31ldquoq 2副 n 310 句ヨ6276曙 ss市内 N N _
~2 210 卦 叫 S2a 32 243 lsquo12向 1811 通帥 N_ ー
12 TS 51ち 0 302 年 ヨ守315 件寄 弓首相 句同 -十 ltgt略
Zq3E 旬 111- 2~8 問ヨ 35 T6 6 85得3l4q 1111 N H 噌 03
3 1011 句句ト 2もE362ヲ13 128 s抽 守18ldquoJ N - 1001
1- OT 62 4128-明号事 守 宮11 J60S t体051 る N 1崎
5 Y健 64 58 126 き2q格与61寄与16 句 STI N 14006 6 NY
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五E2I3 12 aq385 1111- 611-句問
同~剛a何司 1K円 ヨq 主q主主e 事6ヨ刷 事 3 調軸峰8ヲ6 H
r 宮守 q6 3Cl1 格3~ 守ヨ 36 17451681 明丞 N 10lsquo2 18 5q事 与句2Dqι 司Llsquo可 lsquo2
2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
Thedia股 HtP面tientsωith fclth山~iC QT~ -QB
8S 8悶01 QqIQT恥o9Fyee Pur仙圃 飢-~ NQme
sneritja3( 5t--= 6で~t
12司 司2-1 lsquoUIJ 28 00時ヨ|官O叫210宮
τ
00句告188 4十三6ヨ56 叫~S21 KR 崎80 2叫 O 2司
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
8匂oddte耐 st珂 otttie patie向副総拘怯[08( (i1k-Qnc
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事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
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Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
-1744ー 千葉医 学会 雑誌 第 35巻
Tab4
Normal 30Cases 1
(without Dysproteinemia or
Dyselectrolytemia)
QlI QTI prω叫 normal shortening
0prolonged
riormal (350--400σ〉
shortening
(3
1 3)
を含めた悪性腫蕩群で +40σ 以上を示したものは
4例 ζのうち 3例 107に QTの延長をみ
た表4は対象とした 30例の健常群で +40σ 以
上のものはなく 24例 80はQT-QlI音が(ー〉
であった同様な方法で各疾患群を調べたさい
QTQII音が +40σ 以上でしかも QTの延長し
たものは図 1のように 232例中 15例であったο
かような方法で Hegglin症候群の出現を調べたと
乙ろこの観察の範囲内では固有の疾患群~[とく
にいちじるしくあらわれると結論しえなかったそ
こで疾患を度外視して各因子の組合せ分布を調
べた図 2の向って左は QT-QlI音と QTの関係
を右は QlI音絶対値の尋常範囲を 350--400σ と
したさいの QlI音と QTの関係を示す後者では
Qll音の短縮が QTの長短を度外視すると 236
に陽性となる乙れはたいして QT-QII音すな
わち Discrepanz(12)をみてゆくさいには +40σ
以上のものは QTの長短を度外視しでも 85を
示すすにぎない ζの値は Jaeger(12)の成績と
ほぼ一致するさらに QTの延長を加味して観察
Fig 1
Prolonged QT (Hegglin-Holzmann)
and QT-QJI gt+40σ
(15 of 232 Cseas)
旦 1η 15ぅ4 A EHMd HCD 園田盟国E瞳盟問盟問画壇哩盤調盟国 4
1 一てー 畠11
828 lignanNeoplosm十MZlB
He陣取sedse 十 j D VnlvulbT 1yens出 e 国留置 合
E Cor側llTYDiStllSe 422 F ト俊(也Pbtdeitι時 Vi間se副atsJe -2L曲 0
G D toisedse of Kidney B
8H Others 31
Fig2
QT and QJI in 232 Cases
Cコ1-1 1 N -Ibr筒al I C二コ ー地問時1 1 伊良曲 吋l
国国 0叶制叫 QT-QIl F 和由時d IltU 園 ー 加 申d QU
cl 0陪γ叫~ 1 S -5ror相嗣哩 cJ-s加世相宅J
すると前者では 64後者では 51となる
ただし乙のなかには Hegglinの指摘したような
臨症状のないものないしは心不全の兆のないもの
が少数ではあるが含まれるそれゆえ Hegglin
症候を文字どおりのエネ Jレ¥性力学的心不全と
したさいには QTの絶対的延長とともに教室で
健常 77例の心脈管力学的分析からわり Tごした 338
σ という Qll音を短縮限界とした方が より妥当
ではないかと考える(ただしこの限界値比は目
下さらに吟味を加えつつある)かような規約の
もとに調べると Hegglin陽性は 232例中表 5
表 61ζ示す 8例 34にすぎないこのうち 7例
は死亡し 6例は剖検によって心筋にムコイド変
性をみた(20)これらの各例は斎藤教授(23)をはじ
め協研者(35)および病理学教室(36)のかたがた
より報告されており近日教室の松丸らがこれら
をまとめて発表する予定である
aこの項のまとめ
i) 疾患別に 10群にわけで 232例の QTとQll
音の関係を調べた ζのさい Qll音の短縮限界を
350σ とした場合 QT-Qll =十40σ 以上とした場
合とによって Hegglin陽性率は 23685と
ことなるさらに QTの絶対的延長を加えて観察
すると前者は 51後者は 64と陽性率がへ
るしかしなお ζのなかには Hegglinが指摘
した臨床症状または心不全兆候のないものをも
合むそれゆえわれわれは Hegglin症候を文字
どおりのエネノレギー性力学的心不全の兆候とするさ
いには心拍数が 50~120 で QTの絶対的延長と
1 NOTmbl -aLo ともに Qll音が 338σ 以下のものをとった方がよ
K (~a~~n~~ ~~~~_~(J情w時宇耐)1)戸d出町It) 8i畠 り妥当ではないかと考えるかような規約のもとに
しらべると 232例中 8例 34にすぎず ζのう
第 4号 得本 糖尿病およびその他の疾患Kおける Hegglin症候群とくにエネル -1745ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab5 くみられる ζ とから今
Cardiovascular Dyamics of 8 Cases with Hegglin Syndrome までしばしば Wuhr-
NoN訓 E悠Di却nosis~~T 鉱努守隠密I~~I~I~ 立なfb易弘 mz 61 Retltuto
2084 111M広 m SaJcomd 35f 十 123 337 lt0018)46 76 120 217 332 33 208G lω13 76
2IMS 64
Myelomd 3Ss 十 135 308 (0069】s4 -13 81 227 276 32 yen131 1158 5 1189 80 m
343ITM f HyperhyroidiSIJJ403 +i26 309 ω118) 66 ~3 63 246 977 91 86B 2379 t 977 100
4INM 36 j MjIOCdrrJJiJthid340 十 116 322 (0025】118 56 172160 141 16 4910S2CO1お 1lI3~I
5ITK 26 m
SBEauncbdtOδeCcOruMitaeiltt5 401 +136 323 (0087) 63 32 ee227 409 39 20893510 1 943 1221
amp-ITM 26 HMuyarptee匂mrtn四aιdnStion-~ + 34 22d 29903凶1 995
自f 117 335 (0031) 76 110 4ao 47
71 18 47 MHyailrigfnean1Stion 375 十 111 鈴0 OJ)49τ8 26 104 226 55) 4ρ 払すSρ m 噌札0UilI
811T 冒4 Hejldtom 412 f
十 113 337 O08~ 12 23 96降41 369 269芝陣 ~且女子l 130 官|
( )αlculdtionbeyond断市mtmnsDefinitionofIheHedrtRdte
Tab6
Blood Chemistry of 8Cases With Hegglin Syndrome
t7例は死亡し剖検しえた 6例の心筋のすべて
にムコイド変性をみた 232例中異蛋白血症お
よび異電解質血症のあったものは 166例 71で
あったなおこの観察範囲内ではとくに一定固
有の疾患群Ir特殊的に Hegglin症候の陽性率が
高いという結果はえられなかった
ii) 剖検しえた EDHIをもっ例にかんするか
ぎりすべて心筋にムコイド変性をみたしかし
本症にかような所見がどんな病徴性をもってあら
われるかについてはなお保留すべき点がある
乙の点病理がわからの教示をますます仰ぎた
い一方生前 EDH1ないしは Hegglin症
候をもたない例にも組織学的1[ムコイド変性の
みられる例もある (20)協研者たちは EDHIが
異電解質血症具蛋白質血症をともなう症患に多
mannのいう心筋症と大
きな重なり合いをもっ ζと
を指摘してきた乙の小文
でも Hegglin症候心筋
症およびムコイド変性
の3者が見かけ上とき
どきおのおの独立して
認められる半面大きな童
なり合いを持つ乙とも明ら
かであるしかもかよう
な場合における Hegglin
症候はただ Hegglinの
定義したもの以外1[氏
のいう Energetischdyna-
mische Herzinsu血zienz
伊sex P協dsm同a I PllJsma PJotein iverFunction
SNBRtamotmoehd伽 Serum
NdII1e Didgnosis AII olθ d1f Gros I Co ICd KlINd1
11M広 61 RsaerticcotmItao- 75 378 213 107m lt4 128 19 amp13Rc1O1~争la6 445 1318
2IMs64 Myelomd 1~1 3364 57 678 68 11 li-4 R28物写1128 474 1435 m
3ITM 34
H炉d伽wJfsm 8A8 578 95 100 172 63 13 li-s R4~6 71ち255 445 1350 f
4INM 36
物的rd)dlh臼 676 457 82 132 23493 12 amp1匂Eamp10究42s6 4帥 1445f
5ITK 26 BESnuadbEEtaHec3Fu5iartdetitち 895 482 85 124 22ρ 89 17 Rl8 R 812311時 ー ーm
6ITM 25 HMuwra習temtgrttneaannstr叩 775 483 dO2ho 119 223 68 19 RI匂事 Vt21 101151400amp2 431年f
711847 MHyoWltsrmensmttow 796 (67 glsquoaa望~8丸Sh 110 1M 98 18 amp1-5amp4 10~旬 i89 1370 m
811154 Hes泊tom 785 321Za2M4a8回β岡~5s2A 88 (-amp B φd 四世 435 防空F
に相当することが多い ζと
を思わせたそれゆえ
Hegglin症候は 比較的
日常の臨床応みとめられる
ことではあるが Hegglin
のいう文字どおりの Ene-
rgetisch-dynamische He~
rzinsuffizienzは比較的
まれに経験されるピけであ
る
2 力学的心不全とエネ
ルギーl陸力学的心不
全の移りあい
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群にお
いて異蛋白血症または異電解質血症のあるな
しによって QIT音と QTの態度1[どのような変
化があらわれるかを調べた図 3の中史民示すよう
It異蛋白血症または異電解質血症をもたない
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群におい
では QIT音の延長例は 50を占め尋常例は 39
ζれにたいして異蛋白血症異電解質血症を
もつ群においてはむしろ QIT音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見図の左の健常
群の分布に似るようになるただし QTの延長例
は左から右にゆくにしたがいいちじるしく増す
また中央の QIT音短縮例の 11のすべては QT
が尋常であったが右の 8のすべては QTが延
長を示した以上本態性高血圧症および高血圧
-1746- 千 葉医 学会 雑誌 第 35巻
Fig 3 zinsu白zienzの8例中 7
QT and QII in 例は死亡し剖検しえた 6
ldquo ε tlnd
例のすべての心筋ICムコNormnl ιH lnd HC1gt HCD
(Wi伽 utJ抑制d叫出回聞い (wi的PysptOtOT1gtyselechul舛 イド変性をみたすでに心
30臼 5CS 36白 ses 25白 ses 筋症と Energetisch-dyna-
mische Herzinsu伍ziezn
は原因いろいろの臨床
検査所見において大きく
重なり合うことをしばし
ばのべてきたそれゆえ
心筋のムコイド変性を含め
た3者は見かげ上とき
民にコ NortmI( ) N_ Nor明白I 1 におのおの独立して認め(350-400tt) I
園田制叫ed ~ Q lI P ---1gt1 られるとはいえ大きな重伽qed~ 町(mL) ShDTtentng J j 5吋nl校ShmrJ
性心疾患において異蛋白血症または異電解質
血症が加わると QIT音のもっとも多く占める群
は延長群からふた〉び尋常群に移る事実
Dynamische Herzinsuffizienzをもっ 12例の本態
性高血圧症に Chlorothiazide または Hydro圃
chlorothiazideを使用し電解質代謝に異常をみ
たさい(17)(27九一過性にせよ Hegglin症候のあら
われたものが 5例もあった
D この章の者案およびまとめ
われわれは観察対象 232例を疾患別H 10群
応分けて QTとQIT音の態度を調べ Hegglin症
候の出現を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合 QT-
QII=+40σ 以上とした場合とによって Hegglin
陽性率は 23685とことなるさらに QTの
絶対的延長を加えて観察すると前者は 51後
者は 64と陽性率がへるしかしなお ζ の
なかには Hegglinが指摘した臨床症状または
心不全兆候のないものをも含むそれゆえわたく
しは Hegglin症候を文字どおりのエネルギー性力
学的心不全 (EDH1)とするさいには QTの絶
体的延長とともに QII音が 338σ 以下のものをと
った方がより妥当ではないかと考えるかような
規約のもとに調べると 232例中 8例すなわち
34にすぎなかった
2 この観察範囲ではとくに一定の固有な疾
症候の陽性率がとくに高いといHegglin乙l患群
う結果はえられなかった
3 1でのべた Energetisch圃 dynamischeHer-
なり合いをもっと信じる
4 異蛋白血症または
異電解質血症をもたない本態性高血圧症および
高血圧性心疾患群においては QII音の延長例が
50尋常例が 39を占める乙れにたいしても
つ群においてはむしろ QII音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見健常群の分
布と似るようになる QTの延長例は健常群異
蛋白血症または異電解質血症をもたない本態性
高血圧症および高血圧性心疾患群異蛋白血症
または異電解質血症をもっ本態性高血圧症およ
び高血圧性心疾患群の順に増加する
5 力学的心不全r合併症その他によってc
いちじるしい電解質異常が加わったさいには
Energetisch-dynamische Herzinsuffizienz Iζ もな
りうることを知った
章 II 糖尿病における Hegglin症候群について
A は しがき
わたくしは乙の章で糖尿病における Hegglin
症候群について観察しかつ Hegglin症候群を示
す例の心末梢脈管力学的分析空腹時血糖躍
患期間血紫蛋白分劃および血清電解質などに
ついて述べる
B 観察対象
被検者は千葉大学医学部第二内科に入院した糖
尿病患者を主体として過去2年聞にわたりとの
目的のために追究しえた 18例で症状の変化治療
の経過にしたがって計 41聞の検査を行った観
察例数の比較的少数な理由は以上の諸検査がい
つもほぼ同時点におこなわれなければ有意義
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とく 1(エネル第 4号 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについで
-1747-
な数値がえられないゆえ ζの条件l乙欠けた例は
惜みなく捨てたからである乙れらの諸検査は
協研者の没我的な援助のもとにのみ可能であった
C 観察方法
心力学的分析と末梢脈管力学的分析を厳密な意
味で同時に測定し血糖血清電解質血紫蛋白分
劃などの諸検査もできるだけ同時点K近いところ
でおとなった
1) 心末梢脈管力学的分析はは Blumberger-
Holldack(9)法ならびに Wezlerの新法を用いた
動学会の規定する Tiselh胞の装置を用い Veronal
緩衝液を使った
3) 血糖の測定は Hagedron-Jensenの法で測
り主として肘正中静脈血を使った
なお乙の論文中応用いた糖尿病の重症度は昭
和 33年第 1回糖尿病研究会の席上で東京女子医大
中山光重教授東京大学医学部葛谷講師らによって
示された基準を考慮し表7の分類法にしたがった
Tab7
DIω4宮崎町
r
I陥山見Urine Sugaず
telttuire附叫(tat叫 (0出血lIoet)
u司吋M
門 HdT~ Iε v 200 へ判 q
(1t De世ree】
門oderatf T~ P gtOへ 150201 ~OO 102q
(2M D司Y回)
5町 間 宮 Twre ヨ01- ヨ0-151 -t吾首 DIl国 3
(11)乙のさい血圧の測定にはしばしば Elect-
romanometer (Sanborn)を用いまた上行大
動脈断面積の測定には平面キモグラフィーを使っ
た乙れらの方法論については章 IIとおいて述べ
こ
2) 血清 NaKは Beckmann火焔比色計で測
ったまた血疑蛋白分劃の測定には日本電気泳
Tab8
W
m一日叩
利一叶-叶叫同同一則一叶同一叶叶叫叶一則則一叶一叫叶一叶
hart吋ム|唱
BK(
omCdv
LU
一1 一
Complication
1y |印| (ー)
140 47 4m |161 I (ー)
162 52 3m 1163 I (ー)
167 66 1m 1153 yen (ー)
160 68 1m 198 yen (ー)
164 64 1y 1211 (ー)
143 38 1y l222 I yen
myoklonus
161 45 15y l298 yen (ー〉
153 1 |18 I叫lmonaryTbc HyperteωnsS46 5y 鉛6 PU 匂印凶
149 4y | 175 IHype ion61 訂r匂伽附叫凶士
166 51 4y |323 Ip制 dotabes G叫 re即
151 49 25y |169 I Hypertension Reti
168 60 6y l131 yen Hyper刷 sion
6y l268 1 Diab Nephropa的
148 15y 1350 Diab Ne凶ropath43 I 164 50 I_yI 130 I (ー)
140 40 2y |250 [cataracta
153 40 ly I221 I (ー〉
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
官伽entIBood叫1IU附判明 hγeMt山h
numbe1 ot (dcCS
附 IAτ百pe 3 5 3
制町d1f百戸 I~ l 12
苦情棺 T百戸 ヨ ヨ ヨ
Ttl lsquo宮 Ig 18
4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
D野rroslashtei~嗣otildea
12caes
Napnrn6aot白G-ヨnkgee蝿ssaz
Surn
G自町由M耐目 lfascular DII聞uni目ltw叫周』
(1制1daltIO Jln噛~~ne INOnhi官e1lITpert官~c I
D H a A N 1= A N E 何 w -611
8 +110 610 011 ヰ|
312 212 111
16 110 sI2 11 唱司L
多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
均牢『品帽司
日臼se
刷W問
0加例制耐a 6εgtltS
s
I6
QT I Qτ
Tab 12
lU1Il~ofニ1 HipoJgto旬百-(lf1iil
ヘヨ8胴 長J色
NdTllOpct鶴 吉Erna 10
H百perp侃 acsernit
51同 E屯IへR ヨ
sl1m L-
13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
阻ildTo唱pt l1Iaderate乃pe SegtIETlteT唖pe
ヨcases l2cases 3 ca es
befor 晶ftlfl b吋γ Q(使Y befv吋trr
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二汁一司管力脈ζ
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
も
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8) QJI音について
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4
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mkf
infinの
a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
IR官常い2 1 ヰ
ltaailtlt)I II蜘 r同
GT の変化川ぃ1i101叶ヨ1 I2To1-3 5 I 12
伶as白1司鴎-
0000
見
市叫
0000ee-e
母国吋e si喝
』町
えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
-ae帽 bullbull
tfo町nal
陸 oo
位回rle-lIiSlyen
町IGl駒由~ a割問唱t 回嗣刷却期柳
圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
AI teIEIAINIE 刊 W ぜ三
~ ~onr岨t 18 lsquoq 6 013 I 115 512 111 2111 lf1
sltGrtellor噌 010 010
mQ4EhtmQaEancE
vmat時 18 11+ 6 013 1 113 斗 2 111 之 H 38
E04炉)弘 ~ 012 3
ト価 内え0 0 18 15 6 013 111 IH l I1 t 2111 ヨq
叩戸空It) 200_ 2 011 110 z
すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
2ndO日刊r~of官官f句 Eo-tD3rd D
輯包圃働軒 ofca~s 12 3 ョー
ctfter 庫代~betorofter TefoTTYft1me個E befor
へ2D(1 11 11 3 I 鴫Td 偏四tQ MGaE3 豆島町 E |
叫叫 3 11 ヨ 3QT-Gbullbull
2b岡市maon) 001品叫 o I 0 I
ヨ
ヨ
ヨ
ヨ
入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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h担金 -QlI
T q3 lsquo5 122 2$ ~体 51 3lO2Qa 2回官制 令す 02
t ηI 3Q ~ 包 宮』 33722処8_ amp$8 1~ol66~ fllTI -a時 6q 133 0 326 主峰堂 1-2amp 6 ヲs2却時 噛鴨
三~整笠ヲsqYs 相620ヨ唱 ヰ
2~ 60 句 0事 32$ 宅6位互列島 61三掛田 01 相oT 句 25 q6 3q 3 与 言E事格 B田b T5 fI
ヨ吋R Bq ~マ q6 2司ト2 5SS ~ 5守50可B1161 01喝 66 6 可宮 ョDq 3B~ 圭ヨ6豆0
2 8S 6lsquoZI)SIVw127 1 01
lf1-llQS 5i1 28 2 3 与 ヨ唱Q13 2lt1qll I~~II 60 +守 守5I 1-11 3 265 毎ltgt12 毎 21得 25引 2 THORN1~ q82Ii~1656 令+同国叫
5~ 可6 S3 2Q 事0ト与a2ヨ6 S52QS 2宮t与18官 56 叫す -06
S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
η 5ヨ~ 281 処ltgt2格aヨ略 2601400 6事与ヨ届町 tflT +司V 4ldquo
S 6~ Iu 3iq主Ez
36略号Z号令 5q ヨ82683IjQ01l80 品ヨlsquo 01 -~ 0 3斗gt1 gt10 352ヨロEョη ヨ3ヲ司可明S ID26 lsquo 4酢 官三i守 66 I2lsquo 21ヨg ヨ~ 等J) 依2~百 明1
笠q峰J1S +
守6ヨJasヨq
2qq l8a ヲ38 351851 6-4176奇
NN日ま同柚 a笠q主寄与a争 36Ilト 60毎舟司
盟s主a主e lsquobullldquo1gt1白書 22 与S島之6 6ιヨ2調2写号 qz5 争令 00銅lsquo 11 0格282 387 ョq~ 得q 門担 輔副 q伺 $0 +守 0叫
官 6 ldquoヨ oqq ヨ~80 53弘同 制 Sgtl46 1i 1 N 6宮町 s 主27控4 Ij宮司 司H HIヨ60 H噛 26時163 マq + -0
53 82 3 与i 割 6 ヨ2岬Z21写q2$31 時ー事 +司V -ltgt宮Y 3q 153 12 害s亀021311 6Sョ26 1I1f 割6 5吋 H -00 q
毎630与川 句色202(05t亀 57 NIN 6 ヨヨ -司畠 321島之0格q sz争~l 百晶 1121 写lsquos 101 明-25q 56lsquo事 主2担込叫 42gt 63J闘相 2~明 ldquo 自
ldquo 守-00 ι主 句 8 q 1)臼 ~lsquo6 主ヨ主』ヰq噛抽 Is2守66 H N 1-0品
τH 宣82豆
31223 ヨIOSI主lsquo1 26同調E電t事0 N 1 fOo2 JI 31ldquoq 2副 n 310 句ヨ6276曙 ss市内 N N _
~2 210 卦 叫 S2a 32 243 lsquo12向 1811 通帥 N_ ー
12 TS 51ち 0 302 年 ヨ守315 件寄 弓首相 句同 -十 ltgt略
Zq3E 旬 111- 2~8 問ヨ 35 T6 6 85得3l4q 1111 N H 噌 03
3 1011 句句ト 2もE362ヲ13 128 s抽 守18ldquoJ N - 1001
1- OT 62 4128-明号事 守 宮11 J60S t体051 る N 1崎
5 Y健 64 58 126 き2q格与61寄与16 句 STI N 14006 6 NY
担頁61 ヨ
五E2I3 12 aq385 1111- 611-句問
同~剛a何司 1K円 ヨq 主q主主e 事6ヨ刷 事 3 調軸峰8ヲ6 H
r 宮守 q6 3Cl1 格3~ 守ヨ 36 17451681 明丞 N 10lsquo2 18 5q事 与句2Dqι 司Llsquo可 lsquo2
2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
Thedia股 HtP面tientsωith fclth山~iC QT~ -QB
8S 8悶01 QqIQT恥o9Fyee Pur仙圃 飢-~ NQme
sneritja3( 5t--= 6で~t
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
8匂oddte耐 st珂 otttie patie向副総拘怯[08( (i1k-Qnc
~l HaOslash1e HbR9tBgt固 Ierun批 ion PIaltrnapYotein -fyaction
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153 SO
JSO 5
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事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
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嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
第 4号 得本 糖尿病およびその他の疾患Kおける Hegglin症候群とくにエネル -1745ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab5 くみられる ζ とから今
Cardiovascular Dyamics of 8 Cases with Hegglin Syndrome までしばしば Wuhr-
NoN訓 E悠Di却nosis~~T 鉱努守隠密I~~I~I~ 立なfb易弘 mz 61 Retltuto
2084 111M広 m SaJcomd 35f 十 123 337 lt0018)46 76 120 217 332 33 208G lω13 76
2IMS 64
Myelomd 3Ss 十 135 308 (0069】s4 -13 81 227 276 32 yen131 1158 5 1189 80 m
343ITM f HyperhyroidiSIJJ403 +i26 309 ω118) 66 ~3 63 246 977 91 86B 2379 t 977 100
4INM 36 j MjIOCdrrJJiJthid340 十 116 322 (0025】118 56 172160 141 16 4910S2CO1お 1lI3~I
5ITK 26 m
SBEauncbdtOδeCcOruMitaeiltt5 401 +136 323 (0087) 63 32 ee227 409 39 20893510 1 943 1221
amp-ITM 26 HMuyarptee匂mrtn四aιdnStion-~ + 34 22d 29903凶1 995
自f 117 335 (0031) 76 110 4ao 47
71 18 47 MHyailrigfnean1Stion 375 十 111 鈴0 OJ)49τ8 26 104 226 55) 4ρ 払すSρ m 噌札0UilI
811T 冒4 Hejldtom 412 f
十 113 337 O08~ 12 23 96降41 369 269芝陣 ~且女子l 130 官|
( )αlculdtionbeyond断市mtmnsDefinitionofIheHedrtRdte
Tab6
Blood Chemistry of 8Cases With Hegglin Syndrome
t7例は死亡し剖検しえた 6例の心筋のすべて
にムコイド変性をみた 232例中異蛋白血症お
よび異電解質血症のあったものは 166例 71で
あったなおこの観察範囲内ではとくに一定固
有の疾患群Ir特殊的に Hegglin症候の陽性率が
高いという結果はえられなかった
ii) 剖検しえた EDHIをもっ例にかんするか
ぎりすべて心筋にムコイド変性をみたしかし
本症にかような所見がどんな病徴性をもってあら
われるかについてはなお保留すべき点がある
乙の点病理がわからの教示をますます仰ぎた
い一方生前 EDH1ないしは Hegglin症
候をもたない例にも組織学的1[ムコイド変性の
みられる例もある (20)協研者たちは EDHIが
異電解質血症具蛋白質血症をともなう症患に多
mannのいう心筋症と大
きな重なり合いをもっ ζと
を指摘してきた乙の小文
でも Hegglin症候心筋
症およびムコイド変性
の3者が見かけ上とき
どきおのおの独立して
認められる半面大きな童
なり合いを持つ乙とも明ら
かであるしかもかよう
な場合における Hegglin
症候はただ Hegglinの
定義したもの以外1[氏
のいう Energetischdyna-
mische Herzinsu血zienz
伊sex P協dsm同a I PllJsma PJotein iverFunction
SNBRtamotmoehd伽 Serum
NdII1e Didgnosis AII olθ d1f Gros I Co ICd KlINd1
11M広 61 RsaerticcotmItao- 75 378 213 107m lt4 128 19 amp13Rc1O1~争la6 445 1318
2IMs64 Myelomd 1~1 3364 57 678 68 11 li-4 R28物写1128 474 1435 m
3ITM 34
H炉d伽wJfsm 8A8 578 95 100 172 63 13 li-s R4~6 71ち255 445 1350 f
4INM 36
物的rd)dlh臼 676 457 82 132 23493 12 amp1匂Eamp10究42s6 4帥 1445f
5ITK 26 BESnuadbEEtaHec3Fu5iartdetitち 895 482 85 124 22ρ 89 17 Rl8 R 812311時 ー ーm
6ITM 25 HMuwra習temtgrttneaannstr叩 775 483 dO2ho 119 223 68 19 RI匂事 Vt21 101151400amp2 431年f
711847 MHyoWltsrmensmttow 796 (67 glsquoaa望~8丸Sh 110 1M 98 18 amp1-5amp4 10~旬 i89 1370 m
811154 Hes泊tom 785 321Za2M4a8回β岡~5s2A 88 (-amp B φd 四世 435 防空F
に相当することが多い ζと
を思わせたそれゆえ
Hegglin症候は 比較的
日常の臨床応みとめられる
ことではあるが Hegglin
のいう文字どおりの Ene-
rgetisch-dynamische He~
rzinsuffizienzは比較的
まれに経験されるピけであ
る
2 力学的心不全とエネ
ルギーl陸力学的心不
全の移りあい
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群にお
いて異蛋白血症または異電解質血症のあるな
しによって QIT音と QTの態度1[どのような変
化があらわれるかを調べた図 3の中史民示すよう
It異蛋白血症または異電解質血症をもたない
本態性高血圧症および高血圧性心疾患群におい
では QIT音の延長例は 50を占め尋常例は 39
ζれにたいして異蛋白血症異電解質血症を
もつ群においてはむしろ QIT音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見図の左の健常
群の分布に似るようになるただし QTの延長例
は左から右にゆくにしたがいいちじるしく増す
また中央の QIT音短縮例の 11のすべては QT
が尋常であったが右の 8のすべては QTが延
長を示した以上本態性高血圧症および高血圧
-1746- 千 葉医 学会 雑誌 第 35巻
Fig 3 zinsu白zienzの8例中 7
QT and QII in 例は死亡し剖検しえた 6
ldquo ε tlnd
例のすべての心筋ICムコNormnl ιH lnd HC1gt HCD
(Wi伽 utJ抑制d叫出回聞い (wi的PysptOtOT1gtyselechul舛 イド変性をみたすでに心
30臼 5CS 36白 ses 25白 ses 筋症と Energetisch-dyna-
mische Herzinsu伍ziezn
は原因いろいろの臨床
検査所見において大きく
重なり合うことをしばし
ばのべてきたそれゆえ
心筋のムコイド変性を含め
た3者は見かげ上とき
民にコ NortmI( ) N_ Nor明白I 1 におのおの独立して認め(350-400tt) I
園田制叫ed ~ Q lI P ---1gt1 られるとはいえ大きな重伽qed~ 町(mL) ShDTtentng J j 5吋nl校ShmrJ
性心疾患において異蛋白血症または異電解質
血症が加わると QIT音のもっとも多く占める群
は延長群からふた〉び尋常群に移る事実
Dynamische Herzinsuffizienzをもっ 12例の本態
性高血圧症に Chlorothiazide または Hydro圃
chlorothiazideを使用し電解質代謝に異常をみ
たさい(17)(27九一過性にせよ Hegglin症候のあら
われたものが 5例もあった
D この章の者案およびまとめ
われわれは観察対象 232例を疾患別H 10群
応分けて QTとQIT音の態度を調べ Hegglin症
候の出現を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合 QT-
QII=+40σ 以上とした場合とによって Hegglin
陽性率は 23685とことなるさらに QTの
絶対的延長を加えて観察すると前者は 51後
者は 64と陽性率がへるしかしなお ζ の
なかには Hegglinが指摘した臨床症状または
心不全兆候のないものをも含むそれゆえわたく
しは Hegglin症候を文字どおりのエネルギー性力
学的心不全 (EDH1)とするさいには QTの絶
体的延長とともに QII音が 338σ 以下のものをと
った方がより妥当ではないかと考えるかような
規約のもとに調べると 232例中 8例すなわち
34にすぎなかった
2 この観察範囲ではとくに一定の固有な疾
症候の陽性率がとくに高いといHegglin乙l患群
う結果はえられなかった
3 1でのべた Energetisch圃 dynamischeHer-
なり合いをもっと信じる
4 異蛋白血症または
異電解質血症をもたない本態性高血圧症および
高血圧性心疾患群においては QII音の延長例が
50尋常例が 39を占める乙れにたいしても
つ群においてはむしろ QII音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見健常群の分
布と似るようになる QTの延長例は健常群異
蛋白血症または異電解質血症をもたない本態性
高血圧症および高血圧性心疾患群異蛋白血症
または異電解質血症をもっ本態性高血圧症およ
び高血圧性心疾患群の順に増加する
5 力学的心不全r合併症その他によってc
いちじるしい電解質異常が加わったさいには
Energetisch-dynamische Herzinsuffizienz Iζ もな
りうることを知った
章 II 糖尿病における Hegglin症候群について
A は しがき
わたくしは乙の章で糖尿病における Hegglin
症候群について観察しかつ Hegglin症候群を示
す例の心末梢脈管力学的分析空腹時血糖躍
患期間血紫蛋白分劃および血清電解質などに
ついて述べる
B 観察対象
被検者は千葉大学医学部第二内科に入院した糖
尿病患者を主体として過去2年聞にわたりとの
目的のために追究しえた 18例で症状の変化治療
の経過にしたがって計 41聞の検査を行った観
察例数の比較的少数な理由は以上の諸検査がい
つもほぼ同時点におこなわれなければ有意義
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とく 1(エネル第 4号 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについで
-1747-
な数値がえられないゆえ ζの条件l乙欠けた例は
惜みなく捨てたからである乙れらの諸検査は
協研者の没我的な援助のもとにのみ可能であった
C 観察方法
心力学的分析と末梢脈管力学的分析を厳密な意
味で同時に測定し血糖血清電解質血紫蛋白分
劃などの諸検査もできるだけ同時点K近いところ
でおとなった
1) 心末梢脈管力学的分析はは Blumberger-
Holldack(9)法ならびに Wezlerの新法を用いた
動学会の規定する Tiselh胞の装置を用い Veronal
緩衝液を使った
3) 血糖の測定は Hagedron-Jensenの法で測
り主として肘正中静脈血を使った
なお乙の論文中応用いた糖尿病の重症度は昭
和 33年第 1回糖尿病研究会の席上で東京女子医大
中山光重教授東京大学医学部葛谷講師らによって
示された基準を考慮し表7の分類法にしたがった
Tab7
DIω4宮崎町
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門 HdT~ Iε v 200 へ判 q
(1t De世ree】
門oderatf T~ P gtOへ 150201 ~OO 102q
(2M D司Y回)
5町 間 宮 Twre ヨ01- ヨ0-151 -t吾首 DIl国 3
(11)乙のさい血圧の測定にはしばしば Elect-
romanometer (Sanborn)を用いまた上行大
動脈断面積の測定には平面キモグラフィーを使っ
た乙れらの方法論については章 IIとおいて述べ
こ
2) 血清 NaKは Beckmann火焔比色計で測
ったまた血疑蛋白分劃の測定には日本電気泳
Tab8
W
m一日叩
利一叶-叶叫同同一則一叶同一叶叶叫叶一則則一叶一叫叶一叶
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LU
一1 一
Complication
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140 47 4m |161 I (ー)
162 52 3m 1163 I (ー)
167 66 1m 1153 yen (ー)
160 68 1m 198 yen (ー)
164 64 1y 1211 (ー)
143 38 1y l222 I yen
myoklonus
161 45 15y l298 yen (ー〉
153 1 |18 I叫lmonaryTbc HyperteωnsS46 5y 鉛6 PU 匂印凶
149 4y | 175 IHype ion61 訂r匂伽附叫凶士
166 51 4y |323 Ip制 dotabes G叫 re即
151 49 25y |169 I Hypertension Reti
168 60 6y l131 yen Hyper刷 sion
6y l268 1 Diab Nephropa的
148 15y 1350 Diab Ne凶ropath43 I 164 50 I_yI 130 I (ー)
140 40 2y |250 [cataracta
153 40 ly I221 I (ー〉
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
官伽entIBood叫1IU附判明 hγeMt山h
numbe1 ot (dcCS
附 IAτ百pe 3 5 3
制町d1f百戸 I~ l 12
苦情棺 T百戸 ヨ ヨ ヨ
Ttl lsquo宮 Ig 18
4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
D野rroslashtei~嗣otildea
12caes
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G自町由M耐目 lfascular DII聞uni目ltw叫周』
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8 +110 610 011 ヰ|
312 212 111
16 110 sI2 11 唱司L
多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
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日臼se
刷W問
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s
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QT I Qτ
Tab 12
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ヘヨ8胴 長J色
NdTllOpct鶴 吉Erna 10
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51同 E屯IへR ヨ
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13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
阻ildTo唱pt l1Iaderate乃pe SegtIETlteT唖pe
ヨcases l2cases 3 ca es
befor 晶ftlfl b吋γ Q(使Y befv吋trr
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SI1町1 1lt1 S守 6 ヨ t S1512 I1 12 111 1
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
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8) QJI音について
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a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
IR官常い2 1 ヰ
ltaailtlt)I II蜘 r同
GT の変化川ぃ1i101叶ヨ1 I2To1-3 5 I 12
伶as白1司鴎-
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母国吋e si喝
』町
えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
-ae帽 bullbull
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陸 oo
位回rle-lIiSlyen
町IGl駒由~ a割問唱t 回嗣刷却期柳
圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
AI teIEIAINIE 刊 W ぜ三
~ ~onr岨t 18 lsquoq 6 013 I 115 512 111 2111 lf1
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mQ4EhtmQaEancE
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叩戸空It) 200_ 2 011 110 z
すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
2ndO日刊r~of官官f句 Eo-tD3rd D
輯包圃働軒 ofca~s 12 3 ョー
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2b岡市maon) 001品叫 o I 0 I
ヨ
ヨ
ヨ
ヨ
入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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h担金 -QlI
T q3 lsquo5 122 2$ ~体 51 3lO2Qa 2回官制 令す 02
t ηI 3Q ~ 包 宮』 33722処8_ amp$8 1~ol66~ fllTI -a時 6q 133 0 326 主峰堂 1-2amp 6 ヲs2却時 噛鴨
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2~ 60 句 0事 32$ 宅6位互列島 61三掛田 01 相oT 句 25 q6 3q 3 与 言E事格 B田b T5 fI
ヨ吋R Bq ~マ q6 2司ト2 5SS ~ 5守50可B1161 01喝 66 6 可宮 ョDq 3B~ 圭ヨ6豆0
2 8S 6lsquoZI)SIVw127 1 01
lf1-llQS 5i1 28 2 3 与 ヨ唱Q13 2lt1qll I~~II 60 +守 守5I 1-11 3 265 毎ltgt12 毎 21得 25引 2 THORN1~ q82Ii~1656 令+同国叫
5~ 可6 S3 2Q 事0ト与a2ヨ6 S52QS 2宮t与18官 56 叫す -06
S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
η 5ヨ~ 281 処ltgt2格aヨ略 2601400 6事与ヨ届町 tflT +司V 4ldquo
S 6~ Iu 3iq主Ez
36略号Z号令 5q ヨ82683IjQ01l80 品ヨlsquo 01 -~ 0 3斗gt1 gt10 352ヨロEョη ヨ3ヲ司可明S ID26 lsquo 4酢 官三i守 66 I2lsquo 21ヨg ヨ~ 等J) 依2~百 明1
笠q峰J1S +
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NN日ま同柚 a笠q主寄与a争 36Ilト 60毎舟司
盟s主a主e lsquobullldquo1gt1白書 22 与S島之6 6ιヨ2調2写号 qz5 争令 00銅lsquo 11 0格282 387 ョq~ 得q 門担 輔副 q伺 $0 +守 0叫
官 6 ldquoヨ oqq ヨ~80 53弘同 制 Sgtl46 1i 1 N 6宮町 s 主27控4 Ij宮司 司H HIヨ60 H噛 26時163 マq + -0
53 82 3 与i 割 6 ヨ2岬Z21写q2$31 時ー事 +司V -ltgt宮Y 3q 153 12 害s亀021311 6Sョ26 1I1f 割6 5吋 H -00 q
毎630与川 句色202(05t亀 57 NIN 6 ヨヨ -司畠 321島之0格q sz争~l 百晶 1121 写lsquos 101 明-25q 56lsquo事 主2担込叫 42gt 63J闘相 2~明 ldquo 自
ldquo 守-00 ι主 句 8 q 1)臼 ~lsquo6 主ヨ主』ヰq噛抽 Is2守66 H N 1-0品
τH 宣82豆
31223 ヨIOSI主lsquo1 26同調E電t事0 N 1 fOo2 JI 31ldquoq 2副 n 310 句ヨ6276曙 ss市内 N N _
~2 210 卦 叫 S2a 32 243 lsquo12向 1811 通帥 N_ ー
12 TS 51ち 0 302 年 ヨ守315 件寄 弓首相 句同 -十 ltgt略
Zq3E 旬 111- 2~8 問ヨ 35 T6 6 85得3l4q 1111 N H 噌 03
3 1011 句句ト 2もE362ヲ13 128 s抽 守18ldquoJ N - 1001
1- OT 62 4128-明号事 守 宮11 J60S t体051 る N 1崎
5 Y健 64 58 126 き2q格与61寄与16 句 STI N 14006 6 NY
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五E2I3 12 aq385 1111- 611-句問
同~剛a何司 1K円 ヨq 主q主主e 事6ヨ刷 事 3 調軸峰8ヲ6 H
r 宮守 q6 3Cl1 格3~ 守ヨ 36 17451681 明丞 N 10lsquo2 18 5q事 与句2Dqι 司Llsquo可 lsquo2
2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
Thedia股 HtP面tientsωith fclth山~iC QT~ -QB
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
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疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
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Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
-1746- 千 葉医 学会 雑誌 第 35巻
Fig 3 zinsu白zienzの8例中 7
QT and QII in 例は死亡し剖検しえた 6
ldquo ε tlnd
例のすべての心筋ICムコNormnl ιH lnd HC1gt HCD
(Wi伽 utJ抑制d叫出回聞い (wi的PysptOtOT1gtyselechul舛 イド変性をみたすでに心
30臼 5CS 36白 ses 25白 ses 筋症と Energetisch-dyna-
mische Herzinsu伍ziezn
は原因いろいろの臨床
検査所見において大きく
重なり合うことをしばし
ばのべてきたそれゆえ
心筋のムコイド変性を含め
た3者は見かげ上とき
民にコ NortmI( ) N_ Nor明白I 1 におのおの独立して認め(350-400tt) I
園田制叫ed ~ Q lI P ---1gt1 られるとはいえ大きな重伽qed~ 町(mL) ShDTtentng J j 5吋nl校ShmrJ
性心疾患において異蛋白血症または異電解質
血症が加わると QIT音のもっとも多く占める群
は延長群からふた〉び尋常群に移る事実
Dynamische Herzinsuffizienzをもっ 12例の本態
性高血圧症に Chlorothiazide または Hydro圃
chlorothiazideを使用し電解質代謝に異常をみ
たさい(17)(27九一過性にせよ Hegglin症候のあら
われたものが 5例もあった
D この章の者案およびまとめ
われわれは観察対象 232例を疾患別H 10群
応分けて QTとQIT音の態度を調べ Hegglin症
候の出現を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合 QT-
QII=+40σ 以上とした場合とによって Hegglin
陽性率は 23685とことなるさらに QTの
絶対的延長を加えて観察すると前者は 51後
者は 64と陽性率がへるしかしなお ζ の
なかには Hegglinが指摘した臨床症状または
心不全兆候のないものをも含むそれゆえわたく
しは Hegglin症候を文字どおりのエネルギー性力
学的心不全 (EDH1)とするさいには QTの絶
体的延長とともに QII音が 338σ 以下のものをと
った方がより妥当ではないかと考えるかような
規約のもとに調べると 232例中 8例すなわち
34にすぎなかった
2 この観察範囲ではとくに一定の固有な疾
症候の陽性率がとくに高いといHegglin乙l患群
う結果はえられなかった
3 1でのべた Energetisch圃 dynamischeHer-
なり合いをもっと信じる
4 異蛋白血症または
異電解質血症をもたない本態性高血圧症および
高血圧性心疾患群においては QII音の延長例が
50尋常例が 39を占める乙れにたいしても
つ群においてはむしろ QII音の尋常例が 68
とふえ延長例が 24とへり一見健常群の分
布と似るようになる QTの延長例は健常群異
蛋白血症または異電解質血症をもたない本態性
高血圧症および高血圧性心疾患群異蛋白血症
または異電解質血症をもっ本態性高血圧症およ
び高血圧性心疾患群の順に増加する
5 力学的心不全r合併症その他によってc
いちじるしい電解質異常が加わったさいには
Energetisch-dynamische Herzinsuffizienz Iζ もな
りうることを知った
章 II 糖尿病における Hegglin症候群について
A は しがき
わたくしは乙の章で糖尿病における Hegglin
症候群について観察しかつ Hegglin症候群を示
す例の心末梢脈管力学的分析空腹時血糖躍
患期間血紫蛋白分劃および血清電解質などに
ついて述べる
B 観察対象
被検者は千葉大学医学部第二内科に入院した糖
尿病患者を主体として過去2年聞にわたりとの
目的のために追究しえた 18例で症状の変化治療
の経過にしたがって計 41聞の検査を行った観
察例数の比較的少数な理由は以上の諸検査がい
つもほぼ同時点におこなわれなければ有意義
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とく 1(エネル第 4号 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについで
-1747-
な数値がえられないゆえ ζの条件l乙欠けた例は
惜みなく捨てたからである乙れらの諸検査は
協研者の没我的な援助のもとにのみ可能であった
C 観察方法
心力学的分析と末梢脈管力学的分析を厳密な意
味で同時に測定し血糖血清電解質血紫蛋白分
劃などの諸検査もできるだけ同時点K近いところ
でおとなった
1) 心末梢脈管力学的分析はは Blumberger-
Holldack(9)法ならびに Wezlerの新法を用いた
動学会の規定する Tiselh胞の装置を用い Veronal
緩衝液を使った
3) 血糖の測定は Hagedron-Jensenの法で測
り主として肘正中静脈血を使った
なお乙の論文中応用いた糖尿病の重症度は昭
和 33年第 1回糖尿病研究会の席上で東京女子医大
中山光重教授東京大学医学部葛谷講師らによって
示された基準を考慮し表7の分類法にしたがった
Tab7
DIω4宮崎町
r
I陥山見Urine Sugaず
telttuire附叫(tat叫 (0出血lIoet)
u司吋M
門 HdT~ Iε v 200 へ判 q
(1t De世ree】
門oderatf T~ P gtOへ 150201 ~OO 102q
(2M D司Y回)
5町 間 宮 Twre ヨ01- ヨ0-151 -t吾首 DIl国 3
(11)乙のさい血圧の測定にはしばしば Elect-
romanometer (Sanborn)を用いまた上行大
動脈断面積の測定には平面キモグラフィーを使っ
た乙れらの方法論については章 IIとおいて述べ
こ
2) 血清 NaKは Beckmann火焔比色計で測
ったまた血疑蛋白分劃の測定には日本電気泳
Tab8
W
m一日叩
利一叶-叶叫同同一則一叶同一叶叶叫叶一則則一叶一叫叶一叶
hart吋ム|唱
BK(
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LU
一1 一
Complication
1y |印| (ー)
140 47 4m |161 I (ー)
162 52 3m 1163 I (ー)
167 66 1m 1153 yen (ー)
160 68 1m 198 yen (ー)
164 64 1y 1211 (ー)
143 38 1y l222 I yen
myoklonus
161 45 15y l298 yen (ー〉
153 1 |18 I叫lmonaryTbc HyperteωnsS46 5y 鉛6 PU 匂印凶
149 4y | 175 IHype ion61 訂r匂伽附叫凶士
166 51 4y |323 Ip制 dotabes G叫 re即
151 49 25y |169 I Hypertension Reti
168 60 6y l131 yen Hyper刷 sion
6y l268 1 Diab Nephropa的
148 15y 1350 Diab Ne凶ropath43 I 164 50 I_yI 130 I (ー)
140 40 2y |250 [cataracta
153 40 ly I221 I (ー〉
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
官伽entIBood叫1IU附判明 hγeMt山h
numbe1 ot (dcCS
附 IAτ百pe 3 5 3
制町d1f百戸 I~ l 12
苦情棺 T百戸 ヨ ヨ ヨ
Ttl lsquo宮 Ig 18
4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
D野rroslashtei~嗣otildea
12caes
Napnrn6aot白G-ヨnkgee蝿ssaz
Surn
G自町由M耐目 lfascular DII聞uni目ltw叫周』
(1制1daltIO Jln噛~~ne INOnhi官e1lITpert官~c I
D H a A N 1= A N E 何 w -611
8 +110 610 011 ヰ|
312 212 111
16 110 sI2 11 唱司L
多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
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Tab 12
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13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
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8) QJI音について
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a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
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えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
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圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
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すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
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入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
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2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
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|い斗~IいN 門 ωOl3叫r D 卜 叩時叶II81トヨ拘崎吋吉剖乳ρ d 5喧什|larr2 トい弓明吋叶 q
2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
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句eSetsahla1lt10 宥rr針s臼(dTPPjAl 1tt1ltlt21(311f1
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ヰ N門ーヨ01102 同叫 1il I~斗~I凡34 5AE同 S 113120120 510
内SE NeIK 同地
153 SO
JSO 5
15ヨElsquo E昔7f守
事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
21 KR 615- 守E 25 qι ヨ11 可時 501 q~lsquoヰ S官61へ 61
0晶 5q ヨ1 116 lq5 qョ 3611115 16官101脳50守-60 ヨ qlJ
oUt 566-IB qq 18 -守 ヨ18 可q 持軍 1212 宮古2
嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とく 1(エネル第 4号 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについで
-1747-
な数値がえられないゆえ ζの条件l乙欠けた例は
惜みなく捨てたからである乙れらの諸検査は
協研者の没我的な援助のもとにのみ可能であった
C 観察方法
心力学的分析と末梢脈管力学的分析を厳密な意
味で同時に測定し血糖血清電解質血紫蛋白分
劃などの諸検査もできるだけ同時点K近いところ
でおとなった
1) 心末梢脈管力学的分析はは Blumberger-
Holldack(9)法ならびに Wezlerの新法を用いた
動学会の規定する Tiselh胞の装置を用い Veronal
緩衝液を使った
3) 血糖の測定は Hagedron-Jensenの法で測
り主として肘正中静脈血を使った
なお乙の論文中応用いた糖尿病の重症度は昭
和 33年第 1回糖尿病研究会の席上で東京女子医大
中山光重教授東京大学医学部葛谷講師らによって
示された基準を考慮し表7の分類法にしたがった
Tab7
DIω4宮崎町
r
I陥山見Urine Sugaず
telttuire附叫(tat叫 (0出血lIoet)
u司吋M
門 HdT~ Iε v 200 へ判 q
(1t De世ree】
門oderatf T~ P gtOへ 150201 ~OO 102q
(2M D司Y回)
5町 間 宮 Twre ヨ01- ヨ0-151 -t吾首 DIl国 3
(11)乙のさい血圧の測定にはしばしば Elect-
romanometer (Sanborn)を用いまた上行大
動脈断面積の測定には平面キモグラフィーを使っ
た乙れらの方法論については章 IIとおいて述べ
こ
2) 血清 NaKは Beckmann火焔比色計で測
ったまた血疑蛋白分劃の測定には日本電気泳
Tab8
W
m一日叩
利一叶-叶叫同同一則一叶同一叶叶叫叶一則則一叶一叫叶一叶
hart吋ム|唱
BK(
omCdv
LU
一1 一
Complication
1y |印| (ー)
140 47 4m |161 I (ー)
162 52 3m 1163 I (ー)
167 66 1m 1153 yen (ー)
160 68 1m 198 yen (ー)
164 64 1y 1211 (ー)
143 38 1y l222 I yen
myoklonus
161 45 15y l298 yen (ー〉
153 1 |18 I叫lmonaryTbc HyperteωnsS46 5y 鉛6 PU 匂印凶
149 4y | 175 IHype ion61 訂r匂伽附叫凶士
166 51 4y |323 Ip制 dotabes G叫 re即
151 49 25y |169 I Hypertension Reti
168 60 6y l131 yen Hyper刷 sion
6y l268 1 Diab Nephropa的
148 15y 1350 Diab Ne凶ropath43 I 164 50 I_yI 130 I (ー)
140 40 2y |250 [cataracta
153 40 ly I221 I (ー〉
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
官伽entIBood叫1IU附判明 hγeMt山h
numbe1 ot (dcCS
附 IAτ百pe 3 5 3
制町d1f百戸 I~ l 12
苦情棺 T百戸 ヨ ヨ ヨ
Ttl lsquo宮 Ig 18
4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
D野rroslashtei~嗣otildea
12caes
Napnrn6aot白G-ヨnkgee蝿ssaz
Surn
G自町由M耐目 lfascular DII聞uni目ltw叫周』
(1制1daltIO Jln噛~~ne INOnhi官e1lITpert官~c I
D H a A N 1= A N E 何 w -611
8 +110 610 011 ヰ|
312 212 111
16 110 sI2 11 唱司L
多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
均牢『品帽司
日臼se
刷W問
0加例制耐a 6εgtltS
s
I6
QT I Qτ
Tab 12
lU1Il~ofニ1 HipoJgto旬百-(lf1iil
ヘヨ8胴 長J色
NdTllOpct鶴 吉Erna 10
H百perp侃 acsernit
51同 E屯IへR ヨ
sl1m L-
13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
阻ildTo唱pt l1Iaderate乃pe SegtIETlteT唖pe
ヨcases l2cases 3 ca es
befor 晶ftlfl b吋γ Q(使Y befv吋trr
τ
府知lill-11Gb国岡
阿部ー ヰ ヨ E 2
嗣町叫 3 ヨ 8 q 二z針柚msVn量e-
Qr t駒智也3
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12200 8 8 斗 012 116ョ 5
1201-ョ 守 6 2 01 018 I11 12 ヨ01 2 2 011 010 013
SI1町1 1lt1 S守 6 ヨ t S1512 I1 12 111 1
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の
た
析分的与
二汁一司管力脈ζ
関
rla- a
Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
も
の
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8) QJI音について
MU
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上
式
以の
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)
はの日
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4
み U 9
mkf
infinの
a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
IR官常い2 1 ヰ
ltaailtlt)I II蜘 r同
GT の変化川ぃ1i101叶ヨ1 I2To1-3 5 I 12
伶as白1司鴎-
0000
見
市叫
0000ee-e
母国吋e si喝
』町
えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
-ae帽 bullbull
tfo町nal
陸 oo
位回rle-lIiSlyen
町IGl駒由~ a割問唱t 回嗣刷却期柳
圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
AI teIEIAINIE 刊 W ぜ三
~ ~onr岨t 18 lsquoq 6 013 I 115 512 111 2111 lf1
sltGrtellor噌 010 010
mQ4EhtmQaEancE
vmat時 18 11+ 6 013 1 113 斗 2 111 之 H 38
E04炉)弘 ~ 012 3
ト価 内え0 0 18 15 6 013 111 IH l I1 t 2111 ヨq
叩戸空It) 200_ 2 011 110 z
すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
2ndO日刊r~of官官f句 Eo-tD3rd D
輯包圃働軒 ofca~s 12 3 ョー
ctfter 庫代~betorofter TefoTTYft1me個E befor
へ2D(1 11 11 3 I 鴫Td 偏四tQ MGaE3 豆島町 E |
叫叫 3 11 ヨ 3QT-Gbullbull
2b岡市maon) 001品叫 o I 0 I
ヨ
ヨ
ヨ
ヨ
入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
NO 匂提 UFl 011宮AS宮A沼 Gl1GT 唱も 1m w EI c 邑R IRldquo司tfTa令QT Gr
h担金 -QlI
T q3 lsquo5 122 2$ ~体 51 3lO2Qa 2回官制 令す 02
t ηI 3Q ~ 包 宮』 33722処8_ amp$8 1~ol66~ fllTI -a時 6q 133 0 326 主峰堂 1-2amp 6 ヲs2却時 噛鴨
三~整笠ヲsqYs 相620ヨ唱 ヰ
2~ 60 句 0事 32$ 宅6位互列島 61三掛田 01 相oT 句 25 q6 3q 3 与 言E事格 B田b T5 fI
ヨ吋R Bq ~マ q6 2司ト2 5SS ~ 5守50可B1161 01喝 66 6 可宮 ョDq 3B~ 圭ヨ6豆0
2 8S 6lsquoZI)SIVw127 1 01
lf1-llQS 5i1 28 2 3 与 ヨ唱Q13 2lt1qll I~~II 60 +守 守5I 1-11 3 265 毎ltgt12 毎 21得 25引 2 THORN1~ q82Ii~1656 令+同国叫
5~ 可6 S3 2Q 事0ト与a2ヨ6 S52QS 2宮t与18官 56 叫す -06
S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
η 5ヨ~ 281 処ltgt2格aヨ略 2601400 6事与ヨ届町 tflT +司V 4ldquo
S 6~ Iu 3iq主Ez
36略号Z号令 5q ヨ82683IjQ01l80 品ヨlsquo 01 -~ 0 3斗gt1 gt10 352ヨロEョη ヨ3ヲ司可明S ID26 lsquo 4酢 官三i守 66 I2lsquo 21ヨg ヨ~ 等J) 依2~百 明1
笠q峰J1S +
守6ヨJasヨq
2qq l8a ヲ38 351851 6-4176奇
NN日ま同柚 a笠q主寄与a争 36Ilト 60毎舟司
盟s主a主e lsquobullldquo1gt1白書 22 与S島之6 6ιヨ2調2写号 qz5 争令 00銅lsquo 11 0格282 387 ョq~ 得q 門担 輔副 q伺 $0 +守 0叫
官 6 ldquoヨ oqq ヨ~80 53弘同 制 Sgtl46 1i 1 N 6宮町 s 主27控4 Ij宮司 司H HIヨ60 H噛 26時163 マq + -0
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口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
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事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
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IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
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Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
-1748ー 千葉医学雑会誌 第35巻
血糖値は空腹時血糖を測定し 1日の尿糖は 1
日の必要カロリー(体重 1kg IL対して 30--35cal
含水炭素200gから 250g)を与えた場合の尿糖量
を使用した必要インシュリン量は上記の制限食
でコントロールするに必要なインシュリン量である
(表7)
D 観察成績
1) 擢患期間
糖尿病の発病より被検時までの推定擢患期間は
1年までのものが 4例 1年から 5年までのもの 11
例 5年以上のもの 3例であった(表的
2) 合併症
18例の糖尿病患者の中高血圧症を合併するもの
5例腎合併症限合併症各2例結核症エソ
各 1例で合併症のないものは 10例であった(表
8)
3) 重症度
前述しに分類法K従い臨床症状を考慮して分類
すると軽症(lstDegree) 3例中等症 (2nd
Degree) 12例重症 (3rdDegree) 3例であった
(表的
Tab9
官伽entIBood叫1IU附判明 hγeMt山h
numbe1 ot (dcCS
附 IAτ百pe 3 5 3
制町d1f百戸 I~ l 12
苦情棺 T百戸 ヨ ヨ ヨ
Ttl lsquo宮 Ig 18
4) 血撲蛋白分劃
われわれの観察した 18例の糖尿病患者では異
蛋白血症を示すものは 12例で尋常範囲にあるも
のは 6例であったまたこれらの心末梢脈管
力学的分析を異蛋白血症を示すものと尋常範囲
にあるものとに大別して観察すると心力学的数値
-Cは異蛋白血症 12例中 8例が圧反応(1)(9)(28)で
4例が尋常反応であり容量反応は 1例もなかった
末梢脈管力学的数値では低血圧性調節〈加のもの
に尋常型が 1例尋常血圧性調節K緊張充進型
ω(28)が6例高血圧性調節(33)KE型が 1例 W
+E型が 4例みとめられた乙れは血緊蛋白分劃
値が尋常範囲とあるもの〉心末梢脈管力学的分析
にほぼ一致するが末梢脈管力学的数値で高血圧
性調節を示すものに異蛋白血症は W+E型が
Tab 10
D野rroslashtei~嗣otildea
12caes
Napnrn6aot白G-ヨnkgee蝿ssaz
Surn
G自町由M耐目 lfascular DII聞uni目ltw叫周』
(1制1daltIO Jln噛~~ne INOnhi官e1lITpert官~c I
D H a A N 1= A N E 何 w -611
8 +110 610 011 ヰ|
312 212 111
16 110 sI2 11 唱司L
多く尋常範囲にあるものでは M型が 1例で W
型 E型 W+E型は 1例もなかった(表 10)血
紫蛋白分劃値と QTQlIの関係をみると血疑蛋
白分劃値が尋常範囲にあるものでは Hegglin-Hol-
zmannの式で延長短縮ともに 1例もなく
Bazettの式では延長2例短縮 1例がみとめら
れたまた異蛋白血症のあるものでは Hegglin
Holzmannの式で6例 Bazettの式で 7例がみと
められた QlI音の短縮は 1例もない(表 11)
5) 血清電解質
血清 Naでは低 Na血症が 3例高 Na血症は
1例もなかったまた血清Kでは低K血症は 1
例もなく高K血症が 3例にみられたがいずれも
軽度であった(表 12)
Tab 11
均牢『品帽司
日臼se
刷W問
0加例制耐a 6εgtltS
s
I6
QT I Qτ
Tab 12
lU1Il~ofニ1 HipoJgto旬百-(lf1iil
ヘヨ8胴 長J色
NdTllOpct鶴 吉Erna 10
H百perp侃 acsernit
51同 E屯IへR ヨ
sl1m L-
13
6) 空腹時血糖
空腹時血糖は 41回の検査で 120 mgdl以下の
もの 2回 121から 200mgjdlまで 20回 201から
300mgjdlまで 15回 301 mgjdl以上4回であっ
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
阻ildTo唱pt l1Iaderate乃pe SegtIETlteT唖pe
ヨcases l2cases 3 ca es
befor 晶ftlfl b吋γ Q(使Y befv吋trr
τ
府知lill-11Gb国岡
阿部ー ヰ ヨ E 2
嗣町叫 3 ヨ 8 q 二z針柚msVn量e-
Qr t駒智也3
肺g首附t凶mg司E- 0 8 5
η ー
2
ヨ同剛副t 2 2
切唖avaet唱e- E
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二汁一司管力脈ζ
関
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
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8) QJI音について
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a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
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えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
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圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
AI teIEIAINIE 刊 W ぜ三
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すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
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入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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官 6 ldquoヨ oqq ヨ~80 53弘同 制 Sgtl46 1i 1 N 6宮町 s 主27控4 Ij宮司 司H HIヨ60 H噛 26時163 マq + -0
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2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
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153 SO
JSO 5
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事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
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嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
得本 糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにェネル ー1749ー第 4号ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
Tab 13 Tab 15
阻ildTo唱pt l1Iaderate乃pe SegtIETlteT唖pe
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Hegglin仰によれば QT時間の延長は心筋収
縮における代謝過程の遅延を意味するがわたくし
の観察した例では 41回の検査の中で Hegglin
-Hol布lannの式で 12回 Bazettの式で 18回が延
長を示し短縮は Hegglin-Holzmannの式では
1例もなく Bazettの式では 3例にみとめられ
ア」
7) QT時聞について
も
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つ
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8) QJI音について
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a QJI音の短縮
41回の検査では 338σ 以下は短縮しているもの
は 1例もなかったしかし QT-QlIが 20σ 以上
に短縮しているものは 2~Uacuteあった
b QTcQllcの観察
QT-Qllを心拍数で較正した Wuhrmannの式
出
例
た QT時間と心末梢脈管力学的分析の関係はQTc-Q lI c が
表 141乙示した
a 重症度によって観察した治療前後の QTの
変化
重症例では治療前rcHegglin-Holzmannの式
Tab 14
Wuhr以上のものすなわち0~04 -
mann陽性のものは 3例あったこれらの心末梢
脈管力学的分析では明Tuhrmann陽性の 3例も
QT-QlIが 20σ 以上の 2例もともに心力学的
分析では尋常反応を示し末梢脈管力学的分析で
は低血圧性調節は 1例もなく尋常血圧性調節を
示すものでは緊張先進型が Wuhrmann陽性の
ものに 2 例あり尋常型が 1 例あった QT~Qll がIcr)砧伊町mo岨0]lSCllla t H陥忽K) 1 阿旬同日f仰向酬が伽曲肘lil
F~I~ヤi刊一 I A IN Ie IA IN IEI門 Iwllilb 20σ 以上のものでは緊張允進型尋常型が各 1例
~ぺt-I 6 IョI2 1010101q10lololol~15 あったとの関係を表 161と示すミ (H匂1~ JHormallは|叫|斗 10131什8151叶パ1 16
一一寸由主-1 0 1 0 1 ~ 10101010101010101010 c 重症度によって観察した治療前後の QII音
yciac Duna畑iCsl(a
12 1010101812101川0116
立話工iE いい 1011010101101010い Qll音lr異常のあるものは重症軽症といじ SI1m Is I円 I6 j0131 151 5121 l 12 1
ヰ I 12 I 1宮 1例もなかった治療前後の QlI音の変化を比較
すると QT臥 Qllが 20σ 以上であった 1例は弓宅変
で QTが延長していた 1例が治療後Fig4
には 2例となり Bazettの式では治
療前の 1例が治療後には 3例となりか G)f(H明 伽Hot軍剛附〉 QT (1Ba冒flt)
IR官常い2 1 ヰ
ltaailtlt)I II蜘 r同
GT の変化川ぃ1i101叶ヨ1 I2To1-3 5 I 12
伶as白1司鴎-
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見
市叫
0000ee-e
母国吋e si喝
』町
えって増している中等症では 4例の
ものが 3例1( 8例のものが 5例にい
ずれも治療後に減っている軽症例で
は不変であった(表 15)
b QTと空腹時血糖値の関係
空腹時血糖値200mgdlまでのもの
で HeggIin-HoIzmannの式 lとより
》約叫aMio宅aト
-ae帽 bullbull
tfo町nal
陸 oo
位回rle-lIiSlyen
町IGl駒由~ a割問唱t 回嗣刷却期柳
圃回参事4肺 4臼相γ圃陣令官lDOd~ular延長を示したものが 7例 200mgjdl以
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
AI teIEIAINIE 刊 W ぜ三
~ ~onr岨t 18 lsquoq 6 013 I 115 512 111 2111 lf1
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vmat時 18 11+ 6 013 1 113 斗 2 111 之 H 38
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叩戸空It) 200_ 2 011 110 z
すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
2ndO日刊r~of官官f句 Eo-tD3rd D
輯包圃働軒 ofca~s 12 3 ョー
ctfter 庫代~betorofter TefoTTYft1me個E befor
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入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
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T q3 lsquo5 122 2$ ~体 51 3lO2Qa 2回官制 令す 02
t ηI 3Q ~ 包 宮』 33722処8_ amp$8 1~ol66~ fllTI -a時 6q 133 0 326 主峰堂 1-2amp 6 ヲs2却時 噛鴨
三~整笠ヲsqYs 相620ヨ唱 ヰ
2~ 60 句 0事 32$ 宅6位互列島 61三掛田 01 相oT 句 25 q6 3q 3 与 言E事格 B田b T5 fI
ヨ吋R Bq ~マ q6 2司ト2 5SS ~ 5守50可B1161 01喝 66 6 可宮 ョDq 3B~ 圭ヨ6豆0
2 8S 6lsquoZI)SIVw127 1 01
lf1-llQS 5i1 28 2 3 与 ヨ唱Q13 2lt1qll I~~II 60 +守 守5I 1-11 3 265 毎ltgt12 毎 21得 25引 2 THORN1~ q82Ii~1656 令+同国叫
5~ 可6 S3 2Q 事0ト与a2ヨ6 S52QS 2宮t与18官 56 叫す -06
S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
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36略号Z号令 5q ヨ82683IjQ01l80 品ヨlsquo 01 -~ 0 3斗gt1 gt10 352ヨロEョη ヨ3ヲ司可明S ID26 lsquo 4酢 官三i守 66 I2lsquo 21ヨg ヨ~ 等J) 依2~百 明1
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盟s主a主e lsquobullldquo1gt1白書 22 与S島之6 6ιヨ2調2写号 qz5 争令 00銅lsquo 11 0格282 387 ョq~ 得q 門担 輔副 q伺 $0 +守 0叫
官 6 ldquoヨ oqq ヨ~80 53弘同 制 Sgtl46 1i 1 N 6宮町 s 主27控4 Ij宮司 司H HIヨ60 H噛 26時163 マq + -0
53 82 3 与i 割 6 ヨ2岬Z21写q2$31 時ー事 +司V -ltgt宮Y 3q 153 12 害s亀021311 6Sョ26 1I1f 割6 5吋 H -00 q
毎630与川 句色202(05t亀 57 NIN 6 ヨヨ -司畠 321島之0格q sz争~l 百晶 1121 写lsquos 101 明-25q 56lsquo事 主2担込叫 42gt 63J闘相 2~明 ldquo 自
ldquo 守-00 ι主 句 8 q 1)臼 ~lsquo6 主ヨ主』ヰq噛抽 Is2守66 H N 1-0品
τH 宣82豆
31223 ヨIOSI主lsquo1 26同調E電t事0 N 1 fOo2 JI 31ldquoq 2副 n 310 句ヨ6276曙 ss市内 N N _
~2 210 卦 叫 S2a 32 243 lsquo12向 1811 通帥 N_ ー
12 TS 51ち 0 302 年 ヨ守315 件寄 弓首相 句同 -十 ltgt略
Zq3E 旬 111- 2~8 問ヨ 35 T6 6 85得3l4q 1111 N H 噌 03
3 1011 句句ト 2もE362ヲ13 128 s抽 守18ldquoJ N - 1001
1- OT 62 4128-明号事 守 宮11 J60S t体051 る N 1崎
5 Y健 64 58 126 き2q格与61寄与16 句 STI N 14006 6 NY
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五E2I3 12 aq385 1111- 611-句問
同~剛a何司 1K円 ヨq 主q主主e 事6ヨ刷 事 3 調軸峰8ヲ6 H
r 宮守 q6 3Cl1 格3~ 守ヨ 36 17451681 明丞 N 10lsquo2 18 5q事 与句2Dqι 司Llsquo可 lsquo2
2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
Thedia股 HtP面tientsωith fclth山~iC QT~ -QB
8S 8悶01 QqIQT恥o9Fyee Pur仙圃 飢-~ NQme
sneritja3( 5t--= 6で~t
12司 司2-1 lsquoUIJ 28 00時ヨ|官O叫210宮
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00句告188 4十三6ヨ56 叫~S21 KR 崎80 2叫 O 2司
2与Olsquo6ヨ~ql 311t主201 bof 自司2nd Dヨ
自句8 守ヨ1qヨE ョ-001叫00 e依
|い斗~IいN 門 ωOl3叫r D 卜 叩時叶II81トヨ拘崎吋吉剖乳ρ d 5喧什|larr2 トい弓明吋叶 q
2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
8匂oddte耐 st珂 otttie patie向副総拘怯[08( (i1k-Qnc
~l HaOslash1e HbR9tBgt固 Ierun批 ion PIaltrnapYotein -fyaction
句eSetsahla1lt10 宥rr針s臼(dTPPjAl 1tt1ltlt21(311f1
~I
t0z1th回 Sl3ョ0 x可 ヨ 5 R_s
ヨ 1倒 地司 11-6
マ 20 目
2ff-eR0 80 438 J6 S ιg 健3ー 4
RZH 軍$ sCf s ヨ 15 守
3IO~I~宮守
8ヨ叫iO11 xo 6 2 g訓 55 吉 ι l15 q Iloldquo E酔amp
蜘oCft包マ ヰ62 15 武守 1 6 11酔ヨF lsquo151lf6 8 8 lLwq
ヰ N門ーヨ01102 同叫 1il I~斗~I凡34 5AE同 S 113120120 510
内SE NeIK 同地
153 SO
JSO 5
15ヨElsquo E昔7f守
事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
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Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
-1750ー 千葉医学会雑誌 第35巻
Tab 16 りまた QTおよび QTIを心拍数
(a1did0可恥ami巴も lsquoIasc比 laT Dfnamoιs
pyutRk胸Hor削R除~Io聞a刊
po旬RM 型vmRh同_i唱pevRt竺F旬e
AI teIEIAINIE 刊 W ぜ三
~ ~onr岨t 18 lsquoq 6 013 I 115 512 111 2111 lf1
sltGrtellor噌 010 010
mQ4EhtmQaEancE
vmat時 18 11+ 6 013 1 113 斗 2 111 之 H 38
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ト価 内え0 0 18 15 6 013 111 IH l I1 t 2111 ヨq
叩戸空It) 200_ 2 011 110 z
すなわ〉31式〈Wuhrmannで較正した
ち QTc-QIIcが 004以上のものは
中等症群の治療前lζ1回治療後に 2回
計 3回あった乙〉では 乙れらの症例
をあげまた参考例として precoma
の状態で入院した重症の糖尿病 1例をあ
げて諸種の検査成績を検討じた
例 1 O T 51才の男性口渇全身
Tab 17 の倦怠感を主訴として昭和 32年 10月入院した
2ndO日刊r~of官官f句 Eo-tD3rd D
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ヨ
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入院時の空腹時血糖値は 129mgdlで食後 2時
間の血糖値は 268mgdlであった Staub効果は
陰性で 1日の尿糖は 50--80gアセトンは(ー)
であった
例 2 K R 48才の女性ゃく 2年程前から口
渇多飲lと気づいていたが治療を受けたことはな
い昭和田年 10月K入院したがその前後よりであり QTc-QTIcが 004以上の 1例は治療後
には 2例となり かえって増加している(表 17)
なお以上 41回の検査の心末梢脈管力学的数
値を一括して表 181乙示した
Tab 18
NO 匂提 UFl 011宮AS宮A沼 Gl1GT 唱も 1m w EI c 邑R IRldquo司tfTa令QT Gr
h担金 -QlI
T q3 lsquo5 122 2$ ~体 51 3lO2Qa 2回官制 令す 02
t ηI 3Q ~ 包 宮』 33722処8_ amp$8 1~ol66~ fllTI -a時 6q 133 0 326 主峰堂 1-2amp 6 ヲs2却時 噛鴨
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2~ 60 句 0事 32$ 宅6位互列島 61三掛田 01 相oT 句 25 q6 3q 3 与 言E事格 B田b T5 fI
ヨ吋R Bq ~マ q6 2司ト2 5SS ~ 5守50可B1161 01喝 66 6 可宮 ョDq 3B~ 圭ヨ6豆0
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lf1-llQS 5i1 28 2 3 与 ヨ唱Q13 2lt1qll I~~II 60 +守 守5I 1-11 3 265 毎ltgt12 毎 21得 25引 2 THORN1~ q82Ii~1656 令+同国叫
5~ 可6 S3 2Q 事0ト与a2ヨ6 S52QS 2宮t与18官 56 叫す -06
S21 11 6ヨ316 301 るs8修司~q~ 4lsquo1邑 宮$4 NIM 6 lLL8 向~2 gt327~ ~8 IT 広島 218割判 5IOC 1哩 755 +1 -2
η 5ヨ~ 281 処ltgt2格aヨ略 2601400 6事与ヨ届町 tflT +司V 4ldquo
S 6~ Iu 3iq主Ez
36略号Z号令 5q ヨ82683IjQ01l80 品ヨlsquo 01 -~ 0 3斗gt1 gt10 352ヨロEョη ヨ3ヲ司可明S ID26 lsquo 4酢 官三i守 66 I2lsquo 21ヨg ヨ~ 等J) 依2~百 明1
笠q峰J1S +
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53 82 3 与i 割 6 ヨ2岬Z21写q2$31 時ー事 +司V -ltgt宮Y 3q 153 12 害s亀021311 6Sョ26 1I1f 割6 5吋 H -00 q
毎630与川 句色202(05t亀 57 NIN 6 ヨヨ -司畠 321島之0格q sz争~l 百晶 1121 写lsquos 101 明-25q 56lsquo事 主2担込叫 42gt 63J闘相 2~明 ldquo 自
ldquo 守-00 ι主 句 8 q 1)臼 ~lsquo6 主ヨ主』ヰq噛抽 Is2守66 H N 1-0品
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31223 ヨIOSI主lsquo1 26同調E電t事0 N 1 fOo2 JI 31ldquoq 2副 n 310 句ヨ6276曙 ss市内 N N _
~2 210 卦 叫 S2a 32 243 lsquo12向 1811 通帥 N_ ー
12 TS 51ち 0 302 年 ヨ守315 件寄 弓首相 句同 -十 ltgt略
Zq3E 旬 111- 2~8 問ヨ 35 T6 6 85得3l4q 1111 N H 噌 03
3 1011 句句ト 2もE362ヲ13 128 s抽 守18ldquoJ N - 1001
1- OT 62 4128-明号事 守 宮11 J60S t体051 る N 1崎
5 Y健 64 58 126 き2q格与61寄与16 句 STI N 14006 6 NY
担頁61 ヨ
五E2I3 12 aq385 1111- 611-句問
同~剛a何司 1K円 ヨq 主q主主e 事6ヨ刷 事 3 調軸峰8ヲ6 H
r 宮守 q6 3Cl1 格3~ 守ヨ 36 17451681 明丞 N 10lsquo2 18 5q事 与句2Dqι 司Llsquo可 lsquo2
2gt等 俸を2』制主H-M-唱剖Mqq 8 ~ 事18 lsquo~36 与弓qト可q句巳嶋 IZ1z~c
口渇多飲多尿が急lζ増して 1日の尿量は平
均 2500ccであった入院時の空腹時血糖値は 188
mgjdl食後 2時間では 362mgdl体重は標準
体重にたいして +1で 1日の尿糖は 70g前後
Staub効果は陰性であった尿中アセトンは(ー)
でインシュリン1O~4単位 D 8603--2gの治
療で軽快退院した
年前から口渇1才の女性ゃく40103例
多尿があり入院前 1カ月ごろから多食するにも
かかわらず体重がいちじるしく減少した昭和 32
年 11月入院時の空腹時血糖値は 221 mgjdl食
後 2時間では 372mgdlであった体重は標準
体重にたいして -15制限食による 1日の尿糖は
100 ~ 150gで Staub効果陰性尿中アセトン
(一)インシュリン 20単位 D8603--2gメゾ
キサン 09--15gの治療によって軽快退院した
例 4 NM51才の女性昭和 17年糖尿病の
診断のもとにゃく 5カ月間インシュリン治療を
受けたことがある昭和 32年 11月全身の倦怠感
を主訴としてわたくしの内科K入院しゃく 1カ
月間インシュリン D860メゾキサンによる f台
療を受け一時軽快退院したその後自宅で食餌
療法を続けていたが昭和 33年 1月ふたたび全
E QTQIIが 20σ 以上のものならびに QTc 身の倦怠感が増強し目まい幅吐意識障害を生
QIIcが 004以上を示したもの L症例およ じて入院した入院時血圧は 112--56静脈圧は
ぴ検査成績の検討 35mm (H20)空腹時血糖値 363mgdl尿量 440
QTI音が QT時間より 20σ 以上短縮していた CC尿糖 1日10g尿中のアセトンは(十〉で呼
ものは中等症群の治療前iLl回治療後に 1回あ 気にアセトン臭があり昏睡前期の状態であった
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
Thedia股 HtP面tientsωith fclth山~iC QT~ -QB
8S 8悶01 QqIQT恥o9Fyee Pur仙圃 飢-~ NQme
sneritja3( 5t--= 6で~t
12司 司2-1 lsquoUIJ 28 00時ヨ|官O叫210宮
τ
00句告188 4十三6ヨ56 叫~S21 KR 崎80 2叫 O 2司
2与Olsquo6ヨ~ql 311t主201 bof 自司2nd Dヨ
自句8 守ヨ1qヨE ョ-001叫00 e依
|い斗~IいN 門 ωOl3叫r D 卜 叩時叶II81トヨ拘崎吋吉剖乳ρ d 5喧什|larr2 トい弓明吋叶 q
2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
8匂oddte耐 st珂 otttie patie向副総拘怯[08( (i1k-Qnc
~l HaOslash1e HbR9tBgt固 Ierun批 ion PIaltrnapYotein -fyaction
句eSetsahla1lt10 宥rr針s臼(dTPPjAl 1tt1ltlt21(311f1
~I
t0z1th回 Sl3ョ0 x可 ヨ 5 R_s
ヨ 1倒 地司 11-6
マ 20 目
2ff-eR0 80 438 J6 S ιg 健3ー 4
RZH 軍$ sCf s ヨ 15 守
3IO~I~宮守
8ヨ叫iO11 xo 6 2 g訓 55 吉 ι l15 q Iloldquo E酔amp
蜘oCft包マ ヰ62 15 武守 1 6 11酔ヨF lsquo151lf6 8 8 lLwq
ヰ N門ーヨ01102 同叫 1il I~斗~I凡34 5AE同 S 113120120 510
内SE NeIK 同地
153 SO
JSO 5
15ヨElsquo E昔7f守
事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
21 KR 615- 守E 25 qι ヨ11 可時 501 q~lsquoヰ S官61へ 61
0晶 5q ヨ1 116 lq5 qョ 3611115 16官101脳50守-60 ヨ qlJ
oUt 566-IB qq 18 -守 ヨ18 可q 持軍 1212 宮古2
嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
第 4号 得本糖尿病およびyenその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネ Jレー1751-勺 ギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり合いについて
入院後ただちにインシュリンの静注インシュ
リシの皮下注射 リンゲル氏液 5ブドー糖液
心剤などの治療をお乙なったが死亡した
1 上記4例の重症度擢患期間血糖値基
礎代謝率 QTQTIおよび QTc-QTIc K
ついて
重症度は例4を除くとすべて中等症で
QTQTI K異常がない例4だけが重症であった
擢患期間は例4を除くとすべてが 5年以下で
例4だけ擢患期間が 15年であった基礎代謝率
はいずれも尋常値であるまた QT-QJIが 20
σ以上あるものは例2と例 3の治療前lとみられ
とれらの QTについてみると HegglinHolzmann
の式による QTの延長は 1例もなかった QTc
QTIc についてみると例4の昏睡前期状態におけ
る例でも Wuhrmannは陰性であった(表 19)
Tab 19
Thedia股 HtP面tientsωith fclth山~iC QT~ -QB
8S 8悶01 QqIQT恥o9Fyee Pur仙圃 飢-~ NQme
sneritja3( 5t--= 6で~t
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2 血色素赤血球数血沈肝機能血媛蛋白
分劃およびf也清電解質について
血液相をみると貧血は例41rまた血球沈降
速度の促進は例4例2にみられるほかは ほぼ
尋常であり肝機能にも重大な障害はなかった血
Tab 20
8匂oddte耐 st珂 otttie patie向副総拘怯[08( (i1k-Qnc
~l HaOslash1e HbR9tBgt固 Ierun批 ion PIaltrnapYotein -fyaction
句eSetsahla1lt10 宥rr針s臼(dTPPjAl 1tt1ltlt21(311f1
~I
t0z1th回 Sl3ョ0 x可 ヨ 5 R_s
ヨ 1倒 地司 11-6
マ 20 目
2ff-eR0 80 438 J6 S ιg 健3ー 4
RZH 軍$ sCf s ヨ 15 守
3IO~I~宮守
8ヨ叫iO11 xo 6 2 g訓 55 吉 ι l15 q Iloldquo E酔amp
蜘oCft包マ ヰ62 15 武守 1 6 11酔ヨF lsquo151lf6 8 8 lLwq
ヰ N門ーヨ01102 同叫 1il I~斗~I凡34 5AE同 S 113120120 510
内SE NeIK 同地
153 SO
JSO 5
15ヨElsquo E昔7f守
事7ヰsl
疑蛋白分劃では例4が軽度の異蛋白血症を示す
ほかは傾向的に低 Albumin血症軽度の高
r-Globulin血症がある程度でいちじるしい異蛋
白血症はない血清電解質では Kが尋常値また
は尋常値の上界をわずかに ζ えている程度で
Naはいずれの例でも尋常値であった血清 Na
Kは大量のインシュリンを用いた例 4でも尋常
であった ζれらの数値は表 20R示した
3 各重症度における治療前後のQT-QIIお
よび QTc-QTIcの変化
QT-QJIQTcQTIc Ir異常のあるものはすべ
て中等症群lζみられ QT-QTIが 20σ 以上のも
のは治療前に 1回治療後K1回 QTc-QTIcが
004以上あるものは治療前K1回治療後K2回
あった
4 心拍数血圧および心末梢脈管力学的
数値
心力学的分析では心拍数は例4を除くほかは
すべて尋常範囲lとあり変形期 UFZは 例 2で尋
常の上界例3の治療後では 99σ で勾尋常より延
長しているしかし乙れらの昇圧期 DAZはや
や短縮ないし尋常範間にあった緊脹期 ASZは
例3の治療後だけが尋常の上界をわずかにこえて
いるほかすべてが尋常値であり駆出期 ATZは
尋常の上界に近いものが多L末梢脈管力学的数値
では例3の治療後および例4を除くとほか
性血圧調節すなわちldquo Normotensive Regula~
tion である全末梢流血抵抗 W容積弾性率wは例 1を除けば尋常またはそれに近い ζ
れらの心末梢脈管力学的数値をまとめると例
1は低送血量性で Vmがすくないが W およ
び Eの増しによって血圧値が尋常に維持され
ているこれは緊張先進型血圧調節
ldquoAnspannumgs RegUlationであり
心力学的数値は尋常である例2は尋
常性血圧調節で UFZの増し DAZの
へりから心への流れ込みの増しが考え
られる例3の治療前は例 1と同じく
血圧は尋常で心力学的数値も尋常であ
るゆえ Vmのへりは心拍数のすくな
いためと考えられるまたこの例の治
療後は低血圧症で緊張低下型の血圧
調節を思わせるがほぼ尋常血圧におけ
る循環調節にあり DAZが治療前よ
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
21 KR 615- 守E 25 qι ヨ11 可時 501 q~lsquoヰ S官61へ 61
0晶 5q ヨ1 116 lq5 qョ 3611115 16官101脳50守-60 ヨ qlJ
oUt 566-IB qq 18 -守 ヨ18 可q 持軍 1212 宮古2
嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
-1752ー 千 葉 医 点f A寸こ A
社仙雑 第 35巻
りいちじるしく短縮し ATZUFZがのびまた
Vmがましている ζとから心への流れ ζみが増し
たためと思はれる例4の糖尿病昏陸前期の症例で
は血圧が低く Vsはすくなく DAZは増し
ATZは短くなる傾向にあるしかし乙の例では
Hegglinの定義すなわち QII音の短縮はなく
Wuhrmann処理(31)Irよっても病的とは認められ
なかった ζれらの心末梢脈管力学的数値を表
211r示した
Tab 21
Car rD司M lVdwes of the patientyenU (111鵠cuLa 耐 caWith ~thol叫iC QT~ -Qllc
ない
4 肝機能には重大な障害がなく異蛋白血症
異電解質血症を示す例はわたくしの観察したもの
には 1例もなかった
5 基礎代謝率はすべて尋常であった
6 QTQIIQTc-QIIc 1[異常のある例の心力
学的分析では尋常反応が多く圧反応の傾向を示
す
7 末梢脈管力学的分析では尋常血圧性調節に
近いが Wuhrmann陽性のものに緊張先進型が
2例あった
8 QT-QIIが 20σ 以上のもの 2例はいず
れも QTの延長を示さず臨床症状からみても
PR 8~P UFl DA宣 2AT寄 Vs IIrn 唱a E
01 NA自問e 60
-眼z36 CC ~n ~4τ1n手-
IIOT 620 2gt 61 ヨヨ 102 吉26 61 382 20喜~6q
21 KR 615- 守E 25 qι ヨ11 可時 501 q~lsquoヰ S官61へ 61
0晶 5q ヨ1 116 lq5 qョ 3611115 16官101脳50守-60 ヨ qlJ
oUt 566-IB qq 18 -守 ヨ18 可q 持軍 1212 宮古2
嶋略叫川lN 門川|竃6ベ16作| 刷 卜何叶|ト一一一一卜イト斗日吋-ベイi t川 ~J医 3 2i吋-hellip斗一斗ト主創帥
Hegglinの Energetisch-dynamischeHerzinsuf-
fizienz lL記載された所見と一致しなかったそれ
ゆえ異電解質血症および異蛋白血症ないし
肝比重大な障害をもたない糖尿病に Hegglin症候
群のあった ζ とから糖尿病における心筋代謝の異
常そのものが Hegglin症候群のー園児なりうる
かもしれない乙とを示したただしかような意図
でえらんだ糖尿病患者ゆえ 1例の昏睡前期にある
例を除けば中等度までの症例にとどまったした
F この章の者案およびまとめ
わたくしは過去2年聞にわたって糖尿病性
Hegg1in症候の有無Kついて観察した観察の対象
となった糖尿病患者は18例で計 41回の心末梢
脈管力学的分析を行い同時的t血糖血清 Nar
K血祭蛋白分劃肝機能基礎代謝などの検査を
行った心力学的分析には Blumberger-Holldack
法末梢脈管力学的分析には Wezlerの新法を用
い血清 NaKの測定lζは焔光比色計を用いた
QII音が QTより 20σ 以上短縮しているものは
中等症群1[2回また Wuhrmann式で QTc-
QTIcが +004以上のものは中等症群l乙3回あ
った ζれらの例および参考例として昏睡前
期の状態で入院した重症の糖尿病患者 1例をあげ
心末梢脈管力学的分析およびそれらの患者の
諸代謝状態を検討した
1 ζれらの患者の推定羅患年数は 1ないし
5年であった
bull 2 空腹時血糖は昏睡前期の例以外では 129
ないし 221 mgdlであり重症度は precomaの
例のほかはすべて中等症であった
3 貧血血球沈降速度の促進は precomaの
例でみられたがその他の例ではほとんど異常が
がって ζ 乙には Hegglinのいう Energetisch
Dynamische Herzinsu伍zienzの典型的なものが
なかったのは当然と思われる
今全編のむすび
観察対象 232例を疾患別1[ 10群 lζ分けて
QTと QII音の態度を調べ Hegglin症候の出現
lsquo 率を調べた
1 QII音の短縮限界を 350σ とした場合の He-
gglin症候群の出現率は 236で QT-QIIgt40σ
とした場合の Hegglin陽性率は 85であった
さらに QTの絶対的延長を加えて観察すると前
者は 51後者は 64と陽性率が減ったし
かしなおこのなかには Hegglinが指摘した臨
床症状または心不全兆候のないものをも含んでい
るそれゆえわたくしは Hegglin症候を文字ど
おりのエネルギー性力学的心不全 (EDHI)と
するさいには QTの絶対的延長とともに QII音
が 338σ 以下のものをとった方がより妥当ではな
いかと考えるかような規約のもとに調べると
Energetisch-dynamische Herginsuffizienzをもっ
Hegglin症候群は 232例中 8例 34にすぎな
かった
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
第 4号 得本糖尿病およびその他の疾患における Hegglin症候群とくにエネルー1753ーギー性力学的心不全 (Hegglin)と心筋症 (Wuhrmann)の重なり台いについて
2 ζの観察範囲内ではとくに一定の固有な
疾患群1(Hegglin症候の陽性率が高いという結果
はえられなかった
3 Energetisch DynamischeHerzinsu伍zienz
の8例中 7例は死亡し剖検しえた 6例のすべ
ての心筋Kムコイド変性をみたすでに協研者
が 心筋症 (Wuhrmann) と Energetisch-dyna-
mische Herginsu伍zienzCHegglin)が原因い
ろいろの臨床検査所見において大きく重なり合
うζとを くりかえしのべているように ζれらの
ものは見かけ上ときにおのおの独立して認め
られるとはいえ大きな重なり合いをもっと考える
4 異蛋白血症または異電解質血症をもたな
い本態性高血圧症および高血圧性心疾患群lとお
いては QII音の延長例が 50尋常例が 39で
異蛋白血症または異電解質血症をもっ群ではむ
しろ QII音の尋常例が 68とふえ延長例が 24
とへり一見健常群の分布と似るようになる
QTの延長例は健常群異蛋白血症または異電
解質血症をもたない本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群 もつ本態性高血圧症および高血
圧性心疾患群の順応増加する
5 力学的心不全に合併症その他によって
いちじるしい電解質異常が加わったさいには ED
HIにもなりうることを知った
6 異電解質血症異蛋白血症または重大な
肝の機能障害をもたない 18例の糖尿病患者につい
て心末梢脈管力学的分析を Blummb恥 培ge訂r立 er
lda 羽Tezler法の当教室変法でお ζ舵ck法およぴぴ
なった QII音が QTより 20σ 以上短縮している
ものは中等症群に 2回また QTcQIIcが 004
以上のものは中等症群に 3回あった ζれらの例
および昏睡前期の状態の重症の糖尿病患者 l例
をあげ くわしく観察成績を検討した末梢脈管
力学的分析では緊張先進型血圧調節 (Duesberg
u Schroeder)心力学的分析では圧反応 (Blum-
berger)を示すものが傾向的に多いまた異電
解質血症異蛋白血症ないし肝に重大な障害を
もたない糖尿病患者leHegglin症候群のあったこ
とから糖尿病托おける心筋代謝の異常そのものが
Hegglin症候群の一因になりうることを示した
この論文の章 1の要旨は昭和 34年4月日
本循環器病学会総会において稲垣義明木下
安弘橘正敏松崎昭相磯敬明らとともに
報告し章 2の要旨は昭和 33年5月第31
回日本内分泌学会総会において報告した
なお本研究の一部は昭和 33年度文部
省科学研究費によったことを附記する
稿を終る lζ臨み病理組織学について御懇
切な御教示を下さいました本学病理学滝沢
延次郎教授および病理学教室各位にたいし
厚く御礼申上げますまた終始御懇篤な御
指導と厳正な御校閲を賜りました恩師斎藤
十六教授l乙たいし衷心より御礼申上げます
なお第こ内科教室協研者各位lζ対し感謝の意
を表します
交 献
1Verh dtsch Ges KreisKBlumberger1)
forsch161211950
2) DuesbergRuSchroederH Pathophy~
siologie uKlinik der Kol1 apszt]st詰nde
Leipzig1944
3) EinfueiIchJKlepzigH amp Reindell
H Arch KreisIforsch241771956
4) HegglinR Die Klin Energ dynam
HerzinsuffS KBasel1947
5) HegglinR Schweiz Med Wschr83
11031953
6) Hegglin R Fortschritt der Kardiologie
Basel1953s 129 u 247
7) HolzmannM Analyse des u Wel1en
Dtsch Verhandl fur Kreislau百orschg
1195
8) HolldackK Dtsch Arch Klin Med
19871 1951
9)長谷川E博 千葉医会誌35840 (昭 34)
10)稲垣義明木下安弘橘正敏柏崎 昭相
磯敬明得本真義 日循学誌 23475C昭34)
11)稲垣義明 日内誌 451161(昭 33)
12) JaegerM BorterW Arch Kreisl
forsch273051957
13)木下安弘桑山八郎三好 陪大御恒久稲
垣義明 日内誌 461191(昭 32)
14)木下安弘三好結高橋懇桑山八郎大
御恒久稲垣義明 日内誌 461401(昭33)
15)木下安弘 千葉医学会誌 3492 (昭 33)
16)木下安弘三好陪高橋懇桑山八郎大
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939
-1754ー 千葉医学会雑誌 第 35巻
御恒久稲垣義明米本昭彦遠藤博中村
精男 日内誌 461467(昭 33)
17)木川田隆一 千葉学会誌昭 34年 11月印
刷中
18)加藤守也 千葉医会誌 35881(昭 34)
19)松本龍二 千葉医会誌 34636(昭 34)
20) 23)のデーターは協研者松丸信太郎その他
が本誌に近日発表の予定
21)浪川素千葉医会誌 34163(昭 33)
22)斎藤十六渡辺昌平中村和之稲垣義明富
井信明中村精男徳政義和木下安弘橘
正敏浪川棄高橋懇桑山八郎三好
暗杉浦啓太郎三橋駿一木川田隆一小野
清四郎 日内誌 47452(昭 33)
23)斎藤十六渡辺昌平松本欝ニ遠藤博宮
内法城橋瓜藤光〈病理) 11回日循関東地方
会 (昭 3212)
24)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正融浪川 棄松本簡ニ梅沢英正 日本
臨床 161071 (昭 33)
25)斎藤十六稲垣義明木下安弘橘 正敏浪
川嚢臨床の日本 4453(昭 33)
26)斎藤十六渡辺昌平稲垣義明木下安弘橘
正敏浪川 棄森山典男小野清四郎宇佐
見暢久申村仁 第 56回日内総会(昭 34
4)
27)斎藤十六 日本の医学〈第 15回日本医学会総
会記録)IV613(昭 34)
28)佐瀬富士夫千葉医会誌 34677 (昭33)
29)橘正敏 千葉医会誌 34130 (昭 33)
30)高橋懇千葉医会誌 34615 (昭 33)
31) WuhrmannF Die MyokardoseBasel
1956
32) Z u DeliusL et al DtschArch Klin
Med199541952
33) WezlerK u BogerA Erg Physiol
412921939