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実践 ・ 応用 成績評価法 オフィスアワー 連絡先 時間割 その他(連絡事項) 講義名・担当教員 講義の目的 講義の進め方 予習・復習について TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 393 29 科目ナンバー この講義を受講するために必要とする知識 IT 監査・桑原清幸 後期 火曜 4 ・出席と討論への参加・貢献 60%),課題提出(20%), 理解度確認セッション 20%)で評価する. AA(90 点以上 ),  A(80 点以上 90 点未満 )B(70 点以上 80 点未満 )C(60 点以上 70 点未満 )D(60 点未満:不合格 ) 第1回講義でお知らせし ます. 022-217-6268 kiyoyuki.kuwabara.e3@ tohoku.ac.jp ・後半の ACL 演習では会計 大学院棟 1F のコンピュー タ実習室を使用します. 当室の PC の台数の関係 で,本講義の受講者の数 を制限することがありま すのでご了承ください. ・課題の提出等に「東北大 学インターネットスクー ル(ISTU)」を使用する 予定です. 1. IT の評価」について,それに関連する IT の基礎知識を含めて講義形式で説明したのち, ケーススタディを実施する. 2. IT の利用」について,CAAT の概要およびケーススタディで必要となるサンプリング の知識について,それに関連する IT の基礎知識を含めて講義形式で説明したのち,ACL を利用したケーススタディを実施する. 3. については,動画などによる補助教材を使用しながら講義形式で進める. 全体としては,日本公認会計士協会から公表されている, IT 委員会研究報告第 27 号「監 査人のための IT 教育カリキュラム(最終改正 平成 25 5 14 日)」の枠組みを参考に して講義を進める. IT の基礎知識に関しては,上記の研究報告でも推奨されている「IT パスポート試験(レ ベル 1)シラバス」(独立行政法人情報処理推進機構)の内容を参考にする. 現代の企業活動において IT(情報技術)の利用は一般的となっている.このような環 境における監査人の業務も必然的に IT に密接に関連することになり,現在では,財務諸 表監査の対象が IT 化されているケース,もしくは,財務諸表監査で利用する情報(データ) が電子化されているケースがほとんどである. 本講義では,以下の 3 点について実践的な理解を深めることを目的とする. 1. 財務諸表監査における,監査人による IT の評価 - IT 化された監査対象(業務プロ セス,内部統制,監査証拠など)を監査上どのように評価するか ・監基報 315 と監基報 330 における IT に関連する記載内容および IT 委員会実務指針第 6 号「IT を利用した情報システムに関する重要な虚偽表示リスクの識別と評価及び評価し たリスクに対応する監査人の手続について」(IT6 号)の内容を具体的に理解する. ・電子媒体による監査証拠(電子的監査証拠)について,監基報 500 JICPA の研究報告 の内容を理解する. 2. 財務諸表監査における,監査人による IT の利用 - 電子化された情報をいかに効果 的・効率的に利用して監査を実施するか IT6 号に基づいて, CAAT Computer Assisted Audit Techniques - コンピュータ利用監査技法) と呼ばれる IT を用いた監査手続の実施方法を理解する.CAAT はデータに対して直接的 に監査手続を適用することが可能になることから,効率的な活用により監査コストの低 減につながる.また,経営者による内部統制の無効化に対しても効果的な対応が可能と なることから,不正リスク対応の観点からもその重要性が増してきているところである. 3. 会計・監査環境を取り巻く IT の最新動向 EDINETXBRL,監査事務所の情報セキュリティ,監査用ツール,将来の監査の動向な なお,企業の情報システム自体を監査対象としたいわゆるシステム監査を「IT 監査」 と呼ぶこともあるが,本講義では直接の対象としない. 原則として毎回の講義後に課題を課すことを予定している. EAC-ACC619 ・監査論に関する基礎的な知識 ・英語の基礎的な読解能力(ケーススタディなど一部の講義において英語の資料を使用す ることを予定しているため.)

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Page 1: › ~tuasad › itkansa.pdf IT監査第14 回:未来の監査 第15 回:理解度確認セッション 配布資料: ・日本公認会計士協会it 委員会研究報告第27

実践 ・応用

成績評価法

オフィスアワー

連絡先

時間割

その他(連絡事項)

講義名・担当教員

講義の目的

講義の進め方

予習・復習について

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 393

29

科目ナンバー

この講義を受講するために必要とする知識

 IT監査・桑原清幸  後期 火曜 4限

・出席と討論への参加・貢献(60%),課題提出(20%),理解度確認セッション(20%)で評価する.・AA(90点以上 ),  A(80 点以上 90 点未 満 ),

B(70 点以上 80 点未満 ),C(60 点以上 70 点未満 ),D(60点未満:不合格 )

 第1回講義でお知らせします.

 022-217-6268 kiyoyuki .kuwabara [email protected] 

・後半の ACL演習では会計大学院棟 1Fのコンピュータ実習室を使用します.当室の PCの台数の関係で,本講義の受講者の数を制限することがありますのでご了承ください.・課題の提出等に「東北大学インターネットスクール(ISTU)」を使用する予定です.

1. 「ITの評価」について,それに関連する ITの基礎知識を含めて講義形式で説明したのち,ケーススタディを実施する.

2. 「ITの利用」について,CAATの概要およびケーススタディで必要となるサンプリングの知識について,それに関連する ITの基礎知識を含めて講義形式で説明したのち,ACL

を利用したケーススタディを実施する.3. については,動画などによる補助教材を使用しながら講義形式で進める. 全体としては,日本公認会計士協会から公表されている,IT委員会研究報告第 27号「監査人のための IT教育カリキュラム(最終改正 平成 25年 5月 14日)」の枠組みを参考にして講義を進める. ITの基礎知識に関しては,上記の研究報告でも推奨されている「ITパスポート試験(レベル 1)シラバス」(独立行政法人情報処理推進機構)の内容を参考にする.

 現代の企業活動において IT(情報技術)の利用は一般的となっている.このような環境における監査人の業務も必然的に ITに密接に関連することになり,現在では,財務諸表監査の対象が IT化されているケース,もしくは,財務諸表監査で利用する情報(データ)が電子化されているケースがほとんどである. 本講義では,以下の 3点について実践的な理解を深めることを目的とする.1. 財務諸表監査における,監査人による ITの評価 - IT化された監査対象(業務プロセス,内部統制,監査証拠など)を監査上どのように評価するか・監基報 315と監基報 330における ITに関連する記載内容および IT委員会実務指針第 6

号「ITを利用した情報システムに関する重要な虚偽表示リスクの識別と評価及び評価したリスクに対応する監査人の手続について」(IT6号)の内容を具体的に理解する.・電子媒体による監査証拠(電子的監査証拠)について,監基報 500や JICPAの研究報告の内容を理解する.

2. 財務諸表監査における,監査人による ITの利用 - 電子化された情報をいかに効果的・効率的に利用して監査を実施するか・IT6号に基づいて,CAAT(Computer Assisted Audit Techniques - コンピュータ利用監査技法)と呼ばれる ITを用いた監査手続の実施方法を理解する.CAATはデータに対して直接的に監査手続を適用することが可能になることから,効率的な活用により監査コストの低減につながる.また,経営者による内部統制の無効化に対しても効果的な対応が可能となることから,不正リスク対応の観点からもその重要性が増してきているところである.

3. 会計・監査環境を取り巻く ITの最新動向・EDINET,XBRL,監査事務所の情報セキュリティ,監査用ツール,将来の監査の動向など なお,企業の情報システム自体を監査対象としたいわゆるシステム監査を「IT監査」と呼ぶこともあるが,本講義では直接の対象としない.

 原則として毎回の講義後に課題を課すことを予定している.

 EAC-ACC619

・監査論に関する基礎的な知識・英語の基礎的な読解能力(ケーススタディなど一部の講義において英語の資料を使用することを予定しているため.)

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講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

1. 日本公認会計士協会『監査実務指針集[三訂版]』日本公認会計士協会,2016年(法規集).2. 中央経済社『監査法規集[第 4版]』中央経済社,2015年(法規集).3. 栢木 厚『イメージ &クレバー方式でよくわかる 栢木先生の ITパスポート教室 平成 30

年度 』技術評論社,2017年(参考書).4. 荒井千晶,水田朋子(著),弓塲啓司(監修)『CAAT監査人のためのコンピュータ利用監査技法の実践 ACL Analytics』清文社,2015年(参考書).

5. 村井直志『Excelによる不正発見法 CAATで粉飾・横領はこう見抜く』中央経済社,2015年(参考書).

6. あずさ監査法人『図解 CAAT実践入門』中央経済社,2015年(参考書).7. 中村哲也『108の事例で学ぶ CAAT基礎講座』中央経済社,2014年(参考書).8. Alvin A. Arens, Randal J. Elder, Mark S. Beasley, Auditing and Assurance Services , Prentice

Hall, 2014(参考書).9. William F. Messier, Steven m. Glover, Douglas F. Prawitt, Auditing & Assurance Services: A Systematic Approach , McGraw-Hill/Irwin, 2010(参考書).

 1または 2の監査に関する法規集は第 2回の講義までに入手しておくこと. 3『栢木先生の ITパスポート教室』を参考書とする.本書は「ITパスポート試験」対策の書籍ではあるが,ITに関する基礎知識が図表を用いて分かりやすく記載されている.ITの基礎的な知識に自信がない受講生は購入しておくこと.講義で ITに関する専門用語を使用する際にこの書籍の該当箇所を紹介する. 4~ 7は CAATに関する書籍である.参考書扱いとする. 8と 9は米国の大学等で多く使用されている監査論の教科書である.参考書扱いとする. その他,監査実務指針集に収録されていない実務指針や研究報告などについては,講義で随時指定する.

テキスト・参考文献

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IT 監査

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 395

 講義の内容の概括的な説明を行う.

 第 1回:オリエンテーション 第 2回:監査人と IT

 第 3回:ITを利用した内部統制の経営者による構築 第 4回:ITを利用した内部統制の監査人による評価 第 5回:電子媒体による監査証拠の評価 第 6回:ケーススタディ 1

 第 7回:ケーススタディ 2

 第 8回:CAATの概念と方法,サンプリング基礎知識 第 9回:ACL基礎 1

 第 10回:ACL基礎 2

 第 11回:ACL演習 1

 第 12回:ACL演習 2

 第 13回:EDINET,XBRL,セキュリティ 第 14回:未来の監査 第 15回:理解度確認セッション

配布資料:・日本公認会計士協会 IT委員会研究報告第 27号「監査人のための IT教育カリキュラム(最終改正 平成 25年 5月 14日)」・独立行政法人情報処理推進機構「ITパスポート試験(レベル 1)シラバス」(最終改正

平成 27年 5月 28日)

参考資料:・International Education Practice Statement (IEPS) 2 “Information Technology for professional

accountants”

<宿題> なし

第 1回:オリエンテーション

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学ぶべき用語・ポイント

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講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

 IT監査の内容を説明するに当たり,監査人にとっての ITとの関わり全般について説明する.まず,企業および監査人による ITの利用に関するこれまでの経緯並びに現状について概説する. 企業の会計情報システムの構築において ITは不可欠なものとなっている.それに対応して,財務諸表監査では,ITによって自動化された業務プロセスや内部統制を評価することが求められるようになっている. また,監査対象である会計情報も紙媒体から電子媒体に変化しており,このような電子媒体による会計情報について効率的に監査を実施する観点から,CAATと呼ばれる手法が利用されている. さらに最近では,監査業務のプロセス自体も IT化されている.監査調書を作成・保存するためのツールや,報酬見積,進捗管理,時間実績管理といった,監査業務を事務的に補助するためのツールが監査事務所内で利用されている. こうした状況をふまえ,会計専門職として ITについて理解することが必須であることを理解する.

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 2回:監査人と IT

・エクイティ・ファンディング社事件・内部統制の評価手続,実証手続・業務プロセス,財務報告プロセス・ C A A T( C o m p u t e r

Assisted Audit Techniques

- コンピュータ利用監査技法)・表計算ソフトウェア,データベースソフトウェア・データ形式(CSV,テキストなど)

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IT 監査

学ぶべき用語・ポイント講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 397

 第 3回から第 7回までは,「財務諸表監査における監査人による ITの評価」について取り上げる. 監査人は,財務諸表監査の過程で ITを評価するにあたり,企業が ITをどのように利用しようとしているのかを理解する必要がある.第 3回では,ITに関する企業の戦略や IT

を利用した管理手法にどのようなものがあるか,また,それらはどのような理論のもとに成り立っているのかについて学ぶ. そのうえで,企業が情報システムを構築する際に具体的に考慮している事項を探り,監査人が内部統制を理解する際にどのような点に留意すべきかを理解する.

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 3回:IT を利用した内部統制の経営者による構築

・ IT戦略,ITマネジメント,ITガバナンス・アプリケーション・システム・業務処理システム,パッケージソフト・ITの統制目標

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学ぶべき用語・ポイント

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講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

 監査人による ITの評価は,企業の内部統制を理解する際に当該内部統制の構築に利用されている ITをいかに評価するか,という観点と,監査証拠が電子媒体による場合にその証明力をいかに評価するか,という観点に分けて考えることができる. 第 4回では,そのうちの前者について検討する.具体的には,監基報 315および 330,IT委員会実務指針第 6号とその関連研究報告,および,内部統制の評価・監査基準においてどのように取り扱われているかについて検討する.

配布資料:・IT委員会研究報告第 42号『IT委員会実務指針第 6号「ITを利用した情報システムに関する重要な虚偽表示リスクの識別と評価及び評価したリスクに対応する監査人の手続について」に関する Q&A』(平成 24年 6月 5日)・IT委員会研究報告第 46号「重要な虚偽表示リスクと全般統制の評価」(平成 26年 9月

30日)・IT委員会研究報告第 47号「業務処理統制に関する評価手続」(平成 28年 3月 1日)

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 4回:IT を利用した内部統制の監査人による評価

・IT環境・IT全般統制,IT業務処理統制・IT基盤

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IT 監査

学ぶべき用語・ポイント講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 399

 第 5回では,第 4回の論点を引き続き検討したのち,監査人による ITの評価のもう一つの観点である,監査証拠が電子媒体による場合にその証明力をいかに評価するか,という点について検討する.ここでは,監基報 500における論点を具体例とともに取り上げる.

配布資料:・IT委員会研究報告第 43号「電子的監査証拠~入手・利用・保存等に係る現状の留意点と展望~」(平成 25年 7月 30日)・IT委員会研究報告第 50号「スキャナ保存制度への対応と監査上の留意点」(平成 28年

12月 26日)

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 5回:電子媒体による監査証拠の評価

・監査証拠の証明力・電子媒体による監査証拠と紙面による監査証拠の相違点

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400

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

第 6回:ケーススタディ 1

 第 6回および第 7回では,第 4回と第 5回の内容について異なる資料を用いて新たな視点から捉えなおすとともに,ケーススタディを実施する.

<宿題> 講義にてお知らせする.

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IT 監査

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 401

第 7回:ケーススタディ 2

 前回に引き続き,ケーススタディを実施する.

<宿題> 講義にてお知らせする.

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学ぶべき用語・ポイント

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講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

第 8回:CAAT の概念と方法,サンプリング基礎知識

 第 8回から第 12回では,「財務諸表監査における監査人による ITの利用」について取り上げる. 第 8回では,IT6号および関連研究報告に基づいて CAATの概念とその具体的な方法を理解し,近年では不正リスク対応の手法として重要視されていることについても,監基報240を参照しながら理解する.また,ACL実習で必要となるサンプリングの基礎知識を確認する.

配布資料:・IT委員会研究報告第 40号「ITに対応した監査手続事例~事例で学ぶよくわかる ITに対応した監査~」(平成 23年 10月 11日)

<宿題> 講義にてお知らせする.

・仕訳テスト・精査,試査・監査サンプリングによる試査,特定項目抽出による試査・予想逸脱率,予想虚偽表示額,許容逸脱率,許容虚偽表示額,推定逸脱率,推定虚偽表示額

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IT 監査

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 403

 第 9回から第 12回にかけて,現在の監査において不可欠である CAATについて,その代表的ソフトウェアである ACLを用いて実習(基礎および演習)を行う.実習は,ACL

が既にインストールされた PC(演習室にある PCのほとんどに ACLがインストールされている)を用いて行う.

まず ACLの機能について全般的な説明を行う. ・前提情報 ・データアクセス ・データ分析  →データの検証,Analyze コマンド,Dataコマンド,サンプリング,関数の取り扱い,  作業記録,調書化,印刷,その他の機能

<宿題> 講義にてお知らせする.第 9回の講義で扱った課題の提出を予定している.

第 9回:ACL 基礎 1

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講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

 前回に引き続き,ACLの機能について全般的な説明を行う.

<宿題> 講義にてお知らせする.第 10回の講義で扱った課題の提出を予定している.

第 10 回:ACL 基礎 2

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IT 監査

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 405

 第 9回と第 10回では,特定の手続に ACLを用いる際の操作手順について学んだ.第11回と第 12回では,これを受けて ACLによる監査手続を実習する.

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 11 回:ACL 演習 1

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406

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

 前回に引き続き,ACLによる監査手続を実習する.

<宿題> 講義にてお知らせする.第 11,12回の講義で扱った課題の提出を予定している.

第 12 回:ACL 演習 2

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IT 監査

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 407

 会計・監査環境を取り巻く ITの最新動向について扱う.

配布資料:・ IT委員会研究報告第44号「新EDINETの概要とXBRLデータに関する監査人の留意事項」(平成 26年 4月 15日)・IT委員会実務指針第4号「公認会計士業務における情報セキュリティの指針」(最終改正 平成 24年 8月 30日)

参考資料:・ IT委員会研究報告第 41号「XBRLデータに対する合意された手続」(平成 23年 12月 5日)・ IT委員会研究報告第34号「IT委員会実務指針第4号「公認会計士業務における情報セキュリティの指針」Q&A」(最終改正 平成 24年 8月 30日)

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 13 回: EDINET,XBRL,セキュリティ

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講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS

 会計・監査環境を取り巻く ITの最新動向について扱う.

配布資料:・ IT委員会研究報告第 38号「電子的媒体又は経路による確認に関する監査上の留意点」(平成 22年 5月 18日)・IT委員会研究報告第 48号「ITを利用した監査の展望~未来の監査へのアプローチ~」(平成 28年 3月 28日)

<宿題> 講義にてお知らせする.

第 14 回:未来の監査

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IT 監査

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS 409

 理解度確認セッションを実施する.

第 15 回:理解度確認セッション

Page 18: › ~tuasad › itkansa.pdf IT監査第14 回:未来の監査 第15 回:理解度確認セッション 配布資料: ・日本公認会計士協会it 委員会研究報告第27

410

講義の内容

TOHOKU UNIVERSITY ACCOUNTING SCHOOL 2018 SYLLABUS